JP3004591B2 - 物品の移載装置 - Google Patents

物品の移載装置

Info

Publication number
JP3004591B2
JP3004591B2 JP8218195A JP21819596A JP3004591B2 JP 3004591 B2 JP3004591 B2 JP 3004591B2 JP 8218195 A JP8218195 A JP 8218195A JP 21819596 A JP21819596 A JP 21819596A JP 3004591 B2 JP3004591 B2 JP 3004591B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
suction
eggplant
box
eggplants
cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP8218195A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1059324A (ja
Inventor
利哉 内窪
輝義 濱内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP8218195A priority Critical patent/JP3004591B2/ja
Publication of JPH1059324A publication Critical patent/JPH1059324A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3004591B2 publication Critical patent/JP3004591B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は物品の移載装置に関
し、特に、茄子や胡瓜等の野菜類や果物類を選別・整列
装置から吸引保持した状態で移送して所定の箱に収容す
る整列箱詰め装置として用いて好適である。
【0002】
【従来の技術】茄子や胡瓜等の野菜類や果物類等の物品
を専用の箱に詰めて出荷輸送する場合には、先ず、物品
をコンテナ等の通い箱から洗浄装置に移送し、所定の洗
浄、殺菌消毒を施す。その後、物品を次工程で所定の選
別基準で仕分けし、略一定の大きさ、重量の製品として
移送する。最終的に製品は整列装置で長手方向の向きが
揃えられて複数条の連続した整列状態で下流へ送り出さ
れ、その後、人手により所定の箱に詰め込まれて順次外
部に出荷される。この方法は最も一般的なものであり、
目視により人手作業で箱詰めするため、製品の向きや個
数(重量)等において理想的な箱詰め状態が設定でき
る。
【0003】しかし、箱詰め作業の全てを手作業によっ
て行っているため、表皮の柔らかい茄子等では外表面に
傷を付けたり、把持による変形により腐敗を進行させる
等の不具合があり、加えて、人手をかけることによって
衛生面でも十分に配慮する必要があった。更に最も大き
な課題として、箱詰め作業に多くの作業員と作業時間を
必要とすることから大量処理ができず、大型集荷場では
対応できないといった問題があった。
【0004】これらの問題に対応するため、図10に示
したように、整列状態にある製品(茄子)1を吸着パッ
ド2で吸引保持し、吸着パッド2で吸引保持した茄子1
を箱内に移送して充填する移載装置(整列箱詰め装置)
が種々製作されている。従来の整列箱詰め装置は、一個
の茄子1に対して吸着パッド2が一個備えられ、茄子1
の整列状態によって複数の吸着パッド2が備えられて複
数の吸着パッド2により同時に複数の茄子1が移送され
るようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の整列箱詰め装置
は、一個の茄子1に対して一個の吸着パッド2を係合さ
せるものとなっているため、茄子1の整列状態や形状に
よっては茄子1の端を吸着パッド2により吸着し(図1
0(a) )、茄子1を上昇させた時に安定性が悪く落下し
てしまう虞があった(図10(b) )。このため、吸引保
持及び移送機能が確実なものとはいえず、高速処理に対
処することができなかった。
【0006】吸着パッド2が理想的に茄子1に対応しな
くても吸着された茄子1が落下しないようにするため、
吸着パッド2による吸着力(吸引真空圧力)を高くする
ことが考えられる。しかし、吸引真空圧力を高くする
と、図11に示すように、茄子1に吸着傷3が残ってし
まう虞があった。
【0007】また、従来の整列箱詰め装置は、吸着した
茄子1の姿勢を任意に変更する機構がなく箱詰め状態と
しては、図12に示したように、箱4の内部に単に茄子
1を並べたままの状態となる。更に、確実な収容を図る
ため、箱4の前後の壁部5に対して所定の隙間Sを設け
て収容するようになっている。このため、箱詰めを行っ
た後に箱4の内部で茄子1が移動したり荷崩れを起こす
虞があると共に、箱詰め単位容積当たりの茄子1の個数
が少なくなって効率的な詰め込みができず、美的品質も
低下するといった問題があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の構成は、一つの物品を吸着するための複数個
の吸着パッドを有する吸着手段と、前記吸着パッドに吸
着された前記物品を水平軸に対して回動自在に且つ垂直
軸回りで同一方向に同一角度で連動して回動自在となる
よう左右に複数組の前記吸着手段を支持する姿勢制御手
段を有する真空吸着装置と、前記真空吸着装置を前後に
複数組支持するフレームと、前記フレームを昇降自在に
支持する台車と、前記物品の扱い状況に応じて複数組の
前記吸着手段及び前記真空吸着装置の相対的間隔を変更
する変更手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】複数の吸着パッドで一つの物品を吸着し、
複数組の真空吸着装置の吸着パッドにより、整列配置さ
れた物品(茄子や胡瓜等)を一括して吸引保持し、安定
的に所定場所(箱内)に移送すると共に、姿勢制御手段
により物品を所定間隔及び所定角度状態に維持し、所定
場所に収容する。
【0010】一つの真空吸着装置は複数の吸着パッドを
有しているため、製品の垂直及び水平方向の急速な角度
変更(姿勢制御)に伴う慣性力や衝撃力に耐え易く、高
速で安定した物品の移送(箱詰め)が可能である。ま
た、複数の吸着パッドにより一つの物品を保持するた
め、それぞれの吸着パッドの真空吸引力を小さくしても
大きな保持力が得られ、特に、野菜や果物のように吸引
傷がつきやすい製品にも適用可能である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下図面に基づいて本発明の物品
の移載装置の実施形態例を説明する。図示例は、物品の
移載装置を茄子の整列箱詰め装置として適用した例を示
してある。図1には本発明の一実施形態例に係る整列箱
詰め装置の全体構成を表す正面状態、図2には図1中の
側面状態、図3には図1中の要部拡大状況、図4には吸
着パッドに保持された茄子の傾斜機構、図5には図3中
のV-V 線矢視、図6には図3中の矢印IV部の詳細状況を
示してある。また、図7には吸着パッドに保持された茄
子の傾斜機構の他の実施形態例を示してある。
【0012】図示の整列箱詰め装置11は、前工程の整
列装置12に整列させた茄子13を吸引保持した後、別
の位置に待機している箱14の内部に茄子13を移送し
て収容するものである。尚、図示例では、物品として茄
子13を適用した例を挙げて説明するが、物品として
は、胡瓜等種々の野菜類や果物類の箱詰めに適用するこ
とも可能である。また、野菜類や果物類に限らず、工業
製品等あらゆる物品を本発明の移載装置の適用対象とす
ることが可能である。
【0013】図1、図2に示すように、架台15のビー
ム16上にはリニアガイド(LMガイド)17を介して
走行台車18が走行自在に設置されている。LMガイド
17は、ビーム16上に固定されたレール19と、走行
台車18の下面に固定されレール19に沿って移動する
可動ブロック20とにより構成されている。
【0014】走行台車18の台車フレームにはモータ2
1が固定され、モータ21の出力軸にはピニオン22が
設けられている。一方、架台15のビーム16の内側に
はラック23が固定され、ラック23にはモータ21の
ピニオン22が噛み合っている。つまり、モータ21の
正逆回転により走行台車18を架台15の前後方向(図
2中左右方向)に往復走行させることができる。
【0015】走行台車18の四隅には昇降シャフト24
が立設され、昇降シャフト24にはフレーム25が昇降
自在に支持されている。走行台車18の上部には昇降シ
リンダ26が設けられ、昇降シリンダ26の駆動によっ
てフレーム25が昇降移動される。フレーム25の下方
両幅端にはブラケット27が固定され、それぞれのブラ
ケット27にわたりシャフト28が懸吊されている。シ
ャフト28にはケースユニット29が複数組(ケースユ
ニット29a、29b、29c、29d)支持されてお
り、ケースユニット29a、29b、29c、29dに
はそれぞれシリンダ30を介して真空吸着装置31がそ
れぞれ昇降自在に支持されている。
【0016】各真空吸着装置31には複数個(図1の例
では6個)の吸着手段32が備えられ、各吸着手段32
は図1中左右方向に移動自在で、且つ、垂直軸回りで回
動自在、即ち、水平面内で回動自在となっている。吸着
手段32にはそれぞれ2個の吸着パッド33が備えら
れ、2個の吸着パッド33で茄子13を吸着した際に水
平軸回りで茄子13を回動させる、即ち、水平面に対し
て傾斜させることができるようになっている。
【0017】ケースユニット29a、29b、29c、
29dの内、図2中右端のケースユニット29dはシャ
フト28の所定位置に固定され、残りのケースユニット
29a、29b、29cはそれぞれ独立して移動自在に
シャフト28に支持されている。ケースユニット29
a、29b、29cはそれぞれシリンダ34a、34
b、34cによって独立して移動される。シリンダ34
a、34b、34cが伸長した時には、吸着手段32が
整列装置12上での茄子13の整列位置に対応し、シリ
ンダ34a、34b、34cが収縮した時には茄子13
が箱詰めされる状態に吸着手段32が対応する間隔に設
定される(変更手段)。
【0018】図3乃至図6に基づいて真空吸着装置31
を説明する。
【0019】図3に示すように、シリンダ30を介して
支持された真空吸着装置31にはスプライン軸35が設
けられ、スプライン軸35には6個の吸着手段32のブ
ロック36a、36b、36c、36d、36e、36
fが支持されている。隣接するブロック36同士はガイ
ドバー37によって連結されており、ガイドバー37の
一方は隣接するブロック36の片方にボルトで結合され
ると共に、ガイドバー37の他方は長孔とブロック36
に設けられたピンを介してもう片方のブロック36に支
持されている。また、隣接するブロック36同士は引張
ばね38を介して互いに連結され、ブロック36同士が
接近方向に付勢されている。
【0020】真空吸着装置31には移動シリンダ61が
取り付けられ、移動シリンダ61のロッドの先端は図3
中の左端のブロック36aに連結されている。従って、
移動シリンダ61を伸長動作してブロック36aを図3
中左側に移動させることにより、ガイドバー37の長孔
に規制された右側のブロック36bが引き寄せられ、更
に、次のガイドバー37によってブロック36cが引き
寄せられる。以下同様にブロック36c、36d、36
e、36fが引き寄せられ、移動シリンダ61のストロ
ークエンドで引張ばね38のバランスによって最終的に
各ブロック36が等間隔に配置される。
【0021】移動シリンダ61が伸長した時の各ブロッ
ク36の配置間隔は、即ち、吸着手段32の配列状態
は、整列装置12(図1、図2参照)に整列された茄子
13に対応する横幅となる。逆に、移動シリンダ61を
収縮動作してブロック36aを図3中右側に移動させる
ことによって、各ブロック36は引張ばね38のばね力
によって互いに接近し、ガイドバー37の長孔に規制さ
れる最小間隔となる。移動シリンダ61が収縮した時の
各ブロック36の配置間隔は、箱詰めに対応する間隔と
なる(変更手段)。
【0022】真空吸着装置31には、吸着手段32の吸
着パッド33で吸着保持した茄子13を水平面に対して
傾斜させる機構及び水平面内で回動させる機構が備えら
れている(姿勢制御手段)。以下に姿勢制御手段を説明
する。
【0023】茄子13を水平面に対して傾斜させる機構
を説明する。図4に示すように、スプライン軸35には
軸方向にのみ移動自在に6個の吸着手段32のブロック
36a、36b、36c、36d、36e、36fが支
持され、各ブロック36はスプライン軸35に回転方向
に固定された状態になっている。各ブロック36には吸
引管39が2本設けられ、吸引管39の下端に吸着パッ
ド33が設けられている。
【0024】スプライン軸35の軸端にはレバー40が
固定され、レバー40には傾斜シリンダ41の作動ロッ
ド42の先端が回動自在に支持されている。一方、真空
吸着装置31のフレームにはクレビス受43が取り付け
られており、クレビス受43には傾斜シリンダ41の本
体44の一端が回動自在に支持されている。つまり、茄
子13を吸着パッド33で吸着保持した状態で傾斜シリ
ンダ41の作動ロッド42を伸長動作させると、レバー
40を介してスプライン軸35が回動され、ブロック3
6が傾動して図中一点鎖線で示すように吸引管39及び
吸着パッド33が傾けられる。これにより、茄子13が
揺動して水平面との間に所定の傾斜角θを形成すること
ができる。
【0025】茄子13を水平面内で回動させる機構を説
明する。図5、図6に示すように、吸引管39には旋回
プレート45が固定され、旋回プレート45には旋回レ
バー46の基端が支持されている。旋回レバー46の先
端にはカムフォロア47が設けられている。一方、真空
吸着装置31のフレームには一対の往復シリンダ48が
取り付けられ、往復シリンダ48のロッドには長尺状の
カムプレート49の端部が取り付けられている。カムプ
レート49には長手方向に延びるカム溝50が形成さ
れ、カム溝50には各旋回レバー46のカムフォロア4
7がそれぞれ嵌合している。
【0026】従って、一対の往復シリンダ48の伸縮作
動によりカムプレート49が図5中矢印方向に移動し、
カム溝50、カムフォロア47及び旋回レバー46を介
して各旋回プレート45がピン51を中心に一斉に回動
する。これにより、吸着パッド33で茄子13を吸着し
た吸引管39が水平面内で回動し、各吸着手段32に吸
引保持された茄子13を所定角度β(図6参照)で一斉
に回動させることができる。
【0027】尚、上述した実施形態例の水平面内での回
動機構は、カム機構によって旋回プレート45を回動さ
せるようにしたが、ウォームとウォームホイールの組み
合わせや、ラックとピニオンの組み合わせ、及び旋回レ
バーとシリンダの組み合わせ等、種々の機構を用いるこ
とが可能である。
【0028】ここで、茄子13を水平面に対して傾斜さ
せる他の実施形態例の機構を図7に基づいて説明する。
図に示すように、各ブロック36には独立して作動する
シリンダ53、54が設けられ、シリンダ53、54に
は吸着パッド33を備えた吸引管39がそれぞれ設けら
れている。従って、吸着パッド33により茄子13を吸
着保持した後、一方のシリンダ54を収縮することによ
り茄子13を傾けることができ、図中一点鎖線で示すよ
うに、水平面との間に所定の傾斜角θを形成することが
できる。
【0029】シリンダ53、54を用いて茄子13を傾
斜させるようにした場合、各ブロック36が回動しても
よいので、スプライン軸35に各ブロック36を支持す
る必要はなく、各ブロック36が回動自在となっていて
もよい。しかし、各ブロック36の幅方向位置の規定を
行うため、図7の実施形態例では、軸55にすべりキー
56を介して各ブロック36を支持し、軸55とすべり
キー56との相対的な回転を規制している。
【0030】尚、図7の実施形態例では、2本の吸引管
39の両方をシリンダ53、54を介して各ブロック3
6に支持するようにしたが、一方の吸引管39を各ブロ
ック36に固定し、他方の吸引管39のみをシリンダ5
3(54)を介して各ブロック36に支持し、一方の吸
引管39を固定状態にして(基準にして)吸着パッド3
3に吸着された茄子13を傾けるようにすることも可能
である。
【0031】上述した整列箱詰め装置11による茄子1
3の箱詰め作用を説明する。
【0032】走行台車18を図2に実線で示す初期位置
に設定待機させ、整列装置12の上流から茄子13を搬
入して停止させる。この初期状態から昇降シリンダ26
を伸長作動してフレーム25を下降させ、ケースユニッ
ト29に懸吊させた真空吸着装置31、即ち、2本の吸
引管39の吸着パッド33を茄子13に接近させる。図
示しない真空機器の作動によって吸着パッド33へ茄子
13を保持し、昇降シリンダ26の収縮作動によってフ
レーム25を上昇させる。更に、図2中点線で示すよう
に、シリンダ30の作動によって前後方向各列の茄子1
3の高さを変更設定する。
【0033】次に、傾斜シリンダ41を作動して吸着パ
ッド33で保持した茄子13を水平面に対して所定角度
傾斜させると共に、回動シリンダ48を作動して吸着パ
ッド33で保持した茄子13を水平面内で所定角度旋回
させて固定する。茄子13の傾斜設定及び旋回設定は、
必要に応じて両方、もしくは何れか一方だけが実施され
る。
【0034】茄子13を所定の状態に保持した状態で、
ケースユニット29a、29b、29cを固定的に設備
した基準位置のケースユニット29d側へ移動させ、茄
子13の前後方向の間隔を縮小する。同時に、真空吸着
装置31の移動シリンダ61を収縮動作し、ブロック3
6a、36b、36c、36d、36eを固定的に設備
した基準位置のブロック36f側へ移動させて茄子13
の幅方向の間隔を縮小する。茄子13の前後及び幅方向
の間隔を縮小して箱14内への収容をし易くした状態
で、走行台車18を図2に点線で示した箱詰め位置に移
動させる。
【0035】箱詰め位置に走行台車18を移動させた
後、昇降シリンダ26の伸長作動によりフレーム25を
下降させ、吸着パッド33で吸引保持した茄子13を箱
14内に挿入して所定の高さに位置させる。箱14内の
所定位置で空気吸引を停止させ、茄子13を箱14内に
落下投入する。茄子13を箱14内に投入した後、昇降
シリンダ26の収縮作動によりフレーム25を上昇さ
せ、初期位置である整列装置12の位置に走行台車18
を移動させる。以後同様の動作を順次繰り返して所定量
(数)の茄子13を箱14に充填する。
【0036】茄子13を傾斜させる機能及び旋回させる
機能により、図8、図9に示したような箱詰め状態が得
られる。即ち、側面視状態の図8に示すように、後方側
の茄子13の前端を隣り合う前側の茄子13の後端の上
部に重ね合わせて箱詰めすることができる。また、平面
視状態の図9に示すように、茄子13を水平面内で旋回
させて積み重ねた状態で箱詰めすることができる。
【0037】図示以外の箱詰めとしては、整列装置12
において茄子13の並びに合わせた箱詰め、例えば、茄
子13の頭側と尻側を反転させておく箱詰めめも可能で
ある。あるいは、吸着手段32の一部を180度反転さ
せることにより、隣り合う茄子13の頭側同士を互いに
突き合わせた箱詰めめも可能である。
【0038】このような箱詰めを可能にしたことによ
り、茄子13を箱14内に収容した後の荷崩れ、つま
り、箱14内において積み重ね後の茄子13の移動が少
なくなる。このため、箱14を開封した後の見栄え品質
を向上させることができると共に、単位容積あたりの茄
子13の収容量(数、重量)の増加が可能になる。
【0039】尚、上述した茄子13の箱詰め作業のタイ
ミングは、一部並行して実施することが可能であると共
に、作業手順を一部入れ換えた設定も可能である。本発
明は前述した実施形態例にのみ限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更を加える
ことが可能である。
【0040】上述した茄子の整列箱詰め装置によると、
人手を介することなく整列装置12に移送された複数個
の茄子13を箱14内に一括して収容することができ、
衛生的にしかも安定的に箱詰め作業を行うことができ
る。また、進行方向・左右方向に対して茄子13の保持
角度を所定角度に調整することができるので、茄子13
の一部を重ねた状態で箱14内に収容させることができ
る。
【0041】このため、単位容積あたりの茄子13の充
填個数を増加させることができると共に、箱を移送する
途中での茄子13の移動を防止することができ、すり傷
等茄子13の破損を減少させることができる。また、箱
14内における茄子13の充填状態の見栄えが良くなっ
て美的品質の向上が図れ、市場価格の高騰が期待でき
る。また、茄子13の箱詰め作業の自動化により、作業
時間の短縮(大量処理)と省力化が図れ、茄子13の出
荷作業に掛かるコストの大幅な低減を図ることが可能に
なる。
【0042】
【発明の効果】本発明の物品の移載装置は、一つの物品
を吸着するための複数個の吸着パッドを有する吸着手段
と、吸着手段を左右に複数組支持すると共に複数個の吸
着パッドに吸着された物品を直交する2軸回りで回動自
在に支持する姿勢制御手段を有する真空吸着装置と、真
空吸着装置を前後に複数組支持するフレームと、フレー
ムを昇降自在に支持する台車と、物品の扱い状況に応じ
て複数組の吸着手段及び真空吸着装置の相対的間隔を変
更する変更手段とを備えたので、複数個の物品を一括し
てしかも高速で安定的に移送することができると共に、
物品を任意の姿勢に保持して移送することができる。ま
た、複数個の吸着パッドにより一つの物品を保持するた
め、各吸着パッドの真空吸引力を小さくしても大きな保
持力が得られる。
【0043】この結果、物品を箱等に収容する作業が自
動化でき、作業の時間短縮と省力化を図ることができ、
単位容積あたりの物品の箱等への充填個数を増加させる
ことができる。また、野菜類や果物類の箱詰めに用いた
場合、製品の一部を重ねた状態で箱内に収容させて輸送
中の製品の移動を防止することができ、すり傷等製品の
破損を減少させることができる。また、野菜類や果物類
の箱詰めに本発明の移載装置を用いた場合、箱内におけ
る充填状態の見栄えを良くして美的品質の向上を図るこ
とができ、市場価格の高騰が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態例に係る整列箱詰め装置の
全体構成を表す正面図。
【図2】図1中の側面図。
【図3】図1中の要部拡大状況図。
【図4】吸着パッドに保持された茄子の傾斜機構の説明
図。
【図5】図3中のV-V 線矢視図。
【図6】図5中の矢印VI部の詳細状況説明図。
【図7】吸着パッドに保持された茄子の傾斜機構の他の
実施形態例の説明図。
【図8】茄子の収容状況を説明する箱内部の側面図。
【図9】茄子の収容状況を説明する箱内部の平面図。
【図10】従来の整列箱詰め装置の説明図。
【図11】従来の整列箱詰め装置の説明図。
【図12】茄子の収容状況を説明する箱内部の平面図。
【図13】茄子の収容状況を説明する箱内部の側面図。
【符号の説明】
11 整列箱詰め装置 12 整列装置 13 茄子 14 箱 15 架台 18 走行台車 25 フレーム 26 昇降シリンダ 29 ケースユニット 31 真空吸着装置 32 吸着手段 33 吸着パッド 39 吸引管 41 傾斜シリンダ 48 回動シリンダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−300114(JP,A) 特開 平5−65134(JP,A) 特開 平5−97118(JP,A) 実開 平6−71404(JP,U) 登録実用新案3017714(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65B 35/38 B65B 25/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一つの物品を吸着するための複数個の吸
    着パッドを有する吸着手段と、前記吸着パッドに吸着さ
    れた前記物品を水平軸に対して回動自在に且つ垂直軸回
    りで同一方向に同一角度で連動して回動自在となるよう
    左右に複数組の前記吸着手段を支持する姿勢制御手段を
    有する真空吸着装置と、前記真空吸着装置を前後に複数
    組支持するフレームと、前記フレームを昇降自在に支持
    する台車と、前記物品の扱い状況に応じて複数組の前記
    吸着手段及び前記真空吸着装置の相対的間隔を変更する
    変更手段とを備えたことを特徴とする物品の移載装置。
JP8218195A 1996-08-20 1996-08-20 物品の移載装置 Expired - Fee Related JP3004591B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8218195A JP3004591B2 (ja) 1996-08-20 1996-08-20 物品の移載装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8218195A JP3004591B2 (ja) 1996-08-20 1996-08-20 物品の移載装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1059324A JPH1059324A (ja) 1998-03-03
JP3004591B2 true JP3004591B2 (ja) 2000-01-31

Family

ID=16716114

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8218195A Expired - Fee Related JP3004591B2 (ja) 1996-08-20 1996-08-20 物品の移載装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3004591B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4338445B2 (ja) * 2003-06-02 2009-10-07 日本協同企画株式会社 イチゴ自動充填装置とそれに用いる充填用容器
JP5525809B2 (ja) * 2009-12-25 2014-06-18 大研工業株式会社 食器の袋詰め装置
JP5779338B2 (ja) * 2010-11-22 2015-09-16 株式会社京都製作所 物品ハンドリング装置
CN106516366B (zh) * 2016-11-18 2018-06-12 山东黄河三角洲慢城建设有限公司 一种用于西红柿运输承载装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0776015B2 (ja) * 1991-09-03 1995-08-16 株式会社長崎機器製作所 物体配積装置
JPH0597118A (ja) * 1991-10-08 1993-04-20 Mitsui Matsushima Co Ltd 袋詰品の吊り上げ装置
JP2592514Y2 (ja) * 1993-03-16 1999-03-24 石井工業株式会社 長尺物箱詰め装置
JPH07300114A (ja) * 1994-04-28 1995-11-14 Ishii Ind Co Ltd 長尺物箱詰め装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1059324A (ja) 1998-03-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2018028030A1 (zh) 一种自动装箱方法及自动装箱机械手
AU655619B2 (en) A device for transferring a work piece from a first machine to a second machine
JPH08505595A (ja) パレタイザ
JP2001506955A (ja) 物品取り扱い装置
CA2168718C (en) Apparatus for gripping and transporting slabs of great dimensions having feeding suckers
JP5554429B2 (ja) 板材仕分装置
JP3004591B2 (ja) 物品の移載装置
JP2004345755A (ja) パレタイザー
JP5568295B2 (ja) 箱詰めシステム、及び箱詰め方法
JPS63207429A (ja) プレスマシンのワ−ク搬送装置
CN210555921U (zh) 一种包装机倾箱结构
JPS6247771B2 (ja)
JPH01172123A (ja) 物品の移載方法
JPH1179398A (ja) 物品の積付け装置
JPH0745466Y2 (ja) 物品の箱詰め装置
CN215794738U (zh) 一种两轴机器人包装控制装置
CN212387281U (zh) 一种用于搬运转移货物的移载装置和四方库
JP2003206020A (ja) 物品姿勢変更装置
CN217754451U (zh) 装箱设备
CN218578994U (zh) 一种取料称重排列机
JP3108839B2 (ja) ワーク反転装置
JPS6132213B2 (ja)
JPH0769599A (ja) 物品の積込み・積出し方法および装置
JPH06298356A (ja) 製品自動積込装置
CN117246614A (zh) 一种光伏组件打包系统

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19990420

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19991019

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081119

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees