JPH08155021A - 香料発散器 - Google Patents

香料発散器

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Publication number
JPH08155021A
JPH08155021A JP6330759A JP33075994A JPH08155021A JP H08155021 A JPH08155021 A JP H08155021A JP 6330759 A JP6330759 A JP 6330759A JP 33075994 A JP33075994 A JP 33075994A JP H08155021 A JPH08155021 A JP H08155021A
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JP
Japan
Prior art keywords
perfume
cylindrical holder
opening
gas control
control member
Prior art date
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Pending
Application number
JP6330759A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunimitsu Tamura
邦光 田村
Norihiro Kiuchi
規博 木内
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Eneos Corp
Original Assignee
Japan Energy Corp
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Publication date
Application filed by Japan Energy Corp filed Critical Japan Energy Corp
Priority to JP6330759A priority Critical patent/JPH08155021A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 香料を間欠的に発散させ、必要により時間的
間隔をも制御して、眠気防止用として使用することので
きる、小型で、簡易な、低価格の香料発散器を提供す
る。 【構成】 香料発散器1は、ファン手段20を備えた筒
状ホルダ12を有する装置本体2と、この筒状ホルダ1
2の下方端開口に適合して装置本体2に対して着脱自在
とされ、且つ内部に貯留した香料を吸液芯10にて吸い
上げるようにした香料容器4とを具備する。ファン手段
20が作動した時にのみ、筒状ホルダ12の側部開口1
4のガス制御部材30Aを介して筒状ホルダ12内へと
流入しそして筒状ホルダ12の上部開口16のガス制御
部材30Bを介して筒状ホルダ12外へと流出する空気
流を発生させ、この空気流により、吸液芯10により吸
い上げられた香料容器4内の香料を筒状ホルダ12内か
ら外方へと発散する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、香料を所定空間へと発
散するための香料発散器に関するものであり、特に、例
えば自動車、船舶、電車、航空機などの運転中或は事務
所における仕事中に催す眠気防止のために使用するべく
香料を間欠的に発散させることのできる小型、簡易、低
価格の香料発散器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば覚醒(眠気さまし)用
香料として、レモン、ジャスミン、バジル、クローブ、
ネロリ、ペパーミント、ローズマリーなどの精油などが
知られている。
【0003】又、人間は長時間同じ香りを嗅いでいる
と、嗅覚が疲労してその香りを感じなくなる。このこと
は、覚醒用香料に関しても同じであり、従って、香料、
即ち、香りを室内に発散させるのは間欠的に行なうこと
が必要である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、香水を自動車
内、事務所内、或は一般家庭の室内などに発散させるた
めに多くの製品が提案され、又市販されている。しかし
ながら、これらの製品は、香水をパッドなどに滲み込ま
せて室内に放置するか、或は香水瓶から吸液芯を介して
常時香りを発散させるものであって、香りを間欠的に発
散させるものではない。このような装置では、上述した
ように、時間と共に人間に対する覚醒効果が薄れ、眠気
防止の効果が減退することとなる。
【0005】従って、本発明の目的は、香料を間欠的に
発散させ、必要により時間的間隔をも制御して、眠気防
止用として使用することのできる、小型で、簡易な、低
価格の香料発散器を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
香料発散器にて達成される。要約すれば、本発明は、内
部にファン手段を備えた筒状ホルダを有する装置本体
と、この筒状ホルダの下方端開口に適合して前記装置本
体に対して着脱自在とされ、且つ内部に貯留した香料を
吸液芯にて吸い上げるようにした香料容器とを具備し、
前記筒状ホルダの前記ファン手段より下方部周壁及び上
方壁にそれぞれ側部開口及び上部開口を形成し、この側
部開口及び上部開口にはガス制御部材を配置し、そし
て、前記ファン手段が作動した時にのみ、前記側部開口
のガス制御部材を介して前記筒状ホルダ内へと流入しそ
して前記上部開口のガス制御部材を介して前記筒状ホル
ダ外へと流出する空気流を発生させ、この空気流によ
り、前記吸液芯により吸い上げられた前記香料容器内の
香料を前記筒状ホルダ内から外方へと発散することを特
徴とする香料発散器である。
【0007】好ましくは、前記側部開口及び上部開口に
設けられたガス制御部材は、弾性フィルム若しくは薄
板、メッシュ部材、又は多孔性板若しくは多孔性スポン
ジとされる。又、別法によると、前記上部開口に設けら
れたガス制御部材は、電磁石によりこの開口を開閉する
弁部材であり、前記側部開口に設けられたガス制御部材
は、弾性フィルム若しくは薄板、メッシュ部材、又は多
孔性板若しくは多孔性スポンジとされる。
【0008】
【実施例】以下、本発明に係る香料発散器を図面に則し
て、実施例について更に詳しく説明する。
【0009】実施例1 図1に、本発明の香料発散器の一実施例を示す。本発明
に従えば、香料発散器1は、キャップ、即ち、装置本体
2と、この装置本体2に対し着脱自在とされる香料Pを
貯留した香料容器4とを有する。一般には、一体とされ
るこれら装置本体2と香料容器4とを覆って、図示され
るように化粧カバー6が設けられる。
【0010】本実施例にて、前記香料容器4は、ガラス
或はプラスチックなどにて作製された種々の形状とし得
る容器本体8と、本実施例ではこの容器本体8の上壁8
aに取付けられた吸液芯10とを有する。吸液芯10
は、容器本体8内に貯留された液体状の香料Pを毛管現
象により吸い上げる作用をなす。本実施例では、実験の
結果、香料の発散を助長するために容器本体を加熱手段
などにて加熱する必要はなく、吸液芯10の吸い上げ作
用にて十分であることが確認された。斯かる吸液芯10
としては、市販されている種々のものを使用することが
できる。
【0011】容器本体8に収容する香料Pとしては、覚
醒用香料として知られている種々のものを使用すること
ができ、例えば、上述したレモン、ジャスミン、バジ
ル、クローブ、ネロリ、ペパーミント、ローズマリーな
どの精油の他に、ユーカリ、ベルベナ、シトロネラ、カ
ヤブテ、サルビア、タイム、ヒソップ、などの精油;オ
ニオン、ガーリック、などのエキス;蟻酸;酢酸;蟻酸
エチル;蟻酸プロピル;酢酸エステル(エチル、プロピ
ル、ブチル、ヘプチル、ノニル、メンチル、イソメンチ
ルなど)、亜硝酸アミル、トリメチルシクロヘキサノー
ル、アリルサルファイドなどを単独で、又は、複数種を
混合して使用することができる。本実施例では、レモン
油、ペパーミント油、ローズマリー油及びL−メントー
ルを適当に混合することにより調製した香料を使用し、
良好な結果を得ることができた。
【0012】一方、本実施例にて、装置本体2は、これ
に限定されるものではないが、一辺が約25mm程度の
大きさとされる矩形断面の筒状ホルダ12を有する。こ
の筒状ホルダ12の下方端は開口し、前記容器本体8の
上壁表面に形成された嵌合部8bに着脱自在に適合し、
香料容器4に一体に取付けられる。図2に、装置本体2
と香料容器4とが離脱した状態を示す。
【0013】又、筒状ホルダ12には、大略その中央内
部に、筒状ホルダ12内を貫流する空気流を起こすため
のファン手段20が設置されている。このファン手段2
0としては、小型のファン或はエアーポンプなどを使用
し得る。又、このファン手段20の駆動制御は、例えば
化粧カバー6などに設置された制御部22により行なわ
れる。これらファン手段20及び制御部22などには、
コンセント24を介して自動車の電源或は家庭用電源な
どから給電される。
【0014】本実施例では、ファン手段20としては市
販されている小型のミニファン、例えば、シコー技研株
式会社製の商品名:MODEL2510−12のような
ミニファンを使用した。このミニファンの性能仕様は、
定格電圧DC12V、定格電流0.09A、定格入力
1.08W、最大風量0.05m3 /分、最大静圧2.
1mmH2 Oであった。
【0015】又、筒状ホルダ12の、前記ファン手段取
付位置より下方部周壁には、複数個の、本実施例では対
向して2つの側部開口14が形成されており、又、筒状
ホルダ12の上端壁12aにも大略その中央部に1つの
上部開口16が形成されている。本実施例で、側部開口
14は7×7mm、上部開口16は20×20mmとし
た。なお、筒状ホルダ12は、円形断面でも良い。
【0016】本発明によれば、前記筒状ホルダ12の側
部開口14及び上部開口16には、ガス制御部材30
(30A、30B)が配置される。
【0017】本実施例にて、ガス制御部材30は、弾性
を有するフィルムとされる。即ち、側部開口14には、
この側部開口14を覆う程度の大きさとされる弾性フィ
ルム30Aが筒状ホルダ12の内部に配置され、フィル
ム30Aの上端が筒状ホルダ12の内壁に固定される。
一方、上部開口16には、この上部開口16を覆う程度
の大きさとされる弾性フィルム30Bが筒状ホルダ12
の上端壁12aの外側に配置され、フィルム30Bの一
端が上端壁12aに固定される。弾性フィルム30とし
ては、薄膜状のポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビ
ニルなどのようなプラスチックフィルム或は金属箔な
ど、任意のものを使用し得るが、本実施例では、厚さ
0.05〜0.3mmのポリエチレンフィルムを使用す
ることにより、良好な結果を得ることができた。
【0018】次に、上記構成の本実施例の香料発散器1
の作用について説明すると、筒状ホルダ12のファン手
段20が付勢(オン)されていないときは、ガス制御部
材であるフィルム30A、30Bは、図1に示すよう
に、側部開口14及び上部開口16をそれぞれ閉鎖して
いる。
【0019】ここで、ファン手段20がオンされると、
図3に矢印で示すように、ファン手段20の回転により
筒状ホルダ12内の空気が上方へと流動され、この気流
の力により、上部開口16を閉鎖していたフィルム30
Bは、図3に示すように、上方へと持ち上げられる。従
って、筒状ホルダ12内部の空気を外方へと流出せし
め、と同時に、筒状ホルダ12の側部開口14を閉鎖し
ていたフィルム30Aは内方へと撓み、筒状ホルダ12
の外側空気を筒状ホルダ12内へと流入せしめる。この
ように、筒状ホルダ12内にはホルダ内を流動する空気
流が発生し、この空気流により、香料容器4の吸液芯1
0にて吸い上げられガス状となった香料は、筒状ホルダ
12内から外方へと流出する。
【0020】筒状ホルダ12から外側へと流出した香
料、即ち、香りは化粧カバー6の通気孔62を介して外
気、即ち、この香料発散器1が置かれた自動車内、事務
室内、或は一般家庭の室内などへと発散する。
【0021】制御部22により、一定時間ファン手段2
0がオンの状態に維持されると、その後一定時間ファン
手段20はオフとされ、その作動を停止する。従って、
フイルムはそれぞれ、その重力及び弾力により、元の状
態へと戻り、それぞれ上部開口及び側部開口を閉鎖す
る。これによって、筒状ホルダ12内に存在する香料の
ガスが、筒状ホルダ12外へと流出するのが阻止され
る。又、筒状ホルダ12内の香料のガス圧が所定圧とな
ると、吸液芯10からのガスの発散も停止する。
【0022】ファン手段のオン、オフ制御は、当業者に
は周知の、例えばディスクリートタイマーなどを制御部
22に設けることにより容易かつ安価に達成される。オ
ン、オフ制御の具体的一例を挙げれば、通常は、休止時
間(オフ)10分、発散時間(オン)20秒とされる。
必要により、休止時間(オフ)を20分、発散時間(オ
ン)を20秒に、或は、休止時間(オフ)を5分、発散
時間(オン)を20秒などとすることも可能である。
【0023】上述のように、この実施例によれば、ガス
制御部材30として弾性フィルムが使用され、ファン手
段20のオン、オフのみで筒状ホルダ12の開口部1
4、16の開閉が行なわれるので、筒状ホルダ12の開
口部14、16を開閉するための電磁弁とか、この電磁
弁を作動させるための制御装置などを設ける必要がな
く、装置の小型化、簡易化を実現し、安価な香料発散器
を提供することができる。
【0024】又、上記弾性フィルム30Bは(所望によ
り弾性フィルム30Aも又)、図4(A)(ファン手段
オフ状態)、(B)(ファン手段オン状態)に示すよう
に、2枚の弾性フィルム30B1 、30B2 にて構成
し、互に中央自由端部が重なり合うように形成すること
も可能である。
【0025】香料容器4内の香料がなくなった時には、
図2に示すように、この使用済みの香料容器4を装置本
体2から外し、新しい香料容器4を装置本体2に装着す
る。
【0026】上記本実施例の説明では、ガス制御部材3
0としては、弾性フィルムを用いるものとして説明した
が、ファン手段20のオン、オフに対して弾性フィルム
と同等な作用をすれば樹脂や金属などの薄板でも構わな
い。
【0027】実施例2 上記実施例1では、ガス制御部材30は、フィルムであ
るとしたが、本実施例では、図5に示すように、メッシ
ュ部材30A、30Bとされる。
【0028】本発明者らの研究実験の結果によると、メ
ッシュ部材30A、30Bのメッシュサイズ(本明細書
にてメッシュサイズは、「碁盤目状の網において1イン
チ(25.4mm)の長さに存在する針金(糸、線)の
数」と規定する。)は、使用するファン手段20の能力
をも考慮する必要があるが、実施例1で使用したファン
手段20を使用した場合には、800〜20メッシュ、
好ましくは200〜50メッシュとされる。この場合に
は、ファン手段20の作動停止時には、筒状ホルダ12
の内側と外側との間での空気の流通は実質的にはなく、
ファン手段20を作動して初めて、外側の空気が内部へ
と側部開口14に設置したメッシュ部材30Aを介して
流入し、そして、ホルダ内の香りを含んだ空気が上部開
口16に設置したメッシュ部材30Bを介して外側へと
流出する。
【0029】メッシュ部材30A、30Bとしては、市
販されている篩い用の金網、厚さ0.2mm、80メッ
シュを好適に使用することができた。その他、プラスチ
ック製の網戸用プラスチックメッシュである(株)川口
技研製、商品名「OK網戸」20メッシュ、を2段重ね
で好適に使用できた。
【0030】又、ガス制御部材30としては、上記金網
のようなメッシュ部材の代わりに、図6に示すようなプ
ラスチック或は金属製、又はセラミック製の多孔性の
板、又は多孔性スポンジを使用することができる。多孔
性板30の多孔度(本明細書にて多孔度とは「1cm2
に存在する貫通孔の数」と規定する。)は、使用するフ
ァン手段20の能力をも考慮する必要があるが、実施例
1で使用したファン手段20を使用した場合には、16
〜100、好ましくは25〜50とされ、板厚は3〜1
2mmとされる。この場合には、上記メッシュ部材を使
用したときと同様に、ファン手段停止時には、筒状ホル
ダ12の内側と外側との間での空気の流通は実質的には
なく、ファン手段20を作動して初めて、筒状ホルダ内
での空気の流動が行なわれ、側部開口14の多孔性板3
0を介して外側の空気が内部へと流入し、内側の香りを
含んだ空気が上部開口16に設置した多孔性板30を介
して外側へと流出する。
【0031】本実施例では、多孔性板30は、厚さ5m
mのアクリル樹脂製プラスチック板で、孔直径が1mm
とされ、多孔度が25とされたときに好結果を得ること
ができた。多孔性の材料としては又、水道水浄化用の多
孔性フィルタ(プラスチック)(株)KVK製、商品名
「ソフトクリーナー」PZK264が好適に使用でき
た。その他、家庭用プラスチックタワシ(スポンジ)も
利用し得る。
【0032】実施例1のガス制御部材30が弾性フィル
ムとされる場合には、フィルムが開閉動作をするため
に、長期の使用によりフィルムの弾性が劣化し、交換を
余儀なくされることもあるが、本実施例のように、メッ
シュ部材或は多孔性板などとされるガス制御部材30を
使用すれば、弾性劣化といったような問題はなく、交換
の必要は全くない。
【0033】又、必要によっては、前記側部開口或は上
部開口に設けられたメッシュ部材或は多孔性板などとさ
れるガス制御部材30は、いずれかの開口部のガス制御
部材30を弾性フィルムとすることも可能である。
【0034】実施例3 図7及び図8に本発明の他の実施例を示す。この実施例
の香料発散器は、全体構成は実施例1にて説明した図1
〜図3の香料発散器1と同様であるが、筒状ホルダ12
の上壁12aに設けたガス制御部材30Bの構成におい
て異なる。従って、実施例1の香料発散器1と同じ構成
部材については同じ参照番号を付して、詳しい説明は省
略する。
【0035】この実施例で、筒状ホルダ12の上壁12
aには、実施例1と異なり、中央開口は形成されず、代
わりに上壁中央内側には電磁石32が配置され、この電
磁石32の回りに、複数の空気流通口12bが形成され
る。
【0036】更に本実施例では、ファン手段20と前記
電磁石32との間に所定の直径を有した上部開口16が
形成され、この開口16を閉鎖する態様で弁部材34が
配置される。この弁部材34は、筒状ホルダ12内を上
下動自在とされ、通常は、前記開口16を形成する筒状
ホルダ12の内部に形成された環状肩部12cに載置さ
れている。この実施例では、プラスチックにて作製され
た弁部材34の下側に磁性部材(或は磁石)36が固着
されている。弁部材34自体を磁性材にて形成すれば、
この磁性部材36は不要とし得る。
【0037】次に、上記構成の本実施例の香料発散器1
の作用について説明すると、筒状ホルダ12のファン手
段20が付勢(オン)されていないときは、ガス制御部
材30Bを構成する弁部材34は、重力の作用により環
状肩部12cに載置され、開口16を閉鎖している。勿
論、他方のガス制御部材である弾性フィルム30Aは、
筒状ホルダ12の側部開口14を閉鎖している。従っ
て、筒状ホルダ12内の香りが外部へと流出することは
ない。
【0038】本実施例では、ファン手段20がオンされ
ると、同時に、電磁石32もオンされる。従って、ファ
ン手段20がオンされると、電磁石32が付勢され、弁
部材34を上方へと吸引する。これによって、弁部材3
4によって閉鎖されていた開口16が開放される。同時
に、ファン手段20が回転することにより筒状ホルダ1
2内の空気が上方へと流動し、この開口16を流れ、更
に、上壁の開口12bを通って外部へと流出する。
【0039】一方、筒状ホルダ12の側部開口14を閉
鎖していたフィルム30Aは内方へと撓み、筒状ホルダ
12の外側空気を内部へと流入せしめる。
【0040】このようなホルダ12内を流動する空気流
により、香料容器4の吸液芯10により吸い上げられた
香料は、ガス状となり空気流と共に筒状ホルダ12内か
ら外方へと流出する。
【0041】筒状ホルダ12から外側へと流出した香
料、即ち、香りは化粧カバー(図示せず)の通気孔を介
して外気、即ち、この香料発散器が置かれた自動車内、
事務室内、或は一般家庭の室内などへと発散する。
【0042】制御部により一定時間ファン手段20がオ
ンの状態に維持されると、ファン手段20はオフとさ
れ、同時に電磁石32もオフとされる。従って、弁部材
34は、電磁石32による上方への吸引力がなくなり、
下方へと落下し、開口16を閉鎖する。又、フイルム3
0Aは、その重力及び弾力により、元の状態へと戻り、
側部開口14を閉鎖する。これによって、筒状ホルダ1
2内に存在する香料のガスが、筒状ホルダ12外へと流
出するのが阻止される。
【0043】上記説明では、筒状ホルダ12の側部開口
14には、フィルムとされるガス制御部材30Aが設置
されるものとして説明したが、代わりに、実施例2で説
明したようなメッシュ部材或は多孔性板などを設置する
ことも可能である。
【0044】実施例3の変形例として、図9及び図10
に示す構成とすることもできる。即ち、この変形例で
は、全体構成は図7及び図8の香料発散器1と同様であ
るが、筒状ホルダ12のガス制御部材30Bの構成にお
いて異なる。
【0045】つまり、この変形例で、筒状ホルダ12に
は、電磁石32が配置された上壁12aと、ファン手段
20に隣接して配置された上部開口16が形成された中
壁12cとの間に弁部材支持壁12dが形成される。こ
の支持壁12dの周辺には複数の空気流通口12eが設
けられている。又、中壁12cの周辺部には、環状の凸
部33を形成するのが好ましい。これについては後述す
る。
【0046】開口16を閉鎖する態様で配置された弁部
材34は、その軸部34aが支持壁12dに支持されて
筒状ホルダ12内を上下動自在とされ、通常は、その弁
蓋34bが、前記開口16を閉鎖している。好ましく
は、弁蓋34の周辺部には環状の凹部34cが形成さ
れ、前記中壁12cに形成された凸部33に適合するよ
うに構成される。これにより、弁蓋34bによる上部開
口16の密閉をより完全なものとし、この開口16を介
してのガス漏れを効果的に防止することができる。
【0047】弁部材34の軸部34aの上端には磁性部
材(或は磁石)36が固着され、上記電磁石32と対向
している。
【0048】次に、上記構成の本実施例の香料発散器1
の作用について説明すると、筒状ホルダ12のファン手
段20が付勢(オン)されていないときは、ガス制御部
材30Bを構成する弁部材34は、重力の作用によりそ
の弁蓋34bが開口16を閉鎖している。勿論、他方の
ガス制御部材である弾性フィルム30Aは、筒状ホルダ
12の側部開口14を閉鎖している。従って、筒状ホル
ダ12内の香りが外部へと流出することはない。
【0049】ここで、ファン手段20がオンされると、
同時に、電磁石32もオンされる。従って、図10に示
すように、弁部材34を上方へと吸引し、これによっ
て、弁部材34によって閉鎖されていた開口16が開放
される。ファン手段20が回転することにより筒状ホル
ダ12内の空気が上方へと流動し、この開口16を流
れ、更に、支持壁12dの開口12e及び上壁12aの
開口12bを通って外部へと流出する。
【0050】一方、筒状ホルダ12の側部開口14を閉
鎖していたフィルム30Aは内方へと撓み、筒状ホルダ
12の外側空気を内部へと流入せしめる。このようなホ
ルダ12内を流動する空気流により、香料容器4の吸液
芯10により吸い上げられた香料は、ガス状となり空気
流と共に筒状ホルダ12内から外方へと流出する。
【0051】上記変形例においても、筒状ホルダ12の
側部開口14には、フィルムとされるガス制御部材30
Aが設置されるものとして説明したが、代わりに、実施
例2で説明したようなメッシュ部材或は多孔性板などを
設置することも可能である。この実施例3及びその変形
例の香料発散器1は、実施例1、2に比較して確実にガ
ス流の制御ができる点で有利である。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る香料
発散器は、内部にファン手段を備えた筒状ホルダを有す
る装置本体と、この筒状ホルダの下方端開口に適合して
前記装置本体に対して着脱自在とされ、且つ内部に貯留
した香料を吸液芯にて吸い上げるようにした香料容器と
を具備し、ファン手段が作動した時にのみ、筒状ホルダ
内を流動する空気流を発生させ、この空気流により、吸
液芯により吸い上げられた香料容器内の香料を筒状ホル
ダ内から外方へと発散する構成とされるので、小型で、
簡易な、しかも安価な構造とされ、香料を間欠的に発散
させ、且つ時間的間隔をも制御して、眠気防止用として
使用することができ、極めて有用性が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる香料発散器の一実施例の断面図
で、ファン手段が停止した状態を示す。
【図2】装置本体から香料容器を外した状態を示す断面
図である。
【図3】図1と同様の本発明にかかる香料発散器の断面
図で、ファン手段が作動した状態を示す。
【図4】弾性フィルムとされるガス制御部材の他の実施
例を示す断面図である。
【図5】本発明にかかる香料発散器の他の実施例の断面
図である。
【図6】ガス制御部材の他の実施例を示す斜視図であ
る。
【図7】本発明にかかる香料発散器の他の実施例の断面
図で、ファン手段が停止した状態を示す。
【図8】図7と同様の本発明にかかる香料発散器の断面
図で、ファン手段が作動した状態を示す。
【図9】図7の香料発散器と同様の原理で作動する本発
明の香料発散器の他の実施例の断面図で、ファン手段が
停止した状態を示す。
【図10】図9と同様の本発明にかかる香料発散器の断
面図で、ファン手段が作動した状態を示す。
【符号の説明】
1 香料発散器 2 装置本体(キャップ) 4 香料容器 6 化粧カバー 8 容器本体 10 吸液芯 12 筒状ホルダ 14 側部開口 16 上部開口 20 ファン手段 22 制御部 30 ガス制御部材 32 電磁石 34 弁部材 36 磁性部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部にファン手段を備えた筒状ホルダを
    有する装置本体と、この筒状ホルダの下方端開口に適合
    して前記装置本体に対して着脱自在とされ、且つ内部に
    貯留した香料を吸液芯にて吸い上げるようにした香料容
    器とを具備し、前記筒状ホルダの前記ファン手段より下
    方部周壁及び上方壁にそれぞれ側部開口及び上部開口を
    形成し、この側部開口及び上部開口にはガス制御部材を
    配置し、そして、前記ファン手段が作動した時にのみ、
    前記側部開口のガス制御部材を介して前記筒状ホルダ内
    へと流入しそして前記上部開口のガス制御部材を介して
    前記筒状ホルダ外へと流出する空気流を発生させ、この
    空気流により、前記吸液芯により吸い上げられた前記香
    料容器内の香料を前記筒状ホルダ内から外方へと発散す
    ることを特徴とする香料発散器。
  2. 【請求項2】 前記側部開口及び上部開口に設けられた
    ガス制御部材は、弾性フィルム若しくは薄板、メッシュ
    部材、又は多孔性板若しくは多孔性スポンジである請求
    項1の香料発散器。
  3. 【請求項3】 前記上部開口に設けられたガス制御部材
    は、電磁石によりこの開口を開閉する弁部材であり、前
    記側部開口に設けられたガス制御部材は、弾性フィルム
    若しくは薄板、メッシュ部材、又は多孔性板若しくは多
    孔性スポンジである請求項1の香料発散器。
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