JP3007011B2 - ワーク体の滞留装置 - Google Patents

ワーク体の滞留装置

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JP3007011B2 JP32520394A JP32520394A JP3007011B2 JP 3007011 B2 JP3007011 B2 JP 3007011B2 JP 32520394 A JP32520394 A JP 32520394A JP 32520394 A JP32520394 A JP 32520394A JP 3007011 B2 JP3007011 B2 JP 3007011B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ICカードなどのワー
ク体を搬送する搬送系に組み込まれ、上流側の搬送路か
ら搬入されたワーク体を所定の滞留時間を経た後に下流
側の搬送路に搬出するワーク体の滞留装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】ICカードは、カード基板形成用の樹脂
にICモジュールを一体化させて作製される。作製され
た完成品は、検査装置にて、ICモジュールに設けられ
たROMに書き込みが可能かどうか、書き込んだ内容が
誤りなく存在するかどうかの照合が行われる。また、検
査の結果、良品と判断されたICカードは、印字装置な
どに搬送され、所定の箇所に対する所定文字の印字動作
が行われる。
【0003】ICカードは、上述したような作製工程、
検査工程あるいは印字工程など種々の工程を経て製造さ
れるが、各工程間の搬送距離は比較的短いことから、あ
る工程での処理が完了した後から次工程における処理を
開始するまでの間に、ICカードを一時的に滞留させる
必要が生じる場合がある。例えば、接着工程の完了後か
ら次工程における処理を開始するまでの間には、接着剤
を十分に乾燥させる必要があることから、当該次工程に
おける処理を開始するまでに、ICカードを滞留させる
必要がある。
【0004】そこで、従来より、ICカードを搬送途中
で滞留させるために、ワーク体の滞留装置が使用されて
いる。
【0005】ワーク体の滞留装置には、従来より、図4
に示すようなものが知られている。この種のワーク体の
滞留装置10は、ICカードWの搬送方向に沿って上流
側に位置する第1搬送路11と、下流側に位置する第2
搬送路12との間に配置され、第1搬送路11から搬入
されたICカードWを所定の滞留時間を経て第2搬送路
12に搬出するようになっている。
【0006】図示する従来のワーク体の滞留装置10
は、第1搬送路11から搬入されたICカードWを収容
しつつ回転駆動自在な滞留手段13を有している。この
滞留手段13は、略水平をなす回転軸14の周りに周方
向に沿ってICカードWを収容する複数の収容室15が
形成されたワーク体収容部材16を有している。ワーク
体収容部材16は、水車形状をなし、回転軸14に放射
状に等間隔で複数の仕切板17を取り付けることによ
り、前記収容室15が形成されている。また、ワーク体
収容部材16の外周面は開放され、ワーク体を搬入、搬
出するための出入口18となっている。
【0007】第1と第2の搬送路11、12は、例え
ば、ベルトコンベアなどより構成されている。第1搬送
路11の終端は、ワーク体収容部材16の出入口18を
介して、収容室15に臨むように配置されている。一
方、第2搬送路12は、ワーク体収容部材16をはさん
で第1搬送路11と対向する位置に配置され、その始端
は、ワーク体収容部材16の出入口18を介して、収容
室15に臨むように配置されている。
【0008】滞留手段13は、第1搬送路11における
ICカードWの搬送速度に対応してインデックス送りが
なされるように、回転駆動される。そして、第1搬送路
11上に載置されて搬送されてきたICカードWは、第
1搬送路11の終端から、ワーク体収容部材16の出入
口18を介して、収容室15内に搬入される。1枚のI
CカードWのワーク体収容部材16への搬入が終了する
と、滞留手段13は、第1搬送路11に沿って搬送され
てくる次のICカードWを収容する準備のため、インデ
ックス送りがなされる。
【0009】図示例では、第1搬送路11、滞留手段1
3の回転軸14および第2搬送路12が略同一平面上に
位置するので、滞留手段13が180度回転すると、収
容室15内に収容されたICカードWは、その表裏が反
転された状態で、第2搬送路12上に搬出され、この第
2搬送路12を通って、次工程の加工ステージまで搬送
される。したがって、このワーク体の滞留装置10で
は、第1搬送路11から搬入されたICカードWは、滞
留手段13が180度回転する時間に等しい滞留時間を
経て、第2搬送路12に搬出されることになる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のワーク
体の滞留装置10では、ワーク体としてのICカードW
の滞留時間は、滞留手段13が半回転する時間程度しか
なく、滞留時間は比較的短い。したがって、ICカード
Wを高速で搬送しようとした場合には、第1搬送路11
によるICカードWの搬送速度が速くなるのに伴って滞
留手段13の回転速度も速くなることから、滞留時間が
ますます短くなり、所定の滞留時間を確保することが困
難になる。滞留時間を長くするために、ワーク体収容部
材16の直径を大きくし、形成可能な収容室の数を多く
することが考えられる。
【0011】しかしながら、このように構成すると、ワ
ーク体滞留装置10の設置スペースがICカードWの搬
送方向に沿って大きくなり、工程間の距離が長くなって
ICカードWの製造設備全体の大型化を招来するという
欠点がある。
【0012】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、所定の滞留時間を確保すること
ができ、さらには、装置の設置スペースがワーク体の搬
送方向に沿って大きくならず、ひいては、ワーク体の製
造設備全体の大型化を招くことのないワーク体の滞留装
置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、第1と第2の搬送路の間に配置され、前
記第1搬送路から搬入されたワーク体を所定の滞留時間
を経て前記第2搬送路に搬出するワーク体の滞留装置で
あって、略水平をなす回転軸の周りに周方向に沿ってワ
ーク体を収容する複数の収容室が形成されたワーク体収
容部材を、少なくとも2個、同軸上に配置して横方向に
位置する収容室を相互に連通した回転駆動自在な滞留手
段と、当該滞留手段に収容したワーク体の落下を防止す
る落下防止手段と、前記滞留手段の一方のワーク体収容
部材の収容室に収容されたワーク体を他方のワーク体収
容部材の収容室に移動させる移動手段とを有し、前記第
1搬送路を、ワーク体を搬入、搬出するために前記一方
のワーク体収容部材の外周面に設けた出入口を介して収
容室に臨ませ、前記第2搬送路を、ワーク体を搬入、搬
出するために前記他方のワーク体収容部材の外周面に設
けた出入口を介して収容室に臨ませ、前記滞留手段は、
前記第1搬送路を搬送され、前記一方のワーク体収容部
材の出入口から収容室に搬入されたワーク体を、前記第
1と第2の搬送路よりも上方位置に位置させる方向に回
転駆動され、前記移動手段を、前記第1と第2の搬送路
よりも下方位置に配置してなるワーク体の滞留装置であ
る。
【0014】
【作用】第1搬送路により搬送されてきたワーク体は、
滞留手段における一方のワーク体収容部材の出入口を介
して収容室内に搬入される。ワーク体の搬入が終了する
と、滞留手段は、第1搬送路により搬送されてくる次の
ワーク体を収容する準備のため、収容室に搬入されたワ
ーク体を、第1と第2の搬送路よりも上方位置に位置さ
せる方向に回転駆動される。第2搬送路は前記一方のワ
ーク体収容部材の収容室には臨んでいないので、滞留手
段が回転しても、ワーク体は第2搬送路に搬出されず、
前記一方のワーク体収容部材の収容室に収容されたまま
である。滞留手段の回転に伴い、収容したワーク体が回
転軸よりも下方位置に達するが、ワーク体は、落下防止
手段により落下が防止されている。移動手段が駆動され
ると、滞留手段の一方のワーク体収容部材の収容室に収
容されたワーク体は、他方のワーク体収容部材の収容室
に移動される。そして、滞留手段がさらに回転すると、
他方のワーク体収容部材の収容室に移動したワーク体
は、第2搬送路上に搬出され、この第2搬送路を通っ
て、次工程まで搬送される。したがって、第1搬送路か
ら搬入されたワーク体は、滞留手段が1回転する時間以
上の滞留時間を経て、第2搬送路に搬出されることにな
る。
【0015】このように本発明のワーク体の滞留装置に
よれば、搬送系におけるワーク体の滞留時間を、滞留手
段が1回転する時間以上の時間にまで延ばすことがで
き、従来例と比較して、比較的長い滞留時間を得ること
ができた。したがって、ワーク体を高速で搬送する場合
にも、所定の滞留時間を確保することができる。さら
に、滞留手段は、少なくとも2個のワーク体収容部材を
回転軸に沿って連設した形状であるため、ワーク体収容
部材の直径を従来のものと同じにしても、滞留時間を延
ばすことができる。また、ワーク体の滞留装置の設置ス
ペースは、ワーク体の搬送方向に沿って増加せず、搬送
方向に対して直交する方向に若干増加するだけである。
したがって、工程間の距離が長くならないので、ワーク
体の製造設備全体の大型化を招くこともない。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1(a)(b)(c)は、それぞれ、本発明
に係るワーク体の滞留装置の概略構成を示す平面図、
(a)のb−b線に沿う断面図、(a)のc−c線に沿
う断面図である。また、図2は、図1(a)のd−d線
に沿う断面図である。
【0017】本実施例のワーク体の滞留装置は、例え
ば、ワーク体としてのICカードにICチップの接着を
行う接着工程と、この接着工程の次工程との間の搬送系
に組み込まれ、接着工程の完了後から次工程における処
理を開始するまでの間に、接着剤を十分に乾燥させる時
間を確保するために、ICカードを搬送途中で滞留させ
るものである。
【0018】図1に示すように、ワーク体の滞留装置2
0は、ICカードWの搬送方向に沿って上流側つまり接
着工程側に位置する第1搬送路21と、下流側つまり次
工程側に位置する第2搬送路22との間に配置され、第
1搬送路21から搬入されたICカードWを所定の滞留
時間を経て第2搬送路22に搬出するようになってい
る。図1(a)にも示すように、第1搬送路21と第2
搬送路22とは、同一線上にはなく、搬送方向に対して
直交する方向にずれている。
【0019】図示する実施例のワーク体の滞留装置20
は、第1搬送路21から搬入されたICカードWを収容
しつつ回転駆動自在な滞留手段23と、滞留手段23に
収容したICカードWの落下を防止する落下防止手段2
4と、滞留手段23に収容されているICカードWを当
該滞留手段23内で移動させる移動手段25とを有して
いる。
【0020】さらに詳述すると、前記滞留手段23は、
略水平をなす回転軸26の周りに周方向に沿ってICカ
ードWを収容する複数の収容室27、28が形成された
第1と第2のワーク体収容部材31、32を有し、これ
ら第1と第2のワーク体収容部材31、32を基台36
を介在させて同軸上に配置し、さらに図2に示すよう
に、基台36の所定の位置のみに形成された連通孔36
aを介して横方向に位置する収容室27、28を相互に
連通して構成されている。なお、説明の便宜上、第1ワ
ーク体収容部材31に形成された収容室27を第1収容
室と、第2ワーク体収容部材32に形成された収容室2
8を第2収容室とも言う。
【0021】各ワーク体収容部材31、32は、水車形
状をなし、回転軸26に放射状に等間隔で複数の仕切板
33を取り付けることにより、前記収容室27、28が
形成されている。また、各ワーク体収容部材31、32
の外周面は開放され、ワーク体を搬入、搬出するための
出入口34となっている。
【0022】落下防止手段24は、滞留手段23がIC
カードWを収容したままの状態で1回転以上回転するた
め、収容したICカードWが落下することを防止するた
めに設けられている。落下防止手段としての半円弧形状
を有するガイドプレート24は、第1と第2の搬送路2
1、22よりも下方位置で、滞留手段23の外周面に向
かい合うように設けられている。
【0023】移動手段25は、図1(b)に示すよう
に、第1と第2の搬送路21、22よりも下方位置であ
る図中真下位置に設けられ、収容室内に進退移動自在な
押出部35を有している。この押出部35が前進移動す
ることにより、第1収容室27に収容されたICカード
Wは、基台36の連通孔36aを通って第2収容室28
に移動される。移動手段25は、例えば、エアーシリン
ダなどより構成される。なお、移動手段25は、第1と
第2の搬送路21、22よりも下方位置に設置すれば良
く、図1(b)にθで示される範囲の任意の位置に設置
することができる。また、基台36の連通孔36aを通
してのみICカードWを移動できるようにしたので、滞
留手段23が多少傾いたとしても、ワーク体としてのI
CカードWが収容室へ誤って滑り移動することがない。
【0024】第1と第2の搬送路21、22は、例え
ば、ベルトコンベアなどより構成されている。第1搬送
路21の終端は、第1ワーク体収容部材31の出入口3
4を介して、第1収容室27に臨むように配置されてい
る。一方、第2搬送路22は、第1、第2ワーク体収容
部材31、32を挟んで第1搬送路21と対向する位置
に配置され、その始端は、第2ワーク体収容部材32の
出入口34を介して、第2収容室28に臨むように配置
されている。図1(b)(c)に示すように、第1搬送
路21、滞留手段23の回転軸26および第2搬送路2
2は、略同一平面上に位置している。
【0025】滞留手段23は、第1搬送路21における
ICカードWの搬送速度に対応してインデックス送りが
なされるように、回転駆動される。なお、連続送りを行
うように、滞留手段23を回転駆動しても良い。
【0026】次に、本実施例の作用を説明する。なお、
ICカードWが滞留手段23に搬入される位置を基準位
置とし、以下の説明で示される角度は、基準位置から時
計周り方向の角度を表している。
【0027】第1搬送路21上に載置されて搬送されて
きたICカードWは、第1搬送路21の終端から、第1
ワーク体収容部材31の出入口34を介して、第1収容
室27内に搬入される。1枚のICカードWの第1ワー
ク体収容部材31への搬入が終了すると、滞留手段23
は、第1搬送路21に沿って搬送されてくる次のICカ
ードWを収容する準備のため、インデックス送りがなさ
れる。第1搬送路21と第2搬送路22とが同一線上に
はないので、滞留手段23が180度回転しても、第1
収容室27内のICカードWは第2搬送路22上に搬出
されず、第1収容室27に収容されたままである。滞留
手段23の回転に伴い、収容したICカードWが回転軸
26よりも下方位置に達するが、ICカードWは、ガイ
ドプレート24によって保持され、落下が防止されてい
る。
【0028】滞留手段23が270度回転すると、移動
手段25の押出部35が駆動される。押出部35が前進
移動することにより、第1収容室27に収容されていた
ICカードWは、第2収容室28に移動される。第1搬
送路21と第2搬送路22とが同一線上にはないので、
滞留手段23が360度回転しても、第2収容室28内
のICカードWは第1搬送路21と干渉することはな
い。そして、滞留手段23が360度+180度回転す
ると、第2収容室28内のICカードWは、その表裏が
反転された状態で、第2搬送路22上に搬出され、この
第2搬送路22を通って、次工程の加工ステージまで搬
送される。したがって、本実施例のワーク体の滞留装置
20では、第1搬送路21から搬入されたICカードW
は、滞留手段23が360度+180度回転する時間に
等しい滞留時間を経て、第2搬送路22に搬出されるこ
とになる。
【0029】このように本実施例によれば、搬送系にお
けるICカードWの滞留時間を、滞留手段23が1回転
半する時間程度にまで延ばすことができ、半回転でIC
カードWを搬出していた従来例と比較して、3倍もの比
較的長い滞留時間を得ることができた。したがって、生
産効率を高めるべくICカードWを高速で搬送する場合
にも、所定の滞留時間を確保することが容易になる。さ
らに、滞留手段23は、2個のワーク体収容部材31、
32を回転軸26に沿って連設した形状であるため、ワ
ーク体収容部材31、32の直径を従来のものと同じに
しても、滞留時間を延ばすことができる。また、ワーク
体滞留装置20の設置スペースは、ICカードWの搬送
方向に沿って増加せず、搬送方向に対して直交する方向
に若干増加するだけである。したがって、工程間の距離
が長くならないので、ワーク体Wの製造設備全体の大型
化を招くこともない。
【0030】なお、2個のワーク体収容部材31、32
から滞留手段を構成した場合を図示したが、本発明は、
この場合に限定されるものではない。例えば、3個のワ
ーク体収容部材から滞留手段23を構成しても良く、こ
の場合には、ICカードWの滞留時間は、半回転でIC
カードWを搬出する場合の5倍となる。また、ワーク体
としてICカードWを例に説明したが、本発明は、この
場合に限定されるものではなく、種々のワーク体に適用
可能である。さらに、落下防止手段もガイドプレート2
4に限られるものではなく、ワーク体収容部材31、3
2の出入口34に開閉自在に取り付けた蓋部材から構成
しても良い。
【0031】また、図3に示すように、ガイドプレート
24の最下位置部に連通孔24aを形成し、ここにIC
カードWを落下させて下方に配置した収容部材37の収
容溝37aに収容した後、移動手段25により横送りす
るように構成してもよい。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
所定の滞留時間を確保することができ、さらには、装置
の設置スペースがワーク体の搬送方向に沿って大きくな
らず、ひいては、ワーク体の製造設備全体の大型化を招
くことのないワーク体の滞留装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)(b)(c)はそれぞれ、本発明に係る
ワーク体の滞留装置を示す平面図、(a)のb−b線に
沿う断面図、(a)のc−c線に沿う断面図である。
【図2】図1(a)のd−d線に沿う断面図である。
【図3】ワーク体の移動機構の他の構成例を示す図であ
る。
【図4】従来のワーク体の滞留装置の概略構成を示す側
面図である。
【符号の説明】
20…ワーク体の滞留装置 21…第1搬送路 22…第2搬送路 23…滞留手段 24…ガイドプレート(落下防止手段) 25…移動手段 26…回転軸 27、28…収容室 31、32…ワーク体収容部材 33…仕切板 34…出入口 36…基台 36a…連通孔 37…収容部材 37a…収容溝 W…ICカード(ワーク体)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1と第2の搬送路の間に配置され、前
    記第1搬送路から搬入されたワーク体を所定の滞留時間
    を経て前記第2搬送路に搬出するワーク体の滞留装置で
    あって、 略水平をなす回転軸の周りに周方向に沿ってワーク体を
    収容する複数の収容室が形成されたワーク体収容部材
    を、少なくとも2個、同軸上に配置して横方向に位置す
    る収容室を相互に連通した回転駆動自在な滞留手段と、 当該滞留手段に収容したワーク体の落下を防止する落下
    防止手段と、 前記滞留手段の一方のワーク体収容部材の収容室に収容
    されたワーク体を他方のワーク体収容部材の収容室に移
    動させる移動手段と、を有し、 前記第1搬送路を、ワーク体を搬入、搬出するために前
    記一方のワーク体収容部材の外周面に設けた出入口を介
    して収容室に臨ませ、 前記第2搬送路を、ワーク体を搬入、搬出するために前
    記他方のワーク体収容部材の外周面に設けた出入口を介
    して収容室に臨ませ、前記滞留手段は、前記第1搬送路を搬送され、前記一方
    のワーク体収容部材の出入口から収容室に搬入されたワ
    ーク体を、前記第1と第2の搬送路よりも上方位置に位
    置させる方向に回転駆動され、 前記移動手段を、前記第1と第2の搬送路よりも下方位
    置に配置してなるワーク体の滞留装置。
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