JP3008139U - 食品用ローラーコンベア装置 - Google Patents

食品用ローラーコンベア装置

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JP3008139U JP1994011509U JP1150994U JP3008139U JP 3008139 U JP3008139 U JP 3008139U JP 1994011509 U JP1994011509 U JP 1994011509U JP 1150994 U JP1150994 U JP 1150994U JP 3008139 U JP3008139 U JP 3008139U
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克介 下川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】食品の形状や大きさ等に係わらず円滑に移送で
きる食品用ローラーコンベア装置を提供する。 【構成】円筒状のローラー部11と、ローラー部11の
両端側に設けた回転軸としての軸支部12、12とを有
する複数の長尺状のローラー部材1…1から構成する。
又、軸支部12、12の軸心を、ローラー部11の軸芯
から所定距離だけ偏った位置に偏心させたものとする。
そして、この軸支部12、12を、支持部材21に架け
渡すようにして軸支し、複数のローラー部材1…1を、
隣接する一方のローラー部の最上部位置が回転に伴って
他方のローラー部の最上部位置より高くなる位置から低
くなる位置まで変位するように支持部材21に並設して
ローラー部11…11上に食品移送路4を形成したもの
とする。そして、回転手段によってこれらのローラー部
材1…1各々を同方向に回転させることにより、食品移
送路4に入った食品を食品移送路4の始端側から後端側
に移送するものとする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本願考案は、成形した揚物食品等の食品を所定位置まで移送する食品用ローラ ーコンベア装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から成形したコロッケ等の食品を所定位置まで移送する装置として図10 、図11に示すようなローラーコンベア装置が一般的に広く使用されている。 このローラーコンベア装置は、複数の断面円形状のローラー部材a…a各々の 両端を支持部bに周方向回転自在に軸支し、回転方向に並設することによってロ ーラー部材a…a上に食品を移送する水平状の食品移送路cを形成したものであ る。 そして、モーターeによって各々のローラー部材a…aを同方向に回転させる ことによって食品移送路cの始端側に送り込んだ食品Sを食品移送路cの始端側 にまで移送できるようにしたものである。尚、図10中のd…dは、ローラー部 材a…aを回転伝達可能に接続したチェーンを示している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、例えば図11に示すようにローラー部材a、a間に食品Sの下 部が入り込んでしまうと、ローラー部材aの外周が回転しても食品Sがその間で 回るだけで後方側に送ることができないという課題がある。特に、食品Sが球状 や円柱状のような形状を呈したもの、さらには、食品Sの径がローラー部材aの 径に較べて小さい場合には、顕著となる。 その一方、ローラー部材a、aの間隔をできるだけ狭くしておくと食品Sを移 送し易くなるが、パン粉等の粉状物を付着した食品Sを移送する場合、余分なパ ン粉等の粉状物をローラー部材a、a間の隙間から落とし難くなってしまう。
【0004】 本願考案は、以上の実情に鑑み提案されたもので、食品の形状や大きさに係わ らず円滑に移送できる食品用ローラーコンベア装置及び食品の移送方法を提供す ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
複数の長尺状のローラー部材1…1を並列させ、これらの各ローラー部材1… 1を回転させることにより、ローラー部材1…1上の食品を順次、後方側のロー ラー部材1…1に送るようにした食品用ローラーコンベア装置において本願考案 は、以下の特徴を有するものを提供することにより上記課題を解決する。 本願の第1の食品用ローラーコンベア装置は、上記の各ローラー部材1は、ロ ーラー部11と、このローラー部11を回転させる回転軸12、12とを備える 。又、これらの回転軸12、12の軸心O2からローラー部12の外周までの距 離が周方向に沿って漸次変化していることにより、ローラー部11が外周の最上 部位置Pを変位しつつ回転するものである。
【0006】 本願第2の食品用ローラーコンベア装置は、本願第1の考案に係る各ローラー 部材1が、断面円形状のローラー部11と、このローラー部11を回転させる回 転軸12、12とを備える。又、これらの回転軸12、12の軸心O2が、ロー ラー部11の軸心O1から所定距離Lだけ偏った位置に配位されることにより、 ローラー部11が回転軸12、12の回転に伴い最上部位置Pを変位しつつ回転 できるようになされたものである。
【0007】 本願第3の食品用ローラーコンベア装置は、本願第1又は第2の考案に係る隣 接する一方のローラー部材1aのローラー部11aの外周の最上部位置Pが、回 転に伴い他方のローラー部材1bのローラー部11bの外周の最上部位置Pより 高くなる位置から低くなる位置まで変位し得るようになされたものである。
【0008】 本願第4の食品用ローラーコンベア装置は、本願第1〜3のいずれかの考案に 係る並列させたローラー部材1…1が、パン粉や小麦粉等の粉状物を循環させる 粉状物循環用コンベア5に付設される。 この粉状物循環用コンベア5は、パン粉や小麦粉等の粉状物と共に食品を所定 間、移送し得る上部コンベア52と、上部コンベア52の下部側に配設された下 部コンベア51とを備える。 この下部コンベア51の後端側が、上部コンベア52の後端より後方側に延ば されることにより、上部コンベア52の後端から落とされる粉状物が下部コンベ ア51上に受けられるようになされる。下部コンベア51の始端側には、上部コ ンベア52の始端側に接続する接続手段が備えられ、この接続手段により、下部 コンベア51上を移送されてくる粉状物が上部コンベア52の始端側に移送でき るようになされる。 並列させたローラー部材1…1の始端側は、上部コンベア52の後端側に接続 されることにより、ローラー部材1…1が上部コンベア52上を移送されてきた 粉状物の付着した食品を受容して順次後方側に移送するとともに、上部コンベア 52上を食品に付着せずに移送されてきた粉状物をローラー部材1…1のローラ ー部11、11間の隙間tから下部コンベア51上に落とせるようになされたも のである。
【0009】
【作用】
本願第1の考案においては、各ローラー部材1を、ローラー部11と、このロ ーラー部11を回転させる回転軸12、12とを備え、そして、これらの回転軸 12、12の軸心O2からローラー部12の外周までの距離を周方向に沿って漸 次変化させることにより、ローラー部11が外周の最上部位置Pを変位しつつ回 転するものとする。 こうすることにより、ローラー部11、11間にきた食品がローラー部11の 回転によって上下移動させつつ後方側に送ろうとする力を受け、ローラー部材間 で維持しているようなことを防止でき、食品を後方側に送ることができる。
【0010】 本願第2の考案においては、各ローラー部材1の回転軸12、12各々の軸心 O2を、ローラー部11の軸心O1に対し所定距離Lだけ偏った位置に配位させ るため、ローラー部11の外周を回転軸12、12の回転に伴い偏心運動しつつ 回転させることができる。これにより、ローラー部11、11間にきた食品がロ ーラー部11の回転に伴う偏心運動によって上下移動させつつ後方側に送ろうと する力を受け、食品をローラー部11、11間から出して後方に送ることができ る。従って、単に回転するだけのローラー部材によって形成された従来のものの ように食品Sがローラー部材間に入り込んでしまうと食品Sが回転するだけで移 送できないというようなことを防止できる。又、装置の製作においては、軸支部 12、12を、ローラー部11の軸心O1に対し所定距離だけ偏った位置に軸心 O2を設けるだけで良く、従来の装置に比し部品点数を増やすことなく製作でき る。
【0011】 本願第3の食品用ローラーコンベア装置は、隣接する一方のローラー部材1a のローラー部11aの最上部位置Pが、回転に伴い他方のローラー部材1bのロ ーラー部11bの最上部位置Pより高くなる位置から低くなる位置まで変位し得 るように配設することにより、例えば図3に示すようにローラー部材1…1間に 入った食品は、まず、始端側(図示の右側)のローラー部材1aの回転に伴い、 軸支部12の軸心O2からローラー部11までの距離が最大となる最長部12a (ローラー部11の外周が1回転する間に最も高くなる部分)が後方側(図示の X方向)に回転し始め、1/4回転するまで(図4に示す状態まで)徐々にロー ラー部11の外周が後方側に突出し、始端側のローラー部材1aのローラー部1 1が、外周に当接している食品Sを1/4回転するまで後方側に押し出す。一方 、後方側のローラー部材1bは、始端側のローラー部材1aの動きに合わせて最 長部12aが前方側に回転し始め、1/4回転するまで(図4に示す状態まで) 徐々にローラー部11の外周が前方側に突出し、後方側のローラー部材1bのロ ーラー部11が、その動きによって外周に当接している食品Sを徐々に下方側か ら上方側に押し上げるように機能する(図4)。しかも、その際、図3に示すよ うに食品Sは、前後の両ローラー部11a、11bの外周各々に当接し、2点Q 1、Q2で支持されているが、後端側のローラー部11bの支持点Q2が後端側 のローラー部11aの支持点Q1より低くなっているため、ローラー部材1a、 1b間に配設された食品Sを容易に後端側のローラー部11の最上部位置Pを乗 り越えて後方側に運ぶことができ、後方側のローラー部材1bと更に次の後方の ローラー部材1との間にまで円滑に運ぶことができる(図5)。これにより、よ り一層確実に食品を移送できる。
【0012】 又、本願第4の考案においては、本願第1〜3のいずれかの考案に係る食品移 送路4の始端側を、パン粉や小麦粉等の粉状物を循環させる粉状物循環用コンベ ア5の上部コンベア52の後端側に接続する。 こうすることにより、食品移送路4が上部コンベア52上を移送されてきた粉 状物の付着した食品を受容して食品移送路4に沿って後方に移送できるとともに 、上部コンベア52上を食品に付着せずに移送されてきた粉状物をローラー部材 1…1のローラー部11、11間の隙間tから下部コンベア51上に落とすこと ができる。しかも、その際、ローラー部材1…1の回転に伴いローラー部11、 11間の隙間tが広狭するため、粉状物をローラー部11、11間に溜めること なく確実に下部コンベア51上に落とすことができる。
【0013】
【実施例】
以下、図面に基づき、本願考案の一実施例を説明する。 図1は、本願考案の一実施例の食品用ローラーコンベア装置の一部を省略した 平面図であり、図2は、一部を省略した側面図である。
【0014】 本願考案の食品用ローラーコンベア装置は、複数の長尺状のローラー部材1… 1と、これらのローラー部材1…1を支持する支持部2と、各ローラー部材1… 1を回転させる回転手段3とを備えている。
【0015】 ローラー部材1…1各々は、円筒状のローラー部11と、ローラー部11の両 端側に固設された断面円形状の軸支部12、12とを備えている。軸支部12、 12は、ローラー部材1の回転軸をなすもので、ローラー部11の径より径小に 形成されており、その軸心O2は、図3に示すようにローラー部11の軸芯O1 から所定距離Lだけ偏った位置に偏心されて配位されている。従って、ローラー 部11は、一回転する間に最上部位置Pが変位し、図3に示すように軸支部12 の軸心O2とローラー部11の軸芯O1とを結ぶ中心線上において、軸支部12 の軸心O2がローラー部11の直径長さを長さの短い最短部と、長さの短い最長 部12a(軸支部12の軸心O2からローラー部11までの距離が最大となる部 分)とに二分し、最長部12aとローラー部11の交点が回転に伴い最上部位置 Pにきたとき、ローラー部11の高さ位置が最も高くなる。
【0016】 又、ローラー部材1…1各々の右方側の軸支部12には、図示しないが二つの チェーンホイールが付設され、チェーンを巻回できるようになされている。
【0017】 支持部2は、図2に示すように支持部材21、22と、脚部24とを備えてい る。支持部材21、22は、ローラー部材1…1の左方側に配設された左支持部 材21と、右方側に配設された右支持部材22との二つの長尺板状のものから構 成されている。左支持部材21及び右支持部材22には、夫々、ローラー部材1 …1の軸支部12、12を通す複数の嵌挿用孔23…23が、長手方向に沿って 所定間隔毎に直線状に並設されている。又、左支持部材21の嵌挿用孔23…2 3と右支持部材22の嵌挿用孔23…23とは、対向して対をなすように配位さ れている。
【0018】 そして、これらの対向する一対の嵌挿用孔23…23に、各ローラー部材1の 左右両軸支部12、12が通されることにより、各ローラー部材1のローラー部 11が左支持部材21と右支持部材22との間に、軸方向を両支持部材21、2 2の長手方向に略直角に配位された状態で両支持部材21、22に架け渡されて 軸支されている。この軸支により、各ローラー部材1のローラー部11が軸支部 12、12の軸心O2を回転軸として周方向に回転できるようになされ、又、軸 支部12、12が回転軸として回転する結果、ローラー部材1のローラー部11 の外周が偏心運動する。そして、このようにして各ローラー部材1が順次両支持 部材21、22の嵌挿用孔23…23に嵌挿されて支持されることにより、複数 のローラー部材1…1が前後方向に所定間隔毎に並設され、両支持部材21、2 2間におけるローラー部材1…1のローラー部11…11上に前後方向(図示の X−Y方向)に沿う水平状の食品移送路4が形成されている。
【0019】 又、本実施例では、このようにして両支持部材21、22に支持された複数の ローラー部材1…1は、隣接するもの同士1、1の上記最長部12aが異なる方 向になるように配設され、回転に伴い一方のローラー部材1のローラー部11の 最上部位置Pが他方のローラー部材1のローラー部11の最上部位置Pより高く なる位置から低くなる位置まで変位し得るように配設されている。詳しくは、図 3に示すように隣接する前方側(図示のY方向側)のローラー部材1aの最長部 12aが上方位置にきた際、後方側のローラー部材1aの最長部12aが下方位 置にきて、前方側のローラー部11aの最上部位置Pが後方側のローラー部11 bの最上部位置Pより高くなる。一方、その状態から各ローラー部材1a、1b が回転して図5に示すように前方側のローラー部材1aの最長部12aが下方位 置にきた際には、後方側のローラー部材1aの最長部12aが上方位置にきて、 前方側のローラー部11aの最上部位置Pが後方側のローラー部11bの最上部 位置Pより低くなるようになされている。尚、隣接するもの同士1、1の位置関 係は、この態様のものに限らず、図7に示すように隣接するもの同士1、1の最 長部12a、12aが同位置になるように配設しても良い。又、本実施例では、 隣接する二つのローラー部材1、1を、一方側のローラー部11が最も高くなる と他方側のローラー部11より最も低くなるようにしているが、これに限らず、 一方側のローラー部11が1回転する間に他方側のローラー部11に対し高くな る位置から低くなる適宜な範囲で設定でき、適宜変更できる。更に、複数のロー ラー部材1…1の軸支部12…12を同高さで水平状に並設しているが、この態 様のものに限らず、適宜変更できる。
【0020】 回転手段3は、図1に示すようにチェーン31…31と、駆動源をなすモータ ー32とを備えている。チェーン31…31は、隣接するローラー部材1…1各 々のチェーンホイール12a、12aに架け渡され、隣接する一方側の回転を他 方側に同回転で同方向に伝達できるようになされており、こうすることにより、 並設された複数のローラー部材1…1全体が回転伝達可能に接続されている。モ ーター32は、最後端側に配設されたローラー部材1にモーター接続用チェーン 33を介して回転伝達可能に接続されている。尚、チェーン31…31は、ロー ラー部材1…1間に回転を伝達するためのものであり、他の回転伝達手段を採用 しても良く、例えばローラー部材1…1のチェーンホイール12a、12aに代 えて歯車を設け、歯車同士の歯合により各ローラー部材1…1を回転伝達可能に 接続するようにしても良い。又、この実施例では、ローラー部材1…1の軸支部 12に取り付けたチェーンホイール13…13を同歯数のものから構成し、全て のローラー部材1…1が同速度で回転できるようにしているが、チェーンホイー ル13…13の歯数を種々組み合わせて各ローラー部材1…1の回転速度を異な るようにしても良い。又、上述のようにチェーン31…31等によってローラー 部材1…1を接続するものに限らず、例えば各ローラー部材1…1にモーター3 2を接続するようにしても良い。
【0021】 以上のように構成された本実施例の食品移送路4は、粉状物循環用コンベア5 に付設されて使用される。この粉状物循環用コンベア5は、図8に示すように上 部コンベヤ52と、上部コンベヤ52の下方側に所定間隔だけ隔てて重ねられる ようにして配設された下部コンベヤ51との二つのベルトコンベアを備えている 。上部コンベヤ52は、無端状のベルト52aを有し、このベルト52a上にパ ン粉や小麦粉等の粉状物と共に食品を載置して、この図8の右方側の始端側から 左方側の後端まで移送するようになされている。そして、この上部コンベヤ52 の始端から後端までの間には、適宜粉状物付着装置等が付設され、上部コンベヤ 52上に載置したパン粉や小麦粉等の粉状物を始端から後端まで移送する間に食 品に適宜量だけ付着できるようになされる。
【0022】 下部コンベヤ51は、後端側が上部コンベヤ52の後端より後方に延ばされて おり、上部コンベヤ52の後端から落とされてきたパン粉等の粉状物を受けられ るようになされている。一方、始端側は、上部コンベヤ52の始端側に接続する 接続手段を有し、この接続手段により下部コンベア51上を移送されてくる粉状 物が上部コンベア52の始端側に移送できるようになされている。詳しくは、図 9に示すように上部コンベヤ52の始端側には、上部コンベヤ52のベルト52 aを巻回する上部コンベヤ用巻回ホイール53と、上部コンベヤ用巻回ホイール 53の後方側(この図9では左側)に配設されたガイドローラー54とが備えら れている。又、この上部コンベヤ用巻回ホイール53には、左右端部に径大のフ ランジ53a、53aが設けられている。一方、下部コンベヤ51には、上部コ ンベヤ用巻回ホイール53の始端側に下部コンベヤ用巻回ホイール55が設けら れている。そして、下部コンベヤ用巻回ホイール55に巻回された下部コンベヤ 51のベルト51aを上部コンベヤ用巻回ホイール53のフランジ53a、53 aに当接させるとともに、巻回ホイール53とガイドローラー54とを、及び巻 回ホイール53と下部コンベヤ用巻回ホイール55とをギヤーを介して接続する ことにより、上部コンベヤ52のベルト52aと下部コンベヤ51のベルト51 aとの間に隙間部56を形成し、双方のベルト51a、52aが同期して可動す るに伴い、下部コンベヤ51上の粉状物が隙間部56に入り、双方のベルト51 a、52aに挾持されて上部コンベヤ52上に移送される。
【0023】 そして、本装置の食品移送路4の始端側は、図8に示すように上部コンベヤ5 2の後端側に接続されている。
【0024】 尚、パン粉や小麦粉等の粉状物を循環する方法は、上述のような接続手段によ り行う方法に限らず、適宜変更できる。
【0025】 次に、この装置による食品の移送方法について、図3〜図6に基づき説明する 。 上記のパン粉循環用コンベア5からパン粉等の付けられた食品Sが始端側のロ ーラー部材1aの前部にまで送られてくると、始端側のローラー部材1aの回転 及びその回転に伴うローラー部11aの偏心運動により食品Sが下方側から押し 上げられるようにして次の後方側のローラー部材1bのローラー部11bとの間 に送られる(図3)。ローラー部材1a、1b間に送られた食品Sは、この図3 に示すように始端側のローラー部材1aの最長部12aが上方位置で、後方のロ ーラー部材1bの最長部12aが下方位置になった状態で配設される。そして、 この状態から各ローラー部材1a、1bが回転すると、まず、始端側のローラー 部材1aの最長部12aが後方側に回転し始め、1/4回転するまで(図4に示 す状態まで)徐々にローラー部11の外周が後方側に突出し、始端側のローラー 部材1aのローラー部11が、外周に当接している食品Sを1/4回転するまで 後方側に押し出す。一方、後方側のローラー部材1bは、始端側のローラー部材 1aの動きに合わせて最長部12aが前方側に回転し始め、1/4回転するまで (図4に示す状態まで)徐々にローラー部11の外周が前方側に突出し、後方側 のローラー部材1bのローラー部11が、その動きによって外周に当接している 食品Sを徐々に下方側から上方側に押し上げるように機能する(図4)。しかも 、その際、図3に示すように食品Sは、前後の両ローラー部11a、11bの外 周各々に当接し、2点Q1、Q2で支持されているが、後端側のローラー部11 bの支持点Q2が後端側のローラー部11aの支持点Q1より低くなっているた め、ローラー部材1a、1b間に配設された食品Sを容易にローラー部11の最 上部位置Pを乗り越えて後方側に運ぶことができ、後方側のローラー部材1bと 更に次の後方のローラー部材1との間にまで円滑に運ぶことができる(図5)。 従って、単に回転するだけのローラー部材によって形成された従来のもののよう にローラー部材間に入り込んでしまうと食品Sが回転するだけで移送できないと いうようなことを防止できる。尚、隣接するもの同士1、1の最長部12a、1 2aが同位置になるように配設した場合においても、回転に伴うローラー部11 の偏心運動により食品Sを下方側から押し上げることができ、円滑に移送できる 尚、隣接するローラー部材1、1が図5に示すような位置で食品Sがローラー部 11間にきた場合、後端側のローラー部11bの支持点Q2が始端側のローラー 部11aの支持点Q1より高くなるが、始端側のローラー部11aが後方側に( 図示X方向の反時計方向)に回転しているため、始端側に戻るようなことはない 。
【0026】 後方側のローラー部材1bと、更に次の後方のローラー部材1との間に運ばれ た食品Sは、後方側のローラー部材1b及び次の後方のローラー部材1により上 述と同様にして更に次のローラー部材1に送られる。
【0027】 一方、パン粉循環用コンベア5から、食品Sに付着せずにそのまま送られてき たパン粉は、ローラー部11、11間の隙間tから落とされる。又、その際、各 ローラー部11、11の最上部位置Pが上下に変動するため、ローラー部11、 11間にきたパン粉は、隙間tから確実に落とされる。しかも、例えば図6に示 すように始端側のローラー部材1aのローラー部11aの最長部12aが前方側 にきた際には、後方側のローラー部材1bのローラー部11bの最長部12aが 後方側に来て、ローラー部11a、11b同士の隙間tが最も開き、パン粉循環 用コンベア5から、食品Sに付着せずにそのまま送られてきたパン粉をその隙間 tから確実に下方に落とすことができる。従来の単に回転するだけのローラー部 材によって形成する場合、ローラー部の間隔を極力狭くしておくとローラー部間 に入り込んだ食品Sを移送し易くできるが、その一方でパン粉をローラー部間の 隙間から下方に落とし難くなってしまう。しかし、上述のように隙間tが開閉す ることでこれを防止できる。
【0028】 以下、食品Sが上記のようにして順次、後方のローラー部材1に送られること により、食品移送路4の後端まで運ばれる。
【0029】 以上のように構成することにより、移送する食品が例えば球状や円柱状をした もの、あるいはローラー部材1のローラー部11の径に比して小さく、ローラー 部材間に入り込み易い形状のものでも容易に移送できる。しかも、余分なパン粉 を、ローラー部11、11間から確実に落とすことができる。
【0030】 又、製作においては、各ローラー部材1の軸支部12、12を、ローラー部1 1に対して偏心されて配位させれば良く、従来に比し、同じ部品点数で複雑化さ せることなく製作できる。
【0031】 尚、本実施例では、食品移送路4を水平状にして使用しているが、上述のよう にローラー部11の偏心運動により食品を上方に押し上げつつ行うことができる ため、食品移送路4を、後端にいくに従い漸次高さを多少高くして傾斜状に形成 しても移送することができる。従って、本願考案は、食品をやや高い位置に送る 場合にも有効なものとなり、これをも目的の一つとする。
【0032】 又、本願考案の装置は、パン粉循環用コンベア5に接続し、パン粉循環用コン ベア5から食品に付着せずにそのまま送られてきたパン粉を、ローラー部材1間 から確実に下方に落とすことも目的の一つとするが、これに限らず、単に食品を 移送する場合等、種々の用途に使用できる。 更に、本実施例では、ローラー部材1を断面円形状のものから構成しているが 、例えば楕円形状のようなものであっても良く、適宜変更できる。
【0033】
【考案の効果】
以上、本願第1の考案は、ローラー部間にきた食品がローラー部の回転によっ て上下移動させつつ後方側に送ろうとする力を受け、ローラー部材間で維持して いるようなことを防止でき、食品を後方側に送ることができる。
【0034】 本願第2の考案は、本願第1の考案の効果に加え、ローラー部間にきた食品に ローラー部の回転に伴う偏心運動によって上下移動させつつ後方側に送ろうとす る力を付与し、食品をローラー部間から出して後方に送ることができる。従って 、単に回転するだけのローラー部材によって形成された従来のもののように食品 がローラー部材間に入り込んでしまうと食品が回転するだけで移送できないとい うようなことを防止できる。一方、装置の製作においては、軸支部を、ローラー 部の軸心に対し所定距離だけ偏った位置に軸心を設けるだけで良く、従来の装置 に比し部品点数を増やすことなく製作できる。
【0035】 本願第3の食品用ローラーコンベア装置は、本願第1又は第2の考案の効果に 加え、隣接する一方のローラー部材のローラー部の最上部位置が、回転に伴い他 方のローラー部材のローラー部の最上部位置より高くなる位置から低くなる位置 まで変位し得るように配設することにより、本願第1の考案の効果に加え、一方 のローラー部材がローラー部間にきた食品を後方側に押し出すと同時に、他方の ローラー部材が下方側から上方に押し上げることができ、より一層確実に食品を 移送できる。従って、特に球状や円柱状の形状を呈するものの移送に適するもの となる。
【0036】 本願第4の考案は、本願第1〜第3のいずれかの考案の効果に加え、食品移送 路の始端側を、パン粉や小麦粉等の粉状物を循環させる粉状物循環用コンベアの 上部コンベアの後端側に接続することによって、食品移送路が上部コンベア上を 移送されてきた粉状物の付着した食品のみを受容して食品移送路に沿って後方に 移送でき、上部コンベア上を食品に付着せずに移送されてきた粉状物をローラー 部材の回転に伴いローラー部の隙間の広狭により、ローラー部材のローラー部間 の隙間から下部コンベア上に確実に下部コンベア上に落とすことができる。従っ て、パン粉や小麦粉等の粉状物を食品と同時に受け取る場合に特に有効なものと なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願考案の一実施例の一部を省略した平面図。
【図2】本願考案の一実施例の一部を省略した左側面
図。
【図3】食品がローラー部間に入った状態の説明図。
【図4】ローラー部材が回転してローラー部間に入った
食品を移送する際の説明図。
【図5】ローラー部材が更に回転して食品を移送する際
の説明図。
【図6】ローラー部間に隙間が最も広くなった状態の説
明図。
【図7】隣接する二つのローラー部材の他の配設位置を
示す実施例の説明図。
【図8】本願考案の食品用ローラーコンベア装置を粉状
物循環用コンベアに接続した状態の側面図。
【図9】食品用ローラーコンベア装置における上部コン
ベアと下部コンベアとの接続部を上方側から見た説明
図。
【図10】従来例の一部を省略した平面図。
【図11】従来例の一部を省略した左側面図。
【符号の説明】
1 ローラー部材 2 支持部 3 回転手段 4 食品移送路 5 粉状物循環用コンベア 11 ローラー部 12 軸支部 12a 最長部 21 支持部材 51 下部コンベヤ 52 上部コンベヤ S 食品

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の長尺状のローラー部材(1) …(1) を
    並列させ、これらの各ローラー部材(1) …(1) を回転さ
    せることにより、ローラー部材(1) …(1) 上の食品を順
    次、後方側のローラー部材(1) …(1) に送るようにした
    食品用ローラーコンベア装置において、 上記の各ローラー部材(1) が、ローラー部(11)と、この
    ローラー部(11)を回転させる回転軸(12)(12)とを備え、
    これらの回転軸(12)(12)の軸心(O2)からローラー部(11)
    の外周までの距離が周方向に沿って漸次変化しているこ
    とにより、ローラー部(11)が外周の最上部位置(P) を変
    位しつつ回転するものであることを特徴とする食品用ロ
    ーラーコンベア装置。
  2. 【請求項2】各ローラー部材(1) が、断面円形状のロー
    ラー部(11)と、このローラー部(11)を回転させる回転軸
    (12)(12)とを備え、これらの回転軸(12)(12)の軸心(O2)
    が、ローラー部(11)の軸心(O1)から所定距離(L) だけ偏
    った位置に配位されることにより、ローラー部(11)が回
    転軸(12)(12)の回転に伴い最上部位置(P) を変位しつつ
    回転できるようになされたものであることを特徴とする
    請求項1記載の食品用ローラーコンベア装置。
  3. 【請求項3】隣接する一方のローラー部材(1a)のローラ
    ー部(11a) の外周の最上部位置(P) が、回転に伴い他方
    のローラー部材(1b)のローラー部(11b) の外周の最上部
    位置(P) より高くなる位置から低くなる位置まで変位し
    得るようになされたものであることを特徴とする請求項
    1又2記載の食品用ローラーコンベア装置。
  4. 【請求項4】並列させたローラー部材(1) …(1) が、パ
    ン粉や小麦粉等の粉状物を循環させる粉状物循環用コン
    ベア(5) に付設され、 この粉状物循環用コンベア(5) が、パン粉や小麦粉等の
    粉状物と共に食品を所定間、移送し得る上部コンベア(5
    2)と、上部コンベア(52)の下部側に配設された下部コン
    ベア(51)とを備え、 この下部コンベア(51)の後端側が、上部コンベア(52)の
    後端より後方側に延ばされることにより、上部コンベア
    (52)の後端から落とされる粉状物が下部コンベア(51)上
    に受けられるようになされ、下部コンベア(51)の始端側
    には、上部コンベア(52)の始端側に接続する接続手段が
    備えられ、この接続手段により、下部コンベア(51)上を
    移送されてくる粉状物が上部コンベア(52)の始端側に移
    送できるようになされ、 並列させたローラー部材(1) …(1) の始端側が、上部コ
    ンベア(52)の後端側に接続されることにより、ローラー
    部材(1) …(1) が上部コンベア(52)上を移送されてきた
    粉状物の付着した食品を受容して順次後方側に移送する
    とともに、上部コンベア(52)上を食品に付着せずに移送
    されてきた粉状物をローラー部材(1) …(1) のローラー
    部(11)(11)間の隙間(t) から下部コンベア(51)上に落と
    せるようになされたものであることを特徴とする請求項
    1〜3のいずれか1項記載の食品用ローラーコンベア装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106904396A (zh) * 2017-04-23 2017-06-30 武鸣县南方制绳厂 剑麻滚筒输送机构
CN115648328A (zh) * 2022-09-30 2023-01-31 连云港师达工艺品有限公司 一种带有废料收集机构的eva片材切割装置及其收集方法

Cited By (3)

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