JP3012613U - 施錠装置 - Google Patents

施錠装置

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JP3012613U
JP3012613U JP1994015630U JP1563094U JP3012613U JP 3012613 U JP3012613 U JP 3012613U JP 1994015630 U JP1994015630 U JP 1994015630U JP 1563094 U JP1563094 U JP 1563094U JP 3012613 U JP3012613 U JP 3012613U
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文乙 林
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株式会社斉工舎
瑞爾工業股▲ふん▼有限公司
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鍵穴を封止する封止板を設けた防水防塵型施
錠装置であって、錠本体と封止板との連結部分が外側に
突出することがなく、装置がコンパクトであり、しかも
破損が少ない施錠装置を提供することを目的とする。 【構成】 実施例の施錠装置は、円柱錠の錠本体3の一
方の端部の端面5aに、この端面5aの外縁5dより外
側に突出しない状態にて設けられた軸受13と、この端
面5aの外縁より外側に突出しない状態にて軸受13に
軸着される軸部4aが設けられ、端面5aの外径と同じ
か又は小さい外径を有する封止板4とを備えている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば自転車やオートバイ等の盗難を防止するために用いられる施 錠装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、係止部を有する係止ロッドを本体に係止させ、ループ状に接合させるこ とによって施錠する施錠装置が知られている。これらは、自転車やオートバイ等 において、車輪に装着させてその回転を阻止させたり、またはその手すり等と電 柱等とを結び付けたりして、盗難を防止するために用いられている。
【0003】 そして、このような施錠装置においては、本願出願人による特開平5−814 77号公報に開示されるように、解錠操作部を封止する封止キャップが設けれら れた防水防塵型施錠装置が知られている。この施錠装置は、図14(施錠装置を 表す斜視図)、および図15(封止キャップ脱着時における施錠装置P1の右側 面図)に示すように、円柱状の錠本体P3に、錠P9が挿入される鍵穴P3iを 封止する封止用キャップP11が設けられている。この封止用キャップP11は 、解錠時または施錠時以外に解錠操作部P3hの周囲のカバーP3c内に隙間な くはめ込まれ、鍵穴P3iを封止している。図14に示すリングP13は、錠本 体P3とほぼ同径を有し、錠本体P3に設けられた設けられた溝に抜けないよう にはめられており、封止用キャップP11は、屈曲可能な帯状のつなぎ手P15 によってリングP13に接続されている。よって、封止用キャップP11は、脱 着されたときにも錠本体P3から紛失されないようになっている。解錠操作部P 3hの鍵穴P3iは、常に外気にさらされており、同様に雨水や塵等が侵入する ことによって、錆や故障が生じがちであったが、この部分に封止用キャップP1 1を備え付け、解錠時または施錠時以外に装着させることによって、その侵入が 妨げられ、その侵入を原因とする錆や故障が防止される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の施錠装置においては、封止用キャップP11がつな ぎ手P15によって錠本体P3に接続されているため、図14,15に示すよう に、つなぎ手P15が錠本体P3の外側に大きくはみ出して邪魔になり、コンパ クトさに欠けるという問題があった。また、はみ出しているつなぎ手P15が、 外部の物体に引っかかって切れてしまう場合があり、封止キャップP15が破損 ・紛失してしまうという問題もあった。
【0005】 本考案は、前記課題を解決するために案出されたものであり、鍵穴を封止する 封止部材を設けた防水防塵型施錠装置であって、コンパクトであり、しかも破損 が少ない施錠装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために案出された請求項1の考案は、 解錠操作部を有する錠本体と、該錠本体に着脱可能に接合されてループ体を形 成する接合部材とを備え、上記錠本体の端面に、上記解錠操作部を操作するため の鍵が挿通される鍵穴が設けられた施錠装置において、 上記錠本体の端面に、該端面の外縁より外側に突出しない状態にて設けられた 軸受または軸部の一方と、 上記端面の外縁より外側に突出しない状態にて上記軸受または軸部の一方に軸 着される軸受または軸部の他方を備え、上記端面の外径と同じか又は小さい外径 を有する封止板と、 を備えることにより、 上記軸着部分を中心として封止板を揺動させて、該封止板によって上記端面を 覆って上記鍵穴を封止可能とし、上記封止板を上記端面より離隔して上記鍵穴を 開放可能とすることを特徴とする。
【0007】 また、請求項2の考案は、請求項1記載の施錠装置において、上記軸受を上記 錠本体に設け、上記軸部を上記封止板に設けたことを特徴とする。 請求項3の考案は、請求項2記載の施錠装置において、 上記軸受は、弾性変形可能な材料によって形成され、上記錠本体の端面より突 設された突設部と、該突設部の先端に連接され、上記端面に対向する側の面に上 記軸部を保持する断面円弧状の溝が形成された軸保持部とで略L字状に形成され 、 上記封止板は、所定の間隔を隔てて突設された一対の先端片と、該一対の先端 片の間の空間部分に設けられた上記軸部とを備え、上記先端片の先端部を、上記 軸部の外周面より外側に突出させたことを特徴とする。
【0008】 請求項4の考案は、請求項3記載の施錠装置において、上記封止板の上記軸部 を挟んで相対する一対の辺部が凹部を備え、 上記錠本体の端面には、上記鍵穴を挟んで相対する一対の突出部が設けられ、 上記突出部は、上記封止板によって鍵穴を封止した場合に、上記封止板の凹部 に嵌合されることを特徴とする。
【0009】 ここで、上記接合部材としては、錠本体に着脱可能に接合されてループ体を形 成可能なものであれば特に限定はないが、例えばU字状の係止ロッドや、屈曲可 能なワイヤー等を挙げることができる。
【0010】
【作用】
請求項1の考案の施錠装置においては、錠本体の端面に、解錠操作部を操作す るための鍵が挿通される鍵穴が設けられており、更に、この端面には、軸部を軸 受に軸着することにより、封止板が揺動可能に軸着されている。よって、軸着部 分を中心として封止板を揺動させることにより、封止板によって端面を覆って鍵 穴を封止するとともに、封止板を端面より離隔して鍵穴を開放することができる 。よって、解錠または施錠操作時以外に、封止板によって端面を覆って鍵穴を封 止すれば、鍵穴より錠本体の内部に雨水や塵等が侵入し得なくなる。
【0011】 そして、特に本考案においては、錠本体の端面に設けられ軸受または軸部の一 方が、端面の外縁より外側に突出しない状態にて設けられるとともに、更に、封 止板は、錠本体の端面の外径と同じか又は小さい外径を有し、しかも、上記軸受 または軸部の一方に軸着される軸受または軸部の他方が、端面の外縁より外側に 突出しない状態にて軸着される様に構成されている。よって、封止板と錠本体と の連結部分が錠本体の外側に突出することがないので、施錠装置がコンパクトに なり、しかも連結部分が外部の物体に引っかかって破損することもない。
【0012】 また、請求項2の考案においては、封止板に設けられた軸部を、錠本体側に設 けられた軸受に軸着することにより、この軸着部分を中心として封止板を揺動さ せることが可能となる。 更に、請求項3の考案においては、錠本体の端面に設けられた軸受が、錠本体 の端面より突設された突設部と、突設部の先端に連接され、端面に対向する側の 面に軸部を保持する断面円弧状の溝が形成された軸保持部とで略L字状に形成さ れている。そして、封止板は、所定の間隔を隔てて突設された一対の先端片と、 一対の先端片の間の空間部分に設けられた軸部とを備えている。よって、封止板 は、軸部を上記軸受の溝に嵌合させることによって、軸受に対して揺動可能に軸 着される。
【0013】 よって、施錠または解錠を行う場合、鍵穴を開放するべく、封止板を錠本体の 端面から離隔する方向に揺動させると、先端片の先端部の裏側の面(鍵穴を封止 している状態において端面と対向する面)が端面を押圧する。この際、軸部が端 面より離れる方向に移動するが、弾性変形可能な軸受の軸保持部も端面から離隔 する方向にたわんで移動するので、引続き封止板を端面から離隔する方向に揺動 させることができる。そして、封止板を、先端片の先端部のおもて側の面が端面 に当接する位置まで揺動させると、この先端部が端面に当接することにより、封 止板の端面に近接する方向(鍵穴を封止する方向)への揺動が規制される。即ち 、封止板は、鍵穴を開放する位置に保持されるので、封止板が鍵の操作の邪魔に なることがない。
【0014】 また、請求項4の発明では、封止板によって鍵穴を封止した場合に、鍵穴を挟 んで相対する一対の突出部が、封止板の軸部を挟んで相対する一対の辺部に設け られた凹部に嵌合される。よって、鍵穴を封止した状態において、封止板が上記 一対の辺部に平行な方向にずれることがなく、封止板が錠本体より外れにくくな る。
【0015】 なお、上記辺部に凹部を設ける場合は、辺部全体を凹状に形成してもよいし、 あるいは、直線状の辺部の一部を切り欠いて凹部を形成してもよい。
【0016】
【実施例】
以上説明した本考案の構成・作用を一層明らかにするために、以下に本考案の 施錠装置の好適な実施例を図面に基づいて説明する。 図1は、本考案の実施例の施錠装置を表す斜視図である。本施錠装置1は、接 合部材としての係止ロッド1と、係止ロッド1を係止させて施錠を行う錠本体3 とから構成されている。そして、錠本体3の一端部には、後述する鍵穴を封止す るための封止板4が揺動可能に軸着されている。
【0017】 以下、本施錠装置の各部の構成を詳細に説明する。ここで、図2は、係止ロッ ド1を表し、(A)はその左側面図、(B)はその正面図である。図3は、錠本 体3を表し、(A)はその正面図、(B)はその一方の端部を示す左側面図であ る。図4は、封止板4を取り外して示す錠本体3の説明図であり、(A)はその 正面図、(B)はその一方の端部を示す左側面図である。
【0018】 また、図5は、図1におけるA−A断面図であり、図6は、図5の一部分を拡 大して示す断面図である。また、図7は、図1におけるB−B断面図である。 まず、係止ロッド1は、図1に示すように、錠本体3に着脱可能に接合されて ループ体を形成するものであり、U字状の形態を有し、金属製の軸心部1aの回 りが合成樹脂製のカバー1bで覆われている。図2に示すように、両先端の係止 部1c,1dは、それぞれ先が側面に対して二股に分かれ、その分岐部には円形 の係止孔1e,1fがそれぞれ設けられている。
【0019】 次に、錠本体3は、図1および図3(A)より明らかなように、円柱状の形態 を有するものである。この錠本体3は、図5および図6に示すように、金属製の 円筒状の軸心部3aと、その内部の錠機構3bと、軸心部3aの回りを覆う硬質 合成樹脂製の外筒3cと、外筒3cの一方の端部3c´に固定された円板状の蓋 部材5とを備えており、係止ロッド1が挿入されて接合される2個の接合口3d ,3eが、係止ロッド1の両係止部1c,1dと同じ間隔で設けられている。
【0020】 錠本体3の蓋部材5は、弾性変形可能な合成樹脂(例えばポリ塩化ビニル等) によって形成されており、図4に示すように、蓋部材5の円形の端面5aには、 封止板4が軸着される略L字状の軸受13と、後述する解錠操作部3hを操作す るための鍵9が挿通される円形の鍵穴5bとが設けられている。なお、蓋部材5 の円形の端面5aは、外筒3cと同じ外径を有する。
【0021】 軸受13は、蓋部材5と一体に設けられており、端面5aの上端部より錠本体 3の円筒軸方向(図4(B)の右方向)に突設された突設部13aと、突設部1 3aの先端に連接された軸保持部13bとで略L字状に形成されている。軸保持 部13bの端面5aに対向する側の面(内側の面)には、封止板4の軸部4aを 保持する断面円弧状の溝13eが形成されている。そして、図4(A)より明ら かなように、軸受13の突設部13aの外面13gは、端面5aの円形の外縁5 dより外側にはみ出さないように、外縁5dと同じ形状に湾曲している。即ち、 軸受13は、端面5aの円形の外縁5dより外側に突出しない状態にて設けられ ている。
【0022】 また、封止板4は、図6に示すように、その軸部4aが軸受13に軸着されて おり、この軸着部分を中心として封止板4を揺動させることにより、図6(A) に示すように、封止板4によって端面5aを覆って鍵穴5bを封止するとともに 、図6(B)に示すように、封止板4を端面5aより離隔して鍵穴5bを開放す るものである。
【0023】 ここで、封止板4の構成について詳細に説明する。図8(A)は、封止板4の 正面図であり、図8(B)はその背面図である。また、図9(A)は、封止板4 の左側面図であり、図9(B)は、図8(A)におけるC−C断面図である。ま た、図10は、封止板4の構成および動作を示す拡大部分断面図である。
【0024】 封止板4は、蓋部材5と同じ材質によって形成された板状の部材であり、その おもて側の面4bは、凸状に膨らんで滑らかに湾曲している。また、封止板4の 裏面4cは平坦面とされており、鍵穴5bを封止した場合に、蓋部材5の端面5 aと隙間なく密着するようになっている。また、裏側の面4cの中央には、円形 の鍵穴5bに隙間なく嵌合する円環状の嵌合突部4dが突設されている。
【0025】 封止板4の上部には、上述の軸受13が嵌め合わされる略コの字状の切欠部4 fが設けられており、この切欠部4fに隔てられて、略直角三角形状の一対の先 端片4h,4hが左右対称に突設されている。そして、切欠部4f(即ち、一対 の先端片4h,4hの間の空間部分)には、断面円形の軸部4aが設けられてい る。この軸部4aは、両先端片4h,4hを連結するように設けられており、図 10(A)に拡大して示すように、先端片4h,4hの先端部4j,4jは、軸 部4aの外周面4kより外側に向けて突出している。
【0026】 そして、軸部4aは、図6および図10に示すように、軸受13の溝13eに 嵌め合わされて、回動可能に軸着されている。即ち、軸部4aは、略L字状の軸 受13の内側に軸着されており、端面5aの外縁5dより外側に突出しない状態 にて軸受13に軸着される。よって、図3(A)に示すように、軸部4aが錠本 体3の外側に突出することはない。また、図3(A)より明らかなように、封止 板4の外径は、端面5aの外縁5dの外径と同じか又は小さくされており、よっ て、鍵穴5bを封止した状態において、封止板4が端面5aの外縁5dより外側 にはみ出すことはない。
【0027】 また、図8より明らかなように、封止板4の左右両側には、軸部4aを挟んで 相対する一対の辺部4m,4mが形成されている。この辺部4mは、その上端部 4nから下端部4pにかけて僅かに凹状にくぼんでいる。即ち、本実施例におい ては、辺部4m全体が凹部をなしている。
【0028】 そして、図4に示すように、錠本体3の端面5aには、鍵穴5bを挟んで相対 する一対の突出部31,31が設けられている。この突出部31の内側の面31 aは、上記封止板4の辺部(即ち凹部)4mと同じ形状に湾曲している。よって 、図3(A)に示すように封止板4によって鍵穴5bを封止した場合、突出部3 1,31の内側の面31a,31aが辺部4m,4mに密着し、突出部31,3 1が封止板4の辺部4m,4mに嵌合される。
【0029】 次に、錠本体3の内部に設けられる錠機構3bについて説明する。錠機構3b は、図5に示すように、中央孔3f,棒材3g,および解錠操作部3hを備えて いる。中央孔3fは、両接合口3d,3eよりも小径で、両接合口3d,3eと 直交し、かつ両接合口3d,3eを貫通させた形状で設けられている。この中央 孔3f内に、断面長方形の棒材3gが、揺動可能に挿入されており、その一方の 端部が、棒材3gを揺動させる解錠操作部3hと連接されている。この棒材3g は、両接合口3d,3eから挿入された両係止部1c,1dに挿入されている。
【0030】 次に、上述の封止板4を備えた施錠装置の使用方法および動作を説明する。 解錠・施錠を行わない場合は、図6(A)に示すように、封止板4の裏側の面 4cを蓋部材5の端面5aに密着させて、封止板4によって端面5aを覆い、封 止板4の嵌合突部4dを鍵穴5bに嵌合させる。これにより、鍵穴5bより雨水 や塵等が侵入することがなくなるので、解錠操作部3h等の錠機構3bに錆や故 障が生じない。
【0031】 一方、鍵9を用いて施錠を行う場合は、図6(A)または図10(A)の状態 (封止状態)より、封止板4の下端部に指を引っかけて、封止板4を端面5aか ら離隔する方向(矢印E方向)に押して揺動させる。すると、図10(B)に示 すように、先端片4hの先端部4jの裏側の面4rが端面5aを押圧する。この 際、軸部4aが端面5aより離隔する方向(図10(B)における矢印H方向) に移動するが、弾性変形可能な軸受13の軸保持部13bも端面5aから離隔す る方向(矢印H方向)にたわむので、図10(B)の状態より引続き封止板4を 揺動させることができる。そして、封止板4を、図10(C)に示すように、封 止板4を、先端片4hの先端部4jのおもて側の面4sが端面5aに当接する位 置まで揺動させると、この先端部4jによって、封止板4の端面5aに近接する 方向(矢印F方向)への揺動が規制される。即ち、封止板4は、鍵穴5bを開放 する位置に保持される。
【0032】 そして、この状態において、係止ロッド1を錠本体3に挿入し、図6(B)に 示すように、鍵穴5bに鍵9を挿通し、鍵9を解錠操作部3hの鍵挿入部3iに 差込んで回転させる。これにより、図7に示す位置から解錠操作部3hと連接し た棒材3gを90°回転させ、両係止部1c,1dを係止させ、係止ロッド1を 錠本体3と接合させてループ体を形成して、施錠を完了する。なお、解錠操作を 行う場合は、鍵9を逆回転させて、棒材3gを図7に示す位置まで90゜逆回転 させれば、係止ロッド1を錠本体3から引き抜くことができる。
【0033】 また、施錠または解錠操作の後に、図6(B)に示す状態にて、鍵穴5bより 鍵9を引き抜き、封止板4を指で押さえて、封止板4を端面5aに近接する方向 (即ち図6(B)の矢印F方向)へ揺動させれば、図5(A)に示すように、再 び鍵穴5bを封止することができる。
【0034】 以上詳述したように、本実施例の施錠装置においては、錠本体3の端面5aに 、この端面5aの外縁5dより外側に突出しない状態にて設けられた軸受13と 、この端面5aの外縁より外側に突出しない状態にて軸受13に軸着される軸部 4aが設けられ、端面5aの外径と同じか又は小さい外径を有する封止板4とを 備えている。よって、封止板4と錠本体3との連結部分が錠本体3の外側に突出 していないので、施錠装置がコンパクトになり、しかも連結部分が他の物体に引 っかかって破損することがなく、封止板4が紛失することもない。即ち、本実施 例の施錠装置は、コンパクトであり、しかも破損が少ないという効果がある。
【0035】 また、本実施例においては、軸受13が、弾性変形可能な材料によって形成さ れ、錠本体3の端面5aより突設された突設部13aと、この突設部13aの先 端に連接され、端面5aに対向する側の面に軸部4aを保持する断面円弧状の溝 13eが形成された軸保持部13bとで略L字状に形成されている。また、封止 板4は、一対の先端片4h,4hと、先端片4h,4hの間の空間部分に設けら れた軸部4aとを備え、先端片4h,4hの先端部4j,4jを、軸部4aの外 周面より外側に突出させている。従って、封止板4を、先端片4hの先端部4j のおもて側の面4sが端面5aに当接する位置まで揺動させると、先端部4j, 4jによって、封止板4の端面5aに近接する方向(矢印F方向)への揺動が規 制される。よって、封止板4が、鍵穴5bを開放する位置に保持されるので、解 錠又は施錠操作を行う際に、封止板4が動いて鍵穴5bを閉塞してしまう等の不 都合がなく、封止板4が解錠・施錠操作の邪魔にならないという効果がある。
【0036】 更に、本実施例においては、封止板4の軸部4aを挟んで相対する一対の辺部 4m,4mが凹状に形成されるとともに、錠本体3の端面5aには、鍵穴5bを 挟んで相対する一対の突出部31,31が設けられており、突出部31,31は 、封止板4によって鍵穴5bを封止した場合に、封止板4の辺部(凹部)4m, 4mに嵌合される。よって、封止板4は、両辺部4m,4mに平行な方向(即ち 、図3における上下方向)にずれにくくなり、封止板4が錠本体3より外れにく くなるという利点がある。
【0037】 以上、本考案の実施例について説明したが、本考案はこうした実施例に何等限 定されるものではなく、様々なる態様にて実施しうることは勿論である。 例えば、上記実施例では、軸受13を錠本体3に設け、軸部4aを封止板4に 設けているが、逆に錠本体3に軸部を設け、封止板4に軸受を設けてもよい。
【0038】 また、錠本体3の内部に備えられる錠機構は、上記実施例のようなものに限ら ず、本願出願人による特願平5−324717号に記載されているものを採用し てもよい。ここで、この種の錠機構を備える錠本体3´の構成を、図11(錠本 体3´の内部機構を示す斜視図)および図12(錠本体3´の内部機構を示す分 解斜視図)等に基づいて説明する。
【0039】 錠本体3´は、上記実施例と同様な軸心部3a´の内部に、開錠や施錠を司る 解錠操作部42と、互いに対向して配置される半円筒形の第1移動部材45及び 第2移動部材45´と、両移動部材45,45´を互いに逆方向に付勢する付勢 ばね47とが設けられている。
【0040】 第1移動部材45及び第2移動部材45´は、図12に示すように、円筒を軸 方向に半分に分割した形状(半円筒形)の部材であり、軸心部3a´の内部に挿 入され、互いに対向するように配置される。両移動部材45,45´の上面の左 右両端には、各々略円弧状の係止切欠部71,73,71´,73´が形成され ており、これらの係止切欠部の係止辺部71a,73a,71a´,73aが、 係止ロッド1´の先端部11´,13´の係止溝19,21,23,25に嵌入 ・係止される。
【0041】 上記構成を有する錠本体3´の動作は概ね以下に述べるとおりである。すなわ ち、施錠状態においては、図13(a)に示すように、係止ロッド1´の先端部 11´,13´が錠本体3´の挿入孔33,35に挿入されており、一方の先端 部11´の係止溝19,21には、第1移動部材45の係止辺部71a及び第2 移動部材45´の係止辺部71a´が嵌入・係止されるとともに、他方の先端部 13´の係止溝23,25には、第1移動部材の係止辺部73a及び第2移動部 材45´の係止辺部73a´が嵌入・係止されている。この施錠状態においては 、両移動部材45,45´が付勢ばね47によって互いに逆方向に(第1移動部 材45が右方向に、第2移動部材45´が左方向に)付勢されているので、先端 部11´,13´の係止溝19,21,23,25と係止辺部71a,73a, 71a´,73a´との係止が外れることがなく、錠本体3´より係止ロッド1 ´を引き抜くことができない。
【0042】 次に、上述のような施錠状態より係止ロッド1´を引き抜いて開錠する場合は 、鍵(図示略)を解錠操作部42のシリンダ部41の鍵挿入部41bに差込み、 図13の右側から見て時計回りの方向に回す。すると、操作ピン48が時計周り の方向に回転し、両移動部材45,45´を押圧するので、図13(b)に示す ように、両移動部材45,45´は互いに逆方向に(第1移動部材45が左方向 に、第2移動部材45´が右方向に)移動し、対向する係止辺部71a,71a ´及び73a,73a´が隔離される。よって、先端部11´,13´と両移動 部材45,45´との係止が解除される。したがって、図13(c)に示すよう に、係止ロッド1´を錠本体3´から引き抜いて開錠することができる。
【0043】 尚、図13(c)の状態より、鍵を再び逆回転させて元の位置に戻せば、鍵を シリンダ部41から引き抜いて、錠本体3´と別に持ち運ぶことができる。この ように鍵を引き抜くと、操作ピン48が施錠状態の位置に復帰するので、付勢ば ねの47の付勢力によって両移動部材45,45´が各々右及び左方向に移動し 、対向する係止辺部71a,71a´及び73a,73a´が接近する。よって 、両移動部材45,45´は、図13(a)と同様な係止位置に保たれる。
【0044】 次に、上述のような開錠操作の後に再び施錠を行う場合は、鍵による操作を何 ら行うことなく、係止ロッド1´の先端部11´,13´を、錠本体3´の挿入 孔33,35にそのまま差し込む。すると、先端部11´,13´の先端に形成 された円錐状の傾斜部15´,17´が、各々両移動部材45,45´の係止辺 部71a,71a´及び73a,73a´に当接するので、そのまま先端部11 ´,13´を押し込めば、両移動部材45,45´が先端部11´,13´によ って押圧されて互いに逆方向に(第1移動部材45が左方向に、第2移動部材4 5´が右方向に)移動し、対向する係止辺部71a,71a´及び73a,73 a´が隔離されて、先端部11´,13´が挿入される。そして、先端部11´ ,13´の係止溝19,21,23,25が対応する各係止辺部71a,71a ´,73a,73a´の位置に達すると、再び付勢ばね47の付勢力によって両 移動部材45,45´が各々右及び左方向に移動し、図13(a)に示すように 、係止辺部71a,71a´,73a,73a´が係止溝19,21,23,2 5に嵌入・係止されて施錠が完了する。即ち、係止ロッド1´を錠本体3´の挿 入孔33,35に差し込むだけで施錠を行うことができる。つまり、鍵の操作を 行うことなく、ワンタッチで迅速簡便に施錠を行うことができるという効果があ る。
【0045】 そして、このような錠本体3´のシリンダ部41が設けられている側の端部3 b´に、上記実施例と同様な封止板4や軸受13を設ければ、上記実施例と同様 な効果を奏する。すなわち、封止板4によって鍵穴を閉塞することにより、鍵穴 5bより雨水や塵等が侵入することがなくなるので、解錠操作部42等の錠機構 に錆や故障が生じなくなる。また、施錠装置がコンパクトになり、しかも破損が 少なくなる等の効果が生じる。
【0046】
【考案の効果】
以上の如く、請求項1の考案においては、錠本体の端面に軸着された封止板を 揺動させることにより、必要に応じて、鍵穴を封止したり、封止板を端面より離 隔して鍵穴を開放することができる。よって、解錠または施錠操作時以外に、封 止板によって端面を覆って鍵穴を封止すれば、鍵穴より錠本体の内部に雨水や塵 等が侵入し得なくなるので、錠本体の故障が防止される。
【0047】 そして、特に請求項1の考案においては、錠本体の端面に設けられ軸受または 軸部の一方が、端面の外縁より外側に突出しない状態にて設けられるとともに、 更に、封止板は、錠本体の端面の外径と同じか又は小さい外径を有し、しかも、 上記軸受または軸部の一方に軸着される軸受または軸部の他方が、端面の外縁よ り外側に突出しない状態にて軸着される様に構成されているので、封止板と錠本 体との連結部分が錠本体の外側に突出することがなく、施錠装置がコンパクトに なり、しかも連結部分が外部の物体に引っかかって破損することがないという効 果がある。
【0048】 また、請求項2の考案においては、封止板に設けられた軸部を、錠本体側に設 けられた軸受に軸着することにより、この軸着部分を中心として封止板を揺動さ せることが可能となる。 更に、請求項3の考案においては、錠本体の端面に設けられた軸受が、錠本体 の端面より突設された突設部と、突設部の先端に連接され、端面に対向する側の 面に軸部を保持する断面円弧状の溝が形成された軸保持部とで略L字状に形成さ れている。また、封止板は、所定の間隔を隔てて突設された一対の先端片と、一 対の先端片の間の空間部分に設けられた軸部とを備えており、この軸部を、上記 軸受の溝に嵌合させることにより、封止板が軸受に軸着される。
【0049】 よって、封止板を、先端片の先端部のおもて側の面が端面に当接する位置まで 揺動させると、この先端部が端面に当接することにより、封止板の端面に近接す る方向への揺動が規制される。即ち、封止板は、鍵穴を開放する位置に保持され るので、解錠又は施錠操作を行う際に、封止板が動いて鍵穴を閉塞してしまう等 の不都合がなく、封止板が解錠・施錠操作の邪魔にならないという効果がある。
【0050】 また、請求項4の発明では、封止板によって鍵穴を封止した場合に、鍵穴を挟 んで相対する一対の突出部が、封止板の一対の辺部に設けられた凹部に嵌合され る。よって、鍵穴を封止した状態において、封止板が一対の辺部に平行な方向に ずれることがなく、封止板が錠本体から外れにくくなるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の実施例の施錠装置を表す斜視図であ
る。
【図2】 係止ロッドの構成を示す説明図であり、
(A)はその左側面図、(B)はその正面図である。
【図3】 錠本体の構成を示す説明図であり、(A)は
その正面図、(B)はその一方の端部を示す左側面図で
ある。
【図4】 封止板を取り外して示す錠本体の説明図であ
り、(A)はその正面図、(B)はその一方の端部を示
す左側面図である。
【図5】 図1におけるA−A断面図である。
【図6】 図5の一部分を拡大して示す断面図であり、
(A)は封止板を閉じて鍵穴を封止した状態を示し、
(B)は封止板を開いて鍵穴を開放した状態を示す。
【図7】 図1におけるB−B断面図である。
【図8】 封止板の構成を示す説明図であり、(A)は
その正面図であり、(B)はその背面図である。
【図9】 封止板の構成を示す説明図であり、(A)は
その左側面図であり、(B)は図8(A)におけるC−
C断面図である。
【図10】 封止板の構成および動作を示す拡大部分断
面図である。
【図11】 他の実施例の錠本体の内部機構を示す斜視
図である。
【図12】 他の実施例の錠本体の内部機構を示す分解
斜視図である。
【図13】 他の実施例の錠本体の動作を示す説明図で
ある。
【図14】 従来技術の施錠装置を示す説明図である。
【図15】 従来技術の施錠装置を示す説明図である。
【符号の説明】
1…係止ロッド 3…錠本体 3h…解錠操作部 4…封止板 4a…軸部 4f…切欠部 4h…先端片 4j…先端部 4k…外周面 4m…辺部 5…蓋部材 5a…端面 5b…鍵穴 5d…外縁 9…鍵 13…軸受 13a…突設部 13b…軸保持部 31…突出部

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 解錠操作部を有する錠本体と、該錠本体
    に着脱可能に接合されてループ体を形成する接合部材と
    を備え、上記錠本体の端面に、上記解錠操作部を操作す
    るための鍵が挿通される鍵穴が設けられた施錠装置にお
    いて、 上記錠本体の端面に、該端面の外縁より外側に突出しな
    い状態にて設けられた軸受または軸部の一方と、 上記端面の外縁より外側に突出しない状態にて上記軸受
    または軸部の一方に軸着される軸受または軸部の他方を
    備え、上記端面の外径と同じか又は小さい外径を有する
    封止板と、 を備えることにより、 上記軸着部分を中心として封止板を揺動させて、該封止
    板によって上記端面を覆って上記鍵穴を封止可能とし、
    上記封止板を上記端面より離隔して上記鍵穴を開放可能
    とすることを特徴とする施錠装置。
  2. 【請求項2】 上記軸受を上記錠本体に設け、上記軸部
    を上記封止板に設けたことを特徴とする請求項1記載の
    施錠装置。
  3. 【請求項3】 上記軸受は、弾性変形可能な材料によっ
    て形成され、上記錠本体の端面より突設された突設部
    と、該突設部の先端に連接され、上記端面に対向する側
    の面に上記軸部を保持する断面円弧状の溝が形成された
    軸保持部とで略L字状に形成され、 上記封止板は、所定の間隔を隔てて突設された一対の先
    端片と、該一対の先端片の間の空間部分に設けられた上
    記軸部とを備え、 上記先端片の先端部を、上記軸部の外周面より外側に突
    出させたことを特徴とする請求項2記載の施錠装置。
  4. 【請求項4】 上記封止板の上記軸部を挟んで相対する
    一対の辺部が凹部を備え、 上記錠本体の端面には、上記鍵穴を挟んで相対する一対
    の突出部が設けられ、 上記突出部は、上記封止板によって鍵穴を封止した場合
    に、上記封止板の凹部に嵌合されることを特徴とする請
    求項3記載の施錠装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0557433U (ja) * 1992-01-14 1993-07-30 日立ゴム加工株式会社 ソリッドローラー

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JPH0557433U (ja) * 1992-01-14 1993-07-30 日立ゴム加工株式会社 ソリッドローラー

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