JP2000189501A - 芳香消臭機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パチンコ店やゲームセンターなどの娯楽施設
において、遊戯者の身体に付着する煙草などの嫌な臭い
を取り除く簡易構成の芳香消臭機を提供することを目的
としている。 【解決手段】 ハウジング２内に備えたファンにより吸
い込んだ空気をフィルターによる除塵と、芳香消臭剤に
よる香料および消臭成分を付加して、ハンドシャワー８
から放出し、身体の消臭したい部分に空気を吹き付ける
ことで身体に付着した嫌な臭いを消臭することができ、
さらにハウジング２上方に備えた吹き出しスリット１６
から空気を吹き出すことで、室内の臭いを消臭すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、香料および消臭成
分を付加した空気を身体もしくは室内へ放出する芳香消
臭機に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、パチンコ店やゲームセンターなど
の娯楽施設では、遊戯者の喫煙するたばこの臭いが身体
に付着するため、その場所を立ち去る際にはその臭いを
取り除きたいという要望が多く、娯楽施設では出入り口
付近の一角に消臭を目的とするブースなどを設置し遊戯
者に提供している。

【０００３】この種のブース型の装置は、特開平８−２
１５２９８号公報に記載された消臭ブースが知られてい
る。以下、そのブース型装置について図４および図５を
参照しながら説明する。

【０００４】図４および図５に示すように、従来の消臭
ブースは筐体１０１により構成され、その内部がエアー
シャワー室１０２に構成されている。そして、ブロアー
１０３によってエアーシャワー室外部の空気を吸引し、
エアーシャワー室１０２に供給する。吸引された空気
は、フィルター１０４により除塵され、脱臭器１０５に
よって脱臭剤が付与され、ダクト１０６に送られる。ダ
クト１０６は、吹き出しノズル１０７およびハンドシャ
ワー１０８を備え、吹き出しノズル１０７によって全身
に空気をシャワーし、ハンドシャワー１０８を使用する
時はハンドシャワー１０８を壁面から取り外した時、あ
るいは手元のスイッチ操作によってハンドシャワー１０
８からもエアーを噴出し、頭髪など局所部分にも空気を
シャワーしていた。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】このようなブース型の
装置では、クリーンルーム用のエアーシャワー装置を流
用しているため設置に広いスペースを必要とするため大
掛かりなものとなってしまい、また、ノズルから空気を
吹き出すと共にハンドシャワーからも空気を吹き出すこ
とが可能なため大風量のファンを備える必要があり、さ
らに、ハンドシャワーからの吹き出し空気を制御してい
るため装置が複雑であるという課題があり、嫌な臭いを
消臭できる装置を簡易な構成で設置も容易にすることが
要求されている。

【０００６】本発明は、このような従来の課題を解決す
るものであり、簡易な構成で設置も容易であると共に嫌
な臭いを消臭できる芳香消臭機を提供することを目的と
している。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の芳香消臭機は、ハウジング内部には、ファン
と、フィルターと、芳香消臭剤とを備え、外部には前面
下方に着脱可能な蓋と、背面下方に吸込み用スリット
と、ハウジング前面には、ハウジング内部とエアーホー
スで連通するハンドシャワーおよびハンドシャワー据付
け部と、操作パネルを備え、前記ハンドシャワー据付け
部にはハンドシャワーの空気吹き出し孔と同位置に通気
孔を設け、前記ファンの運転によって前記吸込み用スリ
ットより吸い込まれた空気は、前記フィルターでの除塵
と前記芳香消臭剤による香料および消臭成分が付加さ
れ、前記ハンドシャワーから放出するようにしたもので
ある。

【０００８】また、他の手段は、ハンドシャワーをハン
ドシャワー据付け部に据付け、操作パネルの運転スイッ
チをＯＮすることで、吹き出し空気がハウジング内に戻
り、ハウジング上方に備えた吹き出しスリットより外部
に放出するようにしたものである。

【０００９】本発明によれば、上記手段により身体の消
臭をハンドシャワーによる局所的な消臭に限定すること
で複雑な部品を使用せず安価で且つ簡易な構成により、
身体に付着した嫌な臭いを消臭することができ、さら
に、ハンドシャワーを本体に据え付けるだけでハウジン
グ上方に備えた吹き出しスリットから空気が吹き出し、
室内の臭いを消臭することができる芳香消臭機が得られ
る。

【００１０】

【発明の実施の形態】本発明の請求項１に記載の発明
は、ハウジング内部には、ファンと、フィルターと、芳
香消臭剤とを備え、外部には前面下方に着脱可能な蓋
と、背面下方に吸込み用スリットと、ハウジング前面に
は、ハウジング内部とエアーホースで連通するハンドシ
ャワーおよびハンドシャワー据付け部と、操作パネルを
備え、前記ハンドシャワー据付け部にはハンドシャワー
の空気吹き出し孔と同位置に通気孔を設け、前記ファン
の運転によって前記吸込み用スリットより吸い込まれた
空気は、前記フィルターでの除塵と前記芳香消臭剤によ
る香料および消臭成分が付加され、前記ハンドシャワー
から放出するという作用を有する。

【００１１】請求項２に記載の発明は、ハンドシャワー
をハンドシャワー据付け部に据付け、操作パネルの運転
スイッチをＯＮすることで、吹き出し空気がハウジング
内に戻り、ハウジング上方に備えた吹き出しスリットよ
り外部に放出するという作用を有する。

【００１２】以下、本発明の実施の形態について添付図
面を参照しながら説明する。 （実施例）図１から図３に示すように、ファン１を内部
に備えたハウジング２は、前面下方に容易に着脱可能な
蓋３および背面下方に吸込み用スリット４を設けた内部
にフィルター５および芳香消臭剤６を備えている。ファ
ン１の運転によって吸込み用スリット４より吸い込まれ
た空気は、フィルター５での除塵と芳香消臭剤６による
香料および消臭成分が付加される。また、ハウジング２
前面には、ハウジング内部とエアーホース７で連通する
ハンドシャワー８およびハンドシャワー据付け部９とを
備えており、香料および消臭成分を付加された空気をハ
ンドシャワー８から放出する。一方、ハンドシャワー８
の据付け時には、ハンドシャワー８からの吹き出し空気
がハウジング内部に戻るように、ハンドシャワー据付け
部９はハンドシャワー８に設けられている空気吹き出し
孔１０と同位置に通気孔１１を設けている。また、ハウ
ジング２前面中央部に設けられた操作パネル１２は運転
スイッチ１３、停止スイッチ１４および強弱切り替えス
イッチ１５とを備え、ハンドシャワー据付け時に運転操
作を行うと、ハンドシャワー８からの放出空気が通気孔
１１よりハウジング２内に戻り、ハウジング２上方に備
えた吹き出しスリット１６より外部に放出する。

【００１３】上記構成より、頭髪などの局所を消臭した
いときは、ハンドシャワー８によって香料および消臭成
分が付加された空気を吹きかけることによって該部に付
着した嫌な臭いを消臭することができる。

【００１４】また、一般家庭やビルなどの喫煙を主とす
る居室や台所などにおいて、室内の臭いを消臭したいと
きは、ハンドシャワー据付け時の運転により、ハウジン
グ２上方に備えた吹き出しスリット１６から空気を吹き
出すことで部屋全体の消臭および芳香を行う。

【００１５】なお、実施例では、運転／停止操作を行う
ために操作パネル１２には運転スイッチ１３および停止
スイッチ１４を備えたが、１つのスイッチで運転／停止
が行えるスイッチを備えてもよい。

【００１６】また、吸込み用スリット４をハウジング２
の背面下方に、吹き出しスリット１６をハウジング２上
方に設けたが、吸い込んだ空気がエアーホース７および
ハンドシャワー８を通って吹き出し、ハンドシャワー据
付け時には、ハウジング２内に一旦戻り、再度吹き出し
スリット１６より外部に吹き出す構成であればどのよう
な位置に設けてもよい。

【００１７】また、例えばエアコンの吹き出し口の様な
風向調整装置を吹き出しスリット１６に備え、吹き出し
空気の風向きを自由に調節できるようにしても良い。更
に、風向調整装置は自動的に風向を変化させ部屋全体に
まんべんなく吹き出るように自動制御すると尚良い。

【００１８】また、芳香の種類として花や木など複数の
種類を用意し、使用者の嗜好で選べるようにすること
で、消臭を目的とするばかりでなく香りを楽しむことを
目的としても使用できることは言うまでもない。

【００１９】

【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明によれば、身体の消臭をハンドシャワーによる局所的
な消臭に限定することで、複雑な部品を使用せず安価で
且つ簡易な構成により、身体に付着した嫌な臭いを消臭
する効果があり、さらに、ハンドシャワーを本体に据え
付けるだけでハウジング上方に備えた吹き出しスリット
から空気が吹き出し、室内の臭いを消臭する効果がある
芳香消臭機を提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の芳香消臭機の構成を正面から見た状態
を示す概略図

【図２】同芳香消臭機の蓋とハンドシャワーを取りはず
した状態を示す概略図

【図３】同芳香消臭機の背面側のファンと吸込み用スリ
ットを示す断面図

【図４】従来の消臭ブースの構成を示す断面図

【図５】同消臭ブース内部を示す図４の縦（Ａ―Ａ）断
面図

【符号の説明】

１ ファン ２ ハウジング ３ 蓋 ４ 吸込み用スリット ５ フィルター ６ 芳香消臭剤 ７ エアーホース ８ ハンドシャワー ９ ハンドシャワー据付け部 １０ 空気吹き出し孔 １１ 通気孔 １６ 吹き出しスリット

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 酒井 宏明 大阪府大阪市城東区今福西６丁目２番61号 松下精工株式会社内 Ｆターム(参考） 4C002 AA10 BB01 DD06 EE10 FF01 HH10 KK10

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ハウジング内部には、ファンと、フィル
   ターと、芳香消臭剤とを備え、外部には前面下方に着脱
   可能な蓋と、背面下方に吸込み用スリットと、ハウジン
   グ前面には、ハウジング内部とエアーホースで連通する
   ハンドシャワーおよびハンドシャワー据付け部と、操作
   パネルを備え、前記ハンドシャワー据付け部にはハンド
   シャワーの空気吹き出し孔と同位置に通気孔を設け、前
   記ファンの運転によって前記吸込み用スリットより吸い
   込まれた空気は、前記フィルターでの除塵と前記芳香消
   臭剤による香料および消臭成分が付加され、前記ハンド
   シャワーから放出する構成とした芳香消臭機。
2. 【請求項２】 ハンドシャワーをハンドシャワー据付け
   部に据付け、操作パネルの運転スイッチをＯＮすること
   で、吹き出し空気がハウジング内に戻り、ハウジング上
   方に備えた吹き出しスリットより外部に放出する構成と
   した請求項１記載の芳香消臭機。