JP3038548U - バーベキュー焜炉兼用焼却炉 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 バーベキュー用焜路としても使用することの
できる焼却炉を提供する。 【解決手段】 灰溜室および灰出し口を有する灰溜部分
と、この灰溜部分の上方に設けられ、内部に燃焼室を有
し、下部にたき口が、上部に被焼却物の投入口がそれぞ
れ設けられた燃焼室部分と、この燃焼室部分の上方に設
けられ、前記燃焼室の蓋部およびこの蓋部に連結された
煙道を有する煙道部分とを備え、少なくとも前記燃焼室
部分と煙道部分とを入れ子型継ぎ部で着脱可能とすると
ともに、燃焼室部分に設けられた入れ子型継ぎ部の一方
に丁度嵌合することのできるバーベキュー用網および／
または鉄板と組み合わせて用いられることを特徴とす
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、バーベキュー焜炉兼用焼却炉に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来から家庭等から出る可燃ゴミや、建築現場等からでる木っ端やカンナ屑等 を焼却するため、小規模の焼却炉が用いられている。このような焼却炉は、事業 系のゴミの回収が有料となるため、今後広く普及するものと考えられる。

【０００３】 このような焼却炉は、通常、灰溜室および灰出し口を有する灰溜部分と、この 灰溜部分の上方に設けられ、たき口および被焼却物の投入口を有する燃焼室部分 と、この燃焼室部分の上方に設けられ、前記燃焼室の蓋部およびこの蓋部に連結 された煙道を有する煙道部分とを備える。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来の焼却炉は、単にその目的でのみ、使用されるもので、有 効利用がなされていなかった。

【０００５】 そこで、本考案は、ゴミ等の焼却以外にも使用することのできる焼却炉を提供 することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案はバーベキュー焜炉としても用いることのできる焼却炉であって、灰溜 室および灰出し口を有する灰溜部分と、この灰溜部分の上方に設けられ、内部に 燃焼室を有し、下部にたき口が、上部に被焼却物の投入口がそれぞれ設けられた 燃焼室部分と、この燃焼室部分の上方に設けられ、前記燃焼室の蓋部およびこの 蓋部に連結された煙道を有する煙道部分とを備え、少なくとも前記燃焼室部分と 煙道部分とを入れ子型継ぎ部で着脱可能とするとともに、燃焼室部分に設けられ た入れ子型継ぎ部の一方に丁度嵌合することのできるバーベキュー網および／ま たは鉄板と組み合わせて用いられることを特徴するものである。

【０００７】 前記燃焼室部分が、燃焼室下部部分と燃焼室上部部分とに上下に分割され、こ れらの間が入れ子型継ぎ部で着脱可能となっており、燃焼室下部部分に設けられ た入れ子型継ぎ部の一方にも上記バーベキュー網および／または鉄板が嵌合でき るようになっていることが好ましい。

【０００８】

【実施例】

以下、添付図面を参照しつつ、本考案の好ましい実施例によるバーベキュー焜 炉兼用焼却炉について詳細に説明する。

【０００９】 バーベキュー焜炉兼用焼却炉１は、灰溜部分１０、燃焼室部分２０および煙道 部分５０を備えており、これらが下方から順に積み重ねられて構成されている。 このバーベキュー焜炉兼用焼却炉１は、上記灰溜部分１０および燃焼室部分２０ で本体が構成され、この本体の水平断面形状は図示のものは矩形とされているが 、円形等いずれの形状であってもよい。上記灰溜部分１０は、ゴミ等が燃焼され て生ずる灰を溜めておく灰溜室１１、および使用者がこの灰溜室１１から灰を炉 外に掻き出せるようにする灰出し口１２を備えている。この灰出し口１２には、 開閉可能の扉１３が設けられている。

【００１０】 上記燃焼室部分２０は、内部に燃焼室２１を有し、下部にたき口２２が、上部 に投入口２３がそれぞれ設けられている。この燃焼室部分２０においては、たき 口２２から種火が直接供給されるか、あるいは種火となる燃料（これ自体がゴミ であってもよい）が供給され着火されて、燃焼室２１において燃焼する。種火と なる燃料は、灰溜部分１０と燃焼室部分２０の間に配置されたグリッド２４上で 燃焼する。一方、上記投入口２３からは被焼却物であるゴミ等が投入される。上 記たき口２２および投入口にも開閉可能な扉２５、２６がそれぞれ設けられてい る。

【００１１】 上記燃焼室部分２０は、図２に示したように、燃焼室下部部分３０と、燃焼室 上部部分に分割可能とされていることが好ましい。この場合、上記たき口２２は 燃焼室下部部分３０に、上記投入口２３は燃焼室上部部分４０にそれぞれ設けら れることが好ましい。

【００１２】 上記煙道部分５０は、燃焼室部分２０を被う蓋部分５１を備えている。この蓋 部分５１の中央には、図示していないが円形の開口が形成されており、ここに煙 道５２が設置されている。

【００１３】 図２から明瞭なように、灰溜部分１０と燃焼室部分２０の間、燃焼室部分２０ と煙道部分５０の間、そして燃焼室部分２０の燃焼室下部部分３０と燃焼室上部 部分４０の間は、それぞれ第１、第２および第３入れ子型継ぎ部６０、７０およ び８０により構成各部分（１０、２０、５０）が重ね合わされた状態で接続され ている。これらの第１、第２および第３入れ子型継ぎ部６０、７０および８０は 、下方部材に設けられた凹形継ぎ部部分６１、７１、８１、およびこの凹形継ぎ 部部分６１、７１、８１の凹部にそれぞれ丁度嵌合する上方部材に設けられた凸 形継ぎ部部分６２、７２、８２からなっている。これらの凹形継ぎ部部分６１、 ７１、８１および凸形継ぎ部部分６２、７２、８２は、後に説明する目的のため 、凹形同士、凸形同士でそれぞれ同じ形状とされていることが好ましい。従来の 焼却炉の場合にも、本考案と同様数部分に分割され、継ぎ部により接続されるタ イプのものがあるが、従来のものは、凹形継ぎ部部分が上方に位置する部分（上 方部材）に設けられ、凸形継ぎ部部分が下方に位置する部分（下方部材）に設け られ、凹凸の上下位置が逆になっている点で本考案の実施例のものは大きく異な っている。

【００１４】 本実施例の焼却炉１は、以上の図１に示した状態で焼却炉本来の機能を果たす 。

【００１５】 一方、本考案の実施例の焼却炉１は、図３に示したように、煙道部分５０を取 り外した状態で、あるいは図４に示したように、燃焼室部分２０の燃焼室上部部 分４０以上を取り外した状態でバーベキュー焜炉としても使用することができる 。

【００１６】 本考案の実施例の焼却炉１を、このようにバーベキュー焜炉としても使用する ため、この焼却炉は、図５に示されたバーベキュー用鉄板９０、および／または 図６に示されたバーベキュー用網１００が組み込まれるようになっている。

【００１７】 バーベキュー用鉄板９０は、下方に突出した本体部分９１を有し、その周りに はフランジ９２が設けられている。このフランジ９２の対向部分には、この鉄板 を取り扱うための把手９３が固着されている。上記本体部分９１は、その外周形 状が上記凸形継ぎ部部分７２、８２のそれとほぼ同じになっており、したがって 、上記凹形継ぎ部部分７１、８１に丁度嵌合することができるようになっている 。図３においては、燃焼室部分２０の上部にバーベキュー用鉄板９０を設置した 状態を示しており、この状態では、燃焼室部分２０の上部からはフランジ９２の みが現れている。フランジ９２の外周は、燃焼室部分の外周と丁度同じか、わず かに小さく設計されていることが好ましい。これにより、フランジが横方向に突 出してしまうことがなくなり、使用者がこれに衣服を引き掛けたりする危険性が なくなる。

【００１８】 一方、バーベキュー用網１００は、その外周形状自体が上記凸形継ぎ部部分７ ２、８２のそれとほぼ同じになっており、したがって、上記凹形継ぎ部部分７１ 、８１に丁度嵌合することができるようになっていることが好ましい。図４に、 燃焼室下部部分３０の凹形継ぎ部部分７１にバーベキュー用網１００を設置した 状態を示した。

【００１９】 このように本実施例の焼却炉は、バーベキュー焜炉として良好に用いることが できる。

【００２０】

【効果】

以上説明したように、本考案の焼却炉は、焼却炉本来の目的で使用することが できる他、バーベキュー焜炉としても用いることができ、極めて実用性が高い。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の好ましい実施例によるバーベキュー焜
炉兼用焼却炉の全体を示す正面図である。

【図２】図１のバーベキュー焜炉兼用焼却炉の垂直断面
図である。

【図３】煙道部分を取り外した状態の上記焼却炉の斜視
図である。

【図４】燃焼室部分の燃焼室上部部分以上を取り外した
状態の上記焼却炉の正面図である。

【図５】本バーベキュー焜炉兼用焼却炉に組み込まれて
使用されるバーベキュー用鉄板の平面図である。

【図６】本バーベキュー焜炉兼用焼却炉に組み込まれて
使用されるバーベキュー用グリルの平面図である。

【符号の説明】

１ バーベキュー焜炉兼用焼却炉 １０ 灰溜部分 ２０ 燃焼室部分 ３０ 燃焼室下部部分 ４０ 燃焼室上部部分 ５０ 煙道部分 ９０ バーベキュー用鉄板 １００ バーベキュー用網

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 灰溜室および灰出し口を有する灰溜部分
   と、この灰溜部分の上方に設けられ、内部に燃焼室を有
   し、下部にたき口が、上部に被焼却物の投入口がそれぞ
   れ設けられた燃焼室部分と、この燃焼室部分の上方に設
   けられ、前記燃焼室の蓋部およびこの蓋部に連結された
   煙道を有する煙道部分とを備え、少なくとも前記燃焼室
   部分と煙道部分とを入れ子型継ぎ部で着脱可能とすると
   ともに、燃焼室部分に設けられた入れ子型継ぎ部の一方
   に丁度嵌合することのできるバーベキュー用網および／
   または鉄板と組み合わせて用いられることを特徴するバ
   ーベキュー焜炉兼用焼却炉。
2. 【請求項２】 前記燃焼室部分が、燃焼室下部部分と燃
   焼室上部部分とに上下に分割され、これらの間が入れ子
   型継ぎ部で着脱可能となっているバーベキュー焜炉兼用
   焼却炉。