JPH06357Y2 - 車載用ボックス - Google Patents
車載用ボックスInfo
- Publication number
- JPH06357Y2 JPH06357Y2 JP1986076669U JP7666986U JPH06357Y2 JP H06357 Y2 JPH06357 Y2 JP H06357Y2 JP 1986076669 U JP1986076669 U JP 1986076669U JP 7666986 U JP7666986 U JP 7666986U JP H06357 Y2 JPH06357 Y2 JP H06357Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piece
- case
- locking
- case piece
- hinge
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Vehicle Step Arrangements And Article Storage (AREA)
- Closures For Containers (AREA)
- Passenger Equipment (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は例えば履物等を収納する車載用ボックスに関す
る。
る。
(従来の技術) 乗用車等に乗り込む場合、靴などに付いた泥等がフロア
ーマットに付着するのを防ぐため、又は足先等の疲れを
取るために靴などの履物を脱いで乗り込むことがある。
このため従来より車室内には靴置き台などを設け、脱い
だ靴等をこの台上に置くようにしたものが知られてい
る。
ーマットに付着するのを防ぐため、又は足先等の疲れを
取るために靴などの履物を脱いで乗り込むことがある。
このため従来より車室内には靴置き台などを設け、脱い
だ靴等をこの台上に置くようにしたものが知られてい
る。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、このような靴置き台などにあっては、車
両の走行等に伴う振動又は慣性力により靴が転がった
り、台上より落ちたりする不具合があり、又この靴を踏
みつけたりしないようにするためには靴置き台を設ける
位置なども考慮しなければならないがスペース的に限界
があった。
両の走行等に伴う振動又は慣性力により靴が転がった
り、台上より落ちたりする不具合があり、又この靴を踏
みつけたりしないようにするためには靴置き台を設ける
位置なども考慮しなければならないがスペース的に限界
があった。
そこで、このような不具合を解消するため前述した靴置
き台に代えて靴を収納するボックスを備えるようにする
ことが考えられるが、かかるボックスの構造によっては
ボックスを製造するためのコストが問題となり、その構
造に工夫を要する。
き台に代えて靴を収納するボックスを備えるようにする
ことが考えられるが、かかるボックスの構造によっては
ボックスを製造するためのコストが問題となり、その構
造に工夫を要する。
本考案はこのような要望に応じてなされたもので、その
目的とする処は靴等を確実に収納し得、スペースの有効
利用が図れ、しかも低コストなる車載用ボックスを提供
するにある。
目的とする処は靴等を確実に収納し得、スペースの有効
利用が図れ、しかも低コストなる車載用ボックスを提供
するにある。
(問題点を解決するための手段及び作用) この目的を達成するため本考案に係る車載用ボックス
(1)は、ヒンジ部(4)と係止機構(5)とロック部(3)とを備
えた同一金型にて成形された二つのケース片(2A),(2B)
から成り、 前記ヒンジ部(4)は、各ケース片(2A),(2B)の上端に切
欠(20)を設け、この切欠(20)の上端両側部に一体成形さ
れ中央に切欠(40)を有する取付け片(41)と、この取付け
片(41)に切欠(40)を挟んで立設されたピン(42)と、前記
ケース片(2A),(2B)に設けた切欠(20)の下端部(20a)よ
り前記取付け片(41)に設けた切欠(40)の縁部(40a)にか
けて設けられ、その一部(43a)が前記取付け片(41)の切
欠(40)上方へ突出した側面視略S字状をなすヒンジ片(4
3)と、一方のケース片(2B)の前記ピン(42)と嵌合する穴
(46)を他方のケース片(2A)に穿設して成り、前記取付け
片(41)と前記ヒンジ片(43)とを取り除いた他方のケース
片(2A)の前記穴(46)と一方のケース片(2B)の前記ピン(4
6)とを嵌合させて二つのケース片(2A),(2B)を連結さ
せ、 前記係止機構(5)は、各ケース片(2A),(2B)の前記ヒン
ジ部(4)の外側に設けられた左右一対の係止部(50A),(5
0B)から成り、左側の係止部(50B)は傾斜面(51B)を有す
る側面視略三角形状に形成され、右側の係止部(50A)は
前記傾斜面(51B)に面接合する形状に形成され、二つの
ケース片(2A),(2B)を連結した場合、互いに上下に位置
する前記左側及び右側の係止部(50A),(50B)が一対とな
って係止機構(5)を構成し、一方のケース片(2A)を開い
た場合、このケース片(2A)の係止部(50A)が他方のケー
ス片(2B)の係止部(50B)と係合して起立状態が保持さ
れ、 前記ロック部(3)は、各ケース片(2A),(2B)の端部にそ
の一端が揺動自在に支持された係止片(31)と、この係止
片(31)の他端に形成された支持部(32)と、一方のケース
片(2A)の支持部(32)を係止させるために他方のケース片
(2B)に設けられた段差(33)とから成り、前記係止片(31)
と前記支持部と(32)を取り除いた他方のケース片(2B)の
段差(33)に一方のケース片(2A)の支持部(32)を係止させ
二つのケース片(2A),(2B)をロックさせて成り、このよ
うな構成とすることにより結果的にボックスの本体側と
蓋体側となる夫々のケース片を同一金型等で成形するこ
とができ製作コスト等を低くすることができ、又、従来
の載置台に代わりボックスとしたことにより靴が転がっ
たりせず確実に収納でき、更に靴を直接踏みつけること
もなく、例えばこのボックスをフットレストのように使
用することによりスペース利用を有効に図ることができ
る。
(1)は、ヒンジ部(4)と係止機構(5)とロック部(3)とを備
えた同一金型にて成形された二つのケース片(2A),(2B)
から成り、 前記ヒンジ部(4)は、各ケース片(2A),(2B)の上端に切
欠(20)を設け、この切欠(20)の上端両側部に一体成形さ
れ中央に切欠(40)を有する取付け片(41)と、この取付け
片(41)に切欠(40)を挟んで立設されたピン(42)と、前記
ケース片(2A),(2B)に設けた切欠(20)の下端部(20a)よ
り前記取付け片(41)に設けた切欠(40)の縁部(40a)にか
けて設けられ、その一部(43a)が前記取付け片(41)の切
欠(40)上方へ突出した側面視略S字状をなすヒンジ片(4
3)と、一方のケース片(2B)の前記ピン(42)と嵌合する穴
(46)を他方のケース片(2A)に穿設して成り、前記取付け
片(41)と前記ヒンジ片(43)とを取り除いた他方のケース
片(2A)の前記穴(46)と一方のケース片(2B)の前記ピン(4
6)とを嵌合させて二つのケース片(2A),(2B)を連結さ
せ、 前記係止機構(5)は、各ケース片(2A),(2B)の前記ヒン
ジ部(4)の外側に設けられた左右一対の係止部(50A),(5
0B)から成り、左側の係止部(50B)は傾斜面(51B)を有す
る側面視略三角形状に形成され、右側の係止部(50A)は
前記傾斜面(51B)に面接合する形状に形成され、二つの
ケース片(2A),(2B)を連結した場合、互いに上下に位置
する前記左側及び右側の係止部(50A),(50B)が一対とな
って係止機構(5)を構成し、一方のケース片(2A)を開い
た場合、このケース片(2A)の係止部(50A)が他方のケー
ス片(2B)の係止部(50B)と係合して起立状態が保持さ
れ、 前記ロック部(3)は、各ケース片(2A),(2B)の端部にそ
の一端が揺動自在に支持された係止片(31)と、この係止
片(31)の他端に形成された支持部(32)と、一方のケース
片(2A)の支持部(32)を係止させるために他方のケース片
(2B)に設けられた段差(33)とから成り、前記係止片(31)
と前記支持部と(32)を取り除いた他方のケース片(2B)の
段差(33)に一方のケース片(2A)の支持部(32)を係止させ
二つのケース片(2A),(2B)をロックさせて成り、このよ
うな構成とすることにより結果的にボックスの本体側と
蓋体側となる夫々のケース片を同一金型等で成形するこ
とができ製作コスト等を低くすることができ、又、従来
の載置台に代わりボックスとしたことにより靴が転がっ
たりせず確実に収納でき、更に靴を直接踏みつけること
もなく、例えばこのボックスをフットレストのように使
用することによりスペース利用を有効に図ることができ
る。
(実施例) 以下に本考案の好適実施例を添付図面に基づいて説明す
る。尚、図面中同一符号は同一対象を示す。
る。尚、図面中同一符号は同一対象を示す。
第1図は本考案に係る二つのケース片を示す側面図、第
2図は車載用ボックスの前部斜視図、第3図は車載用ボ
ックスをわずかに開いた状態を示す斜視図、第4図は車
載用ボックスの後部斜視図、第5図はロック部を示す
図、第6図は車載用ボックスの底面図、第7図は同一部
断面側面図、第8図はヒンジ部を示す一部拡大図で、
(a)はヒンジ部の取付け部、(b)はピンの取付部、(c)は
ヒンジ部の開閉状態を示す図、第9図は車載用ボックス
を開いた状態に保持する係止機構を示す図、第10図は
車載用ボックスを車両に搭載した状態を例示的に示す
図、第11図は別実施例を示した図である。
2図は車載用ボックスの前部斜視図、第3図は車載用ボ
ックスをわずかに開いた状態を示す斜視図、第4図は車
載用ボックスの後部斜視図、第5図はロック部を示す
図、第6図は車載用ボックスの底面図、第7図は同一部
断面側面図、第8図はヒンジ部を示す一部拡大図で、
(a)はヒンジ部の取付け部、(b)はピンの取付部、(c)は
ヒンジ部の開閉状態を示す図、第9図は車載用ボックス
を開いた状態に保持する係止機構を示す図、第10図は
車載用ボックスを車両に搭載した状態を例示的に示す
図、第11図は別実施例を示した図である。
第1図に示す二つのケース片(2A),(2B)は例えばポリプ
ロピレン樹脂をその材質とし、同一の樹脂成形用金型に
て成形されたもので、両者共に全くの同一形状をなす。
これらケース片(2A),(2B)はその両端にロック部(3),
(3)とヒンジ部(4),(4)及び係止機構(5),(5)を夫々一
体に備え、ロック部(3),(3)を備えた一端側がヒンジ部
(4),(4)等を備えた他端側よりも浅く成形された側面視
略三角形状をなす。
ロピレン樹脂をその材質とし、同一の樹脂成形用金型に
て成形されたもので、両者共に全くの同一形状をなす。
これらケース片(2A),(2B)はその両端にロック部(3),
(3)とヒンジ部(4),(4)及び係止機構(5),(5)を夫々一
体に備え、ロック部(3),(3)を備えた一端側がヒンジ部
(4),(4)等を備えた他端側よりも浅く成形された側面視
略三角形状をなす。
前記ヒンジ部(4)は例えば第6図に示すようにケース片
端部に3個設けられ、この内中央の1個(4a)がケース片
の長さ方向中央に、残る両側の2個(4b),(4c)がこれを
中心に左右対称位置に設けられる。この各ヒンジ部(4)
は第8図(a)に示すようにケース片(2B)の上端部に切欠
(20)を設け、この切欠(20)の上端両側部に一体成形され
た中央部に切欠(40)を有する取付け片(41)と、この取付
け片(41)に切欠(40)を挟んで立設され、該取付け片(41)
を後述するように他方のケース片(2A)に取付けるための
ピン(42),(42)と、前記ケース片(2B)に設けた切欠(20)
の下端縁(20a)より取付け片(41)に設けた切欠(40)の縁
部(40a)にかけて設けられ、その一部(43a)が切欠(40)上
方へ突出した側面視略S字状をなすヒンジ片(43)とから
なる。前記取付け片(41)及びヒンジ片(43)のケース片寄
りの端部(41b),(43b)はポリプロピレンヒンジ(PPヒ
ンジ)を構成すべく薄く形成され、取付け片(41)はこの
ヒンジ部(4)を取付ける他方のケース片(2A)を安定に支
持する役割をも有する。
端部に3個設けられ、この内中央の1個(4a)がケース片
の長さ方向中央に、残る両側の2個(4b),(4c)がこれを
中心に左右対称位置に設けられる。この各ヒンジ部(4)
は第8図(a)に示すようにケース片(2B)の上端部に切欠
(20)を設け、この切欠(20)の上端両側部に一体成形され
た中央部に切欠(40)を有する取付け片(41)と、この取付
け片(41)に切欠(40)を挟んで立設され、該取付け片(41)
を後述するように他方のケース片(2A)に取付けるための
ピン(42),(42)と、前記ケース片(2B)に設けた切欠(20)
の下端縁(20a)より取付け片(41)に設けた切欠(40)の縁
部(40a)にかけて設けられ、その一部(43a)が切欠(40)上
方へ突出した側面視略S字状をなすヒンジ片(43)とから
なる。前記取付け片(41)及びヒンジ片(43)のケース片寄
りの端部(41b),(43b)はポリプロピレンヒンジ(PPヒ
ンジ)を構成すべく薄く形成され、取付け片(41)はこの
ヒンジ部(4)を取付ける他方のケース片(2A)を安定に支
持する役割をも有する。
かかるヒンジ部(4)の他方のケース(2A)への取付けは、
先ず第1図に示すように夫々のケース片(2A),(2B)をそ
の接合面を対向させて設けるとともに(このとき各ヒン
ジ部(4),(4)は互いに同位置で対向する)他方のケース
片(2A)からヒンジ部(4)すなわち第8図で示した取付け
片(41)及びヒンジ片(43)をカッター等でその端部より切
り落とし、この切り落としたケース(2A)における切欠部
(45)両側に穿設してある穴(46),(46)に前記ピン(42),
(42)を挿入し、その先端部を第8図(b)に示すようにス
ピードナット(6)にて固定することにより行なう。こう
してヒンジ部(4)を取り付けることにより、他方のケー
ス片(2A)は第8図(c)に示すように一方のケース片(2B)
に対して矢印で示すように開閉自在となる。
先ず第1図に示すように夫々のケース片(2A),(2B)をそ
の接合面を対向させて設けるとともに(このとき各ヒン
ジ部(4),(4)は互いに同位置で対向する)他方のケース
片(2A)からヒンジ部(4)すなわち第8図で示した取付け
片(41)及びヒンジ片(43)をカッター等でその端部より切
り落とし、この切り落としたケース(2A)における切欠部
(45)両側に穿設してある穴(46),(46)に前記ピン(42),
(42)を挿入し、その先端部を第8図(b)に示すようにス
ピードナット(6)にて固定することにより行なう。こう
してヒンジ部(4)を取り付けることにより、他方のケー
ス片(2A)は第8図(c)に示すように一方のケース片(2B)
に対して矢印で示すように開閉自在となる。
このヒンジ部(4)の更にケース片外側寄りに設けた左右
一対の係止機構(5)は、例えば第3図に示されるように
左右で夫々の形状が異なる。即ちこれは同図で示される
ようにヒンジ部(4)により両ケース片(2A),(2B)を連結
してボックス(1)を構成した場合、互いに上下に位置す
る係止部(50A),(50B)が夫々一対となって係止機構(5)
を構成するようにしたものである。この係止機構(5)に
よれば第9図で示されるように蓋体をなす上側のケース
片(2A)を所定角度(略90°)上方へ開いた場合、開かれ
た側の係止部(50A)がボックス本体をなす下側のケース
片(2B)の係止部(50B)と係合し、該ボックスを略90°に
開いた状態に保持するもので、図では下側の係止部(50
B)は傾斜面(51B)を有する側面視略三角形状に形成さ
れ、一方上側の係止部(50A)は前記下側の係止部(50B)の
傾斜面(51B)に面接合して係合部の剛性を高め、接触端
部がつぶれたりすることのないように前記係止部(50B)
の外形状に沿うべく傾斜状の係止面(51A)が形成されて
いる。
一対の係止機構(5)は、例えば第3図に示されるように
左右で夫々の形状が異なる。即ちこれは同図で示される
ようにヒンジ部(4)により両ケース片(2A),(2B)を連結
してボックス(1)を構成した場合、互いに上下に位置す
る係止部(50A),(50B)が夫々一対となって係止機構(5)
を構成するようにしたものである。この係止機構(5)に
よれば第9図で示されるように蓋体をなす上側のケース
片(2A)を所定角度(略90°)上方へ開いた場合、開かれ
た側の係止部(50A)がボックス本体をなす下側のケース
片(2B)の係止部(50B)と係合し、該ボックスを略90°に
開いた状態に保持するもので、図では下側の係止部(50
B)は傾斜面(51B)を有する側面視略三角形状に形成さ
れ、一方上側の係止部(50A)は前記下側の係止部(50B)の
傾斜面(51B)に面接合して係合部の剛性を高め、接触端
部がつぶれたりすることのないように前記係止部(50B)
の外形状に沿うべく傾斜状の係止面(51A)が形成されて
いる。
これらヒンジ部(4)、係止機構(5)が形成されたケース片
の反対側端部に設けられたロック部(3),(3)は第1図に
示されるように係止片(31)とこの係止片(31)をケース側
に支持する支持部(32)とからなる。この支持部(32)は成
形された状態においては第1図に示されるように各ケー
ス片(2A),(2B)の接合面に対し底面方向(21)に傾斜して
いるが、これはケース片(2A),(2B)を成形した後金型よ
りこのロック部(3)を抜き易くすべく、支持部先端部(32
a)をケース片底面(21)方向に向けるようにしたためであ
る。このロック部(3)を更に詳述すると第5図に示すよ
うに係止片(31)のケース片側端部(31a)は薄く形成され
係止片(31)を揺動自在に支持すべくヒンジ構造をなす。
又、この係止片(31)の近傍のケース端部には段差(33)が
やはり一体成形されている。かかる構成において前述し
た如くボックスを構成するには、一方のケース片(2B)
(実施例ではボックス本体側をなす)から係止片(31)と
支持部(32)を削除し、第2図のようにボックスを閉じた
場合には、第7図に示されるように支持部(32)をボック
ス本体側をなすケース片(2B)に残された段差部(33)に係
止することでボックスのロックを構成することができ
る。尚、前記係止機構(5)及びロック部(3)は共にポリプ
ロピレン樹脂から成るため、その弾性により前記係脱操
作は極めてスムーズに行い得る。
の反対側端部に設けられたロック部(3),(3)は第1図に
示されるように係止片(31)とこの係止片(31)をケース側
に支持する支持部(32)とからなる。この支持部(32)は成
形された状態においては第1図に示されるように各ケー
ス片(2A),(2B)の接合面に対し底面方向(21)に傾斜して
いるが、これはケース片(2A),(2B)を成形した後金型よ
りこのロック部(3)を抜き易くすべく、支持部先端部(32
a)をケース片底面(21)方向に向けるようにしたためであ
る。このロック部(3)を更に詳述すると第5図に示すよ
うに係止片(31)のケース片側端部(31a)は薄く形成され
係止片(31)を揺動自在に支持すべくヒンジ構造をなす。
又、この係止片(31)の近傍のケース端部には段差(33)が
やはり一体成形されている。かかる構成において前述し
た如くボックスを構成するには、一方のケース片(2B)
(実施例ではボックス本体側をなす)から係止片(31)と
支持部(32)を削除し、第2図のようにボックスを閉じた
場合には、第7図に示されるように支持部(32)をボック
ス本体側をなすケース片(2B)に残された段差部(33)に係
止することでボックスのロックを構成することができ
る。尚、前記係止機構(5)及びロック部(3)は共にポリプ
ロピレン樹脂から成るため、その弾性により前記係脱操
作は極めてスムーズに行い得る。
以上のようにして二つのケース片(2A),(2B)から構成さ
れる車載ボックス(1)は、第2図、第3図、第6図、第
7図に示されるように平面視略長方形状でロック部(3)
を備えたボックス前部(1A)がヒンジ部(4)を備えたボッ
クス後部(1B)よりも低く、従ってその上面(蓋体上面)
は若干前方向への傾斜面を形成する。
れる車載ボックス(1)は、第2図、第3図、第6図、第
7図に示されるように平面視略長方形状でロック部(3)
を備えたボックス前部(1A)がヒンジ部(4)を備えたボッ
クス後部(1B)よりも低く、従ってその上面(蓋体上面)
は若干前方向への傾斜面を形成する。
更に又各ケース片(2A),(2B)の上面から側部一部にかけ
てはその外周部(22A),(22B)に対してわずかに低い段差
部を設けてその外周部(22A),(22B)の肉厚を大とし、そ
の構造上の剛性を高めるとともに、蓋体をなすケース片
(2A)の前記段差部にはその全面い植毛(6)を施す一方、
ボックス(1)本体部を構成するケース片(2B)の底面四隅
には円板状部材(71)に複数のゴム性スパイク(72)を設け
てなる滑り止め部材(7)を設けため、該ボックスを車両
フロアに設けた場合は良好なフットレストとしても機能
し、スペースの有効利用も図り得る。
てはその外周部(22A),(22B)に対してわずかに低い段差
部を設けてその外周部(22A),(22B)の肉厚を大とし、そ
の構造上の剛性を高めるとともに、蓋体をなすケース片
(2A)の前記段差部にはその全面い植毛(6)を施す一方、
ボックス(1)本体部を構成するケース片(2B)の底面四隅
には円板状部材(71)に複数のゴム性スパイク(72)を設け
てなる滑り止め部材(7)を設けため、該ボックスを車両
フロアに設けた場合は良好なフットレストとしても機能
し、スペースの有効利用も図り得る。
又、各ケース片(2A),(2B)の合わせ端縁には例えば第4
図のケース片(2B)でも明らかなようにケース片(2B)の側
部(23a)及び前部(24)の左半分に溝(25)を成形するとと
もに、これに対応するケース片(2B)の他の側部(23b)及
び前部(24)の右半分には若干短めに線状突起(26)を成形
してあり、ボックス(1)を閉じた際には第7図(b)で示す
ように上下に互いに対応する溝(25B)に突起(26A)が嵌合
する。
図のケース片(2B)でも明らかなようにケース片(2B)の側
部(23a)及び前部(24)の左半分に溝(25)を成形するとと
もに、これに対応するケース片(2B)の他の側部(23b)及
び前部(24)の右半分には若干短めに線状突起(26)を成形
してあり、ボックス(1)を閉じた際には第7図(b)で示す
ように上下に互いに対応する溝(25B)に突起(26A)が嵌合
する。
更に第3図によればケース片(2B)の内側の底面及び前後
側面の一部には左右対称な位置に所定間隔を有する平行
な畦状突起(28),(28)を設け、前後で対をなすこの突起
間に不図示の仕切板を設けることができるようにしてあ
る。尚、同時に突起(28),(28)は各ケース片を構造上堅
固なものとする作用も備える。
側面の一部には左右対称な位置に所定間隔を有する平行
な畦状突起(28),(28)を設け、前後で対をなすこの突起
間に不図示の仕切板を設けることができるようにしてあ
る。尚、同時に突起(28),(28)は各ケース片を構造上堅
固なものとする作用も備える。
こうして構成された車載ボックスは例えば第10図に示
すように助手席(8)の前部(10a)におけばフットレストに
も兼用できてスペースの有効利用がなされるとともに、
その他各座席の下部(10b)又は助手席あるいは運転席の
後部(10c)に容易に置くことができる。
すように助手席(8)の前部(10a)におけばフットレストに
も兼用できてスペースの有効利用がなされるとともに、
その他各座席の下部(10b)又は助手席あるいは運転席の
後部(10c)に容易に置くことができる。
又、このボックスはその使用に際してもロック部(3)を
設けたケース片(2A)側をボックス蓋体側としたためその
開閉が容易で、又ポリプロピレンによりなるヒンジ片(4
3)の湾曲部(43c)がバネとして作用するため開かれる蓋
体を任意の位置に支持することができるとともに、最も
開いた状態(略90°)においては係止機構(5)の作用に
より係止され使い勝手にも優れたものとなる。
設けたケース片(2A)側をボックス蓋体側としたためその
開閉が容易で、又ポリプロピレンによりなるヒンジ片(4
3)の湾曲部(43c)がバネとして作用するため開かれる蓋
体を任意の位置に支持することができるとともに、最も
開いた状態(略90°)においては係止機構(5)の作用に
より係止され使い勝手にも優れたものとなる。
以上、本考案の一実施例について説明したが本考案はこ
の実施例には限定されず、例えばロック部及びヒンジ部
等は夫々いずれのケース片(ボックス本体、蓋体に拘わ
らず)から取り除くようにしてもよく、またロック部、
ヒンジ部、係止部等の形状も実施例に限定されることは
ない。例えば係止部についてみれば第11図に示される
ようにボックス本体側となるケース片(2B)側に所定間隔
をとって二つの例えば直角三角形状突起(500),(500)を
起設するとともに、この相対向する面上(500a)適所には
略カマボコ状の係止突起(501)を設け、一方蓋体側とな
るケース片(2A)には矢印の如く開いた場合前記二つの突
起(500),(500)間に嵌合されるとともに、その両側面適
所にやはりカマボコ状に膨出する係止部(511)を設けた
三角形突起(510)を設けておき、これら係止部(501),(5
11)を互いに係止させることで所定角度に蓋体を開かせ
るようにするとともに、更に矢印方向へ開いた位置にて
蓋体端面(29)が二つの係止突起(500),(500)の一側面(5
00b),(500b)に当接することでそれ以上の開きを規制す
るようにしてもよい。
の実施例には限定されず、例えばロック部及びヒンジ部
等は夫々いずれのケース片(ボックス本体、蓋体に拘わ
らず)から取り除くようにしてもよく、またロック部、
ヒンジ部、係止部等の形状も実施例に限定されることは
ない。例えば係止部についてみれば第11図に示される
ようにボックス本体側となるケース片(2B)側に所定間隔
をとって二つの例えば直角三角形状突起(500),(500)を
起設するとともに、この相対向する面上(500a)適所には
略カマボコ状の係止突起(501)を設け、一方蓋体側とな
るケース片(2A)には矢印の如く開いた場合前記二つの突
起(500),(500)間に嵌合されるとともに、その両側面適
所にやはりカマボコ状に膨出する係止部(511)を設けた
三角形突起(510)を設けておき、これら係止部(501),(5
11)を互いに係止させることで所定角度に蓋体を開かせ
るようにするとともに、更に矢印方向へ開いた位置にて
蓋体端面(29)が二つの係止突起(500),(500)の一側面(5
00b),(500b)に当接することでそれ以上の開きを規制す
るようにしてもよい。
(考案の効果) 以上の説明より明らかなように本考案によれば、ヒンジ
部と係止機構とロック部とを備えた本体及び蓋体側のケ
ース片を同一金型で成形することができるため、製造コ
ストが極めて低く、又靴等を確実に収納することができ
る車載用ボックスを提供することができる。
部と係止機構とロック部とを備えた本体及び蓋体側のケ
ース片を同一金型で成形することができるため、製造コ
ストが極めて低く、又靴等を確実に収納することができ
る車載用ボックスを提供することができる。
又、ヒンジ部としてケースと一体的に成形した取付け片
を用い、この取付け片にピンを形成し、このピンと他方
のケース片に設けた穴とを嵌合させるよう構成したの
で、2つのケース片をケースの長さ方向にも幅方向にも
外れにくくすることができる。又、ケース片の切欠の下
端部と取付け片の切欠の縁部にかけて略S字状のヒンジ
片を設けたため、バネ効果により開かれる蓋体を任意の
位置に支持することができる。
を用い、この取付け片にピンを形成し、このピンと他方
のケース片に設けた穴とを嵌合させるよう構成したの
で、2つのケース片をケースの長さ方向にも幅方向にも
外れにくくすることができる。又、ケース片の切欠の下
端部と取付け片の切欠の縁部にかけて略S字状のヒンジ
片を設けたため、バネ効果により開かれる蓋体を任意の
位置に支持することができる。
又、起立状態を保持できる角度で止まる係止機構をケー
ス片と一体的に設けたのでケース片が開き過ぎるのを防
ぐことができる。
ス片と一体的に設けたのでケース片が開き過ぎるのを防
ぐことができる。
更に、ロック部としてケース片の端部にその一端が揺動
自在に支持された係止片と、この係止片の他端に形成さ
れた支持部と、この支持部と係止する段差とで構成した
のでケースのロックを外れにくくすることができる。
自在に支持された係止片と、この係止片の他端に形成さ
れた支持部と、この支持部と係止する段差とで構成した
のでケースのロックを外れにくくすることができる。
又本実施例によれば、この車載用ボックスを堅固なもの
とするとともに蓋体側に植毛を施し、更に本体側底部に
は滑り止めを設けたため、優れたフットレストとしても
使用することができ車室内のスペースの有効利用が図
れ、更に、ロック部は蓋体側に設けることにより使い勝
手にも優れたものとすることができる。
とするとともに蓋体側に植毛を施し、更に本体側底部に
は滑り止めを設けたため、優れたフットレストとしても
使用することができ車室内のスペースの有効利用が図
れ、更に、ロック部は蓋体側に設けることにより使い勝
手にも優れたものとすることができる。
第1図は本考案の係る二つのケース片を示す側面図、第
2図は車載用ボックスの前部斜視図、第3図は車載用ボ
ックスをわずかに開いた状態を示す斜視図、第4図は車
載用ボックスの後部斜視図、第5図はロック部を示す
図、第6図は車載用ボックスの底面図、第7図は同一部
断面側面図、第8図はヒンジ部を示す一部拡大図で、
(a)はヒンジ部の取付け部、(b)はピンの取付部、(c)は
ヒンジ部の開閉状態を示す図、第9図は車載用ボックス
を開いた状態に保持する係止機構を示す図、第10図は
車載用ボックスを車両に搭載した状態を例示的に示した
図、第11図は別実施例を示した図である。 そして図面中、(1)は車載用ボックス、(2A),(2B)はケ
ース片、(3)はロック部、(4)はヒンジ部、(5)は係止機
構、(20)は切欠、(31)は係止片、(32)は支持部、(33)は
段差、(41)は取付け片、(42)はピン、(43)はヒンジ片、
(46)は穴、(50A),(50B)は係止部である。
2図は車載用ボックスの前部斜視図、第3図は車載用ボ
ックスをわずかに開いた状態を示す斜視図、第4図は車
載用ボックスの後部斜視図、第5図はロック部を示す
図、第6図は車載用ボックスの底面図、第7図は同一部
断面側面図、第8図はヒンジ部を示す一部拡大図で、
(a)はヒンジ部の取付け部、(b)はピンの取付部、(c)は
ヒンジ部の開閉状態を示す図、第9図は車載用ボックス
を開いた状態に保持する係止機構を示す図、第10図は
車載用ボックスを車両に搭載した状態を例示的に示した
図、第11図は別実施例を示した図である。 そして図面中、(1)は車載用ボックス、(2A),(2B)はケ
ース片、(3)はロック部、(4)はヒンジ部、(5)は係止機
構、(20)は切欠、(31)は係止片、(32)は支持部、(33)は
段差、(41)は取付け片、(42)はピン、(43)はヒンジ片、
(46)は穴、(50A),(50B)は係止部である。
Claims (1)
- 【請求項1】ヒンジ部と係止機構とロック部とを備えた
同一金型にて成形された二つのケース片から成り、 前記ヒンジ部は、各ケース片の上端に切欠を設け、この
切欠の上端両側部に一体成形され中央に切欠を有する取
付け片と、この取付け片に切欠を挟んで立設されたピン
と、前記ケース片に設けた切欠の下端部より前記取付け
片に設けた切欠の縁部にかけて設けられ、その一部が前
記取付け片の切欠上方へ突出した側面視略S字状をなす
ヒンジ片と、一方のケース片の前記ピンと嵌合する穴を
他方のケース片に穿設して成り、前記取付け片と前記ヒ
ンジ片とを取り除いた他方のケース片の前記穴と一方の
ケース片の前記ピンとを嵌合させて二つのケース片を連
結させ、 前記係止機構は、各ケース片の前記ヒンジ部の外側に設
けられた左右一対の係止部から成り、左側の係止部は傾
斜面を有する側面視略三角形状に形成され、右側の係止
部は前記傾斜面に面接合する形状に形成され、二つのケ
ース片を連結した場合、互いに上下に位置する前記左側
及び右側の係止部が一対となって係止機構を構成し、一
方のケース片を開いた場合、このケース片の係止部が他
方のケース片の係止部と係合して起立状態が保持され、 前記ロック部は、各ケース片の端部にその一端が揺動自
在に支持された係止片と、この係止片の他端に形成され
た支持部と、一方のケース片の支持部を係止させるため
に他方のケース片に設けられた段差とから成り、前記係
止片と前記支持部とを取り除いた他方のケース片の段差
に一方のケース片の支持部を係止させ二つのケース片を
ロックさせたことを特徴とする車載用ボックス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986076669U JPH06357Y2 (ja) | 1986-05-21 | 1986-05-21 | 車載用ボックス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986076669U JPH06357Y2 (ja) | 1986-05-21 | 1986-05-21 | 車載用ボックス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62187944U JPS62187944U (ja) | 1987-11-30 |
JPH06357Y2 true JPH06357Y2 (ja) | 1994-01-05 |
Family
ID=30923965
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986076669U Expired - Lifetime JPH06357Y2 (ja) | 1986-05-21 | 1986-05-21 | 車載用ボックス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06357Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2514116Y2 (ja) * | 1991-12-04 | 1996-10-16 | 富男 高橋 | 自動車座席シ―トにおける履物入れ |
JP2007314329A (ja) * | 2006-05-29 | 2007-12-06 | Kyoritsu Seiyaku Kk | 廃棄物収納容器 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5791639U (ja) * | 1980-11-26 | 1982-06-05 | ||
JPS60183356A (ja) * | 1984-02-27 | 1985-09-18 | 倉敷紡績株式会社 | 容器 |
-
1986
- 1986-05-21 JP JP1986076669U patent/JPH06357Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62187944U (ja) | 1987-11-30 |
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