JP4809125B2 - 給液装置並びに給液装置を備えた加湿器及び給液装置を備えた暖房機 - Google Patents

給液装置並びに給液装置を備えた加湿器及び給液装置を備えた暖房機 Download PDF

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本発明は、例えば加湿器や暖房機に備えられ、カートリッジタンク(給液タンク)から水や灯油をその消費に応じて加湿部や燃焼部(液消費部)に自動供給(給液)する給液装置に関するものである。
例えば加湿器において説明すると、カートリッジ式の給液タンクを用いる加湿器は、水を入れたカートリッジタンク(給液タンク)を給液口を下にして受液部にセットすると、給液口から受液部(受液槽)に水が給液される。
具体的には、例えば受液槽の開弁操作部として立設したピン状部に給液口をセットすることで、このピン状部によって給液口内に設けた常閉弁がバネに抗して押動されて開弁し、給液される。
この給液によって受液部(受液槽)は満たされ、これに連通する液消費部たる加湿部へ給液される。尚、この受液部をそのまま液消費部として構成する場合もあり、受液部と液消費部との明瞭な区別のない構成もある。
水位が上昇して定常水面に達すると給液口は塞がれ給液は自動停止するが、加湿部で水が消費されれば(運転中であれば)、受液部の水位は徐々に下がり、給液口の末端より更に下がって表面張力でも保持できない水位まで下がると、塞がれていた給液口が突然開放し空気が大きな気泡となってタンク内に導入すると共に、この空気量に相応する多量の水が給液されて加湿部及び受液部の水位を再び一挙に上昇させ、給液口を塞ぐ高さまで水位が再び一挙に上昇すると空気は導入できず再び給液は自動停止する。
この際、加湿部や受液部の定水面積(上部からの投影面積)は広いため、運転を断続せず継続運転中であっても、かなりの時間間隔をおいて初めて突然一度に多量の空気が大きな気泡となってタンク内に導入されると共に、一度に多量の給液がなされて自動停止し、更に運転中(液消費中)であれば、またかなりの時間間隔をおいてこの給液と自動停止が繰り返されることになる。
即ち、定水面積が大きいことや表面張力等の様々な要因によって、運転中にかなりの水量が加湿部で消費されたとき初めて給液再開水位まで水位が下がって給液が再開する。つまりかなりの水が消費されると初めて一度に多量の空気が大きな気泡となってタンク内を上昇し、これに相応して一度に多量の水が給液されて水位が一挙に復帰することで自動停止し、これを繰り返す。
この給液と自動停止とを繰り返すインターバルは、消費量の度合(運転の強弱)や表面張力等に起因するため、不定期にしてかなりの時間をおいて一度に多量の空気の導入と給液がなされることとなる。
このようなことは灯油を給液するカートリッジ式タンクを用いた石油ストーブや石油温風暖房機等においても同様である。
一方、特に加湿器においては、水を加熱して蒸発させる加熱方式、超音波振動等にて霧化させる超音波等振動方式の他、最近では気化促進材(気化フィルターなど)の開発の進歩によって表面積を増大させた気化促進材に浸透させた水を蒸発気化させる気化方式を採用するものも多用されている。
この気化方式では気化を早める送風装置を備えるものも多いが、この送風装置の駆動音は増々静かになってきていることから、この気化方式の加湿器では、加熱蒸発あるいは霧化させていないために、気化促進材からの水蒸気は目に見えないことから、加湿器が運転状態にあるのかどうか、即ち、今加湿部で水が液消費(気化)されて室内が加湿され続けているかどうかを直接視認できず、これを知るには表示部の運転ランプの点灯など、表示類によってしか知ることが出来ない。
特に送風装置を伴わない加湿器においては、音すら全くないので室内が静寂であっても運転の有無が全く把握できない。
前述にように運転が継続していれば、かなりのインターバルをもってタンク内に大きな気泡が導入されゴボンという気泡導入音が聞こえるが、これは前述のようにかなりのインターバルをおいてしか聞こえないし、また、不定期でもあり、かえって煩わしい騒音でしかない。
また、従来この煩わしく感じられる不快な気泡によるゴボンという騒音を少しでも軽減するため、気泡導入時に細分化したり、わずかな水位低下をもって気泡が導入され給液が再開するようにしたりして、大きな気泡を生じないように給液口に気泡抑制機構を設ける提案はいくつかなされてきている(例えば特開昭55−33284号,特開平10−325574号)。
本発明は、気泡を細分化したり大きな気泡が生じることを抑制して気泡を小さくし、煩わしい気泡導入音を小さくすることを目的に構成するのではなく、前記運転中か否か、つまり液消費中か否か、言い換えると例えば加湿器においては今現在水が気化して室内を加湿中であるか否か(加湿運転中か否か)を、表示類を見ることなく、一目で視認できる構成であって(特に気化式の加湿器においては気化した水蒸気は目に見えないため、これまでは運転中であるか否かは表示類でしか判断できない場合が多かったが)、本発明は発想の転換を図って液消費中(運転中)においては、あえて頻繁に給液と給液の自動停止とが繰り返されるように構成して、従来のようにときどき生じる給液再開によって一挙に水位復帰させて給液を当分また停止させるのではなく、一挙に多量の給液によって水位復帰させずに頻繁にタンク内に気泡が導入され、頻繁に給液と自動停止とを繰り返させ、この気泡のタンク内の上昇を外から視認できるようにすることで、一目で運転中であることが視認できることとなる画期的な給液装置を提供することを目的としている。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
給液口2を下方に設けた給液タンク1を立設若しくは着脱自在に立設する受液部3に、液消費部4を設けるか若しくは液消費部4を連通状態に並設し、前記給液口2は常時開口して受液部3に給液可能に構成、若しくは前記給液タンク1を前記受液部3に立設することで開弁する弁機構5を前記給液口2に設け、前記液消費部4の液消費に伴って前記受液部3の水位が低下することで、前記給液口2より若しくは前記弁機構5を介して前記給液口2より前記給液タンク1内に空気6が気泡6Aとなって導入されると共に、この導入される空気量に応じた液量が給液口2より受液部3及び液消費部4に給液されて水位が再び上昇しこの給液が自動停止するように構成した給液装置であって、前記給液タンク1内で上昇する前記気泡6Aが視認できる材質で給液タンク1の全部若しくは一部を形成すると共に、この給液タンク1の気泡6Aを視認できるように給液タンク1が露出状態となるように構成するか又はタンク視認用露出部若しくはタンク視認用窓部を備え、前記給液口2から前記給液タンク1内へ導入されこの給液タンク1内を上昇する前記気泡6Aの発生を頻繁に生じさせる気泡発生制御手段Eを前記受液部3に設け、この気泡発生制御手段Eは、前記液消費部4での液消費中において前記給液口2からの前記給液とこの自動停止とが、この気泡発生制御手段Eを有さない場合に比して頻繁に繰り返されて頻繁に前記気泡6Aが前記給液タンク1内を上昇するように構成して、この気泡6Aを視認することで前記液消費部4で液が消費され運転中であることが視認できるように構成したことを特徴とする給液装置に係るものである。
また、給液口2を下方に設けた給液タンク1を立設若しくは着脱自在に立設する受液部3に、液消費部4を設けるか若しくは液消費部4を連通状態に並設し、前記給液口2は常時開口して受液部3に給液可能に構成、若しくは前記給液タンク1を前記受液部3に立設することで開弁する弁機構5を前記給液口2に設け、前記液消費部4の液消費に伴って前記受液部3の水位が低下することで、前記給液口2より若しくは前記弁機構5を介して前記給液口2より前記給液タンク1内に空気6が気泡6Aとなって導入されると共に、この導入される空気量に応じた液量が給液口2より受液部3及び液消費部4に給液されて水位が再び上昇しこの給液が自動停止するように構成した給液装置であって、前記給液タンク1内で上昇する前記気泡6Aが視認できる材質で給液タンク1の全部若しくは一部を形成すると共に、この給液タンク1の気泡6Aを視認できるように給液タンク1が露出状態となるように構成するか又はタンク視認用露出部若しくはタンク視認用窓部を備え、前記受液部3の前記給液口2を配設する給液口配設部11に、前記給液口2からの給液を一旦受液収容しこの水位上昇によって給液を自動停止させる受液収容部7を設け、この受液収容部7に、前記受液部3若しくは前記液消費部4又は前記受液部3と前記液消費部4とを連通する連通水路部8と連通する排水部9を設け、この受液収容部7若しくは排水部9に、前記受液部3若しくは前記液消費部4又は前記連通水路部8への排水を遅延させる排水規制手段10を設けて気泡発生制御手段Eを構成し、前記液消費部4での液消費中において前記給液口2からの前記給液とこの自動停止とが、前記受液収容部7及び前記排水規制手段10を有しない場合に比して頻繁に繰り返されて頻繁に前記気泡6Aが給液タンク1内を上昇するように前記気泡発生制御手段Eを構成したことを特徴とする給液装置に係るものである。
また、前記給液タンク1を前記受液部3に立設することで給液タンク1の前記給液口2に設けた前記弁機構5を開弁させる開弁作用部11Aを前記給液口配設部11に設け、この開弁作用部11Aを囲み給液口2からの給液を一旦受液収容する前記受液収容部7の上部からの投影面積である定水面積を前記受液部3よりも小さく設定し若しくは液消費部4よりも小さく設定してこの受液収容部7自体を受液部3として構成し、この受液収容部7に設ける前記排水部9に、単位時間当たりの流量を制御する隙間状排水路や蛇行状排水路や小孔排水路などの流量制限路12Aを形成した構成若しくは単位時間あたりの流量を制限するスポンジや多孔質材などの流量制限部材12Bを設けた構成の流量制限排水部12を設けた構成として前記排水規制手段10を構成して、前記液消費部4による液消費によって前記受液収容部7内の水位が下がると、この受液収容部7内に前記給液タンク1の給液口2から給液され、且つ受液収容部7の排水部9の排水が遅延することから、液消費部4若しくは受液部3の水位が復帰する前に、受液収容部7内の水位上昇によって前記給液が自動停止し、前記排水規制手段10により遅延した排水部9からの排水によって受液部3若しくは液消費部4へ給液されることで再び受液収容部7内の水位低下によって給液が再開され、この給液と自動停止とが繰り返されることで液消費部4の液消費に伴って、前記受液収容部7及び前記排水規制手段10を有しない場合に比して、頻繁に空気6が給液口2から給液タンク1内に導入され、頻繁に気泡6Aが給液タンク1内を上昇するように構成したことを特徴とする請求項2記載の給液装置に係るものである。
また、前記弁機構5として設けた常閉弁5を押動して開弁するピン状部を前記受液部3の給液口配設部11に前記開弁作用部11Aとして立設し、前記受液収容部7をケース体7Aで構成し、前記開弁作用部11Aを挿入配設する挿入開口部13をこの受液収容部7を構成するケース体7Aの底部に設け、この挿入開口部13からケース体7A内に開弁作用部11Aを挿入配設させてケース体7Aを開弁作用部11Aの周囲に配設して開弁作用部11Aを囲むように受液収容部7を設けて、この開弁作用部11Aにより開弁する給液口2からの給液をケース体7Aにて一旦受液収容し前記排水規制手段10により遅延して前記排水部9より排水するように構成したことを特徴とする請求項3記載の給液装置に係るものである。
また、前記受液収容部7を構成するケース体7Aに前記排水部9となるケース状の排水路部12Cを一体形成し、このケース状排水路部12C内に前記流量制限部材12Bを設けてケース体7Aに前記流量制限排水部12からなる前記排水規制手段10を有する前記排水部9を一体形成したことを特徴とする請求項3、4のいずれか1項に記載の給液装置に係るものである。
また、前記受液収容部7を構成するケース体7Aを、前記受液部3の前記給液口配設部11に設けた給液路となる凹部15中に着脱自在に配設したことを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の給液装置に係るものである。
また、前記液消費部4を、液消費部4に給液された水が浸透する気化促進材17を配設して水が空気中に気化するように構成した請求項1〜6のいずれか1項に記載の給液装置を備えたことを特徴とする給液装置を備えた加湿器に係るものである。
また、前記液消費部4を、液消費部4に給液された灯油を燃焼する燃焼部を設けて灯油が燃焼するように構成した請求項1〜6のいずれか1項に記載の給液装置を備えたことを特徴とする給液装置を備えた暖房機に係るものである。
本発明は上述のように構成したから、運転中か否か、つまり液消費中か否か、言い換えると例えば加湿器においては今現在水が気化して室内を加湿中であるか否か(加湿運転中か否か)を、表示類を見ることなく、一目で視認できる給液装置であって、頻繁に給液と給液の自動停止とが繰り返されるように構成したことで、従来のようにときどき生じる給液再開によって一挙に水位復帰させて給液を当分また停止させるのではなく、一挙に多量の給液によって水位復帰させずに頻繁にタンク内に気泡が導入され、頻繁に給液と自動停止とを繰り返させ、この気泡のタンク内の上昇を外から視認できるようにすることで、一目で運転中であることが視認できることとなる画期的な給液装置となる。
例えば、請求項2記載の発明においては、受液部や液消費部での定常水面から水位が下がって給液が開始されると(運転中につき液不足が生じると)、この給液によって定常水面に復帰する前に小容量の受液収容部内の水位がすぐに上昇して給液を短時間で自動停止させ(受液収容部内だけ定水面にすぐに復帰し)、そしてこの受液収容部から徐々に排水することで再び短時間で受液収容部への給液が再開されると共に再び短時間で受液収容部内の水位が上昇して給液が自動停止し、これが繰り返されることで、頻繁に空気が少しずつ導入されてタンク中を気泡が上昇し、運転を継続していれば更にこの頻繁に生じる気泡の上昇が更に頻繁に続くため、この頻繁に生じさせた気泡の上昇をタンク外から視認できるように構成することで、一目で運転中であることが視認でき、この発想の転換に基づく気泡の生成制御(空気導入制御)、即ち、気泡発生制御手段によって使用者は一目で運転状況を認知できることとなる画期的な給液装置となる。
また、請求項3記載の発明においては、簡易な構成で一層容易に本発明を実現でき、一層実用性に秀れた極めて画期的な給液装置となる。
また、請求項4記載の発明においては、更に容易に本発明の要部たる受液収容部及び排水規制手段等をユニット化でき、このユニット化した受液収容部をセットする等すれば、本発明を容易に実現できる構成となる一層実用性に秀れた極めて画期的な給液装置となる。
また、請求項5記載の発明においては、更に容易に受液収容部若しくは排水部に設ける排水規制手段も含めて受液収容部をユニット化でき、このユニット化した受液収容部及び排水規制手段(流量制限排水部)をセットする等すれば、本発明を容易に実現できる構成となる一層実用性に秀れた極めて画期的な給液装置となる。
また、請求項6記載の発明においては、給液路として設けられることの多い凹部中に前記ユニット化できる受液収容部のケース体を配設するように構成することで、この凹部にケース体をセットするだけで既存の構成に対して容易に本発明を適用でき容易に本発明を実現できる一層実用性に秀れた給液装置となる。
また、請求項7記載の発明においては、前記作用・効果を発揮する画期的な加湿器となり、請求項8記載の発明においては、前記作用・効果を発揮する石油ストーブや石油温風暖房機などの画期的な暖房機となる。
即ち、気化方式であって駆動音が小さく運転中か否かは表示類でしか判断できない場合の多い加湿器であっても、一目で運転中であるかを視認できる加湿器となり、また、かなり静かで運転中の音だけでは今燃焼中か否か判断しずらくやはり表示類に頼らなければならないタイプの暖房機の場合であっても、一目で運転中(燃焼中)か否かを視認できる暖房機となる。
好適と考える本発明の実施形態(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
本発明の一態様として、気泡6Aの発生を頻繁に生じさせる気泡発生制御手段Eを、受液収容部7と排水規制手段10とで構成して、液消費部4での液消費中において給液口2からの給液とこの自動停止とが、この気泡発生制御手段Eを有さない場合に比して頻繁に繰り返されて頻繁に気泡6Aが給液タンク1内を上昇するように構成して、この気泡6Aを視認することで液消費部4で液が消費され運転中であることが視認できるように構成した請求項2記載の発明についての作用・効果を説明して本発明の作用・効果について説明する。
運転によって液消費部4で液消費されると、受液部3若しくは液消費部4の水面は定常水面(運転停止時の定常状態の水面)から徐々に下がり、これによって受液収容部7内の水位も下がって行く。
受液収容部7内の水位が下がって、表面張力でも保持できず、これまで塞がれていた給液口2が開放すると、この給液タンク1の給液口2から受液収容部7内に給液が開始され、受液収容部7内の水位は上昇する。
また、この受液収容部7は、開口若しくは開弁した給液口2が配設されている給液口配設部11に位置し、給液口2からの給液を一旦受液収容する。この受液収容部7には流出口としての排水部9が設けられ、受液部3若しくは液消費部4または連通水路部8へ排水され、これらへも給液するが、この受液収容部7若しくは排水部9にはこの排水を遅延させる排水規制手段10が設けられているために排水がスムーズ(瞬時)には行なわれない。即ち、一度に流出しないように流量制限が働く。
例えば受液収容部7の容積及び上部からの投影面積である定水面積を前記受液部3よりもかなり小さく(小容量・小面積)に設定若しくはこの小さな受液収容部7自体を受液部3として構成し、この受液収容部7に設ける前記排水部9に、例えば単位時間当たりの流量を制御する隙間状排水路や蛇行状排水路や小孔排水路などの流量制限路12Aを形成した構成若しくは単位時間あたりの流量を制限するスポンジや多孔質材などの流量制限部材12Bを設けた構成の流量制限排水部12を設けた構成として流量制限手段としての前記排水規制手段10を構成することで、液消費部4による液消費によって受液収容部7内の水位が下がると、この受液収容部7内に給液タンク1の給液口2から給液され、且つ受液収容部7の排水部9の排水が遅延することから、液消費部4若しくは受液部3の水位が定常水面に復帰する前に、受液収容部7内の水位上昇によって前記給液が自動停止する。
即ち、定常水面に達する前(充分な給液が行なわれる前)に給液がすぐに自動停止する。
しかし、前記排水規制手段10により遅延した排水部9からの排水によって受液部3若しくは液消費部4へ給液されることで再び受液収容部7内は水位低下し、これによって再び給液が再開されることから、受液収容部7及び排水規制手段10がない従来構成のように受液部3や液消費部4の水位が充分に下がって液不足が生じた場合に給液がかなりのインターバルで突然再開して一挙に多量の空気の導入と多量の給液がなされて定常水面に一挙に復帰するのではなく、即ち一挙に充分な量の給液がなされずに、本発明では前述のように定常水面に復帰するまでに給液とこの給液の自動停止とが繰り返されることで、前記受液収容部7及び前記排水規制手段10を有しない場合に比して頻繁に空気6が給液口2から給液タンク1内に導入され、頻繁に気泡6Aが給液タンク1内を上昇する。
従って、頻繁に空気6が少しずつ導入されてタンク1中を気泡6Aが上昇し、運転を継続していれば更にこの頻繁に生じる気泡6Aの上昇が更に頻繁に続くため、この頻繁に生じさせた気泡6Aの上昇をタンク1外から視認できるように構成することで、一目で運転中であることが視認でき、この発想の転換に基づく気泡の生成制御、即ち気泡発生制御手段、例えば前述のように流量制限を施した小容量の受液収容部7による空気導入制御によって使用者は一目で運転状況を認知できることとなる画期的な給液装置となる。
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
本実施例は、加湿器のカートリッジタンク(着脱自在にセットする給液タンク1)から水を気化して室内へ送り出す加湿部(液消費部4)へ水を供給(給液)する給液装置に本発明を適用したもので、特にこの加湿部4にはタンク1より給液した水を浸透させる気化促進材17を設け、この気化促進材17に送風装置18で風を送り、この気化促進材17に含まれている水を効率良く気化して室内へ送り出し加湿する加湿器に適用している。気化した水蒸気は加熱方式の加湿器と違って目に見えないし、送風装置は音も静かでよほどの室内が静かでないとこの音も聞こえにくいため、この気化方式の加湿器では表示類でしか運転中か否かを視認できない場合が特に多い。本実施例はこのような気化方式の加湿器に本発明の給液装置を適用し、一目で運転中(加湿中)であるかどうかを、気泡の有無で一目でわかるようにし、更には、運転の強度(加湿度合)も気泡の多さや頻度で一目で分かるようにした加湿器としている。
以下、本実施例の給液装置の構成並びに給液方法及び気泡の多さや頻度を制御する気泡発生制御方法(流量制限を施した小容量の受液収容部7による空気導入制御方法)及びこれを外から使用者に視認させることで運転状況を報知させる運転状況報知方法を説明しつつ、本実施例の加湿器について説明する。
本実施例では、水を供給(給液)するためのカートリッジ式の給液タンク1の給液口2を下にしてこの給液タンク1を着脱自在に受液部3に立設装着する構成として、この受液部3は、給液タンク1を立設保持するカートリッジ装着部であって、且つ給液される水を溜め受けする水槽部に構成している。
本実施例ではこの受液部3に液消費部4を連通状態に並設し、この液消費部4(加湿部)も受液部3の水槽部と連通並設する水槽部であって、この水槽部に溜め受けた水に液浸させる前記気化促進材17を設け、この気化促進材17に送風装置18によって送風して気化を促進させて水蒸気を室内へ放出するように構成している。尚、受液部3を液消費部4として構成して受液部3と液消費部4との明瞭な区分のない構成としても良いし、受液部3を後述する受液収容部7のみとし、受液収容部7から排水部9を介して液消費部4へ直接あるいは液消費部4への連通水路部8を介して排水連通させる構成としても良い。
また、前記給液口2に給液タンク1を受液部3にセットすることでバネに抗して押動されて開弁する常閉弁5を弁機構5として設け(常閉弁5を組み付けた閉塞キャップを設け)、前記加湿部4で液消費(気化)に伴って加湿部4及び受液部3の水位が低下することで、前記開いている常閉弁5を介して給液口2より給液タンク1内に空気6が気泡6Aとなって導入されると共にこの導入される空気量に応じた液量が給液口2より受液部3及び液消費部4に給液されて水位が再び上昇しこの給液が自動停止するように構成している。
本実施例ではこの給液タンク1内で上昇する気泡6Aが視認できる透明若しくは半透明な材質で給液タンク1を形成すると共に、この給液タンク1の気泡6Aが視認できるように給液タンク1のほぼ全体が露出状態となるように構成している。
即ち、本実施例では、底部に受液部3を設けた本体のタンク挿入部に透明な給液タンク1をカートリッジタンクとして装着セットするが、この場合そのタンク半周面が露出するように構成し、様々な角度から上昇する気泡6Aが良好に視認できるように構成している。
もちろん、このようにほぼ半周面すべてが露出するように構成せずとも、本体にこの給液タンク1の一部が見えるタンク視認用露出部若しくはタンク視認用窓部を設けても良い。
そして、更に本実施例ではこの受液部3の給液口2を配設する給液口配設部11に、給液口2からの給液を一旦受液収容しこの水位上昇によって給液を自動停止させるかなり小容量な受液収容部7を設け、この受液収容部7に、受液部3と連通する流出口としての排水部9を設け、この排水部9に排水を遅延させる流量制限手段たる排水規制手段10を設けている。
更に具体的に説明すると、給液口2からの給液を一旦受液収容する前記受液収容部7の容積及び上部からの投影面積である定水面積を前記受液部3よりも十分に小さく設定している。
即ち、特に定水面積を小さくして給液が再開する水位と給液が自動停止する水位との差×定水面積がこの受液収容部7による略1回分の給液量となるが、これを定量にして定期に繰り返すことで、十分に広い定水面積の受液部3及び液消費部4の不足分を数回あるいは数十回に分けてこまめに給液することで頻繁に気泡6Aを生じさせ、本実施例では運転中であれば、常時気泡6Aが一定間隔でこまめに発生するように構成し、たとえ弱風運転となって運転強度を弱とした場合にも気泡6Aが全体として頻度が小さくなっても常時生じるように設定している。
この受液収容部7に設ける受液部3への流出口として設ける前記排水部9に、単位時間当たりの流量を制御する隙間状排水路スリット部を流量制限路12Aとして形成すると共に単位時間あたりの流量を制限するスポンジを流量制限部材12Bとして取り替え自在に設けてこのスリットとスポンジの双方による流量制限排水部12を設けた構成として前記排水を遅延させる前記排水規制手段10を構成している。
従って、加湿部4で送風装置18の駆動による送風によって気化促進材17にて水がどんどん気化して水が消費されると、加湿部4の水槽部及び受液部3の水槽部と共に前記受液収容部7内の定水面の水位が下がると、即ち、受液収容部7内の水位が給液口2の末端より下がって表面張力によっても保持できない高さまで水位が下がると、この受液収容部7内に給液タンク1の給液口2から給液が開始され、且つ受液収容部7の排水部9の排水が遅延することから、加湿部4及び受液部3の水位を復帰させる前に、受液収容部7内の水位が直ちに上昇して前記給液が自動停止する。前述のようにこの1回の給液では不十分となるように受液収容部7の定水面積を設定している。そして更に、前記排水規制手段10により遅延した排水部9からの排水によって受液部3及び加湿部4へ給液されることで再び受液収容部7内の水位低下によって給液が再開され、この少量の給液と自動停止とが繰り返されることで加湿部4での水の気化に伴って前記受液収容部7及び前記排水規制手段10を有しない場合に比して頻繁に空気6が給液口2から給液タンク1内に導入され、頻繁に気泡6Aが給液タンク1内を上昇するように構成している。
即ち、受液収容部7及び排水規制手段10がない従来構成のように受液部3や加湿部4の水位が充分に下がって液不足が生じた場合に給液がかなりのインターバルで突然再開して一挙に多量の空気の導入と多量の給液がなされて定常水面に一挙に復帰するのではなく、前述のように少量の給液とこの給液の自動停止とが繰り返されることで加湿部4での気化に伴って前記受液収容部7及び前記排水規制手段10を有しない場合に比して頻繁に空気6が少しずつ給液口2から給液タンク1内に導入され、頻繁に小さな気泡6Aが給液タンク1内を上昇する。
従って、頻繁に空気6が導入されてタンク中を気泡6Aが上昇し、運転を継続していれば更にこの頻繁に生じる気泡6Aの上昇が更に頻繁に続くため、この頻繁に生じさせた気泡6Aの上昇をタンク1外から視認できるように構成することで、一目で運転中であることが視認でき、この発想の転換に基づく気泡の生成制御(流量制限を施した小容量の受液収容部7による空気導入制御)によって使用者は一目で運転状況を認知できるように構成している。
従って、受液収容部7の容量特に定水面積の設定と、排水規制手段10の排水遅延度合の設定は、前述のような作用・効果を奏するように、受液部3や液消費部4(加湿部4)での連通した水槽部の総定水面積や運転時の液消費(水の気化量)等の諸条件に応じて設計される。
この受液収容部7及び受液収容部7の排水部9に設ける排水規制手段10について本実施例の具体的構成について更に説明すると、本実施例では前記常閉弁5を押動して開弁するピン状部を前記受液部3の給液口配設部11に前記開弁作用部11Aとして立設し、前記受液収容部7を上部開口部を有するケース体7Aで構成し、前記開弁作用部11Aを挿入配設する挿入開口部13をこの受液収容部7を構成するケース体7Aの底部に設け、この挿入開口部13からケース体7A内に開弁作用部11Aを挿入配設させてケース体7Aによって給水口2の外周壁と隙間を置いて囲むようにして開弁作用部11Aの周囲に配設して受液収容部7を設けて、この開弁作用部11Aにより開弁する給液口2からの給液をこの小さな定水面積の受液収容部7のケース体7Aにて受液収容するように構成している。
即ち、本実施例では、排水部9を備えた受液収容部7をユニット化し、開弁作用部11Aを囲むように開弁作用部11Aを挿入開口部13に挿入してこのユニット化したケース体7Aを載置セットするだけで排水規制手段10を有する排水部9を備えた受液収容部7を給液口2の給液位置にセットできることとなる。
そのためいわば空気導入制御手段と流量制限手段とを一体化したユニット(ケース体7A)とし、これを所定位置へ着脱自在にセットするだけでこの運転状況報知方法を実現でき、機能部品を集約して小型化もできるのでコストダウンも図れ、また、これを取り外すことでこの気泡による報知の有無を簡単に選択使用できる。また、掃除等のメンテナンスや設計時の前記設定のための調整実験も簡単に行なえる。
特に本実施例では、受液部3から加湿部4への連通水路部8として形成した凹部15を受液部3の底面に設け、この凹部15の円形の初端部に前記開弁作用部11Aを立設形成し、この給液路となる凹部15中にケース体7Aを着脱自在に配設している。
従って、凹部15は開弁作用部11Aの周囲から連設して受液部3の底部に加湿部4への連通水路部8として形成されていることが多く、本実施例はこの凹部15内にケース体7Aをセットするだけで、排水規制手段10を有する排水部9を備えた受液収容部7たるケース体7Aを簡単に位置決めセットできる構成としている。
また、本実施例では、前記挿入開口部13を底部に設けた受液収容部7を構成するケース体7Aは、排水部9となるケース状の排水路部12Cを一体突出形成した構成と、このケース状の排水路部12C内に回り止め状態にして流量制限部材12Bとしてのスポンジを嵌合してケース体7Aに前記流量制限排水部12を一体形成している。
この流量制限部材12B入りのケース状の排水路部12C(流量制限排水部12)は、ケース体7Aの底部に設けた排水開口部19と連通している。この排水開口部19は前記挿入開口部13と連設しているが、挿入開口部13はケース体7Aをセットすることでセット面(載置面)と接し排水路を形成しないが排水開口部19は、ケース状の排水路部12C内と共に底面に形成した浅凹部20とも連通し、本実施例ではこのケース体7A内に連通したケース状の排水路部12Cの底面に設けた浅凹部20を前記隙間状排水路(スリット)として機能させて、このスリットを流量制限路12Aとし、流量制限排水部12とし、このスリットと流量制限部材12Bを入れた前記ケース状排水路部12Cとの双方によって流量制限排水部12を形成し、本実施例では排水規制手段10をこれらによって形成している。
従って、本実施例では、透明な給水タンク(給液タンク1)を使用した加湿器において、空気導入制御手段及び流量制限手段を備えた給液装置を採用した構成とすべく、排水規制手段10を有する排水部9を備えたケース体7Aを受液部3に着脱自在に設け、このユニット化した受液収容部7によって少量の空気導入と少量の給水とをあえて繰り返し生じさせることで透明な給水タンク内を上昇する気泡を意図的にほぼ常時発生させることで一目で運転中(加湿中)であることを使用者が視認できるように構成している。
そのため排水規制手段10により流量が制限され排水が遅延することとなるユニット化した定水面積の小さなケース体7Aをセットするだけで前記効果を発揮し、取り外せば通常使用に戻るだけでなく、このようにケース体7Aの容積(定水面積)の設定や排水遅延度合などの設定等もコストをかけずに容易に実現可能で、また、メンテナンスも容易で、特に前記スポンジ等の流量制限部材12Bの取り替えも容易である。
また、この流量制限部材12Bを例えば除菌材、脱臭材、塩素除去材など様々な機能材を付与して機能性を持たせることも可能で、言わば用途に合わせて付与するこの機能を含めて容易にユニットが図れることとなる。
また、運転の強弱によって気泡の頻度が変更しこれも一目でわかるように設定することも可能であり、また常に一定間隔で気泡がこまめに生じるように設定され、夫々の気泡は小さくなるため、結果的に不定期な大きな気泡となって不快な気泡導入音が生じることも確実に容易にコストをかけることなく防止できることにもなる。
尚、図中符号21が本体に設けた空気吸込口、22が送風装置18のモーター、23が送風装置18のファン、24が加湿空気吹出口であり、25が操作部並びに表示類である。
尚、本発明は本実施例に限られるものではなく、加湿器に限らず前述のように暖房機においても適用可能であり、またこれらに限られるものでもない。
また、受液部3や液消費部4等の構成も適宜設計し得るもので、この本発明を適用する給液装置の前提構成に応じて本発明の要部たる受液収容部7及び排水規制手段10の構成を設計変更し得るもので、受液収容部7はユニット化されるものだけでなく、受液部や液消費部に受液部3として組み付けられていても良く、また、本実施例のようにケース体7Aをセットすることで排水規制手段10が完成する構成とせずとも、排水規制手段10は予め受液収容部7に連通状態に設ける排水部9に組み込んでも良いし、排水規制手段10を有する排水部9を別パーツとしてユニット化しても良い。
本実施例の加湿器の概略構成斜視図である。 本実施例の加湿器の概略構成説明断面図である。 本実施例の要部の説明分解斜視図である。 本実施例の要部の受液収容部7のケース体7Aをセットした状態の説明分解斜視図である。 本実施例のユニット化した受液収容部7のケース体7Aの説明斜視図である。 本実施例のユニット化した受液収容部7のケース体7Aの裏側(底部)から見た説明斜視図である。 本実施例の要部の説明断面図である。 本実施例の要部の作動説明断面図1である。 本実施例の要部の作動説明断面図2である。 本実施例の要部の作動説明断面図3である。 本実施例の要部の作動説明断面図4である。
符号の説明
1 給液タンク
2 給液口
3 受液部
4 液消費部
5 常閉弁・弁機構
6 空気
6A 気泡
7 受液収容部
8 連通水路部
9 排水部
10 排水規制手段
11 給液口配設部
11A 開弁作用部
12 流量制限排水部
12A 流量制限路
12B 流量制限排水部材
12C 排水路部
13 挿入開口部
15 凹部
17 気化促進材

Claims (8)

  1. 給液口を下方に設けた給液タンクを立設若しくは着脱自在に立設する受液部に、液消費部を設けるか若しくは液消費部を連通状態に並設し、前記給液口は常時開口して受液部に給液可能に構成、若しくは前記給液タンクを前記受液部に立設することで開弁する弁機構を前記給液口に設け、前記液消費部の液消費に伴って前記受液部の水位が低下することで、前記給液口より若しくは前記弁機構を介して前記給液口より前記給液タンク内に空気が気泡となって導入されると共に、この導入される空気量に応じた液量が給液口より受液部及び液消費部に給液されて水位が再び上昇しこの給液が自動停止するように構成した給液装置であって、前記給液タンク内で上昇する前記気泡が視認できる材質で給液タンクの全部若しくは一部を形成すると共に、この給液タンクの気泡を視認できるように給液タンクが露出状態となるように構成するか又はタンク視認用露出部若しくはタンク視認用窓部を備え、前記給液口から前記給液タンク内へ導入されこの給液タンク内を上昇する前記気泡の発生を頻繁に生じさせる気泡発生制御手段を前記受液部に設け、この気泡発生制御手段は、前記液消費部での液消費中において前記給液口からの前記給液とこの自動停止とが、この気泡発生制御手段を有さない場合に比して頻繁に繰り返されて頻繁に前記気泡が前記給液タンク内を上昇するように構成して、この気泡を視認することで前記液消費部で液が消費され運転中であることが視認できるように構成したことを特徴とする給液装置。
  2. 給液口を下方に設けた給液タンクを立設若しくは着脱自在に立設する受液部に、液消費部を設けるか若しくは液消費部を連通状態に並設し、前記給液口は常時開口して受液部に給液可能に構成、若しくは前記給液タンクを前記受液部に立設することで開弁する弁機構を前記給液口に設け、前記液消費部の液消費に伴って前記受液部の水位が低下することで、前記給液口より若しくは前記弁機構を介して前記給液口より前記給液タンク内に空気が気泡となって導入されると共に、この導入される空気量に応じた液量が給液口より受液部及び液消費部に給液されて水位が再び上昇しこの給液が自動停止するように構成した給液装置であって、前記給液タンク内で上昇する前記気泡が視認できる材質で給液タンクの全部若しくは一部を形成すると共に、この給液タンクの気泡を視認できるように給液タンクが露出状態となるように構成するか又はタンク視認用露出部若しくはタンク視認用窓部を備え、前記受液部の前記給液口を配設する給液口配設部に、前記給液口からの給液を一旦受液収容しこの水位上昇によって給液を自動停止させる受液収容部を設け、この受液収容部に、前記受液部若しくは前記液消費部又は前記受液部と前記液消費部とを連通する連通水路部と連通する排水部を設け、この受液収容部若しくは排水部に、前記受液部若しくは前記液消費部又は前記連通水路部への排水を遅延させる排水規制手段を設けて気泡発生制御手段を構成し、前記液消費部での液消費中において前記給液口からの前記給液とこの自動停止とが、前記受液収容部及び前記排水規制手段を有しない場合に比して頻繁に繰り返されて頻繁に前記気泡が給液タンク内を上昇するように前記気泡発生制御手段を構成したことを特徴とする給液装置。
  3. 前記給液タンクを前記受液部に立設することで給液タンクの前記給液口に設けた前記弁機構を開弁させる開弁作用部を前記給液口配設部に設け、この開弁作用部を囲み給液口からの給液を一旦受液収容する前記受液収容部の上部からの投影面積である定水面積を前記受液部よりも小さく設定し若しくは液消費部よりも小さく設定してこの受液収容部自体を受液部として構成し、この受液収容部に設ける前記排水部に、単位時間当たりの流量を制御する隙間状排水路や蛇行状排水路や小孔排水路などの流量制限路を形成した構成若しくは単位時間あたりの流量を制限するスポンジや多孔質材などの流量制限部材を設けた構成の流量制限排水部を設けた構成として前記排水規制手段を構成して、前記液消費部による液消費によって前記受液収容部内の水位が下がると、この受液収容部内に前記給液タンクの給液口から給液され、且つ受液収容部の排水部の排水が遅延することから、液消費部若しくは受液部の水位が復帰する前に、受液収容部内の水位上昇によって前記給液が自動停止し、前記排水規制手段により遅延した排水部からの排水によって受液部若しくは液消費部へ給液されることで再び受液収容部内の水位低下によって給液が再開され、この給液と自動停止とが繰り返されることで液消費部の液消費に伴って、前記受液収容部及び前記排水規制手段を有しない場合に比して、頻繁に空気が給液口から給液タンク内に導入され、頻繁に気泡が給液タンク内を上昇するように構成したことを特徴とする請求項2記載の給液装置。
  4. 前記弁機構として設けた常閉弁を押動して開弁するピン状部を前記受液部の給液口配設部に前記開弁作用部として立設し、前記受液収容部をケース体で構成し、前記開弁作用部を挿入配設する挿入開口部をこの受液収容部を構成するケース体の底部に設け、この挿入開口部からケース体内に開弁作用部を挿入配設させてケース体を開弁作用部の周囲に配設して開弁作用部を囲むように受液収容部を設けて、この開弁作用部により開弁する給液口からの給液をケース体にて一旦受液収容し前記排水規制手段により遅延して前記排水部より排水するように構成したことを特徴とする請求項3記載の給液装置。
  5. 前記受液収容部を構成するケース体に前記排水部となるケース状の排水路部を一体形成し、このケース状排水路部内に前記流量制限部材を設けてケース体に前記流量制限排水部からなる前記排水規制手段を有する前記排水部を一体形成したことを特徴とする請求項3、4のいずれか1項に記載の給液装置。
  6. 前記受液収容部を構成するケース体を、前記受液部の前記給液口配設部に設けた給液路となる凹部中に着脱自在に配設したことを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の給液装置。
  7. 前記液消費部を、液消費部に給液された水が浸透する気化促進材を配設して水が空気中に気化するように構成した請求項1〜6のいずれか1項に記載の給液装置を備えたことを特徴とする給液装置を備えた加湿器。
  8. 前記液消費部を、液消費部に給液された灯油を燃焼する燃焼部を設けて灯油が燃焼するように構成した請求項1〜6のいずれか1項に記載の給液装置を備えたことを特徴とする給液装置を備えた暖房機。
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