JP3005298U

JP3005298U - 排水用枠体

Info

Publication number: JP3005298U
Application number: JP1994008171U
Authority: JP
Inventors: 定夫中島
Original assignee: 株式会社イナックス
Priority date: 1994-06-16
Filing date: 1994-06-16
Publication date: 1994-12-13
Anticipated expiration: 2000-06-16

Abstract

(57)【要約】【目的】この出願考案は、床面の一部となる上面に蓋
板を嵌装することなく、また頭髪等による目詰まりが起
こりにくい、そして、頭髪の除去が容易な排水部を提供
することを目的とする。【構成】枠組されたフレ−ムの上面に天板を取り付
け、下面に多数の孔からなる排水孔を設けた底板を取り
付けた排水用枠体。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この出願考案は、ユニットバスル−ム等の床パン等における排水部に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、床パン、床パンの周囲に取り付けて側壁を形成する壁パネル、側壁上端に取り付けて天井を形成する天井パネル等規格化された各パネルを工場で生産し、建物の躯体内にこれらのパネルを搬入して組み立てるユニットバスル−ム等が多くなってきている。このユニットバスル−ムを構成する床パン等における排水は、床パン等の所定の箇所に排水口を設け、排水トラップ等を介して排水管に連結されるが、排水口は、その配設箇所を下方に膨出させて筒状の排水口を形成し、排水トラップおよび排水管への頭髪等の異物の流入等を防止するため、排水口上面に蓋板等を嵌装している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、このような排水部の構造は、排水口の上面に蓋板が載置されていて他の面と異なるために不安定であり、また、その蓋板は小さいために頭髪等ですぐ目詰まりし、頭髪等で覆われた蓋板は使用している人に不快感を与えるので頻繁に掃除をしなければならず、その頭髪等の除去は、排水口に嵌装された蓋板上面より手で取り除くしかないので除去作業も面倒等問題点をいろいろと有していた。

【０００４】この出願考案は、従来技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、床面の一部となる上面に蓋板を嵌装することなく、また頭髪等による目詰まりがおこりにくい、そして頭髪等の除去が容易な排水部を提供しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、この出願考案のユニットバスル−ムの床における排水部は、その排水口が必要な箇所を下方に膨出させて凹溝を形成し、この凹溝の空間に排水用枠体を設置する。

【０００６】そして、上記排水用枠体は、側面に集水用の孔が設けられており、排水トラップ等を介して排水管に連結される。

【０００７】［作用］排水用枠体は、ユニットバスル−ムの床部を膨出して形成した凹溝に設置するもので、床面を流れる水は、排水用枠体の側面に設けた孔により排水することができ、また排水用枠体は大きいので頭髪等による目詰まりもおこりにくく、排水用枠体の下面についた頭髪等も簡単に除去することができる。

【０００８】

【実施例】

以下図面を参照して実施例について説明する。図１は、この出願考案の床パン１の斜視図で、床パン１は、洗い場１¹と浴槽載置部１²とからなっている。

【０００９】床パン１の周縁部には、上方に立ち上がる立上片３¹が設けられ、立上片３¹の上端から外方に向けて壁パネル取付部３²を、更に壁パネル取付部３²の外周縁から上方に延出された水切片３³とから成る側壁載置部３が形成されている。この側壁載置部３には、ユニットバスル−ムの側壁を構成する壁パネルが取り付けられる。

【００１０】床パン１には、その周縁部に設けた立上片３¹に沿って、下方に膨出するように排水溝２が形成され、集水される箇所に排水口４が設けられる。

【００１１】排水口４は、角筒状に下方に膨出する側壁部と底部を有し、側壁の下方に排水用枠体５を載置する受け部が設けられ、底部には孔を介して排水トラップが配設され、この排水トラップに排水管が接続される。

【００１２】排水用枠体５は、排水口４に嵌装される大きさで枠組されたフレ−ム６と、上面に取り付けられた天板７、下面に取り付けられた底板８とから形成され、底板８には排水孔９が設けられている。

【００１３】排水用枠体５の天板７は、フレ−ム６に固定されたものであってもよいし、フレ−ム６に枢着されたものでもよい。

【００１４】そして、排水用枠体５を集水される排水口４内に嵌装し、側壁下方の受け部に載置される。

【００１５】

【考案の効果】

この出願考案は、排水用枠体の上面に天板が設けられているので、床面と同様に安定した面となり、また、排水用枠体は、底板に排水孔が設けられ、上面は天板で覆われているので、頭髪等で多少の目詰まりが生じても、直接見えることもなく使用している人に不快感を与えることがない。さらに、排水用枠体の底板に設けた孔が、頭髪等の異物により目詰まりを起こしても、排水用枠体を排水口から取り出すことにより簡単に除去できるという優れた効果が得られる。その他、天板が破損した場合の交換も容易である、という効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】床パンの斜視図である。

【図２】床パンに形成した排水溝と排水口の拡大図であ
る。

【図３】排水用枠体の斜視図である。

【図４】床パンに設けた排水口に蓋板を嵌装した従来技
術の縦断面図である。

【符合の説明】

１床パン２排水溝３側壁載置部３¹ 立上片３² 壁パネル取付部３³ 水切片４排水口５排水用枠体６フレ−ム７天板８底板９排水孔

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】枠組されたフレ−ムの上面に天板を取り
付け、下面に多数の孔からなる排水孔を設けた底板を取
り付けた排水用枠体。
【請求項２】天板は、フレ−ムに固定されている請求
項１に記載された排水用枠体。
【請求項３】天板は、フレ−ムに回動可能に取り付け
られている請求項１に記載された排水用枠体。
【請求項４】天板には、表面仕上材であるタイルが貼
着されている請求項１、２または３に記載された排水用
枠体。