JP3014965B2 - パンチング金型およびパンチング金型におけるストリッパプレートとダイとの同時加工方法 - Google Patents
パンチング金型およびパンチング金型におけるストリッパプレートとダイとの同時加工方法Info
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- JP3014965B2 JP3014965B2 JP8144595A JP14459596A JP3014965B2 JP 3014965 B2 JP3014965 B2 JP 3014965B2 JP 8144595 A JP8144595 A JP 8144595A JP 14459596 A JP14459596 A JP 14459596A JP 3014965 B2 JP3014965 B2 JP 3014965B2
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、ワークにパンチ
ング加工を行うパンチング金型およびパンチング金型に
おけるストリッパプレートとダイとの同時加工方法に関
する。
ング加工を行うパンチング金型およびパンチング金型に
おけるストリッパプレートとダイとの同時加工方法に関
する。
【０００２】
【従来の技術】従来、パンチングマシンにおけるパンチ
支持部材、ダイ支持部材にはそれぞれパンチング金型と
してのパンチ金型、ダイ金型が装着されて使用される。
しかも、パンチ金型は、パンチ支持部材に装着された上
下動可能なパンチガイドと、このパンチガイドに装着さ
れ先端にパンチチップを備えた上下動可能なパンチボデ
ィとで構成されている。したがって、パンチ支持部材、
パンチガイドおよびパンチボディの三重構造となってお
り、各部には、スライドするためにクリアランスが設け
られている。しかも、パンチボディにはパンチチップが
正確に取り付けられている。
支持部材、ダイ支持部材にはそれぞれパンチング金型と
してのパンチ金型、ダイ金型が装着されて使用される。
しかも、パンチ金型は、パンチ支持部材に装着された上
下動可能なパンチガイドと、このパンチガイドに装着さ
れ先端にパンチチップを備えた上下動可能なパンチボデ
ィとで構成されている。したがって、パンチ支持部材、
パンチガイドおよびパンチボディの三重構造となってお
り、各部には、スライドするためにクリアランスが設け
られている。しかも、パンチボディにはパンチチップが
正確に取り付けられている。
【０００３】また、パンチ金型とダイ金型との芯出しは
作業者がその都度調整を行っている。
作業者がその都度調整を行っている。
【０００４】さらにストリッパプレートとダイ金型の加
工はそれぞれ別個に行っている。
工はそれぞれ別個に行っている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のパンチング金型におけるパンチ金型は、パンチ支持
部材に対するパンチガイドと、このパンチガイドに対す
るパンチチップを先端に備えたパンチボディはスライド
するためにクリアランスを設けているので、累積誤差お
よびクリアランスが大きくなり、極微のダイクリアラン
スのダイ金型は使用不可能であった。
来のパンチング金型におけるパンチ金型は、パンチ支持
部材に対するパンチガイドと、このパンチガイドに対す
るパンチチップを先端に備えたパンチボディはスライド
するためにクリアランスを設けているので、累積誤差お
よびクリアランスが大きくなり、極微のダイクリアラン
スのダイ金型は使用不可能であった。
【０００６】また、パンチ金型とダイ金型の芯出しの調
整をその都度正確に行っても、各部のクリアランスがあ
るため、芯ずれした状態で加工することになり、バリの
発生が起きやすいという問題がある。さらに、ストリッ
パプレートとダイ金型の加工はそれぞれ別個に加工して
いるので、刃先の芯出しの調整を行うのも大変面倒であ
る。
整をその都度正確に行っても、各部のクリアランスがあ
るため、芯ずれした状態で加工することになり、バリの
発生が起きやすいという問題がある。さらに、ストリッ
パプレートとダイ金型の加工はそれぞれ別個に加工して
いるので、刃先の芯出しの調整を行うのも大変面倒であ
る。
【０００７】この発明の目的は、パンチ支持部材に対す
るパンチガイドのクリアランスをゼロにすることによ
り、パンチガイドに対するパンチボディの取付けを容易
にすると共に、パンチ金型とダイ金型との芯出しを容易
にし、特にストリッパプレートとダイとの同芯度を高精
度に保つようにパンチング金型およびパンチング金型に
おけるストリッパプレートとダイとの同時加工方法を提
供することにある。
るパンチガイドのクリアランスをゼロにすることによ
り、パンチガイドに対するパンチボディの取付けを容易
にすると共に、パンチ金型とダイ金型との芯出しを容易
にし、特にストリッパプレートとダイとの同芯度を高精
度に保つようにパンチング金型およびパンチング金型に
おけるストリッパプレートとダイとの同時加工方法を提
供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】前述のごとき問題に鑑み
て、請求項１に係る発明は、パンチ支持部材に対してパ
ンチガイドをクリアランスをゼロにした状態で上下動可
能に設けると共に、このパンチガイドに上下動可能に設
けたパンチボディに形成された係合溝にパンチチップに
形成された係合部を係合してなり、前記係合溝がＴ字状
溝であることを特徴とするものである。
て、請求項１に係る発明は、パンチ支持部材に対してパ
ンチガイドをクリアランスをゼロにした状態で上下動可
能に設けると共に、このパンチガイドに上下動可能に設
けたパンチボディに形成された係合溝にパンチチップに
形成された係合部を係合してなり、前記係合溝がＴ字状
溝であることを特徴とするものである。
【０００９】請求項２に係る発明は、パンチ支持部材に
対してパンチガイドをクリアランスをゼロにした状態で
上下動可能に設けると共に、このパンチガイドに上下動
可能に設けたパンチボディに形成された係合溝にパンチ
チップに形成された係合部を係合してなり、前記パンチ
ボディに固定したストリッパプレートと前記パンチチッ
プとの間のクリアランスを高精度なガイドとしてクリア
ランスをゼロ状態としたことを特徴とするものである。
対してパンチガイドをクリアランスをゼロにした状態で
上下動可能に設けると共に、このパンチガイドに上下動
可能に設けたパンチボディに形成された係合溝にパンチ
チップに形成された係合部を係合してなり、前記パンチ
ボディに固定したストリッパプレートと前記パンチチッ
プとの間のクリアランスを高精度なガイドとしてクリア
ランスをゼロ状態としたことを特徴とするものである。
【００１０】請求項３に係る発明は、パンチ支持部材に
対してパンチガイドをクリアランスをゼロにした状態で
上下動可能に設けると共に、このパンチガイドに上下動
可能に設けたパンチボディにパンチチップを備えてな
り、前記パンチガイドの下面に取り付けるストリッパプ
レートとダイとの芯出しを行うために、前記パンチガイ
ド，ストリッパプレートおよびダイのそれぞれ対応した
位置に複数の芯出し用穴が上下方向に形成されているこ
とを特徴とするものである。
対してパンチガイドをクリアランスをゼロにした状態で
上下動可能に設けると共に、このパンチガイドに上下動
可能に設けたパンチボディにパンチチップを備えてな
り、前記パンチガイドの下面に取り付けるストリッパプ
レートとダイとの芯出しを行うために、前記パンチガイ
ド，ストリッパプレートおよびダイのそれぞれ対応した
位置に複数の芯出し用穴が上下方向に形成されているこ
とを特徴とするものである。
【００１１】請求項４に係る発明のパンチング金型にお
けるストリッパプレートとダイとの同時加工方法は、パ
ンチング金型におけるストリッパプレートとダイとを治
具で固定した状態でストリッパプレートとダイとに刃先
穴、芯出し用穴を同時に加工した後、ストリッパプレー
トを取外してダイに形成された刃先穴をクリアランス分
だけ大きく加工することを特徴とするものである。
けるストリッパプレートとダイとの同時加工方法は、パ
ンチング金型におけるストリッパプレートとダイとを治
具で固定した状態でストリッパプレートとダイとに刃先
穴、芯出し用穴を同時に加工した後、ストリッパプレー
トを取外してダイに形成された刃先穴をクリアランス分
だけ大きく加工することを特徴とするものである。
【００１２】上記の構成では、ストリッパプレートとダ
イとを治具で固定せしめる。その状態で、ストリッパプ
レートとダイとに刃先穴、芯出し用穴を同時に加工せし
める。
イとを治具で固定せしめる。その状態で、ストリッパプ
レートとダイとに刃先穴、芯出し用穴を同時に加工せし
める。
【００１３】その後、ストリッパプレートをダイから取
外して、ダイに形成された刃先穴をクリアランス分だけ
大きく加工せしめる。而して、パンチ金型とダイ金型と
の同芯度が高精度に保たれる。
外して、ダイに形成された刃先穴をクリアランス分だけ
大きく加工せしめる。而して、パンチ金型とダイ金型と
の同芯度が高精度に保たれる。
【００１４】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態の例
を図面に基いて詳細に説明する。
を図面に基いて詳細に説明する。
【００１５】図１を参照するに、パンチングマシンとし
ての例えばタレットパンチプレス１には、回転自在なパ
ンチ支持部材、ダイ支持部材としての上部タレット３，
下部タレット５が相対向して設けられており、この上部
タレット３，下部タレット５にはそれぞれ相対向してパ
ンチ金型７，ダイ金型９が装着されている。ダイ金型９
としてはダイ１１が下部タレット５に形成された装着穴
５Ｈに装着されている。
ての例えばタレットパンチプレス１には、回転自在なパ
ンチ支持部材、ダイ支持部材としての上部タレット３，
下部タレット５が相対向して設けられており、この上部
タレット３，下部タレット５にはそれぞれ相対向してパ
ンチ金型７，ダイ金型９が装着されている。ダイ金型９
としてはダイ１１が下部タレット５に形成された装着穴
５Ｈに装着されている。
【００１６】ダイ１１の上部にはダイチップ１１Ｃが一
体化されている。
体化されている。
【００１７】前記上部タレット３に形成された装着穴３
Ｈにはパンチガイドブッシュ１３が装着されている。こ
のパンチガイドブッシュ１３は上部タレット３に一体化
されていてもよい。前記パンチガイドブッシュ１３の内
周面は図２も併せて参照するに、多角断面を有している
と共にパンチガイドブッシュ１３内に装着されるパンチ
ガイド１５の外周面も多角断面を有している。
Ｈにはパンチガイドブッシュ１３が装着されている。こ
のパンチガイドブッシュ１３は上部タレット３に一体化
されていてもよい。前記パンチガイドブッシュ１３の内
周面は図２も併せて参照するに、多角断面を有している
と共にパンチガイドブッシュ１３内に装着されるパンチ
ガイド１５の外周面も多角断面を有している。
【００１８】そして、このパンチガイドブッシュ１３と
パンチガイド１５の間における円周には適宜な間隔で回
転体リテーナとしての複数のローラ１７が上下方向へ転
動可能に嵌り込んでいる。したがって、パンチガイド１
５とローラ１７とは線接触しており、パンチガイド１５
のスライド面はクリアランスがゼロとなっている。前記
ローラ１７の代りにボールを用いても対応可能である。
パンチガイド１５の間における円周には適宜な間隔で回
転体リテーナとしての複数のローラ１７が上下方向へ転
動可能に嵌り込んでいる。したがって、パンチガイド１
５とローラ１７とは線接触しており、パンチガイド１５
のスライド面はクリアランスがゼロとなっている。前記
ローラ１７の代りにボールを用いても対応可能である。
【００１９】前記パンチガイド１５内には図３も併せて
参照するに、パンチボディ１９が装着されている。この
パンチボディ１９には係合溝として例えばＴ字状溝２１
が形成されていると共に、このＴ字状溝２１にはパンチ
チップ２３が係合されて保持される。すなわち、Ｔ字状
溝２１のＴ字部２１Ｔにパンチチップ２３の係合部２３
Ｋが嵌り込んで係合される。
参照するに、パンチボディ１９が装着されている。この
パンチボディ１９には係合溝として例えばＴ字状溝２１
が形成されていると共に、このＴ字状溝２１にはパンチ
チップ２３が係合されて保持される。すなわち、Ｔ字状
溝２１のＴ字部２１Ｔにパンチチップ２３の係合部２３
Ｋが嵌り込んで係合される。
【００２０】図３によく示されているように、パンチチ
ップ２３の直径Ｄ1 ，係合幅Ｈ1 ，パンチボディ１９の
直径Ｄ2 、溝幅Ｈ2 とした場合、Ｄ2 −Ｄ1 ＝ａ，Ｈ2
−Ｈ1 ＝ｂで、ａ，ｂは０．０２〜１．０２ｍｍのクリ
アランスにするのがよい。
ップ２３の直径Ｄ1 ，係合幅Ｈ1 ，パンチボディ１９の
直径Ｄ2 、溝幅Ｈ2 とした場合、Ｄ2 −Ｄ1 ＝ａ，Ｈ2
−Ｈ1 ＝ｂで、ａ，ｂは０．０２〜１．０２ｍｍのクリ
アランスにするのがよい。
【００２１】前記パンチガイド１５の下面にはストリッ
パプレート２５が複数のボルト２７で取り付けられてい
る。ストリッパプレート２５のほぼ中央部にはパンチチ
ップ２３の先端が上下動される穴２９が形成されてい
る。この穴２９とパンチチップ２３との間のクリアラン
スを高精度なガイドとし、クリアランスをゼロ状態とす
る。
パプレート２５が複数のボルト２７で取り付けられてい
る。ストリッパプレート２５のほぼ中央部にはパンチチ
ップ２３の先端が上下動される穴２９が形成されてい
る。この穴２９とパンチチップ２３との間のクリアラン
スを高精度なガイドとし、クリアランスをゼロ状態とす
る。
【００２２】前記パンチガイド１５の上部には、リテー
ナ３１が設けられている。このリテーナ３１上にはスプ
リング座３３が設けられ、このスプリング座３３上には
ストリッピングスプリング３５を載せ、この上部にパン
チヘッド３７を置き、パンチヘッド３７は前記パンチボ
ディ１９にボルト３９で取り付けられている。ストリッ
ピングスプリング３５はスプリング以外にウレタンゴム
などの弾性部材であっても構わない。
ナ３１が設けられている。このリテーナ３１上にはスプ
リング座３３が設けられ、このスプリング座３３上には
ストリッピングスプリング３５を載せ、この上部にパン
チヘッド３７を置き、パンチヘッド３７は前記パンチボ
ディ１９にボルト３９で取り付けられている。ストリッ
ピングスプリング３５はスプリング以外にウレタンゴム
などの弾性部材であっても構わない。
【００２３】前記上部タレット３には複数のスルーボル
ト４１が取り付けられており、このこの各スルーボルト
４１にはリフタスプリング４３を上方へ付勢した押え部
材４５が装着され、この押え部材４５の上面は前記リテ
ーナ３１の下面に当接されている。前記パンチヘッド３
７の上方には上下動可能なストライカ４７が設けられて
いる。
ト４１が取り付けられており、このこの各スルーボルト
４１にはリフタスプリング４３を上方へ付勢した押え部
材４５が装着され、この押え部材４５の上面は前記リテ
ーナ３１の下面に当接されている。前記パンチヘッド３
７の上方には上下動可能なストライカ４７が設けられて
いる。
【００２４】上記構成により、ストライカ４７が下降さ
れると、パンチヘッド３７に当接した後、さらに下降す
ると、リフタスプリング４３を押しさげながらパンチガ
イド１５がパンチガイドブッシュ１３に対してローラ１
７を介して下方にストリッピングスプリング３５と共に
スライドしていく。ストリッパプレート２５がダイ１１
上に載置されたワークＷに当接し止まるが、さらにスト
ライカ４７が下降すると、ストリッピングスプリング３
５が撓み、パンチチップ２３がストリッパプレート２５
の穴２９から下方へ出てきてワークＷを打ち抜きダイ１
１の中に入っていく。
れると、パンチヘッド３７に当接した後、さらに下降す
ると、リフタスプリング４３を押しさげながらパンチガ
イド１５がパンチガイドブッシュ１３に対してローラ１
７を介して下方にストリッピングスプリング３５と共に
スライドしていく。ストリッパプレート２５がダイ１１
上に載置されたワークＷに当接し止まるが、さらにスト
ライカ４７が下降すると、ストリッピングスプリング３
５が撓み、パンチチップ２３がストリッパプレート２５
の穴２９から下方へ出てきてワークＷを打ち抜きダイ１
１の中に入っていく。
【００２５】このとき、パンチガイド１５とパンチガイ
ドブッシュ１３のスライド部はローラ１７に予圧（プリ
ロード）をかけた状態とするため、クリアランスはゼロ
となり、パンチチップ２３，ダイ１１のクリアランスを
小さくすることができる。この際、パンチボディ１９に
対してパンチチップ２３、パンチボディ１９に形成され
たＴ字状溝２１に係合されて簡単に組付けることができ
る共に交換も簡単かつ容易に行うことができる。前記パ
ンチガイド１５に対してパンチボディ１９はラフに装着
されるので、取付けを容易に行うことができる。また、
前記穴２９とパンチチップ２３との間のクリアランスを
高精度なガイドとしたことにより、累積誤差を極力抑え
ることができる。
ドブッシュ１３のスライド部はローラ１７に予圧（プリ
ロード）をかけた状態とするため、クリアランスはゼロ
となり、パンチチップ２３，ダイ１１のクリアランスを
小さくすることができる。この際、パンチボディ１９に
対してパンチチップ２３、パンチボディ１９に形成され
たＴ字状溝２１に係合されて簡単に組付けることができ
る共に交換も簡単かつ容易に行うことができる。前記パ
ンチガイド１５に対してパンチボディ１９はラフに装着
されるので、取付けを容易に行うことができる。また、
前記穴２９とパンチチップ２３との間のクリアランスを
高精度なガイドとしたことにより、累積誤差を極力抑え
ることができる。
【００２６】前記パンチガイド１５の下面に取り付ける
ストリッパプレート２５とダイ１１との芯出しを行う場
合には、図４に示されているように、パンチガイド１
５，ストリッパプレート２５およびダイ１１のそれぞれ
対応した位置には芯出し装置としての複数の芯出し用穴
４９，５１，５３が上下方向へ形成されている。
ストリッパプレート２５とダイ１１との芯出しを行う場
合には、図４に示されているように、パンチガイド１
５，ストリッパプレート２５およびダイ１１のそれぞれ
対応した位置には芯出し装置としての複数の芯出し用穴
４９，５１，５３が上下方向へ形成されている。
【００２７】上記構成により、まず例えばパンチガイド
１５，ストリッパプレート２５に形成された芯出し用穴
４９，５１に芯出し用ピン５５を装着せしめる。そして
この芯出し用ピン５５をダイ１１に形成されている芯出
し用穴５３に合わせて装着する。この状態でダイ１１を
例えばセットスクリュ５７で下部タレット５で固定せし
める。
１５，ストリッパプレート２５に形成された芯出し用穴
４９，５１に芯出し用ピン５５を装着せしめる。そして
この芯出し用ピン５５をダイ１１に形成されている芯出
し用穴５３に合わせて装着する。この状態でダイ１１を
例えばセットスクリュ５７で下部タレット５で固定せし
める。
【００２８】その後、ダイ１１に形成されている芯出し
用穴５３から芯出し用ピン５５を抜き、その状態でスト
リッパプレート２５を図１に示されているように、パン
チガイド１３に複数のボルト２７で固定し、芯出し用ピ
ン５５をパンチガイド１３，ストリッパプレート２５に
形成された芯出し用穴４９，５１から抜くことにより、
ストリッパプレート２５とダイ１１との芯出しを簡単か
つ容易に行うことができる。
用穴５３から芯出し用ピン５５を抜き、その状態でスト
リッパプレート２５を図１に示されているように、パン
チガイド１３に複数のボルト２７で固定し、芯出し用ピ
ン５５をパンチガイド１３，ストリッパプレート２５に
形成された芯出し用穴４９，５１から抜くことにより、
ストリッパプレート２５とダイ１１との芯出しを簡単か
つ容易に行うことができる。
【００２９】次に、パンチング金型におけるストリッパ
プレート２５とダイ１１を同時に加工する方法を説明す
ると、図５（Ａ），（Ｂ）に示されているように、例え
ば治具５９上にダイチップ１１Ｃとストリッパプレート
２５を重ねて置くと共にボルト６１で固定せしめる。次
いで例えばワイヤカットなどでストリッパプレート２５
の穴２９とこの穴２９に対応するダイチップ１１Ｃの刃
先穴１１Ｈを同時に加工すると共に、芯出し用穴５１，
５３を同時に加工する。
プレート２５とダイ１１を同時に加工する方法を説明す
ると、図５（Ａ），（Ｂ）に示されているように、例え
ば治具５９上にダイチップ１１Ｃとストリッパプレート
２５を重ねて置くと共にボルト６１で固定せしめる。次
いで例えばワイヤカットなどでストリッパプレート２５
の穴２９とこの穴２９に対応するダイチップ１１Ｃの刃
先穴１１Ｈを同時に加工すると共に、芯出し用穴５１，
５３を同時に加工する。
【００３０】その後、ストリッパプレート２５のみ取り
出した後、図６に示されているように、ダイチップ１１
Ｃの刃先穴１１ＨにクリアランスＣ分だけ大きく加工す
る。
出した後、図６に示されているように、ダイチップ１１
Ｃの刃先穴１１ＨにクリアランスＣ分だけ大きく加工す
る。
【００３１】したがって、同時に加工された芯出し用穴
５１，５３を利用することによって、ストリッパプレー
ト２５とダイ１１との芯出しを容易に行うことができ、
パンチ金型７とダイ金型９との同芯度を高精度に保つこ
とができる。
５１，５３を利用することによって、ストリッパプレー
ト２５とダイ１１との芯出しを容易に行うことができ、
パンチ金型７とダイ金型９との同芯度を高精度に保つこ
とができる。
【００３２】なお、この発明は、前述した実施の形態の
例に限定されることなく、適宜な変更を行うことによ
り、その他の態様で実施し得るものである。
例に限定されることなく、適宜な変更を行うことによ
り、その他の態様で実施し得るものである。
【００３３】
【発明の効果】以上のごとき実施の形態の例より理解さ
れるように、請求項１の発明によれば、パンチ支持部材
に対してパンチガイドがクリアランスをゼロにした状態
で上下動可能に設けられているので、パンチボディに形
成された係合溝にパンチチップに形成された係合部が容
易に係合させることができると共に、パンチガイドに対
してパンチボディをラフに装着せしめることができるか
ら、取付けを容易に行うことができる。また、パンチチ
ップはパンチガイドの先端に設けられたストリッパプレ
ートに芯出しされて位置決めすることができる。
れるように、請求項１の発明によれば、パンチ支持部材
に対してパンチガイドがクリアランスをゼロにした状態
で上下動可能に設けられているので、パンチボディに形
成された係合溝にパンチチップに形成された係合部が容
易に係合させることができると共に、パンチガイドに対
してパンチボディをラフに装着せしめることができるか
ら、取付けを容易に行うことができる。また、パンチチ
ップはパンチガイドの先端に設けられたストリッパプレ
ートに芯出しされて位置決めすることができる。
【００３４】また、係合溝がＴ字状溝であるから、この
Ｔ字状溝にパンチチップの係合部をより容易に係合させ
ることができる。
Ｔ字状溝にパンチチップの係合部をより容易に係合させ
ることができる。
【００３５】請求項２の発明によれば、ストリッパプレ
ートとパンチチップとの間のクリアランスを高精度なガ
イドとしてクリアランスをゼロ状態としたことにより、
パンチチップをストリッパプレートに対してクリアラン
スをゼロにした状態で上下動せしめることができるか
ら、累積誤差を極力抑えることができる。
ートとパンチチップとの間のクリアランスを高精度なガ
イドとしてクリアランスをゼロ状態としたことにより、
パンチチップをストリッパプレートに対してクリアラン
スをゼロにした状態で上下動せしめることができるか
ら、累積誤差を極力抑えることができる。
【００３６】請求項３の発明によれば、パンチング金型
のパンチガイド、ストリッパプレートおよびダイのそれ
ぞれの対応した位置に形成された芯出し用穴に芯出し用
ピンを装着せしめた状態でダイを固定し、次いでダイか
ら芯出し用ピンを取外した後、ストリッパプレートをパ
ンチガイドに固定する。次いで芯出し用ピンを抜くこと
により、パンチ金型とダイ金型との芯出しは容易に行う
ことができる。
のパンチガイド、ストリッパプレートおよびダイのそれ
ぞれの対応した位置に形成された芯出し用穴に芯出し用
ピンを装着せしめた状態でダイを固定し、次いでダイか
ら芯出し用ピンを取外した後、ストリッパプレートをパ
ンチガイドに固定する。次いで芯出し用ピンを抜くこと
により、パンチ金型とダイ金型との芯出しは容易に行う
ことができる。
【００３７】請求項４の発明によれば、ストリッパプレ
ートとダイとを治具で固定せしめる。
ートとダイとを治具で固定せしめる。
【００３８】その状態で、ストリッパプレートとダイと
に刃先穴、芯出し用穴を同時に加工せしめる。その後、
ストリッパプレートをダイから取外して、ダイに形成さ
れた刃先穴をクリアランス分だけ大きく加工せしめる。
而して、パンチ金型とダイ金型との同芯度を高精度に保
つことができる。
に刃先穴、芯出し用穴を同時に加工せしめる。その後、
ストリッパプレートをダイから取外して、ダイに形成さ
れた刃先穴をクリアランス分だけ大きく加工せしめる。
而して、パンチ金型とダイ金型との同芯度を高精度に保
つことができる。
【図１】この発明を実施する一実施の形態のタレットパ
ンチプレスに装着したパンチング金型の正面断面図であ
る。
ンチプレスに装着したパンチング金型の正面断面図であ
る。
【図２】図１におけるＩＩ−ＩＩ線に沿った矢視図であ
る。
る。
【図３】パンチボディにパンチチップを組立てる斜視図
である。
である。
【図４】パンチング金型におけるストリッパプレートと
ダイとの芯出しを行う説明図である。
ダイとの芯出しを行う説明図である。
【図５】（Ａ）はストリッパプレートとダイチップとを
同時加工を行う説明の正面図、（Ｂ）は（Ａ）の平面図
である。
同時加工を行う説明の正面図、（Ｂ）は（Ａ）の平面図
である。
【図６】ストリッパプレートとダイチップとを同時加工
を行う動作説明図である。
を行う動作説明図である。
１ タレットパンチプレス（パンチングマシン） ３ 上部タレット（パンチ支持部材） ５ 下部タレット（ダイ支持部材） ７ パンチ金型 ９ ダイ金型 １１ ダイ １１Ｃ ダイチップ １３ パンチガイドブッシュ １５ パンチガイド １７ ローラ １９ パンチボディ ２１ Ｔ字状溝 ２３ パンチチップ ２５ ストリッパプレート ４９，５１，５３ 芯出し用穴（芯出し用装置） ５５ 芯出し用ピン ５７ セットスクリュ
Claims (4)
- 【請求項１】 パンチ支持部材に対してパンチガイドを
クリアランスをゼロにした状態で上下動可能に設けると
共に、このパンチガイドに上下動可能に設けたパンチボ
ディに形成された係合溝にパンチチップに形成された係
合部を係合してなり、前記係合溝がＴ字状溝であること
を特徴とするパンチング金型。 - 【請求項２】 パンチ支持部材に対してパンチガイドを
クリアランスをゼロにした状態で上下動可能に設けると
共に、このパンチガイドに上下動可能に設けたパンチボ
ディに形成された係合溝にパンチチップに形成された係
合部を係合してなり、前記パンチボディに固定したスト
リッパプレートと前記パンチチップとの間のクリアラン
スを高精度なガイドとしてクリアランスをゼロ状態とし
たことを特徴とするパンチング金型。 - 【請求項３】 パンチ支持部材に対してパンチガイドを
クリアランスをゼロにした状態で上下動可能に設けると
共に、このパンチガイドに上下動可能に設けたパンチボ
ディにパンチチップを備えてなり、前記パンチガイドの
下面に取り付けるストリッパプレートとダイとの芯出し
を行うために、前記パンチガイド，ストリッパプレート
およびダイのそれぞれ対応した位置に複数の芯出し用穴
が上下方向に形成されていることを特徴とするパンチン
グ金型。 - 【請求項４】 パンチング金型におけるストリッパプレ
ートとダイとを治具で固定した状態でストリッパプレー
トとダイとに刃先穴、芯出し用穴を同時に加工した後、
ストリッパプレートを取外してダイに形成された刃先穴
をクリアランス分だけ大きく加工することを特徴とする
パンチング金型におけるストリッパプレートとダイとの
同時加工方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8144595A JP3014965B2 (ja) | 1995-08-09 | 1996-06-06 | パンチング金型およびパンチング金型におけるストリッパプレートとダイとの同時加工方法 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7-203511 | 1995-08-09 | ||
| JP20351195 | 1995-08-09 | ||
| JP8144595A JP3014965B2 (ja) | 1995-08-09 | 1996-06-06 | パンチング金型およびパンチング金型におけるストリッパプレートとダイとの同時加工方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09103829A JPH09103829A (ja) | 1997-04-22 |
| JP3014965B2 true JP3014965B2 (ja) | 2000-02-28 |
Family
ID=26475963
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8144595A Expired - Fee Related JP3014965B2 (ja) | 1995-08-09 | 1996-06-06 | パンチング金型およびパンチング金型におけるストリッパプレートとダイとの同時加工方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3014965B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JP4598213B2 (ja) * | 1999-11-05 | 2010-12-15 | 株式会社アマダ | パンチ金型 |
| JP2002147452A (ja) * | 2000-11-16 | 2002-05-22 | Enomoto Co Ltd | 直動機械要素 |
-
1996
- 1996-06-06 JP JP8144595A patent/JP3014965B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09103829A (ja) | 1997-04-22 |
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