JP2824546B2 - 仮設用梯子の踏み板取付け装置 - Google Patents
仮設用梯子の踏み板取付け装置Info
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- JP2824546B2 JP2824546B2 JP5128032A JP12803293A JP2824546B2 JP 2824546 B2 JP2824546 B2 JP 2824546B2 JP 5128032 A JP5128032 A JP 5128032A JP 12803293 A JP12803293 A JP 12803293A JP 2824546 B2 JP2824546 B2 JP 2824546B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、側柱としての両側一対
の単管(丸鋼管)に踏み板を所要間隔おきに取付けて仮
設される仮設用梯子に関するもので、特に踏み板を単管
に対し角度変更可能に取付ける踏み板取付け装置に関す
る。
の単管(丸鋼管)に踏み板を所要間隔おきに取付けて仮
設される仮設用梯子に関するもので、特に踏み板を単管
に対し角度変更可能に取付ける踏み板取付け装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の踏み板取付け装置としては、それ
ぞれ中心部にボルト貫通孔を有する一対の円板から成
り、各円板には貫通孔側から放射状に延びる凹条部と凸
条部とを周方向に波形状を成すように形成し、一方の円
板を単管側に、他方の円板を踏み板側にそれぞれ固定
し、両円板を対面重合させて互いの凹条部と凸条部とを
係合させた状態で、両円板を貫通するボルトにナットを
螺合しこれを締め付けて両円板を締結するようにしたも
のがある。これによれば、ナットを緩めて両円板の凹条
部と凸条部との係合を解いた状態で、単管側の円板に対
し踏み板側の円板を適宜回転させることにより、踏み板
の取付け角度を変更することができる。
ぞれ中心部にボルト貫通孔を有する一対の円板から成
り、各円板には貫通孔側から放射状に延びる凹条部と凸
条部とを周方向に波形状を成すように形成し、一方の円
板を単管側に、他方の円板を踏み板側にそれぞれ固定
し、両円板を対面重合させて互いの凹条部と凸条部とを
係合させた状態で、両円板を貫通するボルトにナットを
螺合しこれを締め付けて両円板を締結するようにしたも
のがある。これによれば、ナットを緩めて両円板の凹条
部と凸条部との係合を解いた状態で、単管側の円板に対
し踏み板側の円板を適宜回転させることにより、踏み板
の取付け角度を変更することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
取付け装置では、ナットの締付けが少しでも緩くなる
と、梯子の使用時に踏み板にかかる荷重によって踏み板
側円板の凸条部がこれに係合している単管側円板の凹条
部を乗り越えてしまい、踏み板側円板が単管側円板に対
し滑り回転を生じて、踏み板の取付け角度が不測に変わ
り、使用上非常に危険であった。
取付け装置では、ナットの締付けが少しでも緩くなる
と、梯子の使用時に踏み板にかかる荷重によって踏み板
側円板の凸条部がこれに係合している単管側円板の凹条
部を乗り越えてしまい、踏み板側円板が単管側円板に対
し滑り回転を生じて、踏み板の取付け角度が不測に変わ
り、使用上非常に危険であった。
【0004】本発明は、従来の取付け装置のように踏み
板の取付け角度が不測に変わることがなく、踏み板を単
管に対し所要角度位置に確実強固に取付けることのでき
る踏み板取付け装置を提供することを目的とする。
板の取付け角度が不測に変わることがなく、踏み板を単
管に対し所要角度位置に確実強固に取付けることのでき
る踏み板取付け装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による踏み板取付
け装置は、パイプクランプ2と、踏み板Sの両端に設け
られる垂直取付け板3と、固定用板4と、スプリング5
と、締結具6とを備えた仮設用梯子の踏み板取付け装置
1であって、前記パイプクランプ2は、パイプ受け部材
7側に設けられて前記垂直取付け板3の外側に当接する
被固定板10と、この被固定板10から突出する支軸1
1とを有し、前記被固定体10は、前記支軸11を中心
とする仮想円上で適当間隔おきに設けられた多数の係止
孔12を備え、前記垂直取付け板3は、前記支軸11が
貫通する貫通孔13と、前記係止孔12に合致する1つ
または複数個のピン孔14を備え、前記固定用板4は、
前記垂直取付け板3を被固定板10との間に挟む位置に
あって、前記支軸11に対し軸方向移動可能に外嵌する
と共に、前記垂直取付け板3のピン孔14を貫通し且つ
前記被固定板10の係止孔12に対して嵌脱自在のピン
16を備え、前記スプリング5は、前記垂直取付け板3
と固定用板4との間に介装されて当該固定用板4を垂直
取付け板3から離間させる方向に付勢し、締結具6は、
前記固定用板4をスプリング5の付勢力に抗して垂直取
付け板3側へ押圧固定するものであることを特徴とす
る。
け装置は、パイプクランプ2と、踏み板Sの両端に設け
られる垂直取付け板3と、固定用板4と、スプリング5
と、締結具6とを備えた仮設用梯子の踏み板取付け装置
1であって、前記パイプクランプ2は、パイプ受け部材
7側に設けられて前記垂直取付け板3の外側に当接する
被固定板10と、この被固定板10から突出する支軸1
1とを有し、前記被固定体10は、前記支軸11を中心
とする仮想円上で適当間隔おきに設けられた多数の係止
孔12を備え、前記垂直取付け板3は、前記支軸11が
貫通する貫通孔13と、前記係止孔12に合致する1つ
または複数個のピン孔14を備え、前記固定用板4は、
前記垂直取付け板3を被固定板10との間に挟む位置に
あって、前記支軸11に対し軸方向移動可能に外嵌する
と共に、前記垂直取付け板3のピン孔14を貫通し且つ
前記被固定板10の係止孔12に対して嵌脱自在のピン
16を備え、前記スプリング5は、前記垂直取付け板3
と固定用板4との間に介装されて当該固定用板4を垂直
取付け板3から離間させる方向に付勢し、締結具6は、
前記固定用板4をスプリング5の付勢力に抗して垂直取
付け板3側へ押圧固定するものであることを特徴とす
る。
【0006】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図1には、本発明の踏み板取付け装置1によって、各踏
み板Sを、丸鋼管から成る両側一対の単管Pに取付けた
仮設用梯子を示しており、踏み板取付け装置1は、図2
以降に示すように、パイプクランプ2と、踏み板Sの両
端に設けられる垂直取付け板3と、固定用板4、圧縮コ
イルスプリング5と、締結具としてのナット6とを備え
ている。
図1には、本発明の踏み板取付け装置1によって、各踏
み板Sを、丸鋼管から成る両側一対の単管Pに取付けた
仮設用梯子を示しており、踏み板取付け装置1は、図2
以降に示すように、パイプクランプ2と、踏み板Sの両
端に設けられる垂直取付け板3と、固定用板4、圧縮コ
イルスプリング5と、締結具としてのナット6とを備え
ている。
【0007】踏み板取付け装置1の構造について図2〜
図6により詳細に説明すれば、前記パイプクランプ2
は、パイプ受け部材7とこれの一端に枢着されたパイプ
押え部材8との間に単管Pを抱持し、パイプ受け部材7
の他端に枢着されたクランプ用螺軸9をパイプ押え部材
8先端部の係入溝8aに係入させて、ナット部材9aを
締付けることにより、単管Pをクランプするものである
が、このパイプクランプ2は、パイプ受け部材7側に設
けられて前記垂直取付け板3の外側に当接する被固定板
10と、この被固定板10より突出する支軸としての螺
軸11とを有する。被固定板10には、前記螺軸11を
中心とする仮想円上に多数の係止孔12が等間隔おきに
配設されている。
図6により詳細に説明すれば、前記パイプクランプ2
は、パイプ受け部材7とこれの一端に枢着されたパイプ
押え部材8との間に単管Pを抱持し、パイプ受け部材7
の他端に枢着されたクランプ用螺軸9をパイプ押え部材
8先端部の係入溝8aに係入させて、ナット部材9aを
締付けることにより、単管Pをクランプするものである
が、このパイプクランプ2は、パイプ受け部材7側に設
けられて前記垂直取付け板3の外側に当接する被固定板
10と、この被固定板10より突出する支軸としての螺
軸11とを有する。被固定板10には、前記螺軸11を
中心とする仮想円上に多数の係止孔12が等間隔おきに
配設されている。
【0008】前記垂直取付け板3は、図2、図3及び図
6に示すように、踏み板Sの左右両側面に溶接などによ
って固着され、そしてこの垂直取付け板3には、前記螺
軸11が貫通する支軸貫通孔13が設けられていると共
に、前記被固定板10の係止孔12に合致するピン孔1
4が前記貫通孔13に対し直径方向2か所に設けられて
いる。尚、垂直取付け板3は、図4の実線図示のように
踏み板Sの踏み面より上方に突出するものに限らず、同
図の仮想線図示のように踏み板Sの踏み面より下方に突
出するものであっても良い。この踏み面より下方へ突出
するものの場合には、固定用板4や螺軸11(支軸)、
ナット6(締結具)などが踏み板Sの下側になるので、
足が引っ掛かる恐れがなくなる。
6に示すように、踏み板Sの左右両側面に溶接などによ
って固着され、そしてこの垂直取付け板3には、前記螺
軸11が貫通する支軸貫通孔13が設けられていると共
に、前記被固定板10の係止孔12に合致するピン孔1
4が前記貫通孔13に対し直径方向2か所に設けられて
いる。尚、垂直取付け板3は、図4の実線図示のように
踏み板Sの踏み面より上方に突出するものに限らず、同
図の仮想線図示のように踏み板Sの踏み面より下方に突
出するものであっても良い。この踏み面より下方へ突出
するものの場合には、固定用板4や螺軸11(支軸)、
ナット6(締結具)などが踏み板Sの下側になるので、
足が引っ掛かる恐れがなくなる。
【0009】前記固定用板4は、当該板4と被固定板1
0との間で垂直取付け板3を挟むように配置されるもの
で、その幅方向中央部にはプレス加工によって当該板4
の外面側(垂直取付け板3と対面する側と反対側)に膨
出するように形成された碗形の膨出部4aを有し、この
膨出部4aの平坦状頂壁部中央に前記螺軸11が貫通可
能な支軸貫通孔15が設けてある。しかして、この固定
用板4は、前記膨出部4a及び支軸貫通孔15を介し
て、前記螺軸11に対し軸方向移動可能に外嵌されるよ
うになっている。また、この固定用板4の内面側両端部
には、垂直取付け板3の両ピン孔14,14に貫通する
と共に、被固定板10の係止孔12に嵌脱自在の2個の
ピン16,16が、前記支軸貫通孔15に対しその直径
方向両側位置に突設されている。
0との間で垂直取付け板3を挟むように配置されるもの
で、その幅方向中央部にはプレス加工によって当該板4
の外面側(垂直取付け板3と対面する側と反対側)に膨
出するように形成された碗形の膨出部4aを有し、この
膨出部4aの平坦状頂壁部中央に前記螺軸11が貫通可
能な支軸貫通孔15が設けてある。しかして、この固定
用板4は、前記膨出部4a及び支軸貫通孔15を介し
て、前記螺軸11に対し軸方向移動可能に外嵌されるよ
うになっている。また、この固定用板4の内面側両端部
には、垂直取付け板3の両ピン孔14,14に貫通する
と共に、被固定板10の係止孔12に嵌脱自在の2個の
ピン16,16が、前記支軸貫通孔15に対しその直径
方向両側位置に突設されている。
【0010】前記コイルスプリング5は、図2、図4及
び図5に示すように、前記垂直取付け板3と、これに当
接される前記固定用板4の膨出部4a内部との間に介装
されて、固定用板4を垂直取付け板3から離間させる方
向に付勢するものである。また、前記ナット6は、前記
固定用板4を前記スプリング5の付勢力に抗して垂直取
付け板3側へ押圧固定するものである。尚、図中17は
ワッシャーである。
び図5に示すように、前記垂直取付け板3と、これに当
接される前記固定用板4の膨出部4a内部との間に介装
されて、固定用板4を垂直取付け板3から離間させる方
向に付勢するものである。また、前記ナット6は、前記
固定用板4を前記スプリング5の付勢力に抗して垂直取
付け板3側へ押圧固定するものである。尚、図中17は
ワッシャーである。
【0011】前記被固定板10は、図3に示すように、
螺軸11を中心とする円形状のもので、その外周縁には
パイプクランプ2側へ突出するフランジ10aが一体に
形成されている。また、被固定板10の多数の係止孔1
2は、当該板10の全周にわたって等間隔に配設されて
いる。尚、図示の例では、係止孔12は、被固定板10
の全周に等間隔に36個設けられて、踏み板Sの取付け
角度を10度ごとに変更できるようになっている。
螺軸11を中心とする円形状のもので、その外周縁には
パイプクランプ2側へ突出するフランジ10aが一体に
形成されている。また、被固定板10の多数の係止孔1
2は、当該板10の全周にわたって等間隔に配設されて
いる。尚、図示の例では、係止孔12は、被固定板10
の全周に等間隔に36個設けられて、踏み板Sの取付け
角度を10度ごとに変更できるようになっている。
【0012】また、この被固定板10は、パイプクラン
プ2に於けるパイプ受け部材7の外側に、当該部材7と
は別の部材から成る板材を溶接によって固着したもので
ある。この被固定板10から突出する螺軸11としてボ
ルトを使用する場合には、このボルトを、パイプ受け部
材7に設けたボルト挿通孔から被固定板10の中心部に
設けたボルト挿通孔に通して外方へ突出させ、そのボル
ト頭11aをパイプ受け部材7の内側面部に溶接して固
着する。
プ2に於けるパイプ受け部材7の外側に、当該部材7と
は別の部材から成る板材を溶接によって固着したもので
ある。この被固定板10から突出する螺軸11としてボ
ルトを使用する場合には、このボルトを、パイプ受け部
材7に設けたボルト挿通孔から被固定板10の中心部に
設けたボルト挿通孔に通して外方へ突出させ、そのボル
ト頭11aをパイプ受け部材7の内側面部に溶接して固
着する。
【0013】上述のような構成を有する踏み板取付け装
置1の使用に於いては、パイプクランプ2を単管Pの所
定位置に固定し、このクランプ2の被固定板10から突
出する螺軸11を、踏み板Sの両側面に固着した垂直取
付け板3の支軸貫通孔13に挿通して、被固定板10を
垂直取付け板3の外面に当接させる。そして、この垂直
取付け板3の内面側にコイルスプリング5を介して固定
用板4を配置し、その支軸貫通孔15を垂直取付け板3
の支軸貫通孔13から突出した螺軸11に外嵌挿通させ
ると共に、両側のピン16,16を垂直取付け板3の両
ピン孔14,14に係入させ、前記螺軸11の先端部に
ナット6を螺合する。このとき、ナット6は、図5に示
すように、固定用板4のピン16が垂直取付け板3のピ
ン孔14には係入するが、そのピン孔14を貫通しない
程度に、コイルスプリング5の付勢力に抗して締付け
る。
置1の使用に於いては、パイプクランプ2を単管Pの所
定位置に固定し、このクランプ2の被固定板10から突
出する螺軸11を、踏み板Sの両側面に固着した垂直取
付け板3の支軸貫通孔13に挿通して、被固定板10を
垂直取付け板3の外面に当接させる。そして、この垂直
取付け板3の内面側にコイルスプリング5を介して固定
用板4を配置し、その支軸貫通孔15を垂直取付け板3
の支軸貫通孔13から突出した螺軸11に外嵌挿通させ
ると共に、両側のピン16,16を垂直取付け板3の両
ピン孔14,14に係入させ、前記螺軸11の先端部に
ナット6を螺合する。このとき、ナット6は、図5に示
すように、固定用板4のピン16が垂直取付け板3のピ
ン孔14には係入するが、そのピン孔14を貫通しない
程度に、コイルスプリング5の付勢力に抗して締付け
る。
【0014】この状態では、固定用板4のピン16が垂
直取付け板3のピン孔14に係入しているが、被固定板
10側の係止孔12には未だ嵌合していないため、垂直
取付け板3と被固定板10とは螺軸11を中心として互
いに回転可能であり、そして垂直取付け板3と固定用板
4とはピン孔14に係入したピン16によって一体回転
可能である。また、コイルスプリング5は、固定用板4
を被固定板10から一定間隔だけ離間させた状態に保持
すると共に、螺軸11を介して被固定板10を垂直取付
け板3外面に引き付けるように作用する。従って、被固
定板10と垂直取付け板3及び固定用板4とは相対回転
可能でありながら、互いに一体的に保持された状態とな
る。
直取付け板3のピン孔14に係入しているが、被固定板
10側の係止孔12には未だ嵌合していないため、垂直
取付け板3と被固定板10とは螺軸11を中心として互
いに回転可能であり、そして垂直取付け板3と固定用板
4とはピン孔14に係入したピン16によって一体回転
可能である。また、コイルスプリング5は、固定用板4
を被固定板10から一定間隔だけ離間させた状態に保持
すると共に、螺軸11を介して被固定板10を垂直取付
け板3外面に引き付けるように作用する。従って、被固
定板10と垂直取付け板3及び固定用板4とは相対回転
可能でありながら、互いに一体的に保持された状態とな
る。
【0015】上記のように踏み板S側の垂直取付け板3
及び固定用板4がパイプクランプ2の被固定板10に対
して回転可能な状態から、踏み板Sを、螺軸11を中心
に、所要角度に立てる単管Pに対して水平姿勢となる位
置まで回転させ、その位置で前記ナット6を締付けなが
ら、固定用板4をコイルスプリング5の付勢力に抗して
垂直取付け板3側へ押動し、垂直取付け板3のピン孔1
4に係入されている前記ピン16を被固定板10の所要
の係止孔12に突入嵌合させる。前記ナットは最終的に
図2に示すように固定用板4が垂直取付け板3に当接す
るまで締付ける。これによって、踏み板Sは単管Pに対
して使用時の水平姿勢位置に取付け固定される。
及び固定用板4がパイプクランプ2の被固定板10に対
して回転可能な状態から、踏み板Sを、螺軸11を中心
に、所要角度に立てる単管Pに対して水平姿勢となる位
置まで回転させ、その位置で前記ナット6を締付けなが
ら、固定用板4をコイルスプリング5の付勢力に抗して
垂直取付け板3側へ押動し、垂直取付け板3のピン孔1
4に係入されている前記ピン16を被固定板10の所要
の係止孔12に突入嵌合させる。前記ナットは最終的に
図2に示すように固定用板4が垂直取付け板3に当接す
るまで締付ける。これによって、踏み板Sは単管Pに対
して使用時の水平姿勢位置に取付け固定される。
【0016】この踏み板取付け装置1によれば、前記ナ
ット6が多少緩んでも、踏み板Sが回転を生じてその取
付け角度が不測に変わる恐れがない。これは、踏み板S
は固定用板4のピン16が被固定板10の係止孔12に
係入している限り単管Pに対する回転を阻止され、しか
もこのピン16はある程度の長さを有するためナット6
を相当量緩ませなければ係止孔12から抜け出ることが
できないからである。また、この取付け装置1によっ
て、単管Pに対する踏み板Sの取付け角度を変更する場
合には、固定用板4やナット6を螺軸11から取り外す
必要はなく、図5に示すように、固定用板4のピン16
が被固定板10の係止孔12から脱出して垂直取付け板
3のピン孔14に納る程度にナット6を緩ませれば良
く、それにより垂直取付け板3が固定用板4と一体とな
ってまま被固定板10に対し回転可能となって、単管P
に対する踏み板Sの取付け角度を容易に変更することが
できる。
ット6が多少緩んでも、踏み板Sが回転を生じてその取
付け角度が不測に変わる恐れがない。これは、踏み板S
は固定用板4のピン16が被固定板10の係止孔12に
係入している限り単管Pに対する回転を阻止され、しか
もこのピン16はある程度の長さを有するためナット6
を相当量緩ませなければ係止孔12から抜け出ることが
できないからである。また、この取付け装置1によっ
て、単管Pに対する踏み板Sの取付け角度を変更する場
合には、固定用板4やナット6を螺軸11から取り外す
必要はなく、図5に示すように、固定用板4のピン16
が被固定板10の係止孔12から脱出して垂直取付け板
3のピン孔14に納る程度にナット6を緩ませれば良
く、それにより垂直取付け板3が固定用板4と一体とな
ってまま被固定板10に対し回転可能となって、単管P
に対する踏み板Sの取付け角度を容易に変更することが
できる。
【0017】以上説明した実施例では、支軸を螺軸で構
成し、締結具をこの螺軸に螺嵌するナットで構成してい
るが、支軸と締結具とを1本のボルトで構成し、このボ
ルトをパイプクランプのパイプ受け部材に固着したナッ
トに螺合させるようにしても良い。また、垂直取付け板
のピン孔と固定用板のピンとを、それぞれ2つ設けてい
るが、このピン孔及びピンはそれぞれ1つでも良い。ま
た、被固定板は、パイプクランプに於けるパイプ受け部
材の外側に固着した別の部材を利用しているが、この被
固定板は、パイプ受け部材を構成する板の一部で兼用さ
せるようにしても良い。更に、垂直取付け板は、実施例
では、踏み板とは別部材で構成したものを、踏み板の側
面に固着しているが、踏み板を構成する板の一部を折曲
して構成しても良い。
成し、締結具をこの螺軸に螺嵌するナットで構成してい
るが、支軸と締結具とを1本のボルトで構成し、このボ
ルトをパイプクランプのパイプ受け部材に固着したナッ
トに螺合させるようにしても良い。また、垂直取付け板
のピン孔と固定用板のピンとを、それぞれ2つ設けてい
るが、このピン孔及びピンはそれぞれ1つでも良い。ま
た、被固定板は、パイプクランプに於けるパイプ受け部
材の外側に固着した別の部材を利用しているが、この被
固定板は、パイプ受け部材を構成する板の一部で兼用さ
せるようにしても良い。更に、垂直取付け板は、実施例
では、踏み板とは別部材で構成したものを、踏み板の側
面に固着しているが、踏み板を構成する板の一部を折曲
して構成しても良い。
【0018】
【発明の作用及び効果】請求項1に係る踏み板取付け装
置の使用に於いて、パイプクランプを単管の所定位置に
固定し、このクランプの被固定板から突出する支軸を、
踏み板の両端に設けた垂直取付け板の支軸貫通孔に挿通
して、被固定板を垂直取付け板の外面に当接させる。そ
して、垂直取付け板の内面側にスプリングを介し固定用
板を配置して、垂直取付け板の貫通孔から突出した支軸
に外嵌させると共に、ピンを垂直取付け板のピン孔に係
入させ、締結具により締結する。このとき、締結具は、
固定用板のピンが垂直取付け板のピン孔には係入する
が、そのピン孔を貫通しない程度に、固定用板をスプリ
ングの付勢力に抗して垂直取付け板側へ押圧する。
置の使用に於いて、パイプクランプを単管の所定位置に
固定し、このクランプの被固定板から突出する支軸を、
踏み板の両端に設けた垂直取付け板の支軸貫通孔に挿通
して、被固定板を垂直取付け板の外面に当接させる。そ
して、垂直取付け板の内面側にスプリングを介し固定用
板を配置して、垂直取付け板の貫通孔から突出した支軸
に外嵌させると共に、ピンを垂直取付け板のピン孔に係
入させ、締結具により締結する。このとき、締結具は、
固定用板のピンが垂直取付け板のピン孔には係入する
が、そのピン孔を貫通しない程度に、固定用板をスプリ
ングの付勢力に抗して垂直取付け板側へ押圧する。
【0019】この状態では、垂直取付け板と被固定板と
は支軸を中心として相対回転可能であり、垂直取付け板
と固定用板とはピン孔に係入したピンによって一体回転
可能であり、スプリングは、固定用板を被固定板から一
定間隔離間させた状態に保持すると共に、支軸を介して
被固定板を垂直取付け板外面に引き付けるように作用す
る。従って、被固定板と垂直取付け板及び固定用板とは
相対回転可能でありながら、互いに一体的に保持された
状態となる。
は支軸を中心として相対回転可能であり、垂直取付け板
と固定用板とはピン孔に係入したピンによって一体回転
可能であり、スプリングは、固定用板を被固定板から一
定間隔離間させた状態に保持すると共に、支軸を介して
被固定板を垂直取付け板外面に引き付けるように作用す
る。従って、被固定板と垂直取付け板及び固定用板とは
相対回転可能でありながら、互いに一体的に保持された
状態となる。
【0020】しかして、上記のような状態から、踏み板
を、支軸を中心に、単管の立てる角度に対し水平姿勢と
なる位置まで回転させ、その位置で締結具により固定用
板をスプリングの付勢力に抗して垂直取付け板側へ押圧
し、垂直取付け板のピン孔に係入されているピンを被固
定板の所要の係止孔に突入嵌合させることによって、踏
み板を単管に対して使用時の水平姿勢位置に取付け固定
することができる。
を、支軸を中心に、単管の立てる角度に対し水平姿勢と
なる位置まで回転させ、その位置で締結具により固定用
板をスプリングの付勢力に抗して垂直取付け板側へ押圧
し、垂直取付け板のピン孔に係入されているピンを被固
定板の所要の係止孔に突入嵌合させることによって、踏
み板を単管に対して使用時の水平姿勢位置に取付け固定
することができる。
【0021】従って、この踏み板取付け装置によれば、
締結具に多少の緩みがあっても、固定用板のピンが被固
定板の係止孔から容易に脱離することはないから、梯子
の使用の際に踏み板の取付け角度が従来装置のように不
測に変わる恐れがなくなり、使用上のきわめて安全とな
る。また、単管の立てる角度によって踏み板の取付け角
度を変更する場合には、締結具や固定用板を支軸から取
り外す必要はなく、ただ、固定用板のピンが被固定板の
係止孔から脱出して垂直取付け板のピン孔に納る程度に
締結具を緩ませるだけで良く、それにより垂直取付け板
が固定用板と一体となってまま被固定板に対し回転可能
となって、単管に対する踏み板の取付け角度を容易に変
更することができる。
締結具に多少の緩みがあっても、固定用板のピンが被固
定板の係止孔から容易に脱離することはないから、梯子
の使用の際に踏み板の取付け角度が従来装置のように不
測に変わる恐れがなくなり、使用上のきわめて安全とな
る。また、単管の立てる角度によって踏み板の取付け角
度を変更する場合には、締結具や固定用板を支軸から取
り外す必要はなく、ただ、固定用板のピンが被固定板の
係止孔から脱出して垂直取付け板のピン孔に納る程度に
締結具を緩ませるだけで良く、それにより垂直取付け板
が固定用板と一体となってまま被固定板に対し回転可能
となって、単管に対する踏み板の取付け角度を容易に変
更することができる。
【0022】請求項2のように、支軸が螺軸から成り、
締結具が支軸に螺嵌するナットから成る場合は、構造が
簡単となると共に、締結及び弛緩操作を簡単容易に行う
ことができる。
締結具が支軸に螺嵌するナットから成る場合は、構造が
簡単となると共に、締結及び弛緩操作を簡単容易に行う
ことができる。
【0023】請求項3によれば、踏み板取付け角度を大
幅に変更する場合に有利であると共に、その変更操作を
容易に行うことができ、また踏み板の取付けをより安定
なものとすることができる。
幅に変更する場合に有利であると共に、その変更操作を
容易に行うことができ、また踏み板の取付けをより安定
なものとすることができる。
【図1】本発明の踏み板取付け装置によって踏み板を取
付けた仮設用梯子を示す概略斜視図である。
付けた仮設用梯子を示す概略斜視図である。
【図2】踏み板取付け装置の水平断面図である。
【図3】同上の側面図である。
【図4】同上の垂直断面図である。
【図5】同上の踏み板取付け角度変更操作時の状態を示
す水平断面図である。
す水平断面図である。
【図6】踏み板取付け装置に於ける垂直取付け板及び固
定用板を示す斜視図である。
定用板を示す斜視図である。
1 踏み板取付け装置 2 パイプクランプ 3 垂直取付け板 4 固定用板 5 スプリング 6 ナット(締結具) 7 パイプクランプのパイプ受け部材 8 パイプクランプのパイプ押え部材 10 被固定板 11 螺軸(支軸) 12 係止孔 13 支軸貫通孔 14 ピン孔 15 支軸貫通孔 16 ピン
Claims (3)
- 【請求項1】パイプクランプと、踏み板の両端に設けら
れる垂直取付け板と、固定用板と、スプリングと、締結
具とを備えた仮設用梯子の踏み板取付け装置であって、 パイプクランプは、パイプ受け部材側に設けられて前記
垂直取付け板の外側に当接する被固定板と、この被固定
板から突出する支軸とを有し、前記被固定板は、前記支
軸を中心とする仮想円上で適当間隔おきに設けられた多
数の係止孔を備え、 垂直取付け板は、前記支軸が貫通する貫通孔と、前記係
止孔に合致する1つまたは複数個のピン孔を備え、 固定用板は、前記垂直取付け板を被固定板との間に挟む
位置にあって、前記支軸に対し軸方向移動可能に外嵌す
ると共に、前記垂直取付け板のピン孔を貫通し且つ前記
被固定板の係止孔に対して嵌脱自在のピンを備え、 スプリングは、前記垂直取付け板と固定用板との間に介
装されて当該固定用板を垂直取付け板から離間させる方
向に付勢し、 締結具は、前記固定用板をスプリングの付勢力に抗して
垂直取付け板側へ押圧固定するものである、 仮設用梯子の踏み板取付け装置。 - 【請求項2】前記支軸がパイプクランプのパイプ受け部
材側に固着された螺軸から成り、 部締結具が前記支軸に螺嵌するナットから成る、 請求項1に記載の仮設用梯子の踏み板取付け装置。 - 【請求項3】前記被固定板が、前記支軸を中心とする円
形のもので周辺にはパイプクランプ側へ突出するフラン
ジを一体に備え、 前記係止孔が、前記被固定板の全周にわたって等間隔お
きに配設され、 前記垂直取付け板のピン孔は、支軸貫通孔に対し直径方
向2か所に設けられ、 前記固定用板のピンは、支軸貫通孔に対し直径方向2か
所に突設されている、 請求項1または2に記載の仮設用梯子の踏み板取付け装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5128032A JP2824546B2 (ja) | 1993-04-30 | 1993-04-30 | 仮設用梯子の踏み板取付け装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5128032A JP2824546B2 (ja) | 1993-04-30 | 1993-04-30 | 仮設用梯子の踏み板取付け装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06313389A JPH06313389A (ja) | 1994-11-08 |
JP2824546B2 true JP2824546B2 (ja) | 1998-11-11 |
Family
ID=14974830
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5128032A Expired - Lifetime JP2824546B2 (ja) | 1993-04-30 | 1993-04-30 | 仮設用梯子の踏み板取付け装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2824546B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107914647B (zh) * | 2017-12-28 | 2024-07-09 | 天津奕亨机电工程有限公司 | 一种凿岩机用步梯 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS427968Y1 (ja) * | 1964-06-09 | 1967-04-20 | ||
JPS50155826U (ja) * | 1974-06-11 | 1975-12-24 |
-
1993
- 1993-04-30 JP JP5128032A patent/JP2824546B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06313389A (ja) | 1994-11-08 |
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