JP2769787B2 - 食品の移送方法 - Google Patents

食品の移送方法

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JP2769787B2
JP2769787B2 JP6218253A JP21825394A JP2769787B2 JP 2769787 B2 JP2769787 B2 JP 2769787B2 JP 6218253 A JP6218253 A JP 6218253A JP 21825394 A JP21825394 A JP 21825394A JP 2769787 B2 JP2769787 B2 JP 2769787B2
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克介 下川
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  • Formation And Processing Of Food Products (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、パン粉等の粉状物
を、循環させながら食品に付着させ、その粉状物を付着
させた食品を移送する食品の移送方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から成形したコロッケ等の食品を所
定位置まで移送する装置として図10、図11に示すよ
うなローラーコンベア装置が一般的に広く使用されてい
る。このローラーコンベア装置は、複数の断面円形状の
ローラー部材a…a各々の両端を支持部bに周方向回転
自在に軸支し、回転方向に並設することによってローラ
ー部材a…a上に食品を移送する水平状の食品移送路c
を形成したものである。そして、モーターeによって各
々のローラー部材a…aを同方向に回転させることによ
って食品移送路cの始端側に送り込んだ食品Sを食品移
送路cの始端側にまで移送できるようにしたものであ
る。尚、図10中のd…dは、ローラー部材a…aを回
転伝達可能に接続したチェーンを示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
図11に示すようにローラー部材a、a間に食品Sの下
部が入り込んでしまうと、ローラー部材aの外周が回転
しても食品Sがその間で回るだけで後方側に送ることが
できないという課題がある。特に、食品Sが球状や円柱
状のような形状を呈したもの、さらには、食品Sの径が
ローラー部材aの径に較べて小さい場合には、顕著とな
る。その一方、ローラー部材a、aの間隔をできるだけ
狭くしておくと食品Sを移送し易くなるが、パン粉等の
粉状物を付着した食品Sを移送する場合、余分なパン粉
等の粉状物をローラー部材a、a間の隙間から落とし難
くなってしまう。
【0004】本願発明は、以上の実情に鑑み提案された
もので、パン粉等の粉状物を付着した食品を、形状や大
きさに係わらず円滑に移送できるとともに、余分なパン
粉等の粉状物をローラー部材間に留めることなく、効率
良く落として循環させることのできる食品の移送方法を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願発明は、以下の特徴
を有する食品の移送方法を提供することにより上記課題
を解決する。本願発明は、上部コンベア52と下部コン
ベア51とを有する粉状物循環用コンベア5と、、回転
軸12、12の軸心O2からローラー部11の外周まで
の距離を周方向に沿って漸次変化させることによりロー
ラー部11が外周の最上部位置Pを変化しつつ回転し得
る複数の回転自在な長尺状のローラー部材1…1を並列
させたローラーコンベア10とを準備する。そして、食
品を、パン粉等の粉状物と共に、上部コンベア52に載
置して始端側から後端側に順次移送し、その移送の間に
食品に粉状物を付着させる。その後、その粉状物を付着
させた食品及び食品に付着していない余分な粉状物を上
部コンベア52の後端からローラーコンベア10に送り
入れることにより、粉状物を付着させた食品を、ローラ
ーコンベア10上に沿って後方側に移送するとともに、
余分な粉状物を、ローラー部材1、1間に形成される隙
間から下方側に配設した下部コンベア51上に落とし下
部コンベア51から上部コンベア52の始端側に順次送
って循環させるようにしたことを特徴とする食品の移送
方法である。
【0006】
【作用】本願発明においては、粉状物を付着させた食品
及び食品に付着していない余分な粉状物を上部コンベア
52の後端からローラーコンベア10に送り入れること
により、粉状物を付着させた食品を、ローラーコンベア
10上に沿って後方側に移送するとともに、余分な粉状
物を、ローラー部材1、1間に形成される隙間から下方
側に配設した下部コンベア51上に落として下部コンベ
ア51から上部コンベア52の始端側に順次送って循環
させるようにする。こうすることにより、食品が、上部
コンベア52からローラーコンベア10のローラー部1
1、11間に入るとローラー部11の回転によって上下
移動させつつ後方側に送ろうとする力を受け、ローラー
部材間で維持しているようなことを防止でき、食品を確
実にローラーコンベア10の後方側に送ることができ
る。又、ローラー部11が外周の最上部位置Pを変化し
つつ回転するため、食品に付着せずにローラーコンベア
10に入ってくる余分なパン粉等の粉状物を、ローラー
部11間に留めることなく、下部コンベア51に落とす
ことのできる。これにより、余分なパン粉等の粉状物
を、効率良く下部コンベア51から上部コンベア52の
始端側に送って循環させることができる。
【0007】
【実施例】以下、図面に基づき、本願発明の一実施例を
説明する。図1は、本願発明の一実施例の全体の概略説
明図、図2は、本願発明に使用する一実施例のローラー
コンベアの一部を省略した平面図、図2は、そのローラ
ーコンベアの一部を省略した左側面図である。
【0008】本願発明の食品の移送方法は、図1に示す
ように粉状物循環用コンベア5と、ローラーコンベア1
0とを用いて行われる。
【0009】ローラーコンベア10は、複数の長尺状の
ローラー部材1…1と、これらのローラー部材1…1を
支持する支持部2と、各ローラー部材1…1を回転させ
る回転手段3とを備えている。
【0010】ローラー部材1…1各々は、図2、図3に
示すように円筒状のローラー部11と、ローラー部11
の両端側に固設された断面円形状の軸支部12、12と
を備えている。軸支部12、12は、ローラー部材1の
回転軸をなすもので、ローラー部11の径より径小に形
成されており、その軸心O2は、図4に示すようにロー
ラー部11の軸芯O1から所定距離Lだけ偏った位置に
偏心されて配位されている。従って、ローラー部11
は、一回転する間に最上部位置Pが変位し、図4に示す
ように軸支部12の軸心O2とローラー部11の軸芯O
1とを結ぶ中心線上において、軸支部12の軸心O2が
ローラー部11の直径長さを長さの短い最短部と、長さ
の短い最長部12a(軸支部12の軸心O2からローラ
ー部11までの距離が最大となる部分)とに二分し、最
長部12aとローラー部11の交点が回転に伴い最上部
位置Pにきたとき、ローラー部11の高さ位置が最も高
くなる。
【0011】又、ローラー部材1…1各々の右方側の軸
支部12には、図示しないが二つのチェーンホイールが
付設され、チェーンを巻回できるようになされている。
【0012】支持部2は、図3に示すように支持部材2
1、22と、脚部24とを備えている。支持部材21、
22は、ローラー部材1…1の左方側に配設された左支
持部材21と、右方側に配設された右支持部材22との
二つの長尺板状のものから構成されている。左支持部材
21及び右支持部材22には、夫々、ローラー部材1…
1の軸支部12、12を通す複数の嵌挿用孔23…23
が、長手方向に沿って所定間隔毎に直線状に並設されて
いる。又、左支持部材21の嵌挿用孔23…23と右支
持部材22の嵌挿用孔23…23とは、対向して対をな
すように配位されている。
【0013】そして、これらの対向する一対の嵌挿用孔
23…23に、各ローラー部材1の左右両軸支部12、
12が通されることにより、各ローラー部材1のローラ
ー部11が左支持部材21と右支持部材22との間に、
軸方向を両支持部材21、22の長手方向に略直角に配
位された状態で両支持部材21、22に架け渡されて軸
支されている。この軸支により、各ローラー部材1のロ
ーラー部11が軸支部12、12の軸心O2を回転軸と
して周方向に回転できるようになされ、又、軸支部1
2、12が回転軸として回転する結果、ローラー部材1
のローラー部11の外周が偏心運動する。そして、この
ようにして各ローラー部材1が順次両支持部材21、2
2の嵌挿用孔23…23に嵌挿されて支持されることに
より、複数のローラー部材1…1が前後方向に所定間隔
毎に並設され、両支持部材21、22間におけるローラ
ー部材1…1のローラー部11…11上に前後方向(図
示のX−Y方向)に沿う水平状の食品移送路4が形成さ
れている。
【0014】又、本実施例では、このようにして両支持
部材21、22に支持された複数のローラー部材1…1
は、隣接するもの同士1、1の上記最長部12aが異な
る方向になるように配設され、回転に伴い一方のローラ
ー部材1のローラー部11の最上部位置Pが他方のロー
ラー部材1のローラー部11の最上部位置Pより高くな
る位置から低くなる位置まで変位し得るように配設され
ている。詳しくは、図4に示すように隣接する前方側
(図示のY方向側)のローラー部材1aの最長部12a
が上方位置にきた際、後方側のローラー部材1aの最長
部12aが下方位置にきて、前方側のローラー部11a
の最上部位置Pが後方側のローラー部11bの最上部位
置Pより高くなる。一方、その状態から各ローラー部材
1a、1bが回転して図6に示すように前方側のローラ
ー部材1aの最長部12aが下方位置にきた際には、後
方側のローラー部材1aの最長部12aが上方位置にき
て、前方側のローラー部11aの最上部位置Pが後方側
のローラー部11bの最上部位置Pより低くなるように
なされている。尚、隣接するもの同士1、1の位置関係
は、この態様のものに限らず、図8に示すように隣接す
るもの同士1、1の最長部12a、12aが同位置にな
るように配設しても良い。又、本実施例では、隣接する
二つのローラー部材1、1を、一方側のローラー部11
が最も高くなると他方側のローラー部11より最も低く
なるようにしているが、これに限らず、一方側のローラ
ー部11が1回転する間に他方側のローラー部11に対
し高くなる位置から低くなる適宜な範囲で設定でき、適
宜変更できる。更に、複数のローラー部材1…1の軸支
部12…12を同高さで水平状に並設しているが、この
態様のものに限らず、適宜変更できる。
【0015】回転手段3は、図2に示すようにチェーン
31…31と、駆動源をなすモーター32とを備えてい
る。チェーン31…31は、隣接するローラー部材1…
1各々のチェーンホイール12a、12aに架け渡さ
れ、隣接する一方側の回転を他方側に同回転で同方向に
伝達できるようになされており、こうすることにより、
並設された複数のローラー部材1…1全体が回転伝達可
能に接続されている。モーター32は、最後端側に配設
されたローラー部材1にモーター接続用チェーン33を
介して回転伝達可能に接続されている。尚、チェーン3
1…31は、ローラー部材1…1間に回転を伝達するた
めのものであり、他の回転伝達手段を採用しても良く、
例えばローラー部材1…1のチェーンホイール12a、
12aに代えて歯車を設け、歯車同士の歯合により各ロ
ーラー部材1…1を回転伝達可能に接続するようにして
も良い。又、この実施例では、ローラー部材1…1の軸
支部12に取り付けたチェーンホイール13…13を同
歯数のものから構成し、全てのローラー部材1…1が同
速度で回転できるようにしているが、チェーンホイール
13…13の歯数を種々組み合わせて各ローラー部材1
…1の回転速度を異なるようにしても良い。又、上述の
ようにチェーン31…31等によってローラー部材1…
1を接続するものに限らず、例えば各ローラー部材1…
1にモーター32を接続するようにしても良い。
【0016】粉状物循環用コンベア5は、図1に示すよ
うに上部コンベヤ52と、上部コンベヤ52の下方側に
所定間隔だけ隔てて重ねられるようにして配設された下
部コンベヤ51との二つのベルトコンベアを備えてい
る。上部コンベヤ52は、無端状のベルト52aを有
し、このベルト52a上にパン粉や小麦粉等の粉状物と
共に食品を載置して、この図1の右方側の始端側から左
方側の後端まで移送するようになされている。そして、
この上部コンベヤ52の始端から後端までの間には、適
宜粉状物付着装置等が付設され、上部コンベヤ52上に
載置したパン粉や小麦粉等の粉状物を始端から後端まで
移送する間に食品に適宜量だけ付着できるようになされ
る。
【0017】下部コンベヤ51は、後端側が上部コンベ
ヤ52の後端より後方に延ばされており、上部コンベヤ
52の後端から落とされてきたパン粉等の粉状物を受け
られるようになされている。一方、始端側は、上部コン
ベヤ52の始端側に接続する接続手段を有し、この接続
手段により下部コンベア51上を移送されてくる粉状物
が上部コンベア52の始端側に移送できるようになされ
ている。詳しくは、図9に示すように上部コンベヤ52
の始端側には、上部コンベヤ52のベルト52aを巻回
する上部コンベヤ用巻回ホイール53と、上部コンベヤ
用巻回ホイール53の後方側(この図9では左側)に配
設されたガイドローラー54とが備えられている。又、
この上部コンベヤ用巻回ホイール53には、左右端部に
径大のフランジ53a、53aが設けられている。一
方、下部コンベヤ51には、上部コンベヤ用巻回ホイー
ル53の始端側に下部コンベヤ用巻回ホイール55が設
けられている。そして、下部コンベヤ用巻回ホイール5
5に巻回された下部コンベヤ51のベルト51aを上部
コンベヤ用巻回ホイール53のフランジ53a、53a
に当接させるとともに、巻回ホイール53とガイドロー
ラー54とを、及び巻回ホイール53と下部コンベヤ用
巻回ホイール55とをギヤーを介して接続することによ
り、上部コンベヤ52のベルト52aと下部コンベヤ5
1のベルト51aとの間に隙間部56を形成し、双方の
ベルト51a、52aが同期して可動するに伴い、下部
コンベヤ51上の粉状物が隙間部56に入り、双方のベ
ルト51a、52aに挾持されて上部コンベヤ52上に
移送される。
【0018】そして、上記ローラーコンベア10の食品
移送路4の始端側は、図1に示すように上部コンベヤ5
2の後端側に接続されている。
【0019】尚、パン粉や小麦粉等の粉状物を循環する
方法は、上述のような接続手段により行う方法に限ら
ず、適宜変更できる。
【0020】次に、この装置による食品の移送方法につ
いて、図4〜図7に基づき説明する。上記のパン粉循環
用コンベア5からパン粉等の付けられた食品Sが始端側
のローラー部材1aの前部にまで送られてくると、始端
側のローラー部材1aの回転及びその回転に伴うローラ
ー部11aの偏心運動により食品Sが下方側から押し上
げられるようにして次の後方側のローラー部材1bのロ
ーラー部11bとの間に送られる(図3)。ローラー部
材1a、1b間に送られた食品Sは、この図3に示すよ
うに始端側のローラー部材1aの最長部12aが上方位
置で、後方のローラー部材1bの最長部12aが下方位
置になった状態で配設される。そして、この状態から各
ローラー部材1a、1bが回転すると、まず、始端側の
ローラー部材1aの最長部12aが後方側に回転し始
め、1/4回転するまで(図5に示す状態まで)徐々に
ローラー部11の外周が後方側に突出し、始端側のロー
ラー部材1aのローラー部11が、外周に当接している
食品Sを1/4回転するまで後方側に押し出す。一方、
後方側のローラー部材1bは、始端側のローラー部材1
aの動きに合わせて最長部12aが前方側に回転し始
め、1/4回転するまで(図5に示す状態まで)徐々に
ローラー部11の外周が前方側に突出し、後方側のロー
ラー部材1bのローラー部11が、その動きによって外
周に当接している食品Sを徐々に下方側から上方側に押
し上げるように機能する(図5)。しかも、その際、図
4に示すように食品Sは、前後の両ローラー部11a、
11bの外周各々に当接し、2点Q1、Q2で支持され
ているが、後端側のローラー部11bの支持点Q2が後
端側のローラー部11aの支持点Q1より低くなってい
るため、ローラー部材1a、1b間に配設された食品S
を容易にローラー部11の最上部位置Pを乗り越えて後
方側に運ぶことができ、後方側のローラー部材1bと更
に次の後方のローラー部材1との間にまで円滑に運ぶこ
とができる(図6)。従って、単に回転するだけのロー
ラー部材によって形成された従来のもののようにローラ
ー部材間に入り込んでしまうと食品Sが回転するだけで
移送できないというようなことを防止できる。尚、隣接
するもの同士1、1の最長部12a、12aが同位置に
なるように配設した場合においても、回転に伴うローラ
ー部11の偏心運動により食品Sを下方側から押し上げ
ることができ、円滑に移送できる尚、隣接するローラー
部材1、1が図6に示すような位置で食品Sがローラー
部11間にきた場合、後端側のローラー部11bの支持
点Q2が始端側のローラー部11aの支持点Q1より高
くなるが、始端側のローラー部11aが図におけるの反
時計方向に回転しているため、始端側に戻るようなこと
はない。
【0021】後方側のローラー部材1bと、更に次の後
方のローラー部材1との間に運ばれた食品Sは、後方側
のローラー部材1b及び次の後方のローラー部材1によ
り上述と同様にして更に次のローラー部材1に送られ
る。
【0022】一方、パン粉循環用コンベア5から、食品
Sに付着せずにそのまま送られてきたパン粉は、ローラ
ー部11、11間の隙間tから落とされる。又、その
際、各ローラー部11、11の最上部位置Pが上下に変
動するため、ローラー部11、11間にきたパン粉は、
隙間tから確実に落とされる。しかも、例えば図7に示
すように始端側のローラー部材1aのローラー部11a
の最長部12aが前方側にきた際には、後方側のローラ
ー部材1bのローラー部11bの最長部12aが後方側
に来て、ローラー部11a、11b同士の隙間tが最も
開き、パン粉循環用コンベア5から、食品Sに付着せず
にそのまま送られてきたパン粉をその隙間tから確実に
下方に落とすことができる。従来の単に回転するだけの
ローラー部材によって形成する場合、ローラー部の間隔
を極力狭くしておくとローラー部間に入り込んだ食品S
を移送し易くできるが、その一方でパン粉をローラー部
間の隙間から下方に落とし難くなってしまう。しかし、
上述のように隙間tが開閉することでこれを防止でき
る。
【0023】以下、食品Sが上記のようにして順次、後
方のローラー部材1に送られることにより、食品移送路
4の後端まで運ばれる。
【0024】以上のように構成することにより、移送す
る食品が例えば球状や円柱状をしたもの、あるいはロー
ラー部材1のローラー部11の径に比して小さく、ロー
ラー部材間に入り込み易い形状のものでも容易に移送で
きる。しかも、余分なパン粉を、ローラー部11、11
間から確実に落とすことができる。
【0025】又、製作においては、各ローラー部材1の
軸支部12、12を、ローラー部11に対して偏心され
て配位させれば良く、従来に比し、同じ部品点数で複雑
化させることなく製作できる。
【0026】尚、本実施例では、食品移送路4を水平状
にして使用しているが、上述のようにローラー部11の
偏心運動により食品を上方に押し上げつつ行うことがで
きるため、食品移送路4を、後端にいくに従い漸次高さ
を多少高くして傾斜状に形成しても移送することができ
る。従って、本願発明は、食品をやや高い位置に送る場
合にも有効なものとなり、これをも目的の一つとする。
【0027】更に、本実施例では、ローラー部材1を断
面円形状のものから構成しているが、例えば楕円形状の
ようなものであっても良く、適宜変更できる。
【0028】
【発明の効果】以上、本願発明は、食品が、上部コンベ
ア52からローラーコンベア10のローラー部11、1
1間に入るとローラー部11の回転によって上下移動さ
せつつ後方側に送ろうとする力を受け、ローラー部材間
で維持しているようなことを防止でき、食品を確実にロ
ーラーコンベア10の後方側に送ることができる。又、
ローラー部11が外周の最上部位置Pを変化しつつ回転
するため、食品に付着せずにローラーコンベア10に入
ってくる余分なパン粉等の粉状物を、ローラー部11間
に留めることなく、下部コンベア51に落とすことので
きる。これにより、余分なパン粉等の粉状物を、効率良
く下部コンベア51から上部コンベア52の始端側に送
って循環させることができる。以上、本願発明は、球状
等の食品でも確実に移送でき、しかも、余分なパン粉等
をローラー部間から効率良く落として循環し得る食品の
移送方法を提供しえたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の食品の移送方法の一実施例の全体の
概略説明図。
【図2】本願発明に用いる一実施例のローラーコンベア
の一部を省略した平面図。
【図3】本願発明に用いる一実施例のローラーコンベア
の一部を省略した左側面図。
【図4】食品がローラー部間に入った状態の説明図。
【図5】ローラー部材が回転してローラー部間に入った
食品を移送する際の説明図。
【図6】ローラー部材が更に回転して食品を移送する際
の説明図。
【図7】ローラー部間の隙間が最も広くなった状態の説
明図。
【図8】隣接する二つのローラー部材の他の配設位置を
示す実施例の説明図。
【図9】上部コンベアと下部コンベアとの接続部を上方
側から見た説明図。
【図10】従来例の一部を省略した平面図。
【図11】従来例の一部を省略した左側面図。
【符号の説明】
1 ローラー部材 2 支持部 3 回転手段 4 食品移送路 5 粉状物循環用コンベア 11 ローラー部 12 軸支部 12a 最長部 21 支持部材 51 下部コンベヤ 52 上部コンベヤ S 食品

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上部コンベア(52)と下部コンベア(5
    1)とを有する粉状物循環用コンベア(5)と、回転軸
    (12)(12)の軸心(02)からローラー部(1
    1)の外周までの距離を周方向に沿って漸次変化させる
    ことによりローラー部(11)が外周の最上部位置
    (P)を変化しつつ回転し得る複数の回転自在な長尺状
    のローラー部材(1)を並列させたローラーコンベア
    (10)とを準備し、 食品を、パン粉等の粉状物と共に、上部コンベア(5
    2)に載置して始端側から後端側に順次移送し、その移
    送の間に食品に粉状物を付着させ、その後、その粉状物
    を付着させた食品及び食品に付着していない余分な粉状
    物を上部コンベア(52)の後端からローラーコンベア
    (10)に送り入れることにより、粉状物を付着させた
    食品を、ローラーコンベア(10)上に沿って後方側に
    移送するとともに、余分な粉状物を、ローラー部材
    (1)(1)間に形成される隙間から下方側に配設した
    下部コンベア(51)上に落とし下部コンベア(51)
    から上部コンベア(52)の始端側に順次送って循環さ
    せるようにしたことを特徴とする食品の移送方法。
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