JPH0479962A - 芳香発生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は芳香発生装置に係り、詳しくは劇場、集会場等
の人が集まる場所等において短時間で香料を広範囲に揮
散させ得る芳香発生装置に関するものである。

〔従来の技術〕

従来より、室内の臭気を隠したり、芳香を怒しさせる雰
囲気をかもし出したりするために、香料を揮散させる装
置が種々提案されている。

例えば、容器に香料を注入し、該香料を芯或いは濾紙等
に浸透させて揮散させる芳香器が知られている。

また、実開平１−１４８１００号公報に開示されている
ように、香料を封入したマイクロカプセルを発泡スチロ
ールに付着させると共に、該発泡スチロールをネット状
あるいは多孔状の外函内部に収容して、扇風機による乱
気流を利用し、発泡スチロールを乱動させてマイクロカ
プセルを破り香料を揮散させる扇風機用芳香器が知られ
ている。

〔発明が解決しようとする課題］ しかし、上記した前者の芳香器にあっては、不使用時に
も香料を無駄に揮散させてしまうために持続性がなく、
す（に取り替える必要があり、また取り替える際等に容
器を誤って倒して香料をこぼすおそれがある等の欠点が
あった。

また後者の芳香器にあっては、香料をマイクロカプセル
中に封し込めているため、不使用時に香料を無駄に揮散
させるおそれはないが、香料の揮散量を多くし難く、短
時間で香料を広範囲に揮散させることができない等の欠
点があった。

従って、本発明の目的は、不使用時における香料の揮散
量を極力抑え、取り替える際等に香料をこぼすおそれが
なく、また使用時に香料の揮散量を多くして、香料を短
時間で広範囲に揮散させ得る芳香発生装置を提供するこ
とである。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、吸気部及び送気部を有するケースと、該ケー
スの送気部に配置されて上記吸気部と上記送気部との間
に空気流を生じさせるファンと、香料を担持した香料担
持体を収容して上記吸気部と上記ファンとの間に配置さ
れた通気性収容部材とを具備し、上記ファンによって生
じた空気流が上記通気性収容部材を通過するように構成
したことを特徴とする芳香発生装置を提供することによ
り、上記目的を達成したものである。

〔作用］ 本発明の芳香発生装置によれば、ファンを作動させると
、吸気部から外気がケース内に導入され、該吸気部と送
気部との間に空気流が生しる。そして、この空気流が通
気性収容部材を通過する際、該通気性収容部材中の香料
担持体から香料を揮散させて運び出し、送気部から送り
出す。その結果、香料は送気部から送り出される空気流
に乗せられて短時間で広範囲に揮散される。

また、ファンを停止すると、吸気部と送気部との間に空
気流が生じないため、香料は無駄に揮散しない。

なお、香料の無駄な揮散を防くため、吸気部内側及び送
気部外側に香料が透過し難いフィルムにより形成した香
りもれ防止弁を設けることが好ましい。

〔実施例〕

以下、図面を参照しながら本発明の詳細な説明する。

第１図は本実施例の芳香発生装置全体を示す斜視図、第
２図はその継断面図である。

本実施例の芳香発生装置は、第１図及び第２図に示す如
く、立方体状のケース１と、空気流を生じさせるファン
２と、香料担持体３を収容した通気性収容部材４とを具
備して構成されている。

上記ケース１の長手方向一端には吸気部１ａが設けられ
、他端には送気部１ｂが設けられ、吸気部１ａと送気部
１ｂとの間には流路ＩＣが設けられている。そして送気
部ｌｂ内には上記ファン２が配置され、また流路ＩＣの
送気部ｌｂ寄り位置には上記通気性収容部材４が配置さ
れている。

上記ファン２のモーター２ａは、風量が４０ｆ　ｔ’／
ｆ　ｔ２／ｍｉｎ以上に設定されており、詳細に口承し
ないが、人間を感知するセンサからの信号に基づいて間
欠的に運転する如く制御手段５によって！ＩＪ？卸され
る。

上記香料担持体３は、吸水性、吸油性を有するビーズ状
無機物、例えばシリカゲル、フローライト、ゼオライト
等のビーズ状無機物に、香料を担持してなるものである
。

上記ビーズ状無機物がシリカゲル又はフローライトであ
る場合には、粒径は２＋ｏｎ＋φ〜２０ｎｍφであるこ
とが好ましい。粒径が２鵬φよりも小さいと、通気性収
容部材４も目を詰まらせて圧力鋒下を大きくすると共に
該通気性収容部材４を通過する通気量を減らすおそれが
あり、また粒径が２０卸φよりも大きいと揮散表面積を
大きく取り難いためである。またビーズ状無機物の吸油
量は自重の１割以上であることが好ましい。吸油量が１
割に満たない場合には、香料の担持量が少なく、所望の
担持量を確保しようとすれば、嵩張ってしまうおそれが
あるためである。

上記通気性収容部材４は、例えば不織布、網織布等袋状
に形成されている。そして通気性収容部材４の通気部ｌ
ａ側の面部４ａは目が粗く、送気部ｌｂ側の面部４ｂは
目が細かく設定されていて、流入する空気量を確保して
圧力障下を可及的に少なくする一方、香料担持体３の飛
散を防止している。

ここで不織布としては、圧力降下が２０ｍｌＴｌＨ２Ｏ
以下において通気量が４０　ｆｔ′３／ｆｔ２／ｍｉｎ
　〜３００ｆｔ３／ｆｔ”／ｍｉｎの範囲内であるもの
が好ましい。圧力降下が２０祁Ｈ２０超乙こおいて通気
量が４０ｆｔ”／Ｉｔ”／ｍｉｎ未満であると、香料の
拡散範囲を大きくし難く、必要な揮散量を確保し難いお
それがあり、また圧力降下が２０ｍｍＨ２Ｏ超において
通気量が３００　ｆｔ’／ｆｔ”／ｍｉｎ超であると、
効果の向上はみられず、香料の持続性が悪化するおそれ
があるからである。このうよな不織布としては、例えば
、乾式法もしくは湿式法でウェブを形成し、熱もしくは
接着剤で繊維間を接着したものや、繊維を交絡させて不
織布を形成したスパンボンド等が挙げられるが、通気量
コントロールの点から乾式法で製造されたものが好まし
く、特にスパンボンドが好ましい。

また網織布の場合、１６０メツシユ〜８０メツシユの範
囲内であることが好ましい。

なお、通気性収容部材４は、空気抵抗が少なく、通気量
の大きなものであれば、材質等には特に制限されない。

第３閏は乾式不織布の通気性試験結果を示すグラフであ
る。同グラフはＭａｓｒｈ型通気性試験機による試験結
果を示しており、縦軸は圧力時下（ｌＴ１ｍＨ２０）、
横軸は通気量（ｆ　ｔ３／ｆ　ｔ２／ｍ１ｎ）を表して
いる。ここでｒｆｔ’／ｆｔ”／ｍｉｎ　Ｊは、単位面
積、単位時間当りに布を通る空気量を表す。なお比較と
して布（軽目コート）の試験結果を併記した。

上記グラフから明らかな如く、乾式不織布は軽目コート
に比較して圧力降下が少なく、そして圧力降下が２０１
１１１１１８２０以下において、通気量が４０ｆｔ３／
ｆｔ２／ｍｉｎ以上で、空気抵抗が少なく、充分な通気
量を確保でき、上記通気性収容部材４として好ましい。

以上のように構成された本実施例の芳香発生装置によれ
ば、センサ（図示せず）が人を感知すると、制御手段５
により制御されてモーター２ａが間欠的に作動し、吸気
部１ａから外気がケース１内に導入され、流路１ｃ内に
送気部１ｂに向かう空気流が生しる。そしてこの空気流
か通気性収容部材４を通過する際、香料担持体３に担持
された香料を揮散させて運び出し、送気部１ｂから劇場
、集会場等の室内に送り出す。

このように、ファン２により香料を強制的に送り出すと
、短時間で広範囲に香料を揮散させることが出来る。そ
して香料はビーズ状無機物からなる香料担持体に担持さ
れており、揮散表面積を拡大できるため、揮散量を多く
することが容易である。

また人が居なくなると、制御手段５によりモーター２ａ
が停止し、香料の揮散が止まるので、無駄に香料を揮散
することがなく、芳香の持続性があり、頻繁に香料担持
体３を取り替える必要がない。また香料担持体３に香料
を担持させているため、香料を芯或いは濾紙等に浸透さ
せる芳香器の如く香料がこぼれるおそれもない。

また制御手段５によりモーター２ａは間欠的に作動して
香料が揮散されるため、芳香になれて感しなくなるよう
なおそれはなく、常に芳香は新鮮に惑しられる。また通
気性収容部材４により香料担持体３の飛散が防止される
。

なお、上記実施例において、香料の無駄な揮散を更に防
止するため、第２図の二点鎖線に示す如く、上記吸気部
１ａの内側及び上記送気部１ｂの外側に、香料が透過し
難いフィルムからなる香りもれ防止弁６を設けることが
好ましい。ここで、上記フィルムの素材としては、ポリ
プロピレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレンテレフ
タレート等が挙げられる。

上記実施例は本発明の一例を示したものであり、ケース
１、ファン２、通気性収容部材４等は上記実施例を示し
たものに限定されるものではない。

また制御手段５により間欠的に香料を揮散させた場合を
示したが、連続的に揮散させてもよい。

また制御手段５によりファン２を自動制御する場合を示
したが、手動操作するようにしてもよい。

また上記実施例では劇場、集会場等に据えつけられる据
え付はタイプの芳香発生装置を示したが、これに限定さ
れず、卓上タイプのものであってもよい。また制御手段
５をケース１に一体に設けた場合を示したが、制御手段
を別体にしてもよく、更に通気性収容部材４（香料収納
部）をスライド方式にしてもよい。

〔発明の効果〕

本発明の芳香発生装置は、不使用時における香料の揮散
量を極力抑え、取り替える際等に香料をこぼすおそれが
なく、また使用時に香料の揮散量を多くして、香料を短
時間で広範囲に揮散させ得る。

また、香料担持体が、吸水性、吸油性を有するビーズ状
無機物である場合には、連敗表面積を拡大することによ
り、更に香料を短時間で広範囲に揮散させ得る。

また、通気性収容部材が、不織布である場合には、香料
担持体の飛散を防止することができる。

なお、実施例の如く構成すると、人が居るときにのみフ
ァンが作動して香料が揮散され、香料の無駄を更に少な
くでき、またファンが間欠的に動作し、芳香になれて惑
しなくなるようなおそれがなく、常に芳香が新鮮に感じ
られる。

【図面の簡単な説明】 第１図は本実施例の芳香発生装置全体を示す斜視図、第
２図は同断面図、第３図は乾式不織布の通気性試験結果
を示すグラフである。 １；ケース　　　　　　　１ａ；吸気部１ｂ；送気部　
　　　　　２；ファン

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）吸気部及び送気部を有するケースと、該ケースの
   送気部に配置されて上記吸気部と上記送気部との間に空
   気流を生じさせるファンと、香料を担持した香料担持体
   を収容して上記吸気部と上記ファンとの間に配置された
   通気性収容部材とを具備し、上記ファンによって生じた
   空気流が上記通気性収容部材を通過するように構成した
   ことを特徴とする芳香発生装置。
2. （２）香料担持体が、吸水性、吸油性を有するビーズ状
   無機物であることを特徴とする請求項（１）記載の芳香
   発生装置。
3. （３）通気性部材が、不織布であることを特徴とする請
   求項（１）又は（２）記載の芳香発生装置。