JPS6340162Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は各種の化粧材を任意に組合せてセツ
ト出来るようになつているいわゆるカラーコレク
シヨンコンパクト用に用意され、それぞれ化粧材
を充填されるようになつている中皿に関する。

近年、各種の化粧材を任意に組合せてセツトす
ることが出来るようになつている、いわゆるカラ
ーコレクシヨンコンパクトが種々考案されてい
る。

第１および第２図は、これらカラーコレクシヨ
ンコンパクトの内の一例を示したものであつて、
後端部に上蓋２を開閉自在に枢支された下蓋１の
中皿嵌合用凹部１ａ内に、中皿本体１１，１３が
それぞれ並列に嵌合されて載置され、後端部を下
蓋１に形成された中皿後端部押え突条１ｂに、前
端部を下蓋１に着脱自在に装着された中皿押え板
３の中皿前端部押え突条３ａにそれぞれ支持固定
されるようになつているものである。そして中皿
押え板３を下蓋１から外し、中皿本体１１または
１３を交換することによつて、数種の化粧材を任
意に組合せて下蓋１にセツトすることが出来るよ
うになつているものである。

この考案は、上記のようないわゆるカラーコレ
クシヨンコンパクトに装着されるようになつてい
る化粧材充填用の中皿について、特に下蓋１に装
着されていない状態での携帯及び保管に便利な中
皿を提供するために為されたものである。

以下この考案を、図面に示す実施例に基づいて
説明を行う。

第３および７図はこの考案の一実施例を示した
ものであつて、第３および４図に示す中皿本体１
１の中央部には、上方開口の化粧材充填用凹部１
１ａが形成されており、またこの中皿本体１１の
前端部および後端部のそれぞれ両側部に嵌合穴１
１ｂが穿設されている。この中皿本体１１は、前
述したように、下蓋１の中皿嵌合用凹部１ａ内に
嵌合装着されるようになつているものである。

第５ないし７図は、上記中皿本体１１に装着さ
れて、化粧材充填用凹部１１ａの上方を閉蓋する
ようになつている小蓋１２を示すものであつて、
中皿本体１１の平面形状よりも一回り大きい平面
形状をしており、この小蓋１２の前端部および後
端部のそれぞれ両側部に、小蓋１２の下面から直
角下向きに延びる突片１２ａ，１２ｂが突設さ
れ、さらに各突片１２ａ，１２ｂの内壁面にそれ
ぞれ内側向きに突出する嵌合突起１２ｃ，１２ｄ
がそれぞれ突設されている。またこの嵌合突起１
２ｃ，１２ｄのうち小蓋１２の前端側の突起１２
ｃは、後端側の突起１２ｄよりも短くなるように
形成されている。なお小蓋１２には、その前端側
に前方に突出するように形成された突出部１２ｅ
を具えている。

上記小蓋１２は、第８図のように、上方から中
皿本体１１上に載置すると、各突片１２ａ，１２
ｂがそれぞれ中皿本体１１を挾持するとともに、
各嵌合突起１２ｃ，１２ｄがそれぞれ各嵌合穴１
１ｂに嵌合されて、中皿本体１１に固定され、化
粧材充填用凹部１１ａの上方を閉蓋する。

このように上記カラーコレクシヨンコンパクト
用中皿は、それぞれ小蓋１２が用意されているこ
とにより、中皿本体１１がコンパクトに装着され
ていない状態で、小蓋１２が中皿本体１１に装着
され、中皿本体１１の化粧材充填用凹部１１ａ上
方を閉蓋することが出来るので、中皿単体での保
管および携帯が容易で、しかも中皿単体での使用
も可能となるものである。

また上記小蓋１２を透明な材質で形成するよう
にすれば、中皿本体１１に充填された化粧材の種
類を容易に確認することができ、使用上非常に便
利である。

なお上記実施例においては、小蓋１２の前端に
突出部１２ｅが形成され、さらに前端部側の嵌合
突起１２ｃが後端部側の嵌合突起１２ｄよりも短
くなるように形成されているので、中皿本体１１
から小蓋１２を取り外す際、突出部１２ｅを指で
上方に引張るようにして、小蓋１２の前端側から
外してゆくようにすれば、小蓋１２の取外しを容
易に行うことが出来るものである。

第９ないし１２図は、この考案の他の実施例を
示すものであつて、第９および１０図の中皿本体
１３および第１１および１２図の小蓋１４は、前
記実施例における中皿本体１１または小蓋１２の
それぞれ幅が２倍となるように形成されているも
のであつて、その他の構成は中皿本体１１および
小蓋１２と同様であり、中皿本体１３はその両端
両側部に嵌合穴１３ｂが、小蓋１４にはそれぞれ
突片１４ａ，１４ｂおよび中皿１３の嵌合穴１３
ｂに嵌合するようになつている嵌合突起１４ｃ，
１４ｄが形成され、さらに前端部に突出部１４ｅ
が形成されている。そして使用方法は前記実施例
の場合と同様である。

この考案は前記のようであつて、コンパクトの
下蓋に装着されていない状態において、平板状の
小蓋の前端部および後端部のそれぞれ両側部に突
設された突片上の嵌合突起を、中皿本体の前端部
および後端部のそれぞれ両側部に穿設された嵌合
穴に嵌合することにより、中皿本体の化粧材充填
用凹部の上方を小蓋で閉蓋することができ、中皿
単体での携帯および保管が容易となり、さらに前
記嵌合突起と嵌合穴の嵌合を外しての小蓋の取り
外しにより開蓋することができ、中皿単体での使
用も可能であるという効果がある。また、前記小
蓋による中皿本体の化粧材充填用凹部の閉蓋およ
び開蓋に際しては、小蓋と中皿本体のそれぞれ前
端部および後端部の両側部に設けた嵌合突起と嵌
合穴とをそれぞれ着脱可能に嵌合するだけである
ため、閉蓋および開蓋作業が極めて容易であるの
に加え、構造も簡素であり、しかも嵌合突起や嵌
合穴がそれぞれ小蓋や中皿本体の両側縁から外方
へ出ないため、中皿本体の化粧材充填用凹部の上
方を小蓋で閉蓋した中皿を例えばコンパクトの下
蓋に複数個並列して装着する場合でも、これら中
皿を両側縁を一致させて整然と装着することがで
きるというすぐれた効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はいわゆるカラーコレクシヨンコンパク
トの一例を示す平面図、第２図は第１図の閉蓋時
における側断面図、第３図はこの考案の一実施例
における中皿本体を示す平面図、第４図は同中皿
本体の側面図、第５図は同実施例における小蓋の
下面図、第６図は第５図の−線における側断
面図、第７図は同小蓋の正面図、第８図は同実施
例の使用方法を説明するための斜視図、第９図は
この考案の他の実施例における中皿本体を示す平
面図、第１０図は同中皿本体の側面図、第１１図
は同実施例における小蓋を示す下面図、第１２図
は第１１図のXII−XII線における側断面図である。 １１，１３……中皿本体、１２，１４……小
蓋、１１ａ，１３ａ……化粧材充填用凹部、１１
ｂ，１３ｂ……嵌合穴、１２ｃ，１２ｄ，１４
ｃ，１４ｄ……嵌合突起。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上方開口の化粧材充填用凹部１１ａ，１３ａを
   有し、コンパクトの下蓋１に形成された中皿嵌合
   用凹部１ａ内に着脱可能に嵌合されるようになつ
   ている中皿本体１１，１３と、この中皿本体の化
   粧材充填用凹部の上方を閉蓋するようになつてい
   る平板状の小蓋１２，１４とを具え、この小蓋の
   前端部および後端部のそれぞれ両側部に小蓋の下
   面から直角下向きに延びて小蓋の両側縁より外方
   に出ない突片１２ａ，１２ｂ，１４ａ，１４ｂが
   突設され、各突片の内壁面に内側向きに突出する
   嵌合突起１２ｃ，１２ｄ，１４ｃ，１４ｄが突設
   されており、前記中皿本体の前端部および後端部
   のそれぞれ両側部に前記小蓋の嵌合突起１２ｃ，
   １２ｄ，１４ｃ，１４ｄが着脱可能に嵌合する嵌
   合穴１１ｂ，１３ｂが穿設されており、この中皿
   本体の嵌合穴に小蓋の嵌合突起が嵌合され、小蓋
   １２，１４が中皿本体１１，１３の上面に固定さ
   れるようになつていることを特徴とするカラーコ
   レクシヨンコンパクト用中皿。