JP3008975U - パネル部材の保持構造 - Google Patents

パネル部材の保持構造

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JP3008975U
JP3008975U JP1994012485U JP1248594U JP3008975U JP 3008975 U JP3008975 U JP 3008975U JP 1994012485 U JP1994012485 U JP 1994012485U JP 1248594 U JP1248594 U JP 1248594U JP 3008975 U JP3008975 U JP 3008975U
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screw
protrusion
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JP1994012485U
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Inventor
二郎 梅田
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株式会社梅田金属
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パネル部材の寸法が枠部材の内のり寸法より
り多少短くなっても、パネル部材を強固に保持すること
ができると共に、ビスが目立つことのなく、かつパネル
部材を簡単に組み込むことができるパネル部材の保持構
造を提供することを目的とする。 【構成】 パネル部材4を枠部材41に保持する保持構
造であって、枠部材41に、パネル部材4の一方の面に
当接する突起51と、突起51に対してパネル部材4の
厚さより幾分狭い間隔を存して突起51の突出方向に螺
合するビス52とを設け、パネル部材4の端部を、枠部
材41に螺合させたビス52の貫通部位と突起51とで
挟んで保持するようにした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば枠部材にパネル部材を組み込んだ門扉などにおいて、パネル 部材を枠部材に保持するパネル部材の保持機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のパネル部材の保持機構では、パネル部材の端部を直角に折り曲 げておいて、その折り曲げた部分を枠部材に突き当て、枠部材にビス止めするか 、あるいは枠部材からパネル部材に平行な突片を設け、この突片とパネル部材の 端部とを重ね合わせてビス止めするようにしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、パネル部材の端縁を直角に折り曲げるものでは、枠部材の内のり寸 法に対し、パネル部材の折曲げ部分間の寸法が若干でも短くなった場合には、折 曲げ部分が枠部材から浮いてしまい、ビス止めし難く、保持状態が不安定になる 不具合があった。また、突片とパネル部材の端部とを重ね合わせてビス止めする ものでは、貫通穴とビス穴とが一致するように正確にパネル部材を位置決めする 必要があり、位置決めが不十分であればビス止めできないという不具合が生ずる 。
【0004】 さらに、両者共に、ビス打ちの作業性の問題から、ビスを枠部材叉はパネル部 材から離して設ける必要があり、ビスが目立って門扉としての外観を損なう問題 があった。加えて、パネル部材側に何らかの加工を施す必要があり、パネル部材 の組込みに手間がかかる問題があった。
【0005】 そこで本考案は、上記の問題点に鑑み、パネル部材の寸法が枠部材の内のり寸 法よりり多少短くなっても、パネル部材を強固に保持することができると共に、 ビスが目立つことのなく、かつパネル部材を簡単に組み込むことができるパネル 部材の保持構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1の考案は、パネル部材を枠部材に保持する 保持構造であって、枠部材に、パネル部材の一方の面に当接する突起と、突起に 対してパネル部材の厚さより幾分狭い間隔を存して突起の突出方向に螺合するビ スとを設け、パネル部材の端部を、枠部材に螺合させたビスの貫通部位と突起と で挟んで保持することを特徴とする。
【0007】 請求項2の考案は、請求項1の考案において、パネル部材の端部、突起及びビ スを覆うと共に、パネル部材が差し込まれるスリットを有する囲部材を、枠部材 に更に設けたことを特徴とする。
【0008】
【作用】
突起にパネル部材の端部の一方の面を添えるようにして当接した状態で、ビス を枠部材に螺合すれば、パネル部材はビスの貫通部位と突起との間に挟まれて保 持される。この構成では、パネル部材がビスと突起との間に挟まれて保持される ため、パネル部材にビス穴等の加工を施す必要がなく、また枠部材に対するパネ ル部材の位置決めを正確に行わなくてもよく、ビスを螺合する作業だけで、パネ ル部材を枠部材に保持することができる。さらに、ビスは、パネル部材と枠部材 の接合部分に設けられ、かつビスの貫通部位(軸部)だけがパネル部材側に露出 するため、ビスを目立ち難い状態で設けることができる。
【0009】 また、請求項2の考案によれば、囲部材により、パネル部材の端部、突起及び ビスを完全に覆うことができるため、囲部材を額物様の機能させることができる と共に、突起及びビスを内部に隠蔽することができ、表裏のないすっきりした外 観にすることができる。また、スリットがパネル部材を保持するように作用する ので、結果的には、パネル部材の端部を2点で保持することになり、パネル部材 の保持が、より一層強固にかつ安定なものとなる。
【0010】
【実施例】
以下、添付図面を参照して、本考案の保持構造を門扉1に適用した場合につい て説明する。図1を参照して、1は門扉であり、地面に固定された門柱2に対し て上下1対の蝶番21を介して開閉自在に取り付けられている。門扉1は、アル ミニウム製の押出し形材からなる、矩形状に組まれた上框11・下框12・元框 13・鍵框14と、上框11及び下框12を中程で相互に連結する中帯15とを 有している。そして、鍵框14と中帯15との間には同一形状のキャストパネル 3が6個縦方向に並べられ、一方、元框13と中帯15との間にはパネル部材で あるパンチングパネル4が組み込まれている。
【0011】 キャストパネル3は、アルミニウムを材料として鋳造により製作されたもので あり、6個のキャストパネル3は1列に並べられ、1対の縦の額縁31・31及 び1対の横の額縁32・32に保持されている。同様にパンチングパネル4は、 アルミニウムの板材を打抜き加工することにより形成されており、枠部材である 1対の縦の額縁41・41及び1対の横の額縁42・42に保持されている。
【0012】 この縦の各額縁41は、図2に示すように、略台形形状の断面を有する押出し 形材で構成されており、脚片の部分で元框13叉は中帯15の溝状に嵌合固定さ れている。各額縁41の底板41aには、互いに対向するように門扉1の内側に 向かって突出する突起51が設けられ、パンチングパネル4は、同じく額縁41 に外側から螺合するビス52とこの突起51とに挟まれて保持されている。すな わち、ビス52と突起51との間隙は、パンチングパネル4の厚みより、わずか に狭い間隙となっており、ビス52を螺合すると、額縁41の底板41aを貫通 したビス52の軸部が、パンチングパネル4の端部の表面に食い込んむと共に、 パンチングパネル4を突起51に押圧し、パンチングパネル4が保持される。
【0013】 一方、パンチングパネル4の端部、ビス52および突起5は、額縁41の底板 41aから延びる両側板41b,41bおよび天板41cの内側に隠蔽されてお り、天板41cには、パンチングパネル4が挿入されるスリット53が形成され ている。スリット53の幅は、パンチングパネル4の厚みより、わずかに広い幅 となっておりは、ビス52と突起51との間隙の延長上に位置している。この場 合、スリット53は、パンチングパネル4を額縁41に突き当てる際の位置決め 部材として機能すると共に、ビス52を螺合したときに、パンチングパネル4が スリット53の一方の端面に接触して、パンチングパネル4を保持するように機 能する。なお、図3に示すように、門扉1の縦方向では、パンチングパネル4の 端部を、単に額縁42のスリット53に差し込んで保持する構造になっている。
【0014】 ここで、上記構成による門扉1の組み立て手順について簡単に説明する。まず 、鍵框14側の額縁31を除いて他の額縁31・32を「コ」字状に組んでおき 、これに6個のキャストパネル3を1列に装着し、更に鍵框14側の額縁31を 取り付ける。同様に、元框13側の額縁41を除いて他の額縁41・42を「コ 」字状に組み、これにパンチングパネル4を装着し、更に元框13側の額縁41 を取り付ける。次に、上框11、下框12及び中帯15を、L字金具16を用い て「I」字状に組む。ここで、中帯15を挟み込むように両側から、額縁31・ 32・41・42にそれぞれ組み込んだキャストパネル3およびパンチングパネ ル4を組み込む。次に、基框13および鍵框14を、上框11および下框12に ビス止めする。
【0015】 以上のように本実施例によれば、パンチングパネル4の端部を額縁41に形成 した突起51と額縁41に螺合したビス52とで挟持するようにしているので、 パンチングパネル4に取付け用のビス52孔等を設ける必要がなく、パンチング パネル4が、比較的ラフな位置決め状態であっても、これを額縁41に強固に保 持させることができる。また額縁41のスリット53を、パンチングパネル4が 挿入され得る程度に狭く形成されているので、パンチングパネル4をこの部分で も保持することができ、すなわち、パンチングパネル4の端部を2点で支持する ことができる。したがって、風圧などにも強く、かつ額縁41とパンチングパネ ル4との境界部分がすっきりしたデザインにすることができる。
【0016】 一方、上記の突起51やビス52が額縁41の中空部内に隠蔽され、外部に一 切露出しないので、外観が極めて良好ものとなると共に、額縁41およびパンチ ングパネル4に表裏がなくなるので、これらを框に組み込む際に、作業性が良好 になる。
【0017】 ところで、上記実施例では本考案の保持機構を門扉に適用した場合について説 明したが、これに限るものではなく玄関ドア等の他の扉体や、パーテション等の 仕切り板等、パネル部材を枠部材で保持する必要のある部分に適用することがで きる。
【0018】
【考案の効果】
請求項1の考案によれば、パンチングパネル等のパネル部材を挟んで枠部材に 保持するので、パネル部材に保持用の穴を開けたり端縁を折り曲げたりすること なくパネル部材を保持することができ、かつ、相互に対向する枠部材の間隔より パネル部材の寸法が多少短くても確実に枠部材にパネル部材を保持することがで きる。
【0019】 また、請求項2の考案によれば、パネル部材の取付け用のビスや突起が囲い部 材により隠蔽されているので、パネル部材の表裏がなくなると共に外観が良好に なるばかりか、パネル部材をスリットの部分でも保持できるので、パネル部材を 強固に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係るパネル部材の保持構造
を適用した門扉の正面図である。
【図2】門扉の横断面図である。
【図3】門扉の縦断面図である 。
【符号の説明】
1 門扉 4 パンチングパネル 41 額縁 41b 側板 41c 天板 51 突起 52 ビス 53 スリット

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パネル部材を枠部材に保持する保持構造
    であって、 前記枠部材に、前記パネル部材の一方の面に当接する突
    起と、当該突起に対してパネル部材の厚さより幾分狭い
    間隔を存して当該突起の突出方向に螺合するビスとを設
    け、 前記パネル部材の端部を、前記枠部材に螺合させた前記
    ビスの貫通部位と前記突起とで挟んで保持することを特
    徴とするパネル部材の保持構造。
  2. 【請求項2】 前記パネル部材の端部、前記突起及び前
    記ビスを覆うと共に、前記パネル部材が差し込まれるス
    リットを有する囲部材を、前記枠部材に更に設けたこと
    を特徴とする請求項1記載のパネル部材の保持構造。
JP1994012485U 1994-09-13 1994-09-13 パネル部材の保持構造 Expired - Lifetime JP3008975U (ja)

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