JP3006982U - ごみ焼却炉 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構造で生ごみを効率良く乾燥して焼却
することができるごみ焼却炉を提供する。 【構成】 有底円筒状の焼却炉本体２の底面部21に目皿
３を設置し、該焼却炉本体２の上縁縁部24に設置用部材
４を外嵌する。該設置用部材４のフランジ部44に生ごみ
乾燥器５を張出し部54で載置し、該生ごみ乾燥器５の張
出部54に蓋状部材６を載置する。 【効果】 紙屑を有底筒状の焼却炉本体２に投入し、生
ゴミ乾燥器５の生ごみ投入部５Ａに内に生ごみを投入す
ると、前記紙屑の燃焼に伴う熱により生ごみを乾燥させ
ることができる。そして、この乾燥された生ごみは有底
筒状の焼却炉本体２に投入して容易に焼却することがで
きる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はごみ焼却炉に関し、特に簡単な構造で生ごみを効率良く乾燥して焼却 することのできるごみ焼却炉に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、家庭からでる紙屑などのごみを簡易焼却炉などにより各家庭で焼却する ことが行われている。このような簡易焼却炉において焼却することのできるごみ としては、紙屑、木材の小片などが主であり、生ごみはそれ自身水分を多量に含 んでいるため簡易焼却炉では火力が不足し焼却できないのが現状であった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

このような生ごみの処理問題を解決すべく、電気的に生ごみを乾燥して微粉末 化して処理する生ごみ処理機なる家庭電気製品が販売されるようになってきてい るが、その価格は高価であり、日常的に使用するのに適しないという問題点があ る。

【０００４】 本考案は、前記問題を解決して簡単な構造で生ごみを効率良く乾燥して焼却す ることができるごみ焼却炉を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案の請求項１のごみ焼却炉は、有底筒状の焼却炉本体と、前記焼却炉本体 の上部内側に載置される生ゴミ乾燥器とを備えるものである。

【０００６】 また請求項２のごみ焼却炉は、前記生ごみ乾燥器上に蓋状部材が載置されるも のである。

【０００７】 請求項３のごみ焼却炉は、前記焼却炉本体の上端開口部に円環状の設置用部材 が嵌合されており、前記設置用部材に前記生ごみ乾燥器が載置されるものである 。

【０００８】 請求項４のごみ焼却炉は、前記焼却炉本体の底部に目皿が設置されており、該 焼却炉本体の底部側面、前記生ごみ乾燥器の底面部、前記設置用部材の天面部及 び蓋状部材の天面部に複数の通気孔が形成されているものである。

【０００９】 さらに請求項５のごみ焼却炉は、前記生ごみ乾燥器の上縁部に回動自在に取手 が配設されているものである。

【００１０】

【作用】

前記請求項１の構成によれば、まず紙屑などの燃えやすいごみを有底筒状の焼 却炉本体に投入し、前記燃えやすいごみに点火する。続いて生ゴミ乾燥器を焼却 炉本体の上部内側に載置し、この生ゴミ乾燥器内に生ごみを投入することにより 、前記燃えやすいごみの燃焼に伴う熱により生ごみを乾燥させることができる。 そして、この乾燥された生ごみを有底筒状の焼却炉本体に投入し、点火すること により生ごみを容易に焼却することができる。

【００１１】 また請求項２の構成によれば、前記生ごみ乾燥器上に蓋状部材が載置されるも のであるので、生ごみを隠蔽することができるとともに、内部の保熱効果により 生ごみをムラなく乾燥させることができる。

【００１２】 請求項３の構成によれば、前記焼却炉本体の上端開口部に円環状の設置用部材 が嵌合されており、前記設置用部材に前記生ごみ乾燥器が載置されるものである ので、生ごみ乾燥器の設置安定性が良好である。

【００１３】 請求項４の構成によれば、前記焼却炉本体の底部に目皿が設置されており、該 焼却炉本体の底部側面、前記生ごみ乾燥器の底面部、前記設置用部材の天面部及 び蓋状部材の天面部に複数の通気孔が形成されているので、紙屑などの燃えやす いごみの燃焼効率が良好であり、また生ごみ乾燥器の底面部、蓋状部材の天面部 に複数の通気孔が形成されているので、前記燃えやすいごみの燃焼に伴う熱が効 率良く生ごみ乾燥器に伝達され、生ごみを効率的に乾燥させることができる。

【００１４】 さらに請求項５の構成によれば、前記生ごみ乾燥器の上縁部に回動自在に取手 が配設されているものであるので、燃えやすいごみの燃焼により加熱された生ご み乾燥器の取扱いが容易である。

【００１５】

【実施例】

以下、本考案のごみ焼却炉の一実施例について図１乃至図６を参照して説明す る。ごみ焼却炉１は、金属製の部材を組合わせてなり、底部側面22に複数の通気 孔23が形成された有底円筒形状の焼却炉本体２と、前記焼却炉本体２の底面部21 に設置される目皿３と、前記焼却炉本体２の上端縁部24に嵌合される円環状の設 置用部材４と、前記設置用部材４の円形の開孔部41に載置される生ごみ乾燥器５ と、前記生ごみ乾燥器５を上部から被覆する蓋状部材６とを備える。

【００１６】 前記設置用部材４は、図３に示すよう円環状をなしており、外周部42は概ね垂 直に下方に屈折しており、前記焼却炉本体２に外嵌可能となっている。また開口 部41である内周部には下方に向けて形成された垂壁部43と前記垂壁部43から内方 に縮径して形成されたフランジ部44とからなり、該フランジ部44が生ごみ乾燥器 ５の載置面となっている。また設置用部材４の円環状の天面部45には通気孔46が 形成されている。

【００１７】 生ごみ乾燥器５は、図４に示すように平面円形であり、底面部51と前記底面部 51から連続する曲面状の側面部52と、前記側面部52の上縁に形成された開口部53 と前記開口部53からわずかに拡径して形成された張出し部54とからなり、開口部 53の内側には生ごみ投入部５Ａが形成されており、この生ごみ投入部５Ａを構成 する前記底面部51及び底面部52には多数の通気孔55が形成されている。また開口 部53の内周面には対向状態で一対の円管状突起56が水平方向に配設されており、 該円管状突起56には円弧状の取手57が回動自在に嵌入されている。

【００１８】 さらに蓋状部材６は、図５に示すようにわずかに上方に膨出した天面部たる天 蓋部61と、前記天蓋部61の外縁に下方に向けて形成された垂壁部62と、前記天蓋 部61の中央に接合された把手体63とからなり、前記天蓋部61には多数の通気孔64 が形成されている。

【００１９】 本実施例のごみ焼却炉１は、上述したような焼却炉本体２の底面部21に目皿３ を設置し、該焼却炉本体２の上縁縁部24に設置用部材４を外嵌し、該設置用部材 ４のフランジ部44に生ごみ乾燥器５を張出し部54で載置し、該生ごみ乾燥器５の 張出部54に蓋状部材６を載置することにより組み立てることができる。

【００２０】 前記構成につきその作用について説明する。まず図６(a) に示すように生ごみ 乾燥器５、蓋状部材６を取り外した状態で燃えやすいごみたる紙屑Ｐを設置用部 材４の開口部41から投入する。その後紙屑Ｐに点火する。続いて図６(b) に示す ように生ゴミ乾燥器５を焼却炉本体の設置用部材４の内側に載置し、この生ゴミ 乾燥器５の生ごみ投入部５Ａに生ごみＲを投入し、図６(c) に示すように蓋状部 材６を生ごみ乾燥器５に被せる。この状態で紙屑Ｐの燃焼が終了するまで待機し た後、蓋状部材６を把手体63で把持して取り外すと、図６(d) に示すように生ご みＲは前記紙屑Ｐの燃焼に伴う熱により乾燥状態となっている。そして、取手57 を把持して生ごみ乾燥器５を設置用部材４から取り外し、この乾燥された生ごみ ｒを有底筒状の焼却炉本体２に投入し、点火することにより生ごみを容易に焼却 することができる。

【００２１】 本実施例においては、前記生ごみ乾燥器５上に蓋状部材６が載置されるので、 生ごみＲを隠蔽することができるとともに、内部の保熱効果により生ごみをムラ なく乾燥させることができる。また前記生ごみ乾燥器５は前記焼却炉本体２の上 端開口部に嵌合される円環状の設置用部材４のフランジ部44に載置されるもので あるので、生ごみ乾燥器５の設置安定性が良好である。特に本実施例においては 、前記焼却炉本体２の底面部21に目皿３が設置されており、該焼却炉本体の底部 側面22に通気孔23が、生ごみ乾燥器５の底面部51および側面部52に通気孔55が、 前記設置用部材４の天面部45に通気孔46が、蓋状部材６の天蓋部61に通気孔64が それぞれ形成されているので、紙屑Ｐの燃焼時の通気性が良好であり焼却炉本体 ２内に空気が十分に供給されるので紙屑Ｐの燃焼効率が良好である。また生ごみ 乾燥器５の底面部51および側面部52に通気孔55が、蓋状部材６の天蓋部61に通気 孔64がそれぞれ形成されているので、前記紙屑Ｐの燃焼に伴う熱が効率良く生ご み乾燥器５に伝達され、生ごみＲを効率的に乾燥させることができる。さらに前 記蓋状部材６の天面に把手体63が配設されているので、紙屑Ｐの燃焼により蓋状 部材６が加熱されても把手体63はそれほど熱くならないので、火傷等の危険性が なく取扱いが容易である。その上前記生ごみ乾燥器５の上縁部に回動自在に取手 57が配設されているので、紙屑Ｐの燃焼により加熱された生ごみ乾燥器５を設置 用部材４から取り外す際し、前記取手57を立設状態として冷却した後取り扱うこ とにより火傷等の危険性がなく取扱いが容易である。

【００２２】 以上詳述したとおり、前記実施例による本考案のごみ焼却炉１は、有底筒状の 焼却炉本体２と、前記焼却炉本体２の上部内側に載置される生ゴミ乾燥器５とを 備えるものであるので、まず紙屑Ｐを有底筒状の焼却炉本体２に投入し、前記紙 屑Ｐに点火し、続いて生ゴミ乾燥器を焼却炉本体の上部内側に載置し、この生ゴ ミ乾燥器５の生ごみ投入部５Ａに内に生ごみＲを投入することにより、前記紙屑 Ｐの燃焼に伴う熱により生ごみＲを乾燥させることができる。そして、この乾燥 された生ごみｒを有底筒状の焼却炉本体２に投入し、点火することにより生ごみ を容易に焼却することができる。

【００２３】 以上本考案を前記添付図面に基づき説明してきたが、本考案は前記実施例に限 定されるものではなく、本考案の要旨の範囲内で種々変形が可能である。例えば 、設置用部材４を設けずに焼却炉本体２の上縁部に直接生ごみ乾燥器５を載置し てもよい。また、焼却炉本体２の側面の中間部に燃焼させる紙屑Ｐ等の投入用の 開口部と該開口部を被覆する開閉扉体を形成してもよいし、さらに焼却炉本体２ 底部側面22に開口部と該開口部を被覆する開閉扉体を形成し、ここから灰、煤な どをかきだせるようにすることもできる。さらにごみ焼却炉は円筒形状である必 要はなく、角型筒状であってもよい。また一度の紙屑Ｐの燃焼では、生ごみＲを 十分に乾燥できない場合には、生ごみＲが十分に乾燥するまで、紙屑Ｐを補給し て連続して燃焼させることができる。

【００２４】

【考案の効果】

本考案の請求項１のごみ焼却炉は、有底筒状の焼却炉本体と、前記焼却炉本体 の上部内側に載置される生ゴミ乾燥器とを備えるものであるので、まず紙屑など の燃えやすいごみを有底筒状の焼却炉本体に投入し、前記燃えやすいごみに点火 し、続いて生ゴミ乾燥器を焼却炉本体の上部内側に載置し、この生ゴミ乾燥器内 に生ごみを投入することにより、前記燃えやすいごみの燃焼に伴う熱により生ご みを乾燥させることができる。そして、この乾燥された生ごみを有底筒状の焼却 炉本体に投入し、点火することにより生ごみを容易に焼却することができる。

【００２５】 請求項２のごみ焼却炉は、前記生ごみ乾燥器上に蓋状部材が載置されるもので あるので、生ごみを隠蔽することができるとともに、内部の保熱効果により生ご みをムラなく乾燥させることができる。

【００２６】 請求項３のごみ焼却炉は、前記焼却炉本体の上端開口部に円環状の設置用部材 が嵌合されており、前記設置用部材に前記生ごみ乾燥器が載置されるものである ので、生ごみ乾燥器の設置安定性が良好である。

【００２７】 請求項４のごみ焼却炉は、前記焼却炉本体の底部に目皿が設置されており、該 焼却炉本体の底部側面、前記生ごみ乾燥器の底面部、前記設置用部材の天面部及 び蓋状部材の天面部に複数の通気孔が形成されているので、紙屑などの燃えやす いごみの燃焼効率が良好であり、また生ごみ乾燥器の底面部、蓋状部材の天面部 に複数の通気孔が形成されているので、前記燃えやすいごみの燃焼に伴う熱が効 率良く生ごみ乾燥器に伝達され、生ごみを効率的に乾燥させることができる。

【００２８】 さらに請求項５のごみ焼却炉は、前記生ごみ乾燥器の上縁部に回動自在に取手 が配設されているものであるので、燃えやすいごみの燃焼により加熱された生ご み乾燥器の取扱いが容易である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１実施例のごみ焼却炉を示す分解斜
視図である。

【図２】前記第１実施例のごみ焼却炉を示す一部破断斜
視図である。

【図３】前記第１実施例のごみ焼却炉の設置用部材を示
し、(a) は平面図、(b) は半裁正面図である。

【図４】前記第１実施例のごみ焼却炉の生ごみ乾燥器を
示し、(a) は平面図、(b) は半裁正面図である。

【図５】前記第１実施例のごみ焼却炉の蓋状部材を示
し、(a) は平面図、(b) は半裁正面図である。

【図６】前記第１実施例のごみ焼却炉の使用状態を示す
斜視図であり、(a) は紙屑を投入する状態を、(b) 生ご
みを投入する状態を、(c) は紙屑を燃焼している状態
を、(d) 生ごみが乾燥した状態ををそれぞれ示す。

【符号の説明】

１ ごみ焼却炉 ２ 焼却炉本体 ３ 目皿 ４ 設置用部材 ５ 生ごみ乾燥器 ６ 蓋状部材 23，46，55，64 通気孔 45 設置用部材の天面部 51 生ごみ乾燥器の底面部 52 生ごみ乾燥器の底部側面 57 取手 61 蓋状部材の天面部

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 有底筒状の焼却炉本体と、前記焼却炉本
   体の上部内側に載置される生ゴミ乾燥器とを備えること
   を特徴とするごみ焼却炉。
2. 【請求項２】 前記生ごみ乾燥器上に蓋状部材が載置さ
   れることを特徴とする請求項１記載のごみ焼却炉。
3. 【請求項３】 前記焼却炉本体の上端開口部に円環状の
   設置用部材が嵌合されており、前記設置用部材に前記生
   ごみ乾燥器が載置されることを特徴とする請求項２記載
   のごみ焼却炉。
4. 【請求項４】 前記焼却炉本体の底部に目皿が設置され
   ており、該焼却炉本体の底部側面、前記生ごみ乾燥器の
   底面部、前記設置用部材の天面部及び蓋状部材の天面部
   に複数の通気孔が形成されていることを特徴とする請求
   項３記載のごみ焼却炉。
5. 【請求項５】 前記生ごみ乾燥器の上縁部に回動自在に
   取手が配設されていることを特徴とする請求項４記載の
   ごみ焼却炉。