JP7048170B2 - ドアロック装置及びそのドアロック装置の車両ドアへの取付方法 - Google Patents

ドアロック装置及びそのドアロック装置の車両ドアへの取付方法 Download PDF

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本発明はドアロック装置及びそのドアロック装置の車両ドアへの取付方法に関するものである。
自動車のサイドドアは、通常、アウタパネルとインナパネルとを重ね合わせて構成されており、これら2枚のパネル相互間の寸法、すなわちサイドドアの厚さが車種によって異なる場合は、インナパネルに取り付けられるロック機構とアウタパネルに取り付けられるキーシリンダとの間隔も車種ごとに異なることになるので、キーシリンダをロック機構に連結するロッドも車種ごとに長さの異なるものを用意する必要があった。
このため、部品種類数を増大させ、コストアップの要因となっていたという課題に対して、車両用ドアのアウタパネルに取り付けられるキーシリンダと、車両用ドアのインナパネルに取り付けられるロック機構と、キーシリンダの回転操作に応じて回転しロック機構のロック動作又はアンロック動作を行うようにキーシリンダに連結され、かつ、ロック機構の被係合部に係合可能な係合部を先端に備えたロッドと、を備え、ロッドは、その軸方向に伸縮可能な伸縮部を備えているものとしたドアロック装置が知られている(特許文献1参照)。
国際公開第2014/196271号
ところで、上記ドアロック装置の構成では、車両ドアに取り付ける場合、まず、ロック機構を車両ドアに取り付ける。
その後、ロッド(以下、パドルともいう)やキーシリンダ(以下、シリンダともいう)等を有するキーで操作するための操作部が取り付けられたドアハンドルの車両ドアへの取り付けが行われる。
具体的には、車両ドアの外側からロック機構のパドルを連結する部分にパドルを差し込むようにしてパドルとロック機構の連結を行いつつ、ドアハンドルが車両ドアの所定の位置に位置するようにしてドアハンドルの取り付けが行われる。
一方、上記従来技術の取り付け手順とは異なり、車両ドアに先に操作部を取り付け、後からロック機構を取り付ける手順でドアロック装置の取り付けを行いたいという要望もある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、ドアロック装置の車両ドアの取り付け作業を容易とする、ドアロック装置及びそのドアロック装置の車両ドアへの取付方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために以下の構成によって把握される。
(1)本発明のドアロック装置は、車両ドアに設けられ、アンロック状態及びロック状態に切り換えるキーロータを有するロック機構と、前記車両ドアに設けられ、キーによる操作で前記キーロータを動作させる操作部と、を備え、前記操作部は、前記キーの挿入によって回転可能となるシリンダと、前記ロック機構に作動連結し、前記シリンダの回転を前記ロック機構に伝達する伝達部材と、前記伝達部材に前記シリンダの回転を伝達可能に前記シリンダと前記伝達部材を連結する連結部と、を備え、前記キーロータは、前記伝達部材の先端部を受け入れて、前記先端部を相対回転不能に係合する係合部を備え、前記連結部は、前記伝達部材が連結される連結部材を備え、前記伝達部材が、前記連結部材に対して回転不能で、かつ、前記連結部材の基端部側から先端部側にスライド移動可能に連結されており、前記操作部は、前記伝達部材を前記ロック機構に作動連結する前の状態のときに、前記伝達部材をスライド移動前の位置である前記連結部材の前記基端部側の位置に保持する仮保持部を備えている。
(2)上記(1)の構成において、前記ロック機構の前記係合部及び前記伝達部材の前記先端部は、それぞれ回転方向の相対位置が一致したときに係合する形状を有しており、前記伝達部材が前記ロック機構に作動連結する前の状態では、前記シリンダが中立位置のときの前記伝達部材の前記先端部に対して、中立位置の前記ロック機構の前記係合部が係合できるように設定されており、前記シリンダの中立位置以外の位置で前記伝達部材を前記連結部材の前記先端部側にスライド移動させたときには、前記伝達部材の前記先端部と前記ロック機構の前記係合部が係合せず、前記シリンダが中立位置に戻されて、初めて前記伝達部材の前記先端部と前記ロック機構の前記係合部が係合する。
(3)上記(2)の構成において、前記操作部は、前記連結部材の先端部側に前記伝達部材をスライド移動させるように付勢する付勢部材を備え、前記伝達部材は、基端部側に形成され、前記仮保持部に保持される規制片を備え、前記規制片は、前記シリンダが中立位置以外のときに、前記仮保持部と位置が適合し、前記仮保持部の保持が解除される解除部を有しており、前記操作部及び前記ロック機構が前記車両ドアに設けられた後に、前記伝達部材の前記ロック機構への作動連結のために、前記キーを前記シリンダに挿入して中立位置から回転させ、前記解除部が前記仮保持部と適合する位置に来ると、前記仮保持部の保持が解除されて、前記伝達部材はスライド移動するが、そのときには前記伝達部材の前記先端部と前記ロック機構の前記係合部が係合せず、再び、前記シリンダを回転させて中立位置に戻すと、前記伝達部材の前記先端部と前記ロック機構の前記係合部が係合する。
(4)上記(1)から(3)のいずれか1つの構成において、前記連結部は、前記シリンダの回転を前記連結部材に伝達するギアを備えている。
(5)本発明の取付方法は、アンロック状態及びロック状態に切り換えるキーロータを有するロック機構と、キーによる操作で前記キーロータを動作させる操作部と、を備えるドアロック装置の車両ドアへの取付方法であって、前記車両ドアに直接的又は間接的に前記操作部及び前記ロック機構を取り付ける第1手順と、前記第1手順の後に、前記操作部のシリンダの回転を前記ロック機構に伝達する伝達部材を前記ロック機構に作動連結させる第2手順と、を含み、前記第2手順は、前記伝達部材の先端部を前記キーロータの前記先端部を相対回転不能に係合する係合部に係合させるために、スライド移動しないように保持されていた前記伝達部材の保持を解除して、前記伝達部材をスライド移動させることを含む。
本発明によれば、ドアロック装置の車両ドアの取り付け作業を容易とする、ドアロック装置及びそのドアロック装置の車両ドアへの取付方法を提供することができる。
本発明に係る実施形態のドアロック装置を説明するための図である。 本発明に係る実施形態の操作部のパドルの周辺を拡大した拡大斜視図である。 本発明に係る実施形態のロック機構及び操作部を車両ドアに設けた状態を説明する図である。 本発明に係る実施形態のロック機構にパドルを作動連結するところを説明するための図である。 本発明に係る実施形態のロック機構にパドルが作動連結したところを示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、「実施形態」と称する)について詳細に説明する。
なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号又は符号を付している。
(第1実施形態)
図1は本発明に係る実施形態のドアロック装置1を説明するための図である。
ドアロック装置1は、図1に示すように、車両ドアに設けられ、アンロック状態及びロック状態に切り換えるキーロータ11を有するロック機構10と、同様に、車両ドアに設けられ、キーによる操作でキーロータ11を動作させる操作部20と、を備えている。
なお、本実施形態では、操作部20は、車両ドアに取り付けられるドアハンドルのハンドルベース2に取り付けられて、そのハンドルベース2が車両ドアに取り付けられるようになっており、操作部20は、ハンドルベース2を介して間接的に車両ドアに取り付けられている。
しかし、車両の設計によっては、操作部20が車両ドアに、直接、取り付けられる場合も考えられるため、操作部20は、必ずしも、間接的に車両ドアに取り付けられるものではなく、直接、車両ドアに取り付けるようにしてもよい。
また、操作部20が間接的に車両ドアに取り付けられる場合でも、ハンドルベース2と異なる部材を介して取り付けられる場合も考えられるため、間接的に取り付けられる場合であっても、ハンドルベース2を介して取り付けることに限定されるものではない。
したがって、操作部20は、間接的又は直接的に車両ドアに対して取り付けられることで、車両ドアに設けられていればよい。
(ロック機構10)
ロック機構10は、図1に示すように、キーロータ11を有しており、このキーロータ11の回動が車体(図示せず)に設けられるストライカ(図示せず)をラッチ又はラッチ解除する部分に伝達されることで、車両ドアがロック状態(施錠状態)又はアンロック状態(解錠状態)になる。
なお、キーロータ11の回動に伴って、車体(図示せず)に設けられるストライカ(図示せず)をラッチ又はラッチ解除する構成は、一般的な構成でよく、特に、限定されるものではない。
そして、キーロータ11内には、後述する操作部20の伝達部材としてのパドル22の先端部22Aを受け入れて、その先端部22Aを相対回転不能に係合する係合部12を備えている。
具体的には、パドル22の回転とともに、キーロータ11が回転できるように係合部12はキーロータ11内に固定されている。
ただし、本実施形態のように、キーロータ11に一体に係合部12が形成されていてもよく、または、キーロータ11と係合部12を別部品としてキーロータ11に係合部12を固定してもよい。
したがって、キーロータ11が、少なくともパドル22の先端部22Aを挿脱可能に受け入れるとともに、先端部22Aを相対回転不能に係合する係合部12を備えていればよい。
(操作部20)
図2は、本実施形態の操作部20のパドル22の周辺を拡大した拡大斜視図であり、一部を透視図として描いている。
操作部20は、図1に示すように、キーの挿入によって回転可能となるシリンダ21と、後ほど説明するように、ロック機構10に作動連結し、シリンダ21の回転をロック機構10に伝達する伝達部材であるパドル22と、後ほど説明するように、パドル22にシリンダ21の回転を伝達可能にシリンダ21とパドル22を連結する連結部23と、を備えている。
また、連結部23は、パドル22が連結される連結部材としてのシャフト23A(図4および図5参照)と、ギアボックス23B内に設けられた複数のギア(図2に示すギア23BA及びギア23BB)と、を備えている。
ギア23BAは、シャフト23Aのギアボックス23B内に位置する基端部に固定されており、ギア23BBは、シリンダ21のギアボックス23B内に位置する回転軸の先端に固定されている。
なお、本実施形態では、ギアボックス23Bが、上側筐体23BU(以下、筐体の第1半体ともいう。)と、下側筐体23BL(以下、筐体の第2半体ともいう。)と、を備え、それらを合わせることでギアボックス23Bが形成されているが、このような構成に限定される必要はない。
例えば、上側筐体23BUをシリンダ21の筐体と一体化したものとして、そのシリンダ21の筐体に一体化されている上側筐体23BUに下側筐体23BLを取り付けるようにして、ギアボックス23Bの部分が形成されるものであってもよい。
また、シャフト23Aが、直接、シリンダ21の回転軸の先端に固定され、連結部23がシャフト23Aだけからなるものとしてもよい。
ただし、本実施形態のように、連結部23がギア(ギア23BA及びギア23BB)を備える場合、直接、シリンダ21の回転軸の先端にシャフト23Aを固定または一体にするのに比べ、ギアの設計によって、シャフト23Aの配置を簡単に変更できる。
なお、シャフト23Aはシリンダ21と一体に形成することもできる。
このため、連結部23がギア(ギア23BA及びギア23BB)を備える場合、車種の違い等によって、車両ドアに設けられるロック機構10と操作部20が設けられるハンドルベース2との相対位置関係が変化しても、適切な位置にパドル22が位置するように、シャフト23Aの配置を変更する設計が可能である。
パドル22は、先端部22A側が有底筒状の本体部22B(図4及び図5参照)と、本体部22Bから突出する一文字状の突出片として形成された先端部22Aと、を備えている。
また、パドル22は、本体部22Bの延在方向に沿って設けられた長孔22BAを有している。
なお、図1及び図2では、一方の長孔22BAしか見えていないが、その一方の長孔22BAと対向する本体部22Bの位置にも同じ形状の長孔22BAが設けられている。
そして、シャフト23Aを貫通するように設けられたピン23ABの両端部が、それぞれの長孔22BA内に位置することで、パドル22は、シャフト23Aに対して回転不能で、かつ、シャフト23Aの基端部側から先端部側にスライド移動可能に連結されている。
また、パドル22の本体部22B内には、パドル22をシャフト23Aの先端側にスライド移動させるように付勢する付勢部材としてのコイルバネ24(図4及び図5参照)が設けられている。
なお、本実施形態では、パドル22の本体部22B内にコイルバネ24を設けることで、操作部20が、シャフト23Aの先端部側にパドル22をスライド移動させるように付勢する付勢部材を備えたものとしているが、これに限定されるものではない。
例えば、パドル22の本体部22Bの外周に付勢部材となるコイルバネを受けるフランジ部を設けておき、本体部22Bを内部に収容できる程度の大きさのコイルバネの一端がギアボックス23B(下側筐体23BL)の外面に当接し、コイルバネの他端がフランジ部に当接するものとして、操作部20が、パドル22をシャフト23Aの先端部側にスライド移動させるように付勢する付勢部材を備えたものとしてもよい。
(ドアロック装置1の取付方法)
次に、図3から図5も参照しながら、本実施形態のドアロック装置1を車両ドアに取り付ける取付方法の説明を含め、更に、ドアロック装置1についての説明を行う。
図3は、ロック機構10及び操作部20を車両ドアに設けた状態を説明するための図であり、図4はロック機構10にパドル22を作動連結するところを説明するための図であり、図5はロック機構10にパドル22が作動連結したところを示す図である。
なお、図4及び図5では、パドル22を断面図として描いている。
操作部20は、図1から図5に示すように、一対のL字状の仮保持部23Cを備えている。この仮保持部23Cは、ギアボックス23B(下側筐体23BL)の外面からパドル22側に延在するように形成され、パドル22をスライド移動前の位置であるシャフト23Aの基端部側の位置に保持する。
一方、パドル22は、基端部側の外周に形成され、仮保持部23Cに保持されてパドル22がシャフト23Aの先端側にスライド移動するのを規制する規制片としてのフランジ状のつば部22Cを有している。
なお、本実施形態では、操作部20が備える仮保持部23Cは、具体的には、連結部23が備えているものとしている。
しかしながら、先に触れたように、シャフト23Aが、直接、シリンダ21の回転軸の先端に固定され、連結部23がシャフト23Aだけからなるものとする場合には、シリンダ21の筐体に同様の構造を設けるようにして、操作部20が仮保持部を備えるものとしてもよい。
また、図2に示すように、つば部22Cには、一部に形成された仮保持部23Cの保持を解除する解除部としての切欠部22CAを有している。
なお、図2では、一方の切欠部22CAしか見えていないが、つば部22Cは、その一方の切欠部22CAと対向する位置に形成された同じ形状の切欠部22CAも有している。
そして、まず、図2に示すように、パドル22のつば部22Cを仮保持部23Cに保持させた状態でハンドルベース2を車両ドアに取り付けることで操作部20を車両ドアに設けるようにするとともに、図1の矢印Xで示すように、ロック機構10をパドル22の下側となる第1位置側からパドル22側に近づけてロック機構10が、図3に示す位置に来たところでロック機構10を車両ドアに取り付けることで、ロック機構10を車両ドアに設ける。
このときには、パドル22が仮保持部23Cに保持されており、ロック機構10に連結する位置までスライド移動していないスライド移動前のため、ロック機構10がパドル22に干渉することなく、ロック機構10を取り付けるための所定の位置にロック機構10を配置することができる。
また、ロック機構10は、第1ハウジング半体13Aと第2ハウジング半体13Bを合わせて形成されたハウジング13を備えており、ハウジング13(第2ハウジング半体13B)には、パドル22の先端部22Aを係合部12にガイドするガイド部13BAが設けられているが、このガイド部13BAも上側(第1位置側の反対側)が開口しており、ガイド部13BA内にパドル22の先端部22Aが侵入するのを阻害しないようになっている。
なお、本実施形態では、ロック機構10を、直接、車両ドアに取り付けるものとしているが、例えば、車両ドアに図3に示す位置にロック機構10が来たら自動的にロック機構10をラッチ固定するような構造を有する部材を設けておき、間接的に、ロック機構10が車両ドアに取り付けられるようになっていてもよい。
このように、本実施形態のドアロック装置1は、車両ドアに取り付ける取付方法として、まず、車両ドアに直接的又は間接的に操作部20及びロック機構10を取り付ける第1手順を実施する。
この第1手順が実施されると、図3に示すような位置関係に操作部20とロック機構10が車両ドアに設けられた状態となり、このときには、シリンダ21及びロック機構10は、キーを操作してアンロック状態及びロック状態に切り換えるときの中間の位置すなわちキー挿入可能位置(以下、中立位置)の状態になっている。
そして、この状態のときには、パドル22の先端部22Aは、水平方向から見ると側面が見え、略上下方向に先端部22Aの一文字状が向いた状態(以下、縦一文字姿勢ともいう。)になっている。
一方、ロック機構10の係合部12及びパドル22の先端部22Aは、それぞれ回転方向の相対位置が一致したときに係合する形状を有しており、図3に示すパドル22がロック機構10に作動連結する前の状態では、シリンダ21が中立位置のときのパドル22の先端部22Aに対して、中立位置のロック機構10の係合部12が係合できるように設定されている。
つまり、図3に示すように、パドル22の先端部22Aの一文字状が略上下方向に向いた状態(縦一文字姿勢)のときだけ、中立位置のロック機構10の係合部12に対して係合できるように、ロック機構10が中立位置のときに、係合部12に形成されたパドル22の先端部22Aと係合する一文字状の係合溝も略上下方向に向いた状態となるように、係合部12がキーロータ11内に形成されている。
そして、第1手順の後に、シリンダ21の回転をロック機構10に伝達するパドル22をロック機構10に作動連結させる第2手順を実施する。
具体的には、パドル22のロック機構10への作動連結のために、キーをシリンダ21に挿入して中立位置からロック状態(施錠状態)又はアンロック状態(解錠状態)となる方向にキーを動かし、シリンダ21を回転させる。
そうすると、シリンダ21の回転がシャフト23Aに伝わり、シャフト23Aが回転するが、先に述べたように、パドル22は、シャフト23Aに対して回転不能に連結されているため、パドル22も回転することになり、規制片としてのつば部22Cに設けられた解除部としての切欠部22CAが仮保持部23Cと位置が適合する。
なお、この解除部としての切欠部22CAは、第1手順のときに、仮保持部23Cのパドル22の保持が解除されないように、シリンダ21が中立位置以外のときに、仮保持部23Cと位置が適合するようにつば部22Cに設けられている。
このように、解除部としての切欠部22CAが仮保持部23Cと適合する位置に来ると、仮保持部23Cの保持が解除されて、パドル22がシャフト23Aの先端部側にスライド移動する。
ここで、図4に示すように、仮保持部23Cの保持が解除されるときには、パドル22が回転したことによって、パドル22の先端部22Aは略水平方向に一文字状が向いた状態(以下、横一文字姿勢ともいう。)になっている。
そして、このような横一文字姿勢のまま、付勢部材としてのコイルバネ24の付勢によって、パドル22がシャフト23Aの先端部側にスライド移動することになるが、先に説明したように、ロック機構10の係合部12と係合するためには、パドル22の先端部22Aが縦一文字姿勢になっていなければならない。
このため、パドル22の先端部22Aは、ハウジング13(第2ハウジング半体13B)のガイド部13BAにガイドされて、確実に、係合部12に向かって進行するものの、係合部12内に先端部22Aが侵入する直前の位置でパドル22のスライド移動が、一旦、停止する状態となる。
つまり、キーをシリンダ21に挿入して中立位置から回転させ、解除部としての切欠部22CAが仮保持部23Cと適合する位置に来ると、仮保持部23Cの保持が解除されて、パドル22はスライド移動するが、そのときにはパドル22の先端部22Aとロック機構10の係合部12は係合しない。
そして、その状態から、キーを動かして、シリンダ21を回転させて中立位置に戻すと、その回転に伴ってパドル22も回転して先端部22Aが縦一文字姿勢に戻る。
そうすると、ロック機構10の係合部12及びパドル22の先端部22Aの回転方向の相対位置が一致して係合できる状態となり、コイルバネ24の付勢力によって、パドル22の先端部22Aがロック機構10の係合部12内に侵入するように、パドル22が再びスライド移動して、図5に示すように、パドル22のロック機構10への作動連結が完了する。
つまり、シリンダ21が中立位置に戻されて、はじめてパドル22の先端部22Aとロック機構10の係合部12が係合するものになっている。
なお、一旦、作動連結が完了すれば、パドル22の先端部22Aは、相対回転不能に係合部12に係合された状態となるため、パドル22と係合部12が共に回転するものとなり、キーロータ11を通じて、ロック機構10をアンロック状態及びロック状態に切り換えられる状態となる。
そして、上記のように、操作部20とロック機構10が共に中立位置のときにパドル22のロック機構10への係合がなされるため、操作部20が中立位置でないときに、ロック機構10が中立位置になること等がなく、操作部20の操作とロック機構10の動作とが一致したものとなる。
なお、上記では、ロック機構10の係合部12及びパドル22の先端部22Aが、それぞれ回転方向の相対位置が一致したときに係合する形状として、一文字状の係合溝と一文字状の突出片としたが、ロック機構10の係合部12及びパドル22の先端部22Aが、それぞれ回転方向の相対位置が一致したときに係合する形状であれば、その他の形状であってもよい。
一方、本実施形態のドアロック装置1によれば、操作部20を取り付けるのに先立ってロック機構10を車両ドアに取り付ける手順も採用することができる。また、操作部20をドアパネルの内側から取り付けることができ、操作部20をドアパネルの内側に配置することができる。
さらに、ロック機構10に対するパドル22の作動連結をキーの操作だけで簡単に行えるため、ドアロック装置1の車両ドアへの取り付け作業が容易となる。
加えて、ロック機構10と操作部20の間の距離がレイアウト上変わったとしても、パドル22がスライド移動する構成のため、その位置関係の変化を吸収することができる。
また、ドアロック装置1を車両ドアに取り付ける作業を行う場所に納品するために、ドアロック装置1を運搬するときにおいても、仮保持部23Cでパドル22を保持させておけば、運搬時にパドル22がガタ付くこともなく、また、スライド移動した状態で収納するよりも小さく収納することができる。
以上、具体的な実施形態を基に本発明の説明を行ってきたが、本発明は、具体的な実施形態に限定されるものではなく、技術的思想を逸脱することのない変更や改良を行ったものも発明の技術的範囲に含まれるものであり、そのことは当業者にとって特許請求の範囲の記載から明らかである。
1 ドアロック装置
2 ハンドルベース
10 ロック機構
11 キーロータ
12 係合部
13 ハウジング
13A 第1ハウジング半体
13B 第2ハウジング半体
13BA ガイド部
20 操作部
21 シリンダ
22 パドル
22A 先端部
22B 本体部
22BA 長孔
22C つば部
22CA 切欠部
23 連結部
23A シャフト
23AB ピン
23B ギアボックス
23BA、23BB ギア
23BL 下側筐体
23BU 上側筐体
23C 仮保持部
24 コイルバネ

Claims (5)

  1. 車両ドアに設けられ、アンロック状態及びロック状態に切り換えるキーロータを有するロック機構と、
    前記車両ドアに設けられ、キーによる操作で前記キーロータを動作させる操作部と、を備え、
    前記操作部は、
    前記キーの挿入によって回転可能となるシリンダと、
    前記ロック機構に作動連結し、前記シリンダの回転を前記ロック機構に伝達する伝達部材と、
    前記伝達部材に前記シリンダの回転を伝達可能に前記シリンダと前記伝達部材を連結する連結部と、を備え、
    前記キーロータは、前記伝達部材の先端部を受け入れて、前記先端部を相対回転不能に係合する係合部を備え、
    前記連結部は、前記伝達部材が連結される連結部材を備え、
    前記伝達部材が、前記連結部材に対して回転不能で、かつ、前記連結部材の基端部側から先端部側にスライド移動可能に連結されており、
    前記操作部は、前記伝達部材を前記ロック機構に作動連結する前の状態のときに、前記伝達部材をスライド移動前の位置である前記連結部材の前記基端部側の位置に保持する仮保持部を備えていることを特徴とするドアロック装置。
  2. 前記ロック機構の前記係合部及び前記伝達部材の前記先端部は、それぞれ回転方向の相対位置が一致したときに係合する形状を有しており、
    前記伝達部材が前記ロック機構に作動連結する前の状態では、前記シリンダが中立位置のときの前記伝達部材の前記先端部に対して、中立位置の前記ロック機構の前記係合部が係合できるように設定されており、
    前記シリンダの中立位置以外の位置で前記伝達部材を前記連結部材の前記先端部側にスライド移動させたときには、前記伝達部材の前記先端部と前記ロック機構の前記係合部が係合せず、前記シリンダが中立位置に戻されて、初めて前記伝達部材の前記先端部と前記ロック機構の前記係合部が係合するものとしたことを特徴とする請求項1に記載のドアロック装置。
  3. 前記操作部は、前記連結部材の先端部側に前記伝達部材をスライド移動させるように付勢する付勢部材を備え、
    前記伝達部材は、基端部側に形成され、前記仮保持部に保持される規制片を備え、
    前記規制片は、前記シリンダが中立位置以外のときに、前記仮保持部と位置が適合し、前記仮保持部の保持が解除される解除部を有しており、
    前記操作部及び前記ロック機構が前記車両ドアに設けられた後に、前記伝達部材の前記ロック機構への作動連結のために、前記キーを前記シリンダに挿入して中立位置から回転させ、前記解除部が前記仮保持部と適合する位置に来ると、前記仮保持部の保持が解除されて、前記伝達部材はスライド移動するが、そのときには前記伝達部材の前記先端部と前記ロック機構の前記係合部が係合せず、再び、前記シリンダを回転させて中立位置に戻すと、前記伝達部材の前記先端部と前記ロック機構の前記係合部が係合するものとしたことを特徴とする請求項2に記載のドアロック装置。
  4. 前記連結部は、前記シリンダの回転を前記連結部材に伝達するギアを備えていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のドアロック装置。
  5. アンロック状態及びロック状態に切り換えるキーロータを有するロック機構と、キーによる操作で前記キーロータを動作させる操作部と、を備えるドアロック装置の車両ドアへの取付方法であって、
    前記車両ドアに直接的又は間接的に前記操作部及び前記ロック機構を取り付ける第1手順と、
    前記第1手順の後に、前記操作部のシリンダの回転を前記ロック機構に伝達する伝達部材を前記ロック機構に作動連結させる第2手順と、を含み、
    前記第2手順は、前記伝達部材の先端部を前記キーロータの前記先端部を相対回転不能に係合する係合部に係合させるために、スライド移動しないように保持されていた前記伝達部材の保持を解除して、前記伝達部材をスライド移動させることを含むことを特徴とする取付方法。
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