JP6075837B2 - シリンダ錠 - Google Patents

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Description

本発明は、車両や建物のドア等に使用されるシリンダ錠に関するものである。
例えば、車両用ドアの施錠/解錠に使用されるシリンダ錠は、円筒状のホルダと、該ホルダ内に回動可能に収納されてその軸心にキー穴が形成されたシリンダと、該シリンダの径方向に進退可能に配設された複数のタンブラを含んで構成されている。
斯かるシリンダ錠において、シリンダのキー穴に正規キーを差し込むと、各タンブラにそれぞれ形成されたキー挿通孔の内周縁に正規キーのキー山が当接することによって全タンブラがシリンダ内に没入する。このため、タンブラとホルダの係合溝との係合が解除され、シリンダがホルダに対して回動可能となり、車両用ドアの解錠を行うことができる。
ところで、特許文献1には、ホルダを長手方向の分割面によって第1ホルダ部と第2ホルダ部とに2分割し、その内部にシリンダを収納するとともに、該ホルダに前方係止壁と後方係止壁を形成し、これらの前方係止壁と後方係止壁によってシリンダの前後方向への移動を阻止する構成が提案されている。このシリンダ錠によれば、シリンダ前面からの打ち抜き(ドライバ等をシリンダのキー穴に挿入してハンマ等で叩き込むこと)やシリンダ前面からの引き抜き(スライドハンマ等を用いてシリンダをホルダから引き抜くこと)等の盗難行為を防ぐことができる。
特開2006−257650号公報
しかしながら、特許文献1において提案されたシリンダ錠においては、ホルダの2分割された第1ホルダ部と第2ホルダ部を両者の分割面同士を突き当てて接合しているため、金型精度や反り等によって分割面に変形が生じると、第1ホルダ部と第2ホルダ部との接合面に隙間が生じ、この隙間から水が内部に浸入する可能性があった。特に、水がホルダ内に浸入して凍結したような場合には、タンブラの進退動が不可能となり、シリンダ錠自体が作動不能になるという問題が発生する。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、高い防水性を確保することができるシリンダ錠を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、キーが挿入されるキー挿入穴と、径方向に進退可能に保持された複数のタンブラを備え、前記キー挿入穴への正規キーの挿入によって前記タンブラが内部に没入して回動可能となるシリンダと、
該シリンダを内部に収納する略円筒状のホルダと、
を備えるシリンダ錠において、
前記ホルダを長手方向の分割面によって第1ホルダ部と第2ホルダ部とに2分割し、
前記第1ホルダ部と前記第2ホルダ部の少なくとも前記タンブラが配置された範囲に、分割面に直交する接合面をそれぞれ形成し、これらの接合面同士を径方向に重ね合わせ
前記ホルダの分割面を垂直面とし、前記第1ホルダ部と前記第2ホルダ部の各接合面を水平面とし、両ホルダ部の一方にカバー部を略水平に延設し、該カバー部の下面を接合面として他方の接合面に上方から重ね合わせたことを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項記載の発明において、前記第1ホルダ部又は前記第2ホルダ部の一方の接合面に段凸部を形成し、他方のカバー部に、前記段凸部が嵌合する切欠部を形成したことを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、金型精度や反り等によってホルダの分割面に変形が生じたとしても、第1ホルダ部と第2ホルダ部の少なくともタンブラが配置された範囲においては、分割面に直交する接合面同士が径方向に重ね合わされているため、この接合部分の長さを長くすることができ、接合面同士の接触部分の面積を広く取ることができる。これにより、水がこの接合部分から内部に浸入しにくくすることができる。このため、第1ホルダ部と第2ホルダ部の少なくともタンブラが配置された範囲からホルダ内への水の浸入が防がれ、当該シリンダ錠に高い防水性が確保される。特に、第1ホルダ部と第2ホルダ部の各接合面を水平面としたため、落下する水が接合面の間に浸入しづらく、当該シリンダ錠の防水性が更に高められる。
請求項記載の発明によれば、第1ホルダ部又は第2ホルダ部の一方の接合面に形成された段凸部と他方のカバー部に形成された切欠部との嵌合によって、ホルダの組み立てに際して第1ホルダ部と第2ホルダ部とを高精度に位置決めすることができる。
本発明に係るシリンダ錠の分解斜視図である。 本発明に係るシリンダ錠の斜視図である。 本発明に係るシリンダ錠の正面図である。 図3のA−A線断面図である。 本発明に係るシリンダ錠の平面図である。 本発明に係るシリンダ錠の底面図である。 図5のB−B線断面図であって、(a)はキー挿入前の状態を示す図、(b)はキー挿入後の状態を示す図である。 キー挿入前の状態を示す図5のC−C線断面図である。 図5のD−D線断面図であって、(a)はシリンダを回す前の状態を示す図、(b)はシリンダを無理に回した状態を示す図である。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係るシリンダ錠の分解斜視図、図2は同シリンダ錠の斜視図、図3は同シリンダ錠の正面図、図4は図3のA−A線断面図、図5は同シリンダ錠の平面図、図6は同シリンダ錠の底面図、図7は図5のB−B線断面図であって、(a)はキー挿入前の状態を示す図、(b)はキー挿入後の状態を示す図、図8はキー挿入前の状態を示す図5のC−C線断面図、図9は図5のD−D線断面図であって、(a)はシリンダを回す前の状態を示す図、(b)はシリンダを無理に回した状態を示す図である。
本発明に係るシリンダ錠1は、車両や建物のドア等に使用されるものであって、基本的にはホルダ2と、スリーブ3と、シリンダ4と、複数のタンブラ5と、リヤロータ6と、第1連結部材7及び第2連結部材8を含んで構成されている。尚、以下の説明においては、図1、図2及び図4〜図6の左側を「前方」、右側を「後方」とする。
前記ホルダ2は、略円筒状に成形された部品であって、その内部には当該シリンダ錠1を構成する各種部品が収容されている。このホルダ2は、長手方向(前後方向)の垂直な分割面2a(図1〜図3参照)によって半円筒状の第1ホルダ部2Aと第2ホルダ部2Bとに左右に2分割されており、これらの第1及び第2ホルダ部2A,2Bの各前端部と各後端部の内周には、図1及び図4に示すように、径方向に突出する半リング状の前方係止壁2bと後方係止壁2cがそれぞれ一体に形成されている。ここで、各前方係止壁2bと各後方係止壁2cは、第1ホルダ部2Aと第2ホルダ部2Bとが接合一体化された状態において、ホルダ2の軸方向(前後方向)に対して直交する面で互いに面一となる位置にそれぞれ形成されている。
又、図1に示すように、第2ホルダ部2Bの前方部分(少なくとも前記タンブラ5が配置された範囲)の上部には、分割面2aに直交する水平な接合面2dが形成されている。この接合面2dの前後方向中央には段凸部2eが形成されており、この段凸部2eの径方向内側には段凸部2eから1段下がった矩形平面状の第1接合面2d1が形成され、段凸部2eの前後には同じく矩形平面状の第2接合面2d2がそれぞれ形成されている。そして、前後の各第2接合面2d2にはピン孔9がそれぞれ上下方向に形成されている。
他方、第1ホルダ部2Aの前方部分(第2ホルダ部2Bの前記接合面2dに対応する部分)の上部には、カバー部2Cが第2ホルダ2B側に向かって略水平に一体に延設されており、このカバー部2Cの前後方向中央部(第2ホルダ2Bの接合面2dの段凸部2eに対応する部分)には矩形の切欠部2fが形成されている。そして、カバー部2Cの下面は分割面2aに直交する水平な接合面2gを構成しており、この接合面2gは、カバー部2Cの切欠部2fの内側に位置する矩形の第1接合面2g1と切欠部2fの前後に位置する第2接合面2g2を備えており、前後の各第2接合面2g2にはピン孔10がそれぞれ上下方向に形成されている。
而して、図2、図3及び図5〜図7に示すように、第1ホルダ部2Aと第2ホルダ部2Bの垂直な各分割面2a同士を突き合わせるとともに、第1ホルダ部2Aに延設されたカバー部2Cを第2ホルダ部2Bの接合面2dに上方から重ね合わせると、カバー部2Cに形成された切欠部2fに第2ホルダ部2Bの接合面2dに突設された段凸部2eが嵌合して第1ホルダ部2Aと第2ホルダ部2Bとが正確に位置決めされて接合され、第1ホルダ部2Aのカバー部2Cの下面の接合面2gが第2ホルダ部2Bの接合面2dに上方から重ね合わされる。より詳細には、第1ホルダ部2Aのカバー部2Cの下面に形成された接合面2gの第1接合面2g1と第2接合面2g2は、第2ホルダ部2Bの接合面2dの第1接合面2d1と第2接合面2d2にそれぞれ上方から重ね合わされる。
上述のように第1ホルダ部2Aと第2ホルダ部2Bを垂直な各分割面2a同士を突き合わせるとともに、両者の水平な接合面2d,2g同士を重ね合わせた状態で、両接合面2d,2gの各第2接合面2d2,2g2にそれぞれ形成されたピン孔9,10にピン11を上方から圧入するとともに、第1ホルダ部2Aと第2ホルダ部2Bの各中央部の下部にピン12を圧入すると(図8参照)、第1ホルダ部2Aと第2ホルダ部2Bとが接合一体化されて略円筒状のホルダ2が組み立てられる。尚、図6に示すように、ホルダ2の底部の第1ホルダ部2Aと第2ホルダ部2Bとの接合部分の前後2箇所には矩形の水抜き孔13,14が形成されており、シリンダ4内に浸入した水は水抜き孔13,14から外部に排出される。
前記スリーブ3は、図4及び図7〜図9に示すように、ホルダ2内に回動可能に収容された円筒状の部材であって、その内周の相対向する左右には、図4、図7及び図8に示すように、係合溝3aが前後方向に沿って形成されている。これらの係合溝3aは、後述のように前記タンブラ5が径方向外方に移動して図7(a)及び図8に示すように係合することによって、該タンブラ5を保持する前記シリンダ4のスリーブ3に対する回動を阻止する機能を果たす。
又、図1、図4及び図9に示すように、スリーブ3の後端部の側部には、前記第1連結部材7を挿通保持するための矩形の保持孔3bが形成されており、図7及び図8に示すように、スリーブ3の上部内周には矩形の係止溝3cが前後方向(図7及び図8の紙面垂直方向)に沿って形成されている。
前記シリンダ4は、スリーブ3内に回動可能に収容される円筒状の部材であって、その前端部外周には鍔部4aが一体に形成されており、前端開口部にはキャップ15が被着されている。尚、キャップ15の中央部には横方向に長い矩形のキー挿入孔15aが形成されている。
又、図4に示すように、シリンダ4の軸中心部には、図7(b)に示す正規キー50の外形形状に対応する形状のキー挿入穴4bが前後方向(軸方向)に沿って形成されており、図1、図7及び図8に示すように、シリンダ4には前記キー挿入穴4bを横切る複数(タンブラ5の数と同数(本実施の形態では8つ))のタンブラ挿入孔4cが前後方向に適当な間隔で形成されている。
更に、図1、図7及び図8に示すように、シリンダ4の上部中心部には長溝4dが前後方向に沿って形成されている。この長溝4dには前後方向に長いサイドバー16が上下動可能に嵌合保持されており、このサイドバー16は、シリンダ4の上部に取り付けられた前後2つの止め金具17との間に縮装されたスプリング18によって常時下方に付勢されている。又、図1及び図9に示すように、シリンダ4の後端側部には、前記第2連結部材8が係合するための切欠き状の係合孔4eが形成されている。
前記タンブラ5は、板状の部材であって、図1、図7及び図8に示すように、その中央部には略矩形のキー挿通孔5aが形成されており、このキー挿通孔5aの一部には突起5bが突設されている。又、各タンブラ5の外周上部にはV状の係合溝5cがそれぞれ形成され、外周下部からはスプリング受部5dが一体に突設されている。
そして、各タンブラ5は、シリンダ4に形成された複数のタンブラ挿入孔4cに左右方向に摺動可能に収容されており、これに突設されたスプリング受部5dとシリンダ4との間に縮装されたスプリング19によって径方向外方(スリーブ3の係合溝3aに係合する方向)に付勢されている。
出力部材である前記リヤロータ6は、図1及び図4に示すように、シリンダ4の内部に回動可能に挿入される前半部分の装着部6Aと、ホルダ2の後端部内周に回動可能に挿入された後半部分である大径の規制部6Bとを備えており、装着部6Aの内部には図4及び図9に示すように前記第2連結部材8が左右方向に摺動可能に収容されている。即ち、図9に示すように、装着部6Aの内部には横方向に開口する凹部6aが形成されており、この凹部6a内に第2連結部材8が左右方向に摺動可能に収容されている。そして、この第2連結部材8は、これとリヤロータ6との間に縮装されたスプリング20によって径方向外方(図9の左方)に付勢されている。
上記第2連結部材8は、シリンダ4とリヤロータ6とを連結/非連結状態に切り替える部材であって、図1に示すように、その側部にはL字状に屈曲するスライド部8aが一体に形成されており、このスライド部8aは図4に示すようにリヤロータ6の装着部6Aに摺動可能に嵌合保持されている。又、通常状態においては、図9(a)に示すように、第2連結部材8の一部は、シリンダ4に形成された前記係合孔4eに係合しており、その円弧曲面状に成形された先端面は、前記第1連結部材7の円弧曲面状の内面に当接している。ここで、図9に示すように、ホルダ2の第2ホルダ2Bの内周側部にはロック凹部2hが形成されており、このロック凹部2hの上下の内面は径方向内方(図9の右方)に向かって広がる傾斜面2h1とされている。
リヤロータ6の規制部6Bは、図1及び図4に示すように二重筒状に成形されており、その中心部にはパドル21の一端がピン22によって連結されている。尚、パドル21の他端は、不図示のドアロック装置に連結されている。
又、図1及び図4に示すように、リヤロータ6の規制部6Bには円筒空間状のスプリング装着部6bが形成されており、このスプリング装着部6bには捩りコイルスプリング23が収容されている。そして、図6に示すように、捩りコイルスプリング23の一端は、ホルダ2の第2ホルダ部2Bの後端部に形成された係止部2iに当接して係止され、他端は、リヤロータ6の規制部6Bの後端に形成された係止部6cに当接して係止されており、リヤロータ6は捩りコイルスプリング23によって中立位置に付勢されている。
以上のように構成されたシリンダ錠1においては、図4に示すように、シリンダ4の鍔部4aがホルダ2の前方係止壁2bに係止されているため、シリンダ4の前方側への引き抜きが確実に防がれる。又、シリンダ4の鍔部4aとホルダ2の後方係止壁2cとの間にスリーブ3が配置され、該スリーブ3の後端がホルダ2の後方係止壁2cに係止されているため、ホルダ2に対するシリンダ4の後方側への移動がスリーブ3を介してホルダ2の後方係止壁2cによって阻止される。
従って、本発明に係るシリンダ錠1においては、シリンダ4の前面側からの打ち抜きや引き抜き等の盗難行為に対して、シリンダ4が前方又は後方に抜けて解錠されてしまう事態の発生が防がれ、高い盗難防止性が確保されている。
次に、本発明に係るシリンダ錠1の作用を図7〜図9に基づいて以下に説明する。
キャップ15に形成されたキー挿入孔15aからシリンダ4のキー挿入穴4bに正規キー50が差し込まれていない状態では、図7(a)及び図8に示すように、シリンダ4に保持された複数(8枚)のタンブラ5はスプリング19の付勢力によって径方向外方(左右方向)に移動しており、その端部がシリンダ4の外周面から突出してスリーブ3の左右一対の係合溝3aに係合している。又、タンブラ5の係合溝5cはサイドバー16から左右方向にずれた位置にあって、サイドバー16はタンブラ5の係合溝5cに係合していないため、該サイドバー16はスリーブ3の係止溝3cに係合している。
従って、シリンダ4のキー挿入穴4bに正規キー50が差し込まれていない図7(a)及び図8に示す状態では、シリンダ4はスリーブ3に対して回動不能状態にある。又、この状態では、図9(a)に示すように、スリーブ3の保持孔3bに挿通保持された第1連結部材7は、スプリング20によって径方向外方(図9(a)の左方)に付勢された第2連結部材8によって押圧されてホルダ2のロック凹部2hに係合しているため、スリーブ3のホルダ2に対する回動が阻止されるとともに、リヤロータ6のシリンダ4に対する回動も阻止されている。そして、この状態ではシリンダ錠1が施錠状態にあり、パドル21に連結された不図示のドアロック装置はロック状態にあり、このロック状態ではドアを開けることができない。
上記施錠状態にあるシリンダ錠1のキャップ15のキー挿入孔15aからシリンダ4のキー挿入穴4bに正規キー50を差し込むと、図7(b)に示すように、この正規キー50の溝50aが各タンブラ5の突起5bにそれぞれ係合して全タンブラ5をスプリング19の付勢力に抗して径方向内方へと移動させるため、全タンブラ5がシリンダ4内に没入する。又、全タンブラ5の係合溝5cが移動して一直線状に並び、これらの係合溝5cが、スプリング18によって下方に付勢されたサイドバー16の位置に合致するため、これらの係合溝5cにサイドバー16が係合し、該サイドバー16のスリーブ3の係止溝3cとの係合が解除される。この結果、シリンダ4は、スリーブ3に対して回動可能となる。又、スプリング20によって径方向外方に付勢された第2連結部材8は、図9(a)に示すようにシリンダ4の係合孔4eに係合しているため、シリンダ4とリヤロータ6とは連結状態を維持している。
従って、シリンダ4のキー挿入穴4bに差し込まれた正規キー50を回転させると、第2連結部材8によってシリンダ4に連結されたリヤロータ6とこれに連結されたパドル21がシリンダ4と共に回転し、シリンダ錠1が解錠状態となって不図示のドアロック装置がアンロック状態とされ、この結果、ドアを開くことが可能となる。
ところで、本実施の形態に係るシリンダ錠1には、シリンダ4にドライバ等の工具を挿入してこれを無理に回動させようとする盗難行為に対して容易に解錠されないためのフリーホイール機構が備えられているが、以下、そのフリーホイール機構の作用を図9に基づいて説明する。
通常は図9(a)に示すように、第1連結部材7によってホルダ2とスリーブ3が連結されており、従って、シリンダ4のキー挿入穴4bに正規キー50が差し込まれていない状態では、ホルダ2に連結されたスリーブ3の係止溝3cにサイドバー16が係合することによってシリンダ2の回動が阻止されている。
上記状態において、シリンダ4にドライバ等の工具が挿入され、該シリンダ4を無理に回動させようとすると、サイドバー16が係合する係止溝3cを備えるスリーブ3にシリンダ4から回動力が伝達され、図9(b)に示すように、スリーブ3と共に回動する第1連結部材7がホルダ2のロック凹部2hの上下の傾斜面2h1に沿ってスプリング20の付勢力に抗して径方向内方(図9(b)の右方)へと移動し、ロック凹部2hとの係合が解除される。すると、第1連結部材7によって第2連結部材8もスプリング20の付勢力に抗して径方向内方へと押し込まれ、該第2連結部材8がシリンダ4の係合孔4eから外れ、該第2連結部材8によるシリンダ4とリヤロータ6との連結が解除される。
従って、工具によってシリンダ4が無理に回動されても、該シリンダ4の回動はリヤロータ6へは伝達されず、シリンダ4のみが自由回転し、リヤロータ6は捩りコイルスプリング23によって中立位置に保持されるため、当該シリンダ錠1の不正な解錠が防がれ、高い盗難防止性が確保される。
以上において、本発明に係るシリンダ錠1においては、金型精度や反り等によってホルダ2の分割面2aに変形が生じたとしても、第1ホルダ部2Aと第2ホルダ部2Bの少なくともタンブラ5が配置された範囲においては、分割面2aに直交する接合面2d,2g同士が接合されているため、この接合部分の長さを長くすることができ、接合面2d,2g同士の接触部分の面積を広く取ることができる。これにより、水がこの接合部分から内部に浸入しにくくすることができる。このため、第1ホルダ部2Aと第2ホルダ部2Bの少なくともタンブラ5が配置された範囲からホルダ2内への水の浸入が防がれ、当該シリンダ錠1に高い防水性が確保される。特に、本実施の形態では、第1ホルダ部2Aと第2ホルダ部2Bの各接合面2d,2gを水平面としたため、落下する水が接合面2d,2gの間に浸入しずらく、当該シリンダ錠1の防水性が更に高められる。
又、本実施の形態では、第2ホルダ部2Bの接合面2dに形成された段凸部2eと第1ホルダ部2Aのカバー部2Cに形成された切欠部2fとを嵌合させる構成を採用したため、ホルダ2の組み立てにおいて第1ホルダ2Aと第2ホルダ2Bを高精度に位置決めすることができるという効果が得られる。
尚、以上の実施の形態では、ホルダ2の第1ホルダ部2Aにカバー部2Cを設け、このカバー部2Cを第2ホルダ部2Bの接合面2dに上方から重ね合わせる構成を採用したが、これとは逆にカバー部2Cを第2ホルダ部2Bに形成しても前記と同様の効果が得られることは勿論である。
1 シリンダ錠
2 ホルダ
2A ホルダの第1ホルダ部
2B ホルダの第2ホルダ部
2C 第1ホルダ部のカバー部
2a ホルダの分割面
2b ホルダの前方係止壁
2c ホルダの後方係止壁
2d 第2ホルダ部の接合面
2d1 第2ホルダ部の第1接合面
2d2 第2ホルダ部の第2接合面
2e 第2ホルダ部の段凸部
2f 第1ホルダ部の切欠部
2g 第1ホルダ部の接合面
2g1 第1ホルダ部の第1接合面
2g2 第1ホルダ部の第2接合面
2h ホルダ部のロック凹部
2h1 ロック凹部の傾斜面
2i ホルダの係止部
3 スリーブ
3a スリーブの係合溝
3b スリーブの保持孔
3c スリーブの係止溝
4 シリンダ
4a シリンダの鍔部
4b シリンダのキー挿入穴
4c シリンダのタンブラ挿入孔
4d シリンダの長溝
4e シリンダの係合孔
5 タンブラ
5a タンブラのキー挿通孔
5b タンブラの突起
5c タンブラの係合溝
5d タンブラのスプリング受部
6 リヤロータ
6A リヤロータの装着部
6B リヤロータの規制部
6a リヤロータの凹部
6b リヤロータのスプリング装着部
6c リヤロータの係止部
7 第1連結部材
8 第2連結部材
8a 第2連結部材のスライド部
9,10 ピン孔
11,12 ピン
13,14 水抜き孔
15 キャップ
15a キャップのキー挿入孔
16 サイドバー
17 止め金具
18〜20 スプリング
21 パドル
22 ピン
23 捩りコイルスプリング

Claims (2)

  1. キーが挿入されるキー挿入穴と、径方向に進退可能に保持された複数のタンブラを備え、前記キー挿入穴への正規キーの挿入によって前記タンブラが内部に没入して回動可能となるシリンダと、
    該シリンダを内部に収納する略円筒状のホルダと、
    を備えるシリンダ錠において、
    前記ホルダを長手方向の分割面によって第1ホルダ部と第2ホルダ部とに2分割し、
    前記第1ホルダ部と前記第2ホルダ部の少なくとも前記タンブラが配置された範囲に、分割面に直交する接合面をそれぞれ形成し、これらの接合面同士を径方向に重ねて合わせ
    前記ホルダの分割面を垂直面とし、前記第1ホルダ部と前記第2ホルダ部の各接合面を水平面とし、両ホルダ部の一方にカバー部を略水平に延設し、該カバー部の下面を接合面として他方の接合面に上方から重ね合わせたことを特徴とするシリンダ錠。
  2. 前記第1ホルダ部又は前記第2ホルダ部の一方の接合面に段凸部を形成し、他方のカバー部に、前記段凸部が嵌合する切欠部を形成したことを特徴とする請求項記載のシリンダ錠。
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