JP3013900B2 - 印刷インキ用ポリハロゲン化フタロシアニン、その製造方法およびその用途 - Google Patents

印刷インキ用ポリハロゲン化フタロシアニン、その製造方法およびその用途

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、印刷インキ用ポリハロゲン化フタロシアニ
ン、該フタロシアニンの製造方法およびその用途に関す
る。さらに詳しくは、版摩耗性の改善された印刷インキ
用ポリハロゲン化フタロシアニン、該フタロシアニンの
製造方法および該フタロシアニンを使用した印刷インキ
用組成物に関する。
[従来の技術] 従来採用されてきたフタロシアニンのハロゲン化方法
としては、塩化アルミニウムの存在下でハロゲン化する
方法が最も一般的である。
例えば、塩化アルミニウムと塩化ナトリウムの共融塩
にフタロシアニンを溶解してフタロシアニンを塩素化す
る方法(特開昭第52−155625号公報)、塩化アルミニウ
ムの存在下四塩化チタン中でフタロシアニンをハロゲン
化する方法(特開平第1−279975号公報)等である。こ
れらの方法によりハロゲン化されたポリハロゲン化フタ
ロシアニンは、凝集力の強い粗製顔料であり、これに湿
式磨砕または硫酸処理等の工程を加えることにより顔料
化される。
このようにして得られたポリハロゲン化フタロシアニ
ンは、印刷インキ用ビヒクル等との併用により印刷イン
キとして使用されてきた。
しかしながら、従来の方法で得られたポリハロゲン化
フタロシアニンを含有する印刷インキは、版摩耗性が高
く、版寿命を縮めるという問題を有していた。
この版摩耗性を不良ならしめる理由として、従来ポリ
ハロゲン化フタロシアニンの硬度が高いことがその第1
の原因であると理解されてきた。このため版摩耗性不良
を改善する方法として、各種コーティング剤、活性剤、
樹脂処理等によりポリハロゲン化フタロシアニンを表面
処理する方法が提案されてきたが、これらの方法による
効果は満足すべきものではなかった。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、塩化アルミニウムの存在下フタロシアニン
をハロゲン化して得られたポリハロゲン化フタロシアニ
ンの有する版摩耗性不良を解消し、版摩耗性の改良され
た印刷インキ用ポリハロゲン化フタロシアニン、その製
造方法および該ポリハロゲン化フタロシアニンを含有す
る印刷インキ用組成物の提供を目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明は、塩化アルミニウムの存在下でハロゲン化さ
れたポリハロゲン化フタロシアニンが、ハロゲン化前の
フタロシアニン100重量部に対し塩化アルミニウム中に
含まれる非水溶性無機質不純物が0.01重量部以下である
印刷インキ用ポリハロゲン化フタロシアニンを提供す
る。
さらに本発明は、下記 (a) 精製塩化アルミニウムと塩化ナトリウムの共融
塩中でフタロシアニンをハロゲン化する方法、 (b) 塩化アルミニウムと塩化ナトリウムの共融塩か
ら非水溶性無機質不純物を除去した後、該共融塩中でフ
タロシアニンをハロゲン化する方法、 または (c) 精製塩化アルミニウムの存在下四塩化チタン中
でフタロシアニンをハロゲン化する方法、のいずれかに
よる上記印刷インキ用ポリハロゲン化フタロシアニンの
製造方法を提供する。
本発明はさらに、上記印刷インキ用ポリハロゲン化フ
タロシアニンとビヒクルとを含有してなる印刷インキ用
組成物を提供する。
本発明者らは、塩化アルミニウムの存在下にフタロシ
アニンをハロゲン化して得られるポリハロゲン化フタロ
シアニンの版摩耗性を改良すべく長年にわたり研究を続
けてきた。その結果意外にも、ポリハロゲン化フタロシ
アニンの版摩耗性不良の原因は、塩化アルミニウムに微
量含まれる非水溶性の無機質不純物であることを見いだ
し本発明に到達した。
即ち、ポリハロゲン化フタロシアニン中の塩化アルミ
ニウム由来の非水溶性無機質不純物がハロゲン前のフタ
ロシアニン100重量部に対し0.01重量部以下であると
き、版摩耗性は著しく改善されることが見いだされた。
本発明で用いられるフタロシアニンは、通常ハロゲン
化されていない銅フタロシアニンであるが、一部ハロゲ
ン化されたものであってもよい。中心金属としては、銅
以外に鉄、ニッケル、アルミニウム、チタン等であって
もよく、またメタルフリーであってもよい。これらの各
種中心金属の混合物であってもよい。
本発明における塩化アルミニウムの存在下にフタロシ
アニンをハロゲン化する方法としては、塩化アルミニウ
ムと塩化ナトリウムの共融塩にフタロシアニンを溶解し
て塩素化する方法(特開昭第52−155625号公報)、塩化
アルミニウムの存在下、四塩化チタン中でフタロシアニ
ンをハロゲン化する方法(特開平第1−279975号公報)
等を例示できる。ポリハロゲン化フタロシアニンのハロ
ゲン置換数はフタロシアニン一分子当たり4個以上であ
り、緑色顔料としての実用性を考慮すると12個以上が好
ましい。
フタロシアニンのハロゲン化に用いられる塩化アルミ
ニウムは、工業的には溶融したアルミニウムに塩素ガス
を吹込んで製造される。アルミニウムの溶融は、700℃
近くまで加熱せねばならず、このため反応容器として耐
火材が用いられるので、製造された塩化アルミニウムに
微量の耐火材が混入するのが常である。従って工業用塩
化アルミニウムは不可避的に微量の非水溶性無機質不純
物を含んでいる。これらの不純物は、塩化アルミニウム
を水中に入れ十分に溶解した後過すると、過残渣と
してその存在が確認される。これらの不純物を分析する
と、Al2Si4O10のようなアルミナ−シリカ系耐火物等の
無機物が主体であった。工業品としての塩化アルミニウ
ム中におけるこれらの不純物の存在量は200ppm程度と極
めて微量である。このためこれら不純物と版摩耗性不良
との関係は全く着目されることがなかった。
本発明はこれらの非水溶性無機質不純物をポリハロゲ
ン化フタロシアニンに混入させないことにより、該ポリ
ハロゲン化フタロシアニンを用いた印刷インキが、著し
く版摩耗性が改良されていることを見いだしたところに
特徴を有する。
ポリハロゲン化フタロシアニン中への非水溶性無機質
不純物混入防止方法としては、十分に精製された塩化ア
ルミニウムの使用が好ましく、精製方法としては特に制
限を受けるものではなく種々の方法を採用できるが、そ
れらを次に例示する。
第1の方法は、昇華法等により塩化アルミニウムを十
分に精製する方法である。工業的には昇華法が好ましい
が、装置の壁面に耐火煉瓦を使用した場合、昇華の際に
ややもすると混入し易い耐火煉瓦の微粉末等の新たな不
純物の混入を防止するよう注意する必要がある。
第2の方法は、塩化アルミニウムを適当な溶媒に溶解
した後不純物を別し、ついで溶媒を留去する再結晶法
である。溶媒としては、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、四塩化チタン、四塩化炭素、クロロホルム、エーテ
ル、テトラヒドロフラン等の塩化アルミニウムを分解せ
ず、しかも留去の容易なものが好ましく用いられる。
第3の方法は、塩化アルミニウムと塩化ナトリウムの
共融塩を溶融状態で過して非水溶性無機質不純物を
別する方法である。
精製の程度は、フタロシアニンのハロゲン化方法によ
っても異なり、ハロゲン化に当たっての塩化アルミニウ
ムの使用量により適宜選択される。
塩化アルミニウムと塩化ナトリウムとの共融塩にフタ
ロシアニンを溶解して塩素化する方法の場合には、塩化
アルミニウムはフタロシアニン1重量部に対し3〜7重
量部使用される。この場合には、塩化アルミニウム中の
非水溶性無機質不純物量を塩化アルミニウム100重量部
に対し0.003〜0.001重量部以下となるまで精製すること
が好ましい。
塩化アルミニウムの存在下四塩化チタン中でフタロシ
アニンをハロゲン化する場合には、塩化アルミニウムは
フタロシアニン1重量部に対し0.7〜3重量部使用され
る。この場合には、塩化アルミニウム中の非水溶性無機
質不純物量を塩化アルミニウム100重量部に対し0.01〜
0.003重量部以下となる程度まで精製すればよい。
上記例示した各種精製方法により精製した塩化アルミ
ニウムの存在下でフタロシアニンをハロゲン化すること
により、ハロゲン化前のフタロシアニン100重量部に対
し塩化アルミニウムに由来する非水溶性無機質不純物が
0.02重量部以下であるポリハロゲン化フタロシアニンが
得られる。さらに該ポリハロゲン化フタロシアニンを顔
料形態にした後、ビヒクルを併用することにより、版摩
耗性に優れたインキ組成物を得ることができる。
本発明のインキ組成物の例を次ぎに示す。
本発明のポリハロゲン化フタロシアニン3〜20重量
%、ビヒクル60〜97重量%、その他補助剤、体質顔料0
〜20重量%からなる。ビヒクルとしては、ガムロジン、
ウッドロジン、トール油ロジン、ライムロジン、ロジン
エステル、マレイン酸樹脂、ポリアミド樹脂、ビニル樹
脂、ニトロセルロース、エチレン−酢酸ビニル共重合樹
脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、
ギルソナイト、ダンマル、セラック等の樹脂混合物10〜
50重量%、炭化水素、アルコール、ケトン、エーテルア
ルコール、エーテル、水等の溶剤30〜80重量%およびそ
の他の助剤からなる。
実施例 本発明を実施例、比較例等に基づいてより詳細に説明
する。例中、部および%はとくに断りのない限りそれぞ
れ重量部および重量%を示す。
精製塩化アルミニウムの製造例 製造例1 内部に空気冷却式の冷却管を持つガラス製昇華装置
に、工業用塩化アルミニウム500部を入れ、直火で加熱
して精製塩化アルミニウム450部を得た。
製造例2 製造例1と同様の操作により得られた精製塩化アルミ
ニウム550部に、さらに製造例1の操作を繰り返して精
製塩化アルミニウム500部を得た。
製造例3 窒素雰囲気下で工業用塩化アルミニウム500部をソッ
クスレー抽出器に入れ、これをキシレン350部で抽出し
不溶物を除いた。抽出物からキシレンを留去し精製塩化
アルミニウム420部を得た。
非水溶性の無機質不純物の定量 塩化アルミニウム100部を氷水1000部中に徐徐に投入
した。これを80℃まで加熱し30分間撹拌して完全に溶解
した。予め恒量にしたグラスフィルター(柴田科学器械
工業(株)製ガラス過器G4)でこの酸性水溶液を過
し、過残渣をまず希塩酸水で、続いて蒸留水で十分に
洗浄し、これを乾燥して恒量を求めた。増加した重量が
非水溶性の無機質不純物量である。
製造例1、2および3で得られた塩化アルミニウム、
ならびに工業品AおよびBの非水溶性無機質不純物量の
測定結果を第1表に示す。
実施例1(参考例) 製造例1で得た精製塩化アルミニウム180部、塩化ナ
トリウム42部の混合物を反応容器中で加熱し、均一に溶
解させた。容器内温度を100〜110℃に低下させた後、50
部の銅フタロシアニンを加え、ついで容器内温度を160
〜170℃に加熱した後塩素ガスを毎時7〜10部の流量で1
0〜15時間導入した。反応後に溶融物を水中に排出し、
濾過、水洗してポリクロル化銅フタロシアニン87部を得
た。
実施例2 製造例1で得た精製塩化アルミニウム180部の代わり
に製造例2で得た精製塩化アルミニウム180部を使用し
た他は、実施例1と同様に操作してポリクロル化銅フタ
ロシアニン85部を得た。
実施例3 製造例1で得た精製塩化アルミニウム180部の代わり
に製造例3で得た精製塩化アルミニウム180部を使用し
た他は、実施例1と同様に操作してポリクロル化銅フタ
ロシアニン85部を得た。
実施例4 四塩化チタン600部、銅フタロシアニン50部および製
造例1で得た精製塩化アルミニウム38部を反応器に仕込
み、撹拌しながら昇温した。温度が110〜115℃に達した
時点で同温度に保持したまま8時間撹拌した。ついで13
5〜137℃に昇温して、同温度に保持したまま塩素ガスを
毎時5部の流量で5時間導入したところで製造例1で得
た精製塩化アルミニウム12部を追加し、さらに5時間塩
素を導入したところで製造例1で得た精製塩化アルミニ
ウム10部を追加し、さらに18時間塩素を導入して緑色の
ポリクロル化銅フタロシアニン89部を得た。
実施例5 製造例1で得た精製塩化アルミニウムの代わりに製造
例2で得た精製塩化アルミニウムを使用した他は、実施
例4と同様に操作して、緑色のポリクロル化銅フタロシ
アニン89部を得た。
実施例6 四塩化チタン600部、銅フタロシアニン50部および製
造例1で得た精製塩化アルミニウム38部を反応容器に仕
込み、撹拌しながら昇温した。温度が110〜115℃に達し
た時点で同温度に保持したまま8時間撹拌した。ついで
135〜137℃に昇温して同温度に保持したまま臭素を毎時
5部の流量で5時間導入したところで製造例1で得た精
製塩化アルミニウム12部を追加し、さらに5時間臭素を
導入したところで製造例1で得た精製塩化アルミニウム
10部を追加し、さらに18時間臭素を導入し、さらに200
時間反応を継続して緑色のポリブロモ化銅フタロシアニ
ン113部を得た。
比較例1 製造例1で得た精製塩化アルミニウム180部の代わり
に工業品Aの塩化アルミニウム180部を精製することな
しに使用した他は実施例1と同様に操作して、ポリクロ
ル化銅フタロシアニン84部を得た。
比較例2 製造例1で得た精製塩化アルミニウムの代わりに工業
品Aの塩化アルミニウム60部を精製することなしに使用
した他は実施例4と同様に操作して、ポリクロル化銅フ
タロシアニン87部を得た。
各実施例および比較例で得られたポリハロゲン化銅フ
タロシアニンをいずれも塩化ナトリウムと共に湿式磨砕
し顔料形態として印刷インキの調整に使用した。
実施例7(参考例)〜実施例8〜12、比較例3〜4 実施例1〜6、比較例1〜2で得られたポリハロゲン
化銅フタロシアニンを顔料形態とした後、以下の方法に
よりインキ組成物(実施例7〜12、比較例3〜4)とし
た。なお、実施例1〜6、比較例1〜2のポリハロゲン
化銅フタロシアニンはそれぞれ実施例7〜12、比較例3
〜4のインキ組成物に対応する。
ニトロセルロース500部、ジオクチルフタレート100
部、酢酸エチル300部、メタノール2000部を均一になる
まで高速撹拌機で撹拌し、ビヒクルした。顔料40部、ビ
ヒクル250部、スチールボール(11/16インチφ)2000部
を振動ミルにより3時間分散した。分散後、スチールボ
ールを組成物から除き、これを混合溶剤(メタノール:
酢酸エチル=6:1)で25秒の粘度(ザーンカップNo.3)
にした。
印刷インキの版摩耗試験 予め精秤した試験版を版摩耗試験機AT II(シュレー
ダー社製)に取付け、インキ組成物500g中で125000回転
(ドクター接触500000回)のかきとり処理をした。試験
版を版摩耗試験機から取り外し、溶剤で十分洗浄した後
これを乾燥し、再度精秤した。減少した試験版の重量が
版摩耗量である。実施例7〜12、比較例3〜4で得られ
たインキ組成物の試験結果を第2表に示す。
対照例 ハロゲン化反応前の銅フタロシアニン [発明の効果] 本発明によれば、塩化アルミニウムの存在下にフタロ
シアニンをハロゲン化して得られたポリハロゲン化フタ
ロシアニンが有する版摩耗性不良の原因を排除した印刷
インキ用ポリハロゲン化フタロシアニン、該フタロシア
ニンの製造方法および該フタロシアニンを使用した印刷
インキ組成物が提供される。
本発明によれば、凹版印刷に特に適した印刷インキ用
ポリハロゲン化フタロシアニン、該フタロシアニンの製
造方法および該フタロシアニンを使用した印刷インキ組
成物が提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 白尾 政己 東京都中央区京橋2丁目3番13号 東洋 インキ製造株式会社内 (72)発明者 彦坂 道邇 東京都中央区京橋2丁目3番13号 東洋 インキ製造株式会社内 (56)参考文献 特開 昭51−46324(JP,A) 特開 昭52−29819(JP,A) 特開 昭52−155625(JP,A) 特開 平4−154870(JP,A) 特開 平1−279975(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09D 11/02 C09B 47/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塩化アルミニウムの存在下でハロゲン化さ
    れたポリハロゲン化フタロシアニンが、ハロゲン化前の
    フタロシアニン100重量部に対し塩化アルミニウム中に
    含まれる非水溶性無機質不純物を0.01重量部以下含有す
    ることを特徴とする印刷インキ用ポリハロゲン化フタロ
    シアニン。
  2. 【請求項2】下記製造方法 (a) 精製塩化アルミニウムと塩化ナトリウムの共融
    塩中でフタロシアニンをハロゲン化する方法、 (b) 塩化アルミニウムと塩化ナトリウムの共融塩か
    ら非水溶性無機質不純物を除去した後、該共融塩中でフ
    タロシアニンをハロゲン化する方法、または (c) 精製塩化アルミニウムの存在下四塩化チタン中
    でフタロシアニンをハロゲン化する方法、 のいずれかにより、ハロゲン化前のフタロシアニン100
    重量部に対する塩化アルミニウム中に含まれる非水溶性
    無機質不純物の含有量が0.01重量部以下であるポリハロ
    ゲン化フタロシアニンを得ることを特徴とする請求項
    (1)記載の印刷インキ用ポリハロゲン化フタロシアニ
    ンの製造方法。
  3. 【請求項3】請求項(1)記載の印刷インキ用ポリハロ
    ゲン化フタロシアニンとビヒクルとを含有してなる印刷
    インキ用組成物。
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