JP3012431B2 - テープ切断装置及び印字装置 - Google Patents

テープ切断装置及び印字装置

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JP3012431B2
JP3012431B2 JP14088993A JP14088993A JP3012431B2 JP 3012431 B2 JP3012431 B2 JP 3012431B2 JP 14088993 A JP14088993 A JP 14088993A JP 14088993 A JP14088993 A JP 14088993A JP 3012431 B2 JP3012431 B2 JP 3012431B2
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J3/00Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed
    • B41J3/407Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed for marking on special material
    • B41J3/4075Tape printers; Label printers
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T83/00Cutting
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    • Y10T83/0207Other than completely through work thickness or through work presented
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  • Handling Of Sheets (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Electronic Switches (AREA)
  • Labeling Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はテープ切断装置に関し、
特に印字装置におけるテープを切断する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明に関連する一般型式の熱印字装置
は既知である。これらの印字装置は画像を受けるテープ
の供給源と、画像をテープに転写する手段とを有する。
1つの既知の装置においては、テープ保持ケースが画像
受取りテープの供給源と画像転写リボンの供給源とを収
納し、画像受取りテープ及び画像転写リボンは重なった
状態で印字装置の印字領域を通過する。印字領域におい
ては、熱印字ヘッドがプラテンと共働して画像を転写リ
ボンからテープへ転写する。この種のテープ保持ケース
を備えた印字装置は例えばヨーロッパ特許出願第026
7890号明細書に開示されている。乾式レタリング法
又は乾式フィルム印刻法により文字を画像受取りテープ
に転写する他の印字装置も知られている。これらすべて
の印字装置において、画像受取りテープの構造は実質上
同じである。即ち、テープは接着剤の層により剥離可能
な支持層に固定した画像を受取るための上方層を有す
る。
【0003】画像即ち情報をテープに印刷した後、印刷
済みのテープ部分を切り落としてラベルとして使用でき
るようにするのが望ましい。この目的のため、剥離可能
な支持層を上方層から除去して、接着剤層を介して上方
層を任意の表面に付着できるようにする必要がある。既
存の印字装置にあっては、剥離可能な支持層を上方層か
ら除去するのが困難である。すなわち、最初に、緊密に
接着した剥離可能な支持層と上方層との端部分を、例え
ば爪やピンセットを使用して分離し、剥離可能な支持層
の分離した端部分を指でつまんで接着剤層から剥がす必
要がある。これは比較的困難な作業であり、作業中にラ
ベルの端部を損傷させる恐れがある。
【0004】この問題を解決するいくつかの試みがなさ
れてきた。1つの試みはいわゆるタブカットを提供する
ことである。このような装置においては、テープの一部
を切り離すべくテープのすべての層を完全に切断し、こ
れと同時に、テープの一層のみを別に切断する。これに
より、理論的には容易に剥離できる「タブ」(取っ手)
が提供される。比較的厚く剛性のある上方層を有するテ
ープに対しては、タブカット法は成果を収めるが、熱印
字装置に使用する型式のテープ(即ち、上方層が実質上
薄く弾性のポリエステル材料でできているテープ)に対
しては、いわゆるタブカット装置を使用するのがかなり
困難である。いくつかのタブカット装置が提案されてい
るが、熱印字装置に首尾よく利用できたものはない(例
えば、タブカットを形成する試みを記載したヨーロッパ
特許出願第0319209号明細書を参照されたい)。
【0005】このような装置においては、カッタ支持体
上に2つのブレードを設ける。これらのブレードは異な
る高さに位置し、テープへの侵入量が異なる。従って、
一方のブレードが1つの位置でテープのすべての層を切
断し、他方のブレードが剥離可能な支持層のみを切断す
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記ヨーロッパ特許出
願第0319209号明細書に記載されたタブ切断装置
における1つの問題点は、一方のブレードがテープ全体
を常に切断し他方のブレードが支持層のみを切断するよ
うな信頼性を保証するためにブレードの高さを制御する
ことにある。異なる厚さのテープを切断装置で切断する
場合には、この制御が困難である。通常の製造公差に起
因して生じる可能性のあるこのような厚さの変化も上記
の問題を生じさせる。
【0007】別の困難は、タブカットが共通のカッタ支
持体上で2つの切断を同時に行うことにより得られるた
め、オペレータが加えなければならない力が大きくなる
ことである。この力は手動で加えることとなるが、オペ
レータによっては、適正なタブカットを提供するのに十
分な力を加えられず、その結果、支持層を除去する際に
ラベルを損傷させることとなる。逆に、過剰な力を加え
た場合には、両方の位置でテープが完全に切断されてし
まい、切断機構内にテープ材料の部分が残ってしまう。
【0008】これらの問題点は上述の装置を適正に使用
しにくいことを意味する。
【0009】
【課題を解決するための手段並びに作用効果】本発明に
よれば、画像を印刷した画像受取り層と剥離可能な支持
層とを有するテープの部分を切り落とすように配置さ
れ、はさみ式のカッタを形成するように共働する2つの
ブレードを有する第1切断手段;前記テープの層のうち
の1つの層のみを完全に切断し、他方の層は切断しない
ように配置され弾性的に装着された第2切断手段;及び
前記第1切断手段及び第2切断手段を作動させ、当該テ
ープの部分を切り落とすとともに、その切断縁から離れ
た位置でテープの上記1つの層のみを切断するための駆
動手段;を備えたことを特徴とするテープ切断装置が提
供される。
【0010】一実施例において、第1切断手段の一方の
ブレードは固定され、他方のブレードは駆動手段により
作動せしめられたときに固定ブレードの方へ移動する。
可動ブレードは第2切断手段の弾性的に装着されたブレ
ードを作動させる制御アームに固定される。弾性的に装
着されたブレードはアンビルに対して作用し、アンビル
はテープ切断装置の一部を構成してもよいし、テープ切
断装置と共働する熱印字装置の一部として設けてもよ
い。
【0011】好ましくは、駆動手段は電気モータと歯車
列とを有する。一実施例において、歯車列は少なくとも
1つの中間歯車を介してカムトラックを有するカムを駆
動するウォームギヤを有し、カムトラックには第2切断
手段の弾性的に装着されたブレードのための制御アーム
が乗っている。
【0012】駆動手段と第2切断手段とを駆動連結させ
た状態で、同駆動手段から第1切断手段を切り離す手段
を設けるとよい。これにより、カット部により互いに分
離しているが共通の支持層に固定された連続するラベル
のストリップを提供できる。これは上述の従来の印字装
置では不可能であった。その理由は、切断作業を行う毎
に、画像受取りテープが切断され、印刷部分が全体的に
切り落とされてしまうからである。
【0013】本発明の別の形態によれば、画像を受取る
ための画像受取り層と剥離可能な支持層とを有する画像
受取りテープ上に所望の画像を印刷するための手段と;
印刷済みの画像受取りテープの部分を切り落とすように
第1切断領域に配置された第1切断手段と;支持層を実
質上切断せずに画像受取りテープの画像受取り層を切断
するように、第1切断領域から離れた第2切断領域に配
置された第2切断手段と;印字装置の作動のストリップ
ラベルモードを選択したときに、印字装置が画像受取り
テープの部分上に画像を印刷し、画像受取りテープを第
2切断領域へ搬送し、画像受取り層を切断し、画像受取
りテープの次の部分に対しても同様の作動を繰り返して
ラベルのストリップを形成するように、第2切断手段の
作動のみを許容した状態で第1切断手段の作動を禁止す
る手段と;を備えたことを特徴とする印字装置が提供さ
れる。
【0014】本明細書において、「ラベル」なる用語
は、印刷が施され隣のものから個々に支持層から除去で
きる画像受取りテープの部分を意味するものとする。
【0015】好ましくは、第1及び第2切断手段は共通
の駆動機構により駆動せしめられ、第1切断手段の作動
を禁止する手段は駆動機構から第1切断手段を切り離す
手段を有する。
【0016】一実施例において、第2切断手段は制御ア
ームを介して駆動せしめられ、バネ負荷ピンが第1切断
手段を第2切断手段の制御アームの固定する。カムを作
動させるレバーを設け、レバー及びカムの回転時にバネ
の作用の下でピンを移動させ、制御アームから第1切断
手段を切り離す。その結果、第1切断手段が作動してい
ない状態で第2切断手段が作動する。
【0017】上記実施例において、第1切断手段は共働
してはさみカッタを形成する2つのブレードを有し、一
方のブレードは制御アームと一緒に移動できる。第2切
断手段は制御アームにより作動せしめられる弾性的に装
着したブレードを有する。
【0018】一実施例において、オペレータが印字装置
の入力装置へデータを入力することにより、ストリップ
ラベルモードが実行される。別の実施例においては、印
字装置はストリップラベルモードを自動的に選択するよ
うに第1切断手段を不作動にする手段の運動を感知する
ための手段を具備する。
【0019】好ましくは、印字手段はプラテンと印字ヘ
ッドとを有し、プラテンは画像受取りテープを印字領域
へ搬送する搬送手段として作用するように回転できる。
これにより、印字手段と切断領域との間に別個の搬送手
段を設ける必要性がなくなり、印字手段と切断領域との
間の距離を小さくできる。
【0020】搬送手段はコントローラの作用の下でテー
プを搬送するように制御され、コントローラはオペレー
タにより入力され印刷すべき文字を表すデータを受取
り、ラベルの長さ(印字開始位置前の空白テープの前端
部分の長さ及び印字終了位置後の空白テープの後端部分
の長さを含む)を計算するように作動できる。ラベルの
長さは、オペレータにより入力された文字及び空間のデ
ータに基づきコントローラにより計算してもよいし、オ
ペレータが直接入力してもよい。ラベル長さがコントロ
ーラにより計算されてもオペレータにより入力されて
も、前端部分及び後端部分の長さは印刷すべきラベルの
長さ及び文字の寸法に比例してコントローラにより設定
される。
【0021】従って、コントローラは、適当な前端部分
及び後端部分を伴った最終ラベルが形成されるようにテ
ープの送りを制御する。これは、切断領域に関して搬送
されるテープの距離の制御を含む。装置がストリップラ
ベルモードにあるとき、後端部分の長さを決定する搬送
距離は、通常のモードの場合よりも、第1切断領域と第
2切断領域との間の距離だけ大きくなるように、コント
ローラにより自動的に設定される。これは、第1切断領
域ではなくて、第2切断領域がラベルの端部を決定する
からである。
【0022】上記実施例においては、コントローラは、
記憶した前端部分、後端部分及び印刷部分の長さをステ
ッピングモータへ供給する適当なパルス(記憶した搬送
長さに匹敵する適当数のパルス)に変換することによ
り、ステッピングモータを介して搬送手段を制御するよ
うに作動できる。
【0023】本発明の更に別の形態によれば、画像受取
りテープ上に所望の画像を印刷する印字手段てあって、
ステッピングモータの制御の下に画像受取りテープを搬
送するように作動できる印字手段と;画像受取りテープ
の部分を切断するように切断領域に位置した切断手段
と;オペレータにより入力され印刷すべき文字を表すデ
ータを受取り、前端長さ、印刷すべき文字及び後端長さ
を含むラベル情報を保持するように作動するコントロー
ラであって、前端長さ及び後端長さをステッピングモー
タを制御するパルスに変換する手段を有し、ラベルの前
縁及び後縁を決定するためにそれぞれの切断動作を行う
前に画像受取りテープを適当な距離だけ切断領域へ搬送
するコントローラと;を備えたことを特徴とする印字装
置が提供される。
【0024】本発明の別の形態によれば、画像受取りテ
ープ上に所望の画像を印刷する印字手段と;画像受取り
テープを搬送するように作動できるステッピングモータ
と;画像受取りテープの部分を切断するように切断領域
に位置した切断手段と;オペレータにより入力され印刷
すべき文字を表すデータを受取り、前端長さ、印刷すべ
き文字及び後端長さを含むラベル情報を保持するように
作動するコントローラであって、前端長さ及び後端長さ
をステッピングモータを制御するパルスストリングに変
換する手段を有し、ラベルの前縁及び後縁を決定するた
めにそれぞれの切断動作を行う前に画像受取りテープを
適当な距離だけ切断領域へ搬送するコントローラと;を
備えたことを特徴とする印字装置が提供される。
【0025】
【実施例】図1は印字装置内に配置した2つのカセット
の平面図である。上方のカセット2は画像受取りテープ
の供給源を収納し、このテープはプリンタ(印字装置)
の印字領域3を通ってプリンタの出口5へ進む。画像受
取りテープ4は一表面で印字画像を受取るための上方層
4a(図6)を有し、上方層の他面には接着剤層が施し
てあってこれに剥離可能な支持層4bが固着してある。
カセット2はプリンタのプラテン8を収容するためのく
ぼみ6を有する。プラテン8はケージ装着体10内に回
転装着されている。
【0026】下方のカセット7は、このカッセト7内で
供給スプールから巻取りスプールへ延びる熱転写リボン
を収納している。熱転写リボン12は画像受取りテープ
4と重なった状態で印字領域3を通って延びる。カセッ
ト7はプリンタの印字ヘッド16を収容するためのくぼ
み14を有する。印字ヘッド16は、プラテンに接触
し、印字ヘッドとプラテンとの間に熱転写リボン12及
び画像受取りテープを重なった状態で保持する作動位置
(図1)と、プラテンから離れ、熱転写リボン及び画像
受取りテープを解放する不作動位置との間を移動でき
る。作動位置において、プラテンが回転して画像受取り
テープを印字ヘッドを通して駆動し、印字ヘッドはリボ
ン12からのインクの熱転写により画像受取りテープ上
へ画像を印字するように制御される。印字ヘッドは印字
すべき所望の画像に従って熱的に付勢される画素のアレ
イを有する普通の熱印字ヘッドである。
【0027】図2は印字装置の駆動列を示す。印字装置
はブラケット20により印字装置のベースに固定したス
テッピングモータ18を担持する。このモータは二重半
径ギヤ22の大径ギヤ部分24を駆動し、小径ギヤ部分
26はプラテン8及び第2ギヤ28を駆動する。第2ギ
ヤ28は中間ギヤ30を介して第3ギヤ32を駆動し、
第3ギヤはカセット4内のインクリボンのための巻取り
スプールを駆動する。巻取りスプールは図2に34にて
示す。
【0028】ステッピングモータ18はプラテン8を段
階的に駆動し、プラテンの各位置に対して、画像受取り
テープ4上に印刷がされる。プラテン8はその自回転に
より印字領域を通して画像受取りテープを駆動する。プ
ラテンの回転及び印字ヘッド16の付勢はマイクロプロ
セッサにより制御される。これについては後に詳述す
る。
【0029】図3、4は印字装置の切断機構のそれぞれ
側面図、平面図である。カッタモータ36はウォームギ
ヤ38を駆動する。このギヤは3つのギヤ40、42、
44を有する歯車列を駆動し、ギヤ44はカム46を駆
動する。カム46は円周方向に非対称に延びるカムトラ
ックをその表面に具備する。タブカットレバーアーム5
0はピン52を介してカムトラック48内を走行する。
タブカットレバーアームはピボットピン54に枢着さ
れ、バネ負荷ブレードホルダ56に接触してブレード5
8をアンビル60に接触させるように配置されている。
ブレードホルダ56はバネ57により偏倚されている。
別の構成においては、ブレードホルダ56の代わりに、
アンビル60を偏倚してもよい。ブレード58はテープ
の全体を切断するようには設計されておらず、画像受取
りテープ4の画像受取り層のみを切断し、剥離可能な支
持層は切断しないように設計されている。印刷済みのテ
ープの部分を切り落とすための画像受取りテープのすべ
ての層の切断ははさみとして作用する2つの共働するブ
レード62、64により行われる。ブレード62は静止
したままであり、ブレード64はピボットピン54のま
わりで枢動できる。ピン66はブレード64をタブカッ
トレバーアーム50に固定し、ブレード64をレバーア
ーム50と一緒に移動させる。これにより、カムトラッ
ク48内でのタブカットレバーアーム50の運動に応答
してブレード64の上方運動が生じる。ピン66は解除
レバー68を使用することによりタブカットレバーアー
ム50から係合解除できる。解除レバーはカム70を回
転させ、カム70の表面は、このカムが回転したときに
バネ72の作用の下でピン66が移動してタブカットレ
バーアーム50から離れるように、設計してある。
【0030】切断機構は2つのモードで作動できる。第
1のモードにおいては、ピン66がブレード64をタブ
カットレバーアーム50に固定する。カム46が回転し
たとき、タブカットレバーアーム50はトラック48内
で切断位置へ移動し、ブレード58をアンビル60に接
触させる。同時に、ブレード64はブレード62に接触
し、はさみカット(切断)を実行する。従って、印刷し
たテーピの部分が切り落とされ、カット部から小距離離
れてタブカット200(図6)が形成される。第2モー
ド(ストリップラベルモード)においては、解除レバー
68が回転し、ピン66がブレード64をタブカットレ
バーアーム50に固定しなくなっている。この情況にお
いて、カム46が回転してもはさみは作動せず、一連の
位置でタブカットのみが得られる。これは、(図7に示
すように)個々のタブカットにより分割された一連のラ
ベルを伴って印刷された連続するテープを容易に提供す
る。これを達成する方法については後に詳述する。
【0031】印字装置を制御する基本的な回路を図5に
示す。この回路は、読出し専用メモリー(ROM)10
2と、マイクロプロセッサ101と、ランダムアクセス
メモリー(RAM)104とを備えたマイクロプロセッ
サチップ100を有する。マイクロプロセッサはキーボ
ード106の如きデータ入力装置から入力されるデータ
を受取るように接続されている。マイクロプロセッサチ
ップ100はデータを出力して、ディスプレイドライバ
チップ109を介してディスプレイ108を駆動し、ま
た、印字ヘッド16及びプラテン8を制御するステッピ
ングモータ18をも駆動する。マイクロプロセッサチッ
プはまた、印刷済みのテープを切断するために図5にカ
ッタ17として示す切断機構をも制御する。
【0032】最初に、通常の切断モードでのプリンタの
使用を図5及び図8を参照して説明する。印刷すべきデ
ータをキーボード106のデータ入力キーを使用して印
字装置へ入力する。データ入力キーはブロック111に
て示すが、実際は、複数個の文字キー及び数字キーで構
成されている。キーボード106にデータを入力する
と、そのデータはマイクロプロセッサ101へ送られ、
ディスプレイ108を駆動して入力データを表示する。
この目的のため、入力した各文字に対して、マイクロプ
ロセッサがROM102から文字の記憶したバージョン
を呼び出す。文字が圧縮した形で記憶されると、このフ
ォントデータはRAM104に一時的に記憶され、マイ
クロプロセッサ101により処理されて文字を形成する
画素データを発生させる。この画素データは一方ではデ
ィスプレイ108へ伝達され、他方では印刷のために印
字ヘッドへ伝達される。文字データは印字動作が実行さ
れるまで印字ヘッドへ送られない。まず、ラベルのため
の文字が入力され、ディスプレイ108を見ながらキー
ボード106の機能キーを使用して編集される。
【0033】ラベルの最終形状が出来上がったら、マイ
クロプロセッサは印刷すべき各欄(コラム)のための画
素データを算定し、ラベルの全体長さ及びラベル内の印
刷位置を計算する。これは、図8のフローチャートのス
テップ306(ラベル長さ設定)及びステップ308
(前端、後端の計算)にて示す。
【0034】すなわち、このモードにおいては、各ラベ
ルは空白テープの短い前端部分長さ及び短い後端部分長
さを有する。これらの前端部分長さ及び後端部分長さは
マイクロプロセッサに記憶される。マイクロプロセッサ
に記憶された長さはこれらをステッピングモータの駆動
に使用するパルスに変換することによりテープの運動を
制御するために使用できる。これについては後述する。
【0035】印字キー112を使用して印字動作を開始
させたとき、印字ヘッドとはさみ式カッタとの間にある
長さ(本実施例では20mm)のテープが存在し、印刷
は印字ヘッド16位置でのテープの位置から開始され
る。ラベル長さが設定されていない場合は、印刷はステ
ップ310にて開始する。画素データのコラムは印字ヘ
ッドへ伝達され、印字ヘッドがこのコラムを画像受取り
テープ上に印刷する。次いで、ステッピングモータが画
像受取りテープを1コラム幅分だけ前方へ移動させ、次
のコラムが印字ヘッドへ伝達され、印刷される。このよ
うにして、全体のラベルが印刷される。ラベルが完全に
印刷されたとき、ステッピングモータ18が、印字ヘッ
ドとはさみ式カッタとの間の距離の2倍に、はさみ式カ
ッタとタブカットとの間の距離(8mm)を加算した値
に相当する距離だけ画像受取りテープを移動させる。こ
れをステップ312に示す。これは、タブカットが印刷
位置を中心にした状態(即ち、前端長さ20mm、後端
長さ20mm)の最終ラベルを形成するのを保証する。
次いで、切断動作を実行し、ラベルを構成するテープの
印刷部分を切り落とすと同時に、ラベル内にタブカット
200を形成する。出来上がったラベルは図7に示し、
各ラベルにおいて、印刷部分は中心に位置し、各20m
mの前端部分及び後端部分を有する。
【0036】ラベルの長さが設定してあり(ステップ3
06′)印刷部分が好ましくは(必須ではない)中心位
置にくるように前端部分及び後端部分が計算してある場
合は、マイクロプロセッサは前端部分が20mmを越え
ているか否かを判定する(ステップ314)。越えてい
れば、ステップ316で、ステッピングモータは印字ヘ
ッドとはさみ式カッタとの間の距離(20mm)を越え
る距離だけテープを前進させ、次いで、ステップ318
で印刷を開始する。印刷後、ステッピングモータは、印
字ヘッドとはさみ式カッタとの間の距離と、前端部分の
長さと20mmとの差と、後端部分の長さが20mmを
越える余剰距離と、はさみ式カッタとタブカッタとの間
の距離とを合計した値に相当する距離だけテープを前進
させる。次いで、ラベルを切り落とし、同時にタブカッ
トを形成する。多重コピーが必要な場合(ステップ33
0′)は、ループをステップ306へ戻し、その他の場
合は装置を停止させる。
【0037】前端部分の長さが20mmを越えていない
場合は、20mmと前端部分との間の距離を記憶し、コ
ントローラはステップ322を実行してラベルの第1部
分を印刷する。この印刷期間中、テープは、コラムを印
刷する毎に、切断領域の方へ段階的に搬送される。ラベ
ルが上記の記憶した距離に相当する距離だけ搬送された
とき、ステップ324で印刷を一時的に禁止し、ステッ
プ326ではさみ式カッタで切断し、テープの前端部分
を切り落とす。従って、ラベルの前縁はマイクロプロセ
ッサにより決定された空白前端部分長さだけ印刷開始位
置から常に離れている。次いで、前述のようにステップ
318で印刷を開始する。
【0038】ある応用においては、相互に完全には分離
していないが共通の支持層から個々に取り外せる連続す
るラベルのストリップを製造できるようにするのが望ま
しい。上述の印字装置でこのモードを実施するために
は、解除レバー68によりはさみカットを不作動にす
る。このレバーの運動はマイクロプロセッサに接続した
レバー上のセンサにより自動的に感知されてストリップ
ラベルモードを選択する。代わりに、ストリップラベル
モードはキーボード106上のキーを使用することによ
り選択できる。例示的なキーを図5に110にて示す。
このモードの選択はステップ302で検出され、印字ヘ
ッドと切断領域との間の距離がはさみ式カッタで切断す
る場合の距離と異なっていることをマイクロプロセッサ
に知らせる。従って、後端部分の長さを8mmだけ減少
させる。
【0039】次いで、マイクロプロセッサは上述のよう
に印刷を制御する。通常のモードの場合のように、最初
のラベルの印刷はテープが印字ヘッド16とプラテン8
との間に保持されている領域で開始する。完全なラベル
が印刷されるまで印刷を実行する。マイクロプロセッサ
はラベルの前端部分の長さに相当する量だけ印刷開始位
置から離れているラベル前縁位置を計算する。図7に2
02にて示すラベル前縁位置がタブカットブレード58
に到達したとき、テープを停止し、切断作業を自動的に
実行する。次いで、テープの更なる搬送を開始する。マ
イクロプロセッサはラベルの前端部分長さ、印刷部分長
さ及び後端部分長さ、及び次のラベルの前端部分長さを
適正にするようにテープの搬送を制御し、次のラベルの
印刷開始部分の始点で印刷を開始させるようにする。切
断を行うときに印字機構が作動できるような状態が生じ
た場合は、マイクロプロセッサは、切断の実行期間中、
搬送を禁止するのみならず印刷をも禁止する。
【0040】すなわち、テープを完全に切り落とすため
にはさみカットで切断する通常のモードにおける状態と
は異なり、マイクロプロセッサは画像受取りテープがカ
ット部間を移動する距離を計算しなければならない。各
カット位置において、上方層4aのみを切断し、図7に
示すようなラベルのストリップを形成する。
【0041】このモードにおいては、印字装置は、レバ
ー68がその正しい位置へ戻るまで、印刷を行わず、通
常のラベルを切り落とさない。ディスプレイ108上の
印により、通常の切断モードを回復させるためにレバー
を移動させるべきことをオペレータに知らせる。
【0042】図9は、実行が一層簡単でいわゆる短いラ
ベルを製造しない印字装置の作動の別のモードを示す。
図9において、比較のために、図8におけるステップと
同価のステップは同じ参照番号で示し、後にダッ
シ(′)を付す。通常の切断モードにおいては、印刷イ
ンストラクション300′が印刷工程を開始させる。多
重ストリップモードを選択しなかった場合、ステップ4
00にて示すようにラベルの後端部分長さを40mmに
設定する。特定のラベル長さが設定されていない場合
は、ステップ318′にて印刷を開始する。完全なラベ
ルが印刷されたとき、ステッピングモータ18が後端部
分に相当する距離だけ画像受取りテープを移動させる
(ステップ320′)。次いで、ステップ326′で切
断動作を開始する。ラベル長さが設定された場合(ステ
ップ306′)は、ラベルのための適当な前端部分及び
後端部分を計算し、ラベルの印刷部分を中心に位置させ
るか、印刷部分を中心に位置させる必要なしに所定の前
端部分長さ及び後端部分長さを提供する(ステップ30
8′)。次いで、ステップ316′において、印刷を行
わずに適当な前端部分長さを送り、次いで前述のように
印刷を開始する。
【0043】いずれの場合においても、多重コピーが必
要な場合は、ループをステップ306′へ戻し、その他
の場合は装置を停止させる。
【0044】ステップ302′(タブカットのみ)にて
示すいわゆる多重ストリップモードにおいては、ステッ
プ304′で後端部分長さを56mmに設定する。その
他は、上述のような工程を実行する。
【図面の簡単な説明】
【図1】印字装置に挿入した2つのカセットを示す平面
図である。
【図2】印字装置のプラテンのための駆動列を示す概略
平面図である。
【図3】印字装置の切断機構の側面図である。
【図4】印字装置の切断機構の平面図である。
【図5】印字装置のための制御回路を示す概略図であ
る。
【図6】印字装置を使用して製造できるラベルを示す斜
視図である。
【図7】印字装置を使用して製造できるラベルを示す斜
視図である。
【図8】1つのモードにおける印字装置を制御するため
のフローチャートである。
【図9】別のモードにおける印字装置を制御するための
フローチャートである。
【符号の説明】
4 画像受取りテープ 4a 画像受取り層 4b 支持層 8 プラテン 16 印字ヘッド 18 ステッピングモータ 36 カッタモータ 38 ウォームギヤ 40、42、44 歯車列 46 カム 48 カムトラック 50 タブカットレバーアーム 58 ブレード 60 アンビル 62、64 ブレード 66 ピン(バネ負荷ピン) 68 解除レバー 70 カム 72 バネ 100 マイクロプロッセッサチップ 200 タブカット
フロントページの続き (72)発明者 アンドリュー・リチャード・ブカナン・ ハルケット イギリス国ケンブリッジ シービー1・ 2ピーズィー,ヨーク・ストリート 41 (72)発明者 マイケル・アンドリュー・ビードマン イギリス国ハートフォードシャー エス ジー8・0エルピー,ロイストン,ステ ィープル・モーデン,チェイニー・スト リート 2 (56)参考文献 特開 平2−286367(JP,A) 特開 平4−122660(JP,A) 実開 平1−85050(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 11/00 - 11/70 B26D 3/08

Claims (19)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープ切断装置において、 画像を印刷した画像受取り層と剥離可能な支持層とを有
    するテープの部分を切り離すように配置され、はさみ式
    のカッタを形成するように共働する2つのブレードを有
    する第1切断手段; 前記テープの層のうちの1つの層のみを完全に切断し、
    他方の層は切断しないように配置されたブレード及びア
    ンビルを備え、該ブレード及びアンビルの一方がテープ
    の切断中に前記テープを介して前記ブレード及びアンビ
    ルの他方に向けて弾性的に押圧され、それにより前記1
    つの層のみを完全に切断するようになされている第2切
    断手段;及び前記第1切断手段及び第2切断手段を作動
    させ、前記第1切断手段が当該テープの部分を切り落と
    すとともに、その切断縁から離れた位置で前記第2切断
    手段がテープの上記1つの層のみを切断するための駆動
    手段; を備えたことを特徴とするテープ切断装置。
  2. 【請求項2】 前記第1切断手段のブレードの一方が固
    定され、他方のブレードが、前記駆動手段を作動させた
    ときに、固定されたブレードの方へ移動できるようにな
    っている可動ブレードとされていることを特徴とする請
    求項1のテープ切断装置。
  3. 【請求項3】 前記ブレードのうちの可動ブレードを、
    前記第2切断手段ブレードを作動させる制御アームに
    固定したことを特徴とする請求項2のテープ切断装置。
  4. 【請求項4】 前記ブレード及びアンビルの一方がばね
    によって押圧されていることを特徴とする請求項1ない
    し3のいずれかに記載のテープ切断装置。
  5. 【請求項5】 前記駆動手段が電気モータと歯車列とを
    有することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに
    記載のテープ切断装置。
  6. 【請求項6】 前記歯車列が、前記制御アームを乗せる
    カムトラックを有するカムを少なくとも1つの中間ギヤ
    を介して作動させるウォームギヤを有することを特徴と
    する請求項3及び5のテープ切断装置。
  7. 【請求項7】 前記駆動手段と前記第2切断手段とを駆
    動連結させた状態で、同駆動手段と前記第1切断手段と
    の連結を解除するように作動する連結解除手段を更に備
    えたことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記
    載のテープ切断装置。
  8. 【請求項8】 印字装置において、 画像を受取るための画像受取り層と剥離可能な支持層と
    を有する画像受取りテープ上に所望の画像を印刷するた
    めの手段と; 印刷済みの画像受取りテープの部分を切断するように第
    1切断領域に配置された第1切断手段と; 前記支持層を実質上切断せずに画像受取りテープの画像
    受取り層を切断するように、前記第1切断領域から離れ
    た第2切断領域に配置された第2切断手段と;を有し、 通常切断モードでは、前記画像受取りテープの部分上に
    画像を印刷し、第1切断手段によって、画像受取りテー
    プの前記部分を完全に切断して、個別のラベルを作るよ
    うになされており、 当該印字装置が更に、 印字装置の作動のストリップラベ
    ルモードを選択したときに、印字装置が画像受取りテー
    プの部分上に画像を印刷し、同画像受取りテープを前記
    第2切断領域へ搬送し、前記画像受取り層を切断し、同
    画像受取りテープの次の部分に対しても同様の作動を繰
    り返してラベルのストリップを形成するように、前記第
    2切断手段の作動のみを許容した状態で前記第1切断手
    段の作動を禁止する手段と; を備えたことを特徴とする印字装置。
  9. 【請求項9】 前記第1切断手段及び第2切断手段が共
    通の駆動機構により駆動されるようになされ、前記第1
    切断手段の作動を禁止する禁止手段が当該駆動機構から
    の当該第1切断手段の接続を解除する手段を有すること
    を特徴とする請求項8の印字装置。
  10. 【請求項10】 前記第2切断手段が制御アームを介し
    て駆動せしめられ、バネ負荷ピンが前記第1切断手段を
    当該第2切断手段の制御アームに固定し;印字装置がカ
    ムを作動させるレバーを有し、これらレバー及びカムの
    操作により前記バネ負荷ピンがバネの作用で移動せしめ
    られて該制御アームからの当該第1切断手段の連結を解
    除するようになっていることを特徴とする請求項9の印
    字装置。
  11. 【請求項11】 前記第1切断手段が、共働してはさみ
    式カッタを形成する2つのブレードを有することを特徴
    とする請求項8ないし10のいずれかに記載の印字装
    置。
  12. 【請求項12】 前記第2切断手段が弾性的に装着され
    たブレードを有することを特徴とする請求項8ないし1
    1のいずれかに記載の印字装置。
  13. 【請求項13】 前記ストリップラベルモードを自動的
    に選択させるようにするため前記禁止手段の運動を感知
    するための手段を備えたことを特徴とする請求項8ない
    し12のいずれかに記載の印字装置。
  14. 【請求項14】 プラテンと、印字ヘッドとを備え、こ
    のプラテンが画像受取りテープを切断領域へ搬送するた
    めの搬送手段として作用するように回転可能となってい
    ることを特徴とする請求項8ないし13のいずれかに記
    載の印字装置。
  15. 【請求項15】 前記搬送手段が、オペレータにより入
    力され印刷すべき文字を表すデータを受取りこのデータ
    に応じて当該搬送手段を制御するように作動するコント
    ローラに関連していることを特徴とする請求項14の印
    字装置。
  16. 【請求項16】 前記コントローラが印刷すべきラベル
    の長さを計算するように作動し、当該長さが、印字開始
    位置前の空白テープの前端部分の長さ及び印字終了位置
    後の空白テープの後端部分の長さを含むことを特徴とす
    る請求項15の印字装置。
  17. 【請求項17】 前記コントローラが、計算した前端部
    分、後端部分及び印刷部分の長さをステッピングモータ
    へ供給する適当なパルスに変換することにより、当該ス
    テッピングモータを介して前記搬送手段を制御するよう
    に作動し、当該各パルスストリングが計算した搬送長さ
    に匹敵する適当数のパルスを有することを特徴とする請
    求項14、15又は16の印字装置。
  18. 【請求項18】 印刷されるべき画像に対応するデータ
    を入力するためのデータ入力キーを有することを特徴と
    する請求項8乃至17のいずれかに記載の印字装置
  19. 【請求項19】 通常切断モードでは、前記第2切断手
    段が前記支持層を実質的に切断せずにそのまま残して前
    記画像受取り層を切断することにより前記個別のラベル
    がタブカットを有するようにしたことを特徴とする請求
    項18の印字装置
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