JP6502214B2 - 人工関節用手術器具 - Google Patents

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Description

本発明は、膝関節または股関節などの関節を構成する骨の一部または全部を人工関節に置換する手術に用いられ、骨に止着される手術用部材を着脱可能に保持する人工関節用手術器具に関する。
人工膝関節置換術および人工股関節置換術などのように、関節に変形が認められた患者に対して、その関節の一部または全部を人工関節に置換する手術として、人工関節置換術が行われている。人工関節置換術では、関節を構成する骨に人工関節コンポーネントを設置するために、骨の切削、孔あけ、掘削などの処置が行われるとともに、適切なサイズの骨コンポーネントを選択して、人工関節の適切な位置に配置されるように位置合せを行うなどの各目的に応じて、患者の関節に種々の手術用部材が止着される。
手術用部材としては、たとえばカットガイド、各種の人工関節コンポーネントのトライアル部材、スペーサ、ローテーションガイド、クラッシャなどがある。カットガイドは、骨を切除するときに切削工具を切削部位へ誘導するためのガイドとなるスリット部を備える部材である。トライアル部材は、人工関節の位置合せに用いられる部材である。スペーサは、人工関節を配置するためのスペースを確認する際に用いられる部材である。ローテーションガイドは、骨内に一端部が挿入されるロッド部材の他端側の回転角度を調整する際に用いられる部材である。クラッシャは、骨を掘削する際にハンマーで打撃される工具として用いられる部材である。
このように、骨コンポーネントを関節に設置する前に、術者は種々の手術用部材を用いて、骨に対して切削、掘削などの処置、コンポーネントの適切なサイズの決定、コンポーネントの適切な配置やスペースの確保などの作業を行っている。このような作業は、手術中において、手術用部材を何度も取換えながら行われている場合が多い。
上述のように、手術用部材を骨に設置したり取換えたりする場合、術者は手術用部材を着脱可能に保持するために、人工関節用手術器具を用いており、このような従来の人工関節用手術器具は、たとえば特許文献1に記載されている。
特許文献1に記載される人工関節用手術器具は、手術用部材に対して素早く確実に着脱することができるとともに、小型化および省スペース化を図ることを目的とし、手術用部材に対して係合する係合部が一端側に設けられるとともに、手動操作の際に把持される把持部が他端側に設けられ、全体形状が細長いプレート状の本体と、本体から一端側に向かって突出方向および本体の他端側に向かって退避する退避方向に該本体に対して移動自在に支持され、本体から突出する先端側が手術用部材に嵌合することによって、係合部が係合した手術用部材と本体とを固定する固定部材と、本体に設けられる第1磁石と固定部材に設けられる第2磁石とを有し、第1および第2磁石間の磁力によって固定部材を本体に対して突出方向に付勢する磁石ユニットと、固定部材に設けられ、手動操作によって固定部材を本体に対して退避方向に付勢し、手術用部材の本体に対する固定状態を解除する操作用ボタンとを備える。
このような構成によって、この従来技術では、第1および第2磁石間の磁力によって固定部材を本体に対して突出方向に付勢し、固定部材の先端側を手術用部材に嵌合させ、本体と手術用部材とを素早く固定することができ、また操作用ボタンを操作することによって固定部材を退避方向に付勢し、本体と手術用部材との固定状態を素早く解除し、さらに、第1および第2磁石間の磁力によって固定部材を付勢して、構成の小型化および省スペース化を図れることが提案されている。
また、第2の従来技術として、本体にばねによって該本体が突出する方向にばね付勢された球状のプランジャを、手術用部材に形成された嵌合凹部に弾発的に嵌合させて、手術用部材と本体とを固定し、その固定状態を、本体を手術用部材に対して引抜くことによって解除することができる人工関節用手術器具が知られている。
さらに、第3の従来技術として、手術用部材をタブとも称される挟持具によって、本体に対して着脱可能に保持することができる人工関節用手術器具が知られている。
特開2010−125202号公報
前述の特許文献1に記載される従来技術では、第1および第2磁石間の磁力によって固定部材を本体に対して突出方向に付勢し、固定部材の先端側の部分を手術用部材に嵌合させる構成であるので、磁石ユニット以外の要素を、第1および第2磁石の磁界を妨げない材料、すなわち樹脂やステンレス鋼などの非磁性体によって形成する必要があり、磁石ユニット以外の要素の材質が制限されるとともに、本体の周囲に磁性体から成る器具および部品などが第1および第2磁石に磁気吸着されないように、器具および部品などの配置に注意を要し、磁界の影響を配慮しなければならないという問題がある。
また、第2の従来技術では、本体に、ばねによって付勢されたプランジャが設けられ、このプランジャが手術用部材の嵌合凹所に嵌合する構成であるので、手術用部材を患者の身体の所定部位に留置した状態で本体だけを取外す際には、プランジャがばね力に抗して嵌合凹部から離脱させるために術者は大きな力で本体を引抜く必要があり、位置合せした状態で患者の身体の所定部位に固定した手術用部材がずれてしまうという問題がある。
また、第3の従来技術では、手術用部材を挟着具によって本体に着脱可能に保持する構成であるので、術者が一方の手で挟着具を掴みながら、他方の手で本体を手術用部材から取外す必要があり、本体の取外し作業が煩雑であり、作業性が悪いという問題がある。
本発明の目的は、磁界の影響に配慮を要せず、容易に本体を手術用部材から取外すことができる人工関節用手術器具を提供することである。
本発明は、関節の一部または全部を人工関節に置換する手術において、前記関節に止着して用いられる、嵌合凹部を有する手術用部材と、
手術用部材に、予め定める第1軸線に沿って移動自在に設けられる、前記手術用部材が接触する接触面を有する本体と、
前記本体に変位可能に保持される基部と、前記基部に設けられ、変位する方向に臨むカム面が形成された原動カム部とを有する原動カム部材と、
前記原動カム部材の変位に応じて、前記原動カム部によって押圧される従動カム部を有し、該従動カム部が押圧されることによって、前記第1軸線に垂直な第2軸線に沿って移動する従動カム部材と、
前記従動カム部材に固定される嵌合部材であって、前記従動カム部材の前記第2軸線に沿う移動に応じて、前記本体の前記接触面から突出して前記嵌合凹部に嵌合した嵌合位置と、前記本体の前記接触面から前記本体内へ退避して前記嵌合凹部から離脱した離脱位置との間で変位自在な嵌合部を有する嵌合部材とを含み、
前記手術用部材は、前記嵌合部が前記嵌合位置に配置された状態ではロック状態となり前記本体に固定され、前記嵌合部が前記離脱位置に配置された状態では、ロック状態が解除され、前記本体から取外し可能となることを特徴とする人工関節用手術器具である。
また本発明は、前記原動カム部および前記従動カム部の少なくとも一方は、前記第2軸線に垂直な仮想一平面に平行なカム面を有することを特徴とする。
また本発明は、前記嵌合部は、前記嵌合凹部に嵌合する表面が半球面の一部を成すことを特徴とする。
また本発明は、前記嵌合部が前記離脱位置から前記嵌合位置に変位する方向にばね付勢されるように、前記嵌合部材に装着されるばね部材をさらに含むことを特徴とする。
また本発明は、前記基部は、前記本体に、前記第2軸線に交差する方向に直線変位可能に保持された長手状部材から成り、前記原動カム部は、前記長手状部材の長手方向一端部に設けられることを特徴とする。
また本発明は、前記基部は、前記本体に、前記第2軸線に交差する軸線まわりに回転変位可能に保持された一対の円板状部材から成り、前記原動カム部は、前記一対の円板状部材間に設けられることを特徴とする。
本発明によれば、関節の予め定める部位に止着して用いられる手術用部材が本体の支持面に予め定める第1軸線に沿って移動自在に支持される。手術用部材の予め定める位置には、嵌合凹部が設けられる。本体には、嵌合部材と原動カム部材とが設けられる。嵌合部材は、本体に接触面から嵌合位置と嵌合凹部から離脱した離脱位置との間で第2軸線に沿って変位自在である。嵌合部材には従動カム部材が固定され、したがって従動カム部材と嵌合部材とは連動する。
原動カム部材を本体に対して変位させると、原動カム部が従動カム部を押圧し、これによって従動カムが原動カム部のカム面に沿って移動し、嵌合部を離脱位置から嵌合位置へ移動させ、あるいは嵌合位置から離脱位置へ移動させることができる。
嵌合部が嵌合位置に配置された状態では、手術用部材の嵌合凹部に嵌合するので、手術用部材は、ロック状態となり本体に固定される。また、嵌合部が離脱位置に配置された状態では、嵌合部が嵌合凹部から離脱しているので、手術用部材のロックが解除され、半固定状態となり、手術用部材から本体を大きな力を要することなく容易に取外すことができる。
このように本発明の人工関節用手術器具は、前記従来技術のように、磁石を用いる構成ではないので、磁界の影響を配慮する必要がなく、手術用部材に対して本体を容易に取外すことができ、術中の取外しに要する時間を短縮することができる。
また本発明によれば、原動カム部および従動カム部の少なくとも一方には、第2軸線に垂直な仮想一平面に平行なカム面が形成されるので、原動カム部および従動カム部が前記カム面を介して接触している状態では、従動カム部の第2軸線に沿う方向への変位を阻止し、嵌合部の第2軸線に沿う方向への変位を阻止することができる。これによって嵌合部が不用意に移動してしまうことを防ぎ、手術用部材と本体とのロック状態または非ロック状態が不所望に解除されてしまうという不具合の発生を防ぐことができる。
また本発明によれば、嵌合部の嵌合凹部に嵌合する表面が半球面の一部を成す形状とされるので、手術用部材に対して本体を着脱する際に、嵌合部を嵌合凹部に対して円滑に嵌合させ、あるいは嵌合凹部から嵌合部を円滑に離脱させることができ、本体の手術用部材に対する着脱時の操作性を向上することができる。
また本発明によれば、嵌合部と本体との間にばね部材が介在されるので、嵌合部はばね部材のばね力によって離脱位置から嵌合位置へ移動する方向にばね付勢され、原動カム部材を操作せずに嵌合部を嵌合凹部へ嵌入させることができ、利便性を向上することができる。
また本発明によれば、原動カム部の直線変位させて、嵌合部材を移動させることができるので、術者の操作量が少なくて済み、手術用部材の固定および固定状態の解除などの操作に伴う作業を円滑化および容易化することができる。
また本発明によれば、原動カム部の回転させて、嵌合部材を移動させることができるので、術者の操作量が少なくて済み、手術用部材の固定および固定状態の解除などの操作に伴う作業を円滑化および容易化することができる。
本発明の一実施形態の人工関節用手術器具1の一部を示す拡大断面図である。 人工関節用手術器具1の一部を示す斜視図である。 人工関節用手術器具1の全体を示す斜視図である。 人工関節用手術器具1の左側面図である。 人工関節用手術器具1の正面図である。 人工関節用手術器具1による骨切削手順の一例の概要を説明するための図である。 脛骨スリット部材2を下方から見た斜視図である。 脛骨スリット部材2を上方から見た斜視図である。 脛骨スリット部材2の正面図である。 脛骨スリット部材2の底面図である。 原動カム部材8の正面図である。 原動カム部材8の上方から見た斜視図である。 原動カム部材8の下方から見た斜視図である。 原動カム部材8の底面図である。 原動カム部材8の図11の右方から見た側面図である。 従動カム部材9および嵌合部材10の正面図である。 原動カム部材8の操作に伴う従動カム部材9の動作を示す図である。 本発明の他の実施形態を示す一部の拡大断面図である。 ばね部材を用いない場合の嵌合部56の嵌合凹部4への嵌合状態を示す図である。 ばね部材を用いない場合の嵌合部56の嵌合凹部4への嵌合状態を示す図である。 本発明のさらに他の実施形態の人工関節用手術器具を示す断面図である。 ボールトライアル71が装着されるネックトライアル72の着脱動作を示す図である。 ボールトライアル71およびネックトライアル72のブローチトライアル73への取付けおよび取外し手順を示す図である。 本発明の他の実施形態の人工関節用手術器具1aの一部を示す拡大断面図である。 図24に示される人工関節用手術器具1aの全体の外観を示す斜視図である。 カットガイド本体7a付近の拡大斜視図である。 原動カム部材8aを正面側から見た斜視図である。 原動カム部材8aを背後側から見た斜視図である。 原動カム部材8aの正面図である。 原動カム部材8aの軸線に垂直な断面図である。 原動カム部材8aに従動カム部材9が嵌合した状態を示す断面図である。 原動カム部材8aの操作によって脛骨スリット部材2がカットガイド装置3に固定された状態を示す図である。 原動カム部材8aの操作によって脛骨スリット部材2のカットガイド装置3への固定状態を解除する途中の状態を示す図である。 原動カム部材8aの操作によって脛骨スリット部材2のカットガイド装置3への固定状態が解除された状態を示す図である。 本発明のさらに他の実施形態を示す一部の拡大斜視図である。 本発明のさらに他の実施形態を示す一部の拡大斜視図である。
図1は、本発明の一実施形態の人工関節用手術器具1の一部を示す拡大断面図である。本実施形態では、一例として、膝関節を人工膝関節に置換する人工膝関節置換術において、人工膝関節の位置合せに用いられる人工関節用手術器具1について説明する。以下の説明では、人工膝関節置換術において、膝関節用インプラントを設置するために行われる脛骨の切削に用いられる手術用部材である脛骨スリット部材2を、本体であるカットガイド本体7を含むカットガイド装置3によって着脱可能に保持するための構成について述べる。
本実施形態の人工関節用手術器具1は、嵌合凹部4が設けられる脛骨スリット部材2と、脛骨スリット部材2に予め定める第1軸線L1に沿って移動自在に設けられ、脛骨スリット部材2の嵌合凹部4が形成される底面5が接触する平面を成す接触面6を有するカットガイド本体7と、カットガイド本体7に第1軸線L1に垂直な第2軸線L2に交差する方向である垂直な方向である第3軸線L3に沿って矢符A1,A2方向に移動自在に設けられる操作部材としての原動カム部材8と、原動カム部材8の矢符A1,A2方向への手動操作による移動に応じて、第2軸線L2に沿って矢符B1,B2方向に移動する従動カム部材9と、従動カム部材9に固定される嵌合部材10とを含んで構成される。
図2は人工関節用手術器具1の一部を示す斜視図であり、図3は人工関節用手術器具1の全体を示す斜視図であり、図4は人工関節用手術器具1の左側面図であり、図5は人工関節用手術器具1の正面図である。カットガイド装置3は、脛骨11の上端を固定するためのスパイクロッド12と、脛骨11の下端を固定するためのアンクルクランプ13と、脛骨スリット部材2およびスパイクロッド12を保持するスリットガイド体14と、スリットガイド体14が上端部に軸支される主軸15と、主軸15を軸線方向に移動可能に保持する主軸案内部材16と、主軸案内部材16の下端部に固定されるアンクルクランプ保持部材17とを含んで構成される。
図6は、人工関節用手術器具1による骨切削手順の一例の概要を説明するための図である。膝関節用脛骨インプラントを設置するために行われる脛骨の骨の切削では、図6(1)に示されるように、皮膚を切開し、脛骨11の上端を露出させ、人工関節用手術器具1を脛骨11に設置する。脛骨11の上端は、スパイクロッド12によって固定され、脛骨11の下端はアンクルクランプ13によって固定される。その後、脛骨11に対して主軸15および主軸案内部材16が平行になるように、スパイクロッド12の軸部を保持部18に対して移動させ、またアンクルクランプ13をロック解除ボタン19によって軸部に対するロック状態を解除して、矢符A1,A2方向の位置を調整する。
次に、図6(2)に示されるように、ハイトゲージ21およびスリットゲージ22を用いて骨切り量を確認し、主軸15に設けられる高さ調整用ナット23および主軸案内部材16に設けられるロック解除ボタン24ならびにハイトゲージ21に設けられるロック解除ボタン25を用いて、骨切り面の高さを調整する。
骨切り面の高さ調整が終わると、図6(3)に示されるように、脛骨スリット部材2をピン26によって脛骨11に固定し、脛骨11に脛骨スリット部材2のみを残して、カットガイド装置3は脛骨11から取外し、図6(4)に示されるように、脛骨11にピン26によって止着された脛骨スリット部材2のスリット27に、切削装置28の切削工具である鋸歯ブレード29を挿入し、骨切り作業を行う。
このように脛骨スリット部材2を脛骨11の関節にピン26で止着して留置した状態で、脛骨スリット部材2からカットガイド装置3を円滑に取外すことができる。
図7は脛骨スリット部材2を下方から見た斜視図であり、図8は脛骨スリット部材2を上方から見た斜視図であり、図9は脛骨スリット部材2の正面図であり、図10は脛骨スリット部材2の底面図である。脛骨スリット部材2はスリット27を有し、脛骨11の関節における止着部位の表面形状に沿って嘴状に湾曲したスリット部31と、スリット部31が一体に設けられ、底面5に嵌合凹部4が形成される基部32と、基部32の底面5を挟む両側に突設される、断面がL字状の一対の側壁部33,34と、各側壁部33,34に一端側で垂直に連なって基部32に突設される端壁部35とを有する。スリット部31の下面および基部32には、ピン26を挿入するための複数のピン孔36,37がそれぞれ形成される。このような脛骨スリット部材2は、たとえばステンレス鋼またはチタン合金から成る。
図11は原動カム部材8の正面図であり、図12は原動カム部材8の上方から見た斜視図であり、図13は原動カム部材8の下方から見た斜視図であり、図14は原動カム部材8の底面図であり、図15は原動カム部材8の図11の右方から見た側面図である。図1をも参照して、原動カム部材8は軸直角断面が矩形で長尺の基部41と、基部41の長手方向一端部に一体的に形成される原動カム部42であって、第2軸線L2に垂直に交差する第3軸線L3に沿う矢符C1,C2のうち、嵌合部材10が脛骨スリット部材2から離反する方向C2(図1の下方)に凸となるように突出して形成される原動カム部42と、基部41の長手方向他端部に一体的に形成され、術者が把持する把持部43とを有する。把持部43は、スリットガイド体14から外方へ突出し、基部41に対して平面視で略T字状を成すように形成される。
スリットガイド体14には、前述の基部41および原動カム部42が第1軸線L1に沿って矢符A1,A2方向に移動自在に収容されるガイド孔44が形成される。スリットガイド体14にはまた、基部41の上方(図1の上方)に臨む一表面に刻設された、たとえば「解除」、「固定」などの操作案内表示部46が外部から視認できるように、開口45が形成される。
原動カム部42は、第2軸線L2および第3軸線L3を含む仮想一平面において、基部41の軸線方向他端部から軸線方向一端部に向かって矢符C2方向(図1の下方)に傾斜する第1カム面47と、第1カム面47の軸線方向一端部側の端縁に連なり、第2軸線L2に垂直な仮想一平面に平行な第2カム面48とが形成される。
図16は、従動カム部材9および嵌合部材10の正面図である。従動カム部材9は、軸直角断面が矩形で短尺の基部49と、基部49の軸線方向一端部に一体的に形成される従動カム部50であって、第2軸線L2に沿う矢符C1,C2方向のうち、嵌合部材10が脛骨スリット部材2に近接する方向C1(図1の上方)に凸となるように突出して形成される従動カム部50とを有する。
基部49は、第2軸線L2および第3軸線L3を含む仮想一平面において、基部49の軸線方向他端部から軸線方向一端部に向かって矢符C1方向(図1の上方)に傾斜する第1カム面51と、第1カム面51の軸線方向他端部側の端縁に連なり、第2軸線L2に垂直な仮想一平面に平行な第2カム面52とが形成される。従動カム部50の第1カム面51は、原動カム部42の第1カム面47と第3軸線L3方向に対向し、互いに面接触した状態で円滑に摺動可能である。また、従動カム部50の第2カム面52と原動カム部42の第2カム面48とは平行であり、互いに面接触した状態で円滑に摺動可能である。
嵌合部材10は、従動カム部材9の第3軸線L3に沿う矢符A1,A2の移動に応じて嵌合凹部4に嵌合した嵌合位置と、嵌合凹部4から離脱した離脱位置との間で矢符B1,B2方向に変位自在な略半球状の嵌合部56と、嵌合部56の底面中央に軸線方向一端部が固定される直円柱状のガイド軸57とを有する。ガイド軸57の軸線方向中間部には、従動カム部材9の基部49がたとえば図示しないビスによってねじ止めされ、従動カム部材9が嵌合部材10のガイド軸57に垂直に固定される。
嵌合部56は、嵌合凹部4に嵌合する表面が半球面の一部を成し、半球面よりも頂点側へわずかに小さく形成される。これによって、嵌合部56を接触面6から突出した嵌合位置で脛骨スリット部材2を接触面6に沿って差込むことによって、嵌合部56に離脱位置に向けて変位する方向に押圧力を付与することができ、嵌合部56に嵌合凹部4が引掛って差込めなくなることを防ぐことができる。
ガイド軸57には、嵌合部56と従動カム部材9との間にばね部材58が装着される。このばね部材58は、圧縮コイルばねによって実現される。スリットガイド体14には、嵌合部56およびばね部材58が収容される円柱状の収容孔59と、ガイド軸57が移動自在に挿通され、ガイド孔44に直交する軸孔60とが形成され、ガイド軸57に装着されたばね部材58の一端部は、収容孔59の底面に支持され、ばね部材58の他端部は嵌合部56の底面に弾発的に当接して支持され、嵌合部材10の嵌合部56を離脱位置から嵌合位置へ向けて突出する方向(矢符B1方向)にばね付勢している。
図17は、原動カム部材8の操作に伴う従動カム部材9の動作を示す図である。原動カム部材8を操作せずに原動カム部材8に外力が作用しない状態では、図17(1)に示されるように、原動カム部42の第1カム面47と従動カム部50の第1カム面51とが対向して接触し、原動カム部42と従動カム部50とは噛合している。この状態では、嵌合部56はばね部材58のばね力によって接触面6から突出し、スリットガイド体14の嵌合凹部4に嵌合して、脛骨スリット部材2はカットガイド装置3に固定されている。
脛骨スリット部材2を脛骨11に留置してカットガイド装置3を取出す場合には、図17(2)に示されるように、術者は原動カム部材8の把持部43を把持して手前(矢符A1方向)へ引張ると、従動カム部材9は従動カム部50の第1カム面51が原動カム部42の第1カム面47によって押圧され、嵌合部材10は矢符B2方向へ移動し始め、さらに把持部43を引張ると、図17(3)に示されるように、従動カム部50の第2カム面52に原動カム部42の第1カム面47が上方から当接して嵌合部材10が矢符B2方向へ押下げられ、嵌合部56が嵌合凹部4から離脱して、脛骨スリット部材2のカットガイド装置3に対するロック状態が解除され、脛骨スリット部材2を脛骨11に留置したままカットガイド装置3を容易かつ迅速に抜去ることが可能となる。
第2軸線L2および第3軸線L3を含む仮想一平面において、原動カム部42の第1カム面47と第2カム面48とが成す角度θ1は、5°以上60°以下に選ばれ、好ましくは30°に選ばれる。また、従動カム部50の第1カム面51と第2カム面52とが成す角度θ2は、上記の角度θ1と同様に、5°以上60°以下に選ばれ、好ましくは30°に選ばれる。このような角度θ1,θ2に第1カム面47,51が形成されることによって、原動カム部材8を引くときの操作による第3軸線L3方向の力を第2軸線L2方向下向き(矢符B2方向)の力に変換し、適切な操作量および操作力で、脛骨スリット部材2に対するカットガイド装置3のロック状態を解除することができる。
本発明の他の実施形態では、前述の第1カム面47,51は平面でなくてもよく、互いに近接する方向に凸の湾曲面であってもよく、一方の第1カム面を平面とし、他方の第1カム面を、一方の第1カム面に近接する方向に凸の湾曲面としてもよい。
図18は、本発明の他の実施形態を示す一部の拡大断面図である。なお、前述の実施形態と対応する部分には、同一の参照符を付す。本実施形態では、図18(1)に示されるように、原動カム部材8の原動カム部42が接触面6に近接する側に凸となるように突出して形成され、従動カム部材9の従動カム部50が接触面6から離反する側に凸となるように突出して形成される。
このような構成によれば、原動カム部材8を矢符A1方向に引くことによって、図18(2)に示されるように、嵌合部材10は矢符B1方向へ変位し、各第2カム面48,52が重なった状態で、嵌合部56が嵌合凹部4に嵌合し、原動カム部材8を矢符A2方向に戻すと、従動カム部材9および嵌合部材10は自重によって下方へ変位し、図18(1)に示される未操作状態に復帰させることができ、ばね部材を省略することができる。
図19および図20は、ばね部材を用いない場合の嵌合部56の嵌合凹部4への嵌合状態を示す図である。前述のように、ばね部材を用いない場合、嵌合部56の接触面6からの突出量ΔHは、第1カム面47,51が対向した状態から第2カム面48,52が対向した状態に原動カム部42および従動カム部50が相対変位したときの従動カム部材9の第2軸線L2方向の移動量Lに依存する。すなわち、従動カム部材9の第2軸線L2方向上方(矢符B1方向)への移動量Lが小さい場合には、図19(1)に示されるように、嵌合部56の接触面6から突出量ΔHが不足し、図19(2)に示されるように、嵌合部56の嵌合凹部4への嵌合状態が不完全となり、脛骨スリット部材2をカットガイド装置3に確実に固定することができない。また、従動カム部材9の第2軸線L2方向上方への移動量Lが大きい場合には、図20(1)に示されるように、嵌合部56の嵌合凹部4への嵌合状態が過大となり、図20(2)に示されるように、従動カム部材9の第1カム面51に嵌合部材10の第1カム面47が強く押し当てられ、従動カム部材9の上部がスリットガイド体14のガイド孔44に上方から臨む天面14aに圧接し、噛込み状態となって、原動カム部材8を操作できなくなるおそれがある。
したがって、原動カム部42の第1カム面47および第2カム面48、ならびに従動カム部50の第1カム面51および第2カム面52は、嵌合部56が嵌合凹部4に適切な押圧力で接触する移動量Lとなるように構成されている。
図21は本発明のさらに他の実施形態の人工関節用手術器具を示す断面図であり、図22はボールトライアル71が装着されるネックトライアル72の着脱動作を示す図であり、図23はボールトライアル71およびネックトライアル72のブローチトライアル73への取付けおよび取外し手順を示す図である。本実施形態の人工関節用手術器具は、大腿骨74に埋設されたブローチトライアル73に、ボールトライアル71およびネックトライアル72を取付けるための構成として実施される。なお、前述の実施形態と対応する部分には、同一の参照符を付す。
ネックトライアル72は、ボールトライアル71が装着される円柱状の軸部75と、軸部75に一体的に形成される原動カム部42aとを有する。原動カム部42aには、前述の実施形態と同様な第1カム面47および第2カム面48が形成される。ブローチトライアル73は、軸孔76を有する基部77と、固定爪78、案内軸79および従動カム部50aを有する可動体80とを含んで構成される。案内軸79には、ばね部材81が装着される。ばね部材81は、圧縮コイルばねによって実現され、可動体80を基部77に対して離反する方向にばね付勢する。従動カム部50aは、前述の実施形態と同様な第1カム面51と第2カム面52が形成される。
このように構成される人工関節用手術器具においてもまた、前述の実施形態と同様に、ボールトライアル71を引抜くことによって、原動カム部42aの第1カム面47によって従動カム部50aの第2カム面52が押圧され、可動体80はばね部材81のばね力に抗して固定爪78が埋設する方向(図21の左方)へ変位して、固定爪78のブローチトライアル73に対するロック状態が解除され、大きな力を要せずに容易にボールトライアル71およびネックトライアル72をブローチトライアル73から取外すことができる。
図24は、本発明の他の実施形態の人工関節用手術器具1aの一部を示す拡大断面図であり、図25は図24に示される人工関節用手術器具1aの全体の外観を示す斜視図であり、図26はカットガイド本体7a付近の拡大斜視図である。なお、本実施形態は、前述の実施形態の押引き操作する原動カム部材8を有するカットガイド本体7に代えて、本実施形態では、回転操作する原動カム部材8aを有するカットガイド本体7aを具備する点で相違し、前述の実施形態と対応する部分には、同一の参照符を付し、重複する説明は省略する。
本実施形態の人工関節用手術器具1aは、嵌合凹部4が設けられる脛骨スリット部材2と、脛骨スリット部材2に予め定める第1軸線L1に沿って移動自在に設けられ、脛骨スリット部材2の嵌合凹部4が形成される底面5が接触する平面を成す接触面6を有する本体であるカットガイド本体7aと、カットガイド本体7aに第1軸線L1および第2軸線L2を含む仮想一平面に垂直な第4軸線L4まわりに矢符E1,E2方向に回転変位可能な原動カム部材8aと、原動カム部材8aの矢符E1,E2方向への手動操作による移動に応じて、第2軸線L2に沿って矢符B1,B2方向に移動する従動カム部材9と、従動カム部材9に固定される嵌合部材10とを含んで構成される。
図27は、原動カム部材8aを正面側から見た斜視図であり、図28は原動カム部材8aを背後側から見た斜視図であり、図29は原動カム部材8aの正面図であり、図30は原動カム部材8aの軸線に垂直な断面図であり、図31は原動カム部材8aに従動カム部材9が嵌合した状態を示す断面図である。原動カム部材8aは、カットガイド本体7aに矢符E1,E2方向に回転変位可能に保持される基部61と、基部61に同軸に固定される原動カム部62と有する。
基部61は、カットガイド本体7aに、第2軸線L2に交差する軸線としての、第1軸線L1および第2軸線L2を含む仮想一平面に垂直な第4軸線L4まわりに矢符E1,E2方向に回転変位可能に保持された一対の円板状部材63,64から成り、一対の円板状部材63,64間に棒状の原動カム部62が固定される。一方の円板状部材63には、操作レバー65が固定される偏平な柱状の軸部66が一体かつ同軸に形成され、他方の円板状部材64には、抜止め用のフランジ部67が一体かつ同軸に形成される。各円板状部材63,64は、カットガイド本体7aのハウジングに形成された図示しない軸孔に回転自在に嵌まり込んで保持される。
原動カム部62は、第4軸線L4を中心軸線とする、半径がたとえば3。2mm程度の仮想円柱体の約1/4の軸直角断面を有する1/4円柱状の棒状体であり、その軸線方向一端部に前述の一方の円板状部材63が設けられ、また軸線方向他端部に前述の他方の円板状部材64が設けられる。
このような原動カム部62の外周部には、矢符E2方向に連なって、第4軸線L4に平行な第1〜第6カム面91〜96が形成される。これらの第1〜第6カム面91〜96は、原動カム部62の外周面を構成し、この外周面によってカム面が構成される。第1カム面91、第3カム面93および第5カム面95は、平面であり、第1カム面91と第5カム面95とは平行であり、第1および第5カム面91,95と第3カム面93とは、垂直である。第1カム面91と第3カム面93との間には、第2カム面92が形成される。この第2カム面92は、半径がたとえば0.5mmの仮想円筒面の1/4円筒面を成す。また、第3カム面93と第5カム面95との間には、第4カム面94が形成される。この第4カム面94は、半径がたとえば0.5mmの仮想円筒面の1/4円筒面を成す。
第6カム面96は、半径がたとえば3.2mmの仮想円筒面の1/4円筒面から第1カム面91を除いた残余の領域に形成される。第1カム面91は、従動カム部50の第1カム面51のガイド軸57側の端縁から第3軸線L3方向に延びる平坦状の底面97に対応する幅を有し、第4軸線L4に沿って延びる平面である。
図32は、原動カム部材8aの操作によって脛骨スリット部材2がカットガイド装置3に固定された状態を示す図であり、図33は原動カム部材8aの操作によって脛骨スリット部材2のカットガイド装置3への固定状態を解除する途中の状態を示す図であり、図34は原動カム部材8aの操作によって脛骨スリット部材2のカットガイド装置3への固定状態が解除された状態を示す図である。
図32(1)に示されるように、操作レバー65を水平にした状態では、原動カム部62の第1カム面91には、ばね部材58のばね力によって、従動カム部50の第1カム面51が当接して、嵌合部材10の矢符C2方向への下降が阻止され、図32(2)に示されるように、嵌合部56が嵌合凹部4に嵌合して、脛骨スリット部材2はカットガイド装置3に固定された状態に維持される。
図33(1)に示されるように、操作レバー65を水平から矢符E2方向に操作すると、従動カム部50の第1カム面51には、原動カム部62の第3カム面93から第2カム面92を経て第1カム面91が臨み、従動カム部50がばね部材58のばね力に抗して矢符C2方向へ押下げられ、図33(2)に示されるように、嵌合部56は嵌合凹部4から離脱を開始し、脛骨スリット部材2はカットガイド装置3に対して半固定状態となる。
さらに操作レバー65を、図33(1)および(2)の途中状態から矢符E2方向に操作して、図34(1)に示されるように、ほぼ鉛直下方まで移動させると、原動カム部62の第1カム面91が従動カム部50の底面97に対向して、従動カム部50がばね部材58のばね力に抗して矢符B2方向に押し下げられる。これによって、嵌合部56は嵌合凹部4から完全に離脱し、脛骨スリット部材2のカットガイド装置3への固定状態が解除され、この状態が維持される。なお、操作レバー65を前述の矢符E2方向とは逆に矢符E1方向へ操作すると、嵌合部材10をばね部材58のばね力によって矢符B1方向へ上昇させ、再び脛骨スリット部材2のカットガイド装置3への固定位置に嵌合部56を復帰させることができる。
以上のように本実施形態では、操作レバー65の矢符E1,E2方向への回転操作によって、原動カム部材8aを同方向へ回転させて、嵌合部材10固定位置および固定解除位置に移動させることができるので、術者の操作レバー65の操作量が少なくて済み、脛骨スリット部材2のカットガイド装置3からの取付けおよび取外し作業などの術中作業の円滑化および容易化を図ることができる。
図35および図36は、本発明のさらに他の実施形態を示す一部の拡大斜視図である。なお、前述の実施形態と対応する部分には、同一の参照符を付す。前述の実施形態の嵌合部56は、半球状に形成されたが、本発明の他の実施形態では、図35に示されるように、四角柱状であってもよく、図36に示されるように、円錐台状であってもよい。このような嵌合部56を備える人工関節用手術器具においても、前述の実施形態の人工関節用手術器具1,1aと同様な効果を奏することができる。
1 人工関節用手術器具
2 脛骨スリット部材
3 カットガイド装置
4 嵌合凹部
5 底面
6 接触面
7 カットガイド装置
8 原動カム部材
9 従動カム部材
10 嵌合部材
11 脛骨
12 スパイクロッド
13 アンクルクランプ
14 スリットガイド体
15 主軸
16 主軸案内部材
17 アンクルクランプ保持部材
41 基部
42,42a 原動カム部
43 把持部
44 ガイド孔
45 開口
46 操作案内表示部
47,51 第1カム面
48,52 第2カム面
49,77 基部
50,50a 従動カム部
56 嵌合部
57 ガイド軸
58 ばね部材
59 収容孔
60,76 軸孔
71 ボールトライアル
72 ネックトライアル
73 ブローチトライアル
74 大腿骨
75 軸部
78 固定爪
79 案内軸
80 可動体

Claims (6)

  1. 関節の一部または全部を人工関節に置換する手術において、前記関節に止着して用いられる、嵌合凹部を有する手術用部材と、
    手術用部材に、予め定める第1軸線に沿って移動自在に設けられる、前記手術用部材が接触する接触面を有する本体と、
    前記本体に変位可能に保持される基部と、前記基部に設けられ、変位する方向に臨むカム面が形成された原動カム部とを有する原動カム部材と、
    前記原動カム部材の変位に応じて、前記原動カム部によって押圧される従動カム部を有し、該従動カム部が押圧されることによって、前記第1軸線に垂直な第2軸線に沿って移動する従動カム部材と、
    前記従動カム部材に固定される嵌合部材であって、前記従動カム部材の前記第2軸線に沿う移動に応じて、前記本体の前記接触面から突出して前記嵌合凹部に嵌合した嵌合位置と、前記本体の前記接触面から前記本体内へ退避して前記嵌合凹部から離脱した離脱位置との間で変位自在な嵌合部を有する嵌合部材とを含み、
    前記手術用部材は、前記嵌合部が前記嵌合位置に配置された状態ではロック状態となり前記本体に固定され、前記嵌合部が前記離脱位置に配置された状態では、ロック状態が解除され、前記本体から取外し可能となることを特徴とする人工関節用手術器具。
  2. 前記原動カム部および前記従動カム部の少なくとも一方は、前記第2軸線に垂直な仮想一平面に平行なカム面を有することを特徴とする請求項1に記載の人工関節用手術器具。
  3. 前記嵌合部は、前記嵌合凹部に嵌合する表面が半球面の一部を成すことを特徴とする請求項1または2に記載の人工関節用手術器具。
  4. 前記嵌合部が前記離脱位置から前記嵌合位置に変位する方向にばね付勢されるように、前記嵌合部材に装着されるばね部材をさらに含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の人工関節用手術器具。
  5. 前記基部は、前記本体に、前記第2軸線に交差する方向に直線変位可能に保持された長手状部材から成り、前記原動カム部は、前記長手状部材の長手方向一端部に設けられることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の人工関節用手術器具。
  6. 前記基部は、前記本体に、前記第2軸線に交差する軸線まわりに回転変位可能に保持された一対の円板状部材から成り、前記原動カム部は、前記一対の円板状部材間に設けられることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の人工関節用手術器具。
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