JP2993735B2 - 偏平な熱間圧延薄鋼ストリップの製造装置およびその製造方法 - Google Patents

偏平な熱間圧延薄鋼ストリップの製造装置およびその製造方法

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JP2993735B2 JP3517510A JP51751091A JP2993735B2 JP 2993735 B2 JP2993735 B2 JP 2993735B2 JP 3517510 A JP3517510 A JP 3517510A JP 51751091 A JP51751091 A JP 51751091A JP 2993735 B2 JP2993735 B2 JP 2993735B2
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野 本発明は、薄鋼ストリップの製造装置および方法に関
し、特に連続鋳造のままの無端鋼材スラブを用いて仕上
厚1.8ミリ未満の連続かつ偏平な熱間圧延薄鋼ストリッ
プを連続形成するための装置およびその方法に関するも
のである。
背景技術 鉄の形成および整形方法が、数多く知られている。そ
の一つは、連続鋳造として知られている方法を利用して
いる。溶湯を直接注いでスラブ、ブルーム、ブランク、
またはビィレット等の中間形状にするこの方法は、鋼材
のインゴットの伝統的な鋳造およびその後の所望製品へ
の加工に比べ、数有る中で、ある製鉄設備の必要性を除
去あるいは減少させるので、その適用範囲は、拡大して
いる。
従来技術の連続鋳造では、150mm〜300mm厚で、厚さ30
00mmまでの鋼材のスラブを製造していた。これらのスラ
ブは、加工の詳細に応じて、様々な長さの鋼片に切断さ
れた。その材料から偏平な圧延鋼ストリップを製造する
には、スラブ毎に、再加熱され、一個以上の粗引き熱間
圧延機を通され、更に約2.5mmの厚さに圧下する一つ以
上の熱間圧延スタンドを通された。必要により、スラブ
は、少なくとも一回、通常は数回、更に厚さの圧下をす
るために、圧下/仕上冷間圧延スタンドを通された。
従来方法の圧延部において鋼ストリップは、圧下され
るので、それを更なる圧下のためにめ圧延スタンドに入
れることは、困難であった。鋼ストリップは、各圧延ス
タンドに低速で入れられてから加速された。鋼ストリッ
プの後端まで出来るだけ早く近づこうとすることは、端
部が熱間圧延スタンドに入る時までに最も冷めるとの理
由から、大切であった。
連続鋳造のままのスラブから別々のスラブを作る必要
性は、従来装置に結合される様々な非類似の種類の機械
の入出力速度上、明確で不可欠であった。周知の熱間圧
延スタンドの技術では、粗引き仕上げ圧延スタンドを、
周知の連続鋳造装置の連続出力速度に合わせることは出
来きず、完全な連続運転が妨げられていた。ロールの火
割れを回避し、熱損失の最小化に特に必要な熱間圧延機
の被要求高速度は、製鉄技術の当業者によっては従来の
装置と簡単には調和し得なかった。
より一層の圧下を妨げるシステムの問題の1つは、高
温鋼ストリップが、1個の処理部から次の処理部に速く
移動し過ぎると、制御が極めて困難になるということで
あった。別々の高温スラブ処理の別の問題は、圧延スタ
ンドのロール間隙を通り抜けることにあった。その操作
は、個別のスラブごとに実行される必要があった。
それは、圧延スタンドのすべてを開き、次に、圧延ス
タンドのすべてが閉じられるまで、スラブの後端からス
ラブのヘッド即ち前端の方へ、各圧延スタンド順次閉じ
る必要があった。各スラブにわたり起こる熱損傷のた
め、熱損失が鋼材の加工不能点に達する前に圧下をもた
らすように、所望の熱間圧延定常状態速度より高速で圧
延をもたらす圧延スタンドの連続加速が必要とされた。
別々のスラブからの熱損失は、重大な問題であった。
なぜなら、スラブの後端が急速に冷えて、それが最後の
数個の圧延スタンドに達する前に、しばしば最適な熱間
圧延温度より低くなったからである。この問題を最小限
に抑えるために、熱間圧延スタンドは、常に加速、また
は、口語体で述べるならば、“ズーム”する前述の能力
をもつ必要があった。略述すれば、別々のスラブは、非
常に低い速度で個々の圧延スタンドに進入し、所望の熱
間圧延速度を超える速度に、できる限り迅速に加速する
必要があった。熱間圧延機のすべてを通って別のストリ
ップの後端にできる限り急速に近付こうとするために、
急速な加速、即ち“ズーム”が実行された。そのような
試みは、どのような温度降下をも平均化し、金属が加工
不能になるレベルまで熱損失を避けるためである。各圧
延スタンドが“ズーム”するためには、完全に連続な定
常状態熱間圧延プロセスが、実行し得た場合に要求され
るよりもかなり上の馬力の速度を持つ電動機が必要であ
ることが立証された。後端の冷却を最小限に抑えて、圧
延スタンドにより要求された加速レベルを減少する熱保
有環境を提供するために、最初の圧延スタンドの上流で
のコイル箱の使用は、“ズーム”の必要に対し、従来技
術によりもたらされた最良の解決法であった。コイル箱
のかなりの出費は、しかし、電動機費用をどのように節
約してこれを相殺してしまう。しかし、幾分少ないが、
利用設備のための操業費は、まだ、所望または許容の限
度を依然超えるものであった。
圧延スタンド内の鋼材の送り技術は、マニピュレーシ
ョンの技術も要した。数個の圧延スタンドが閉じられた
後、特に、ラインを下る各ストリップの速度は“ズー
ム”し、それらの設計された通りの圧下を行っていた。
ストリップの厚さの理論的な最小値は、1.5mm未満と
もなり得るが、従来技術のかなりの欠点により、達成可
能な熱間圧延厚は、せいぜい、1.8mmから2.5mmまでにさ
れた。更に薄い厚さを要する応用面では、鋼材は、熱間
圧延完了の後に、焼きなまされ、酸洗いされ、それから
最終の厚さに冷間圧延される必要があった。時間とエネ
ルギーを消費する補助的なプロセスは、膨大な資本支出
を要した。
連続鋳造装置と圧延機の関連の一般的な記述は、“ロ
ーリング ミル シェープ アップ(Rolling Mills
Shape Up)”アイアン エイジ(Iron Age)(1990年
8月)、ページ16[この刊行物およびその開示は、本発
明の従来技術ではない]。
連続鋳造装置と圧延機の多くの形態は、完全連続鋳造
仕上げの平坦圧延薄鋼ストリッププロセスを開発しよう
として実験された。粗圧下レベルに期待された様々な圧
延機形態のなかには、いわゆる、独特な形態の支持構造
のまわりを作業ロールが周回する、いわゆるプラネタリ
式圧延機タイプがあった。
“プラッツェルのプラネタリ式圧延機”として知られ
るプラネタリ式圧延機は、1950年代の後期および1960年
代の前期に開発された。それは、合衆国特許証番号、U.
S.2,975,663;2,960,894;さらに、2,709,934に一般的に
説明されている。プラッツェルのプラネタリ式圧延機
は、50mmから100mmまでの厚さをもつ鋼材スラブを受け
てプラネタリ式に構成されたロールによって、おおよ
そ、20mmの厚さから約3mm〜6mmまでの厚さに鋼材スラブ
を圧下できる、駆動ローラを有する圧入圧延機である。
それは、主に50mmから100mmまでの厚さのスラブの連続
鋳造が、達成し得なかったため、商業的に成功した装置
とは云えなかった。
プラッツェルのプラネタリ式圧延機を利用するための
従来技術は、また、重大な欠点を示した。公知の連続鋳
造技術から利用可能な厚い別のスラブが用いられた時、
プラッツェルのプラネタリ式圧延機への圧入により、鋼
ストリップの大きい供給舌すなわち供給前縁は、最初お
よび圧延機が、最終の所望の圧下が得られるまでねじ込
まれた(調整された)時に生じた。通常、供給舌をトー
チ切断で、ストリップの前端からそれを離して、プロセ
スラインから上方に、下方に、または横方向に処分する
ことにより、この供給舌を処分することが必要であっ
た。圧延ストリップ製品の場合、個々のスラブから無駄
になった金属量は、プロセスの溶解屑にリサイクルされ
るけれども、特に、関連の、資本と操業費が、要因とし
て含められたときには、相当あった。
高温鋼ストリップシステムを含む、プラッツェルの圧
延機との連続鋳造装置の提案された従来の結合方式は、
結合の一部としての連続熱間圧延機技術は、含んでいな
かった。例えば、クルップ(Krupp)/プラッツェルの
プラネタリ式圧延機は、連続鋳造装置と結合される時、
高温鋼ストリップ圧延機に、単一パスで最高98%の圧下
を与えた。ムエンカ(Muenker)その他による、「クル
ップ/プラッツェル プラネタリミル(Krupp/Platzer
Planetary Mill)、“エボルーション、デザイン
アンド オペレーティング エクスペリエンス イン
フェラス アンド ノンフェラス プラクチス(Evolut
ion、Design and Operating Experience in Ferro
us and Non−Ferrous Practice)”(1969年2
月);フリンク(Fink)その他、“エコノミック アプ
リケーション オブ ホット ロールド ストリップ
(Application of the Krupp/Platzer Planetary
MillFor the Production of Hot Rolled Stri
p)”アイアン アンド スチール エンジニーア(Iro
n and Steel Engineer)、1971年1月、ページ45;ク
ッパ/プラッツェル プラネタリ ミル−ア ホット
ストリップ ミル ウィズ シックネス リダクション
オフ アップ ツウ 98%(Kupp/Platzer Planetar
y Mill With Thickness Reduction of up 98
%)(1987)。開示の圧延機は、伝えられるところで
は、薄スラブ鋳造のために構成された従来の連続鋳造プ
ロセスを有していた。このプロセスでは、従来のくせ取
りロールを通して鋳造されたままのスラブをトンネル型
の保持炉に供給した。鋳造されたままのスラブは、保持
炉の出て、プラッツェルのプラネタリ式圧延機の圧延間
隙内に進んだ/与えられた。(普通、主要な錆落とし
は、供給ローラーに先行し、第2の錆落としは、プラッ
ツェルのプラネタリ式圧延機への進行/供給に先行し
た。)プラッツェルのプラネタリ式圧延機は、一回のパ
スにおいて、その開始の供給スラブを、鋳造されたまま
で、癖取りされた場合の厚さから、最高98%までの仕上
げ厚に圧下した。結果として生じた高圧下圧延鋼ストリ
ップは、ローラーテーブルの上へ圧延機から、標準ピン
チロールスタンドにより放出された。このピンチロール
スタンドは、ロール間隙とピンチロールの間の張力を維
持するものであった。切断と従来の地下多ロール巻取り
機による巻回により、開示のプロセスは、完了した。
この構成に代わる構成としての、プラッツェルのプラ
ネタリ式圧延機は、その開始時の、鋳造され、くせ取り
された厚さから最高98%まで供給スラブを圧下する。
標準的なピンチロールスタンド/テンションローラ結
合体によってプラッツェルの圧延機から放出せずに、こ
の代わりの構成は、1個または2個の、4重式仕上げ圧
延スタンド、特に、平面度を高めて、小さな公差を達成
するために、開示されたカルップIGCロールギャップ制
御系を備えた圧延を利用する。1個または2個の、4重
式仕上げ圧延台の形態が与えられた時に、保有される熱
が不十分であったので、どのような可能な仕上げ圧下
も、大したものにはならないように、鋼ストリップへの
追加熱源は、提供されなかった。
ムエンカその他の論文は、更に詳細に、1個または2
個の仕上げ圧延機と供給されたプラッツェルのプラネタ
リ式圧延機の構成の一部を説明した。しかし、連続鋳造
のままの無端スラブと結合した、そのような構成を使用
することは、教示してない;ムエンカ等は、別々のスラ
ブとのみ使用される圧延機を開示した。ムエンカ等は、
プラッツェルのプラネタリ式圧延機が、粗引き圧延スタ
ンドとして役立つ、大トン数の取扱いの場合に有益なも
のとして、この代わりの構成を説明した。図15と付随の
本文は、12個の水平スタンドと6個の垂直スタンドを利
用した従来の熱間圧延機と、150トン/時間の生産速度
を与える6個の水平スタンドと2個の垂直スタンドを備
えたプラッツェルのプラネタリ式圧延機の粗引きスタン
ド/仕上げ列構成とを比較した(ページ8〜10;図1
5)。ムエンカ等は、10mmから20mmまでの厚さを有する
粗鋼ストリップのプラッツェルのプラネタリ式圧延機か
らの産出寸法を明らかにした。
フィンク等は、連続スラブキャスターと様々な下流の
圧延装置との結合したプラッツェルのプラネタリ式圧延
機の使用を扱った。そこで論じられた連続スラブキャス
ターとプラッツェルのプラネタリ式圧延機の結合におい
て、フィンク等は、個々隣接または別々の連続鋳造スラ
ブをプラッツェルの圧延機(ページ48)に圧入するため
に用いられる供給ロールが、20%の圧下を生じ、そし
て、要求された最終の厚さに依存して、圧延機が1個の
パスでの80%から98%までの圧下を起こすことに特に言
及した。図4VIは、炉とプラネタリ式圧延機の結合を説
明し、再度、プラッツェルのプラネタリ式圧延機が、不
特定数の垂直および水平の仕上げ圧延スタンドから成っ
ている、5個ないし7個のスタンド仕上げ列の上流の粗
引き圧延台として操作された。
プラッツェルのプラネタリ式圧延機の外に、商業規模
で用いられた唯一の他のそのような圧延機は、センドジ
ミールのプラネタリ式圧延機であった。センドジミール
のプラネタリ式圧延機は、合衆国特許証番号第2,932,99
7号;同第2,978,933号;同第3,049,948号;同第3,076,3
60号;同第3,079,975号;同第3,147,648;同第3,138,979
号;同第3,210,981号;同第3,533,262号;さらに、同第
3,789,646号を含む多くの合衆国特許において一般に記
載明されている。
プラッツェルのプラネタリ式圧延機とセンドジミール
のプラネタリ式圧延機の差異は、当業者の一人に公知で
あったし、また、現在もそうである。実際の応用面で
は、容認できる圧延製品を生産するために、最低約120m
mのセンドジミール圧延機のための供給スラブの最小の
厚さが必要であるということが知られていた。
一定の幅では、これは、プラッツェルのプラネタリ式
圧延機技術が要する最小厚を大いに越えていた。センド
ジミールプラネタリ式の圧延機から排出圧延鋼ストリッ
プが、平らでなく、鋼ストリップを平坦にするために、
追加の仕上げ圧延機を要する圧延方向において、著しい
扇形切欠きまたはリップルを示すことが、またよく知ら
れていた。プラッツェルの技術との比較において、セン
ドジミールのプラネタリ式圧延機が平らな鋼ストリップ
を提供することが不可能なことは、これらの種類のプラ
ネタリ式の圧延機どうしの構成の差異の直接的な結果で
あった。センドジミールのプラネタリ式の圧延機は、回
転ビームを含むが、プラッツェルのプラネタリ式圧延機
は、静止の後援ビームを使う。センドジミールの圧延機
を通る金属の流れにより、回転ビームのため、扇形切欠
きまたはリップルを付けられた鋼ストリップが生じる。
鋼ストリップのゆがみがない圧延中に、プラッツェルの
プラネタリ式圧延機の静止の後援ビームは、金属流量を
設定して、非常にわずかな、長手の鋳造/圧延方向の長
波が、時折、結果として生じるようにする。
プラッツェルのプラネタリ式圧延機技術とセンドジミ
ールプラネタリ式の圧延機技術の間の固定ビームと回転
ビームの差異のために、プラッツェル技術を使用すると
他の利点が与えられる。すなわち、静止の後援ビームの
ため、圧延プロセスによってスラブに(鋳造/圧延方向
を横切る)横断方向のあるプロフィルを提供すること
が、ビームへの様々な挿入物の使用によって、可能であ
る。そのような選択された挿入物によって、プラッツェ
ルのプラネタリ式圧延機は、より遠くの下流での処理の
ため生成スラブへ最適な輪郭に提供できる。この場合、
プラネタリ式の圧延機での圧下の後に産出シートの輪郭
形成に与えられた、付加的な圧延スタンドの必要はな
い。
プラッツェルのプラネタリ式圧延機は、また、ロール
間隙を閉ざして初期の進入の厚さの最適化および通り抜
けの後の走行圧下の増大を考慮する、調整が可能であ
る。これに対して、センドジミールのプラネタリ式圧延
機の鋼材の初期の進入は、調整ができない;それは、圧
延機サイズ自体により確立されるので、変えることはで
きない。
操業費と保守については、センドジミールのプラネタ
リ式圧延機を使用すると、費用は、より大であった。こ
れは、主に、プラッツェルのプラネタリ式圧延機にわた
るロール間隙の摩擦の差異のためである。センドジミー
ルのプラネタリ式圧延機の形態のため、作業ロールと圧
延されるスラブとの間にはかなりの摩擦がある。これ
は、プラッツェルのプラネタリ式圧延機に比較して、作
業ロールの摩耗を増大し、パワー消費、およびモーター
の寸法決め条件を増大させる。プラッツェルのプラネタ
リ式圧延機では、作業ロールとスラブとの間に摩擦がほ
とんどない;遭遇する主たる摩擦は、中間ロールのベア
リングの摩擦である。その結果、作業ロールの寿命が長
く、操業費および資本がセンドジミールのプラネタリ式
圧延機のそれより、低くなった。
センドジミール、“スラブ連続鋳造システム”、アイ
アン アンド スチールエンジニア、1986年10月、ペー
ジ36は、提案になるセンドジミールのプラネタリ式圧延
機の配置を説明し、そして、いくつかの連続鋳造/プラ
ネタリ式の圧延機、および薄いスラブキャスター(ハツ
ェレット(Hazelett))/プラネタリ式の圧延機結合
(図8−9を参照)を例示した。センドジミール(図
1)により説明された基礎的なプラネタリ式の熱間鋼ス
トリップ圧延機のレイアウトは、スラブをプラネタリ式
圧延機のロール間隙に供給するために使用された供給ロ
ールに先行するエツジヤと錆落としから成っていた。セ
ンドジミールのプラネタリ式の圧延機からの下流での離
脱は、テンションロールの組を通って作動する平滑仕上
げ圧延機によりもたらされた。ランアウトテーブル、ピ
ンチロール、および回転式コンベヤ巻取り機は、開示し
た設定を完成した。
(平滑仕上げ圧延機は、この用語は、当業者の一人に
より理解されるが、供給鋼ストリップに10%より少ない
圧下を与える。通常の使用法において、“平滑仕上げ”
圧延機は、ほぼならし装置として機能するが、そのプロ
セスの一部として、最大限3%〜5%の圧下を起こ
す。) センドジミールのプラネタリ式圧延機は、1個のパス
で95%の圧下が可能であると述べられた。供給ロール
は、“スラブを押し、プラネタリ式のロール内へガイド
を介して、小さい圧下を起こさせて入れ、そこで、主な
圧下を達成する・・・”(ページ36)。また2個の高供
給ロールの1組または2組が、開示された(ページ36−
37;図2)。センドジミールは、次の如く教示した:プ
ラネタリ式の圧延機は、「連続的に操作されるべきもの
であり[別々の]スラブが、互いに突き合いながら供給
され、さらに、連続、高温、高熱投入炉は、圧延機と縦
に配置されていることを教えた。スラブ温度は、精密な
限界内で一定に保たれることができ、仕上げの鋼ストリ
ップの精密な標準寸法制御は容易に得られる。実際、商
業的冷間圧延公差は、どのような長いまたは重い先端、
または後端なしに熱間圧延機から、端と端を繋いで、直
接得られ得る。平面仕上げスタンドでの自動的な標準寸
法制御の場合、更に細かな調整が得られる」(ページ3
7)。この構成では、センドジミールは、直接連続キャ
スターから、連続的に鋳造されたままの無限のスラブ鋼
を直接使った、完全連続プロセスを明確には開示しなか
った。しかし、代わりに、別々のスラブと使用されるシ
ステムを記述した。
伝えられるところでは、センドジミールは、また、プ
ラネタリ式の圧延機と結合された連続鋳造装置の実験的
タンデム操作を開示した。
キャスターおよびプラネタリ式の圧延機の実験的タン
デム操作20年以上前は、すでに、炉の全体の熱を高温コ
イル(図8)に変換する目的でスラブを連続的に圧延す
る試行がされていた。多くの冶金学的な、処理、再加
熱、および表面問題が表れた。キャスターの産出物を平
衡させることは、ランアウトテーブル上でのスラブの処
理、炉への進入、およびプラネタリ式の圧延機と巻取機
の操作とともに難しいことが証明された。
ドイツでは、2 1/2インチx17 1/2インチ[50mmx43
5mm]の初期の鋳型サイズが試された。このサイズは、
小さすぎ、鋳造速度は、遅過ぎ、成功した熱間圧延は、
下流で行われた。4fpmから5fpmまで[1.5m/分]のスラ
ブ速度では、スラブ縁は、圧延機に進入する時に黒かっ
た。しかし、すべてが適当に作業していた時には、80イ
ンチのODコイルが生産された。
次に、合衆国において圧延機と結合され、高トン数
の、立証された連続キャスターは、16fpmから18fpmまで
の[5m/分]速度で圧延機に進入するスラブを提供し
た。熱平衡は正確であり、60トンの高温コイルは、実験
的に生産された。
3番目の試行において、オーストリアでは、目的は、
キャスターと縦列に背面合わせに、プラネタリ式の圧延
機を配置し、加熱炉を除去するが、均等化フードおよび
可能ならばエッジ再加熱装置の使用を考慮することであ
った。この計画は、キャスターからのダミー棒ヘッド
が、プラネタリ式の圧延機を通り抜けて、巻取機のすぐ
前方のフライイングシァーによる切断可能なることをを
条件とした。実験は、鋳込セクションに直接作られたプ
ラネタリ式のロールバイトによって実施され、圧延機の
圧下は、要求された標準寸法を達成するために、ブロッ
クで来る。実験は成功であった;ダミー棒ヘッドの後方
のテーパー付きセクションは、金属のほんの少量しか屑
鉄にはならないということが立証された。
将来の新しい試行は、過去の経験を利用し、同時によ
り新しいタイプのキャスターからのより薄い鋳造初分で
の加工を可能にすることである。例えば、圧延機は、25
0インチ[50x1250mm]および1−1/2x50インチ[37x125
0mm]の連続的鋳造部分を圧延するために、考察の下に
ある。
しかし、両システムは、特別な製品用に3インチほど
の厚い鋳造部分を圧延可能である。
ページ39図8は、連続キャスターと均等化炉の間にス
ラブ切断ステーションを含んでおり、センドジミールの
プラネタリ式圧延機に対し、開示の供給シーケンスを開
始して、再び、連続鋳造/プラネタリ式圧延機結合には
連続鋳造されたままの無端の鋼スラブが存在しないよう
にした。
明白に、それらの構成についてのセンドジミールの教
示は、すべて、それらの別々のスラブの主要な源が連続
鋳造装置であっても、別々の非連続スラブの圧延に関す
るものであった。
センドジミールは、厚いスラブ用のハゼレット(Haze
lett)キャスタ/プラネタリ式圧延機結合方式も開示し
た(ページ40〜41、図9)。このハゼレットキャスタ
は、〔平滑仕上げ圧延機を伴うプラネタリ式圧延機に進
入する前に再加熱炉を通過する〕2インチ[50mm]厚ス
ラブを生産するために使用される。
鋼ストリップは、公称の厚さ0.150インチ[3.8mm]
で、プラネタリ式圧延機から、および公称の厚さ0.135
インチ[3.4mm]で、平滑仕上げ圧延機から退去する。
スラブは、24.5fpm[7.3m/分]でハゼレットキャスタか
ら出で行き、スラブは、327fpm[98m/分]でプラネタリ
式圧延機を、そして、364fpm[109m/分]で平滑仕上げ
圧延機を出て行く(ページ40)。
センドジミールは、数と機能の両方について、任意選
択の下流平滑仕上げ圧延機の詳細事項を次の如く扱っ
た: 平滑仕上げ圧延機−−プラネタリ式圧延機から下流で
は、1個以上の平滑仕上げ圧延機を含んでいることが望
ましいかもしれない。それは、たとえば、次の様な要因
に依存する。もし製品が簡単か、または精巧ならば、高
温鋼ストリップが直接用いられるか、または冷間圧延さ
れるかどうか、鋼材生産において、冶金上の清潔性また
は低いコストの要求が強い場合、鋼材が、低合金高強
度、高合金、シリコン、またはステンレスなど、特別な
種類であるかどうかによる。平滑仕上げ圧延機を含むこ
とを決定する場合には、プラネタリ式圧延機の後での大
きな圧下への必要は、追加の投資額、高温鋼ストリップ
の品質を比較考量されなければならない。
平滑仕上げ圧延機で10%圧下をすれば、多くの用途、
例えば、亜鉛めっき鋼材に十分であるかもしれない。35
パーセントから50パーセントまで圧下すれば、明るい反
射が表面細部を強調する構成を形成するために用いられ
る、高温鋼ストリップに適切なものとなろう。
普通、簡単な二重式圧延機は、10パーセントから12パ
ーセントまで圧下を達成し、スカラップのほとんどを取
り除くことができよう。三重式圧延機は、最高20%まで
の圧下を与えるが、作業ロールが摩耗すると、この解決
法は、20時間連続に動作する圧延機の場合、疑わしくな
る。これは、また、日本冶金KKの68インチの広大な設備
で用いられた四重式と六重式などの圧延機にあてはまろ
う。これらの2個の種類の圧延機は、30パーセントから
35パーセントまでの圧下を達成し、良好な形を提供でき
たが(特に六重式)、作業ロールの摩耗とロールの取り
換えの必要により、長連続運転の場合、それらの用途
は、制限されよう。
平滑仕上げ圧延機の後方には、フライイングシァーと
巻取機があるものとする。巻取機は、回転コンベア型の
ものとすることができ、または、2個の別々な巻取機を
使用して、鋼ストリップの不断の流れを扱うことができ
る。
鋼ストリップがせん断によって分けられる時には、後
端は、次のコイルから加速されて離れなければならな
い。停止せずに、前端が巻取機に捕捉されるようにする
ため、10ftから15ftまでのギャップ[3m〜4.5m]が、望
ましい。
ページ41〜42。言及した結合で使われた三重式、四重
式、および六重式の圧延機の作業ロール摩耗の問題は、
まったく明らかに重大であった。持続時間で20時間から
24時間またはより長時間に近づく、鋳造キャンペーンを
取り入れる、どのようなシステムでも、センジドジミー
ルの開示した操作可能な期間を、明らかに越えてしま
う。
逆転圧延機での断続的な圧延は、薄板部鋳造システム
のこの問題を解くために、センドジミールにより明らか
にされた。そのシステムが作動するためには、センドジ
ミールは、逆転圧延機は、相当な速度とパワーを持つ精
巧で、高価な電気装置を要するということを示した。も
し断続的な圧延機の連続操作が求められるならば、2個
の高温コイル箱、およびそれらに付随する相当な資本が
必要となろう。逆転圧延スタンドは、その場合、四重式
または六重式の圧延機、または二重式の圧延機にするこ
とができよう。これにより“個々の仕上げパスでより大
きな圧下、および、薄い板厚(例えば、0.040インチ)
[1.016mm]および高い厚さ精度が得られる。” 提案されたセンドジミールのプラネタリ式圧延機設備
は、1個または2個の平滑仕上げ圧延機を使用しようと
するもので、その平坦仕上げ圧延機は、三重式ないし四
重式の圧延スタンドを有し、14%および20%の圧下(1
個の平滑仕上げ圧延機)、または、26%の圧下(最初の
圧延機)、23%の圧下(2番目の圧延機)をもたらす
が、これは、二重式、三重式の圧延スタンドが使われた
時である。16%および20%(1個の供給ロール)、また
は22%(最初の供給ロール)、28%(2番目の供給ロー
ル)の上流の供給ロールの圧下も、行われたと述べられ
た。組み合わされた2個の供給ロール/2個の平滑仕上げ
圧延スタンドは、その称するところに従って構成された
1つの形態であった。
プラッツェルおよび/またはセンドジミールのプラネ
タリ式圧延機に関する従来技術の教示のどれも、完全な
連続プロセス(さらなる処理、特に、冷間圧延なしに、
どのような個別のスラブも使用せずに製品製造での直接
的な使用を可能にする標準寸法/厚さおよび物理的な特
性の連続鋼ストリップに、連続鋳造されたままの無端ス
ラブが連続的に変換されるプロセス)を開示しなかっ
た。各場合に、開示された構成は、完全連続操作を構成
せず、さらに、製品鋼ストリップの必要な厚さおよび物
理的特性を達成するために、熱間圧延による十分なプラ
ネタリ式圧延機後の圧下は提供しなかった。
ムエンカその他、フィンク(Fink)その他、及びセン
ドジミールの教示にもかかわらず、実際は、一部これら
の教示のため、従来技術は、鋼ストリップの幅と厚さ、
必要な操業効率と品質、利用可能な資本および操業コス
ト(利用設備を含む)の実際の製造条件の下で商業規模
で機能する、高温圧延鋼を製造するための完全連続シス
テムと装置を求め続けていた。これらの開示のどれも、
鋼鉄製造技術の当業者一人に、1つの無端プロセスで薄
鋼ストリップへ連続鋳のままの鋼材スラブを処理する経
済的生産速度で定常状態操作可能な連続システムを所有
させるに至らなかった。
ムエンカその他、フィンクその他、及び、センドジミ
ールの論文の含蓄内容または論述に反して、別々のスラ
ブは、簡単には、互いに突き合わされず、プラネタリ式
圧延機に圧入できなかった。連続する別々のスラブの後
端(先導スラブ)対前端(後のスラブ)の直角の突き合
わせ配列が、プラネタリ式圧延機に一貫して供給される
ことはないであろう。先導スラブの後端に後続スラブの
前端を乗せるように結合して乗り上げるか、または、進
入により折り畳まれることは、あり得よう。圧延機への
損傷は、生じ、またはスラブの損傷が起こるであろう。
スラブの前縁と後縁は、たとえば、冷却されたスラブの
加工によって成型され操作可能なプロセスを作る。その
プロセスでは、連続鋳造されたままのスラブを真似るよ
うに、スラブ同志が係合される。山形の形態は、好適で
あり、先導スラブの後端は、矢印の後端と似た雌形を帯
び、後続のスラブの前端は、矢印の頭に似た雄型を帯び
ていた。これにより、プロセスへ相当なコストが付加さ
れ、商業的で受け入れ不可能なレベルまで処理時間が増
大した。
従来技術の断続システムの一連の別々のスラブの使用
により、圧延機の下流において別の問題が生じた。ラン
アウトローラーテーブルは、高温鋼ストリップを、地下
多ロール巻取機およびその関連したピンチローラーのほ
うへ移送しなければならない、ローラーとエプロンから
成っている。別々の鋼ストリップの前端が、テーブルを
越える移動を始めると、鋼ストリップの厚さ、鋼ストリ
ップ速度、および鋼ストリップが遭遇する摩擦が、鋼ス
トリップを断続的に固定及び解放し、曲がり、ゆがみ、
および、歪みを起こし、最悪の場合は、ランアウトテー
ブルから鋼ストリップを飛びださせてしまう。これによ
り、鋼ストリップへの損傷が生じ、またはテーブルコッ
ブルの場合には、完全な損失を生じてしまう。従って、
テーブルを下って鋼ストリップをピンチロールと地下多
ロール巻取機に移送することは、これらの問題を覚悟の
上で行うことになる。別々のスラブ処理の場合、ピンチ
ローラーを介するこの移送、および供給は、すべての新
しい別々の鋼ストリップによって繰り返されなければな
らず、鋼ストリップが損傷し欠陥あるものとなり、受け
入れ不可能なプロセス休止時間の発生が繰り返される危
険が生じることになる。
プラネタリ式圧延機、熱間圧延機、および冷間圧延機
をもつ連続鋳造装置の結合は知られていた。ハトグ(Ha
rtog)その他は、フウゴベンス グループ(Hoogovens
Group)B.V.に譲渡された、EP 0 306 076「メソ
ド アンド アパラタス フォア ザ マヌファクチャ
オブ フォーマブル スチール ストリップ(Method
and Apparatus For the Manufacture of Forma
ble Steel Strip)」、(1989年3月8日公開)にお
いて、0.5mmから1.5mmまでの厚さを持つ成形可能な鋼ス
トリップを生産するような結合数種を開示した(ページ
2、欄111.1〜3)。ハトーグ(Hartog)その他は、非
常に高品質のフェライト鋼の生産を要する、非常に特殊
化された用途に関するものであった。深絞りでのそのフ
ェライト鋼の使用は、このフェライト鋼の特別な冶金特
性に依存した。
ハトーグその他は、従来の鋼ストリップ生産方法を説
明した。伝えられる所によると、この発明は、以下の点
についての改善を求めるものであった: 薄鋼ストリップの生産において、従来、出発材料は、
150mmから300mmまでの厚さを持つ厚い鋼材スラブで、約
35mmの厚さである中間的なスラブを成形するために、10
00℃と1250℃の間の温度での加熱と均質化された後に、
粗引きされ、それから、数個の圧延スタンドから成る高
温鋼ストリップ仕上げ列で2.5mmから4mmまでの厚さに圧
下される。0.75mmから2mmまでの厚さを持つ鋼ストリッ
プの厚さの一層の圧下は、次に冷間圧延設備で起こる。
前もって酸洗いされた鋼ストリップは、多くの連結した
圧延スタンドにおいて、冷却潤滑油の付加によって冷間
圧下される。薄いスラブが鋳造され、そして、加熱と均
質化の後、高温鋼ストリップ仕上げ列に直接送られる方
法が提案されてもいる。
すべてのこの公知の提案された圧延方法は、断続的な
圧延のために開発されたものである。スラブの鋳造、ス
ラブの熱間圧延、および鋼ストリップの冷間圧延は、別
の設備でなされる。それらの設備は、利用可能な機械時
間の一部の間にだけ、効果的に用いられる。断続的な圧
延では、個々のスラブの出入、さらに、個々のスラブの
前端と後端の間で起り得る温度差を考慮することが、設
備の操作に必要である。これにより、複雑高価な方法を
もたらされることがある。
ページ2、段1,11.10〜38 ハトーグその他の発明に仮定された要点は、以下のと
きに、良い結果が得られるという発見であった。すなわ
ち、 シートを成形するオーステナイト領域での連続鋳鋼ス
ラブの熱間圧延後、薄シート(2mm〜5mm)のより一層の
圧延が、遅い速度(すなわち、1000m未満/分、なるべ
くなら、750m未満/分)で、起こるときである。ただ
し、この圧延は、フェライト領域、すなわち温度T1以下
(以下参照)にある場合である。なるべくなら、この圧
延は、300℃〜450℃での過時効を伴うことが望ましい。
結果としては、良好な機械特性と表面特性をもち、冷間
圧延を必要としない成形可能な薄シート鋼ストリップが
得られた。
ページ2、段2、11 35〜46 薄ストリップを生産するために、ハートグ(ハート
グ)その他により、以下のステップの連続プロセスでの
逐次実行が、開示された: (a)連続鋳造機械において、厚さ100mm未満の高温ス
ラブへ液状鋼の形成。
(b)オーステナイト領域、および1100℃未満におい
て、2mmから5mmまでの厚さをもつ鋼材へのステップ
(a)からの高温スラブの熱間圧延。
(c)ステップ(b)からの鋼材を300℃と、鋼の75%
がフェライトに変換される温度T1との間の温度への冷
却。
(d)ステップ(c)からの冷却された鋼材を300℃とT
1の間の上記の温度で、最低25%の圧下、なるべくな
ら、最低30%の圧下によって、圧延速度最高1000m/分で
圧延。
(e)ステップ(d)から圧延された鋼材をコイル状に
する。オーステナイトの75%が冷却時にフェライトに変
換される温度T1(℃)は、鋼の炭素の割合に対し公知の
関係、すなわち、T1=910〜890(%C)を有している。
ページ3、段3、11.5〜23 ハトーグその他は、公知の150mm〜300mmのスラブのか
わりに、そのプロセスが、連続鋳造装置構成の結果とし
て生じた節約によって、約50mmのオーダーの薄いスラブ
の鋳造を可能にしたことを強調した。ステップ(c)の
冷却ステップによってフェライト領域(ステップ
(d))での圧延からオーステナイト領域(ステップ
(b))の圧延の分離、これによる、いわゆる2相圧延
の回避は、変形速度とは良好な機械的特性とは独立に表
面特性を個々に達成するに重要であり、一定の他の技術
により必要と開示された速度操作より遅い速度操作を可
能にした(ページ2、段3、11.24〜52)。ハトーグそ
の他が、開示した、最高120トンの鋼材は、伝えるとこ
ろによると、連続鋳造装置の材料出力の事実上100%の
使用によりそれらのプロセスによって0.5〜1.5のシート
に連続的に鋳造でき、25トンの最大重量をもつ鋼材スラ
ブから始まる従来技術の断続的方法に比較して、申し立
てによると、より優れた結果が得られた(ページ2、欄
3、1.53〜段4、1.10)。
ハトーグその他のプロセスのフェライト冷間圧延(40
0℃〜600℃)部分は、最低25%の厚さの圧下を必要とし
た(ページ2、欄4、11.46〜48)。オーステナイト熱
間圧延ステップは、なるべくなら、プラネタリ式圧延機
を含む少数のステップでかなりの圧下をもたらすことが
よい。ハトーグその他は、プラネタリ式圧延機での“主
たる圧下”を教示し、その後、最高40%、10%から20%
までの圧延圧下が、“平滑仕上げ”圧延スタンドで使用
されて“鋼材の形を修正し、結晶構造を改善した”(ペ
ージ4、欄1.5、11.34〜43)ためである。プラネタリ式
圧延機と“平滑仕上げ”圧延機、製品平面度、粒径の間
の関係が、次のごとく述べられている。
圧延スタンドによる主たる圧下は、深絞り品質にとっ
て望ましくない、非常に細かい粒径をもたらす可能性が
ある。より優勢な圧延温度で最高40%の第二段階の小幅
圧下では、臨界の粒子成長〔細かい粒子をより多くの望
ましい粗い粒子に変換する〕をもたらす可能性がある。
プラネタリ式圧延スタンドは、シートの明るい波状パタ
ーンを形成する可能性がある。平滑仕上げ圧延スタンド
での一層の圧下によって、この波形を完全に除去するこ
とが、可能であるように思われた。もし熱間圧延の前
に、スラブが、最初に、均質化炉を通過させられて、85
0℃〜1000℃に、なるべくなら、約950℃の温度に保持さ
れるならば、最適な圧延条件が、プラネタリ式圧延スタ
ンドで達成できる。
ページ11、欄5、11.43〜58 図1〜3は、ハトーグその他の装置の数個の形態を開
示した。その各装置は、連続キャスターを含んでいる。
連続キャスターには、均質化炉が続き、プラネタリ式の
圧延機が続き、熱間圧延のための“平滑仕上げ”圧延ス
タンドが続き、冷却手段が続き、それから、1個または
2個の四重式冷却式圧延スタンドが続いている。
鋳造速度と圧下について、ハートグその他は、約50mm
の厚さおよび約1250mm幅の連続スラブは、約5m/分の速
度で鋳造され、プラネタリ式圧延機は、1個のパスで同
スラブがで2mmから5mmまでの厚さに圧下することを提案
した。結果として生じる非常に細かい粒子のオーステナ
イト材料は、つぎに、単一の熱間“平滑仕上げ”圧延機
を通過する時に、最大40%のさらなる熱間圧下を受け
た。特に、ハートグなどは、0.6から1.5までの最終のス
トリップ厚が所望された場合、冷間圧延機(1個または
2個の四重式圧延スタンド)の前後の厚さは、最低25%
の圧下を達成するために調整される必要があった。しか
し、“40%以上の圧下、例えば60%が、求められるべき
である”と考えた(ページ5、欄7、11.10〜30;段7、
1.57〜段8および1.9)。2個の四重式冷間圧延スタン
ドの使用が提案されたのは、製品品質のために、一定の
フェライト系の減少が要求された場合、たいていは、高
品質、深絞り鋼の等級が要求された場合であり、さら
に、必要なより長い焼鈍時間(10−90秒)、炉にあるこ
とによる、再結晶焼きなまし段階が、必ず冷間圧延に続
いた(ページ6、段9、11.13〜27)。
ハートグその他は、シーケンスの臨界部分としての冷
間圧延操作の使用の要求以外に、プラッツェルとセンド
ジミールのプラネタリ式圧延機を含む処理形態の開示に
何も明白には付加しなかった。
従来技術は、従って、鋳鋼の別々のスラブを用い完全
連続プロセスにより、直接的に使用可能で、適当に計測
され、冶金学的に容認できるストリップの生産をもたら
す構成またはプロセスを開示せず、連続鋳造された無端
の鋼材スラブから冷間圧延の必要なしに厚さ1.8mm未満
のストリップを提供できる完全連続プロセスを開示しな
かった。
鋼製造技術は、従って、冷間圧延でなければならなか
った。さもなければ、厚さ1.8mm未満の最終製品製造厚
が得られ、所望の物理的な特性が得られる前に熱間圧延
された鋼材を、さらに処理しなければならないだろう。
資本と操行経費は、冷間圧延に対するこの必要のため、
及び、連続鋳造されたままの無端の鋼材スラブの完全連
続処理に関わらなかったために、相当なものであり続け
た。
発明の要約 本発明は、熱間圧延スタンド及び関連する装置ととも
にプラッツェルのプラネタリ式圧延機を利用して、現
在、冷間圧延なしでは、達成しないか、または達成可能
ではない厚さおよび物理的な特性をもつストリップへの
連続鋳造されたままの無端の鋼材スラブを連続的に処理
する。本発明は、低い資本コストで、ユーティリティ、
主に、熱を提供するための電気および様々な圧延機用の
駆動力の使用を少なくして達成される、同一の標準寸
法、および等価なまたはより優れた物理的な特性の熱間
圧延ストリップによって公知の冷間圧延ストリップの規
格を実質的に交換する装置、方法、および製品を提供す
る。結果として生じる薄ストリップは、従来要求された
冷間圧延技術の使用によって生じた物理的特性と少なく
とも同じように有利な物理的特性を有する。
本発明は、1回の完全連続動作において、圧下を大き
く、別々のスラブへの分割なしに、また、いかなる次の
冷間圧延の必要または、使用なしに、鋼または他の鉄金
属の無端のスラブを連続鋳造熱間圧延して薄ストリップ
(公知の方法では冷間圧延を必要とする物理的特性と標
準寸法をもつ)にする装置、方法、製品を提供すること
によって従来技術の欠点を除去する。
本発明は、従って、同一の標準寸法、および、ほぼ同
一の物理的特性の熱間圧延薄ストリップによって、以
前、冷間圧延製品としてのみ役立った薄ストリップに取
って代わるものである。
本発明の装置とプロセスは、圧延機中の進行、及び始
動、速度については、速度の整合と圧延スタンドのパワ
ー要件について熱間圧延と次の冷間圧延を伴う連続鋳造
から生じた別々のスラブの使用を含むプロセスにより生
じた難点も回避する。本発明の装置とプロセスは、連続
鋳造の無端の鋼材スラブから切断された別々のスラブを
使用せず完全連続操作を行うので、個々の鋳造キャンペ
ーンにおいて鋼材の圧延スタンドト列への導入が1回行
われるだけでよい。圧延スタンドは、従来技術の装置と
プロセスが要した“ズーム”加速をもたらす電動機パワ
ーを越える能力をもつ必要がなく、コイル箱は、システ
ムに設けられる必要がなく、資本コストと操業費は最小
限に抑えられる。この発明のプラッツェルのプラネタリ
式圧延機は、1分間あたり約2.5メートルから3.5メート
ルまでの進入速度をもっている。この進入速度は、本発
明の薄スラブ連続鋳造装置から排出速度と一致する。従
って、速度整合;特に、圧延スタンド速度へのプロセス
成分の速度整合を容易にするように、連続鋳造された無
端の鋼材スラブを複数の別々のスラブに切断する必要は
ない。本発明において、完全連続プロセスと、このため
の装置は、前述のランアウトテーブルに関する従来の技
術問題を除去し、回避する。連続鋼材の前端は、個々の
鋳造キャンペーンに1回だけ、ランアウトテーブルに移
送され、それから、地下多ロール巻取機と関連したピン
チロールを通って移動されるとき、その初期の操作が、
一度完成されると、鋼材の損傷、紛失、または危険な鋼
材飛行の危険はほぼ存在しない。これは、本発明のプロ
セスにおける、鋼材のすべての切断が、たとえば、コイ
ルが、所望のサイズに作られ、新しいコイルが始動する
時などにピンチロールで起こるからである。さらに、本
発明の熱間圧延された薄ストリップへの無端のスラブの
連続圧延は、幅に関するコイルの重さについて従来技術
の別々のスラブプロセスに比較し別の利点を与える。PI
W″(またはキログラム/mm幅)として、当業者に公知の
適切なパラメータは、ストリップの幅と長さと重さを関
連させる。
別々のスラブプロセスを用いる最新の公知の熱間圧延
機は、1.8mmより大な厚さで約1000の最大PIWをもつコイ
ルを生産することができる。地下多ロール巻取機のすぐ
前方にある、せん段手段と特定の結合において、無端の
スラブ圧延を行う本発明の完全連続プロセスにより、ほ
ぼどのようなサイズおよび重さのPIWの生産を可能とな
り、従って、さらに広い市場のサービスと最終の用途が
可能となる。
本発明の装置、方法及び製品は、標準的な市販のスト
リップの幅で、約1.8mm以下の幅の連続鋼ストリップを
提供する。従来技術の装置は、600mmまたはこれより大
きい幅の鋼ストリップを提供することはできなかった。
本発明は、これとは対照的に、1524mmの幅の鋼ストリッ
プを含む、少なくとも600mmの鋼ストリップを提供する
ことができる。なるべくなら、本発明の装置、方法及び
製品は、幅が少なくとも約600mm,最も好まくは、約1000
mmないし1600mmの幅の鋼ストリップを提供する事がのぞ
ましい。
連続キャスターから排出される最高50mm〜100mm、好
ましくは、約50mm〜90mm、90mm、任意選択的には、約70
mm〜90mmの厚さを有する、本発明の連続鋳造のままの無
端薄鋼のスラブが、必要ならば、制御誘導予熱部をまず
有するプラッツェルのプラネタリ式圧延機内に直接供給
される。このシーケンスは、従来技術の実施の場合のよ
うに、一連の別々のスラブが所有するよりも良好な、キ
ャスターからのスラブに熱エネルギーを保存する。この
圧下を受けスラブは、約3mm〜15mmの厚さで、プラッツ
ェルのプラネタリ式圧延機から排出される。このスラブ
は、次に、上記の3mm〜15mmの厚さで一連の熱間圧延機
に入り、1.8mm未満の厚さで排出される。本発明により
製造することができる0.7mm〜0.8mmのような1mm以下の
厚さを有するさらに薄い鋼ストリップが必要とされる用
途は存在するであろう。本発明により得られる鋼ストリ
ップは、どのような冷間圧延をも実施せずに、従来技術
により行われた要求厚への冷間圧延により生じた物理的
特性に少なくとも等価な物理的特性を有する。
本発明のプラッツェルのプラネタリ式圧延機からの排
出速度は、公知の従来技術の粗引き圧延スタンドよりも
ほぼ低く、その排出速度の約4分の1である。これによ
り、薄い高温鋼ストリップでの圧延スタンド内の通過、
非常に高速な高温鋼ストリップの取扱い、および、圧延
機列を加速するに必要な余分の電気エネルギーの除去に
関する従来技術の問題が回避されて、スラブの前端およ
び後端の温度差が補償される。
本発明は、かくして、冷間圧延及び関連する処理の後
にのみ間もなく達成可能な厚さをもつ偏平な熱間圧延の
鋼または鉄金属を作るための完全連続方法において、連
続鋳造された無端の鋼叉は鉄金属の薄いスラブの連続的
造されたままの厚さから、第一の圧下を行って第一の圧
下の厚さを持つ連続高温ストリップを作るために、前記
スラブを連続的に供給し、上記の連続高温ストリップが
約1.8mm以下、好ましくは、約1mm以下、任意選択的に
は、0.7mmのないし0.8mmの平均厚をもつように、前記第
一の圧下厚の少なくとも約50%の厚さの別の圧下を行う
ために、複数の熱間圧延スタンドにより前記のプラッツ
ェルのプラネタリ式圧延機から前記連続高温ストリップ
を順次に受け、前記別の圧下行うに十分な作業温度に、
前記連続高温ストリップを維持するために再加熱手段に
より隣接の圧延スタンドどうしの間で前記連続高温スト
リップを再加熱するステップを有する偏平な熱間圧延の
鋼または鉄金属を作るための完全連続方法に関する。要
求された圧下を達成するに十分な作業温度に鋼ストリッ
プを維持しながら、要求され所望された冶金特性を付加
的に提供するために、再加熱機がシステム内の圧延スタ
ンドどうしの間に配置されない場合、無端の鋼ストリッ
プは、このプロセスにおいて非常に迅速に冷却してしま
う。
本発明は、また、ほぼ直接的な製品製造を可能にする
に十分な最小厚をもつ偏平な圧延の鋼または鉄金属を連
続的に作るためのシステム及び装置において、連続鋳造
装置、この連続鋳造装置から連続鋳造された無端の鋼叉
は鉄金属のスラブを連続的に受け、連続的に鋳造された
ままの厚さから、第一の圧下を行って第一の圧下の厚さ
を持つ連続高温ストリップを作るためのプラッツェルの
プラネタリ式圧延機、上記の連続高温ストリップが約1.
8mm以下、好ましくは、約1mm以下、任意選択的には、0.
7mmないし0.8mmの平均厚をもつように、前記第一の圧下
厚の少なくとも約50%の厚さの別の圧下を行うために、
前記のプラッツェルのプラネタリ式圧延機から前記連続
高温ストリップを順次に受ける複数の圧延スタンド、前
記第二の圧下行うに十分な作業温度に、前記連続高温ス
トリップのシートを維持するための隣接の圧延スタンド
どうしの間の再加熱手段を有する偏平な熱間圧延の鋼ま
たは鉄金属を作るためのシステム及び装置に関する。
本発明の好適な実施例では、連続鋳造方法は、約70mm
ないし90mmの厚さを有する、高温の鋼鉄スラブを連続的
に形成するために使用される。この、高温で、連続鋳造
されたままの無端の鋼ストリップスラブは、第一の圧下
のためにプラッツェルのプラネタリ式圧延機に送られ
る。このプラッツェルのプラネタリ式圧延機の出力は、
約3mmないし15mmの第一の厚さまで圧下された連続鋼ス
トリップである。この圧下された連続鋼ストリップは、
順次、複数の熱間圧延スタンドにより受け取られて、第
二の全体の圧下を、約1mm以下にする。電気誘導再加熱
機は、隣接の熱間圧延スタンドどうしの間に配置され
て、この鋼ストリップを所望の作業温度に維持する。無
端の連続鋳造スラブは、連続キャスターから1分間あた
り約2.5mないし3.5mの速度でプラッツェルのプラネタリ
式圧延機に連続的に送られる。このプラッツェルのプラ
ネタリ式圧延機の出力からの3mmないし15mmの厚さの鋼
ストリップが、熱間圧延スタンドを連続的に通過する
と、このスラブの厚さは、前記の仕上げの厚さにまで減
少される。この鋼ストリップは、次に、巻かれて出荷の
準備ができるようにしてもよく、または、所望によりさ
らに処理される様にしてもよい。
かくして、本発明の一般的な目的は、初期のスラブ鋼
の厚さを有する連続鋳造方法で始まる熱間圧延鋼ストリ
ップを連続的に製造し、かつ、所望の厚さの鋼ストリッ
プまで、無端の処理でこの鋼ストリップを連続的に圧下
し、これにより、鋼ストリップからつくられる装置の様
な製品及び他の製品が直接冷間圧延無しで製造する事が
できる様にするためのシステム及び方法を提供すること
である。
本発明の特定目的は、プラッツェルのプラネタリ式圧
延機が、少なくとも三つの熱間圧延スタンドと組み合わ
されて、冷間圧延無しに1mm以下の厚さに、この連続鋳
造の無端の鋼材スラブの厚さを連続的に圧下する、鋼材
を製造するシステム及び方法を提供することである。
本発明のさらに他の目的は、所望の作業温度に鋼スト
リップの温度を維持するために少なくとも三つの熱間圧
延スタンドの各々の間に再加熱機を提供する事である。
また、本発明の目的は、別々のスラブを使用せず、こ
れらの別々のスラブの前端と後端との間の温度差に原因
する圧延列を加速する必要無しに熱間圧延連続ストリッ
プを連続鋳造することである。薄スラブ連続キャスタ
ー、プラッツェルのプラネタリ式圧延機、及びこれに関
連する熱間圧延スタンドの速度を整合し、隣接の圧延ス
タンドの間に再加熱機を提供する事によって、ストリッ
プは、現在の技術状態に比較して、幅、厚さ、平坦さ、
とつキャンパ及び他の寸法の制御が大きく可能となる定
常状態のプロセスにおいて無端に圧延される。
図面の簡単な説明 本発明のこれら及び他の利点及び目的は、添付図面に
関してさらに十分に理解されよう。図面において、同様
な数字は、同様な要素を表す。
図1は、平坦な圧延金属シートを作成する従来技術の
システム及び方法の略図であり、 図2は、従来技術のプラッツェルのプラネタリ式圧延
機の略図であり、 図3は、本発明のプラッツェルのプラネタリ式圧延機
の1実施例の1部の一部切断端面図であり、 図4は、このプロセスの各段階におけるストリップの
期待温度の図を含む本発明のシステム及び方法の第一の
略図、 図5は、本発明の1実施例のエッジ圧延スタンドの側
面図及び種々の断面図、 図6は、本発明のエッジプロフィルを含む、種々のエ
ッジプロフィルを持つ鋼材の一連の断面図、 図7は、段階間の距離、各段階のストリップの厚さ、
各段階のストリップの移動速度、及び、各段階のストリ
ップの温度を示すプロセスの1実施例の流れ図、 図8は、本発明の電気誘導加熱機の一つの構造の略
図、 図9は、本発明の方法を例示するフローチャート、 図10は、本発明の装置の鋼材はめ込みシーケンスの概
略図である。
図11は、プロセスの個々のステップでの鋼ストリップ
の予想温度のチャートを含む、本発明のシステムと方法
の他の概略表示である。
本発明と好適な実施例の詳細な説明、これと比較した従
来技術の説明。
図1は、前記のフィンクなどの文献においてほぼ明ら
かにされた、連続鋳造スラブの連続圧下のための従来技
術システム図である。図1で分かるように、システム10
は、連続薄鋼スラブ鋳造装置において形成された薄鋼ス
ラブ19を含んでいる。この鋳造装置は、タレット12、と
りべ14、ターンディッシュ兼薄鋼スラブ鋳型16、および
矯正ロール18から成っている。薄鋼スラブ19は、このス
ラブが予熱されるトンネル型の保持炉、即ち、均一炉20
に結合される。熱せられたスラブは、鋳造速度と等しい
一定の低速度で、プラッツェルのプラネタリ式圧延機22
の圧延ギャップ内へ供給される。それは、エッジローラ
ー24、主錆取り機28、給送ローラー対30、および心合わ
せローラー32を通過する(図2に図示)。第2の錆取り
機34は、また、図2に示されている。プラネタリ式圧延
機22は、高温スラブ19を図2に関連して詳細に説明する
第一の量だけ圧下する。この大圧下の圧延鋼ストリップ
は、テンションローラ38を通りピンチロールスタンド40
に至る。相当なこれ以上の圧下は、ピンチロールスタン
ド40では行われない。仕上げ鋼ストリップは、排出ロー
ラーテーブル42へ移動する。
必要ならば、鋼ストリップは、フライイングシァー44
により、所要の長さに切り取られてピンチローラーの組
46を通って、地下多ロール巻取り機48に送られ、そこ
で、包装ローラー50によってきつくコイルに巻かれる。
コイルカー52は、チェーンコンベヤベルトの上に仕上げ
コイルを置く。いったん冷却が完了すると、このコンベ
ヤーベルトは、コイルをさらなる加工処理のための隣接
領域に移送する。
公知のプラッツェルのプラネタリ式圧延機22の詳細
は、図2に開示されている。プラネタリ式圧延機22は、
2個の据え付けの後援ビーム54を有し、この後援ビーム
の周りに、作業ロール56の2個のリングが矢印58および
58′によって示された方向に回転する。作業ロール56
は、中間支えロール60によって回転する。作業ロール56
と支えロール60は、駆動かご62内を半径方法に移動さ
れ、互いに同期して逆回転し、静止の後援ビーム54のま
わりに遊星運動で回転される。“プラネタリ式圧延機”
という名称が得られたのは、この運動からである。供給
ローラー30は、予熱されたスラブ19を、隣接の作業ロー
ラー56によって形成されるプラネタリ式圧延機スタンド
の圧延間隙にゆっくりと圧送する。この点においては、
各対の高速回転の作業ロール56は、スラブの両側から原
料の薄層を圧延してして仕上げ鋼ストリップにする。98
%ほどの全体の圧下大きいため、この鋼ストリップは、
増大した速度で圧延スタンドから放出される。
圧延の特に重要な態様は、作業ローラー56の前面に現
れる鋼材64の小球が完全に平らな鋼ストリップに圧延さ
れることである。このために、ロール間隙内の静止した
後援ビーム54のそれぞれの周に挿入された取り替え可能
な摩耗部分68の2個の対向側66が平坦にされる。中間ロ
ーラー60は、作業ローラー56も自由に回転できることを
意味する、独立で回転するように設置された中間ローラ
ー軸とリング69を有している。これは、強制力、摩擦、
および摩耗が最小に保持されることを保証する予防策で
ある。完全な鋼ストリップ縁を達成するために、スラブ
縁は、輪郭で示した調整可能な長手方向のエッジングロ
ール28と32によって丸めてもよい。
図3は、本発明の好適な実施例に従って、輪郭、形状
の制御が連続的高温鋼ストリップに適用される。この実
施例は、1990年6月15日に出願の西ドイツ特許出願No.4
019562.7に一部開示されているプラッツェルのプラネタ
リ式圧延機の輪郭形成手段の使用を説明する。2個の異
なる、基本的な横断面が示され、図3Aでは2個の外方へ
凹の表面を示す輪郭が示され、図3Bでは2個の外方に凸
の表面す輪郭が示されている。図3AのシートWの外方に
凹の表面は、周回する作業ロール56と支えロール60の使
用によって提供され、これらのロールは、静止の後援ビ
ーム54によって支持されているが、これらの支持ビーム
54は、形成手段2をもつインサート68を含んでおり、ま
たそのロールは、ほぼ外方へ(スラブ圧延方向におい
て)凹となっている。図3BのシートWの外方に凸の表面
は、周回する作業ロール56Aと支えロール60Aの使用によ
って提供され、これらのロールは、静止の支えビーム方
法54により支持されるが、この支えビームは、また、成
形手段2を持つインサート68を有しており、またそのロ
ールは、ほぼ外方に(スラブ圧延方向において)凹とな
っている。他の輪郭は、当業者の選択に依存しながら、
横断方向にに均一または不均一な断面が生じるが、周回
する作業ロール56と静止の後援ビーム54の一部の形状叉
は輪郭の結合の変化によって与えてもよい。
さらに特に好適な実施例においては、本発明のプラッ
ツェルのプラネタリ式圧延機は、複数の静止の後援ビー
ム挿入手段68を有しており、この挿入手段は、静止の後
援ビーム54のそれぞれの周に挿入されており、また後援
ビーム54は、対向対の挿入手段を対向配置にもち来すよ
うに回転して割り出しができる(図2参照)。複数の挿
入手段68は、周の周りに等しい角度で最適に4つの手段
68が挿入される場合は、90゜ごとに、6つの挿入手段68
が挿入される場合は、60゜ごとに挿入される。
前に示したように、プラッツェルのプラネタリ式圧延
機22への挿入スラブ19の厚さ51は、図2に示したように
プラネタリ圧延機22から現れるコイルカー52の厚さに大
いに圧下されるけれども、大きさS2は、自動車、装置な
どのような製品の構成に、直接使用できるほど十分に薄
いというわけではない。この場合、鋼材は、焼きなまさ
れ、酸洗いされ、冷間圧延されて最終的な厚さにされ
る。
ほぼ直接、製品の製造を可能にするに十分な最小厚を
持つ平坦な高温圧延薄鋼や鉄金属シートを製造する連続
方法を提供するための、本発明の新規なシステムを、図
4に示す。
この連続スラブ鋳造装置は、タレット12、とりべ14、
タンデッシュ兼スラブ鋳型16、および、矯正ロール18を
含み、ほぼ正味の成形機器を有してもよい。鋳造装置か
らの薄い金属スラブは、約80mmの厚さが最も好ましい。
それは、フレットスタンド1000とトーチカッタ1100を通
ってトンネル型の保持炉20へ至って、約1200℃〜1250℃
の温度で予熱され、この温度に維持される。またこの保
持炉は、厚さ方向及び鋳造/圧延方向を横切って、スラ
ブ温度を均一化、または平均化するのにも役立つ。連続
スラブは、次にプラッツェルのプラネタリ式圧延機22を
通過し、好適な実施例では、約4mm〜6mmの厚さの連続鋼
ストリップとして出現する。鋼ストリップは、それか
ら、当技術界で公知の種類の第一の厚さの四重式圧延ス
タンド70を、順次に通過し、最初の削減された厚さで現
れる。次に、誘導再加熱装置78において再度加熱され、
2番目の圧下四重式圧延スタンド72を通過し、ここで、
厚さが、再び減少される。鋼ストリップは、2番目の誘
導再加熱装置80を再び通過するが、ここで鋼ストリップ
は、再度加熱され、そして、3番目の圧下圧延スタンド
74を通る。最後に、鋼ストリップは、誘導再加熱装置82
において3回目の再加熱を受け、それから製品の製造に
直接送られる厚さに削減される4番目の四重式圧延スタ
ンド76に供給される。再加熱の量は、プラッツェルのプ
ラネタリ式圧延機から出ているスラブの厚さに依存す
る。ここでは、電気誘導およびガス点火ユニットを含む
公知の再加熱手段のどれでも使用してよい。
鋼ストリップは、それから、ローラー84とフライイン
グシァー3000を通って、鋼ストリップが選択的に巻き付
けられるドラム88と90を有する地下多ロール巻取り機ス
テーテーション86へ至る。フライイングシァー3000は、
鋼ストリップが依然として移動中、鋼ストリップを所望
の長さで切り取って、一方の巻取り機が、巻き付け用の
鋼ストリップを受け入れる時、他方の巻取り機が用意さ
れるようにする。最初のローラーがいっぱいで、鋼スト
リップが所望の長さで切り取られる時、連続移動の鋼ス
トリップは、他のコイルに供給されて、そのドラムに巻
かれる。
図4は、鋳造キャンペインがちょうど開始した時にス
ラブの先導部分とダミー棒の切り離しと操作中の中断を
最小に抑えてラインからのスクラップスラブの除去とを
可能にするドロップテーブル1200とトーチ1100、及び、
図5のフレット1000の使用も説明する。個々のインター
スタンド誘導再加熱装置78、80、および82は、図10にお
いて説明された鋼材移動段階の間に、横断方向にライン
からずれて位置決めされる。いったん、移動が完了する
と、再加熱装置は、ラインで図4で説明した閉じた作業
位置に運ばれる。下流のピンチロールとフライイングシ
ァー3000は、前に言及したようにオペレータの便宜と効
率に従って鋼ストリップの融通性ある切断を行い、特
に、図10に説明した鋼材はめ込みプロセス中、効率的な
地下多ロール巻取り機操作を支援し、鋼ストリップの前
縁からの廃棄物を最小に抑える。本発明のシステムの下
に示された図4の2つのチャートは、0.8の厚さをもっ
ている究極の製品鋼ストリップのための、2つの異なる
鋳造/操作速度、即ち、上のチャートには3.5m/分、下
のチャートには2.7m/分でのスラブのための計算された
温度を記している。
プラッツェルのプラネタリ式圧延機22は、異なる厚さ
出力を発生する事ができる。最大のプラッツェルのプラ
ネタリ式圧延機出力は、約20mmであって、6mmないし12m
mの出力が、約80の進入厚で達成可能である。最終の鋼
ストリップの厚さは、プラネタリ式圧延機22の出力の厚
さとともに変りうる。例えば、もしもプラネタリ式圧延
機22の出力厚が4mmの場合、第四番目の圧延スタンド76
からの出力厚は、約0.8mmとなる。プラネタリ式圧延機2
2の出力が、6mmの場合、第四の圧延台76からの出力は約
1.6mmの厚さを有する。同様に、プラネタリ式圧延機22
が16mmの出力厚を有する場合、第四の圧延スタンド76の
出力は、約1.2mmの厚さを有する。かくして、圧延スタ
ンド72、74、76、及び、プラネタリ式圧延機22の各々
は、出力厚を変えて最終厚を所望の厚さに調整してもよ
い。
例えば、本発明の好適な実施例では、プラッツェルの
プラネタリ式圧延機からの排出時の無端スラブの厚さ
は、約4mmから6mmであり、通常は、約6mmである。6mmか
ら所望の、1.6mmの厚さまでの圧下のために、四重式熱
間圧延スタンドは、全体で74%の圧下をもたらさなけれ
ばならない。(4mmのプラッツェルの圧延機の出力厚か
ら、55%の圧下が、1.8mmの厚さを得るために必要とな
ろう。)四スタンド型の、四重式熱間圧延スタンド組立
体は、所望の物理特性を有する1.6mmの厚さの鋼ストリ
ップを生じるに好適である。この圧延スタンドは、最初
の三つの圧延スタンドの各々において、例えば、ほぼ同
一量の圧下を行い、最後の圧延スタンドは、比較的軽い
圧下を行う: 圧延スタンド 進入厚 排出厚 圧加% F1 6.0mm 3.8mm 37% F2 3.8mm 2.55mm 33% F3 2.55mm 1.8mm 30% F4 1.8mm 1.6mm 12% 他の例としては、本発明の他の好適な実施例におい
て、プラッツェルのプラネタリ式圧延機からの出力時の
無端スラブの厚さは約4mmである。4mmから所望の0.8mm
の厚さまでの圧下のためには、熱間四重式圧延スタンド
が全体で80%圧下をもたらさなければならない。4−ス
タンド熱間四重式圧延スタンド組立体は、所望の物理特
性を有する0.8mm厚の鋼ストリップを作るに好適であ
る。これらの圧延スタンドは、例えば、最初の三個の圧
延スタンドの各々においてほぼ同一量の圧下を行い、最
後の圧延スタンドでは、比較的軽い圧下をおこなう: 圧延スタンド 進入厚 排出厚 圧加% F1 4.0mm 2.4mm 40% F2 2.4mm 1.45mm 40% F3 1.45mm 0.94m 35% F4 0.94mm 0.8mm 15% 本発明の好適な実施例の四重式熱間圧延スタンドは、
プラッツェルのプラネタリ式圧延機からの出力厚の約95
%の最大圧下を行うように構成してもよく、また、仕上
げ機能を果たすように任意選択要素として組み込まれた
付加的な圧延スタンドを使用してもよい。
連続鋳造のままの無端スラブのエッジの折りたたみを
さけるために、エッジ圧延スタンドは、スラブの側縁を
しかるべく成形するために好ましくは使用した方がよ
い。エッジ圧延スタンドは、どのようなガスの気泡をも
ふさぎ、または、エッジのところに形成またはエッジの
方へ移動する他の吸蔵をふさぐ。あるいはまた、この連
続鋳造装置は、予め成型したモールドを有し、このモー
ルドは、無端スラブに対してエッジの折りたたみに抵抗
する方法で成形された側縁を与える。モールドは、鋳造
方向を横断する断面において、直角の角部分のないほぼ
平坦化された円弧状または楕円形状をもつ側縁をスラブ
に対して与える。
本発明の方法及び装置の他の好適な実施例は、連続鋳
造装置と均質化炉との中間に配置されたエッジ誘導再加
熱機を備えている。このエッジ誘導再加熱機は、1200℃
ないし1250℃の熱間圧延温度まで鋳造されたままの無端
のスラブの縁を加熱して、鋳造方法それ自体から生じる
エッジの冷却を補償する。
エッジの圧延スタンドとエッジの誘導再加熱機との組
み合わせは特に好適である。鋳造モールドを介してエッ
ジの成形が使用されない場合、縁ぶをさらに成形する事
ができるエッジ圧延スタンドは、所望ならば、使用し
て、連続鋳造されたままの無端スラブを「エッジイン」
し、結果として生じる鋼ストリップをさらに狭くし、下
流の熱間圧延スタンドにおける作業ロールの寿命を増大
させても良い。
エッジ誘導再加熱機の使用により、かくして、無端ス
ラブを横断する所望の温度の均一性が与えられ、かくし
て、エッジの冷却及び付随する折重りの難点を回避し、
裂傷及び非一様性が回避される。エッジ誘導再加熱機と
エッジ圧延スタンドを組み合わせて使用すると、冷却縁
により通常生じる熱間圧延スタンドの作業ロールの表面
への切り込みまたは切開を最小にし、この狭くなるスラ
ブが、まだ切開されない作業ロールの表面が切開される
ときにこの表面への加工を行うことを可能にすることに
よって、このプロセスに対して最大の走行長を提供する
ことができる。
図5と図6は、プラッツェルのプラネタリ式圧延機へ
の導入の前の連続鋳造の無端の鋼材スラブのエッジ輪郭
形成の好適な装置を示す。
図5Aは、エッジの輪郭形成のための好適な実施例を備
えたエッジ圧延スタンド1000の側面図である。一般的
に、このエッジ圧延スタンドは、三つの構成単位、すな
わち、供給支持部1001、エッジ圧延機1010および出力支
持部1020から作られている。この構成単位の各々は、基
部1030により支持されて、この中に、各々が固定/解放
構造で滑動可能にはめ込まれ、そして、係合されてい
る。この滑りばめにより、長手方向の鋳造通路CPからの
横断方向への運動により、鋳造ラインから構成単位の任
意のものまたは全ての除去が可能となる。
供給支持部1001(図5B)は、二つの支持輪1002、1003
を有し、これらの支持輪は、鋳造鋼ストリップの平面に
直角な軸心のまわりに回転するように軸受けされてお
り、そして、調整ブロック1004、1005により支持されて
いる。調整ブロック1004、1005は、今度は、調整駆動部
1006に対して挿入係合しており、基部1001とは滑動係合
している。ブロック1004、1005は、連続鋳造ラインの中
心線の回りに等間隔に離れていて、図示しない駆動手段
による調整駆動部1006の回転により、支持輪1002、1003
の間の距離は、鋼材の異なる鋳造幅に対処し、及び(ま
たは)「エッジングイン」によりスラブの連続鋳造のま
まの幅を狭くするように調整する事ができる。支持輪10
02、1003のハブ1002A、1003Aとフランジ1002B、1003B
は、同心的で及び直角配列されて、このスラブの鋳造さ
れたままのほぼ直角のエッジどうしにこの支持輪との接
触によりいかなる変化も生じないようにしてある。ハブ
1002A、1003Aは、フランジ10020、10030よりも小さな直
径を有していて、スラブが運ばれる、これらのハブの外
面とこれらのフランジの内壁を有する通路を提供する。
エッジ圧延機1010(図5B)は、調整ブロック1013、10
14のそれぞれにより支持された、駆動手段(図示せず)
により駆動される二対の被駆動圧延ローラー1011A、101
1B、1012A、1012Bをそれぞれ有している。調整ブロック
1013、1014は、今度は、調整駆動部1015に対し挿入係合
されると共に、基部1016に対し滑動係合をしている。調
整ブロック1013、1014は、連続鋳造ラインの中心線の回
りに等間隔に離してあり、そして、駆動手段(図示せ
ず)により調整駆動部1015の回転により、被駆動圧延ロ
ーラーの対1011A、1011Bと1012A、1012Bとの距離は、鋳
造されたままのスラブの幅を「エッジングイン」するこ
とにより、鋼材の異なる鋳造幅を収容し、および(また
は)このスラブの連続鋳造ままの幅を狭く、または、さ
らに狭くするように調整できる。駆動される圧延ローラ
ー1011A、1011Bと、1012A、1012Bは、それぞれの調整ブ
ロック1013、1014内に水平方向に軸受けされ、そして、
それぞれのユニバーサルジョイント1011C、1011Dと、10
12C、1012Dを介して各前記ローラーに駆動取付された駆
動手段(図示せず)により回転される。各ローラー対10
11A、1011Bと、1012A、1012Bの各々の外周面は、鋼材S
に対して所望のエッジの輪郭の上方および下方の部分を
提供するように輪郭を与えられている。鋼材Sとの駆動
係合によって、圧延機のローラーは、鋼ストリップの厚
さが、本発明のプラッツェルのプラネタリ式圧延機22で
圧下されるときのエッジの折れおよび他の望ましくない
欠陥を除去する形状に横断面で見て直角のエッジを変換
する。
出力支持部1020は、鋳造鋼の平面に直角な軸の回りに
回転するように軸支され、そして、調整ブロック1023、
1024により支持されている二つの支持輪1021、1022を有
している。調整ブロック1023、1024は、調整駆動部1026
と送り係合し、かつ、基部1025と滑動係合をしている。
調整ブロック1023、1024は、連続鋳造ラインの中心線か
ら等間隔に離れ、そして、駆動手段(図示せず)による
調整駆動部1026の回転により、支持輪1021と1022との距
離は、鋼材の互いに異なる鋳造幅を収容し、および(ま
たは)「エッジングイン」により、スラブの連続鋳造の
ままの幅を狭くまたはさらに狭くするように調節するこ
とができる。支持輪1021、1022のハブ1021A、1022Aと、
フランジ1021B、1022Bは、同心的で、スラブのエッジの
形状の変化が、前記支持輪との接触によりほぼ生じない
ように、エッジ圧延機1010との接触から生じる鋼材のほ
ぼエッジ輪郭を有するチャネルを提供する面(ハブの外
面、フランジの内壁)を有している。
図6は、エッジ圧延スタンド1000が提供してもよい鋳
造のままの鋼材用のエッジ輪郭の数個の好適な実施例を
示す。図6Aは、横断面においてほぼ直角どうしのエッジ
を有する連続鋳造のままの鋼材のエッジである。(鋳造
方向は、図6の平面に直角である)。図6Bは、鋼材の厚
さの中心線の回りに等間隔に配列されているが、鋼材の
厚さSよりも小さい直径で外方に突出するが半円形の中
央部、前記突出中央部の各側から延びで、鋼ストリップ
の上面下面を備えたほぼ直角の上エッジおよび下エッジ
を形成すると共に約90度の含み角をなす肩部を提供する
本発明のエッジ輪郭の一つの実施例である。図6Cは、外
方に突出するほぼ半円形の断面を提供する本発明のエッ
ジ輪郭の他の実施例である。断面は、鋼材の厚さの中心
線の回りに等間隔に配列された半円形部分、この半円形
の部分から連続すると共に、該中心線の回りに配置され
て、約80゜の含み角をなす第一の部分、および、この第
一の部分から今度は連続して、中心線の回りに約120゜
の含み角をなすとともに、鋼ストリップの上面および下
面に遭遇する第二の部分を備えた組み合わせ形状であ
る。図6Cのエッジ輪郭は、最大の圧下が求められる場合
に特に好適である。図6Dは、本発明のエッジの輪郭の更
に他の実施例であって外方に突出するほぼ三角形の断面
を提供し、その頂点は丸く、かつ、その側面は、約120
゜の含み角をなすとともに、鋼ストリップの上面および
下面に遭遇している。
図7は、0.8mmの厚さを有する鋼ストリップをもたら
す1000mm幅の鋼ストリップのために、段階間の距離、各
階段における薄い高温鋼ストリップ19の厚さ、各階段に
おける鋼ストリップ19の移動速度、および、各階段にお
ける鋼ストリップ19の温度を示す本発明の方法の特に好
適な実施例の流れ図である。この実施例では、プラッツ
ェルのプラネタリ式圧延機22への挿入点において、鋼ス
トリップ19は、80mmの厚さを有し、かつ、1秒あたり約
0.0583m、または、1分あたり約3mの速度で移動するこ
とができる。プラッツェルのプラネタリ式圧延機22の排
出点においては、鋼ストリップは、厚さが4mmに圧下さ
れて、1秒間あたり約1.17mの速度で移動することがで
きる。第一の圧延スタンド70の排出点において、鋼スト
リップは2.4mmの厚さに圧下され、そして、1秒あたり
1.9mの速度で移動することができる。第二の圧延スタン
ド72の排出点において鋼ストリップは1秒間あたり3.23
mで移動することができ、そして、1.45mmの厚さを有し
ている。第三の圧延スタンド74の排出点において、鋼ス
トリップは、1秒間あたり4.9mの速度で移動することが
でき、そして、0.94mm厚さを有している。最後に、第四
番目の圧延スタンド76の排出点において、鋼ストリップ
は、1秒間あたり5.85mで移動することができ、そし
て、0.8mmの厚さを有している。その温度は、さらに、
第四の圧延スタンド76の進入点において約953℃まで減
少される。この第四の圧延台76の排出点において鋼スト
リップは約890℃まで冷却される。
電気誘導再加熱機78、80、82の一つは、図8に示して
ある。それは、ルパローラー108を備えた電気インダク
ダーである。鋼ストリップ19は、二組の誘導板100と102
の間を通る。この誘導板は、約1mの長さを有し、そし
て、1500kwないし2000kwのエネルギーを発生することが
できるインダクターコイル104と106を有している。イン
ダクター100と102を分ける距離112は、50mmないし75mm
である。この二組のインダクターの間の通路を鋼ストリ
ップが移動するに従って、鋼ストリップは、約70℃ない
し100℃に加熱されて次の段階に結合される。
本発明の特に好適な実施例では、走行する鋼ストリッ
プの温度プロフィールは、プラッツェルのプラネタリー
圧延機の上流に位置した予加熱手段、エッジ再加熱手
段、及び(または)圧延スタンドの各々の間に配置され
たスタンド間誘導再加熱機の使用により実施される。種
々のコンピューター制御手段及びフィードバック、フィ
ードフォーワード及び(または)他の公知のプロセス制
御技術を含む公知のプロセス制御装置の使用によって、
熱のプロフィールが適切な温度設定により連続走行鋼ス
トリップに加えられ、各個の予熱及び(または)再加熱
手段ごとにプロセス制御装置により維持されても良い。
製品の冶金特性は制御され、かつ、必要ならばこれらの
予熱手段、再加熱手段及び制御手段によって走行鋼スト
リップで変えても良い。
図9は、本発明のプロセスステップを示す。連続する
金属スラブは、前に述べた連続の無端薄スラブ鋳造装置
でステップ114において形成される。鋼ストリップは、
ステップ116で予熱され、そして、プラッツェルのプラ
ネタリ圧延機118に結合される。鋼ストリップは、通常
は、ステップ118においてプラッツェルのプラネタリ圧
延機に入る時に約80mm厚さを有する。このプラッツェル
のプラネタリ圧延機は、この鋼ストリップの厚さを4m
m、6mm、16mm、または18mmのような所望の厚さに圧下す
る。鋼ストリップの厚の変化の場合、プラッツェルのプ
ラネタリ圧延機の出力から最後の圧縮機の入り口までの
鋼ストリップの温度は、約1120℃ないし約825℃、なる
べくなら、少なくとも、この特定の鋼ストリップのAC3
点以上が好ましい。鋼ストリップは、次に、ステップ12
0で熱間圧延スタンドに結合され、そこで、さらに圧下
される。ステップ122における再加熱機は、鋼ストリッ
プに対して、約70℃ないし100℃の温度を加え、次に、
この鋼ストリップは、第2の圧延機124に結合され、そ
こで、さらに厚さが圧下される。ステップ126で、第2
の再加熱機は、鋼ストリップに対してさらに熱を加え、
そして、第3の圧延スタンド128に結合され、そこで、
再び圧下される。ステップ130で、第3の再加熱機は、
再び、鋼ストリップに熱を加え、そして、鋼ストリップ
は、次に、第4の圧延スタンド132に結合されて、所望
に従って圧下される。ステップ120、124、128では、圧
下は、約10%から約40%にわたる。ステップ132では、
圧下は、直前の圧延スタンドから鋼ストリップの厚さの
減少にもとずいて8%と15%の間にある。ステップ134
では、所望に従って別の圧延スタンドを使用して鋼スト
リップを平にし、そして、ほぼこれ以上の圧下はなしに
寸法制御を行っても良い。さらに、鋼ストリップに対し
商業的に受け入れ可能な表面仕上げを与えるために所望
に応じて別の処理を行っても良い。ステップ136では、
鋼ストリップはコイルに巻かれ、適切な大きさに切断さ
れ、そして、出荷の準備がなされる。
本発明の連続鋼ストリップ製造の初期のシーケンス
は、連続スラブ鋳造装置を介する連続鋳造の開始を含
む。現状の技術レベルで認識されているごとく、ダミー
棒またはこれに似た装置を使用して連続鋳造を開始す
る。初期の連続鋳造の無端のスラブは、ランアウトテー
ブルに現れるに従って、このダミー棒は、切断され、そ
して、ラインから上方または下方に除去される。連続鋳
造が続くに従って、スラブの前縁は、均一化炉の上流の
ピンチロールに接触し、そして、これらのピンチロール
および、次にこの均一化炉を介して供給される。鋳造が
続く場合、無端のスラブの前縁は、プラッツェルのプラ
ネタリ圧縮機の駆動ロールに接触する。この駆動ロール
は、スラブを取り上げて圧延機の中に供給する。プラッ
ツェルのプラネタリ圧延機は、次に、所望の走行厚に閉
じられ、ストリップ速度は、下流へ加速され結果とし
て、第一の熱間圧延スタンド内へ入る。引き続いて、各
圧延スタンドは、ストリップがこの圧延スタンドに入る
に従って、所望の厚さに閉じられる。各介在する誘導再
加熱機は、ライン内に移動されて、鋼ストリップの回り
に閉じられる。随意選択事項として、垂直方向に調整可
能なローラーテーブルは、プラッツェルのプラネタリ圧
延機の前に組み込んで、始動を容易にすると共に、連続
鋳造キャンペーンの開始及び(または)終わりにおける
スラブの離脱を可能にしてもよい。公知の切断トーチ装
置を使用して、スラブの始めの部分は除去され、屑にさ
れ、この屑はを溶融部内にリサイクルされる。
図10は、連続鋳造のままの無端鋼鉄スラブ(または鋼
ストリップ)の場合の本発明のプラッツェルのプラネタ
リ圧延機と熱間圧延スタンドの通り抜けシーケンスを示
す。
図10Aは、このシーケンスにおける最初のステップで
あり、プラッツェルのプラネタリ圧縮機と、4個の四重
式圧延スタンドの内の最初の二つを有している。全部で
4個四重式の圧延スタンドは、解放状態でシーケンスを
開始し、このプラッツェルのプラネタリ圧縮機は、解放
状態と、意図された操業厚化位置との間の位置にある。
供給ピンチローラー2001は、80mmから約64mmへ鋼材のス
ラブの厚さを減少する。この厚さは、プラッツェルの圧
縮機のロールギャップ内に容易に厚入可能なものであ
る。プラッツェルのプラネタリ圧縮機からの出力鋼スト
リップ厚は、15mmとして示されているが、これは、プラ
ッツェルのロール間隙開口度に依存して変化する。
鋼ストリップが最初の四重式の圧延スタンドF1に到着
するに従って、プラッツェルのプラネタリ圧延機のロー
ル間隙のスクリューダウンは、開始され、そして、その
意図したこのスクリューダウンが達成されるまで続行す
る。図10Bに示したように、プラッツェルのプラネタリ
圧延機のスクリューダウンの開始には、四重式の圧延ス
タンドF1が閉じ、これにより、作業ロールが走行の鋼材
ストリップに対し接触させられるに従ってピンチロール
として機能し始める。ストリップ通過動作は、各々の鋳
造キャンペーン時に一度なされるだけであるので、「ズ
ーム」を試みずに、F1の圧延スタンドの電気モーター
は、その連続した定常状態の走行速度まで作業ロールを
駆動し始めるだけでよい。それは、連続鋳造鋼ストリッ
プと予熱手段からの熱損失が最小になるからである。
(同様に、圧延スタンドF2、F3、F4の電気モーターのお
のおのは、その連続定常状態の走行速度に達するだけで
よい)。
図10Cにおいて、プラッツェルのプラネタリ圧縮機
は、圧下を行うようにスクリューダウンされ、その出力
鋼ストリップの厚さは、約4mmである。第1の四重式の
圧延スタンドF1は、2.4mmの出力厚を提供する圧下を与
えるように閉じられる。鋼ストリップの前縁は、第2の
圧延スタンドF2に到達する。この第2の圧延スタンドF2
は、閉鎖プロセスで示してある。作業ロールが、走行す
る鋼ストリップと強制的に接触するようにされるとき
に、またF1が以前行ったごとく、F2は、ピンチロールと
して最初は機能する。
図10Dは、1.8mmの出力厚を与える圧下を行うように閉
じた圧延スタンドF2をしめす。鋼ストリップの前端は、
第3の圧延スタンドF3に到達しており、このF3は閉鎖プ
ロセスでしめしてある。また、作業ロールが走行する鋼
ストリップと接触するように強制されたときに、F2とF1
が前に行ったごとく、F3は、ピンチロールとして最初機
能する。
図10Eで、圧延スタンドF3は、圧下を行うように閉じ
られており、この圧下により、0.94mmの出力厚が与えら
れる。図示はしないが、各鋼ストリップの前端は、最終
の圧延スタンドF4に近づき、ここで、F4が圧下のために
閉じられるまで、この圧下シーケンスに対しピンチロー
ルは再び関係させられる。図10Fは、全部で4個の鋼ス
トリップの通った四重式圧延スタンドを持つラインと、
この連続鋳造装置を介する回復およびリサイクリングの
ために切断された鋼ストリップの前端を示す。
本発明の好適な装置と方法の完全連続動作では、図10
に示された通り抜け動作が、各鋳造キャンペーンにおい
て1度だけ実施されなければならない。
図11は、図4に似た構成の、本発明の第2のシステム
および方法を示す。図11における二つの図は、二つの異
なる連続鋳造/走行速度で鋼ストリップに対する計算温
度をプロットしている。上の図は、3.5m/分で鋳造され
た鋼ストリップの計算温度を示し、下の図は、0.8mmの
厚さを持つ最終の製品鋼ストリップのための、2.7m/分
で鋳造された鋼材の計算温度を示す。(この両方のチャ
ートは、プラッツェルのプラネタリ圧延機の供給ロール
に供給された、80mmの厚さで、1、270mmの幅を持つ連
続鋳造されたままのスラブにもとずいて計算されてい
る)。第1の計算においてスタンド間誘導再加熱機は、
圧延スタンド間において約70℃を加えるように調整さ
れ、一方、第2の計算におけるスタンド間誘導再加熱機
は、圧延スタンド間において約100℃を加えるように調
整されている。
本発明の熱間圧延スタンドは、種々の好適な実施例で
は、鋼ストリップの製造のために当技術で知られた技術
を使用する。これらは、作業ロールの軸方向のシフトお
よび曲げの利用を含み、これにより、無端の鋼ストリッ
プの仕上げの制御を可能にしながら、望ましくないエッ
ジおよびシートのエッジの外れをも回避する(図3参
照)。これらの技術は全て、鋼ストリップの平坦度を最
大にし、また、鋼ストリップを作る別のステップなし
に、この製品の最終ユーザーが直接製造方法を行うこと
が可能になる。
四重式の圧延スタンドの使用は好適ではあるが、この
方法の熱間圧延部分において求められる圧下レベルに依
存して、六重式圧延スタンドまたは、四重式圧延スタン
ドと六重式圧延スタンドの組み合わせを使用すること
は、本発明の範囲内にある。六重式圧延スタンドは、四
重式圧延スタンドよりも大きな圧下をもたらすことがで
きるが、より大きな投資を必要とする。特に好適な実施
例は、全て四重式圧延スタンドと、このプロセスで、少
なくとも2個または3個の圧延スタンド、または少なく
とも3個の四重式圧延スタンドと、これに続く、2個の
六重式圧延スタンドを有し、または六重式圧延スタンド
と少なくとも2個の四重式圧延スタンドを伴っている。
本発明のプロセス装置の構成により、従来技術の方法
に比較して、熱間圧延スタンドの資本出費および操業費
用にかなりの節約ができる。1.8mmないし2.5mmのシート
厚を達成する従来の熱間圧延機においては、全部で7個
の圧延スタンドに対し粗引圧延スタンドのあとに、少な
くとも6個の圧下圧延スタンドが必要である。四重式の
圧延スタンドでは、作業ロールの直径は、一般的には、
所望の鋼ストリップの寸法/厚さにより支配される。一
般的な熱間圧延機は、本発明の熱間圧延スタンドで使用
されるロールよりも直径がほぼ大きい作業ロールを使用
することが必要である。この作業ロールの直径は本明細
書では、従来の冷間圧延スタンドで使用される作業直径
とほぼ同一である。資本投下の節約は、従来の冷間圧延
の必要をなくし、本発明の方法の熱間圧延部分において
より容積がすくなく、価格も安い圧延装置を使用する点
で、達成される。
熱間圧延装置でより小さな作業ロールを使用すると、
また、圧延スタンドを駆動する場合、馬力の低い電気モ
ーターの使用が可能となることにより、操業費用が安く
もなる。
熱間圧延機で、より小さな作業ロールを使用すること
により、操業費用も減少され、スタンドを駆動する場合
により小さな馬力の電気モータを使用することができ
る。
本発明の鋳造ラインの長い連続した走行を可能にする
ために、この好適な圧延機の構成は、好ましくは、熱間
圧延の薄鋼の物理的特性を減少させずに長走行時にすべ
てが関する従来技術の装置及び方法を介しては得ること
ができない別の能力を提供することが望ましい。すなわ
ち、本発明の好適な圧延機は、ロール間隙の潤滑を行っ
て、摩耗及び摩擦を最小限に抑える。この圧延スタンド
は、作業ロールの(鋳造及び圧延方向を横断する方向
の)軸方向シフトを可能にするように構成されている。
更に、この特定の好適な圧延機では、走行するストリッ
プの圧延中のロールの交換は、可能であり、これによ
り、残りの圧延スタンドでは、圧下を行いながら、圧延
スタンドの切り替えが、一時的にオフラインで行われ
る。
本発明の好適な実施例の主な資本及び操業費の節約
は、薄い高温鋼ストリップの所望の厚さを生じさせるに
必要な圧延機の数及び大きさを減少させた点にある。標
準的な従来技術の方法では、粗圧延機と、仕上げ列を含
む熱間圧延機は、2.5mmの厚さで、1250mmの幅のストリ
ップの場合、40,000kW(設置)を必要としよう。
各スタンドの電力要求がかなりのものであることは、
すべての公知の熱間圧延機が、定常常態の条件を決して
達成しないバッチ処理であるという事実の結果である。
この圧延機により処理される各個のスラブについては、
作業の圧延/加速シーケンスのストリップはめこみ/閉
成は、守られなければならず、これにより、電気の利用
はあまり行われず、スタンドを駆動する電動機の馬力要
求が過大になる。圧延機が閉じられる時には、キャスタ
に最も近い圧延機が、最初に閉じられ、各圧延機は、そ
の後このプロセスにおいて下流への移動シーケンスで閉
じられる。圧延機は、閉じられるときに、直ちに加速さ
れなければならない。これは、ストリップの後端から頭
即ち先端までのシートの長さ及び関連する温度の低下の
ためである。後端は、最も冷たく、そして、最後に圧延
を受ける。圧延スタンドは、シートに対して更なる熱を
加えないので、後端は、圧延動作にわたって冷却し続
け、これにより、ロールの火割れを回避する必要がある
ために存在するどのような要求以外にも、可能な最高の
スループット速度が必要となり、これにより、「ズー
ム」の実施が可能となる。これには、固有の温度の低下
がストリップの然るべき圧延を不可能にする前に、各圧
延スタンドが、常に、ラインを連続的に加速する最高速
度を達成する十分な馬力を持つことが要求される。
熱間圧延スタンドと交互のスタンド間再加熱装置の組
み合わせに関する本発明により、これらの従来の問題は
回避される。加熱機と、本方法の完全連続動作により、
温度の低下問題は回避されるので、本方法の熱間圧延機
部分を加速する必要はない。本方法の完全連続動作は、
明らかに、別々のスラブの使用が必要である本方法の熱
間圧延部分についてのストリップはめ込み/閉成/「ズ
ーム」する必要をなくす。この結果、本発明の方法及び
装置により、各圧延スタンド毎に一定のrpmと馬力が使
用されるとき圧延機用の電動機の電気及び調整の更に効
率的使用が可能となる。
本発明のプラッツェルのプラネタリ圧延機と4個の四
重式圧延スタンドの特に好適な構成においては、全部で
20,000kwの設置電力により、0.8mm厚及び1250mm幅のス
トリップが生じる。冷間圧延機の必要がないことに原因
する資本支出と操業出費の節約がなくとも、資本支出の
節約、即ち、40,000kWの電動機電力の設置(従来技術)
対20,000kWの電動機電力(本発明)の節約及び、操業費
の節約は、かなりなものである。
連続鋳造のままの無端の鋼スラブを利用して、製品の
製造を直接行うに十分な最小の厚さに薄い平坦な熱間圧
延鋼を形成する新規なシステム及び方法が開示された。
この新規なシステムは、プラッツェルのプラネタリ圧延
機と、このプラネタリ圧延機からのストリップを受ける
複数の圧延スタンドを利用し、更に、ストリップを圧下
し、そして、ストリップに必要な熱を加えてこのストリ
ップを続く圧延スタンドにより処理できるように各圧延
スタンドの間に誘導再加熱機を有している。
プラッツェルのプラネタリ圧延機は、約80mmの厚さか
ら約4mmの厚さまでその連続スラブを圧下する。続く圧
延スタンドは、プラッツェルの圧延機から最初の圧下厚
の少なくとも約50%の厚さで第2の圧下を行って、この
連続ストリップが約1.8mm以下、最も好ましくは、1mm以
下、なお随時選択的には、0.7mmないし0.8mmの平均厚を
有するようにする。隣接の圧延スタンド間の誘導再加熱
機は、熱をこの鋼材に加えてこの鋼ストリップを第2の
圧下を行うに十分な作業温度に維持する。少なくとも3
個の圧下圧延スタンドは所望の厚さを達成するために使
用することが望ましいが、更に、必要ならば、より多く
の圧延スタンドを使用してもよい。このシートの最終厚
は、0.7mmないし0.8mmまで圧下してもよい。各圧延スタ
ンドは、先行圧延スタンドから受けたストリップの約10
%から約40%の圧下範囲を生じる。
本発明は、好適な実施例に関して記載されたが、記載
したその特定の形状に本発明の範囲を限定するつもりは
なく、逆に、添付の請求の範囲により定義される、本発
明の趣旨及び範囲内に含まれる可能性のある変形例、他
の実施例及び均等物を含むものとする。
プラネタリ式圧延機22と、第一の圧延スタンド70との
間には5200mmの距離が存在する。また、6000mmの距離に
より、各隣接する組の圧延スタンド70、72、74、76が分
けられている。さらに、プラッツェルのプラネタリ式圧
延機22の排出点における連続高温鋼ストリップの温度
は、約1120℃であって、鋼ストリップが第一の圧延スタ
ンド70に達する時までに、鋼ストリップは、約1065℃に
冷却されている。第一の圧延スタンド70の排出点では、
温度はさらに約978℃まで下げられている。第一の導入
再加熱機78は、鋼ストリップに対し70℃を加えて、それ
に、約1048℃の温度を与える。鋼ストリップが第2の圧
延スタンド72に入るときまでに、この温度は、約1019℃
まで減少されている。第2の圧延スタンド72の排出点に
おいて、温度は、約942℃までさらに減少されている。
第2の誘導再加熱機80は、70℃を鋼ストリップに与え
て、それを約1012℃の温度まで高める。鋼ストリップが
第三の圧延スタンド74に入るときまでに、その温度は、
約984℃まで減少されている。第三の圧延スタンド74の
排出点で、温度は、約930℃まで減少されていて、鋼ス
トリップが第三の誘導再加熱機82の方に移動するに従っ
て、鋼ストリップは、約909℃まで冷却される。第三の
誘導再加熱機82は、70℃を加えて、その温度を約979℃
まで上げる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フィンク ペーター ドイツ連邦共和国 3―4300 エッセン ジュイストウェック 40 (72)発明者 フィッゲ ディーター ドイツ連邦共和国 デー―4300 エッセ ン デフレッゲルストラーセ 22 (56)参考文献 特開 昭56−74302(JP,A) 特開 昭62−89515(JP,A) 特公 平3−64202(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B21B 1/46

Claims (28)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ほぼ直接的な製品製造を可能とするのに十
    分な厚さをもつ偏平な熱間圧延の鋼または鉄金属を作る
    ための連続方法において、 連続鋳造された無端の鋼叉は鉄金属のスラブの連続的に
    鋳造されたままの厚さから、第一の圧下を行って第一の
    圧下の厚さを持つ連続高温ストリップを作るため、前記
    スラブをプラッツェルのプラネタリ式圧延機に供給し、 上記の連続高温ストリップが約1.8mm以下の平均厚をも
    つように、前記第一の圧下での厚さの少なくとも約50%
    の厚さの第二の圧下を行うために、複数の圧延スタンド
    により前記のプラッツェルのプラネタリ式圧延機から前
    記連続高温ストリップを順次に受け、 前記第二の圧下行うのに十分な作業温度に、前記連続高
    温ストリップのシートを維持するため、再加熱手段によ
    り隣接する圧延スタンド間で前記連続高温ストリップを
    再加熱するステップから構成される偏平な熱間圧延の鋼
    または鉄金属を作るための連続方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の偏平な熱間圧延の鋼また
    は鉄金属を作るための連続方法において、さらに、前記
    連続高温ストリップを順次に受けて、第二の圧下を行う
    少なくとも3台の圧延スタンドを有することを特徴とす
    る偏平な熱間圧延、鋼または鉄金属を作るための連続方
    法。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の偏平な熱間圧延
    の鋼または鉄金属を作るための連続方法において、圧延
    スタンドは、4重式圧延スタンドとして知られる種類の
    ものであることを特徴とする偏平な熱間圧延の鋼または
    鉄金属を作るための連続方法。
  4. 【請求項4】請求項1または2に記載の偏平な熱間圧延
    の鋼または鉄金属を作るための連続方法において、毎分
    2.5メートルから3.5メートルの速度で、連続鋳造の鋼の
    スラブをプラッツェルのプラネタリ式圧延機に供給する
    ステップを更に含むことを特徴とする偏平な熱間圧延の
    鋼または鉄金属を作るための連続方法。
  5. 【請求項5】請求項1に記載の偏平な熱間圧延の鋼また
    は鉄金属を作るための連続方法において、約1mm以下の
    最終的な厚さまで、鋼ストリップの厚さを圧下するステ
    ップを含むことを特徴とする偏平な熱間圧延の鋼または
    鉄金属を作るための連続方法。
  6. 【請求項6】請求項1に記載の偏平な熱間圧延の鋼また
    は鉄金属を作るための連続方法において、約0.8mmの最
    終的な厚さまで鋼ストリップの厚さを圧下するステップ
    を含むことを特徴とする偏平な熱間圧延の鋼または鉄金
    属を作成するための連続方法。
  7. 【請求項7】請求項1、2、5、または6に記載の偏平
    な熱間圧延の鋼または鉄金属を作るための連続方法にお
    いて、プラッツェルのプラネタリ式圧延機の排出から最
    後の圧延スタンドの進入までの鋼の作業温度は、約1120
    ℃からそのおおよそAC3点に及ぶことを特徴とする偏平
    な熱間圧延の鋼または鉄金属を作るための連続方法。
  8. 【請求項8】請求項1、2、5、または6に記載の偏平
    な熱間圧延の鋼または鉄金属を作るための連続方法にお
    いて、各圧延スタンドによって生産された鋼ストリップ
    の厚さの圧下は、約10から約40%までの間であることを
    特徴とする偏平な熱間圧延の鋼または鉄金属を作るため
    の連続方法。
  9. 【請求項9】請求項1に記載の偏平な熱間圧延の鋼また
    は鉄金属を作るための連続方法において、発送のための
    仕上げた鋼を巻くステップを更に有することを特徴とす
    る偏平な熱間圧延の鋼または鉄金属を作るための連続方
    法。
  10. 【請求項10】請求項1に記載の偏平な熱間圧延の鋼ま
    たは鉄金属を作るための連続方法において、 商業上容認できる表面仕上げを提供し、 仕上げた鋼を所望の長さに切断するステップを更に有す
    ることを特徴とする偏平な熱間圧延の鋼または鉄金属を
    作るための連続方法。
  11. 【請求項11】請求項1、2、5、または6に記載の偏
    平な熱間圧延の鋼または鉄金属を作るための連続方法に
    おいて、前記スラブを前記プラッツェルのプラネタリ式
    圧延機へ導入する前に、前記スラブを予熱するステップ
    を更に有することを特徴とする偏平な熱間圧延の鋼また
    は鉄金属を作るための連続方法。
  12. 【請求項12】請求項1、2、5、または6に記載の偏
    平な熱間圧延の鋼または鉄金属を作るための連続方法に
    おいて、前記スラブを前記プラッツェルのプラネタリ式
    圧延機へ導入する前に、前記連続鋳造された無限のスラ
    ブの最大の厚さは、約70mmから約90mmの範囲にあること
    を特徴とする偏平な熱間圧延の鋼または鉄金属を作るた
    めの連続方法。
  13. 【請求項13】請求項1、2、5、または6に記載の偏
    平な熱間圧延の鋼または鉄金属を作るための連続方法に
    おいて、隣接した圧延スタンドの間の上述の再加熱手段
    は、電気的な誘導再加熱方法であることを特徴とする偏
    平な熱間圧延の鋼または鉄金属を作るための連続方法。
  14. 【請求項14】請求項1、2、5、または6に記載の偏
    平な熱間圧延の鋼または鉄金属を作るための連続方法に
    おいて、前記プラッツェルのプラネタリ式圧延機が、少
    なくとも1つの成形された静止の後援ビーム手段を有
    し、それによって、周回作業ロールと前記後援ビーム手
    段が、結合して上述の連続高温ストリップに輪郭および
    成形制御を行うことを特徴とする偏平な熱間圧延の鋼ま
    たは鉄金属を作るための連続方法。
  15. 【請求項15】請求項1、5、6または14に記載の偏平
    な熱間圧延鋼または鉄金属を作成するための連続方法に
    よって成形された製品。
  16. 【請求項16】ほぼ直接的な製品製造を可能にするに十
    分な厚さをもつ偏平な熱間圧延の鋼または鉄金属を作る
    ためのシステムにおいて、 連続鋳造された無端の鋼叉は鉄金属のスラブの連続的に
    鋳造されたままの厚さから、第一の圧下を行って第一の
    圧下の厚さを持つ連続高温ストリップを作るために前記
    スラブを受けるためのプラッツェルのプラネタリ式圧延
    機と、 上記の連続高温ストリップが約1.8mm以下の平均厚をも
    つように、前記第一の圧下厚の少なくとも約50%の厚さ
    の第二の圧下を行うために、前記のプラッツェルのプラ
    ネタリ式圧延機から前記連続高温ストリップを順次に受
    ける複数の圧延スタンドと、 前記第二の圧下行うに十分な作業温度に、前記連続高温
    ストリップのシートを維持するための隣接の圧延スタン
    ドどうしの間の再加熱手段とを有する偏平な熱間圧延の
    鋼または鉄金属を作るためのシステム。
  17. 【請求項17】請求項16に記載の偏平な熱間圧延の鋼ま
    たは鉄金属を作るためのシステムにおいて、順次前記第
    二の圧加を行うために、最低3台の圧延スタンドが使用
    されることを特徴とする偏平な熱間圧延、鋼または鉄金
    属を作るためのシステム。
  18. 【請求項18】請求項16または17に記載の偏平な熱間圧
    延の鋼または鉄金属を作るためのシステムにおいて、前
    記圧延スタンドは、4重式圧延スタンドとして知られる
    種類のものであることを特徴とする偏平な熱間圧延の鋼
    または鉄金属を作るためのシステム。
  19. 【請求項19】請求項16または17に記載の偏平な熱間圧
    延の鋼または鉄金属を作るためのシステムにおいて、さ
    らに、毎分2.5メートルから3.5メートルの速度で、連続
    鋳造の鋼のスラブをプラッツェルのプラネタリ式圧延機
    に供給することを特徴とする偏平な熱間圧延の鋼または
    鉄金属を作るためのシステム。
  20. 【請求項20】請求項16に記載の偏平な熱間圧延の鋼ま
    たは鉄金属を作るためのシステムにおいて、前記圧延ス
    タンドが、約1mm以下の鋼スとリップの最終的な厚さを
    提供することを特徴とする偏平な熱間圧延の鋼または鉄
    金属を作るためのシステム。
  21. 【請求項21】請求項16に記載の偏平な熱間圧延の鋼ま
    たは鉄金属を作るためのシステムにおいて、前記圧延ス
    タンドが、約0.8mmの鋼ストリップの最終的な厚さを提
    供することを特徴とする偏平な熱間圧延の鋼または鉄金
    属を作成するためのシステム。
  22. 【請求項22】請求項16、17、20または21に記載の偏平
    な熱間圧延の鋼または鉄金属を作るためのシステムにお
    いて、プラッツェルのプラネタリ式圧延機の排出点と最
    後の圧延スタンドの進入点との間の前記鋼の作業温度
    は、約1120℃からそのおおよそAC3点に及ぶことを特徴
    とする偏平な熱間圧延の鋼または鉄金属を作るためのシ
    ステム。
  23. 【請求項23】請求項16、17、20、または21に記載の偏
    平な熱間圧延の鋼または鉄金属を作るためのシステムに
    おいて、各圧延スタンドは、約10から約40%までの間に
    ある圧下範囲を提供することを特徴とする偏平な熱間圧
    延の鋼または鉄金属を作るためのシステム。
  24. 【請求項24】請求項16に記載の偏平な熱間圧延の鋼ま
    たは鉄金属を作るためのシステムにおいて、発送のため
    の仕上げた前記ストリップを巻く手段を更に有すること
    を特徴とする偏平な熱間圧延の鋼または鉄金属を作るた
    めのシステム。
  25. 【請求項25】請求項16に記載の偏平な熱間圧延の鋼ま
    たは鉄金属を作るためのシステムにおいて、 商業上容認できる表面仕上げを前記ストリップのシート
    に与え、 前記仕上げたストリップを所望の長さに切断する手段を
    更に有することを特徴とする偏平な熱間圧延の鋼または
    鉄金属を作るためのシステム。
  26. 【請求項26】請求項16に記載の偏平な熱間圧延の鋼ま
    たは鉄金属を作るためのシステムにおいて、前記スラブ
    を前記プラッツェルのプラネタリ式圧延機へ導入する前
    に、前記スラブを予熱する予熱手段を更に有することを
    特徴とする偏平な熱間圧延の鋼または鉄金属を作るため
    のシステム。
  27. 【請求項27】請求項16に記載の偏平な熱間圧延の鋼ま
    たは鉄金属を作るためのシステムにおいて、隣接した圧
    延スタンドの間の前記再加熱手段は、電気的な誘導再加
    熱手段であることを特徴とする偏平な熱間圧延の鋼また
    は鉄金属を作るためのシステム。
  28. 【請求項28】請求項16に記載の偏平な熱間圧延の鋼ま
    たは鉄金属を作るためのシステムにおいて、前記プラッ
    ツェルのプラネタリ式圧延機が、少なくとも1つの成形
    された静止の後援ビーム手段を有し、それによって、周
    回作業ロールと前記後援ビーム手段が、結合して上述の
    連続高温ストリップに輪郭および成形制御を行うことを
    特徴とする偏平な熱間圧延の鋼または鉄金属を作るため
    のシステム。
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