JPH0345509Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は扉の取付装置に関するものである。

〔従来技術〕

従来扉を枠体に取付けたものとしては、左右い
ずれか一方の上下を丁番によつて枠体に取付ける
のが一般的であるが、さらに、上下の中間をそり
防止用の補助丁番によつて取付けたものが知られ
ている。（実開昭58−5584号公報第１図参照） 〔考案が解決しようとする問題点〕 しかしながら、従来の扉の取付装置は、一般的
に丁番および補助丁番の一方の翼板側をあらかじ
め扉に固定しておいて扉を建込むが、上中下三点
の丁番および補助丁番を一度に縦枠に取付けた丁
番側と係合させるため、扉の取付けが容易に行な
えないといつた問題を有していた。

また、扉の中間位置に取付けられる補助丁番
は、扉表面に大きくはみ出すと極めて見苦しく外
観体裁を損う問題が生じた。

そこでこの考案は、前記問題に鑑み、扉の中間
位置に扉のそり防止のため補助丁番を設けても、
扉の取付けが容易に行なえ、補助丁番を取付けた
ことによつて外観体裁を損なわない扉の取付装置
を提供することを目的とするものである。

〔問題点を解決するための手段〕

この考案にかかる扉の取付装置においては、上
下方向中間に水平に中帯１４を有した扉４，５の
左右いずれか一方側端部の上下を丁番１８，１８
によつて縦枠３に取付けたものの前記扉４，５と
縦枠３との間の上下方向中間位置に配され、扉
４，５と縦枠とを連結する扉の取付装置におい
て、前記縦枠３の扉４，５の中帯１４と対応する
高さにＬ型の取付片２２の一側面が固定され、他
側面に一対の翼板２０，２１の一端が軸によつて
軸支されてなる補助丁番１９の一方の翼板２０が
固定され、補助丁番１９の他方の翼板２１は扉
４，５に固定され、前記縦枠３の取付片２２の取
付面側と扉４，５の翼板２１の取付面側とに補助
カバー２３、中帯カバー１７をそれぞれ装着して
なる構造であり、そり防止用の補助丁番を後付け
可能とするとともに、補助丁番が見え難くするこ
とにより上記の問題点を解消するものである。

〔実施例〕

以下図に示す一実施例に基づきこの考案を詳細
に説明する。

図において１は枠体であつて、上下横枠２，
２、左右竪枠３，３によつて方形状に枠組まれて
いる。

４は親扉、５は子扉であつて、共に上下横框
６，６、左右竪框７，７が方形状に框組まれ、水
平に横桟８が掛け渡されている。親扉４には左右
中間上下方向に竪桟９が掛け渡されている。

框６，７、桟８，９の表裏面にはパネル１０，
１０が接着材に接着されている。パネル１０，１
０には方形状の小開口部１１が複数個が適宜位置
に穿設されている。

パネル１０，１０の小開口部１１の外周位置で
あつてパネル１０相対向側面にガスケツト１２が
貼着されている。ガスケツト１２，１２間にはガ
ラス板１３が挟持されている。

扉４，５の上下方向中間には室内側面に中帯１
４が取付けられている。扉４，５の上下方向中間
に室内側に水平に突出する係止片１５を上下に
各々有する取付部材１６が固定され、取付部材１
６に断面略コ字状の中帯カバー１７が係合されて
中帯１４が形成されている。

親扉４と子扉５は丁番１８，１８と補助丁番１
９によつて枠体１に取付けられている。扉４，５
の左右いずれか一方の端部の上下位置に丁番１８
の一方の翼板側が固定され、竪枠３に他方の翼板
側が固定されている。補助丁番１９は未だ取付け
られていない。

この状態で上下の丁番１８，１８を組立てるよ
うにして扉４，５を建て込む。

補助丁番１９の一方の翼板２０を竪枠３側、他
方の翼板２１を扉４，５側に固定する。竪枠３に
は室内側面に断面Ｌ字状の取付片２２が垂直に固
定されている。

取付片２２の扉４，５と向き合う面に一方の翼
板２０が固定されている。竪枠３の室内側面には
上下に水平な係止片１５，１５を有する取付部材
１６が固定されており、取付部材１６の係止片１
５，１５に係止して中帯カバー１７と同断面形状
の補助カバー２３を取付ける。

中帯カバー１７と補助カバー２３は水平方向に
連続する。

補助丁番１９の他方の翼板２１はＬ型に屈曲さ
れている。扉４，５の竪枠３側の端部にはＬ型の
取付片２４が垂直に固定されている。取付片２４
は扉４，５に固定する面の中間部に水平方向に切
欠き２５が形成されており、また竪枠３と向き合
う面にも扉４，５との間に切欠き２５と連続する
隙間２６が形成されている。

取付片２４の隙間２６に補助丁番１９の翼板２
１の屈曲した部分を挿入し、取付片２４の切欠き
２５に位置せしめビスによつて固定する。

取付片２４を覆うようにして中帯カバー１７を
取付部材１６に取付ける。

〔考案の効果〕

この考案は以上のような構成を有し、補助丁番
の一方の翼板を縦枠に固定した取付片に固定し、
他方の翼板は扉に固定するため、扉を取付けてか
ら後付けすることができるので、扉のそり防止の
ために扉の中間位置に補助丁番を設けても、扉の
取付けが容易に行なえる。

また縦枠の取付片取付面側の扉の翼板取付面側
とに補助カバー、中帯カバーをそれぞれ装着する
ため、中帯の位置にて補助丁番の翼板および取付
片を補助カバー、中帯カバーにより覆い隠すこと
ができるので、室内側より翼板および取付片が見
えず、外観体裁が良好になる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例の分解斜視図、第
２図は一部を破断した第５図−断面図、第３
図はその正面図、第４図は扉の正面図、第５図は
扉の背面図、第６図は第５図の−線断面図、
第７図は第５図の−線断面図である。 １……枠体、２……横枠、３……竪枠、４……
親扉、５……子扉、６……横框、７……竪框、８
……横桟、９……竪桟、１０……パネル、１１…
…小開口部、１２……ガスケツト、１３……ガラ
ス板、１４……中帯、１５……係止片、１６……
取付部材、１７……中帯カバー、１９……補助丁
番、２０，２１……翼板、２２……取付片、２３
……補助カバー、２４……取付片、２５……切欠
き、２６……隙間。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上下方向中間に水平に中帯１４を有した扉４，
   ５の左右いずれか一方側端部の上下を丁番１８，
   １８によつて縦枠３に取付けたものの前記扉４，
   ５と縦枠３との間の上下方向中間位置に配され、
   扉４，５と縦枠とを連結する扉の取付装置におい
   て、前記縦枠３の扉４，５の中帯１４と対応する
   高さに断面Ｌ字状の取付片２２の一側面が固定さ
   れ、他側面に一対の翼板２０，２１の一端が軸に
   よつて軸支されてなる補助丁番１９の一方の翼板
   ２０が固定され、補助丁番１９の他方の翼板２１
   は扉４，５に固定され、前記縦枠３の取付片２２
   の取付面側と扉４，５の翼板２１の取付面側とに
   補助カバー２３と、中帯カバー１７をそれぞれ装
   着してなることを特徴とする扉の取付装置。