JP3011100U - ユニット型和室 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 和室の施工を特別の技術も要せず小人数で短
時間で可能とする。 【構成】 外壁面Ｂと独立して外壁面Ｂの内側に束石
１、束２、大引き３、根太４、床５、壁６、柱７、鴨居
８、敷居９、長押１０、天井１１の和室構成部材をユニ
ットとして和室Ａを構築する。和室Ａと外壁面Ｂを振れ
止め片Ｃで連結する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は一般住宅や増改築のマンション等の和室建築に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の和室建築は作業者が建築現場で一部屋（６〜８畳）を材料を加工しなが ら１週間から１０日間位かけて施工していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

一般住宅等で洋風建築や和風建築を問わず、床の間や仏間等の和室を取り入れ るのが殆どで需要も根強いものがある。そして、特に高度な技術を求められる和 室の施工には熟練した作業者を必要とするのである。 しかし、現状は職人の育てにくい環境にある現代の建築業界にあって建築作業 者も例外ではなく、減少傾向をたどり人手不足も深刻な状態であり工期に多くの 日数を要しているのである。

【０００４】 上記点より本考案は根強い和室の需要に対応し、人手不足の状況下においても 、施工から取り付けまで高度の技術を要せず短時間で可能としたユニット型和室 を提供しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するため本考案ユニット型和室は、外壁面と独立して外壁面の 内側に、束石、束、大引き、根太、床、壁、柱、鴨居、敷居、長押、天井等の和 室構成部材をユニットとして和室が構築され、該和室と外壁面が振れ止め片で連 結されていることを特徴とするものである。

【０００６】

【作用】

本考案ユニット型和室の作用を説明すれば、和室がユニット化されているため 、束石、束、大引き、根太、床、壁、柱、鴨居、敷居、長押、天井等の和室構成 部材を工場で組み立て外壁面の内側に設置するか、或いは建築現場で外壁面の内 側に和室を組み立てるだけであるから、一日で十分に施工できる。 そして、和室は外壁面と振れ止め片で連結されるため安定した状態で固定され る。

【０００７】

【実施例】

以下本考案の一実施例を図面に基づき説明する。 図１は本考案ユニット型和室の一実施例を示す平面図、図２は同上の内部を示 す正面図、図３は同上の一部縦断正面図である。

【０００８】 而して、図中Ａは束石１、束２、大引き３、根太４、床５、壁６、柱７、鴨居 ８、敷居９、長押１０、天井１１等の和室構成部材をユニットとして構築された 和室である。 和室構成部材は工場で生産され、そのまま工場で組み立てることができる。 間取りや広さ、柱の大きさ等はユーザーの要望に応じて好みの部屋にできる。

【０００９】 天井１１は目透し又はさお付き羽重ね張り等適宜に構成され、壁６は耐火ボー ド、断熱材付きパネル、壁クロス、又は塗り壁仕上等自由に選択できる。 又、床の間１２と押入れ１３はユニットとしオプションに設定される。図中１ ４は畳、１５は廻り縁である。尚、窓枠１６は和室Ａと外壁面Ｂと共通とする。

【００１０】 そして、和室Ａは外壁面Ｂの捨てコンクリートＤ上に構築されＬ字型やコ字型 或いは板状の振れ止め片Ｃにより外壁面Ｂに連結されることにより安定した状態 で固定されている。

【００１１】

【考案の効果】

本考案に依れば、和室はユニット化しているため、工場又は建築現場で組み立 てるだけでよく容易に施工が可能で特別高度な技術を要しない。 又、和室も建材に漆塗りを施した高級仕様ともなると従来は漆塗りの技術や漆 塗りに多くの時間を費やしたのであるが、本考案ではユニット化されているため 、建築現場で作業する必要がなく作業者は漆塗りの技術も必要とせず容易に高級 仕様の和室の施工も可能となる。 以上の様に本考案では工場で和室を組み立て建築現場で設置するだけでよいか ら、熟練した作業者でなくても短時間で施工が可能で、然も人手も省くことがで き人手不足の解消にも寄与することのできる有用な考案である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案ユニット型和室の一実施例を示す平面図
である。

【図２】本考案ユニット型和室の内部の一実施例を示す
正面図である。

【図３】本考案ユニット型和室の一実施例を示す一部縦
断正面図である。

【符号の説明】 Ａ 和室 Ｂ 外壁面 Ｃ 振れ止め片 １ 束石 ２ 束 ３ 大引き ４ 根太 ５ 床 ６ 壁 ７ 柱 ８ 鴨居 ９ 敷居 １０ 長押 １１ 天井

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｅ０４Ｇ 21/16 Ｅ０４Ｈ 1/04 Ｚ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 外壁面と独立して外壁面の内側に、束
   石、束、大引き、根太、床、壁、柱、鴨居、敷居、長
   押、天井等の和室構成部材をユニットとして和室が構築
   され、該和室と外壁面が振れ止め片で連結されているこ
   とを特徴とするユニット型和室。