JPH1061285A - ステアリングロック装置 - Google Patents

ステアリングロック装置

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Publication number
JPH1061285A
JPH1061285A JP22002596A JP22002596A JPH1061285A JP H1061285 A JPH1061285 A JP H1061285A JP 22002596 A JP22002596 A JP 22002596A JP 22002596 A JP22002596 A JP 22002596A JP H1061285 A JPH1061285 A JP H1061285A
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JP
Japan
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casing
key
slider
housing case
frame
Prior art date
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JP22002596A
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English (en)
Inventor
Tokuhide Takeda
徳英 武田
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Alpha Corp
Original Assignee
Alpha Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステアリングロック装置のフレームに取り付
けたキー検知スイッチの脱落を防止する。 【解決手段】 ステアリングロック装置(10)に設けた
キー検知スイッチフレーム(11)に取付けられたケーシ
ング(71)と、ケーシング(71)内に移動可能に配置さ
れたスライダ(72)と、ケーシング(71)内に固定され
かつ固定接点(73a)を備えた基板(73)と、スライダ
(72)に固定されかつスライダ(72)の移動時に基板
(73)の固定接点(73a)に接触分離可能に設けられた
可動接点(74)とを備えている。スライダ(72)はハウ
ジングケース(12)に係合されて一体に移動できる。ケ
ーシング(71)はフレーム(11)の開口部(11d)の縁
部に弾性により係止する爪部(81、85)を有し、キー
(28)をキーシリンダ(16)に挿入したときに移動する
スライダ(72)により、フレーム(11)の開口部(11
d)の縁部からの爪部(81、85)の脱落を阻止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ロック装置、特
に自動車のステアリングシャフトの回転を制御するステ
アリングロック装置に関連する。
【0002】
【従来の技術】例えば、特公平3−730号公報に示さ
れるように、ステアリングロック装置内に揺動レバーを
設けてステアリングロック装置内に挿入するキーを検出
するスイッチ装置は公知である。このスイッチ装置で
は、シリンダ錠と、シリンダ錠のキー挿入溝と直交する
位置に係合子を設け、係合子の一端をキー挿入溝内に臨
ませると共に、係合子の他端をシリンダ錠の外部に中間
部を軸支して設けた揺動部材の短挺側端部と接触させ、
揺動部の長挺側端部をスイッチの可動子に接離自在と
し、キーをシリンダ錠に挿入又は抜取りしたときに、係
合子の動作を揺動部材によって拡大して可動子に伝えて
スイッチを作動させる。このスイッチ装置では、キーの
挿入又は抜取りにより係合子の動作を揺動部材により拡
大してスイッチの開閉を確実に行う利点がある。また、
実開平2−144970号公報にも本体外側にスイッチ
を固着したステアリングロック装置が示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のステアリングロ
ック装置では、キー検知スイッチは、自動車の走行中で
あっても振動により脱落しないように、本体と一体に取
り付けるか、ネジにより固着されているが、本体の構成
が複雑になり、取り付けに時間がかかっていた。
【0004】そこで、この発明は、簡単に組み立てら
れ、確実に装着できるキー検知スイッチを備えたステア
リングロック装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明によるステアリ
ングロック装置は、フレーム(11)と、フレーム(11)
内の外側位置と内側位置との間で軸方向に移動可能に配
置されるハウジングケース(12)と、キー(28)により
回動可能かつ軸方向に移動可能にフレーム(11)内に配
置されたキーシリンダ(16)と、ステアリングシャフト
に係脱可能に移動されるロッキングロッド(18)と、キ
ーシリンダ(16)と一体に回転可能に連結されかつカム
(44)を有するロータ(23)と、ロッキングロッド(1
8)に連結されかつロータ(23)の回転時にロータ(2
3)のカム(44)により解錠位置に移動されるハンガ(5
3)と、ハンガ(53)を施錠位置に向かって押圧するハ
ンガスプリング(60)と、ハウジングケース(12)を外
側位置に向かって押圧するハウジングスプリング(20)
と、キーシリンダ(16)へのキー(28)の挿入を検出す
るキー検知スイッチ(70)とを備えている。キーシリン
ダ(16)にキー(28)を挿入したときに、キーシリンダ
(16)と共にハウジングケース(12)が軸方向に移動す
る。
【0006】キー検知スイッチ(70)は、フレーム(1
1)に取付けられたケーシング(71)と、ケーシング(7
1)内に移動可能に配置されたスライダ(72)と、ケー
シング(71)内に固定されかつ固定接点(73a)を備え
た基板(73)と、スライダ(72)に固定されかつスラ
イダ(72)の移動時に基板(73)の固定接点(73a)
に接触分離可能に設けられた可動接点(74)とを備えて
いる。スライダ(72)はハウジングケース(12)に係合
されて一体に移動できる。ケーシング(71)はフレーム
(11)の開口部(11d)の縁部に弾性により係止する爪
部(81、85)を有し、キー(28)をキーシリンダ(16)
に挿入したときに移動するスライダ(72)により、フレ
ーム(11)の開口部(11d)の縁部からの爪部(81、8
5)の脱落を阻止する。
【0007】この発明の実施形態によるステアリングロ
ック装置では、ケーシング(71)は互いにコネクタ部
(71c)で接続された一対のケーシング片(71a、71b)
を組み合わせて構成する。
【0008】一方のケーシング片(71a)には2つの突
起(75a、75b)とフック部(78)が形成され、他方のケ
ーシング片(71b)には2つの突起(75a、75b)がそれ
ぞれ嵌合される孔(76a、76b)と、フック部(78)が係
止されるラッチ部(79)とが形成される。2つのケーシ
ング片(71a、71b)をコネクタ部(71c)で折曲げて、
突起(75a、75b)を孔(76a、76b)とにそれぞれ圧入
し、フック部(78)をラッチ部(79)に係止することに
よりケーシング(71)を組み立てる。各ケーシング片
(71a、71b)には弾性変形可能なアーム部(80、84)
と、アーム部(80、84)の両側に形成されたスリット
(80a、84a)を有する。爪部(81、85)はアーム部(8
0、84)の先端に形成され、爪部(81、85)はフレーム
(11)に形成された開口部(11d)にケーシング(71)
を装着するときに、開口部(11d)の周縁部に当接して
撓む傾斜面(81a、85a)とがそれぞれ形成される。
【0009】スライダ(72)は、スライダ本体(90)
と、スライダ本体(90)の両端部に形成されケーシング
(71)の溝(82、86)に滑動可能に配置される円柱状の
ステム部(91)と、スライダ本体(90)のほぼ中央部か
らステム部(91)とほぼ並行に突出し爪部(81、85)に
当接する当接部(92)と、スライダ本体(90)からほぼ
直角に突出しハウジングケース(12)に係合する舌片部
(93)と、スライダ本体(90)からほぼ直角にかつ舌片
部(93)とは反対方向に突出し可動接点(74)に挿入さ
れる係止突起(94)と、スライダ本体(90)の両縁に形
成され可動接点(74)が係止される切欠部(95)とを備
えている。スライダ(72)の舌片部(93)はハウジング
ケース(12)のガイド突起(12a)に形成された凹部(1
2e)に嵌合される。
【0010】キーシリンダ(16)内にキー(28)を挿入
したときにキーがキー検知レバー(33)を回転させて、
ハウジングスプリング(20)の弾力に抗してハウジング
ケース(12)及びロータ(23)を内側位置に向かって軸
方向に移動し、これにより、ハウジングケース(12)と
ガードプレート(40)との係合が解除される。ガードプ
レート(40)はハウジングケース(12)に対して相対的
に回転することができかつハウジングケース(12)をハ
ウジングスプリング(20)の弾力に抗して内側位置に保
持する。このとき、スライダ(72)の当接部(92)は爪
部(81、85)の内側に配置され、爪部(81、85)が内側
に押圧されても、当接部(92)は爪部(81、85)の移動
を阻止するから、爪部(81、85)はフレーム(11)の開
口部(11d)の縁部からの脱落が阻止される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明によるステアリン
グロック装置の実施の形態を図1〜図29について説明
する。
【0012】図1及び図2に示すように、この発明のス
テアリングロック装置10はフレーム11と、フレーム
11の空洞部11a内に軸方向に移動可能に配置された
ハウジングケース12と、ハウジングケース12の前部
に固定されたカバー13とを有する。ハウジングケース
12の孔14内には、フランジ部15を有するキーシリ
ンダ16が回転可能に配置され、キーシリンダ16には
複数のタンブラ孔16aが形成される。各タンブラ孔1
6aには公知のようにタンブラ16bが装着され、孔1
4にはタンブラ16bが突出するタンブラ溝14a(図
2)が形成される。
【0013】図2に示すように、ほぼ筒状に形成される
ハウジングケース12には凹部12eが設けられたガイ
ド突起12aと、ばね受け部12bとが形成される。ガ
イド突起12aはフレーム11を構成するカバー13の
溝11bに滑動可能に配置され、ばね受け部12bはフ
レーム11の凹部11c内に配置されたハウジングスプ
リング20の弾力によりカバー13に向かって押圧され
る。カバー13に形成された孔13aは一対のピン77
によりフレーム11に固定される。
【0014】キーシリンダ16のフランジ部15にはキ
ーを挿入するキー溝26に連絡しかつこれに直角にスロ
ット30が形成される。スロット30はキーシリンダ1
6の径方向に伸びる横スロット31と、横スロット31
に対し直角にかつキー溝26と平行に形成された縦スロ
ット32とを有する。スロット30にはキー検知レバー
33が装着される。キー検知レバー33は矩形断面でほ
ぼL字形状のレバー本体34と、レバー本体34から直
角に突出する一対のピン35とを有する。キー検知レバ
ー33のレバー本体34は一端34aと他端34bとを
有する。ピン35から他端34bまでの長さはピン35
から一端34aまでの長さより大きい。このため、キー
検知レバー33がピン35を中心にして回動したとき、
キーシリンダ16の大きな移動ストロークを得ることが
できるが、ピン35から一端34a及び他端34bまで
の長さは設計上任意に設定できる。
【0015】キー検知レバー33をスロット30に装着
したとき、レバー本体34は横スロット31内に配置さ
れ、ピン35は縦スロット32内に配置される。詳細に
は図示しないが、縦スロット32は円形断面のピン35
と相補的形状を有し半円筒状を有する。従って、キー検
知レバー33をスロット30に装着したとき、縦スロッ
ト32内に配置されたピン35を中心にして、レバー本
体34は横スロット32内に揺動可能に配置される。
【0016】図3に示すように、ステアリングロック装
置10は、硬質金属で形成された円形のガードプレート
40を備えている。ガードプレート40は、ほぼ中心に
形成されたキーを挿入するキー孔42と、周縁部に形成
された円弧状の一対のリム40aと、一対のリム40a
の間に形成された切欠部40bと、一対の貫通孔40c
とを備えている。キーをステアリングロック装置10に
挿入しないとき、図4に示しように、ハウジングケース
12のガイド突起12a及びばね受け部12bの各突起
38が切欠部40bに嵌合され、キーシリンダ16の突
起15aが貫通孔40cに嵌合される。図1に示すカバ
ー13の内壁には円形凹部41が設けられ、ガードプレ
ート40は円形凹部41に装着される。ガードプレート
40はカバー13の円形凹部41内に回転可能に配置さ
れるが、軸方向には移動しない。ガードプレート40
は、キーシリンダ16のキー溝26内に不正に工具が挿
入されるのを阻止する働きがある。キーシリンダ16の
フランジ部15から前方に突出する突起15aはガード
プレート40に形成された貫通孔40cに嵌合される。
突起15aが貫通孔40c内に装着された状態ではカー
ドプレート40はキーシリンダ16と一体となる。キー
シリンダ16にキーを挿入すると、キーシリンダ16は
キー検知レバー33により軸方向に移動して、突起15
aが貫通孔40cから離間するが、キーがガードプレー
ト40及びキーシリンダ16内に挿入されているため、
ガードプレート40はキーシリンダ16と一体に回転す
る。
【0017】キーシリンダ16の内端部側に形成された
タンブラ孔16cにはストッパ部材29が径方向に滑動
可能に配置される。図6に示すように、ストッパ部材2
9はストッパスプリング47により径方向外側に向かっ
て付勢される。ストッパ部材29は傾斜面46及び垂直
面48を有する突起45を備え、突起45はハウジング
ケース12の端部に形成されたガイド通路49内を移動
する。ガイド通路49には傾斜面51及び垂直面52を
有する係止突起50が設けられる。キーシリンダ16を
ロック位置からアンロック位置に回転すると、図7に示
すように、突起45の傾斜面46が係止突起50の傾斜
面51に当接し、更にキーシリンダ16を回転すると、
ストッパスプリング47の弾力に抗してストッパ部材2
9は径方向内側に移動し、自動的に係止突起50を乗り
越えることができる。アンロック位置からロック位置に
キーシリンダ16を回転すると、図8に示すように、突
起45の垂直面48が係止突起50の垂直面52に当接
してキーシリンダ16のロック位置への回転が阻止され
る。これは、キーシリンダ16のロック位置から約60
゜の位置であり、図12に示すようにキーと共にキーシ
リンダ16を内側に押圧することができるため、ストッ
パ部材29と係止突起50との係合が解除され、キーシ
リンダ16をロック位置に回転することができる。ま
た、ストッパ部材29はキーシリンダ16がハウジング
ケース12から外側に移動することも阻止する。
【0018】図1及び図2に示すように、キーシリンダ
16の内端部17は軸方向に突出する連結部17aと、
連結部17aから横に突出する折曲げ部17bとを有す
る。内端部17は、ケーシング11内に回転可能にかつ
キーシリンダ16と同軸上に配置されたロータ23の孔
24に軸方向に間隙25をもって装着される。ロータ2
3の孔24内に配置されたシリンダスプリング27によ
りキーシリンダ16はカバー13に向かって押圧され
る。キーシリンダ16の非円形断面の折曲げ部17bは
ロータ23の孔24に形成された内側突起24aに係合
し、ロータ23はキーシリンダ16と一体に回転すると
共に、キーをキーシリンダ16から抜いたときにキーシ
リンダ16が軸方向に移動するとき、折曲げ部17bが
内側突起24aに係合してロータ23を一体に軸方向に
移動させる。
【0019】ロータ23はフランジ部43と、フランジ
部43に連結されたカム44と、カム44から延び出し
て、イグニッションスイッチ68に連結される後方端部
44aを有する。フレーム11の孔19から進退可能に
取付けられたロッキングロッド18に形成されたフック
部18aに公知の方法で連結されるハンガ53は、図2
に示すようにロータ23のカム44に当接する従動部5
4と、ピン56、ピンスプリング57及びプラグ58が
装着される貫通孔55とが形成される。図1に示すよう
に、ピン56はピンスプリング57によりロータ23の
フランジ部43方向に突出する。ハンガ53及びロッキ
ングロッド18はハンガ53とキャップ59との間に配
置されたハンガスプリング60により施錠位置に向かっ
て押圧される。
【0020】図9に示すように、キーシリンダ16のフ
ランジ部15には凸部15bが形成され、凸部15bは
図10に示すハウジングケース12のカム12cに当接
し、カム12cはキーシリンダ16をロック位置の手前
約60゜まで回転した係止解除位置に形成された凹部1
2d(図2)を有する。キーシリンダ16を係止解除位
置まで回転したときに、キーシリンダ16をハウジング
ケース12に対して押圧して、図11に示すように凸部
15bを凹部12dに嵌合することができる。
【0021】図15に示すように、フレーム11に取り
付けられたキー検知スイッチ70は、フレーム11に取
付けられたケーシング71と、ケーシング71内に移動
可能に配置されたスライダ72と、ケーシング71内に
固定されかつ固定接点73aを備えた基板73と、スラ
イダ72に固定されかつスライダ72の移動時に基板7
3の固定接点73aに接触分離可能に設けられた可動接
点74とを備えている。図20〜図21に示すように、
ケーシング71は一対のケーシング片71a、71bを
組み合わせて構成され、ケーシング片71aと71bは
コネクタ部71cにより接続され、合成樹脂により一体
に成形される。ケーシング片71aには2つの突起75
aと75bとフック部78が形成され、ケーシング片7
1bには突起75aと75bがそれぞれ嵌合される孔7
6a、76bと、フック部78が係止されるラッチ部7
9とが形成される。ケーシング片71aと71bとをコ
ネクタ部71cで折曲げて、突起75aと75bを孔7
6aと76bとにそれぞれ圧入し、フック部78をラッ
チ部79に係止することによりケーシング71を容易に
組み立てることができる。また、ケーシング片71aに
は弾性変形可能なアーム部80と、アーム部80の両側
に形成されたスリット80aと、アーム部80の先端に
形成された爪部81(図15)と、一対の溝82、83
とが形成される。ケーシング片71bには、弾性変形可
能なアーム部84と、アーム部84の両側に形成された
スリット84aと、アーム部84の先端に形成された爪
部85(図15)と、一対の溝86、87とが形成され
る。爪部81と85はフレーム11に形成された開口部
11dにケーシング71を装着するときに、開口部11
dの周縁部に当接して撓む傾斜面81aと85aとがそ
れぞれ形成される。溝82と86にはスライダ72が滑
動可能に装着され、溝83と87には基板73が装着さ
れる。
【0022】図16〜図17に示すように、スライダ7
2は、スライダ本体90と、スライダ本体90の両端部
に形成された円柱状のステム部91と、スライダ本体9
0のほぼ中央部からステム部91とほぼ並行に突出する
当接部92と、当接部92と一方のステム部91との間
でスライダ本体90からほぼ直角に突出する舌片部93
と、当接部92と他方のステム部91との間でスライダ
本体90からほぼ直角にかつ舌片部93とは反対方向に
突出する係止突起94と、スライダ本体90の両縁に形
成された切欠部95とを備えている。ステム部91は溝
82と86に滑動可能に配置される。図1及び図25に
示すように、スライダ72の舌片部93はハウジングケ
ース12のガイド突起12aに形成された凹部12eに
嵌合される。
【0023】図26及び図27に示すように、可動接点
74は、接点本体100と、接点本体100の両縁から
突出する係止片101と、接点本体100のほぼ中央部
に形成された貫通孔102と、接点本体100から折曲
げられて突出する一対のアーム部103とを備えてい
る。金属により形成された可動接点74のアーム部10
3は適度な弾性を備え、先端部に円弧状の折曲げ部10
4が形成される。接点本体100の貫通孔102にスラ
イダ72の係止突起94を挿入した後、係止片101は
スライダ72の切欠部95に折曲げて固定される。スラ
イダ72の舌片部93がハウジングケース12の凹部1
2に嵌合するため、スライダ72及び可動接点74はハ
ウジングケース12と一体に移動することができる。
【0024】この発明によるステアリングロック装置1
0を組み立てるとき、必要な部品を組立状態でフレーム
11内に配置した後、カバー13をピン77で固定する
と共にキャップ59の周囲をかしめてキャップ59を固
定する。また、フレーム11の凹部65内にはイグニッ
ションスイッチ68が取付けられる。図15に示すよう
に、ケーシング71をフレーム11の開口部11dに装
着するとき、傾斜面81a、85aが開口部11dの周
縁部に当接して、爪部81、85は開口部11dの縁部
に弾性により係止するので、ケーシング71を開口部1
1dにワンタッチで取り付けることができる。ケーシン
グ71を開口部11dに取り付ける前は、スライダ72
の舌片部93がハウジングケース12の凹部12eに嵌
合していないため、スライダ72は移動可能であるが、
図24の状態でなければ爪部81、85は撓むことがな
いため、凹部12eに嵌合する位置で確実に組み付ける
ことができる。
【0025】図1に示すロック位置にあるステアリング
ロック装置10のキーシリンダ16のキー溝26内にキ
ー28を挿入すると、キー28の先端はキー溝26内に
突出するキー検知レバー33の一端34aに当接する。
このため、図28に示すように、キー検知レバー33は
反時計方向に回動され、レバー本体34の他端34bが
カバー13の内面を押圧する。従って、図28に示すよ
うに、キー検知レバー33が回動しながら、キーシリン
ダ16が内側位置に移動される。キーシリンダ16の軸
方向移動に伴ってハウジングスプリング20の弾力に抗
してハウジングケース12及びハウジングケース12に
当接するロータ23も軸方向に移動する。ハウジングケ
ース12が軸方向に移動すると、図28に示すように、
ロータ23のフランジ部43はピンスプリング57の弾
力に抗してピン56を押圧する。キーシリンダ16にキ
ーを挿入しても、ガードプレート40はカバー13とキ
ー検知レバー33により軸方向には移動しない。このた
め、ハウジングケース12のガイド突起12a及びばね
受け部12bの各突起38は、図4に示すようにガード
プレート40の切欠部40bに嵌合された状態から軸方
向に移動して、嵌合が解除される。このように、キーシ
リンダ16内にキーを挿入したときにキーがキー検知レ
バー33を回転させて、ハウジングケース12及びロー
タ23を内側位置に向かって軸方向に移動し、これによ
り、ハウジングケース12とガードプレート40との係
合が解除される。また、キー28をキーシリンダ16に
挿入したときに、スライダ72は図24に示す位置から
図29に示す位置に移動する。このため、当接部92は
爪部81と85の内側に配置され、矢印方向に外力が加
えられて爪部81と85が内側に押圧されても、当接部
92は爪部81と85の移動を阻止するから、爪部81
と85はフレーム11の開口部11dの縁部からの脱落
が阻止される。これと同時に、図19に示すように、可
動接点74の折曲げ部104は基板73の固定接点73
aから離間した位置73bから固定接点73aのターミ
ナル73cに接触するから、一対の固定接点73aは導
通状態となる。その後、キー28をキーシリンダ16と
共に回転すると、ガードプレート40のリム40aはハ
ウジングケース12の突起38に対向して円周方向に回
転する。ガードプレート40はハウジングケース12に
対して相対的に回転するとき、図5に示すようにハウジ
ングケース12の突起38がリム40aに当接するた
め、ハウジングケース12をハウジングスプリング20
の弾力に抗して内側位置に保持する。
【0026】キーシリンダ16をキー28と共にロック
位置からアンロック位置に回転すると、ロータ23のカ
ム44が回転するので、ハンガ53の従動部54はカム
44により施錠位置から解錠位置に移動し、ロッキング
ロッド18はステアリングシャフトとの係合が解除され
る。キーシリンダ16を完全にアンロック位置に回転す
ると、ハンガ53が十分に上方に移動し、ピン56はロ
ータ23のフランジ部43の上方に移動し、ピンスプリ
ング57の弾力によりフランジ部43の上方に突出する
ので、更にキー28を回転して、イグニッションスイッ
チ68をオンにすることができる。また、キーシリンダ
16をロック位置からアンロック位置に回転すると、ス
トッパ部材29は係止突起50を自動的に乗り越えて図
6に示すロック位置からアンロック位置に移動される。
【0027】その後、キーシリンダ16をキー28と共
にアンロック位置からロック位置に回転すると、ロック
位置から約60゜の位置まで戻したときに、図8に示す
ように、突起45の垂直面48が係止突起50の垂直面
52に当接してキーシリンダ16のロック位置への回転
が阻止される。このとき、キーシリンダ16のフランジ
部15に形成された凸部15bは図8に示すようにカム
12cの凹部12dに整合するから、キーと共にキーシ
リンダ16を内側に押圧すると、凸部15bは凹部12
d内に収容される。キーシリンダ16の長孔17bを有
する連結部17aはシリンダスプリング27の弾力に抗
してロータ23の間隙25内で移動する。このため、ス
トッパ部材29と係止突起50との係合が解除され、キ
ーシリンダ16をロック位置に回転することができる。
図12〜図14に示すように、キーシリンダ16の凸部
15bはカム12cに当接するため、図11に示すスト
ッパ部材29の係止解除位置でなければキーシリンダ1
6を押圧することができない。キーシリンダ16の押圧
を解除した後はシリンダスプリング27の弾力によりキ
ーシリンダ16はロック位置に戻すことができる。
【0028】キーをキーシリンダ16から抜き取ると、
ハウジングスプリング20の弾力によりハウジングケー
ス12、キーシリンダ16及びロータ23は軸方向に移
動してロック位置に戻され、キー検知レバー33も図1
に示すロック位置に戻され、キー検知レバー33の一端
はキー溝26内に突出する。また、キー28をキーシリ
ンダ16から抜き取ると、ハウジングケース12が軸方
向に移動して、ピン56とフランジ部43との係合が解
除されるため、ハンガ53とロッキングロッド18はハ
ンガスプリング60の弾力に抗して解錠位置から施錠位
置に移動される。このため、ハンガ53とロッキングロ
ッド18はキーをキーシリンダ16から抜き取るまで解
錠位置に確実に保持される。
【0029】キー28をキーシリンダ16と共に回転し
たとき、キーシリンダ16はキー検知レバー33及びガ
ードプレート40と共に回転し、キー検知レバー33の
他端は常時ガードプレート40に当接する。キー28が
キーシリンダ16から抜き取られるとき、ハウジングス
プリング20はキーシリンダ16、ハウジングケース1
2及びロータ23をカバー13に向かって移動すると共
に、キー検知レバー33を回動させる。
【0030】
【発明の効果】上述のように、この発明では、簡単に装
着できると共に、走行中にフレームから脱落するおそれ
のないキー検知スイッチを提供でき、ステアリングロッ
ク装置の信頼性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明によるステアリングロック装置の断
面図
【図2】 この発明によるステアリングロック装置の分
解斜視図
【図3】 ガードプレートの斜視図
【図4】 ガードプレートとハウジングケースとの嵌合
状態を示す断面図
【図5】 ガードプレートとハウジングケースとの嵌合
が解除された状態を示す断面図
【図6】 ストッパ部材を示す断面図
【図7】 ストッパ部材がハウジングケースの突起を乗
り越える状態を示す断面図
【図8】 ストッパ部材がハウジングケースの突起に当
接する状態を示す断面図
【図9】 この発明のステアリングロック装置の前部の
部分断面図
【図10】 ロック位置においてキーシリンダの凸部が
ハウジングケースのカム面に当接する状態の展開図
【図11】 キーシリンダを60゜回転した状態のハウ
ジングケースのカムの展開図
【図12】 キーシリンダを90゜回転した状態のハウ
ジングケースのカムの展開図
【図13】 キーシリンダを120゜回転した状態のハ
ウジングケースのカムの展開図
【図14】 キーシリンダを152゜回転した状態のハ
ウジングケースのカムの展開図
【図15】 キー検知スイッチを取り付けたフレームの
部分断面図
【図16】 スライダの正面図
【図17】 スライダの断面図
【図18】 スライダの底面図
【図19】 基板の正面図
【図20】 展開したケーシングの背面図
【図21】 展開したケーシングの平面図
【図22】 展開したケーシングの側面図
【図23】 展開したケーシングの断面図
【図24】 キー検知スイッチの正面図
【図25】 キー検知スイッチの取付状態を示す断面図
【図26】 可動接点の正面図
【図27】 可動接点の側面図
【図28】 キーをキーシリンダに挿入した状態を示す
この発明によるステアリングロック装置の前部の断面図
【図29】 ハウジングケースが移動した状態を示すキ
ー検知スイッチの正面図
【符号の説明】
10・・ステアリングロック装置、 11・・フレー
ム、 11d・・開口部、 12・・ハウジングケー
ス、 12a・・空洞部、 12d・・凹部、 13・
・カバー、 14・・孔、 14a・・タンブラ溝、1
5b・・凸部、 16・・キーシリンダ、 16b・・
タンブラ、 18・・ロッキングロッド、23・・ロー
タ、 25・・間隙、 29・・ストッパ部材、 33
・・キー検知レバー、 40・・ガードプレート、
44・・カム、 53・・ハンガ、56・・ピン、 6
0・・ハンガスプリング、 70・・キー検知スイッ
チ、71・・ケーシング、71a、71b・・ケーシン
グ片、 72・・スライダ、 73・・基板、 73a
・・固定接点、 74・・可動接点、 75a、75b
・・突起、 76a、76b・・孔、 78・・フック
部、 79・・ラッチ部、 80、84・・アーム部、
81、85・・爪部、 82、83・・溝、 90・
・スライダ本体、 91・・ステム部、 92・・当接
部、 93・・舌片部、 94・・係止突起、 95・
・切欠部、 100・・接点本体、101・・係止片、
102・・貫通孔、 103・・アーム部、 104
・・折曲げ部、

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレームと、フレーム内の外側位置と内
    側位置との間で軸方向に移動可能に配置されるハウジン
    グケースと、キーにより回動可能かつ軸方向に移動可能
    にハウジングケース内に配置されたキーシリンダと、ス
    テアリングシャフトに係脱可能に移動されるロッキング
    ロッドと、キーシリンダと一体に回転可能に連結されか
    つカムを有するロータと、ロッキングロッドに連結され
    かつロータの回転時にロータのカムにより解錠位置に移
    動されるハンガと、ハンガを施錠位置に向かって押圧す
    るハンガスプリングと、ハウジングケースを外側位置に
    向かって押圧するハウジングスプリングと、キーシリン
    ダへのキーの挿入を検出するキー検知スイッチとを備
    え、キーシリンダにキーを挿入したときに、キーシリン
    ダと共にハウジングケースが軸方向に移動するステアリ
    ングロック装置において、 キー検知スイッチは、フレームに取付けられたケーシン
    グと、ケーシング内に移動可能に配置されたスライダ
    と、ケーシング内に固定されかつ固定接点を備えた基板
    と、スライダに固定されかつスライダの移動時に基板の
    固定接点に接触分離可能に設けられた可動接点とを備
    え、 スライダはハウジングケースに係合されて一体に移動で
    き、 ケーシングはフレームの開口部の縁部に弾性により係止
    する爪部を有し、キーをキーシリンダに挿入したときに
    移動するスライダにより、フレームの開口部の縁部から
    の爪部の脱落を阻止することを特徴とするステアリング
    ロック装置。
  2. 【請求項2】 ケーシングは互いにコネクタ部で接続さ
    れた一対のケーシング片を組み合わせて構成した請求項
    1に記載のステアリングロック装置。
  3. 【請求項3】 一方のケーシング片には2つの突起とフ
    ック部が形成され、他方のケーシング片には2つの突起
    がそれぞれ嵌合される2つの孔と、フック部が係止され
    るラッチ部とが形成され、2つのケーシング片をコネク
    タ部で折曲げて、2つの突起を2つの孔とにそれぞれ圧
    入し、フック部をラッチ部に係止することによりケーシ
    ングを組み立てる請求項2に記載のステアリングロック
    装置。
  4. 【請求項4】 各ケーシング片には弾性変形可能なアー
    ム部と、アーム部の両側に形成されたスリットとを有
    し、爪部はアーム部の先端に形成され、爪部はフレーム
    に形成された開口部にケーシングを装着するときに、開
    口部の周縁部に当接して撓むための傾斜面が形成された
    請求項1に記載のステアリングロック装置。
  5. 【請求項5】 スライダは、スライダ本体と、スライダ
    本体の両端部に形成されケーシングの溝に滑動可能に配
    置される円柱状のステム部と、スライダ本体のほぼ中央
    部からステム部とほぼ並行に突出し爪部に当接する当接
    部と、スライダ本体からほぼ直角に突出しハウジングケ
    ースに係合する舌片部と、スライダ本体からほぼ直角に
    かつ舌片部とは反対方向に突出し可動接点に挿入される
    係止突起と、スライダ本体の両縁に形成され可動接点が
    係止される切欠部とを備えた請求項1に記載のステアリ
    ングロック装置。
  6. 【請求項6】 スライダの舌片部はハウジングケースの
    ガイド突起に形成された凹部に嵌合された請求項5に記
    載のステアリングロック装置。
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