JP2995183B1 - ワンタッチ固定器具及びこれに用いる脱着機構体 - Google Patents

ワンタッチ固定器具及びこれに用いる脱着機構体

Info

Publication number
JP2995183B1
JP2995183B1 JP26813698A JP26813698A JP2995183B1 JP 2995183 B1 JP2995183 B1 JP 2995183B1 JP 26813698 A JP26813698 A JP 26813698A JP 26813698 A JP26813698 A JP 26813698A JP 2995183 B1 JP2995183 B1 JP 2995183B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base
moving
cam
diameter
moving piece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP26813698A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000097395A (ja
Inventor
多喜男 洞澤
Original Assignee
多喜男 洞澤
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 多喜男 洞澤 filed Critical 多喜男 洞澤
Priority to JP26813698A priority Critical patent/JP2995183B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2995183B1 publication Critical patent/JP2995183B1/ja
Publication of JP2000097395A publication Critical patent/JP2000097395A/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Accessories Of Cameras (AREA)

Abstract

【要約】 【課題】 カメラを三脚に取り付けるといった脱着操作
がワンタッチで可能であり、確実に固定可能とする。 【解決手段】 被固定物の支持体である基台5に取り付
ける脱着機構体20と、該脱着機構体と嵌合可能に被固
定物10に取り付ける嵌合体60とからなるワンタッチ
固定器具であって、前記脱着機構体20は、前記基台5
に固定する台部24と、該台部上での拡径位置と縮径位
置との間で移動可能に支持された少なくとも一対の移動
駒22a、22bと、レバー26の回動操作により前記
移動駒22a、22bを前記拡径位置方向に押動するカ
ム機構と、前記移動駒を縮径位置方向に付勢する付勢手
段とを有し、前記嵌合体60は、前記移動駒が縮径位置
から拡径位置に移動する際に移動駒の外面が当接して移
動駒との間で締め付け力を生じさせる押接面を有するこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカメラ等の各種機器
類、工具類を基台にワンタッチで固定するワンタッチ固
定器具およびこれに用いる脱着機構体に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】カメラ撮影、ビデオカメラ撮影等にあっ
ては手振れを防止するため三脚や基台にカメラを固定し
て撮影する場合がしばしばある。図9はカメラを取り付
ける一般的な三脚の構成と三脚にカメラを装着する方法
を示す。三脚4はカメラを支持する支持台5と、支持台
5の傾き等を調節する調節部6と、支持台5を支持する
伸縮自在な脚部7とから成る。支持台5にはカメラ10
を支持台に固定するための締め付けねじ8が設けられ、
調節部6には調節レバー9が設けられている。
【0003】締め付けねじ8は支持台5の上部で平板状
に形成された台板5aを貫通する貫通孔にねじ部8aを
挿通して取り付けられており、カメラの下面に設けたね
じ孔10aにねじ部8aをねじ込むことにより、カメラ
10の下面を台板5aの上面に締め付け、カメラ10を
支持台5に固定する。締め付けねじ8とねじ孔10aの
規格は統一されているから、異種製品を取り付ける場合
でも締め付けねじ8による締め付け方法によって三脚に
固定することが可能となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、三脚4に
カメラ10を固定する場合、従来は、カメラ10のねじ
孔10aに締め付けねじ8を合わせ、締め付けねじ8を
手で回して固定するから、カメラ10の固定操作がしに
くいものである。ねじ孔10aはカメラ10の下面にあ
って見にくいし、締め付けねじ8を回す操作も簡便とは
いえない。撮影機会を逃がさないように、短時間でカメ
ラを三脚に固定するといったような場合にはとくにこの
ような操作は問題になる。
【0005】また、カメラが重かったりする場合は、三
脚自体も堅牢なつくりのものを用いる必要があるし、支
持台5にもしっかりとカメラを固定する必要がある。こ
のような場合に、そのつど、カメラをしっかりと三脚に
固定し、また取り外すといったことは煩雑であることか
ら、カメラを常時三脚に固定した状態で持ち運びする場
合もある。しかし、三脚にカメラを固定した状態で持ち
運びする場合は重くなるし、損傷しやすくなる。
【0006】なお、上記例はカメラを三脚の支持台に取
り付ける場合であるが、各種機器、工具類で基台から取
り外した状態で使用したり、また基台に固定して使用す
るといった使い方をする場合がある。このような機器
類、工具類を取り扱う場合も、基台との脱着操作が簡単
に行えて、かつ基台に固定した際にはしっかりと固定で
きる器具があれば、きわめて作業がしやすくなる。
【0007】本発明は、上記のようにカメラを三脚に脱
着させる場合のように、各種機器、工具を基台に簡単に
脱着することができるワンタッチ固定器具として提供す
るものであり、脱着操作がワンタッチで簡単に行うこと
ができ、基台への装着時にはきわめてしっかりと装着で
きるワンタッチ固定器具およびこれに用いる脱着機構体
を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は次の構成を備える。すなわち、被固定物の
支持体である基台に取り付ける脱着機構体と、該脱着機
構体と嵌合可能に被固定物に取り付ける嵌合体とからな
るワンタッチ固定器具であって、前記脱着機構体は、前
記基台に固定する台部と、該台部上での拡径位置と縮径
位置との間で移動可能に支持された少なくとも一対の移
動駒と、レバーの回動操作により前記移動駒を前記拡径
位置方向に押動するカム機構と、前記移動駒を縮径位置
方向に付勢する付勢手段とを有し、前記嵌合体は、前記
移動駒が縮径位置から拡径位置に移動する際に移動駒の
外面が当接して移動駒との間で締め付け力を生じさせる
押接面を有することを特徴とする。また、前記カム機構
が、前記移動駒に挟まれた中間位置に配置され、対称配
置されている移動駒の内面を押接して、対称配置されて
いる移動駒を互いに対称位置方向に押動するカム面が設
けられたカムと、該カムを回動駆動するレバーとを有す
ることを特徴とする。また、前記カムが前記台部上で回
動自在に支持された支持軸に支持されるとともに、前記
カムと同軸で前記支持軸に回動ギヤが設けられ、前記台
部内で前記回動ギヤと歯合する駆動ギヤが回動自在に支
持され、該駆動ギヤに前記レバーが連結して設けられて
いることを特徴とする。また、前記付勢手段が、前記移
動駒の底面にテーパ凹部を設けるとともに、前記台部の
底面から前記移動駒の底面に向けて設けた貫通孔内にス
プリングを装着し、該スプリングによる付勢力を介して
ガイドボールを前記テーパ凹部に押接して前記移動駒に
所要の付勢力を付与したものであることを特徴とする。
また、前記移動駒の外面と該移動駒が押接される前記嵌
合体の押接面を球面に形成したことを特徴とする。ま
た、前記脱着機構体が、台部の底面に基台である三脚の
締め付けねじに螺合するねじ孔が設けられ、前記嵌合体
が、被固定物であるカメラの下面に設けられたねじ孔に
螺合するねじが設けられたキャップであることを特徴と
する。また、被固定物を基台に脱着自在に取り付ける脱
着機構体であって、前記基台に固定する台部と、該台部
上での拡径位置と縮径位置との間で移動可能に支持され
拡径位置側で被固定物に一体にあるいは別体に設けた嵌
合体の押接面に外面が当接して相互間で締め付け力を発
生させる少なくとも一対の移動駒と、レバーの回動操作
により前記移動駒を前記拡径位置方向に押動するカム機
構と、前記移動駒を縮径位置方向に付勢する付勢手段と
を有することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて詳細に説明する。図1は本発明に係るワンタッチ
固定器具の実施形態として、カメラを三脚に固定する器
具として構成した例を示す。本実施形態のワンタッチ固
定器具は、基台としての三脚4の支持台4に固定する脱
着機構体20と、これと対になって使用する嵌合体とし
てのキャップ60とからなる。
【0010】脱着機構体20は平面形状を略半円形に形
成した一対の移動駒22a、22bを移動可能に台部2
4の上に支持し、レバー26を回動操作して移動駒22
a、22bを可動に構成したものである。台部24の下
面には締め付けねじ8に螺合するねじ孔28が設けられ
ており、あらかじめ締め付けねじ8で台部24を支持台
5に締めつけて固定しておく。
【0011】締め付けねじ8の径、ねじピッチ等は規格
化されているから、これに合わせてねじ孔28を形成し
ておけば、どんな種類の三脚にも脱着機構体20を取り
付けることができる。台部24の底面を平面にしてお
き、締め付けねじ8の締め付けによってしっかりと支持
台5に固定されるようにする。あるいは、台部24の底
面を滑り止め用にゴムシート、コルク等で被覆してもよ
い。脱着機構体20はカメラを装着する際に、そのつど
支持台5に締め付けて固定するのではなく、あらかじめ
支持台5に固定しておき常時三脚4に装着した状態で使
用する。脱着機構体20そのものは小型部品であり、脱
着機構体20を装着したことによって三脚4の取り扱い
がしにくくなるといったことはない。
【0012】キャップ60は下面が開放し、上部が平坦
な蓋部に形成する。蓋部の中央にはカメラ10のねじ孔
10aに螺合するねじ62を立設し、ねじ62をカメラ
10のねじ孔10aにねじ込んでカメラ10の下面に固
定する。このキャップ60もカメラ10の下面にあらか
じめ固定し、常時カメラに装着した状態で使用する。ね
じ62をねじ込んでキャップ60をカメラに装着した際
に蓋部がカメラ10の下面に当接してキャップ60がカ
メラ10にしっかりと固定されるようにする。
【0013】取付器具を用いてカメラ10を三脚4に装
着する操作は、キャップ60を脱着機構体20の移動駒
22a、22bの上方から被せるようにし、レバー26
を回動して固定することによる。したがって、キャップ
60は筒部64の内径寸法が移動駒22a、22bの外
径寸法よりも若干大きくなるように形成する。実際は、
レバー26の回動操作によって移動駒22a、22bが
移動するから、移動駒22a、22bが狭まった位置に
ある状態でキャップ60を被せることができ、移動駒2
2a、22bが広がった位置で筒部64の内面に移動駒
22a、22bが当接するように筒部64の内径寸法を
設定する。
【0014】図2は脱着機構体20の組み立て図を示
す。上述したように、移動駒22a、22bはレバー2
6の回動操作によって移動するが、この移動動作はレバ
ー26によってカム30を動かすことによる。移動駒2
2a、22bは半円形状に形成した一対を平坦面を向か
い合わせにして台部24上に配置し、カム30を移動駒
22a、22bの中間に配置する。
【0015】本実施形態では移動駒22a、22bを台
部24上で揺動可能に各々1点で支持する。32a、3
2bは移動駒22a、22bを台部24上で揺動可能に
支持する止めねじである。止めねじ32a、32bは中
心を挟んだ対称位置に配置し、これによって各々の移動
駒22a、22bの可動端側が中心を挟んだ対称方向に
揺動可能となる。34a、34bは移動駒22a、22
bに設けた取付孔、36a、36bは台板24に設けた
取付孔、37a、37bは止めねじ32a、32bを係
止するナットである。
【0016】台部24の上面にはカム30を取り付けた
支持軸38を受ける軸受け部40、40を設ける。支持
軸38にはカム30に並べて回動ギヤ42を設け、スペ
ーサ44とスプリング46を介して支持軸38を軸受け
部40、40に支持する。スプリング46は回動ギヤ4
2およびカム30の支持位置を位置決めするためのもの
である。軸受け部40、40、カム30および回動ギヤ
42は台部24の上面から突出した位置にあり、図1に
示すように、移動駒22a、22bの平坦面ではさまれ
た中間に位置する。軸受け部40は移動駒22a、22
bが回動した際に可動端側の内側面が当接するストッパ
として利用することもできる。
【0017】48は移動駒22a、22bの可動端側が
狭まる向きに付勢させるために設けた押さえスプリング
である。本実施形態では移動駒22a、22bの外周側
面の下縁に段差48aを設け、段差48aに押さえスプ
リング48を収容して移動駒22a、22bの周囲にか
けわたすように装着している。もちろん、移動駒22
a、22bの外周囲にスプリングをかけわたすかわり
に、移動駒22a、22bの可動端側が中心方向へ付勢
されるように台部24と移動駒22a、22bとの間に
小型のスプリングを組み込むといった方法によることも
可能である。このように移動駒22a、22bを狭める
方向に付勢する方法は実施形態の構成に限るものではな
い。
【0018】台部24には回動ギヤ42に歯合する駆動
ギヤ50を配置し、この駆動ギヤ50をレバー26によ
って回動駆動する。台部24には駆動ギヤ50を収納す
る収納孔52を設けるとともに、駆動ギヤ50を支持す
る軸54を挿通して支持する支持孔56を設け、軸54
の一端にレバー26を固定する。レバー26を回動操作
することにより、駆動ギヤ50が回動し、これに歯合す
る回動ギヤ42が回動してカム30が回動することにな
る。カム30の外面に設けたカム面はカム30が回動し
た際に、カム30の両側に位置する移動駒22a、22
bの平坦面を押接して移動駒22a、22bを広げた位
置と狭めた位置に移動させるようにする。実際には、レ
バー26は移動駒22a、22bを広げる際に力を作用
させるもので、移動駒22a、22bが狭まる際は押さ
えスプリング48の付勢力による。
【0019】図3にカム30によって移動駒22a、2
2bを押動する作用を示す。図3(a) は移動駒22a、
22bが狭まった位置にある状態で、図3(b) はカム3
0によって移動駒22a、22bが押し広げられた状態
である。カム30の外面に設けた2つのカム面がそれぞ
れ移動駒22a、22bの平坦面に当接して移動駒22
a、22bを押し広げている。このようにカム面を設計
することによって、レバー26の回動操作とともに移動
駒22a、22bを押し広げた位置と狭まった位置とに
交互に切り換えることができる。
【0020】カム30の外面に設けるカム面はレバー2
6の回動ストロークとの関係で移動駒22a、22bの
押し広げ速度、押圧力を適宜設定して設計すればよい。
カムを利用して押動させる操作は、任意の位置でカムの
位置を止めることができる点でカメラの脱着操作に適用
してきわめて有効である。本実施形態の取付器具を用い
て三脚にカメラを固定する場合は、カメラの下面に固定
したキャップ60を脱着機構体20の上に被せ、レバー
26を回動することによる。キャップ60を脱着機構体
20に装着する際には移動駒22a、22bは狭まった
位置にあり、若干がたがある状態で被せられる。カム面
を利用して移動駒22a、22bを押し広げる操作の場
合は、このがたに応じてレバー26の回動ストロークが
調節され、適宜位置でカム30がとまるから、がたのば
らつきがあってもこれを吸収して適当な位置でしっかり
と締めつけることができるという利点がある。
【0021】キャップ60と脱着機構体20にがたがあ
ることは、咄嗟にカメラを装着するといった使い勝手を
良好にする上で有効である。あまりにぴったりとしてい
る場合には装着が慎重にならざるを得ないのに対して、
ある程度がたがあればキャップ60を脱着機構体20に
のせるだけで嵌めることができ、レバー26の回動操作
によるワンタッチで装着することができる。また、三脚
にカメラを装着する場合、カメラを上位置にセットする
場合の他に、横位置や下位置にセットすることがある。
このようにセット位置を変える場合でも本実施形態のレ
バー26によって操作する方法は、レバー26が図1の
ように上位置で操作する場合も上位置から180°回転
した下位置で使用する場合もまったく同等に作用するか
ら、使いやすい位置にレバー26の位置を動かして操作
することができる点で有効である。
【0022】なお、脱着機構体20にキャップ60を被
せて、カム機構によりキャップ60を固定する作用は、
移動駒22a、22bの外面をキャップ60の筒部64
の内面に押接し、その押圧力によってキャップ60を固
定するものである。この場合、移動駒22a、22bの
外面形状と筒部64の内面形状はこれら相互間で確実な
締め付け力を作用させる上できわめて重要である。本実
施形態では移動駒22a、22bの外周面22cを球面
形状とし、筒部64の内面64cをこれと同一の球面の
凹面形状とした。このように押接面を球面形状としたも
のは、カメラの装着操作が容易であるとともに、確実に
装着することができるという特徴がある。
【0023】図4に移動駒22a、22bによりキャッ
プ60を確実に締め付け固定するための移動駒22a、
22bとキャップ60の構成例を示す。図4(a) は移動
駒22a、22bの外周面22cと筒部64の内面を粗
面に形成し、摩擦力の作用を利用して確実に締め付けで
きるように構成したものである。押接面を粗面に形成す
る方法は、移動駒22a、22bの外周面22cを球面
に形成するといった方法にくらべて加工が容易であると
いう利点がある。粗面に形成する方法としては、化学的
エッチングによる方法、粗面材を表面にコーティングす
る方法等がある。
【0024】図4(b) は移動駒22a、22bの外周面
に凸条22dを設け、筒部64の内面に凸条22dと嵌
合する凹溝64dを設けたものである。この実施形態の
場合は凸条22dと凹溝64dによって確実に抜け止め
できるという利点がある。図4(c) は移動駒22a、2
2bの外周面22cを凸形の球面とし、筒部64の内面
を凹形の球面形状としたものである。このように、移動
駒22a、22bと筒部64との押接面を球面形状とし
たものは、移動駒22a、22bと筒部64の内面との
接触面積が大きくなり、これによって確実に締めつける
ことができる。また、押接面を球面に形成したことによ
り、球面にならって締め付けるれるから、相互に中心位
置で締めつけられ、がたが生じないように締め付けるこ
とができるという利点がある。レバー26とカム30を
用いる締め付け方法は押接面の締め付け力と合わせカム
作用によるきわめて強力な締め付け力が作用するという
利点がある。
【0025】なお、上記実施形態では移動駒22a、2
2bを各々1つの支持軸で支持して可動端側が回動する
ように構成したが、脱着機構体20の他の実施形態とし
て、図5(a) に示すように、移動駒22a、22bに円
弧状の長孔となるガイド孔57を設け、ガイド孔57に
台部24に立設したガイド軸58を摺入する構成とする
こともできる。カム30によって移動駒22a、22b
を回動させる際に、ガイド孔57およびガイド軸58に
よって移動駒22a、22bの移動方向がガイドされる
ことによって、さらに安定した操作を行うことができ
る。
【0026】図5(b) は脱着機構体20のさらに他の実
施形態を示すもので、対向して配置した移動駒22a、
22bが、広がった位置(拡径位置)と狭まった位置
(縮径位置)との間で平行に接離するよう構成したもの
である。59は移動駒22a、22bが平行に接離する
よう、移動駒22a、22bの接離方向に長孔に設けた
ガイド孔である。58はガイド孔59に係合するガイド
軸である。移動駒22a、22bは押さえスプリング4
8によって常時縮径する向きに付勢されているから、カ
ム30によって移動駒22a、22bを押動することに
より、ガイド孔59およびガイド軸58の作用によって
移動駒22a、22bは平行に移動してキャップ60を
締め付ける。
【0027】このようにカム30の作用を利用して移動
駒22a、22bを移動させ、それによってキャップ6
0の内面との間で押接力を生じさせて締め付ける作用
は、いろいろな方式を採用することが可能である。上述
した実施形態で、一対の移動駒22a、22bを回動さ
せてキャップ60との間で締め付け力を作用させたが、
3個以上の移動駒を周方向に均等配置とし、レバー26
に連繋して操作されるカムの作用によって、移動駒が狭
まった位置と広がった位置との間で移動できるように
し、移動駒の外周面をキャップの内面に押接して締め付
け固定するように構成することも可能である。
【0028】また、上記実施形態ではレバー26による
操作部を台部24に配置し、駆動ギヤ50によって回動
ギヤ42を回動駆動する構成としたが、カム30を支持
する支持軸38にレバー26をそのまま連結する構成と
することも可能である。この場合は、キャップ60を被
せた際に、レバー26を連結する支持軸38とキャップ
60とが干渉しないように、キャップ60の筒部64に
支持軸38を挿通する切り欠きを設けるようにするのが
よい。筒部64に切り欠きを設けると筒部64の強度を
低下させるおそれがあるから、所要の締め付け力を得る
ためキャップ60を堅固に作成する必要がある一方、台
部24をさほど肉厚に形成する必要がなくなり、装置を
小型化することが可能になる。
【0029】図6〜8はワンタッチ固定器具の他の実施
形態を示す。本実施形態ではカム30および回動ギヤ4
2を設けた支持軸38を受ける軸受け部40及び台部2
4と一体に移動駒22a、22bの上方を覆うカバー体
部70を設け、カバー体部70と台部24の上面との間
に挟まれた部位に移動駒22a、22bを配置したこと
を特徴とする。図6は脱着機構体20とキャップ60と
の斜視図、図7は組み立て図である。カバー体部70を
設けたことにより、移動駒22a、22bがそのまま外
部に露出せず、より安全に使用することができる。カバ
ー体部70の厚さ分だけ移動駒22a、22bの厚さが
制限されるから、移動駒22a、22bとキャップ60
との押接面を球面とすることは接触面積が大きくできる
点で有効である。
【0030】本実施形態では移動駒22a、22bを内
向きに付勢するため台部24の底面から移動駒22a、
22bの底面まで貫通するスプリング装着孔72を設
け、スプリング装着孔72にスプリング76を装着し、
スプリング装着孔72の上部に配置したガイドボール7
4をスプリング76によって常時移動駒22a、22b
の底面に向けて付勢するようにした。図8にスプリング
76を装着した部位およびガイドボール74が当接する
移動駒22a、22bの底面の構成を示す。78はスプ
リング76の付勢力を調節する調節ねじである。移動駒
22a、22bの底面にはガイドボール74が当接する
部位に合わせてテーパ凹部80が設けられ、移動駒22
a、22bが狭まった位置にある状態でテーパ凹部80
の略中心にガイドボール74が位置するようにする。
【0031】このようにガイドボール74を常時テーパ
凹部80に押接するように付勢して設けておけば、移動
駒22a、22bが開き位置に移動した際には図8(b)
に示すようにテーパ凹部80の傾斜面にガイドボール7
4が当接し、傾斜面とスプリング76による付勢力によ
って移動駒22a、22bを元位置に復帰させるような
力が作用する。このように台部24にスプリング76を
装着し、スプリング76の付勢力を移動駒22a、22
bの底面に作用させて移動駒22a、22bを内方に付
勢させる構成は、複雑な構成を採用することなく確実に
付勢力を作用させることができ、外観的にもすっきりと
構成することができるという利点がある。
【0032】なお、上記実施形態のワンタッチ固定器具
はカメラを三脚に固定するものであるが、上記固定器具
はカメラの脱着操作に使用する他、種々の機器、工具の
脱着に適用することができる。すなわち、これらの機
器、工具等を固定する基台に上述した脱着機構体を固定
する一方、機器、工具等の被固定物側に脱着機構体と嵌
合する嵌合体を設け、前記脱着機構体に嵌合体を嵌合さ
せ、レバーによりカム機構を操作することによってワン
タッチで固定することができる。被固定物に嵌合体を設
ける際は、被固定物とは別体に形成したキャップ等を設
ける他、被固定物自体に嵌合体の構造を作り込んでお
き、被固定物を脱着機構体に装着して固定する構成とす
ることもできる。このように、本発明に係るワンタッチ
固定器具は、種々の機器、工具等のワンタッチ脱着に適
用することができる。
【0033】
【発明の効果】本発明に係るワンタッチ固定器具及び脱
着機構体によれば、、上述したように、きわめてシンプ
ルな構造でかつ、強力な締め付け力によって被固定物を
固定することが可能である。これによって、たとえば、
重いカメラやビデオカメラ等であっても確実にかつワン
タッチで三脚等に支持して使用することができる。ま
た、脱着操作が簡単で、取扱いやすく、種々の機器類、
工具類の取り付け、取り外しに有効に使用することが可
能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ワンタッチ取付器具の一実施形態の構成を示す
説明図。
【図2】脱着機構体の組み立て図。
【図3】カム操作による移動駒の動作を示す説明図。
【図4】移動駒とキャップとの押接面の構成を示す説明
図。
【図5】移動駒の他の実施形態を示す説明図。
【図6】脱着機構体およびキャップの他の実施形態の構
成を示す斜視図。
【図7】脱着機構体の他の実施形態の組み立て図。
【図8】移動駒を狭める向きに付勢力を作用させる構成
を示す断面図。
【図9】三脚にカメラを装着する従来方法を示す説明
図。
【符号の説明】 5 支持台 8 締め付けねじ 10 カメラ 10a ねじ孔 20 脱着機構体 22a、22b 移動駒 22c 外周面 26 レバー 30 カム 32a、32b 止めねじ 38 支持軸 40 軸受け部 42 回動ギヤ 48 押さえスプリング 50 駆動ギヤ 57、59 ガイド孔 58 ガイド軸 60 キャップ 62 ねじ 64 筒部 70 カバー体部 72 スプリング装着孔 74 ガイドボール 80 テーパ凹部

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被固定物の支持体である基台に取り付け
    る脱着機構体と、該脱着機構体と嵌合可能に被固定物に
    取り付ける嵌合体とからなるワンタッチ固定器具であっ
    て、 前記脱着機構体は、前記基台に固定する台部と、該台部
    上での拡径位置と縮径位置との間で移動可能に支持され
    た少なくとも一対の移動駒と、レバーの回動操作により
    前記移動駒を前記拡径位置方向に押動するカム機構と、
    前記移動駒を縮径位置方向に付勢する付勢手段とを有
    し、 前記嵌合体は、前記移動駒が縮径位置から拡径位置に移
    動する際に移動駒の外面が当接して移動駒との間で締め
    付け力を生じさせる押接面を有することを特徴とするワ
    ンタッチ固定器具。
  2. 【請求項2】 前記カム機構が、前記移動駒に挟まれた
    中間位置に配置され、対称配置されている移動駒の内面
    を押接して、対称配置されている移動駒を互いに対称位
    置方向に押動するカム面が設けられたカムと、該カムを
    回動駆動するレバーとを有することを特徴とする請求項
    1記載のワンタッチ固定器具。
  3. 【請求項3】 前記カムが前記台部上で回動自在に支持
    された支持軸に支持されるとともに、前記カムと同軸で
    前記支持軸に回動ギヤが設けられ、 前記台部内で前記回動ギヤと歯合する駆動ギヤが回動自
    在に支持され、 該駆動ギヤに前記レバーが連結して設けられていること
    を特徴とする請求項2記載のワンタッチ固定器具。
  4. 【請求項4】 前記付勢手段が、前記移動駒の底面にテ
    ーパ凹部を設けるとともに、前記台部の底面から前記移
    動駒の底面に向けて設けた貫通孔内にスプリングを装着
    し、該スプリングによる付勢力を介してガイドボールを
    前記テーパ凹部に押接して前記移動駒に所要の付勢力を
    付与したものであることを特徴とする請求項1記載のワ
    ンタッチ固定器具。
  5. 【請求項5】 前記移動駒の外面と該移動駒が押接され
    る前記嵌合体の押接面を球面に形成したことを特徴とす
    る請求項1、2、3または4記載のワンタッチ固定器
    具。
  6. 【請求項6】 前記脱着機構体が、台部の底面に基台で
    ある三脚の締め付けねじに螺合するねじ孔が設けられ、
    前記嵌合体が、被固定物であるカメラの下面に設けられ
    たねじ孔に螺合するねじが設けられたキャップであるこ
    とを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載のワ
    ンタッチ固定器具。
  7. 【請求項7】 被固定物を基台に脱着自在に取り付ける
    脱着機構体であって、前記基台に固定する台部と、該台
    部上での拡径位置と縮径位置との間で移動可能に支持さ
    れ拡径位置側で被固定物に一体にあるいは別体に設けた
    嵌合体の押接面に外面が当接して相互間で締め付け力を
    発生させる少なくとも一対の移動駒と、レバーの回動操
    作により前記移動駒を前記拡径位置方向に押動するカム
    機構と、前記移動駒を縮径位置方向に付勢する付勢手段
    とを有することを特徴とする脱着機構体。
JP26813698A 1998-09-22 1998-09-22 ワンタッチ固定器具及びこれに用いる脱着機構体 Expired - Fee Related JP2995183B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26813698A JP2995183B1 (ja) 1998-09-22 1998-09-22 ワンタッチ固定器具及びこれに用いる脱着機構体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26813698A JP2995183B1 (ja) 1998-09-22 1998-09-22 ワンタッチ固定器具及びこれに用いる脱着機構体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2995183B1 true JP2995183B1 (ja) 1999-12-27
JP2000097395A JP2000097395A (ja) 2000-04-04

Family

ID=17454405

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26813698A Expired - Fee Related JP2995183B1 (ja) 1998-09-22 1998-09-22 ワンタッチ固定器具及びこれに用いる脱着機構体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2995183B1 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6773172B1 (en) 2003-08-20 2004-08-10 Joseph M. Johnson Quick-release clamp for photographic equipment
US7077582B2 (en) 2003-08-20 2006-07-18 Johnson Joseph M Quick-release clamp for photographic equipment
US7457535B2 (en) 2005-01-07 2008-11-25 Joseph Johnson Flash bracket
US7658556B2 (en) 2005-01-07 2010-02-09 Joseph Johnson Panoramic camera mount
JP2006200728A (ja) * 2005-01-17 2006-08-03 Umemoto Seisakusho:Kk 着脱装置
US7823316B2 (en) 2007-01-12 2010-11-02 American Defense Manufacturing, Llc Adjustable gun rail lock
DE102009038823B4 (de) 2009-08-25 2012-11-15 Philippe Vogt Schnellspanneinrichtung für optische Geräte
JP6502214B2 (ja) * 2014-08-29 2019-04-17 京セラ株式会社 人工関節用手術器具
KR20180054375A (ko) * 2016-11-15 2018-05-24 김정훈 전자기기 거치장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000097395A (ja) 2000-04-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7717375B2 (en) Rotation control device for support arm of a lamp
JP2995183B1 (ja) ワンタッチ固定器具及びこれに用いる脱着機構体
CN214274958U (zh) 支撑座
JP3212535B2 (ja) カメラ用雲台
KR200404248Y1 (ko) 차량용 거치대
JP2000105412A (ja) テレビカメラのアジャスト装置
JPH057458Y2 (ja)
JPH08229Y2 (ja) 自動2輪車用カメラスタンド
JP2004052911A (ja) 自在継手及びこの自在継手を用いた保持装置
JPS63303298A (ja) カメラ支持装置
KR100396061B1 (ko) 자동차 내장구
JP6876347B1 (ja) ドア押し開け装置
KR200194070Y1 (ko) 힌지장치
JP7334387B2 (ja) クランプ装置
KR200194071Y1 (ko) 힌지장치
JP2005284087A (ja) 薄型ディスプレイの旋回装置及びディスプレイ支持装置
JP3011570U (ja) カメラブラケット
JPS583651Y2 (ja) クランパ−
JPH069299Y2 (ja) 整準台における測量機等のクランプ装置
JPH0612496U (ja) 刺しゅうミシン用刺しゅう枠固定装置
JP2013030499A (ja) スタンド及び機器ユニット
JP3029323U (ja) 回転体のつまみ取付け構造
KR0132237Y1 (ko) 스피커캐비넷의 볼받침장치
JP3622178B2 (ja) カメラ用三脚補助具
JP2824546B2 (ja) 仮設用梯子の踏み板取付け装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees