JPH09226772A - 容器の中仕切構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 収納物に押されても中仕切が倒れにくい容器
の中仕切構造を提供することを目的とするものである。 【解決手段】 容器本体１内における前後壁1a,1b 間に
後壁1bと平行な仕切壁1fを形成すると共に後壁1bの内側
にレール1gを形成し、前記後壁1bと仕切壁1fの間に挿脱
自在に配する中仕切３を設け、さらに中仕切３の前端部
に前記仕切壁1fの上縁と係合する係合溝3bを形成すると
共に後端部に前記レール1gと係合する係合溝3cを形成し
た容器の中仕切構造とした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、工具箱、菓子箱、食
品包装箱、釣り具包装箱等各種の容器の中仕切構造に関
し、特にその位置を自由に変更できるようにしたもので
ある。

【０００２】

【従来の技術】容器の中仕切構造であって、その位置を
自由に変更できるようにしたものは、従来からあり、例
えば実開平７−３３８４２号のように、中仕切の前後端
部に張り出し部を設けて断面Ｔ字状に形成し、仕切壁及
び後壁に接合するようにしたものであった。

【０００３】しかし、この従来の容器の中仕切構造で
は、収納物に押されると中仕切が倒れやすく、使用しず
らいという問題点があった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明は、
上記従来の問題点を解決するためになされたもので、収
納物に押されても中仕切が倒れにくい容器の中仕切構造
を提供することを目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】そのため、この発明で
は、容器本体１内における前後壁1a,1b 間に後壁1bと平
行な仕切壁1fを形成すると共に後壁1bの内側にレール1g
を形成し、前記後壁1bと仕切壁1fの間に挿脱自在に配す
る中仕切３を設け、さらに中仕切３の前端部に前記仕切
壁1fの上縁と係合する係合溝3bを形成すると共に後端部
に前記レール1gと係合する係合溝3cを形成した容器の中
仕切構造とした。

【０００６】請求項２の発明では、請求項１記載の構成
に加え、レール1gより仕切壁1fの上縁が高い位置にあ
り、且つ中仕切３の前端部側の係合溝3bが後端部側の係
合溝3cよりも高い位置にある容器の中仕切構造とした。

【０００７】請求項３の発明では、請求項１又は２記載
の構成に加え、中仕切３の前後端部と下端部に、容器本
体１の仕切壁1f、後壁1b及び底面1eと接合する張り出し
部3aを設けた容器の中仕切構造とした。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に従って説明する。

【０００９】図１は、この発明の中仕切構造を使用した
容器の開蓋状態を示す斜視図であり、図２は、この発明
の中仕切構造の要部拡大斜視図である。

【００１０】図１及び図２において、１は、前後壁1a,1
b 、左右壁1c,1d 、及び底面1eからなる容器本体であ
り、２は、前後壁2a,2b 、左右壁2c,2d 、及び天板2eか
らなる蓋体である。さらに容器本体１の後壁1bと蓋体２
の後壁2bとはヒンジにより蝶着されている。

【００１１】また、容器本体１内の前後壁1a,1b の間に
は仕切壁1fが後壁1bと平行に形成されており、さらに後
壁1bの内側にはレール1gが後壁1bの上縁に沿って形成さ
れている。またさらに、前記仕切壁1fの上縁は、容器本
体１内に入れた収納物が仕切壁1fを越えて移動しないよ
うにレール1gよりも高く、閉蓋時に蓋体２の天板2eに近
い位置になるように形成されている（図３参照）。

【００１２】符号３は、中仕切であり、後壁1bと仕切壁
1fの間に挿脱自在に配されている。さらに、図４に示す
ように、中仕切の前後端部と下端部には張り出し部3aが
一体に設けられており、それぞれの端部は断面Ｔ字状に
なっている。そして、張り出し部3aは、容器本体１の仕
切壁1f、後壁1b及び底面1eと接合するようになってい
る。また、中仕切３の前端部には、前記仕切壁1fの上縁
と係合する係合溝3bが形成されており、後端部には、前
記レール1gと係合する係合溝3cが形成されている。前述
の通り、容器本体１の仕切壁1fの上縁がレール1gよりも
高くなっているので、中仕切３の前端部側の係合溝3bが
後端部側の係合溝3cよりも高い位置になっている。

【００１３】上記の構成からなる中仕切３を、容器本体
１の仕切壁1fと後壁1bの間に入れ、仕切壁1fの上縁に係
合溝3bを係合させ、レール1gに係合溝3cを係合させて使
用する。このとき、両側の係合溝3b，3cが仕切壁1fの上
縁及びレール1gに係合されているので、中仕切３は収納
物に押されても倒れなくなる。

【００１４】

【発明の効果】この発明の容器の中仕切構造は、上述の
とおり構成されているので、次に記載する効果を奏す
る。

【００１５】この発明の容器の中仕切構造では、中仕切
３の前端部が仕切壁1fの上縁と係合しており、中仕切３
の後端部がレール1gと係合しているので、収納物に押さ
れても中仕切３が倒れにくくなり、使用しやすいものと
なる。

【００１６】また、請求項２記載の発明の容器の中仕切
構造のように、請求項１記載の構成に加え、レール1gよ
り仕切壁1fが高い位置にあり、且つ中仕切３の前端部側
の係合溝3bが後端部側の係合溝3cよりも高い位置にある
ようにすれば、容器本体１内に入れた収納物が仕切壁1f
を越えて移動しないようになるので、より使用しやすい
ものとなる。

【００１７】また、請求項３記載の発明の容器の中仕切
構造のように、請求項１又は２記載の構成に加え、中仕
切３の前後端部と下端部に、容器本体１の仕切壁1f、後
壁1b及び底面1eと接合する張り出し部3aを設ければ、よ
り一層中仕切３が倒れにくくなり、使用しやすいものと
なる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の容器の中仕切構造を使用した容器の
開蓋状態を示す斜視図である。

【図２】この発明の容器の中仕切構造を説明する要部拡
大斜視図である。

【図３】この発明の容器の中仕切構造を使用した容器の
閉蓋状態を示す断面図である。

【図４】この発明の容器の中仕切構造に使用される中仕
切の斜視図である。

【符号の説明】

１ 容器本体 1a 前壁 1b 後壁 1e 底面 1f 仕切壁 1g レール ２ 蓋体 ３ 中仕切 3a 張り出し部 3b 係合溝 3c 係合溝

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 容器本体（１）内における前後壁（1a,1
   b ）間に後壁（1b）と平行な仕切壁（1f）を形成すると
   共に後壁（1b）の内側にレール（1g）を形成し、前記後
   壁（1b）と仕切壁（1f）の間に挿脱自在に配する中仕切
   （３）を設け、さらに中仕切（３）の前端部に前記仕切
   壁（1f）の上縁と係合する係合溝（3b）を形成すると共
   に後端部に前記レール（1g）と係合する係合溝（3c）を
   形成していることを特徴とする容器の中仕切構造。
2. 【請求項２】 レール（1g）より仕切壁（1f）の上縁が
   高い位置にあり、且つ中仕切（３）の前端部側の係合溝
   （3b）が後端部側の係合溝（3c）よりも高い位置にある
   ことを特徴とする請求項１記載の容器の中仕切構造。
3. 【請求項３】 中仕切（３）の前後端部と下端部に、容
   器本体（１）の仕切壁（1f）、後壁（1b）及び底面（1
   e）と接合する張り出し部（3a）を設けたことを特徴と
   する請求項１又は２記載の容器の中仕切構造。