JP3007675U - シャッター - Google Patents

シャッター

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JP3007675U JP1994010871U JP1087194U JP3007675U JP 3007675 U JP3007675 U JP 3007675U JP 1994010871 U JP1994010871 U JP 1994010871U JP 1087194 U JP1087194 U JP 1087194U JP 3007675 U JP3007675 U JP 3007675U
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昌彦 小田切
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 床面が両側方向に向けて傾斜しているような
開口部に設置しても、当該開口部を隙間無く閉塞するこ
とができるシャッターを得る。 【構成】 複数のスラット11が連結されて昇降自在に
設けられたシャッターカーテン10の下端部に、上端が
シャッターカーテン10に連結されて下方に延びる吊上
げ材16を設け、この吊上げ材16の下方に、この吊上
げ材16に対して昇降方向に相対移動自在で、かつ吊上
げ材16を上昇させた際に、当該吊上げ材と係合して一
体的に上昇する勾配吸収座板17を連結した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、特に床が傾斜している開口部に設置して好適なシャッターに関する ものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ビル等の各種建物の開口部には、防犯用に各種のシャッターが取り付 けられており、特に防火区画や延焼の虞のある開口部には、防煙・防火シャッタ ーを設置することが法律上義務付けられている。 図7は、従来のこの種の防火シャッターの要部を示すもので、この防火シャッ ター(以下、シャッターと略称する。)は、所定形状に屈曲された帯板状の複数 のスラット1…が、互いの連結部1aをオーバーラップさせて連結されることに よって一体化されたシャッターカーテン2の下端部に、平板部材の下部にアング ル材の背面同士を突き合わせてなる座板3が固定されたもので、上記シャッター カーテン2の上部が、図示されない駆動モータによって回転駆動される巻取シャ フトに巻回され、両側部が上記建物等に形成されたガイドレールに案内されるこ とにより、上記ガイドレールに沿って昇降自在に設けられている。
【0003】 ところで、このようなシャッターによれば、上記駆動モータを回転させてシャ ッターカーテン2を巻取シャフトから繰り出すことによりシャッターカーテン2 を降下させ、その下端部の座板3の底面3aを床面に当接させることにより、当 該開口部が閉塞されるようになっている。この際に、上記床面に、開口部の両側 方向に向けて僅かな傾斜がある場合には、上記スラット1…の連結部1a…にお ける隙間により、これを吸収して座板3の底面3aを全長にわたって床面に当接 させることができる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のシャッターにあっては、スラット1の連結部1aに おける隙間によってこのような開口部床面の傾斜を吸収するには、構造上自ずと 限度があるため、例えば建物のポーチ等において床に水勾配がある場合のように 、当該傾斜が大きい場合には、シャッターの両側部における床面の高低のレベル 差を吸収することができず、この結果高低レベルの低い側において、座板3の底 面3aと床面との間に間隙が生じて使用上不適当なものになってしまうという問 題点があった。 本考案は、上記従来のシャッターが有する課題を有効に解決すべくなされたも ので、床面が開口部の両側方向に向けて傾斜しているような箇所に設置しても、 当該開口部を隙間無く閉塞することができるシャッターを提供することを目的と するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本考案に係るシャッターは、複数のスラットが連結されて昇 降自在に設けられたシャッターカーテンの下端部に、上端がシャッターカーテン に連結されて下方に延びる吊上げ材を設け、この吊上げ材の下方に、この吊上げ 材に対して昇降方向に相対移動自在で、かつ吊上げ材を上昇させた際に、当該吊 上げ材と係合して一体的に上昇する勾配吸収座板を連結したことを特徴とするも のである。
【0006】 ここで、請求項2に記載の考案は、上記請求項1に記載の吊上げ材が板状をな しており、かつ上記勾配吸収座板が上部に吊上げ材が昇降自在に挿通された開口 部を有する箱状をなすとともに、上記吊上げ材と勾配吸収座板とに、それぞれシ ャッターカーテンを上昇させた際に互いに係合して上記勾配吸収座板を一体的に 上昇させるための係合部を設けたものである。
【0007】 そして、請求項3に記載の考案は、上記請求項2に記載の吊上げ材が、さらに 板状のウエブと、このウエブの下端部から水平方向に突出する係合板部とを備え た逆T字状をなしており、かつ上記勾配吸収座板として、リップ付き溝形を用い ることによって、上記勾配吸収座板の開口部の縁部に、この縁部から下方に突出 して、吊上げ材を上昇させた際に上記係合板部と係合して当該勾配吸収座板を一 体的に上昇させる係止部を形成したものである。
【0008】 また、請求項4に記載の考案は、上記請求項3に記載の考案において、勾配吸 収座板がその表裏方向に変位しようとする際に、当該勾配吸収座板の上記係止部 に当接してその移動を係止するために、上記吊上げ材の上記係合板部の両先端部 を、それぞれ上方に屈曲したものである。
【0009】 さらに、請求項5に記載の考案は、上記請求項2に記載の考案とは逆に、請求 項1に記載の吊上げ材が、下部に開口部を有する箱状部材を備えており、かつ上 記勾配吸収座板が、上部を上記開口部に昇降自在に挿通された板状部材を有する とともに、上記吊上げ材と勾配吸収座板とに、それぞれシャッターカーテンを上 昇させた際に互いに係合して勾配吸収座板を一体的に上昇させるための係合部を 設けたものである。
【0010】
【作用】
請求項1に記載の考案にあっては、シャッターカーテン下端部の吊上げ材の下 方に、勾配吸収座板を上記吊上げ材に対してその昇降方向に相対移動自在に連結 しているので、床面が開口部の両側方向に向けて傾斜しているような箇所に設置 した場合においても、吊上げ材に対する上記勾配吸収座板の相対移動により、上 記傾斜に起因する開口部両側の床面の高低レベル差を吸収して、勾配吸収座板の 底面を全長にわたって床面に密に当接させることにより、上記開口部が隙間無く 閉塞される。
【0011】 また、請求項2に記載の考案によれば、箱状をなす勾配吸収座板の上部開口部 に、板状の吊上げ材の下部を相対移動自在に挿通させているので、上記吊上げ材 と勾配吸収座板との間に、このシャッターの表裏面方向に連通する隙間を生じる ことがなく、よって特に防火シャッターや防煙シャッターとして用いた場合に好 適である。 加えて、請求項3に記載の考案によれば、吊上げ材が従来の座板とほぼ同じ構 成であるため、構造が簡易であるとともに、容易に既設のシャッターを本考案に 係る構造に改造することが可能となる。また、開口部の縁部に形成した係止部に より上記開口部が補強されるため、シャッターの上昇時に、勾配吸収座板の自重 がその上面、特に開口部の周縁に作用しても、当該部分に変形を生じる虞がない 。
【0012】 さらに、請求項4に記載の考案にあっては、上記吊上げ材の上記係合板部の両 先端部が、それぞれ上方に屈曲されているので、勾配吸収座板がシャッターの表 裏方向に変位しようとしても、上記係合板部の一方の先端部が勾配吸収座板の上 記係止部に当接してその移動が阻止されるために、上記勾配吸収座板がシャッタ ーの表裏方向にズレを生じて、吊上げ材のウエブ表面の塗装が剥げる等の虞がな い。
【0013】 さらに、請求項5に記載の考案によれば、上記請求項2に記載の考案と同様の 作用が得られることに加えて、吊上げ材側に箱状部材を設けたことにより、勾配 吸収座板の板状部材が挿通される開口部が下方を向いているために、例えば屋外 に面した位置に設置されて長期間にわたり閉塞されるものに適用した場合等にお いても、吊上げ材の箱状部材の内部へ雨水等が侵入する虞がない。
【0014】
【実施例1】 図1〜図5は、本考案のシャッターの一実施例を示すものである。 図4において、図中符号10は、所定形状に屈曲された帯板状の複数のスラッ ト11…が連結されて昇降自在に設けられたシャッターカーテンを示すもので、 このシャッターカーテン10の上部は、建物の開口部上方に配設された駆動モー タ12によって回転駆動される巻取シャフト14に巻回されている。このシャッ ターカーテン10は、その両側部が上記建物の開口部両側部に形成されたガイド レール15、15に挿入されており、上記駆動モータ12を回転駆動させて巻取 シャフト14を回転させることにより、上記ガイドレール15、15に沿って昇 降するようになっている。そして、このシャッターカーテン10の下部に、吊上 げ材16および勾配吸収座板17が連結されている。
【0015】 上記吊上げ材16は、図1および図3に示すように、上端部に上記シャッター カーテン10の下端連結部と連結するためのフック18aが取り付けられた板状 のウエブ18と、このウエブ18に一体に形成されて、その下端部から水平方向 に突出するとともに先端部19aがさらに上方に屈曲された係合板部19とを備 えてなるものであり、上記ウエブ18の両側部は、それぞれ開口部を塞ぐために 上記ガイドレール15内に摺動自在に挿入されている。ここで、上記ウエブ18 の上下方向の長さは、このシャッターを設置する開口部の両側部における床面L の高低のレベル差よりも長くなるような寸法に設定されている。そして、この吊 上げ材16の下部に、上記勾配吸収座板17が配設されている。
【0016】 この勾配吸収座板17は、上面中央部に長手方向に沿って開口部21が形成さ れたリップ付き溝形鋼からなるもので、上記開口部21の縁部には、これから下 方に屈曲された係止部22、22が形成されている。そして、これら係止部22 、22と上記吊上げ材16の係合板部19とにより、シャッターカーテン10を 上昇させた際に互いに係合して上記勾配吸収座板17を一体的に上昇させるため の係合部が構成されている。
【0017】 また、図1に示す上記床面Lのレベルが低い側に位置する勾配吸収座板17の 側端部には、側部塞ぎ板23、23および下部塞ぎ板24が設けられている。上 記下部塞ぎ板24は、勾配吸収座板17の端面下部を塞ぐもので、その高さ寸法 は、上記床面Lの高低のレベル差よりも大きくなるように設定されている。また 、この下部塞ぎ板24の上端部から所定の間隔を隔てた両側部上方に、上記側部 塞ぎ板23、23が設けられている。これにより、上記側部塞ぎ板23、23間 およびこれら側部塞ぎ板23、23と下部塞ぎ板24との間には、全体として逆 T字状をなす開口部25が形成されている。そして、上記吊上げ材16は、勾配 吸収座板17の上記開口部25から長手方向に向けて挿入されることにより、上 記勾配吸収座板17内において、このシャッターの昇降方向に相対移動自在に配 設されている。
【0018】 上記下部塞ぎ板24の中央部には、これから直角方向に突出してガイドレール 15内に摺動自在に挿入される塞ぎ板24aが立設されており、この塞ぎ板24 aは、上記勾配吸収座板17が傾斜面に沿って傾斜した際にも、上記ガイドレー ル15と係合して開口部を塞ぐようになっている。他方、図2に示すように、上 記勾配吸収座板17の他方の側端部には、上記側部塞ぎ板23を下面まで延長さ せた一対の側部塞ぎ板20、20が対向配置されており、これら側部塞ぎ板間に は、上記勾配吸収座板17の上面から下面にまで至る縦長の開口部が形成されて いる。
【0019】 以上の構成からなるシャッターによって、床面Lが傾斜した開口部を閉じる場 合には、駆動モータ12により巻取シャフト14を回転させて、シャッターカー テン10をガイドレール15に沿って降下させて行く。そして、上記勾配吸収座 板17の底面が、図4中右方の開口部床面Lの高低レベルの高い位置L1に接地 すると、当該位置L1においては、もはや勾配吸収座板17の降下が停止するた めに、さらにシャッターカーテン10を降下させると、吊上げ材16の係合板部 19と勾配吸収座板17の係止部22との係合が解かれ、勾配吸収座板17に対 して吊上げ材16のみが降下する。 次いで、シャッターカーテン10をさらに降下させることにより、同様にして 上記位置L1から同図中左方の高低レベルが低い位置L2に向けて、徐々に上記係 合板部19と係止部22との係合が解かれて、吊上げ材16が勾配吸収座板17 に対して徐々に降下するとともに、勾配吸収座板17は、上記位置L1に設置し た底面を支点として徐々に反時計回りに回動して傾斜し、その底面の全面が床面 Lに当接した状態で停止する。これにより、床面Lが傾斜した上記開口部は、こ のシャッターカーテン10、吊上げ材16および上記床面Lと同様の角度に傾斜 した勾配吸収座板17によって完全に塞がれる。
【0020】 次に、上記開口部を開く場合には、駆動モータ12により巻取シャフト14を 上述した場合とは逆の方向に回転させて、シャッターカーテン10をガイドレー ル15に沿って上昇させて行く。すると、吊上げ材16も一体に上昇し、先ず図 4中左方において、その係合板部19が勾配吸収座板17の係止板22に当接し 、当該位置における勾配吸収座板17を一体的に上方に吊り上げる。そして、上 記シャッターカーテン10をさらに上昇させると、同様にして上記位置L2から 同図中右方の高低レベルが高い位置L1に向けて、徐々に上記係合板部19と係 止部22とが係合して、勾配吸収座板17が吊り上げられ、これに伴って勾配吸 収座板17は、上記位置L1に設置した底面を支点として徐々に時計回りに回動 して上記吊上げ材16と平行になる。次いで、さらにシャッターカーテン10を 上昇させることにより、勾配吸収座板17は吊上げ材16と一体的に上昇し、最 終的に図4に示すように、建物の天井部に形成された格納スペースS内に収納さ れ、上記開口部が全開した状態になる。
【0021】 したがって、このような構成からなるシャッターによれば、シャッターカーテ ン10下端部の吊上げ材16の下方に、勾配吸収座板17を上記吊上げ材16に 対してその昇降方向に相対移動自在に連結しているので、床面Lが両側方向に向 けて傾斜しているような開口部に設置した場合においても、吊上げ材16に対す る上記勾配吸収座板17の相対移動により、上記床面Lの高低レベル差を吸収し て、勾配吸収座板17の底面をその全面にわたって床面Lに密に当接させて上記 開口部を隙間無く閉塞することができる。 しかも、勾配吸収座板17を箱状に形成し、この勾配吸収座板17の開口部2 1に、板状の吊上げ材16を相対移動自在に挿通しているため、上記吊上げ材1 6と勾配吸収座板17との間に、この種のシャッターとして不適当なシャッター の表裏面方向に連通する隙間を生じることがない。
【0022】 また、吊上げ材16が従来の座板とほぼ同じ構成であるため、構造が簡易であ るとともに、容易に既設のシャッターを本考案に係る構造に改造することが可能 となる。さらに、勾配吸収座板17の開口部21の縁部に形成した係止部22に よって上記開口部21の縁部を補強することができるため、シャッター上昇時に 、吊上げ材16の係合板部19を介して勾配吸収座板17の自重が作用しても、 勾配吸収座板17の上面や開口部21の周縁に変形を生じる虞がない。 加えて、上記吊上げ材16の係合板部19の両先端部19a、19aを、それ ぞれ上方に屈曲しているので、勾配吸収座板17がシャッターの表裏方向に変位 しようとしても、上記係合板部19の一方の先端部19aが勾配吸収座板17の 係止部22に当接してその移動が係止されるために、上記勾配吸収座板17がシ ャッターの表裏方向にズレを生じて吊上げ材16のウエブ18の表面の塗装が剥 げるといった虞がない。
【0023】
【実施例2】 図6は、本考案のシャッターの他の実施例の要部を示すもので、その他の構成 については図1〜図5に示したものと同一であるため、その説明を省略する。 図6において、このシャッターにおいては、シャッターカーテン10の下端部 に、吊上げ材30と勾配吸収座板31とが順次配設されている。この吊上げ材3 0は、上端部に上記シャッターカーテン10の下端連結部と連結するためのフッ ク(図示せず)が取り付けられた板状のウエブ32と、このウエブ32の下端に 一体的に接合されたリップ付き溝形鋼からなる箱状部材33とにより構成されて いる。ここで、ウエブ32の端部は、ガイドレール15内に摺動自在に挿入され るように上記箱状部材33よりも延出されている。この箱状部材33の下面には 、開口部34が形成されており、さらに開口部34の縁部には、これから上方に 屈曲された係止部35が形成されている。そして、この吊上げ材30の箱状部材 33内に、上記勾配吸収座板31がこのシャッターの昇降方向に相対移動自在に 配設されている。
【0024】 上記勾配吸収座板31は、外観略T字状の部材であって、上記箱状部材33の 開口部34内に挿通された板状部材36と、この板状部材36の上端部に一体に 形成されて水平方向に延出するとともに先端部37aがさらに下方に屈曲された 係合板部37と、上記板状部材36の下端部に一体に形成されて水平方向に突出 する底板部38とにより構成されている。ここで、上記板状部材36の端部も、 ガイドレール15内に摺動自在に挿入されるように、上記係合板部37および底 板部38よりも上記ガイドレール15側に延出するように形成されており、この 板状部材36の端部は、上記ウエブ32の端部から下方に向けて一体的に接合さ れた垂下部32aに対して相対的に摺動自在とされている。そして、上記箱状部 材33の係止部35と、勾配吸収座板31の係合板部37とにより、シャッター カーテン10を上昇させた際に、互いに係合して上記勾配吸収座板31を一体的 に上昇させるための係合部が構成されている。また、上記箱状部材33の端部に は、一対の塞ぎ板39、39が接合されている。
【0025】 このような構成からなるシャッターによれば、上記第一実施例に示したものと 同様の作用効果が得られる他、吊上げ材30を箱状部材33を備えた構成にした ことにより、板状の勾配吸収座板31が挿通される開口部34が下方を向いてい るため、例えばこのシャッターを屋外に面した位置に設置されて長期間にわたり 閉塞されるものに適用した場合等においても、吊上げ材30の箱状部材33内部 へ雨水等が侵入することを防止することができる。
【0026】 なお、上記実施例の説明においては、いずれも本考案のシャッターを防火シャ ッターに適用した例について説明したが、これに限るものではなく、防煙シャッ ターや防犯用シャッター等のその他の一般的なシャッター、さらには巻取シャフ トを有さずに天井部に設けられたガイドレールに沿って収納されるオーバースラ イダー等の他の各種のシャッターに適用しても、同様の作用効果を得ることがで きる。 また、上記実施例においては、いずれも吊上げ材16、30および勾配吸収座 板17、31のいずれか一方を箱状に形成し、他方を上記箱状部材の開口部に相 対移動自在に設けられた板状に形成したが、必ずしもこれに限定されるものでは なく、例えば要請される構造が比較的簡易な防犯用シャッター等においては、こ れら吊上げ材および勾配吸収座板を共に板状の部材で形成し、互いの板状部材を ボルトで連結するとともに、一方のボルト挿通孔を長穴に形成することにより、 勾配吸収座板を吊上げ材に対して昇降方向に相対移動自在に設けてもよい。
【0027】
【考案の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の本考案に係るシャッターによれば、吊 上げ材の下方に、勾配吸収座板を昇降方向に相対移動自在に連結しているので、 床面が両側方向に向けて傾斜しているような開口部に設置した場合においても、 勾配吸収座板の底面を全長にわたって床面に密に当接させることにより、上記開 口部を隙間無く閉塞することができる。また、請求項2に記載の考案によれば、 箱状をなす勾配吸収座板に、板状の吊上げ材を相対移動自在に挿通させているの で、上記吊上げ材と勾配吸収座板との間に、このシャッターの表裏面方向に連通 する隙間を生じることがなく、さらに請求項3に記載の考案によれば、構造が簡 易であるとともに、容易に既設のシャッターを本考案に係る構造に改造すること が可能になるとともに、開口部の縁部に形成した係止部により上記開口部を補強 することができ、しかも請求項4に記載の考案によれば、勾配吸収座板がシャッ ターの表裏方向にズレを生じて吊上げ材のウエブの表面の塗装が剥げるといった 虞がなく、また請求項5に記載の考案によれば、上記請求項2に記載の考案と同 様の作用が得られることに加えて、吊上げ材における開口部が下方を向いている ために、例えば屋外に面した位置に設置されて長期間にわたり閉塞されるものに 適用した場合等においても、吊上げ材の内部へ雨水等が侵入することを防止する ことができる等の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るシャッターの一実施例を示す要部
の斜視図である。
【図2】図1のシャッターにおける勾配吸収座板の他端
部側を示す側面図である。
【図3】図1の縦断面図である。
【図4】上記実施例を示す全体の正面図である。
【図5】上記実施例のシャッターを天井部に格納した状
態を示す縦断面図である。
【図6】本考案に係るシャッターの他の実施例を示す要
部の縦断面図である。
【図7】従来のシャッターを示す要部の縦断面図であ
る。
【符号の説明】
10 シャッターカーテン 11 スラット 12 駆動モータ 16、30 吊上げ材 17、31 勾配吸収座板 18 ウエブ 19、37 係合板部 19a 先端部 21、34 開口部 22、35 係止部 33 箱状部材 36 板状部材 L 床面

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のスラットが連結されて昇降自在に
    設けられたシャッターカーテンの下端部に、上端が上記
    シャッターカーテンに連結されて下方に延びる吊上げ材
    を設け、この吊上げ材の下方に、この吊上げ材に対して
    上記昇降方向に相対移動自在で、かつ上記吊上げ材を上
    昇させた際に、当該吊上げ材と係合して一体的に上昇す
    る勾配吸収座板を連結したことを特徴とするシャッタ
    ー。
  2. 【請求項2】 上記吊上げ材は、板面が上記昇降方向に
    延びる板状をなし、かつ上記勾配吸収座板は、上部に上
    記吊上げ材が昇降自在に挿通された開口部を有する箱状
    をなすとともに、上記吊上げ材と上記勾配吸収座板と
    に、それぞれ上記シャッターカーテンを上昇させた際に
    互いに係合して上記勾配吸収座板を一体的に上昇させる
    ための係合部が設けられていることを特徴とする請求項
    1に記載のシャッター。
  3. 【請求項3】 上記吊上げ材は、板状のウエブと、この
    ウエブの下端両側部から水平方向に延出する係合板部と
    を備えた逆T字状をなし、かつ上記勾配吸収座板はリッ
    プ付き溝形をなしており、上記勾配吸収座板の上記開口
    部の縁部には、この縁部から下方に突出して、上記吊上
    げ材を上昇させた際に上記係合板部と係合して当該勾配
    吸収座板を一体的に上昇させる係止部が形成されている
    ことを特徴とする請求項2に記載のシャッター。
  4. 【請求項4】 上記吊上げ材の上記係合板部の両先端部
    は、それぞれ上方に屈曲されていることを特徴とする請
    求項3に記載のシャッター。
  5. 【請求項5】 上記吊上げ材は、下部に開口部を有する
    箱状部材を備えてなり、かつ上記勾配吸収座板は、上部
    が上記開口部に昇降自在に挿通された板状部材を有する
    とともに、上記吊上げ材と上記勾配吸収座板とに、それ
    ぞれ上記シャッターカーテンを上昇させた際に互いに係
    合して上記勾配吸収座板を一体的に上昇させるための係
    合部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載
    のシャッター。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11303540A (ja) * 1998-04-16 1999-11-02 Bunka Shutter Co Ltd 耐火スクリーン装置

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