JP2020103489A - アロマオイル容器および芳香拡散装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】容器内部のアロマオイルの酸化劣化を抑制でき、容器内のアロマオイルを最後まで使い切ることができるアロマオイル容器、また、これを用いた芳香拡散装置を提供する。【解決手段】アロマオイル容器1は、蓋面部121にエア導入孔13、気体放出孔14が設けられる。容器本体11内にはアロマオイルAOを吸収可能な吸収体15が外部に露出されることなく収容される。吸収体15の端部は、容器本体11の底面部111に接している。芳香拡散装置2は、蓋面部121が装着される装着面部21と、エア導入孔13に接続されるノズル部22と、ノズル部22から噴出させるエアを送り出すエアポンプ23と、気体放出孔14から放出されたアロマ成分を含む気体Gを流入させる芳香流入口24と、芳香流入口24に一端が接続された芳香流路25と、芳香流路25の他端に接続され、気体Gを装置外に放出させる芳香放出口26とを有する。【選択図】図8
Description
本発明は、アロマオイル容器および芳香拡散装置に関する。
従来、例えば、特許文献1に記載されるように、アロマオイル容器内に貯留されたアロマオイルを芯材にて吸い上げ、吸い上げたアロマオイルを外部に露出した吸収体に吸収させ、この吸収体に送風することにより、気化したアロマ成分を含む空気を所望空間に拡散させる技術が知られている。
しかしながら、従来技術では、芳香の拡散が途中で停止され、アロマオイル容器がしばらく放置された際に、外部に露出する吸収体や容器内部に通じる芯材を介してアロマオイル容器内に外気が侵入し、容器内部のアロマオイルが酸化劣化するという問題がある。
この問題に対処するため、吸収体等を用いず、アロマオイル容器内に空気を導入し、容器内で気化したアロマ成分を含む空気を外部に放出させるように構成した場合には、次の問題が生じる。すなわち、アロマオイル量の多い使用開示時には、容器内にてアロマオイルが順調に気化する。しかしながら、アロマオイルには、通常、複数の成分が含まれており、気化しやすい成分から順に気化する。そのため、気化し難い成分が容器底面部に残りやすく、容器内のアロマオイルを最後まで使い切ることが困難である。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、容器内部のアロマオイルの酸化劣化を抑制することができ、容器内のアロマオイルを最後まで使い切ることができるアロマオイル容器、また、これを用いた芳香拡散装置を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、一端が閉じられて底面部とされるとともに他端が開口した有底筒状の容器本体と、
上記容器本体の開口を覆う蓋面部を有しており、上記容器本体の開口側の端部に取り付けられる蓋部と、
上記蓋面部に設けられており、外部から強制的に上記容器本体内にエアを導入するためのエア導入孔と、
上記蓋面部に設けられており、上記容器本体内の気体を容器外部に放出するための気体放出孔と、
上記容器本体内に充填されたアロマオイルを吸収可能な材料より形成された吸収体と、を有しており、
上記吸収体は、外部に露出されることなく上記容器本体内に収容されており、上記底面部側の端部が上記底面部に接している、
アロマオイル容器にある。
上記容器本体の開口を覆う蓋面部を有しており、上記容器本体の開口側の端部に取り付けられる蓋部と、
上記蓋面部に設けられており、外部から強制的に上記容器本体内にエアを導入するためのエア導入孔と、
上記蓋面部に設けられており、上記容器本体内の気体を容器外部に放出するための気体放出孔と、
上記容器本体内に充填されたアロマオイルを吸収可能な材料より形成された吸収体と、を有しており、
上記吸収体は、外部に露出されることなく上記容器本体内に収容されており、上記底面部側の端部が上記底面部に接している、
アロマオイル容器にある。
本発明の他の態様は、上記容器本体内にアロマオイルが充填された上記アロマオイル容器の上記蓋面部が装着される装着面部と、
上記装着面部に設けられており、上記装着により上記アロマオイル容器の上記エア導入孔に接続されるノズル部と、
上記ノズル部にエア供給可能に接続されており、上記ノズル部から噴出させるエアを送り出すエアポンプと、
上記装着面部に設けられており、上記アロマオイル容器の上記気体放出孔から放出されたアロマ成分を含む気体を流入させる芳香流入口と、
上記芳香流入口に一端が接続された芳香流路と、
上記芳香流路の他端に接続されており、上記アロマ成分を含む気体を装置外に放出させる芳香放出口と、
を有する、芳香拡散装置にある。
上記装着面部に設けられており、上記装着により上記アロマオイル容器の上記エア導入孔に接続されるノズル部と、
上記ノズル部にエア供給可能に接続されており、上記ノズル部から噴出させるエアを送り出すエアポンプと、
上記装着面部に設けられており、上記アロマオイル容器の上記気体放出孔から放出されたアロマ成分を含む気体を流入させる芳香流入口と、
上記芳香流入口に一端が接続された芳香流路と、
上記芳香流路の他端に接続されており、上記アロマ成分を含む気体を装置外に放出させる芳香放出口と、
を有する、芳香拡散装置にある。
上記アロマオイル容器は、上記構成を有している。上記アロマオイル容器では、吸収体が、外部に露出されることなく容器本体内に収容されている。そのため、上記アロマオイル容器によれば、容器本体内にアロマオイルが充填された状態で放置された場合でも、従来のように吸収体を介して上記アロマオイル容器内に外気が侵入することがなく、アロマオイルが外気に曝され難い。そのため、上記アロマオイル容器は、容器内部のアロマオイルの酸化劣化を抑制することができる。また、上記アロマオイル容器は、容器内部のアロマオイルの自然気化も抑制することができる。
また、上記アロマオイル容器では、容器本体内にアロマオイルが充填された状態で、蓋面部のエア導入孔を通じて外部から強制的に容器本体内にエアが導入されると、送風によりアロマオイルが気化するとともに容器本体内の内圧が上昇し、アロマ成分を含む気体が気体放出孔から放出される。また、アロマオイルの気化が進んで容器本体内のアロマオイル量が減少し、アロマオイルを吸収した吸収体に当たるエアが増えることにより、アロマオイルの気化が促進される。ここで、上記アロマオイル容器では、容器本体の底面部側の吸収体の端部が、容器本体の底面部に接している。そのため、アロマオイル量が残り少なくなった場合でも、吸収体が、底面部にあるアロマオイルを毛細管現象により吸い上げる。そして、底面部のアロマオイルを吸い上げた吸収体にエアが当たることにより、底面部にあったアロマオイルの気化が促進される。そのため、上記アロマオイル容器によれば、容器内のアロマオイルを最後まで使い切ることができる。
上記芳香拡散装置は、上記構成を有している。上記芳香拡散装置では、容器本体内にアロマオイルが充填されたアロマオイル容器の蓋面部が装着面部に装着されると、アロマオイル容器のエア導入孔にノズル部が接続される。エアポンプが作動されると、エアポンプからエアが送り出され、ノズル部からエアが噴出される。ノズル部から噴出されたエアは、アロマオイル容器のエア導入孔から容器本体内へ導入される。そして、上述したアロマオイル容器の作用により、アロマオイル容器の気体放出孔からアロマ成分を含む気体が放出される。アロマオイル容器の気体放出孔から放出されたアロマ成分を含む気体は、芳香流入口に流入し、芳香流路を通って芳香放出口から装置外に放出される。
上記芳香拡散装置は、上記構成を有しているので、上記アロマオイル容器を簡単に使用状態にセットすることができる。また、上記芳香拡散装置は、上記アロマオイル容器を用いているので、容器本体内にアロマオイルが充填されたアロマオイル容器が装着面部に装着されたまましばらく放置された場合でも、容器本体内のアロマオイルが外気に曝され難く、アロマオイルが酸化劣化し難い。そのため、上記芳香拡散装置によれば、比較的長期に亘って良好な芳香を拡散させ続けることができる。また、上記芳香拡散装置は、上記アロマオイル容器を用いているので、吸収体の作用により、容器内のアロマオイルを最後まで使い切ることができる。
(実施形態1)
実施形態1のアロマオイル容器について、図1〜図10を用いて説明する。図1〜図6に例示されるように、本実施形態のアロマオイル容器1は、容器本体11と、蓋部12と、エア導入孔13と、気体放出孔14と、吸収体15と、を有している。以下、これを詳説する。
実施形態1のアロマオイル容器について、図1〜図10を用いて説明する。図1〜図6に例示されるように、本実施形態のアロマオイル容器1は、容器本体11と、蓋部12と、エア導入孔13と、気体放出孔14と、吸収体15と、を有している。以下、これを詳説する。
アロマオイル容器1は、容器本体11内にアロマオイルAOが充填されて使用される。容器本体11内に充填されるアロマオイルAOは、天然香料、合成香料のいずれであってもよい。天然香料は、植物性、動物性のいずれであってもよい。容器本体11内に充填されるアロマオイルAOは、好ましくは、精油(植物性精油)であるとよい。精油は、芳香性が良好であるが、外気に曝されると酸化劣化しやすい。また、精油は、従来であれば容器本体内の精油残量の減少により気化し難い成分が残りやすく、粘性も上昇して最後まで使いきることが難しかった。本開示によれば、アロマオイルAOが精油の場合でも、十分にその効果を発揮させることができる。
容器本体11は、一端が閉じられて底面部111とされるとともに他端が開口した有底筒状の形状に形成されている。容器本体11は、例えば、プラスチック、ガラス、セラミックスなどの材料より形成することができる。本実施形態では、容器本体11は、透明のプラスチックにより形成された例を示しているが、容器本体11は着色されていてもよい。容器本体11が透明である場合には、アロマオイル残量を容器外から比較的簡単に視認することができる。容器本体11は、開口側の端部における容器外周面にらせん状の嵌合突部112を有することができる。
蓋部12は、容器本体11の開口を覆う蓋面部121を有しており、容器本体11の開口側の端部に取り付けられる。蓋部12は、具体的には、蓋面部121の外周縁から一方面側に延設されたフード部122と、フード部122の内周面に形成された、容器本体11の嵌合突部112に嵌合される嵌合溝123とを有することができる。本実施形態では、容器本体11の嵌合突部112に蓋部12の嵌合溝123が螺合されることにより、容器本体11に蓋部12が取り付けられるようになっている。蓋部12は、例えば、プラスチック、ガラス、セラミックス、金属などの材料より形成することができる。
エア導入孔13は、外部から強制的に容器本体11内にエアAを導入するためのものである。エア導入孔13は、蓋部12の蓋面部121に設けられている。エア導入孔13の孔径は、具体的には、実施形態2で後述する芳香拡散装置2のノズル部22が挿入可能な大きさに形成されることができる。なお、エア導入孔13は、芳香拡散装置2のノズル部22が圧入されるように構成されていてもよい。この構成によれば、芳香拡散装置2へのセット時におけるアロマオイル容器1の密閉性を高めやすくなる。
気体放出孔14は、容器本体11内の気体を容器外部に放出するためのものである。気体放出孔14は、蓋部12の蓋面部121に設けられている。気体放出孔14の孔径は、放出させる気体量等を鑑みて適宜設定することができる。
吸収体15は、容器本体内11にアロマオイルAOが充填された際に、容器本体11内に充填されたアロマオイルAOを吸収可能な材料より形成されている。吸収体15は、例えば、不織布などより形成することができる。不織布の材料としては、例えば、パルプ等の植物繊維、ポリエステル等の樹脂繊維などを例示することができる。不織布の材料としては、アロマオイルAOの吸収性などの観点から、パルプを好適に用いることができる。
アロマオイル容器1において、吸収体15は、外部に露出されることなく容器本体11内に収容されている。つまり、吸収体15は、容器本体11に蓋部12が取り付けられて形成された容器内空間にその全部が収容されており、容器外部には露出されていない。また、吸収体15は、容器本体11の底面部111側の端部が容器本体11の底面部111に接している。なお、吸収体15は、アロマオイル容器1内にアロマオイルAOが充填された状態において、容器本体11の底面部111側の端部が容器本体11の底面部111に接するように構成されることができる。
次に、アロマオイル容器1の作用効果を説明する。
アロマオイル容器1によれば、容器本体11内にアロマオイルAOが充填された状態で放置された場合でも、従来のように吸収体15を介してアロマオイル容器1内に外気が侵入することがなく、アロマオイルAOが外気に曝され難い。そのため、アロマオイル容器1は、容器内部のアロマオイルAOの酸化劣化を抑制することができる。また、アロマオイル容器1は、容器内部のアロマオイルAOの自然気化も抑制することができる。
また、図8に示されるように、アロマオイル容器1では、容器本体11内にアロマオイルAOが充填された状態で、蓋面部121のエア導入孔13を通じて外部から強制的に容器本体11内にエアAが導入されると、送風によりアロマオイルAOが気化するとともに容器本体11内の内圧が上昇し、アロマ成分を含む気体Gが気体放出孔14から放出される。なお、図8では、モータ231により作動するエアポンプ23から送り出されるエアAをエア導入孔13に導入する例が示されている。また、アロマオイルAOの気化が進んで容器本体11内のアロマオイル量が減少し、アロマオイルAOを吸収した吸収体15に当たるエアAが増えることにより、アロマオイルAOの気化が促進される。ここで、アロマオイル容器1では、容器本体11の底面部111側の吸収体15の端部が、容器本体11の底面部111に接している。そのため、アロマオイル量が残り少なくなった場合でも、吸収体15が、底面部111にあるアロマオイルAOを毛細管現象により吸い上げる。そして、底面部111のアロマオイルAOを吸い上げた吸収体15にエアAが当たることにより、底面部111にあったアロマオイルAOの気化が促進される。そのため、アロマオイル容器1によれば、容器内のアロマオイルAOを最後まで使い切ることができる。
ここで、アロマオイル容器1は、気体放出孔14に、容器本体11内へのエアAの導入による容器本体11内の内圧上昇によって開口する弁体16が設けられた構成とすることができる。この構成によれば、容器本体11内へエアAが導入されて容器本体11内の内圧が上昇したときに弁体16が開口する一方、容器本体11内へエアAが導入されないときには弁体16が閉口し、気体放出孔14が閉じられる。そのため、容器本体11内へエアAが導入されない状態でアロマオイル容器1がしばらく放置された場合でも、気体放出孔14を通じて外気が容器本体22内へ侵入し難くなり、容器内部のアロマオイルAOの酸化劣化をより抑制しやすくなる。また、容器内部のアロマオイルAOの自然気化もより抑制しやすくなる。
弁体16は、例えば、ゴム等の弾性材料より形成することができる。弁体16は、図2、図6に例示されるように、例えば、スリット161が形成された天面部162と、天面部162の外周縁から延設され、筒内が気体放出孔14とされる蓋面部121の気体放出筒部124の筒外周面に密着する筒状フード部163とを有する構成とすることができる。この構成によれば、容器本体11内へエアAが導入されて容器本体11内の内圧が上昇したときに弁体16のスリット161が開口する一方、容器本体11内へエアAが導入されないときには弁体16のスリット161が閉口し、気体放出孔14が閉じられる。また、この構成によれば、弁体16の筒状フード部163を気体放出筒部124の筒外周面に密着するように嵌めこむことで、比較的簡単に弁体16を取り付けることができる。なお、図2等では、スリット161として、直線状のスリットを一つ形成した例を示したが、スリット161の形状は特に限定されない。例えば、図示はしないが、スリット161は、十字状、放射状などの形状とされていてもよい。
アロマオイル容器1において、吸収体15は、アロマオイル容器1内にアロマオイルAOが初回充填された状態(使用前の満タン状態)で、蓋部12側の端部がアロマオイルAOの液面から出ている構成とすることができる。この構成によれば、アロマオイルAOを吸収した吸収体15に、アロマオイル容器1の使用開始当初からエアAが当たり、アロマオイルAOの気化を促進させることができる。
アロマオイル容器1において、吸収体15は、図7等に例示されるように、筒状の形状を有する構成とすることができる。この構成によれば、比較的簡単に吸収体15の表面積を増大させることができるので、アロマオイルAOを吸収した吸収体15に当たるエア量を多くしやすくなる。そのため、底面部111にあるアロマオイルAOの吸い上げ、気化がより促進され、容器内のアロマオイルAOを最後まで使い切りやすくなる。また、この構成によれば、別部材にて支持しなくても吸収体15が自立するため、吸収体15における底面部111側の端部を底面部111に接した状態としやすくなる。
吸収体15が筒状の形状を有する場合、筒状の吸収体15は、図7等に例示されるように、筒周面に開口151を有する構成とすることができる。この構成によれば、筒状の吸収体15の筒内側と筒外側とが開口151を通じて連通される。そのため、この構成によれば、容器本体11内に導入されたエアAが、筒状の吸収体15の筒内側と筒外側との両方に流れ込みやすくなり、吸収体15が吸い上げたアロマオイルAOの気化をより促進しやすくなる。なお、開口151は1つまたは複数形成されていてもよい。
アロマオイル容器1は、図3、図5等に例示されるように、吸収体15の外周面と容器本体11の内周面との間に、外側空間17が設けられている構成とすることができる。この構成によれば、外側空間17にエアAが流れることにより、吸収体15が吸い上げたアロマオイルAOの気化をより促進しやすくなる。
とりわけ、吸収体15が筒状の形状を有しており、かつ、筒周面に開口151を有している場合には、上述した外側空間17と吸収体15の筒内側空間18とが開口151を通じて連通される。そのため、外側空間17と吸収体15の筒内側空間18との両方にエアAの流れができ、吸収体15が吸い上げたアロマオイルAOの気化をより促進しやすくなる。なお、上述した外側空間17を確保しやすくするなどの観点から、吸収体15の外周面は、容器本体11の内周面に接していない方が好ましいが、上述した外側空間17を確保できる限り、吸収体15の外周面の一部が容器本体11の内周面に接していてもよい。
吸収体15が筒状の形状を有する場合、筒状の吸収体15の最大外径は、容器本体11の内径よりも小さい構成とすることができる。この構成によれば、吸収体15の筒周面と容器本体11の内周面との間に外側空間17を確実に形成することが可能となる。
アロマオイル容器1において、吸収体15は、筒状に丸められたシート状吸収体より構成することができる。この構成によれば、筒状の吸収体15を比較的簡易に形成することができるので、アロマオイル容器1の製造性を向上させることができる。なお、図7では、シート状吸収体152が筒状に丸められ、シート状吸収体152の両端部間が離間された状態で固定材153にて固定されている例が示されている。この構成によれば、容器高さ方向に延びる開口151を比較的簡単に構成することができるので、上述した開口151を有することによる効果を十分に発揮させることができる。なお、図7において、固定材153による固定箇所は2か所とされているが、固定箇所は1か所または3か所以上であってもよい。また、固定材153には、例えば、ステイプラーの針、糸などを用いることができる。
なお、筒状の吸収体15は、筒軸方向に垂直な断面視で、開口151を有する筒状とされていてもよいし、開口151を有さない筒状とされていてもよい。また、図7では、円筒状の筒状形状を有する吸収体15について例示したが、吸収体15の形状は、円筒状に限定されることなく、上記断面視で多角形状等の形状(つまり、角筒状等)とされていてもよい。また、筒状の吸収体15は、図9の(a)、(b)等に例示されるように、筒周方向で繰り返し折り返されて形成された複数のヒダ部154を有することもできる。また、筒状の吸収体15は、図9(c)に例示されるように、筒軸方向に垂直な断面視で渦巻状の断面を有する筒状に形成されていてもよい。これらの構成によれば、吸収体15の表面積を比較的容易に増加させることができるので、吸収体15が吸い上げたアロマオイルAOの気化を促進させやすくなる。また、吸収体15は、筒状の形状以外にも、例えば、断面視で放射状の形状等を有する構成とすることができる。図10では、具体的には、吸収体15が、断面視で十字状等の形状を有する構成とされている例が示されている。なお、断面視で十字状の形状を有する吸収体15は、例えば、2枚の矩形状吸収体155の幅方向の中央に長手方向に沿った切れ込み156をそれぞれ形成し、一方の切れ込み156に他方の切れ込み156を噛み合わせることで形成することができる。吸収体15の表面積の増大化、アロマオイル残量の低減等の観点からは、吸収体15は、筒状の形状を有していることが好ましい。
アロマオイル容器1は、吸収体15における蓋面部121側の端部と蓋面部121との間に、上部空間19が設けられている構成とすることができる。この構成によれば、とりわけ、吸収体15が筒状の形状を有する場合には、上部空間19から筒内側空間18および外側空間17の両方に効率よくエアAを送風しやすくなる。そのため、底面部111にあるアロマオイルAOを吸い上げた吸収体15からのアロマオイルAOの気化を促進しやすくなる。この際、吸収体15が筒周面に開口151を有している場合には、送風されたエアAが開口151を通じて筒内側空間18と外側空間17との間を行き来するため、上述した効果をより得やすくなる。
アロマオイル容器1において、蓋面部121は、容器側磁石125または容器側磁性体(不図示)を有することができる。この構成によれば、アロマオイル容器1の蓋面部121が装着される芳香拡散装置2の装着面部21が、装着面部側磁石27または装着面部側磁性体(不図示)を有するように構成される(詳しくは後述する)ことで、次の効果がある。具体的には、蓋面部121が容器側磁石125を有し、装着面部21が装着面部側磁石27または装着面部側磁性体を有する構成によれば、磁力を利用してアロマオイル容器1を芳香拡散装置2に着脱自在に取り付けることが可能になる。とりわけ、蓋面部121が容器側磁石125を有し、装着面部21が装着面部側磁石27を有する構成によれば、装着するアロマオイル容器1の正確な位置決めができるとともに、装着後のアロマオイル容器1の位置ずれも生じ難くなる利点がある。なお、この場合には、容器側磁石125と装着面部側磁石27とは互いに引き合うように配置される。また、容器側磁石125および装着面部側磁石27は、具体的には、永久磁石より構成することができる。一方、蓋面部121が容器側磁性体を有し、装着面部21が装着面部側磁石27を有する構成によっても、磁力を利用してアロマオイル容器1を芳香拡散装置2に着脱自在に取り付けることが可能になる。
容器側磁石125、容器側磁性体は、1つまたは複数より構成することができる。また、容器側磁石125、容器側磁性体は、例えば、蓋面部121における裏面(蓋面部121における容器本体11内側の面)、および/または、蓋面部121における表面(上記裏面の反対側面であり、蓋面部121の外側面)に設けることができる。図4では、蓋面部121の裏面に形成された複数の磁石嵌め込み部126に、容器側磁石125が嵌め込まれている例が示されている。具体的には、容器側磁石125は、接着剤により磁石嵌め込み部126に接着されている。図2に示した破線の丸印は、蓋面部121における裏面に設けられる容器側磁石125の位置を示したものである。なお、上述した容器側磁性体は、強磁性の金属板等、磁石にくっつく磁性材料により構成することができる。他にも例えば、容器側磁性体は、蓋面部121や蓋部12そのものが磁性材料または磁性材料を含む材料にて構成されることで設けられていてもよい。
アロマオイル容器1は、図2に例示されるように、蓋面部121の表面に、外周縁に沿って環状に形成された環状リブ部127と、エア導入孔13および気体放出孔14の外周を取り囲む囲繞リブ部128とを有する構成とすることができる。なお、図2では、環状リブ部127および囲繞リブ部128を明りょうにするため、環状リブ部127および囲繞リブ部128の部分にドットを付してある。環状リブ部127のリブ頂面と囲繞リブ部128のリブ頂面とは、例えば、略面一となるように構成することができる。上記構成によれば、環状リブ部127のリブ頂面および囲繞リブ部128のリブ頂面を貼り代として、蓋面部121の表面を覆うフィルム状シール体(不図示)を貼り合わせることが可能となり、アロマオイル容器1の使用前にアロマオイルAOが外気にて酸化されるのを抑制しやすくなる。また、この構成によれば、蓋面部121の表面全体にフィルム状シール体を貼り合わせる必要がなくなるので、アロマオイル容器1の開封時におけるフィルム状シール体の剥離性にも優れる。アロマオイル容器1は、上述したフィルム状シール体を用いる以外にも、他にも例えば、容器本体11の開口に中栓部(不図示)を着脱自在に設けることにより、アロマオイル容器1の使用前におけるアロマオイルAOの外気による酸化やアロマオイルAOの漏れ等を抑制するよう構成することもできる。
(実施形態2)
実施形態2の芳香拡散装置について、図11〜図17を用いて説明する。なお、実施形態2において用いられる符号のうち、実施形態1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施形態1におけるものと同様の構成要素等を表す。
実施形態2の芳香拡散装置について、図11〜図17を用いて説明する。なお、実施形態2において用いられる符号のうち、実施形態1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施形態1におけるものと同様の構成要素等を表す。
図11〜図17に例示されるように、本実施形態の芳香拡散装置2は、装着面部21と、ノズル部22と、エアポンプ23と、芳香流入口24と、芳香流路25と、芳香放出口26と、を有している。以下、これを詳説する。
本実施形態において、芳香拡散装置2は、具体的には、装置頭部201と、装置頭部201の外縁の一部から下方に延設された装置胴部202と、装置胴部202を下方から支持する装置脚部203と、を有する構成とすることができる。
装着面部21は、容器本体11内にアロマオイルAOが充填されたアロマオイル容器1の蓋面部121が装着される部位である。本実施形態では、上述した実施形態1に係るアロマオイル容器1の蓋面部121が装着面部21に装着される。また、本実施形態では、図11〜図17に例示されるように、装着面部21は、装置頭部201の下端部に設けられることができる。この場合、装置頭部201の下方かつ装置胴部202の前方(装置正面から見て手前側)が、アロマオイル容器1を着脱するための空間とされ、この空間に、装着されたアロマオイル容器1が配置される。
ノズル部22は、装着面部21に設けられている。ノズル部22は、上記装着によってアロマオイル容器1のエア導入孔13に接続される部位である。本実施形態では、ノズル部22は、具体的には、装着面部21から突出する筒状体より構成することができる。筒状体の筒外径は、エア導入孔13に挿入することができるように、エア導入孔13の孔径よりも小さく形成することができる。上記装着により、ノズル部22がエア導入孔13に挿入される構成とされている場合には、ノズル部22から噴出されるエアAを確実にアロマオイル容器1内に導入することができる。
エアポンプ23は、ノズル部22にエア供給可能に接続されており、ノズル部22から噴出させるエアAを送り出す部位である。本実施形態では、エアポンプ23は、エアポンプ12の駆動源であるモータ231の回転によりエアAを送り出すことが可能とされている。また、本実施形態では、エアポンプ23、モータ231は、装置胴部202内に収容されている。そのため、エアポンプ23のエア吐出口(不図示)とノズル部22とは、図17に例示されるように互いに離間されており、両者は、両者の間に設けられたエアチューブ232を介して接続されている。なお、ノズル部22の基端部には、エアチューブ232が接続される接続管部221が設けられている。接続管部221は、装着面部21の装置頭部201内側の面に設けられている。
芳香流入口24は、装着面部21に設けられている。芳香流入口24は、アロマオイル容器1の気体放出孔14から放出されたアロマ成分を含む気体G(アロマオイルAOから気化(揮発)したアロマ成分を含むエア)を流入させるための部位である。
芳香流路25は、芳香流入口24に一端が接続されている。本実施形態では、芳香流路25は、装置頭部201内に設けられることができる。芳香流路25は、具体定には、装着面部21から装置頭部201の頭部頂面部201aにわたって貫通するように形成されている。なお、芳香流路25の長さは、例えば、10mm以上60mm以下とすることができる。
芳香放出口26は、芳香流路24の他端に接続されている。芳香放出口26は、アロマ成分を含む気体Gを装置外に放出させるための部位である。本実施形態では、上述したように、芳香流路24の他端が、装置頭部201の頭部頂面部201aに位置している例を示している。そのため、本実施形態では、芳香放出口26は、図13に例示されるように、頭部頂面部201aに形成されている。
なお、本実施形態では、装置頭部201内に芳香拡散装置2の動作を制御する制御基板(不図示)が収容されている。また、芳香拡散装置2の背面側の底部には、交流電源に接続されるコネクタ付き電源線207が設けられている。また、装置頭部201の頭部頂面部201aの表面には、芳香拡散装置2の電源をオン状態またはオフ状態とするための電源スイッチ部204が設けられている。同様に、頭部頂面部201aの表面には、芳香放出口26からアロマ成分を含む気体Gを放出させる時間を設定するためのタイマー設定部205が設けられている。また、頭部頂面部201aの表面には、芳香放出口26から放出させるアロマ成分を含む気体Gの放出量を選択するための気体放出量調節部206が設けられている。
そして、コネクタ付き電源線207、電源スイッチ部204、タイマー設定部205、気体放出量調節部206、および、モータ231は、芳香拡散装置2内に配策された各種配線(不図示)によりそれぞれ制御基板に接続されている。
本実施形態では、芳香拡散装置2は、制御基板により、例えば、以下のように制御される。電源スイッチ部204により芳香拡散装置2の電源がオン状態とされると、モータ231が回転し、エアポンプ23からエアが送り出される。なお、送り出されたエアは、エアチューブ232を通ってノズル部22に供給され、ノズル部22から噴出される。また、気体放出量調節部206が操作されることにより、エアポンプ23から送り出されるエア量が変わり、それに応じて、芳香放出口26から放出されるアロマ成分を含む気体Gの放出量が調節される。また、タイマー設定部205によりタイマー設定がなされた場合には、所定の設定時間経過後に芳香拡散装置2の電源がオフ状態とされる。
次に、芳香拡散装置2の作用効果を説明する。芳香拡散装置2は、上記構成を有している。芳香拡散装置2では、容器本体11内にアロマオイルAOが充填されたアロマオイル容器1の蓋面部121が装着面部21に装着されると、アロマオイル容器1のエア導入孔13にノズル部22が接続される。エアポンプ23が作動されると、エアポンプ23からエアが送り出され、ノズル部22からエアが噴出される。ノズル部22から噴出されたエアは、アロマオイル容器1のエア導入孔13から容器本体11内へ導入される。そして、実施形態1にて上述したアロマオイル容器1の作用により、アロマオイル容器1の気体放出孔14からアロマ成分を含む気体Gが放出される。アロマオイル容器1の気体放出孔14から放出されたアロマ成分を含む気体Gは、芳香流入口24に流入し、芳香流路25を通って芳香放出口26から装置外に放出される。
芳香拡散装置2は、上記構成を有しているので、アロマオイル容器1を簡単に使用状態にセットすることができる。また、芳香拡散装置2は、アロマオイル容器1を用いているので、容器本体11内にアロマオイルAOが充填されたアロマオイル容器1が装着面部21に装着されたまましばらく放置された場合でも、容器本体11内のアロマオイルAOが外気に曝され難く、アロマオイルAOが酸化劣化し難い。そのため、芳香拡散装置2によれば、比較的長期に亘って良好な芳香を拡散させ続けることができる。また、芳香拡散装置2は、アロマオイル容器AOを用いているので、吸収体15の作用により、容器内のアロマオイルAOを最後まで使い切ることができる。
ここで、芳香拡散装置2は、アロマオイル容器1の装着時に、蓋面部121と装着面部201との間に隙間28が形成される構成とすることができる。この構成によれば、アロマオイル容器1の気体放出孔14から放出されるアロマ成分を含む気体Gの放出量の低下を抑制しやすくなる。これは、芳香流入口24に、アロマ成分を含む気体Gのみならず隙間28から周辺エアA2が流入することにより、芳香流路25内を流れる気体の流速が増加し、これによりアロマオイル容器1の気体放出孔14から放出されるアロマ成分を含む気体Gの放出性が向上するためであると考えられる。具体的には、芳香拡散装置2は、図14〜図16に例示されるように、装着面部21に複数の突起部211(具体的には、3つの突起部211)が設けられており、アロマオイル容器1の装着時に、突起部211が蓋面部121に当接することにより、蓋面部121と装着面部201との間に隙間28が形成される構成とすることができる。
本実施形態では、突起部211は、図15等に例示されるように、断面三角形状とされており、突起頂部211aがアロマオイル容器1における蓋面部121の表面(本実施形態では、環状リブ部127の表面)に当接するように構成することができる。この構成によれば、周辺エアA2の芳香流入口24への流入を突起部211が阻害し難く、上述した効果を確実なものとすることができる。なお、突起部211は、アロマオイル容器1の蓋面部121の表面に形成することもできる。もっとも、装着面部21に突起部211が設けられる構成によれば、蓋面部121表面に突起部2が設けられる構成に比べ、上述したフィルム状シール体を貼り合わせることによってアロマオイル容器1の使用前の容器シール性を確保しやすいなどの利点がある。また、上述した突起部211に代えて、蓋面部121と装着面部21との間に多孔質体(例えば、スポンジ体等、不図示)が挟持される構成とし、多孔質体の孔部を隙間28とすることも可能である。この構成によれば、埃等が多孔質体に捕捉されるため、芳香流路25内を清潔な状態に保ちやすくなるなどの利点がある。なお、多孔質体は、装着面部21に設けられていてもよいし、アロマオイル容器1における蓋面部121の表面に設けられていてもよい。
また、アロマオイル容器1の蓋面部121が容器側磁石125を有する場合、装着面部21は、装着面部側磁石27または装着面部側磁性体(不図示)を有する構成とすることができる。また、アロマオイル容器1の蓋面部121が容器側磁性体(不図示)を有する場合、装着面部21は、装着面部側磁石27を有する構成とすることができる。これらの構成によれば、上述したように磁力を利用してアロマオイル容器1を芳香拡散装置2に着脱自在に取り付けることができるので、アロマオイル容器1のセット、交換が容易な芳香拡散装置2が得られる。
装着面部側磁石27、装着面部側磁性体は、1つまたは複数より構成することができる。また、装着面部側磁石27、装着面部側磁性体は、例えば、装着面部21の装置頭部201内側の面、および/または、装着面部21の外側表面に設けることができる。図14、図17では、装着面部側磁石27が、装着面部21の装置頭部201内側の面の容器側磁石125と対応する位置に、2つ設けられている例が示されている。図14に示した破線の丸印は、装着面部側磁石27の位置を示したものである。
また、図17では、装着面部21の装置頭部201内側の面に形成された複数の磁石嵌め込み部271に、装着面部側磁石27が嵌め込まれている例が示されている。具体的には、装着面部側磁石27は、接着剤により磁石嵌め込み部271に接着されている。なお、上述した装着面部側磁性体は、強磁性の金属板等、磁石にくっつく磁性材料により構成することができる。他にも例えば、装着面部側磁性体は、装着面部21そのものが磁性材料または磁性材料を含む材料にて構成されることで設けられていてもよい。
なお、本実施形態では、アロマオイル容器1を、磁力を利用して装着面部21に装着するように構成する例を示した。芳香拡散装置2は、他にも例えば、装着面部21にアロマオイル容器1の蓋部12を固定するための固定部(不図示)が設けられ、当該固定部によりアロマオイル容器1を装着面部21に装着可能に構成されていてもよい。
(実験例)
パルプ製の不織布を用いて、図18に示されるような各吸収体を作製し、実施形態1にて例示した容器本体(容量40ml)内にそれぞれ収容した。具体的には、図18(a)では、吸収体は、短冊状の形状に形成されている。この吸収体の下端部は、容器本体の底面部に接しており、この吸収体の上端部は、容器本体の内周面に当接している。図18(b)では、吸収体は、図10に例示されるように断面視で十字状の形状を有するように形成されている。この吸収体の下端部は、容器本体の底面部に接しており、吸収体の側面部は、容器本体の内周面にほぼ当接している。図18(c)では、吸収体は、図10に例示されるように断面視で十字状の形状を有するように形成されている。この吸収体の下端部は、容器本体の底面部に接しており、吸収体の側面部は、容器本体の内周面に当接していない。もっとも、容器本体が傾けられたときには、吸収体の側面部の一部が容器本体の内周面に当接するが、吸収体の残りの側面部と容器本体の内周面との間には空間が確保される。図18(d)では、吸収体は、筒状に丸められたシート状不織布より形成されている。この吸収体の下端部は、容器本体の底面部に接しており、この吸収体の筒周面は、容器本体の内周面にほぼ当接している。図18(e)では、吸収体は、筒状に丸められたシート状不織布より形成されている。この吸収体の下端部は、容器本体の底面部に接しており、この吸収体の筒周面と容器本体の内周面との間には空間が設けられている。もっとも、容器本体が傾けられたときには、吸収体の筒周面の一部が容器本体の内周面に当接するが、吸収体の残りの筒周面と容器本体の内周面との間には空間が確保される。
パルプ製の不織布を用いて、図18に示されるような各吸収体を作製し、実施形態1にて例示した容器本体(容量40ml)内にそれぞれ収容した。具体的には、図18(a)では、吸収体は、短冊状の形状に形成されている。この吸収体の下端部は、容器本体の底面部に接しており、この吸収体の上端部は、容器本体の内周面に当接している。図18(b)では、吸収体は、図10に例示されるように断面視で十字状の形状を有するように形成されている。この吸収体の下端部は、容器本体の底面部に接しており、吸収体の側面部は、容器本体の内周面にほぼ当接している。図18(c)では、吸収体は、図10に例示されるように断面視で十字状の形状を有するように形成されている。この吸収体の下端部は、容器本体の底面部に接しており、吸収体の側面部は、容器本体の内周面に当接していない。もっとも、容器本体が傾けられたときには、吸収体の側面部の一部が容器本体の内周面に当接するが、吸収体の残りの側面部と容器本体の内周面との間には空間が確保される。図18(d)では、吸収体は、筒状に丸められたシート状不織布より形成されている。この吸収体の下端部は、容器本体の底面部に接しており、この吸収体の筒周面は、容器本体の内周面にほぼ当接している。図18(e)では、吸収体は、筒状に丸められたシート状不織布より形成されている。この吸収体の下端部は、容器本体の底面部に接しており、この吸収体の筒周面と容器本体の内周面との間には空間が設けられている。もっとも、容器本体が傾けられたときには、吸収体の筒周面の一部が容器本体の内周面に当接するが、吸収体の残りの筒周面と容器本体の内周面との間には空間が確保される。
各吸収体を収容した容器本体に、アロマオイルを充填し、実施形態1にて例示した蓋部を取り付けて密閉することにより、各試料のアロマオイル容器を準備した。なお、アロマオイルには、グレープフルーツ精油75質量%、ラベンダー精油25質量%、ペパーミント精油10質量%をブレンドしたものを用いた。また、吸収体を入れなかった以外は同様にして比較試料のアロマオイル容器を準備した。
実施形態2にて例示した芳香拡散装置に各試料のアロマオイル容器をセットし、ノズル部から噴出されるエアの強さを強、中、弱の三段階のうちの強に設定し、室温下で連続稼働させた。そして、24時間毎に、アロマオイル容器内のアロマオイルの残量を測定した。その結果を、表1に示す。
吸収体を用いなかった比較試料では、アロマオイル容器内のアロマオイルを最後まで使い切ることができなかった。これに対し、吸収体を用いた各試料では、アロマオイル容器内のアロマオイルを最後まで使い切ることができた。さらに、表1に示されるように、吸収体を用いた各試料同士を比較すると、吸収体の外周面と容器本体の内周面との間にエアの通り道となる空間を設けること、吸収体を円筒形状等の筒状形状として表面積を大きくすることにより、底面部にあるアロマオイルの気化が促進されることが確認された。
本発明は、上記各実施形態、各実験例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
1 アロマオイル容器
11 容器本体
111 底面部
12 蓋部
121 蓋面部
13 エア導入孔
14 気体放出孔
15 吸収体
AO アロマオイル
A エア
G アロマ成分を含む気体
2 芳香拡散装置
21 装着面部
22 ノズル部
23 エアポンプ
24 芳香流入口
25 芳香流路
26 芳香放出口
11 容器本体
111 底面部
12 蓋部
121 蓋面部
13 エア導入孔
14 気体放出孔
15 吸収体
AO アロマオイル
A エア
G アロマ成分を含む気体
2 芳香拡散装置
21 装着面部
22 ノズル部
23 エアポンプ
24 芳香流入口
25 芳香流路
26 芳香放出口
Claims (12)
- 一端が閉じられて底面部とされるとともに他端が開口した有底筒状の容器本体と、
上記容器本体の開口を覆う蓋面部を有しており、上記容器本体の開口側の端部に取り付けられる蓋部と、
上記蓋面部に設けられており、外部から強制的に上記容器本体内にエアを導入するためのエア導入孔と、
上記蓋面部に設けられており、上記容器本体内の気体を容器外部に放出するための気体放出孔と、
上記容器本体内に充填されたアロマオイルを吸収可能な材料より形成された吸収体と、を有しており、
上記吸収体は、外部に露出されることなく上記容器本体内に収容されており、上記底面部側の端部が上記底面部に接している、
アロマオイル容器。 - 上記気体放出孔に、上記容器本体内へのエアの導入による上記容器本体内の内圧上昇によって開口する弁体が設けられている、請求項1に記載のアロマオイル容器。
- 上記吸収体は、筒状の形状を有している、請求項1または2に記載のアロマオイル容器。
- 上記蓋面部は、容器側磁石または容器側磁性体を有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載のアロマオイル容器。
- 上記吸収体は、筒状の形状を有するとともに筒周面に開口を有している、請求項1〜4のいずれか1項に記載のアロマオイル容器。
- 上記吸収体の外周面と上記容器本体の内周面との間に外側空間が設けられている、請求項1〜5のいずれか1項に記載のアロマオイル容器。
- 上記吸収体は、筒状に丸められたシート状吸収体より構成されている、請求項1〜6のいずれか1項に記載のアロマオイル容器。
- 上記吸収体における上記蓋面部側の端部と上記蓋面部との間に上部空間が設けられている、請求項1〜7のいずれか1項に記載のアロマオイル容器。
- 上記容器本体内にアロマオイルが充填された請求項1〜8のいずれか1項に記載のアロマオイル容器の上記蓋面部が装着される装着面部と、
上記装着面部に設けられており、上記装着により上記アロマオイル容器の上記エア導入孔に接続されるノズル部と、
上記ノズル部にエア供給可能に接続されており、上記ノズル部から噴出させるエアを送り出すエアポンプと、
上記装着面部に設けられており、上記アロマオイル容器の上記気体放出孔から放出されたアロマ成分を含む気体を流入させる芳香流入口と、
上記芳香流入口に一端が接続された芳香流路と、
上記芳香流路の他端に接続されており、上記アロマ成分を含む気体を装置外に放出させる芳香放出口と、
を有する、芳香拡散装置。 - 上記アロマオイル容器の装着時に、上記蓋面部と上記装着面部との間に隙間が形成されるよう構成されている、請求項9に記載の芳香拡散装置。
- 上記装着面部に、複数の突起部が設けられており、
上記アロマオイル容器の装着時に、上記突起部が上記蓋面部に当接することにより、上記蓋面部と上記装着面部との間に隙間が形成される、請求項9または10に記載の芳香拡散装置。 - 上記装着面部は、請求項4に記載のアロマオイル容器の上記蓋面部が装着されるものであり、
上記蓋面部が上記容器側磁石を有する場合には、
上記装着面部は、装着面部側磁石または装着面部側磁性体を有しており、
上記蓋面部が上記容器側磁性体を有する場合には、
上記装着面部は、上記装着面部側磁石を有している、請求項9〜11のいずれか1項に記載の芳香拡散装置。
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JP2018243990A JP2020103489A (ja) | 2018-12-27 | 2018-12-27 | アロマオイル容器および芳香拡散装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020185264A (ja) * | 2019-05-16 | 2020-11-19 | 株式会社フクハラ | 圧縮空気圧回路構造 |
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- 2018-12-27 JP JP2018243990A patent/JP2020103489A/ja active Pending
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