JP4587790B2 - キーシリンダ装置におけるシリンダ錠の取付構造 - Google Patents

キーシリンダ装置におけるシリンダ錠の取付構造 Download PDF

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Description

本発明は、自動車などのステアリングロック装置に備えるキーシリンダ装置に関し、更に詳しくは、キーシリンダ装置におけるシリンダ錠の取付構造に関するものである。
例えば、自動車のステアリングロック装置に適用されるキーシリンダ装置は、ステアリングポストに取り付けることができるボデー内に、シリンダインナとシリンダアウタ等で構成されるシリンダ錠を収容すると共に、シリンダインナの回動に連動するロック位置でステアリングシャフトの回動を阻止するロック部材などを収容したものとなっている。
ボデー内に収容されたシリンダ錠は一般にかしめなどでボデーに固定されるが、シリンダアウタの外周面から外方に突出するように付勢されたロックピンをボデーの係合穴に係合させることにより、シリンダ錠をボデー内に着脱可能に保持するようにしたもの(着脱式シリンダ錠取付構造)も知られている。
従来、このような着脱式シリンダ錠取付構造としては、としては、例えば、特開平10−1026号に開示されているようなステアリングロック装置が提案されている。
図14は、上述したステアリングロック装置を示す。このステアリングロック装置のボデー9内にはシリンダインナ1及びシリンダアウタ3等で構成されるシリンダ錠4が収容されており、また、ボデー9内にはシリンダインナ1の回動に連動するロック位置でステアリングシャフトの回動を阻止するロック部材7などが収容されている。
シリンダ錠4は、シリンダアウタ3の外周面から突出するようにスプリング10aで付勢されたロックピン10をボデー9の係合孔12に係合させることにより、ボデー9内に保持させてある。また、シリンダインナ1には凹部17が設けられており、このシリンダインナ1をACC位置に位置させたとき、凹部17がロックピン10に対向し、ロックピン10をスプリング10aの力に抗して凹部17内に押し込むことにより、ロックピン10をボデー9の係合孔12から離脱させることができる
特開平10−1026号公報
上述した従来のキーシリンダ装置におけるシリンダ錠の取付構造においては、ボデー9にシリンダ錠4を取り付ける場合には、シリンダインナ1をACC位置としておく必要があるが、シリンダインナ1の回動は規制されていないため、シリンダインナ4をACC位置に回動した状態に保持しながら、ボデー9にシリンダ錠4を取り付ける必要がある。
このため、シリンダ錠4をボデー9に取り付ける前に予めシリンダインナ1をACC位置に回動しておくことができず、取り付けるときに誤ってACC位置以外の回動位置に回動してしまい、ロックピン10が押し込まれないため、シリンダ錠4をボデー9に取り付けることができず、再度シリンダインナ4をACC位置に回動させる必要があり、取り付け難いという問題があった。
本発明は、上記した実情にかんがみ、シリンダ錠を簡単にボデーに取り付けることのできるシリンダ錠の取付構造を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するため、本発明では、第1の発明として、シリンダインナとシリンダアウタ等で構成され、前記シリンダインナを前記シリンダアウタに対して軸方向に移動可能に収容したシリンダ錠と、該シリンダ錠をボデー内に取り付け、前記シリンダアウタに設けられたロックピンを前記ボデーの係合部に係合させることによって、前記シリンダ錠を前記ボデー内に保持するようにしたキーシリンダ装置におけるシリンダ錠の取付構造において、前記シリンダインナには、該シリンダインナの回動区域内の所定回動位置において前記ロックピンを受容する凹部と、該凹部に交差するように円周方向に形成された作動溝と、前記凹部の一端部に連接して前記作動溝の側面から軸方向に形成され、前記シリンダインナを所定回動位置でキー挿入方向に移動することにより、前記ロックピンの内方端を収容するように円周方向の側面が係合して前記シリンダインナの所定回動位置からの回動を阻止する切込部とを設けたことを特徴とするキーシリンダ装置におけるシリンダ錠の取付構造を提案する。
第2の発明としては、上記した第1の発明のキーシリンダ装置において、所定回動位置で前記シリンダインナをキー引き抜き方向に移動させることにより、前記ロックピンを前記切込部から離脱させて前記作動溝に係合可能とし、前記シリンダインナの回動を許容するとともに、所定回動位置以外の回動位置では、前記シリンダインナの軸方向の移動を阻止する保持面を軸方向に対して直交する前記作動溝の側面に設けたことを特徴とするキーシリンダ装置におけるシリンダ錠の取付構造を提案する。
第3の発明としては、上記した第1又は第2の発明のキーシリンダ装置において、前記シリンダインナをキー挿入方向に付勢する付勢手段を前記シリンダアウタに設け、
前記シリンダインナを所定回動位置において前記付勢手段がキー挿入方向に押動し、前記ロックピンを前記切込部に係合させることにより、所定回動位置以外の回動位置への前記シリンダインナの回動を阻止することを特徴とするキーシリンダ装置におけるシリンダ錠の取付構造を提案する。
第4の発明としては、上記した第3の発明のキーシリンダ装置において、前記シリンダインナの後端部に一体的に設けられ、キー引き抜き方向に突出した係止部と、
キー挿入方向に付勢された状態で前記シリンダアウタに収容され、前記シリンダインナの所定回動位置において前記係止部に係合することにより、前記シリンダインナのロック位置への戻り回動を阻止するスライド部材とを設け、
前記スライド部材の先端部を前記シリンダインナに当接することにより、前記シリンダインナをキー挿入方向に付勢することを特徴とするキーシリンダ装置におけるシリンダ錠の取付構造を提案する。
第5の発明としては、上記した第4の発明のキーシリンダ装置において、前記シリンダ錠を前記ボデー内に収容することにより、前記スライド部材をキー引き抜き方向に押し込む当接部を前記ボデーの内周面に設けたことを特徴とするキーシリンダ装置におけるシリンダ錠の取付構造を提案する。
本発明のキーシリンダ装置におけるシリンダ錠は、シリンダインナをACC位置においてキー挿入方向に移動させるとロックピンがシリンダインナの切込部に係合するため、シリンダインナを予めACC位置に仮固定することができる。したがって、予めシリンダインナを所定回動位置に回動しておくことにより、シリンダ錠をボデーに容易に取り付けることができる。
また、第2の発明のように構成することによって、ACC位置以外ではシリンダインナをキー挿入方向に移動することはできないので、シリンダインナを誤った回動位置としたままシリンダ錠をボデーに取り付けることを防止することができる。
また、第3の発明のように構成することによって、シリンダインナはキー挿入方向に付勢された状態となっているため、シリンダインナをACC位置に回動するだけで、シリンダインナがACC位置に仮固定された状態に保持することができる。
また、第4の発明のように構成することによって、2モーションタイプのキーシリンダ装置のスライド部材を付勢部材として利用することにより、部品点数を増加させることなく、キーシリンダ装置へのシリンダ錠の組付性を向上させた構成とすることができる。
さらに、第5の発明のように構成することによって、シリンダ錠をボデーに取り付けた状態では、スライド部材の付勢力がシリンダインナにかかることを防止することができる。
次に、本発明によるキーシリンダ装置を自動車用ステアリングロック装置として実施した実施形態について説明する。
図1はキーシリンダ装置のシリンダ錠取付構造を示す要部縦断面図、図2(a)は図1に示すキーシリンダ装置のシリンダ錠の構造を示す要部縦断面図、(b)は、(a)のシリンダ錠のシリンダインナをACC位置に回動したときの状態を示す要部縦断面図、図3は、図1に示すキーシリンダ装置のシリンダ錠前面を示す説明図、図4は、図2(a)に示すシリンダ錠のロックピン近傍の拡大断面図である。
図5は(a)は図1に示すキーシリンダ装置のシリンダインナの平面図、(b)は要部を断面とした側面図、(c)は、(a)の5C−5C線断面図、図6は、図5に示すシリンダインナの円筒部における凹部と作動溝を示す(a)は円状溝部を示す要部を断面とした平面図、(b)は側面図である。
図1に示すように、キーシリンダ装置はステアリングポストなどに取り付け可能に形成されたボデー11を有する。ボデー11内にはシリンダインナ12、シリンダアウタ13、シリンダインナ12の前面(図1中左端)を保護するロックシール14、スライド部材である2モーションプレート15等で構成されるシリンダ錠16が収容されている。
このシリンダ錠16は、図2に示すように、シリンダアウタ13にキー挿入方向(図2中右方向)に付勢された2モーションプレート15をスライド溝部13aに取り付けた状態で、ロックシール14とシリンダインナ12をシリンダアウタ13の後端(図2中右端)側から順次シリンダアウタ13内に挿入し回動可能に保持することによって構成されている。
図3に示すように、シリンダインナ12は前面(図2において左端面)にキー差込口12aを有しており、キー25を挿入することにより、シリンダインナ12をシリンダアウタ13に対してキー25の抜き差しが可能なロック位置(LOCK位置)から順次、アクセサリ等への給電が可能なACC位置、運転位置であるオン位置(ON位置)及びエンジンを始動させるためのスタート位置(ST位置)へと回動することができるようになっている。
再び図1を参照すると、ボデー11内には、カム17を介して、シリンダインナ12の回動に連動し、ロック位置で図示しないステアリングシャフトに係合して回動を阻止するロック部材18や、ボデー11の後端部に配設され、同様にシリンダインナ12の回動に連動する図示しないロータリスイッチなどが収容されている。
また、図2及び図4に示すように、シリンダアウタ13の後端下部には突部13bが形成されており、この突部13bの下面はシリンダアウタ13の外周面の一部を形成している。図4に示すように、シリンダアウタ13の突部13bには下方を開口させた穴部13cが形成されており、この穴部13c内にロックピン19がピン付勢手段であるコイルばね20とともに収容された後、突部13bの下面に取り付けられた押え板21によって脱落防止されている。この突部13bの前端側には、同様に下方を開口させた取付穴13dが形成されており、ゴム等の弾性部材22がシリンダ外周面より少し突出した状態で取り付けられている。
この押え板21にはロックピン19の外方端19a(図4中下端)を通すことができる挿通孔21aが形成されており、ロックピン19の外方端19aは押え板21の挿通孔21aから外部に突出してボデー11の係合部である係合孔11aに突入自在となっている。(図1)
一方、突部13bの上端、すなわち、シリンダアウタ13の内周部には穴部13cと連通してロックピン19の内方端19b(図4中上端)を通す連通孔13eが形成されている。この連通孔13eは穴部13cよりも小径とされており、その周辺部には穴部13cの底面部13fが形成されている。
また、ロックピン19はその中央部外周にフランジ状のばね受部19cを有し、ばね受部19cと穴部13cの底面部13fとの間に設けた拡圧作用のコイルばね20により、ロックピン19は突部13bの下面すなわち押え板21の挿通孔21aからシリンダアウタ13の外周から突出する方向に付勢されている。
一方、図5に示すように、シリンダインナ12は円柱状をなし、先端側(図5中左側)の軸心には、図3に示すキー差込口12aが形成され、その周部にロックシール14を取り付ける突状部12bが設けられている。シリンダインナ12の外周面には、両側から軸方向に所定間隔を持ってキー差込口12aに連通するタンブラー穴12cがそれぞれ穿設され、このタンブラー穴12cにそれぞれ図示しないスプリングによって半径方向に付勢されたタンブラー23(図1)が配設されるようになっている。このタンブラー23は、周知のシリンダ錠16と同様にキー差込口12aにキー25を挿入することにより各タンブラー23がシリンダインナ12の内部に没入するようになっている。
シリンダインナ12の後端側(図5中右側)には、先端側よりも大径の筒状部12dとフランジ状に突出した鍔状部12eが設けられている。この筒状部12dには、図5及び図6に示すように外周面上に開口させた凹部12fが形成されており、この凹部12fがシリンダインナ12の回動区間内の所定回動位置(この実施例ではACC位置)においてロックピン19の内方端19bを受容することにより、ロックピン19の外方端19aをボデー11の係合孔11aから離脱させることが可能となっている。
また、凹部12fと交差するように筒状部12dの外周面上に開口した作動溝部12gが円周方向に形成されている。この作動溝部12gは凹部12fよりも深さが浅く、ロックピン19の外方端19aがボデー11の係合孔11aに突入した状態でシリンダインナ12が所定範囲(この実施例ではロック位置からスタート位置まで)で回動することを許容するように形成されている。図5(c)に示すように、この作動溝部12gの底面はロックピン19の内方端19bに当接してロックピン19をボデー11側に突出した状態に保持する押圧面部12hを構成し、ロックピン19の内方端19bが押出面部上に位置しているときは、ロックピン19の内方端19bが押圧面部12hに当接し、ロックピン19の外方端19aがボデー11の係合孔11aに突入した状態に保たれるので、シリンダ錠16はボデー11内に保持される。
また、作動溝部12gの軸方向に形成される側面は、ロックピン19の内方端19bと係合して、シリンダインナ12の軸方向の移動を規制する保持面12iとなっている。この保持面12iの先端側(図6中左側)中央部には切込部12jが形成されており、この切込部12jは凹部12fに連接して形成されており、ACC位置でシリンダインナ12をキー挿入方向に押し込むことにより、ロックピン19の内方端19bが凹部12fに収容可能な状態で切込部12jに係合されるようになっている。図2(b)及び図6(a)に示すように、この切込部12jの円周方向の側面はロックピン19の内方端19bと係合し、シリンダインナ12のACC位置から回動することを規制する役割を果たす。
再び図5を参照すると、鍔状部12eの先端側(図5中左側)の表面にはキー引き抜き方向に突出した係止部12kが一体的に設けられている。この係止部12kはロック位置方向側に軸方向に沿った係止面12mを形成し、オン位置方向側にはなだらかに傾斜したテーパー面12nが形成されている。
この鍔状部12eの後端側(図5(b)中右側)の表面には、シリンダ錠16をボデー11に取り付けたときに、ボデー11の内周面に当接してACC以外でシリンダインナ12がキー挿入方向に押し込まれることを阻止する凸部12pが設けられている。この凸部12pはACC位置で図示しないボデー11内周面に形成された凹溝に係合することによってシリンダインナ12をキー挿入方向へ移動することができるようになる。
さらに、鍔状部12eの中央部には、後方(図6中右側)に突出した連結部12rが設けられている。そのため、図1に示すようにこの連結部12rはボデー11に回動可能に取り付けられたカム17と連結し、シリンダインナ12の回動動作をロック部材18や図示しないロータリースイッチに伝達するようになっている。また、図6(b)に示すように、鍔状部12eの連結部12rの周辺部には、連結部12rを取り囲むようにして円弧状に窪んだ円状溝部12qが形成されており、シリンダインナ12をキー挿入方向に移動させたときにカム17の先端が係合可能となっている。
一方、再び図2を参照すると、シリンダアウタ13の上面側(図2中上側)には軸方向に形成されたスライド溝部13aに2モーションプレート15が摺動可能に挿入されている。また、2モーションプレート15はキー挿入方向にリターンスプリング24によって付勢されており、軸方向に開口したスライド溝部13aの開口部13gから、2モーションプレート15の先端が突出するようになっている。
そのため、シリンダ錠16は、2モーションプレート15の先端部がシリンダインナ12の鍔状部12eに当接するように構成される。これにより、シリンダインナ12をロック位置からACC位置に回動すると、図6(a)に示すように、ロックピン19の内方端19bが作動溝部12gの保持面12iから外れて切込部12jに係合可能となるため、シリンダインナ12が2モーションプレート15によってキー挿入方向に自動的に押し出される。その結果、ロックピン19の内方端19bが切込部12jに係合し、シリンダインナ12がACC位置に保持される。
上記実施形態の構成によれば、ボデー11にシリンダ錠16を取り付ける前に、シリンダインナ12を予めACC位置に回動しておけば、ロックピン19の内方端19bが凹部12fに収容可能な状態に保持されるので、簡単にシリンダ錠16をボデー11に取り付けることができる。また、シリンダインナ12がACC位置に回動されたときには、シリンダインナ12の鍔状部12eが2モーションプレート15によってシリンダアウタ13の後端部から離間するため、外観からシリンダ錠16がボデー11に取り付けることができる状態にあるか否かを容易に確認することができる。したがって、誤ってACC位置以外の回動位置にあるシリンダ錠16をボデー11に取り付けることを確実に防止することができる。
図7に示すように、ボデー11にはシリンダ錠16を挿入可能に開口した円筒部11bが設けられている。この円筒部11bの内周面にはロックピン19と係合する挿入溝11cが軸方向に延設されている。この挿入溝11cは、円筒部11bの中間部でロックピン19を半径方向(図7中上方向)に押し込む傾斜面11dに連接されている。
したがって、シリンダ錠16を円筒部11bに挿入すると、ロックピン19の外方端19aが傾斜面11dに当接することによって、ロックピン19がコイルばね20の付勢力に抗して押し込まれ、ロックピン19の内方端19bが凹部12fに収容される。
そして、シリンダ錠16の連結部12rがカム17に連結されるまでシリンダ錠16が挿入されると、ロックピン19の外方端19aが円筒部11bの下面側に形成された係合孔11aに対向するため、コイルばね20の付勢力によってロックピン19が突出して係合孔11aに係合することにより、シリンダ錠16がボデー11に一体的に連結される。
なお、弾性部材22が円筒部11bの内周面によって圧縮された状態で取り付けられるため、シリンダ錠16とボデー11とのがたつきを抑えることができるようになっている。
また、2モーションプレート15の先端に対向する円筒部11bの内周面には、軸方向に突出して形成された当接部11eが設けられている。そのため、ロックピン19の外方端19aが係合孔11aに係合する位置までシリンダ錠16が挿入されると、2モーションプレート15をキー引き抜き方向(図7中左方向)に押動し、シリンダ錠16がボデー11に取り付けられた状態では、2モーションプレート15のキー挿入方向の負荷がシリンダインナ12にかからないように構成されている。
なお、24はシリンダインナ12をキー引き抜き方向に付勢するためのカムスプリング24であり、シリンダインナ12はACC位置で、このカムスプリング24の付勢力に抗してキー挿入方向に押し込むことができるようになっている。
次に、本発明を自動車用ステアリングロック装置に実施した実施形態を示す。図8(a)は、図1に示すキーシリンダ装置の図中8A−8A線に沿った横断面図、(b)は、キーシリンダ装置のシリンダインナがロック位置にあるときの2モーションプレート15と係止部の関係を示す(a)における8B−8B線に沿った要部断面図、図9(a)は、図8に示すキーシリンダ装置がロック位置からACC位置へ回動される途中の2モーションプレートと係止部の動作を示す横断面図、(b)は、(a)における9B−9B線に沿った要部断面図である。
図10は図1に示すキーシリンダ装置がACC位置にあるときの要部縦断面図、図11(a)は、図10に示すキーシリンダ装置の図中11A−11A線に沿った横断面図、(b)は、キーシリンダ装置のシリンダインナがACC位置にあるときの2モーションプレートと係止部の関係を示す(a)における11B−11B線に沿った要部断面図、図12は、ACC位置からLOCK位置側に戻り回動させるときのACC位置でシリンダインナをキー挿入方向に押し込んだときの状態を示す要部縦断面図である。図13は、図12に示すキーシリンダ装置の図中13A−13A線に沿った横断面図であり、(b)は、キーシリンダ装置のシリンダインナがACC位置にあるときの2モーションプレートと係止部の関係を示す(a)における13B−13B線に沿った要部断面図である。
シリンダインナ12がロック位置にあるときには、図8に示すように2モーションプレート15の先端がシリンダインナ12の鍔状部12eに形成された係止部12kのテーパー面12nにACC位置側(図8(a)中、時計回り方向)で対向しており、図9及び図10に示すように、キー25をキー差込口12aに挿入してシリンダインナ12をACC位置へ回動させると、テーパー面12nが2モーションプレート15の先端を押動して、これをキー引き抜き方向に移動させるので、係止部12kに関係なくシリンダインナ12を回動することができる。2モーションプレート15は、係止部12kを乗り越えるとリターンスプリング24の付勢力によって元の位置に復帰し、図11の状態となる。
ロック位置からACC位置に回動した後、ACC位置からオン位置及びスタート位置までは支障なく回動させることができる。なお、図8(a)に示すように、ACC位置以外のロック位置、オン位置及びスタート位置では、ロックピン19の内方端19bはシリンダインナ12の筒状部12dの押圧面部12hに対向する位置にあるため、ロックピン19を押し込むことができず、シリンダ錠16をボデー11から離脱させることはできない。
一方、シリンダインナ12がACC位置に位置している場合には、図11(a)に示すようにロックピン19の内方端19bがシリンダインナ12の筒状部12dの凹部12fに対向するため、ボデー11の外周面から係合孔11aに工具などを挿入し、ロックピン19が凹部12fに受容される位置までロックピン19を押し込むことによって、ボデー11からシリンダ錠16を離脱させることができる。
ACC位置では、図11に示すように2モーションプレート15の先端がシリンダインナ12の鍔状部12eに形成された係止部12kの係止面12mにロック位置側(図11(a)中、反時計回り方向)で対向するため、ロック位置からACC位置への戻り回動が阻止されるようになっている。
そのため、シリンダインナ12をACC位置からオン位置及びスタート位置に回動させた後、ACC位置からロック位置に戻り回動させようとする場合には、図12に示すようにキー挿入方向にキー25を押し込む。
これにより、シリンダインナ12はカムスプリング24の付勢力に抗して後方に移動され、図13(b)に示すようにシリンダインナ12の鍔状部12eに形成された係止部12kの係止面12mがロックプレートの先端と係合する位置から外れるため、シリンダインナ12をロック位置まで戻り回動させることができる。
したがって、シリンダインナ12をON位置等からACC位置へと戻り回動させるとき、シリンダインナ12をキー挿入方向に押動していない場合は、2モーションプレート15が係止部12kの係止面12mと係合することにより、ロック位置まで戻り回動することが阻止され、シリンダインナ12をキー挿入方向に押動している場合のみシリンダインナ12をロック位置まで戻り回動させることができる。
これより、シリンダインナ12が自動車の運転中などに不用意にロック位置まで戻り回動することを防止できる2モーションタイプのキーシリンダ装置として実施することができる。
しかも、シリンダ錠16をボデー11から離脱しているときには、シリンダインナ12のキー挿入方向への付勢にリターンスプリング24と2モーションプレート15を利用するので、2モーション機構に必要な構成部品を利用して、シリンダ錠装置へのシリンダ錠の取付性を改善することができる。
したがって、シリンダ錠16の装着操作が容易で且つ部品点数が少ない2モーションタイプのキーシリンダ装置を提供できることとなる。
以上実施形態について説明したが、例えば、シリンダインナ12に設ける凹部12fはACC位置以外の回動位置でロックピン19を受容するように配置形成してもよい。また、ロックピン19はシリンダアウタ13の下部に設けるものに限定されず、任意の位置に設けることができる。
さらに、押出面部及び凹部12fの形成場所はシリンダインナ12の筒状部12dに限られず、シリンダインナ12の任意の箇所に形成することができる。
本発明は自動車等のステアリングロック装置に限らずシリンダ錠を必要とするキーシリンダ装置であれば適用することができる。
キーシリンダ装置のシリンダ錠取付構造を示す要部縦断面図である。 (a)は図1に示すキーシリンダ装置のシリンダ錠の構造を示す要部縦断面図、(b)は、(a)のシリンダ錠のシリンダインナをACC位置に回動したときの状態を示す要部縦断面図である。 図1に示すキーシリンダ装置のシリンダ錠前面を示す説明図である。 図2(a)に示すシリンダ錠のロックピン近傍の拡大断面図である。 (a)は図1に示すキーシリンダ装置のシリンダインナの平面図、(b)は要部を断面とした側面図、(c)は、(a)の5C−5C線断面図である。 図5に示すシリンダインナの円筒部における凹部と作動溝を示す(a)は円状溝部を示す要部を断面とした平面図、(b)は側面図である。 図1に示キーシリンダ装置にシリンダ錠を取り付ける途中の状態を示す要部縦断面図である。 (a)は、図1に示すキーシリンダ装置の図中8A−8A線に沿った横断面図、(b)は、キーシリンダ装置のシリンダインナがロック位置にあるときの2モーションプレートと係止部の関係を示す(a)における8B−8B線に沿った要部断面図である。 (a)は、図8に示すキーシリンダ装置がロック位置からACC位置へ回動される途中の2モーションプレートと係止部の動作を示す横断面図、(b)は、(a)における9B−9B線に沿った要部断面図である。 図1に示すキーシリンダ装置がACC位置にあるときの要部縦断面図である。 (a)は、図10に示すキーシリンダ装置の図中11A−11A線に沿った横断面図、(b)は、キーシリンダ装置のシリンダインナがACC位置にあるときの2モーションプレートと係止部の関係を示す(a)における11B−11B線に沿った要部断面図である。 ACC位置からLOCK位置側に戻り回動させるときのACC位置でシリンダインナをキー挿入方向に押し込んだときの状態を示す要部縦断面図である。 図12に示すキーシリンダ装置の図中13A−13A線に沿った横断面図であり、(b)は、キーシリンダ装置のシリンダインナがACC位置にあるときの2モーションプレートと係止部の関係を示す(a)における13B−13B線に沿った要部断面図である。 従来のキーシリンダ装置の(a)は要部断面図、(b)は(a)における14B−14Bに沿った横断面図である。
符号の説明
11 ボデー
11a 係合孔
11e 当接部
12 シリンダインナ
13 シリンダアウタ
16 シリンダ錠
12f 凹部
12g 作動溝部
12i 保持面
12j 切込部
12k 係止部
15 2モーションプレート
19 ロックピン
24 コイルスプリング

Claims (5)

  1. シリンダインナとシリンダアウタ等で構成され、前記シリンダインナを前記シリンダアウタに対して軸方向に移動可能に収容したシリンダ錠と、該シリンダ錠をボデー内に取り付け、前記シリンダアウタに設けられたロックピンを前記ボデーの係合部に係合させることによって、前記シリンダ錠を前記ボデー内に保持するようにしたキーシリンダ装置におけるシリンダ錠の取付構造において、
    前記シリンダインナには、該シリンダインナの回動区域内の所定回動位置において前記ロックピンを受容する凹部と、
    該凹部に交差するように円周方向に形成された作動溝と、
    前記凹部の一端部に連接して前記作動溝の側面から軸方向に形成され、前記シリンダインナを所定回動位置でキー挿入方向に移動することにより、前記ロックピンの内方端を収容するように円周方向の側面が係合して前記シリンダインナの所定回動位置からの回動を阻止する切込部とを設けたことを特徴とするキーシリンダ装置におけるシリンダ錠の取付構造。
  2. 定回動位置で前記シリンダインナをキー引き抜き方向に移動させることにより、前記ロックピンを前記切込部から離脱させて前記作動溝に係合可能とし、前記シリンダインナの回動を許容するとともに、所定回動位置以外の回動位置では、前記シリンダインナの軸方向の移動を阻止する保持面を軸方向に対して直交する前記作動溝の側面に設けたことを特徴とする請求項1に記載のキーシリンダ装置におけるシリンダ錠の取付構造。
  3. 前記シリンダインナをキー挿入方向に付勢する付勢手段を前記シリンダアウタに設け、
    前記シリンダインナを所定回動位置において前記付勢手段がキー挿入方向に押動し、前記ロックピンを前記切込部に係合させることにより、所定回動位置以外の回動位置への前記シリンダインナの回動を阻止することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のキーシリンダ装置におけるシリンダ錠の取付構造。
  4. 前記シリンダインナの後端部に一体的に設けられ、キー引き抜き方向に突出した係止部と、
    キー挿入方向に付勢された状態で前記シリンダアウタに収容され、前記シリンダインナの所定回動位置において前記係止部に係合することにより、前記シリンダインナのロック位置への戻り回動を阻止するスライド部材とを設け、
    前記スライド部材の先端部を前記シリンダインナに当接することにより、前記シリンダインナをキー挿入方向に付勢することを特徴とする請求項3に記載のキーシリンダ装置におけるシリンダ錠の取付構造。
  5. 前記シリンダ錠を前記ボデー内に収容することにより、前記スライド部材をキー引き抜き方向に押し込む当接部を前記ボデーの内周面に設けたことを特徴とする請求項4に記載のキーシリンダ装置におけるシリンダ錠の取付構造。
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