JP3156462B2 - 熱間圧延設備 - Google Patents

熱間圧延設備

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JP3156462B2
JP3156462B2 JP22844693A JP22844693A JP3156462B2 JP 3156462 B2 JP3156462 B2 JP 3156462B2 JP 22844693 A JP22844693 A JP 22844693A JP 22844693 A JP22844693 A JP 22844693A JP 3156462 B2 JP3156462 B2 JP 3156462B2
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泰嗣 芳村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属板の熱間圧延設備
に関する。
【0002】
【従来の技術】連続鋳造と熱間圧延とを連続化すること
は従来の製鋼工場と圧延工場とを別工場とする方式に対
して大幅な省エネルギー,省力化を達成するものであ
り、近年この連続化を具体的に採用した設備が増えつつ
ある。
【0003】この連続化により、製鋼工場と圧延工場と
の間のスラブの運搬を無くし省力化を図ることができ、
又設備投資も少なくできる等のメリットがある。
【0004】さらに、連続鋳造と熱間圧延工場とを連続
化する場合、生産する材料や生産量,原料の入手方法,
設備コスト,ランニングコスト,エネルギー消費量,製
造人件費等を総合的に検討して最適な設備とすることが
望まれている。
【0005】上記の様に連続鋳造と熱間圧延とを連続化
する方式を大別するとスラブを粗圧延機で数回圧延した
後、仕上圧延機列へ送り、該仕上圧延機列を1回通過さ
せて製品板厚まで圧下する方式と前記の粗圧延機を無く
し仕上圧延機列へ直接スラブを送り、該仕上圧延機列を
1回通過させるだけで製品板厚まで圧下する方式とがあ
る。
【0006】スラブが厚い場合、仕上圧延機列を1回通
過させて製品板厚まで圧下する方式には限界がでてく
る。200mmのスラブを1.6mm まで仕上圧延機列の1
回通過のみで圧下することは圧延温度を確保することと
そのために増加する圧延スピードが制約条件となり、装
置として現実的に存在し得ず粗圧延機を設置する必要が
出てくる。
【0007】また、スラブが薄い場合は前記の粗圧延機
を省略することができ、設備費の低減や生産コスト低減
の可能性を有することとなる。この薄スラブを鋳造し粗
圧延機無しに連続鋳造と熱間圧延とを連続化する方式の
発明の一つとして特開昭63−132706号に記載されたもの
がある。この特開昭63−132703号に記載されたものにお
いては、比較的薄いスラブを鋳造してコンパクトな設備
で年間100万トン程度の中規模生産を行う方式を提案
している。この場合、最大3台から4台の圧延ロールス
タンドで連続的に圧延するものであり、前段では大径の
作業ロールで圧延すること後段では作業ロール或いは補
強ロールを駆動すること、連続鋳造と熱間圧延との間で
スラブを中間貯蔵すること等の記述がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】現在まで実用化されて
いる連続鋳造装置で鋳造される鋳片の厚さは50mm前後
以上であり、特開昭63−132703号に記載されたものにお
いては熱間圧延で最終製品として要求される板厚が2.
0mm 以下の場合にこのニーズは応えることができな
い。この場合、圧延機の台数を5〜6台にする必要があ
り、圧延材の温度を確保しつつ圧延するために最終段出
側速度を700m/min 前後としなければならない。最
終段出側速度が700m/min 前後となると圧延機のモ
ーター容量も大きくなるため従来の大型熱間仕上圧延機
並の設備となる。前記の連続鋳造装置の能力から圧延機
列を1回通過させて製品板厚2.0mm 以下まで圧下する
方式が設備的に粗圧延機を配置した方式よりコストメリ
ットがなければその方式の存在意義が薄れてくる。
【0009】本発明は上記した問題に鑑みなされたもの
で、その目的は、熱間圧延設備の設備長を短縮し、コン
パクトな構成の熱間圧延設備を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の熱間圧延設備
は、熱間圧延設備を粗圧延工程と仕上圧延工程とに分
け、粗圧延工程にて圧延材を複数パスリバース圧延した
後、仕上圧延工程にて粗圧延後の圧延材を1パス圧延す
る方式の熱間圧延設備において、前記粗圧延工程で圧延
材を複数パスリバース圧延する場合、1パス目の出側圧
延材を仕上圧延機の上下駆動スピンドルを通過するよう
にし、2パス目以降の圧延材をコイラーで巻取り、該圧
延材の進行方向と並列に配置した仕上圧延機列の入側へ
搬送した後、仕上圧延工程で所定の形状に圧延するよう
にしたことを特徴とする。
【0011】或いは、本発明の熱間圧延設備は、連続鋳
造設備と該連続鋳造設備より70〜150mm程度の薄鋳
片を鋳造し、該鋳片の進行方向に熱間圧延設備を配置す
るものであって、該熱間圧延設備を粗圧延工程と仕上圧
延工程とに分け、粗圧延工程にて圧延材を複数パスリバ
ース圧延した後、仕上圧延工程にて粗圧延後の圧延材を
1パス圧延する方式の熱間圧延設備において、前記粗圧
延工程で圧延材を複数パスリバース圧延する場合、1パ
ス目の出側圧延材を仕上圧延機の上下駆動スピンドルを
通過するようにし、2パス目以降の圧延材をコイラーで
巻取り、該圧延材の進行方向と並列に配置した仕上圧延
機列の入側へ搬送した後、仕上圧延工程で所定の形状に
圧延するようにしたことを特徴とする。
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【作用】熱間圧延設備を粗圧延工程と仕上圧延工程とに
分け、粗圧延工程にて圧延材を複数パスリバース圧延し
た後、仕上圧延工程にて粗圧延後の圧延材を1パス圧延
する。粗圧延機で複数パス圧延する場合、1パス目の圧
延材をコイラーで巻取らず2パス目以降の圧延材をコイ
ラーで巻取り、奇数パスの圧延材の進行方向と並列に配
置した仕上圧延機列の入側に奇数パス圧延終了後の圧延
コイルを搬送し、所定の形状に仕上圧延機で圧延できる
ように粗圧延機と仕上圧延機列を配置することで熱間圧
延設備の設備長を短し、コンパクトな熱間圧延設備とす
るものである。
【0021】そして、1パス目の出側圧延材を仕上圧延
機の上下駆動スピンドルの間を通すようにすることで、
粗圧延工程に配置する圧延機と仕上圧延工程に配置する
圧延機の間隔を短くすることができ、コンパクトな熱間
圧延設備とするものである。なお、粗圧延機で3パス圧
延し仕上圧延機へと圧延材を送る場合、コイラーの巻取
り能力やコンパクトな仕上圧延で効率良く圧延するため
粗圧延機の出側の圧延材板厚を10〜25mm前後にする
ことが望まれる。
【0022】そこで本発明では、連続鋳造設備で鋳造す
る鋳片を70〜150mm程度の比較的薄い鋳片として鋳
造することにより、粗圧延機での全圧下量を軽減でき、
更に、仕上圧延機入側へ比較的薄い圧延材を供給できる
ため、コンパクトな粗圧延機と仕上圧延機とからなる熱
間圧延設備で効率よく圧延することができる。
【0023】粗圧延機の台数は入側スラブ厚及び出側板
厚にもよるが圧下量が大きく複数回の圧延を必要とする
場合、複数台の圧延機を配置する必要がある。該複数台
の圧延機を従来の如く、それぞれのハウジングにロール
を納めたのでは設備が大型となる。
【0024】そこで、本発明では、粗圧延工程に配置す
る粗圧延機として、同一ハウジング内に複数の圧延ロー
ル群を近接して並べた圧延機とし、また、この同一ハウ
ジング内に複数の圧延ロールを近接して並べた圧延機
は、2段圧延機を同一ハウジング内に2列並べた粗圧延
機とし、複数の圧延ロール群を近接して並べることによ
りコンパクトな熱間圧延設備となる。
【0025】また、仕上圧延工程による圧延を低速でし
かも各スタンドで高圧下するようにして仕上圧延機台数
を少なくすることでコンパクトな設備とするものであ
る。この仕上圧延工程において、低速高圧下圧延の観点
から小径作業ロール圧延機が好ましい。
【0026】本発明では、仕上圧延工程に配置する仕上
圧延機として、小径作業ロールを備え、かつ、補強ロー
ル或いは中間ロールにより該作業ロールを間接的に駆動
する小径作業ロール被駆動圧延機としたものである。仕
上圧延機において作業ロール径が小さければ圧延荷重及
び駆動トルクが小さくなり、強圧下が可能になる。そし
て、作業ロールが小径であると駆動部が圧延に必要な駆
動トルクに耐えることができないため作業ロールを直接
駆動することができず、小径作業ロールを支える補強ロ
ール或いは中間ロールを駆動するようにする。このこと
により小さな駆動トルクで薄くなった板材を強圧下でき
る。そして、強圧下は同時に低速圧延を実現するもので
ある。つまり、このように作業ロールが小径なほど、圧
延での接触弧長が短くなるので圧延荷重が小さくなり、
駆動トルクも小さくなり、ロールの昇温も少なくでき、
結果として圧延エネルギーも小さくすることができる。
更に、強圧下が可能になると圧延機の台数を少なくする
ことができるのでコンパクトな仕上圧延機を提供し得
る。
【0027】また、粗圧延機及び仕上圧延機の作業ロー
ルにハイス系ロールを採用すること、及び、圧延機にロ
ール研磨装置を設置することで強圧下、低速の厳しい条
件の圧延におけるロールの組替え頻度を少なくすること
もできる。
【0028】更に、本発明では、粗圧延工程に配置し粗
圧延機は板クラウンを調整できるようにし、仕上圧延工
程に配置した仕上圧延機は板クラウンや板形状を調整で
きるようにしたものである。
【0029】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例について図1,
図2を用いて説明する。
【0030】図1は、製鋼と圧延を直結した鋳造熱間圧
延連続設備であり、鋳片24を連続的に鋳造する連続鋳
造設備1,鋳造先端にあるダミーバー部を切断し切離す
か、或いは、任意の長さのスラブ24に切断する切断機
2,切断されたダミーバー部を鋳造方向からずらし、か
つ、スラブ24を断熱的状態で送る断熱炉3,偶数パス
時ストリップ25を巻取るコイルボックス10,ストリ
ップ25の先端部の長さを揃える切断機39,スラブ2
4の幅を調節する幅圧延機4,スラブ24の表面のスケ
ールを粗圧延前に取除く粗デスケーリング装置5,粗圧
延機6,コイルボックス8,巻取ったコイルをコイルの
進行方向と並列に並べた仕上圧延機列の入側に搬送する
コイル搬送機40,コイル巻出し装置9から巻出された
ストリップ26の先後端部を処理する切断機7,ストリ
ップ26の表面のスケールを仕上圧延前に取除く仕上デ
スケーリング装置12,ストリップ26の先端を減厚す
る減厚装置11,仕上No.1 スタンド13,仕上N
o.2 スタンド14,仕上No.3スタンド15,スト
リップ冷却ゾーン16,コイラー18とベルトラッパー
20等で構成されている。
【0031】図1で示した実施例中、粗圧延機6を含む
粗圧延工程と、仕上No.1 スタンド13,仕上No.
2 スタンド14,仕上No.3 スタンド15を含む仕
上圧延工程を並列に配置し、設備全体をコンパクトにし
たものである。
【0032】また、粗圧延機6として、同一ハウジング
内に複数の圧延ロ−ル群を近接して並べた圧延機とした
ものである。これにより、複数の圧延ロ−ル群を近接し
て並べることにより、1パスで2階の圧延ができ、更
に、設備長を短縮でき、設備全体をコンパクトにしたも
のである。
【0033】なお、この圧延機の具体的なものとして
は、2段圧延機を同一ハウジング内に2列並べた2Hツ
イン圧延機がある。
【0034】また、仕上No.1 スタンド13,仕上N
o.2 スタンド14,仕上No.3スタンド15は小径
の作業ロールを有する6段圧延機である。この圧延機に
おいて、小作業ロール33,34は小径ロールであるた
め、その駆動系は駆動トルクに耐え得ないので中間ロー
ル或いは補強ロールを駆動するようにしてある。さら
に、仕上No.1 スタンド13の前に配置した減厚装置
11でストリップ26の先端を減厚し、小径作業ロール
ゆえの噛込みの問題を解消するものである。このよう
に、仕上圧延機列に小径の作業ロ−ルを有する圧延機を
配置することにより、低速強圧下圧延を行うことがで
き、仕上圧延工程での仕上圧延機の台数を減少でき設備
全体をコンパクトにすることができる。
【0035】更に、図1で示した実施例中においては、
粗圧延機6でスラブ24を複数パスリバ−ス圧延する場
合、1パス目のストリップ25をコイルボックス10で
は巻取らず、2パス目以降のストリップをコイルボック
ス10,コイルボックス8で巻取るようにするために、
1パス目の圧延材は、仕上No.1 スタンド13の上下
のスピンドル27,仕上No.2 スタンド14の上下の
スピンドル28,仕上No.3 スタンド15の上下のス
ピンドル29の間を通過できるように搬送テーブルを配
置したものである。
【0036】図2は、図1のA−A断面図であり、仕上
No.3 スタンドの出側から粗圧延機6の方向を見た図
である。粗圧延機6で1パス目の圧延を終えたストリッ
プ25は粗圧延機の出側に配置されたテーブルローラー
21上へ送られる。仕上No.1 スタンド13,仕上N
o.2 スタンド14,仕上No.3 スタンド15が小径
作業ロール被駆動圧延機であるため上下中間ロール3
5,36のロール駆動用の上下に配置されたスピンドル
29の間を通すことが可能となり、並列に並べた粗圧延
設備と仕上圧延設備の間隔を短くでき、さらに、設備長
も短くすることができ、コンパクトな鋳造熱間圧延連続
設備とすることができる。
【0037】なお、粗圧延機6で圧延された1パス目の
出側圧延材が圧延材が仕上No.1スタンド13,仕上
No.2 スタンド14,仕上No.3 スタンド15の上
下駆動スピンドルの上或いは下を通過するように、粗圧
延機6と仕上No.1 スタンド13,仕上No.2 スタ
ンド14,仕上No.3 スタンド15のパスラインに高
低差を設けてもよいものである。
【0038】次に、本発明の他の実施例を図3を用いて
説明する。
【0039】図3は、製鋼と圧延を直結した鋳造熱間圧
延連続設備であり、鋳片23を連続的に鋳造する連続鋳
造設備1、鋳造先頭にあるダミーバー部を切断し切離す
か、或いは、任意の長さのスラブ24に切断する切断機
2,前記の切断されたダミーバー部を鋳造方向からずら
し、かつ、スラブ24を断熱的状態で送る断熱炉3,偶
数パス時ストリップ25を巻取るコイルボックス10,
スラブ24の幅を調節する幅圧延機4,スラブ24の表
面のスケールを粗圧延前に取除く粗デスケーリング装置
5,粗圧延機6,ストリップ26の先端部の長さを揃え
るための切断機41,コイルボックス8,コイル巻出し
装置9から巻出されたストリップ26の先端を減厚する
減厚装置11,ストリップ26の表面のスケールを仕上
圧延前に取除く仕上デスケーリング装置12,仕上N
o.1 スタンド13,仕上No.2スタンド14,仕上
No.3 スタンド15,ストリップ冷却ゾーン16,コ
イラー18とベルトラッパー20等で構成されたもので
ある。仕上No.1 スタンド13,仕上No.2 スタン
ド14,仕上No.3 スタンド15は頭1で示した実施
例と同様、小径の作業ロールを有する6段圧延機であ
る。
【0040】粗圧延機6でリバース圧延されるストリッ
プ25は1パス目のみコイルボックス8で巻取ること無
く粗圧延機6の出側に配置されたテーブルローラー22
上に送られ、2,3パス目にはそれぞれコイルボックス
10,8によって巻取る方式とすることで粗圧延機部の
設備長を短くするものである。
【0041】また、2パス目で粗圧延機入側テーブルロ
ーラー上にストリップ25を送るだけで巻取らないよう
にすることもできるが、この場合、コイルボックス10
を削減することができるメリットがある。
【0042】更に、切断機2で鋳片を切断すること無し
に連続的に粗圧延機へと送り、連続的に粗圧延を行い切
断機41にて分割する方式もできる。
【0043】なお、図1及び図3において説明した実施
例において、連続鋳造設備1より鋳造される鋳片23を
70〜150mm程度の比較的薄い鋳片として鋳造するこ
とにより粗圧延機6での全圧下量を軽減でき、コイルボ
ックス8,10において良好な巻取り能力が得られ、さ
らに、仕上圧延機入側に比較的薄いストリップ26を供
給できるため、粗圧延機6,仕上圧延機13,14,1
5等の熱間圧延設備をコンパクトな圧延設備とすること
ができるものである。
【0044】図4は仕上圧延機に適用できる圧延機の概
略図であり、小径作業ロール被駆動圧延機を示し上下中
間ロール35,36を軸方向(矢印方向)に移動可能な
ロールとしたものである。また、上下作業ロール33,
34に上下方向(矢印方向)のロールベンディング力が
作用するようにしてある。この場合駆動ロールは上下中
間ロール35,36かまたは上下補強ロール37,38
となる。なお、図示はしていないが、上下中間ロール3
5,36にも上下作業ロール33,34同様にロールベ
ンディング力を与えるようにすることもできる。以上の
ロールの軸方向移動やロールベンディング力によって板
クラウンや板形状を調整することができる。さらに、上
下作業ロール33,34を上下中間ロール35,36と
同様に軸方向に移動可能とすることもでき、この作業ロ
ールの軸方向移動を周期的に行うことで作業ロールの摩
耗を分散することができ圧延中のロールの仕様時間を長
く、かつ、板クラウンや板形状の優れた圧延を達成でき
る。
【0045】図5は粗圧延機に適用できる圧延機の概略
図である。上の作業ロール33と補強ロール37に対し
下の作業ロール34と補強ロール38とがそれぞれ一緒
に上下で反対方向にクロスするようにした(ペアクロ
ス)状態を示す。このようにロールをクロスすることで
上下作業ロール間のギャッププロフィールを変化させる
ことができ板クラウンや板形状を調整することができ
る。
【0046】尚、粗圧延機が2段圧延機である場合は上
下作業ロール33,34をそれぞれ反対方向にクロスす
る方式があり、このことより前記同様に板クラウンを調
整することが可能となる。また、粗圧延機が4段以上の
圧延機の場合には作業ロールのみをクロスする方式によ
っても同様の効果を得ることができる。
【0047】図6は仕上圧延機に適用できる圧延機の概
略図である。上下作業ロール33,34と上下中間ロー
ル35,36と上下補強ロール37,38とがあり、上
下作業ロール33,34または上下中間ロール35,3
6または上下補強ロール37,38の少なくとも一対の
ロールに対しておのおの略同一形状のイニシャルクラウ
ンを互いに点対象となるべく付与したものであり、上下
中間ロール35,36または上下作業ロール33,34
かまたは上下中間ロール35,36及び上下作業ロール
33,34を図4と同様に軸方向に移動させたりロール
ベンディング力を付与することで板クラウンや板形状を
調整することができる。
【0048】図7は仕上圧延機に適用できる圧延機の概
略図である。上下作業ロール33,34または上下補強
ロール37,38かまたは上下作業ロール33,34及
び上下補強ロール37,38の少なくとも一対のロール
に対しておのおの略同一形状のイニシャルクラウンを互
いに点対象となるべく付与したものであり、上下作業ロ
ール33,34を軸方向に移動させたりロールベンディ
ング力を付与することで板クラウンや板形状を調整する
ことができる。
【0049】図8は仕上圧延機に適用できる圧延機の概
略図である。小径作業ロール被駆動圧延機の場合であ
り、上下作業ロール33,34の軸心が作業ロールと接
触する他のロールの軸心に対して圧延方向出側にδだけ
オフセットするようにしたものである。このようにオフ
セットすることで作業ロールに作用する駆動接線力F1
は作業ロールに対し圧延方向入側に作用し圧延荷重の作
業ロールに作用する水平分力F2 は圧延方向出側に作用
するので作業ロールに作用する水平力を少なくすること
ができる。尚、ストリップ26の入出側には張力が作用
しておりこの力をも加味してオフセット量δを圧延状態
に合わせて変化させ作業ロールに作用する水平力を少な
くするよう調整できるようにしてある。
【0050】低速強圧下であること、連続鋳造設備と熱
間圧延設備とを連結することで同一スラブ幅の圧延が長
時間続くこと等がありロールは過酷な条件のもとで使用
されることになる。
【0051】これに対してはロール研磨装置を設置する
ことでロール摩耗の増加があってもロール組替え周期を
短くすることなく操業できるようにするものである。
【0052】また、熱間圧延用ロールとして最近適用が
拡大されつつある耐摩耗性,耐肌荒れ性に優れたハイス
ロールを用いることで摩耗量を従来のニッケルグレーン
ロールに比べ1/4〜1/5に少なくできるのでロール
を長時間使用できロール組替え周期を大幅に延長するこ
とができるなどのメリットがある。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、熱間圧延設備の設備長
を短縮でき、ホットストリップをコンパクトな設備で
小,中規模に生産することが実現できる熱間圧延設備を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例である熱間連続設備を示
す図である。
【図2】図1のA−A断面図。
【図3】本発明の他の実施例である熱間連続設備を示す
図である。
【図4】仕上圧延機に適用できる圧延機の概略図であ
る。
【図5】粗圧延機に適用できる圧延機の概略図である。
【図6】仕上圧延機に適用できる圧延機の概略図であ
る。
【図7】仕上圧延機に適用できる圧延機の概略図であ
る。
【図8】仕上圧延機に適用できる圧延機の概略図であ
る。
【符号の説明】
1…連続鋳造設備、2…切断機、3…断熱炉、4…幅圧
延機、5…粗デスケーリング装置、6…粗圧延機、7…
切断機、8…コイルボックス、9…コイル巻出し装置、
10…コイルボックス、11…減厚装置、12…仕上デ
スケーリング装置、13…仕上No.1 スタンド、14
…仕上No.2 スタンド、15…仕上No.3 スタン
ド、16…ストリップ冷却ゾーン、17…ピンチローラ
ー、18…コイラー、19…コイルカー、20…ベルト
ラッパー、21,22…テーブルローラー、23…鋳
片、24…スラブ、25,26…ストリップ、27,2
8,29…スピンドル、30…No.1 モーター、31
…No.2 モーター、32…No.3 モーター、33…
上作業ロール、34…下作業ロール、35…上中間ロー
ル、36…下中間ロール、37…上補強ロール、38…
下補強ロール、39…切断機、40…コイル搬送機、4
1…切断機。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西野 忠 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式 会社 日立製作所 日立工場内 (72)発明者 堀井 健治 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式 会社 日立製作所 日立工場内 (56)参考文献 特開 昭61−56705(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 1/00 - 11/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱間圧延設備を粗圧延工程と仕上圧延工程
    とに分け、粗圧延工程にて圧延材を複数パスリバース圧
    延した後、仕上圧延工程にて粗圧延後の圧延材を1パス
    圧延する方式の熱間圧延設備において、 前記粗圧延工程で圧延材を複数パスリバース圧延する場
    合、1パス目の出側圧延材を仕上圧延機の上下駆動スピ
    ンドルを通過するようにし、2パス目以降の圧延材をコ
    イラーで巻取り、該圧延材の進行方向と並列に配置した
    仕上圧延機列の入側へ搬送した後、仕上圧延工程で所定
    の形状に圧延するようにしたことを特徴とする熱間圧延
    設備。
  2. 【請求項2】 連続鋳造設備と該連続鋳造設備より70〜
    150mm程度の薄鋳片を鋳造し、該鋳片の進行方向に熱
    間圧延設備を配置するものであって、該熱間圧延設備を
    粗圧延工程と仕上圧延工程とに分け、粗圧延工程にて圧
    延材を複数パスリバース圧延した後、仕上圧延工程にて
    粗圧延後の圧延材を1パス圧延する方式の熱間圧延設備
    において、 前記粗圧延工程で圧延材を複数パスリバース圧延する場
    合、1パス目の出側圧延材を仕上圧延機の上下駆動スピ
    ンドルを通過するようにし、2パス目以降の圧延材をコ
    イラーで巻取り、該圧延材の進行方向と並列に配置した
    仕上圧延機列の入側へ搬送した後、仕上圧延工程で所定
    の形状に圧延するようにしたことを特徴とする熱間圧延
    設備。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の熱間圧延設
    備において、 1パス目の出側圧延材を仕上圧延機の上下駆動スピンド
    ルの間を通すように搬送テーブルを配置したことを特徴
    とする熱間圧延設備。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2に記載の熱間圧延設
    備において、 前記粗圧延工程に配置した粗圧延機と前記仕上圧延工程
    に配置した仕上圧延機の圧延材のパスラインに高低差を
    設け、前記粗圧延機でスラブを1パス目の出側圧延材を
    前記仕上圧延機の上下駆動スピンドルの上或いは下を通
    すように搬送テーブルを配置したことを特徴とする熱間
    圧延設備。
  5. 【請求項5】 請求項1又は請求項2に記載の熱間圧延設
    備において、 前記仕上圧延工程に配置する仕上圧延機として、小径作
    業ロールを備え、かつ、補強ロール或いは中間ロールに
    より該作業ロールを間接的に駆動する小径作業ロール被
    駆動圧延機とし、更に、この仕上圧延機の上流に圧延板
    先端部を減厚する先端減厚装置を配置したことを特徴と
    する熱間圧延設備。
  6. 【請求項6】 請求項1又は請求項2に記載の熱間圧延設
    備において、 前記粗圧延工程に配置する粗圧延機として、同一ハウジ
    ング内に複数の圧延ロール群を近接して並べた圧延機と
    したことを特徴とする熱間圧延設備。
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