JP3978275B2 - 拡散器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、加湿、芳香、消臭或いは殺虫に好適な拡散器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の拡散器、例えば室内芳香を行うものとして香ランプ或いは香皿といわれるものが一般に使用されている。
【0003】
この香ランプとは、加熱源として白熱ランプを使用し、この白熱ランプに液状の芳香物質を滴下し、ランプの発熱により芳香物質を室内に拡散するものである。ここで使用される液状の芳香物質とは、植物、例えばバラの花びらやレモンの果皮などを蒸留して生成された精油或いはこの精油を水に溶かしたものをいい、いわゆるアロマオイルといわれているものである。
【0004】
香皿とは、水を入れた小皿に前記液状の芳香物質を数滴垂らし、これをストーブ等の加熱源に載置し、芳香物質を室内に拡散するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、香ランプ及び香皿の何れも芳香物質の大部分が周囲の空気に触れているため、周囲の空気に浮遊する塵や細菌類等が芳香物質に付着し易く、これにより、芳香物質が変質し易くなるという問題点を有していた。
【0006】
また、香ランプ及び香皿で前述の如く単に芳香物質を加熱するのみであるため、芳香物質は自然拡散で室内に広がり、室内全体に拡散するまでに長時間かかるという問題点を有していた。
【0007】
本発明の目的は前記従来の問題点に鑑み、芳香物質等の変質を防止し、また、短時間で室内全体を芳香等できる拡散器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記課題を解決するため、本発明に係る拡散器は、水、液状の芳香物質、液状の消臭物質又は液状の殺虫物質が含浸される多孔質の拡散部材と、拡散部材に含浸された物質の拡散を促進させる拡散促進器とを有し、拡散促進器は拡散部材の内部に圧縮空気を供給する空気供給ポンプと拡散部材に収容され発光により該拡散部材を加熱又は殺菌する発光器で構成している。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1乃至図5は本発明に係る拡散器の第1の実施形態を示すもので、図1は拡散器の正面断面図、図2は拡散器の一部切欠き側面図、図3は拡散器の平面図、図4は拡散部材及びキャップの組み付け図、図5は拡散器を通る空気の流れを示す断面図である。
【0011】
この拡散器1は駆動機器を内部に搭載したケーシング2を有している。このケーシング2は上下開口のケーシング本体21を有し、このケーシング本体21の上下を蓋22,23で閉塞するとともに、ケーシング本体21の下部には、図2に示すように、内部に空気を取り入れる2個の空気穴24,25を穿設している。一方の空気穴24は機器駆動用の電源スイッチ26の操作穴としても機能し、また、他方の空気穴25は外部電源接続用のプラグ27の接続穴としても機能している。なお、このケーシング本体21の径は60mmで250ml缶の缶飲料(缶ジュース、缶コーヒ等)とほぼ同様の大きさとなっているため、自動車の車内に装着され飲料ホルダ(図示しない)に保持できるものとなっている。
【0012】
このように構成されたケーシング2内には空気供給装置、例えば空気供給ポンプ31、内部電源であるバッテリ32、空気供給ポンプ31等の駆動制御及び電源の通電制御等を行う制御基板33が搭載されている。この制御基板33はネジ34にて下蓋23に連結支持され、更に、空気供給ポンプ31及びバッテリ32は防振性の支持脚35を介して制御基板33に支持されている。なお、このケーシング2の下蓋23の下面には防振及び滑り止め用のゴムリング23aが填め込まれている。
【0013】
この空気供給ポンプ31の吸入口31aは、図1に示すように、マニホールド36の吸入通路36aに圧入され、また、同じくこの吸入通路36aにはエアーフィルタ37のフィルタソケット37aが圧入されている。これにより、ケーシング2内の空気がエアーフィルタ37を通じて空気供給ポンプ31に吸入される。
【0014】
空気供給ポンプ31の吐出口31bは、図2に示すように、マニホールド36の吐出通路36bに圧入されている。上蓋22はその上面に円形状の凹所22aを形成し、後述する液状の芳香物質71の液だめ部分となっている。また、上蓋22の中央には上下には互いに連通する筒状の突出部22b,22cが形成されている。この上突出部22bには球状の拡散部材4が着脱自在に圧入され、下突出部22cにはマニホールド36の吐出通路36bが圧入されている。また、この上突出部22bの上部には図2に示すようにスリット22dが形成されており、このスリット22dを通じて上突出部22b内に流れる空気が拡散部材4に流入するようになっている。
【0015】
また、上突出部22bの上部には、発光器、例えば白熱ランプ5が装着されている。この白熱ランプ5の発光により拡散部材4が40℃程度に加熱されるとともに、この拡散部材4の細孔を通じて外に光りが漏れるようになっている。なお、この白熱ランプ5のリード線51は図2に示すように、下突出部22c及び吐出通路36bを通じてマニホールド36の外に引き出され、制御基板33に接続されている。また、このリード線51の外への引き出し部分、即ち吐出通路36bの端部には封止材36cが埋め込まれ、外部への空気漏れを防止している。
【0016】
この拡散部材4はその細孔の径が30μm程度となっている多孔質部材(ポリエチレン製)にて形成され、拡散部材4に給送された空気を細孔を通じて外に吹き出すようになっている。また、この拡散部材4は上下に貫通する細長穴41を有しており、その径が0.5mm〜0.8mm程度となっているため、拡散部材4の細孔と比較して空気抵抗が小さくなっている。更に、拡散部材4には上突出部22bに填め込む填め込み穴42が形成されており、この填め込み穴42に細長穴41が連通している。なお、前述したエアーフィルタ37もこの拡散部材4と同様の多孔質部材で形成されている。
【0017】
上蓋22の上方には拡散部材4及び凹所22aを覆うように透明のキャップ6が着脱自在に填め込まれている。このキャップ6は略逆カップ状に形成され、その上部中央の吹き出し穴61が着脱自在の栓62により封止されている。
【0018】
次に、本実施形態に係る拡散器1の使用方法を図4を参照して説明する。図4ではキャップ6及び拡散部材4が上蓋22に装着されていない状態の拡散器1を例として掲げている。この拡散器1では、まず、拡散部材4の填め込み穴42に白熱ランプ5が収容されるように上突出部22bに圧入する。次いで、液状の芳香物質(アロマオイル)71が入っている瓶7の蓋を開け、芳香物質71を拡散部材4に向かって適量を滴下し、芳香物質71を拡散部材4に含浸させる。なお、上蓋22の凹所22aに芳香物質71を注ぎ込み、拡散部材4に芳香物質71を含浸させるようにしてもよい。また、芳香物質71はアロマオイル(ペパーミント、ローズ・マリー等のエキスを含有する精油)に限るものではなく、液状の物質であれば何れの芳香物質でも使用できる。このような芳香物質71の含浸作業の後、栓62が外されたキャップ6を上蓋22の上方から被せる。
【0019】
このような準備が完了したときは、芳香を行う部屋、例えば一般家屋の居間、或いは、自動車内等に設置し、電源スイッチ26をオンする。ここで、プラグ27を通じて外部電源に接続されているときは外部電源から各機器5,31に電力が供給され、一方、外部電源に接続されていないときはバッテリ32から各機器5,31に電力が供給される。この電力供給により空気供給ポンプ31が駆動し、また、白熱ランプ5が発光する。
【0020】
この空気供給ポンプ31の駆動により、拡散器1の周囲の空気が空気穴24,25を通じてケーシング2内に流入し、この流入空気がエアーフィルタ37で塵や埃が除去され、更にフィルタソケット37a、吸入通路36aと順次通り空気供給ポンプ31に吸入される。この吸入された空気は、空気供給ポンプ31にて圧縮され、吐出通路36bに吹き出される。
【0021】
この吐出通路36bに吹き出された空気は、図5の矢印に示すように、各突出部22b,22c、スリット22dを通じて拡散部材4に流入する。ここで、拡散部材4は白熱ランプ5の発光で加熱されているため、拡散部材4に含浸された芳香物質71が気化されたり、或いは、気化されやすい状態となっている。即ち、白熱ランプ5は芳香物質71の気化、更には拡散を促進する働きを有する。また、空気供給ポンプ31は拡散部材4に強制的に空気を供給し、これまた芳香物質71を気化させ、更には気化した芳香物質71を強制的に拡散させる働きを有する。
【0022】
この両者の拡散促進器5,31の機能により、拡散部材4に流入した空気に芳香物質71が多量に混入し、この混入空気が拡散部材4の細孔及び細長穴41を通じてキャップ6側に吹き出される。このキャップ6側に吹き出された混入空気は吹き出し穴61を通じて拡散器1の外に吹き出され、部屋等に拡散される。
【0023】
なお、拡散促進器5,31等の駆動をタイマ制御するときは、例えば芳香が開始されてから20分程度で芳香操作を一旦停止させるよう制御することもできる。
【0024】
一方、拡散器1を使用しないときは電源スイッチ26をオフし、図1及び図2に示すように、キャップ6の吹き出し穴61を栓62で封止しておけばよい。
【0025】
本実施形態によれば、拡散部材4に含浸された芳香物質71が白熱ランプ5により加熱され、更には空気供給ポンプ31により強制的に室内等に供給されるため、短時間で室内全体を芳香することができる。
【0026】
また、拡散部材4は細長穴41を有しているため、拡散部材4に含浸された液状の芳香物質71がこの細長穴41を通る空気により強制的に霧吹き状態で吹き出され、拡散部材4内に芳香物質71が残留することなく、これにより、拡散部材4における目詰まりを防止できる。また、拡散部材4の細孔に芳香物質71が固化して目詰まりを起こしたとしても、流通断面積の大きい細長穴41を通じて芳香物質71が部屋等に供給される。
【0027】
更に、本実施形態に係る拡散器1は、白熱ランプ5の光が拡散部材4の細孔及び細長穴41を通じて外に漏れるため、拡散部材4全体が発光し、夜間においては室内装飾品としても機能する。
【0028】
更にまた、空気の入口部分にはエアーフィルタ37が装着され、また、空気の出口部分には拡散部材4が装着され、これら各部材37,4が多孔質部材で形成されているため、空気供給ポンプ31から発せられる駆動騒音がこれらの各部材37,4で減衰され、これらの各部材37,4が消音器としても機能している。
【0029】
更にまた、拡散部材4が上突出部22bに着脱自在となっているため、別種の芳香物質71を使用するときは、この拡散部材4を新しいものに交換して別種の芳香物質71を滴下すればよく、種々の芳香等を簡単に得ることができる。
【0030】
更にまた、拡散部材4が多孔質部材で形成されているため、拡散部材4に含浸された芳香物質71のうち周囲の空気と触れるのは、拡散部材4の表面部分のみで、周囲の空気に浮遊する塵や細菌類等が芳香物質71全体に付着することがないため、芳香物質71の変質が抑制される。
【0031】
なお、この実施形態では液状の芳香物質71を用いて室内芳香を行っているが、この芳香物質の代わりに液状の消臭物質を使用するときは、室内消臭を行うことができるし、また、液状の殺虫剤を拡散部材4に滴下するときは、室内殺虫を行うことができるし、更に拡散部材4に水のみを含浸させるときは、加湿器として使用することもできる。更にまた、キャップ6の吹き出し穴61に図示しないゴムチューブを接続し、このゴムチューブを通じてサウナ、温泉宿の浴室、或いは、一般家庭用の浴室に芳香物質を導くようにしてもよい。更にまた、拡散器の不使用時に備え、キャップ6の吹き出し穴61に栓62を填め込んでいるが、この栓62は必ずしも必要とするものではない。更にまた、拡散部材4内に装着されている白熱ランプ5に代えて図示しない紫外線ランプを装着するときは、この紫外線ランプから照射される紫外線により、拡散部材4に繁殖する細菌を死滅させることができるため、室内に細菌を拡散させることがない。
【0032】
図6乃至図9は本発明に係る拡散器の第2の実施形態を示すもので、図6は拡散器の断面図、図7は拡散器の一部切欠き側面図、図8は白熱ランプの取付状態を示す断面図、図9は拡散器の電気接続状態を示す斜視図である。なお、前記第1の実施形態と共通の構成部分は同一の符号をもって説明する。
【0033】
この第2の実施形態に係る拡散器100と第1の実施形態に係る拡散器1との構造上の主な相違点を以下に説明する。第2の実施形態に係る拡散器100には電源スイッチ26とは別に空気供給ポンプ31と白熱ランプ5とを駆動制御する切換スイッチ101を有している。この切換スイッチ101は図6に示すように下蓋23を貫通して配置されているもので、切換スイッチ101により、空気供給ポンプ31及び白熱ランプ5の両者に通電する運転と、白熱ランプ5にのみ通電して空気供給ポンプ31を停止させる運転とをそれぞれ選択できるようになっている。
【0034】
また、バッテリ32及び空気供給ポンプ31の保持手段として第2の実施形態では発泡ウレタンゴム等で形成された保持ブロック102を有している。この保持ブロック102は上下に貫通する空間103を有し、この空間103にバッテリ32及び空気供給ポンプ31を圧入してこれらの機器31,32を保持している。また、各機器31,32を保持した保持ブロック102をケーシング本体21内に圧入している。
【0035】
更に、前記第1の実施形態ではマニホールド36でエアーフィルタ37と空気供給ポンプ31の吸入口31aとを接続し、また、同じくマニホールド36で下突出部22cと空気供給ポンプ31の吐出口31bとを接続しているが、第2の実施形態ではこれらの接続部材としてシリコーンゴム等で形成された可撓性のパイプ104を用いている。
【0036】
更にまた、図6及び図8に示すように、円筒状の上突出部22b内には方形状のコネクタ105を介装するとともに、このコネクタ105に白熱ランプ5の端子を差し込んでいる。ここで、このコネクタ105と上突出部22bの内壁面との間に隙間106ができ、この隙間106を通じて空気が流通するようになってる。
【0037】
更にまた、図9に示すように、外部電源に接続するジャック107を用いている。このジャック107は自動車のシガレットライターと同一の外形寸法でかつその先端と先端側周側壁に端子109を有している。このようなジャック107の構造により、シガレットライター用のソケット108に着脱可能なものとなっている。
【0038】
この第2の実施形態によれば、切換スイッチ101により白熱ランプ5及び空気供給ポンプ31の両者に通電する運転を選択するときは、拡散部材4に含浸された芳香物質71が多量にかつ短時間に車内全体に拡散される。また、一旦車内全体の芳香が終了したときは、切換スイッチ101で白熱ランプ5のみに通電する運転を選択し、少量の芳香で車内の芳香を継続するという運転を行うことができる。
【0039】
また、拡散器100を用いるときは、ソケット108にジャック107を差し込めば良く、車内芳香を非常に簡単にできる。なお、その他の構成は前記第1の実施形態とほぼ同様の構成となっている。
【0040】
図10は第2の実施形態に係る拡散器の変形例を示すものである。この変形例では拡散部材4の填め込み穴42と上突出部22bとの間に略円錐状のノズル110を介装している。このノズル110の先端には小孔110aを形成し、この小孔110aから拡散部材4の細長穴41に向かって空気を吹き出すようになっている。
【0041】
この拡散器により室内の加湿を行うときは、予め上蓋22の凹所22aに水111を入れておく。この水111に浸された拡散部材4は毛細管現象で拡散部材4全体に水111が浸透する。しかる後、空気供給ポンプ31を駆動するとき、実線矢印に示すように、ノズル110内に空気が流れ、これが小孔110a及び細長穴41を通じて外に吹き出される。ここで、細長穴41を通る空気の流速が速く、細長穴41内が負圧になるため、拡散部材4内に含浸した水が細長穴41に向かって吸引され、霧状になって外に吹き出される。これにより、室内の加湿が行われる。
【0042】
本変形例に係る拡散器によれば、空気供給ポンプ31から供給された空気はその大部分がノズル110及び細長穴41に通るため、加湿に適した霧状の空気が多量に室内に供給される。
【0043】
また、ノズル110の小孔110aと細長穴41との間隔を変更するとき、例えばこの間隔を広くするときは、細長穴41内に流れる空気の流速が遅くなるため、細長穴41側に吸引される水の量が少なくなり、一方、間隔を狭くするときは、細長穴41内に流れる空気の流速が速くなり、細長穴41側に吸引される水の量が多くなる。従って、この間隔を調整することにより、単位時間当たりの加湿量が調整される。
【0044】
図11は前記変形例に係る拡散器を改良した他の変形例を示すものである。この変形例に係る拡散器は、上蓋22の凹所22aの内周面に着脱自在にゴム製の覆板112を填め込むとともに、この覆板112の中央には拡散部材4を填め込んでいる。また、この覆板112は凹所22a及び拡散部材4に対して気密に填め込まれている。
【0045】
この変形例によれば、拡散器を誤って転倒したときでも、凹所22a内の水111が外に漏れることがない。
【0046】
なお、この各変形例では上突出部22bから白熱ランプ5及びコネクタ105を外したものとなっているが、この白熱ランプ5及びコネクタ105を上突出部22b内に配置するようにしてもよい。また、この白熱ランプ5及びコネクタ105を上突出部22b内に配置するときは、ノズル110を透明性部材で形成し、白熱ランプ5の光を拡散部材4に照射できるようにする。更に、前記各変形例では上蓋22の凹所22aに加湿用の水111が貯留されているが、この水量が不足することを考慮し、この凹所22aに水を供給する図示しない水供給装置を設置するようにしてもよい。更にまた、この拡散器の周囲に図示しない水タンクを配置し、更に拡散部材4の一部を延在して水タンク内の水に浸し、水タンクの水を毛細管現象で汲み上げるようにしてもよい。更にまた、車内の加湿を行う際に、車内の湿度を検知する湿度検知器を設置し、この湿度検知器の検知湿度に基づき拡散器の加湿量を調整するようにしてもよい。
【0047】
図12は本発明に係る拡散器の第3の実施形態を示すものである。この第3の実施形態に係る拡散器200は前記第2の実施形態で説明したジャックと同様に構成されたジャック201を有し、このジャック201に白熱ランプ5及び拡散部材4を取り付け、この拡散部材4を着脱自在のキャップ6で覆う構造となっている。なお、このジャック201は前記第1及び第2の実施形態とは異なり、空気供給ポンプ等は搭載していない。
【0048】
この第3の実施形態では、ジャック201をシガレットライター用のソケット108に直接差し込めばよく、簡単に車内を芳香することができる。
【0049】
図13及び図14(a)(b)(c)(d)は本発明に係る拡散器の第4の実施形態を示すものである。この拡散器300は略卵型のケーシング301と、このケーシング301を固定する吸着体302と、このケースシング301に収納された拡散部材4と、液状の芳香物質71が収納されたカートリッジ303とから構成されている。
【0050】
このケーシング301はそれぞれ断面略U字状に形成された収納部304とキャップ部305とを環状の填め込み板306を介して上下に填め合わせて形成されたものである。また、収納部304及びキャップ部305は透明な部材で形成され、このケーシング301内に収納されている拡散部材4及びカートリッジ303が外から透視できるようになっている。更に、キャップ部305は填め込み板306に対して着脱自在となっており、このキャップ部305を外すことにより拡散部材4及びカートリッジ303を取り出せるようになっている。更にまた、キャップ部305の上端には吹き出し穴305aが形成されケーシング301内の空気を外に拡散できるようにしている。更にまた、収納部304はその下端に固定用の吸着体302が取り付けられており、この吸着体302により車内のフロントパネルや居室内の机等に固定することができる。
【0051】
填め込み板306の内側にはケーシング301内を上下に仕切る保持板307が填め込まれている。また、この保持板307の中央にはカートリッジ303が遊びをもって貫通する貫通穴307aを有し、この貫通穴307aに貫通するカートリッジ303を保持するようになっている。
【0052】
この実施形態に係る拡散器300の使用方法について図14(a)(b)(c)(d)を参照して説明する。拡散器300の使用前はカートリッジ303及び拡散部材4は図14(a)に示すようにケーシング301に収納されている。そこで、まず、図14(b)に示すようにキャップ部305をケーシング301から外して、ケーシング301に収納されているカートリッジ303及び拡散部材4を取り出す。なお、拡散部材4はカートリッジ303の尻側に填め込まれた状態でケーシング301に収納されている。次に、図14(c)に示すように、カートリッジ303から拡散部材4を外すとともに、カートリッジ303から蓋体303aを外す。そして、カートリッジ303の開口部分に拡散部材4の填め込み穴42を合わせ、この拡散部材4をこの開口部分に填め込む。続いて、拡散部材4が填め込まれたカートリッジ303を上下に振り、カートリッジ303内の液状の芳香物質71を拡散部材4に含浸させる。しかる後、図14(d)に示すように、カートリッジ303をその尻側からケーシング301の収納部304に入れ、図13に示すように、カートリッジ303を貫通穴307aに貫通させる。最後にキャップ部305を填め込み板306に填め込み、車内のフロントパネル等に吸着体302を吸着させれば良い。
【0053】
本実施形態によれば、前記各実施形態と同様に、拡散部材4が多孔質部材で形成されているため、芳香物質71の変質が抑制される。
【0054】
また、ケーシング301に拡散部材4はもとより芳香物質71を収容するカートリッジ303も収納されており、使い勝手のよいものとなっている。
【0055】
なお、この芳香物質71の代わりに、水、液状の消臭物質或いは液状の殺虫物質をカートリッジ303に収納するようにしてもよいことは勿論である。また、この拡散部材4の中に図示しない白熱ランプ及び小型電池を埋め込んで、白熱ランプから発せられる熱により芳香物質等を気化するようにしてもよい。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、拡散部材が多孔質部材で形成されているため、拡散部材に含浸された芳香物質等のうち周囲の空気と触れるのは、拡散部材の表面に付着している部分のみで、周囲の空気に浮遊する塵や細菌類等が芳香物質等全体に付着しないため、芳香物質等の変質が抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る拡散器の正面断面図
【図2】第1の実施形態に係る拡散器の一部切欠き側面図
【図3】第1の実施形態に係る拡散器の平面図
【図4】第1の実施形態に係る拡散部材及びキャップの組み付け図
【図5】第1の実施形態に係る拡散器を通る空気の流れを示す断面図
【図6】第2の実施形態に係る拡散器の正面断面図
【図7】第2の実施形態に係る拡散器の一部切欠き側面図
【図8】第2の実施形態に係る拡散器の白熱ランプの取付状態を示す断面図
【図9】第2の実施形態に係る拡散器の電気接続状態を示す斜視図
【図10】第2の実施形態に係る拡散器の変形例を示す要部断面図
【図11】第2の実施形態に係る拡散器の他の変形例を示す要部断面図
【図12】第3の実施形態に係る拡散器の一部切欠き側面図
【図13】第4の実施形態に係る拡散器の正面断面図
【図14】第4の実施形態に係る拡散器の使用方法の説明図
【符号の説明】
1,100,200,300…拡散器、4…拡散部材、5…白熱ランプ、31…空気供給ポンプ、71…芳香物質、101…切換スイッチ、107,201…ジャック、108…ソケット、303…カートリッジ。

Claims (4)

  1. 水、液状の芳香物質、液状の消臭物質又は液状の殺虫物質が含浸される多孔質の拡散部材と、該拡散部材に含浸された物質の拡散を促進させる拡散促進器とを有し、
    前記拡散促進器は前記拡散部材の内部に圧縮空気を供給する空気供給ポンプと該拡散部材に収容され発光により該拡散部材を加熱又は殺菌する発光器で構成した
    ことを特徴とする拡散器。
  2. 前記空気供給ポンプをオンオフ制御する切換スイッチを有する
    ことを特徴とする請求項1記載の拡散器。
  3. 前記拡散部材は該拡散部材の細孔の流通断面積よりも大きな流通断面積となっている細長穴を有する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の拡散器。
  4. 自動車のシガレットライター用のソケットに着脱自在に接続するジャックを有し、該ジャックを介して前記拡散促進器の電力を供給する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項の何れか1項記載の拡散器。
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