JP2997049B2 - 内部を利用しやすい玩具 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は一対の互いに対向する玩具壁の滑動構内に受
け入れるようにした一対の相互に平行な縁部を持つ滑動
壁を備えた、内部を利用しやすい玩具たとえば乗り物に
関する。

技術背景 前記したような滑動ふたはたとえば米国特許第3,362,
564号明細書から良く知られている。この従来技術は、
また玩具にも適用できるが、滑動壁をこの目的のために
互いに対向する壁内に適合した溝内に案内することが特
に幼児には比較的難しいという障害から有効でない。

本発明の目的は、公知の滑動の原理の長所を利用する
と共にこの原理の前記した障害は除いた内部を利用しや
すい玩具を提供することにある。

この目的は、滑動壁が沿ってまた離れて滑動できるほ
かにまたこの滑動壁をその平面の横方向に動かすことに
より対向する壁に協働させることができるから、玩具を
請求の範囲第１項の特徴部分に述べたように構成するこ
とで達成できる。このような可能性は、玩具を閉じると
きに最も良く利用されるが、この玩具は滑動壁の平面内
の滑動運動によって開くのが望ましい。

１実施例では各案内は、滑動壁と側壁の溝とに設けら
れ、また別の実施例ではこの逆にしてある。この選択は
全く玩具の形式による。これ等の両方の場合の例を以下
に述べる。

溝は、請求の範囲第２項に記載してあるように、切り
込みの底部と一様に配分した複数の突起との間に形成す
れば良い。また請求の範囲第３項または第４項に記載し
てあるように滑動壁および互いに対向する壁の間に弾性
的相互運動を生じさせても良い。この場合にも、また玩
具の形式により最も有利な方式が定まる。

トレーラー玩具は請求の範囲第５項に例として述べて
ある。この例では、各壁は請求の範囲第３項に記載して
あるように弾力性を持たせ、また各案内はこれ等の壁に
設けるのが最も有利であるとともに請求の範囲第７項に
は貯蔵箱玩具について記載してある。この場合請求の範
囲第４項に記載してあるように滑動壁に弾力性を持た
せ、また各溝を各壁に設けるのが最も有利である。

以下本発明を添付図面について詳しく述べる。

図面の簡単な説明 第１図〜第４図は本発明玩具の原理を示す。

第５図および第６図はトレーラー玩具に適用した原
理を示す。

第７図は貯蔵箱玩具に適用した原理を示す。

実施例 第１図乃至第４図について、まず板形部分を一対の互
いに対向する溝内に滑り込ませ、またはその溝内に押し
下げ、すなわちこの板の平面でまたはこの板の平面に対
し横方向に滑動させるそれぞれの方法を説明する。

第１図は、滑動壁（３）の厚さと複数の突起（４）の
厚さとの和に対応してフレーム上側の幾分下方に凹入し
た環状の（さねはぎ用の）切り込み（２）を持つＵ字形
フレーム（１）を示す。すなわち、突起（４）および切
り込み（２）はその間に、滑動板（３）を受け入れる溝
を形成する。板（３）がこの溝内に第１図の矢印Ｐによ
り示す方向に滑動することができる。しかし、幼児には
滑動壁を定位置に案内することが少々難しい。この障害
は、以下に説明するように本発明により除くことができ
る。

第２図は第１図のII・II線に沿う断面を示す。第２図
には、突起（４）および切り込み（２）の間に滑動板を
受け入れることができることを明示してある。第３図は
まずこの滑動板がたわみ性を持つ状態を示し、したがっ
てこの滑動板の互いに対向する縁部間の距離はこの板を
下方に曲げることにより減少することができる。また第
４図は、Ｕ字形フレームの脚が第４図の矢印により示す
ように弾性的に可動であることを示す。小児が壁を切り
込み（２）にたいし押し下げるだけでこの壁を容易に挿
入できることは明らかである。

第５図および第６図は本発明に関してだけ説明するト
レーラー玩具（５）を示す。第６図に明らかなように、
このトレーラーの屋根（６）と後側部（７）とは一体で
あり、トレーラーの内部を利用しやすくし、したがって
小児はこのトレーラー内に人形等を一層容易に置くこと
ができる。すなわち、屋根（６）および後側部（７）は
遊びの間に頻繁に当てがい取り外しを行うことができ
る。屋根の上側縁部に沿う対応する溝（８）に幼児が乗
り物側部の案内（９）を反復して係合させようとするの
は適当でない。このトレーラーを第１図乃至第４図につ
いて述べたように構成するときは、屋根（６）〔および
一体の後側部（７）〕は第４図について述べたようにト
レーラーの側壁曲に屋根を下方に押すだけでトレーラー
に当てがうことができる。このトレーラーを開こうとす
るときは、このことは屋根（６）を後方に活動すること
により極めて容易にできる。

第７図は本発明の玩具の別の実施例を示す。第７図
は、取手（11）と各ふた（12）、（13）の後方の２つの
貯蔵区画とを持つ貯蔵箱玩具（10）を示す。ふた（13）
は、貯蔵区画（15）を見えるようにするのに幾分後方に
滑動させる。この貯蔵箱の前側では２個の指穴（14）の
一方を示してある。この指穴（14）により各ふた（1
2）、（13）をつかみ各案内溝から引き出すことができ
る。これ等の案内溝は、切り込み（19）および突起（1
6）の曲に設けてある。各突起（16）は大体において第
１図の突起（４）に対応する。

各ふた（12）、（13）が比較的薄くたわみ性を持つか
ら、第３図について述べたように、貯蔵箱を閉じようと
するときは各ふたを溝内に正確に動かすのは難しくまた
ふたを上方から下方に押すのがはるかに容易であるのは
明かである。

貯蔵箱に主として連結自在なブロック玩具を貯蔵しよ
うとする実施例では、各ふた（12）、（13）には図示の
結合スタッド（17）が設けられ、各ふた（12）、（13）
が連結自在なブロック玩具に対する建物台として作用す
る。第７図はこのようなブロック（18）を示す。この貯
蔵箱は、ブロック（18）が突起（16）を越すことができ
ないように貯蔵箱のリムにブロック（18）を近接して位
置させることができるような寸法にしてある。このリム
は各ふた（12）、（13）が各溝から不時に滑り出ること
ができないように各ふた（12）、（13）を鎖錠するのに
使う。

フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−72386（ＪＰ，Ａ) 実開 平１−117396（ＪＰ，Ｕ) 特公 昭50−44880（ＪＰ，Ｂ２) 米国特許3362564（ＵＳ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) A63H 33/08

Claims (14)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】内部を利用しやすい玩具、たとえば乗り物
   （５）であって、玩具の対向している一対の壁に滑動自
   在に取り付けられるべく構成されている互いに平行な一
   対の縁部を持つ滑動壁（3,6,12,13）を備えており、前
   記互いに滑動自在な部分は、相互係合のための、それぞ
   れ溝（８）および突出している案内（９）の形態の相互
   協働部分（2,4,8,9,16,19）を備えており、前記滑動壁
   は、対向している壁の間の内部横断寸法よりも大きい外
   部横断寸法を有しており、前記横断寸法は、それぞれの
   協働部分間で定義されており、もって、対向している壁
   の協働部分（4,9,16）は、溝（８）および案内（９）が
   係合していない状態で滑動壁の協働部分（８）を支持し
   得るものにおいて、 滑動壁（3,6,12,13）および／または対向している壁に
   おける、相互協働部分（2,4,8,9,16,19）が、滑動壁上
   に、その面に垂直な方向の圧力が加えられた際に、協働
   部分間の接触によって引き起こされる弾性運動により、
   横断寸法を変化させるべく構成されており、もって、滑
   動壁の、それ自信の面に垂直な方向の運動であって、協
   働部分間の係合のためのものが、可能になることを特徴
   とする玩具。
2. 【請求項２】各溝が、一方の側においては滑動壁（3,6,
   12,13）を支持するための切り込み（2,19）により、他
   方の側においては一様に配分された複数の突起（4,16）
   により、画成されており、もって、案内が、それと結び
   付けられている切り込み（2,19）と、それと結び付けら
   れている突起（4,16）との間に収容され得ることを特徴
   とする請求の範囲第１項に記載の玩具。
3. 【請求項３】壁が弾性である請求の範囲第１項または第
   ２項に記載の玩具。
4. 【請求項４】滑動壁（3,6,12,13）が弾性である請求の
   範囲第１項〜第３項のいずれか一項に記載の玩具。
5. 【請求項５】滑動壁（12,13）が、連結自在な玩具ブロ
   ック（18）と協働する結合スタッド（17）であって、前
   記突起（16）のうちの１つの突起との協働によって滑動
   壁（12）の滑動運動を阻止する玩具ブロック（18）を取
   り付けることを可能にするものを、設けられている請求
   の範囲第２項〜第４項のいずれか一項に記載の玩具。
6. 【請求項６】内部を利用しやすいトレーラー玩具（５）
   であって、トレーラー玩具の一対の側壁に滑動自在に取
   り付けられるべく構成されてる互いに平行な一対の縁部
   を持つトレーラー玩具の屋根（６）を備えており、前記
   互いに滑動自在な部分は、相互係合のための、それぞれ
   溝（８）および突出している案内（９）の形態の相互協
   働部分（8,9）を備えており、前記屋根は、側壁の間の
   内部横断寸法よりも大きい外部横断寸法を有しており、
   前記横断寸法は、それぞれの協働部分間で定義されてお
   り、もって、側壁の協働部分（９）は、溝（８）および
   案内（９）が係合していない状態で屋根の協働部分
   （８）を支持し得るものにおいて、 屋根（６）および／または側壁における、相互協働部分
   （8,9）が、屋根上に、その面に垂直な方向の圧力が加
   えられた際に、協働部分間の接触によって引き起こされ
   る弾性運動により、横断寸法を変化させるべく構成され
   ており、もって、屋根の、それ自身の面に垂直な方向の
   運動であって、協働部分間の係合のためのものが、可能
   になることを特徴とするトレーラー玩具。
7. 【請求項７】側壁が弾性である請求の範囲第６項に記載
   のトレーラー玩具。
8. 【請求項８】屋根（６）が弾性である請求の範囲第６項
   または第７項に記載のトレーラー玩具。
9. 【請求項９】トレーラー玩具の後側部（７）が、屋根
   （６）と一体である請求の範囲第６項〜第８項のいずれ
   か一項に記載のトレーラー玩具。
10. 【請求項１０】内部を利用しやすい貯蔵箱玩具（10）で
    あって、貯蔵箱玩具の対向している一対の側面に滑動自
    在に取り付けられるべく構成されている互いに平行な一
    対の縁部を持つふた（12,13）を備えており、前記互い
    に滑動自在な部分は、相互係合のため、それぞれ溝およ
    び突出している案内の形態の相互協働部分（16,19）を
    備えており、前記ふたは、対向している側面の間の内部
    横断寸法よりも大きい外部横断寸法を有しており、前記
    横断寸法は、それぞれの協働部分間で定義されており、
    もって、対向している側面の協働部分（16,19）は、溝
    および案内が係合していない状態でふたの協働部分を支
    持し得るのにおいて、 ふた（12,13）および／または対向している側面におけ
    る、相互協働部分（16,19）が、ふた上に、その面に垂
    直な方向の圧力が加えられた際に、協働部分間の接触に
    よって引き起こされる弾性運動により、横断寸法を変化
    させるべく構成されており、もって、ふたの、それ自身
    の面に垂直な方向の運動であって、協働部分間の係合の
    ためのものが、可能になることを特徴とする貯蔵箱玩
    具。
11. 【請求項１１】各溝が、一方の側においてはふた（12,1
    3）を支持するための切り込み（19）により、他方の側
    においては一様に配分された複数の突起（16）により、
    画成されており、もって、案内が、それと結び付けられ
    ている切り込み（19）と、それと結び付けられている突
    起（16）との間に収容され得ることを特徴とする請求の
    範囲第10項に記載の貯蔵箱玩具。
12. 【請求項１２】側面が弾性である請求の範囲第10項また
    は第11項に記載の貯蔵箱玩具。
13. 【請求項１３】ふた（12,13）が弾性である請求の範囲1
    0項〜第12項のいずれか一項に記載の貯蔵箱玩具。
14. 【請求項１４】ふた（12,13）が、連結自在な玩具ブロ
    ック（18）と協働する結合スタッド（17）であって、前
    記突起（16）のうちの１つの突起との協働によってふた
    （12）の滑動運動を阻止する玩具ブロック（18）を取り
    付けることを可能にするものを、設けられている請求の
    範囲第11項〜第13項のいずれか一項に記載の貯蔵箱玩
    具。