JP2000317501A - 熱間圧延設備および熱間圧延方法 - Google Patents
熱間圧延設備および熱間圧延方法Info
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Abstract
び中厚スラブの圧延機群への供給を変化させて、熱間圧
延製品を効率的に製造する。 【解決手段】(1) 連続鋳造機を直結した圧延ラインにお
いて、厚スラブ鋳造装置1と中厚スラブ鋳造装置6と、
さらにを保熱炉7とを配置したことを特徴とする熱間圧
延装置である。この装置は、中厚スラブ鋳造装置6は圧
延機群に直結するが、厚スラブ鋳造装置1は圧延機群に
直結しないようにするのが望ましい。 (2) 上記(1)の装置を用いる熱間圧延方法であって、中
厚スラブのみを供給し、若しくは厚スラブと中厚スラブ
とを混合させて供給する熱間圧延方法である。または、
中厚スラブの単重が厚スラブの単重より大きいことを特
徴とする熱間圧延方法である。
Description
されたスラブを、直結した圧延機群で粗圧延したのち、
所定の製品板厚に仕上圧延する熱間圧延設備および熱間
圧延方法に関するものである。
された厚さ200mm以上の厚スラブを加熱炉で加熱したの
ち、連続鋳造機と直結する圧延機群に供給されて板製品
に圧延される。すなわち、加熱された厚スラブは、粗圧
延機で粗圧延されて粗バーに加工されたのち、仕上圧延
機で所定の板厚になるように仕上圧延されて、次いで、
巻取機にて巻き取られて、熱延コイルとして製造され
る。次に、図面を用いて、熱延鋼板を製造する熱間圧延
設備および圧延方法を説明する。
説明する図である。同図中の(a)は熱間圧延設備の側面
構成を示す図であり、(b)は熱間圧延設備の平面構成を
示す図である。図1に示すように、設備の構成は、入側
から厚スラブ鋳造装置1、スラブ用の加熱炉2が配置さ
れており、加熱炉2から抽出されたスラブは粗圧延機3
によって粗バーに加工され、その後仕上圧延機4によっ
て所定の製品板厚に仕上圧延されて、巻取機5によって
熱延コイルとして巻き取られる。
ブ鋳造装置1で製造されたスラブは、後述する加熱炉の
設備制限から、一般的に、その厚さは200mm以上とされ
る。この場合には、主に厚さが200〜300mmの範囲のもの
が該当し、例えば、厚さ230mmのスラブが用いられるこ
とがある。加熱炉2内に装入されたスラブは約1200℃に
加熱され、加熱後抽出されたスラブは、粗圧延機3にて
板厚が30mm〜40mmの範囲で、例えば35mmの粗バーに圧延
される。図1中の粗圧延機は1スタンドのものが示され
ているが、粗圧延の1パスでは、例示する圧延前のスラ
ブ厚さ230mmから圧延後の板厚35mmの粗バーまで圧延す
ることができないため、7パスにわたるレバース(可
逆)圧延で圧延される。
は、続く仕上圧延機4によって板製品に圧延される。通
常、仕上圧延機4は、図示するように、7スタンドから
なる圧延機が用いられ、要求に応じて、1.2mm〜20mmの
製品に圧延される。その後、巻取機5にてコイル状に巻
き取られ、熱間圧延ラインの一連の工程が完了する。
て生産能率を最優先に設計されるが、炉設備に関して
は、投資効率の観点から、炉寸法に一定の制限が設けら
れる。このように、加熱炉の設備寸法が制約されること
から、スラブを加熱炉で加熱する際には、あまり大きな
スラブを加熱することができない。通常、スラブ長さは
10m(単重20トン)程度に制約されるとともに、前述の
通り、スラブ厚さが200mm以上となる厚スラブが用いら
れる。
薄い板厚の板製品まで仕上圧延するには、圧延機群とし
て多数の圧延スタンドが必要になると同時に、圧延機自
体も圧延容量として大規模なものが必要になる。また、
多数の圧延スタンドで圧延を実施すると、圧延ロールへ
の抜熱量が大きくなり、鋼板温度が著しく低下して、こ
の温度低下が限度を超えるようになると、被圧延材の機
械特性を劣化させることになる。
材、または変形抵抗(抗張力)の大きな高張力鋼板の圧
延では、一層圧延負荷が増大する。このような薄物材や
高張力鋼板は熱間圧延製品として圧延数量が少ないもの
の、これらも圧延が可能になるように設備配置を行おう
とすると、圧延スタンド数を増加し、同時に圧延容量お
よび圧延荷重の大きな圧延に耐えうる圧延機を設置しな
ければならないという問題がある。
有する板製造ラインに連続鋳造装置が接続された熱間圧
延設備の改善に関して、種々の提案がなされている。例
えば、特開平10-175001号公報では、一定長さに切断し
たスラブを加熱炉内に投入して貯留しているために、途
中で圧延スケジュールを変更できないことや、厚スラブ
を薄肉化するために粗圧延のパススケジュールが増加し
て、仕上圧延でインターバル時間が増大することに対応
して、厚スラブ鋳造装置に第二の連続鋳造装置としてベ
ルト式薄スラブ鋳造機を設置することが提案されてい
る。
提案の薄スラブ鋳造装置では、スラブ厚さが50mmと非常
に薄いために、圧延ライン全体として生産能率が極端に
悪化する。さらに、この薄スラブ鋳造装置は、製造する
スラブの厚さが非常に薄いことから鋳造が不安定である
とともに、製造されたスラブの品質が極めて悪化するこ
とが明らかである。
ため、板製品に圧延する過程での圧下量が小さく制限さ
れ、機械特性に優れた製品は製造できない。さらに、ス
ラブ厚が薄いことから、厚スラブと同等のスラブ単重を
得ようとすると、スラブ長さが極端に長くなり、これに
起因して、搬送テーブルや保熱炉などの設備が大規模に
なり、設備コストが増大するという問題もある。
延ラインの問題点に鑑みてなされたものであり、圧延機
群の圧延負荷の状況およびスラブ鋳造装置の製造能率に
応じて、厚スラブおよび中厚スラブの圧延機群への供給
を変化させることによって、熱間圧延製品を効率的に生
産できる熱間圧延設備および熱間圧延方法を提供するこ
とを目的としている。
および図3に示すように、下記(1)〜(4)の熱間圧延設
備、および(5)〜(7)の熱間圧延方法を要旨としている。
品へ圧延する、粗圧延機および仕上圧延機からなる圧延
機群を有する熱間圧延ラインにおいて、スラブ厚さが20
0mm以上のスラブを製造する厚スラブ鋳造装置1と、ス
ラブ厚さが前記厚スラブより薄いスラブを製造する中厚
スラブ鋳造装置6とを配置したことを特徴とする熱間圧
延装置である(以下、第1の装置という)。
品へ圧延する、粗圧延機および仕上圧延機からなる圧延
機群を有する熱間圧延ラインにおいて、スラブ厚さが20
0mm以上のスラブを製造する厚スラブ鋳造装置1と、ス
ラブ厚さが前記厚スラブより薄いスラブを製造する中厚
スラブ鋳造装置6と、さらに前記圧延機群に直結して保
熱炉7とを配置したことを特徴とする熱間圧延装置であ
る(以下、第2の装置という)。
中厚スラブ鋳造装置6は圧延機群に直結するが、厚スラ
ブ鋳造装置1は圧延機群に直結しないようにするのが望
ましい(以下、第3の装置という)。
の装置において、粗圧延機3が2つのスタンドを近接設
置した可逆式タンデム圧延機であることが望ましい(以
下、第4の装置という)。
ずれかの装置を用いる熱間圧延方法であって、製造され
る板製品の圧延負荷が増大する場合には、圧延されるス
ラブとして中厚スラブ鋳造装置6で鋳造された厚さが薄
いスラブを用いることを特徴とする熱間圧延方法である
(第1の方法という)。例えば、製造される板製品の板
厚が2mm以下の薄板材である場合、または抗張力が490
MPa以上の高張力鋼板である場合が該当する。
ずれかの装置を用いる熱間圧延方法であって、厚スラブ
鋳造装置1で製造されたスラブと、中厚スラブ鋳造装置
6で製造されたスラブとを所定の比率で混合させて圧延
機群に供給することを特徴とする熱間圧延方法である
(第2の方法という)。この方法においては、混合させ
る比率を、厚スラブ鋳造装置で製造されたスラブが1で
あるのに対し、中厚スラブ鋳造装置で製造されたスラブ
が2または1であることが望ましい。
であって、中厚スラブ鋳造装置6で製造されたスラブの
単重が、厚スラブ鋳造装置1で製造されたスラブの単重
より大きいことを特徴とする熱間圧延方法である(第3
の方法という)。この方法においては、中厚スラブ鋳造
装置で製造されたスラブの単重が、厚スラブ鋳造装置で
製造されたスラブの単重の2倍以上にするのが望まし
い。
された厚さが200mm以上のスラブとする場合には、主に
厚さが200〜300mmの範囲のものが該当し、その単重は20
トン程度である。一方、中厚スラブ鋳造装置で製造され
た、スラブ厚さが厚スラブより薄いスラブとは、例えば
スラブ厚が70mm〜100mmのものが想定できる。
ラインに、スラブ厚が200mm以上のスラブを製造する厚
スラブ鋳造装置と、スラブ厚さが厚スラブより薄いスラ
ブを製造する中厚スラブ鋳造装置とを配置したことを特
徴としている。これにより、熱間圧延として生産量が多
く、かつ仕上板厚が比較的厚い製品は、生産能率の高い
厚スラブ鋳造装置で製造されたスラブから圧延し、一
方、熱間圧延として生産量が少なく、薄物材や高張力鋼
板等の圧延負荷が増大する製品は、生産能率の低い薄ス
ラブ鋳造装置で鋳造されたスラブから製造する。このよ
うに、板製品の特性に応じて被圧延材としてのスラブを
使い分けることによって、極めて効率良く、熱間圧延で
板製品を製造することができる。
て保熱炉を配置することを特徴としている。例えば、ス
ラブ厚さが70mm〜100mm程度と薄い中厚スラブでは、ス
ラブ厚が200mm以上の厚スラブに比べて熱容量が小さい
ために、熱間圧延ライン上で温度降下が大きくなる。こ
のまま中厚スラブの圧延を行うと、製品品質を低下させ
るだけでなく、圧延効率も悪化させる。そのため、保熱
炉を設けて、適正圧延温度を確保して、圧延の効率化を
図る。
延機群に直結するが、厚スラブ鋳造装置は圧延機群に直
結しないようにしている。前述の通り、熱間圧延ライン
に設けられる加熱炉には設備制約がある。このため、同
じ単重のスラブを圧延する場合には、厚スラブに比べ、
スラブ厚さが薄い中厚スラブでは、スラブ長が長くな
り、加熱炉に装入できなくなることもある。このような
事態を想定して、中厚スラブは、加熱炉挿入することな
く、直ちに圧延機群に搬送できるように、中厚スラブ鋳
造装置は圧延機群に直結する構成とするのが望ましい。
ドを近接設置した可逆式タンデム圧延機とすることによ
り、1つのスタンドの可逆式圧延機に比べ、1回の圧延
パスで2倍の圧延を同時に実施することができるので、
効率的な圧延が可能になる。さらに、2つのスタンドを
近接して、鋼板を同時に圧延するタンデム圧延機とする
ことにより、設備の配置スペースもコンパクトにするこ
とができる。
ンドからなるタンデム圧延機を用いることによって、厚
スラブの場合は、3パス圧延で合計6回の圧延ができる
ことから、従来の7パス圧延を3パス圧延に低減でき
る。また、中厚スラブの場合には、同様に、1パスで合
計2回の圧延ができることから、従来の3パス圧延を1
パス圧延に低減することが可能になる。したがって、第
4の装置を採用することによって、大幅な圧延パス回数
の低減が可能になって、著しい作業効率の改善が図れ
る。
する場合、例えば、製造される板製品の板厚が2mm以下
の場合には、圧延されるスラブとして中厚スラブ鋳造装
置で製造された厚さが薄いスラブを用いることを特徴と
している。第1の方法において、スラブ厚が200mm以上
の厚スラブを用いる代わりに、例えば、スラブ厚さが70
mm〜100mm程度の中厚スラブを用いることにより、熱間
圧延ライン全体としての圧延負荷が低減できる。
延機群で圧延する場合は、それぞれの圧延スタンドの負
荷を小さくできることから、より薄物材を、若しくは、
より変形抵抗の大きな高張力鋼板を圧延することができ
る。また、各圧延スタンドの圧延負荷を同じにすると、
圧延機群のスタンド数を少なくして、非常にコンパクト
にでき、設備コストを低減することができる。
されたスラブと、中厚スラブ鋳造装置で製造されたスラ
ブとを所定の比率で混合させて圧延機群に供給するよう
にしている。通常、中厚スラブ鋳造装置によるスラブ鋳
造の方が、厚スラブ鋳造装置によるスラブ鋳造に比べ、
より生産能率が高くなる。このため、厚スラブと中厚ス
ラブを所定の混合比率で交互に圧延機群に供給すること
により、非常に効率の良い圧延が可能になる。本発明者
らの検討によれば、厚スラブと中厚スラブを2:1また
は1:1の混合比率で交互に圧延機群に供給するのが、
効率的であることが明らかになる。
延機群に直結することを前提として、中厚スラブ鋳造装
置で製造されたスラブの単重を、厚スラブ鋳造装置で製
造されたスラブの単重より大きくすることを特徴として
いる。具体的には、中厚スラブ鋳造装置で製造されたス
ラブの単重が、厚スラブ鋳造装置で製造されたスラブの
単重の2倍以上にするのが望ましい。
直結することにより、中厚スラブを加熱炉に挿入するこ
とが必須とはならないため、炉設備の制約によるスラブ
長さの制限を考慮する必要がなくなるからである。これ
により、被圧延材のスラブ単重を、厚スラブ単重の2倍
以上、40〜60トン程度まで大きくできて、生産能率をさ
らに向上させることができる。
に説明するが、ここでの開示は本発明の一実施例にすぎ
ず、本発明の内容を何ら限定するものでない。図2は、
本発明の熱間圧延設備の具体的な構成例を示す図であ
り、従来例を説明した前記図1において共通する部材は
同じ符号を用いる。
延設備の側面構成を示す図であり、(b)は熱間圧延設備
の平面構成を示す図である。図2に示す熱間圧延設備
は、前述の第3の設備に相当するものであり、従来例に
比べ、新たに中厚スラブ鋳造装置6、保熱炉7および切
断機8が配置されている。
造装置1で製造された厚さ250mmのスラブは、加熱炉2
に装入されて1200℃まで加熱され、その後抽出されて粗
圧延機3および仕上圧延機4からなる圧延機群に供給さ
れる。一方、中厚スラブ製造装置6で製造された厚さ10
0mmのスラブは、図2(b)に示すように、圧延機群に直結
されていることから、加熱炉2に装入されることなく、
直接後続する粗圧延機3に供給される。
供給に関しては、生産能率や圧延での圧延負荷を勘案し
て、前述の第1〜第3の方法を使い分けして、種々の供
給方法が採用される。まず、第1の方法にあっては、仕
上製品の圧延負荷に注目して、厚さ100mmの中厚スラブ
の供給のみが行われることになる。
される板製品の板厚が2mm以下、または抗張力が490MP
a以上であるような、圧延負荷が増大する場合である。
この場合には、被圧延材となるスラブは全て中厚スラブ
製造装置6で製造された厚さ100mmのスラブとし、直結
されている圧延機群に供給される。中厚スラブが圧延さ
れている間には、厚スラブ製造装置1で製造された厚さ
250mmのスラブは、加熱炉2にて加熱と同時に保温およ
び貯留される。
されて、搬送途中で抜熱した熱量、および後続する圧延
機群で温度降下するであろう熱量を加熱、供給した後、
粗圧延機3に供給される。次いで、粗圧延機3では、ス
ラブ厚さが100mmから板厚35mmの粗バーに圧延するま
で、レバース圧延で3パスを要する。これは、従来の厚
さ250mmの厚スラブから板厚35mmの粗バーに圧延するの
にレバース圧延で7パスを要したのに比べ、大幅な効率
化が図れる。
のパス回数を低減するだけでなく、仕上圧延機4のスタ
ンド数を削減でき、設備コストを大幅に下げることがで
きる。すなわち、製品板厚が2mm以下の薄物材の圧延を
考慮する場合には、仕上圧延機4の圧延負荷を軽減する
ため、さらに粗バーの板厚を薄くするのが得策である。
そこで、粗圧延機3ではレバース圧延の5〜7パスにな
るが、粗バーの板厚を20〜25mmにまで薄くして、製品板
厚まで仕上圧延すると、仕上圧延機4での圧延負荷を大
幅に低減でき、仕上圧延機4のスタンド数を5スタンド
まで減少できる。その後、板製品は所定の製品板厚であ
る1.2mmまで仕上圧延されて、巻取機5にてコイル状に
巻き取られ一連の圧延工程が完了する。
に注目して、厚スラブと中厚スラブとを混合して供給す
ることにしている。厚スラブ製造装置1による厚さ250m
mのスラブ製造の方が、中厚スラブ製造装置6による厚
さ100mmのスラブ製造よりも能率が低下する。そして、
厚スラブ製造装置1で製造された厚スラブは、加熱炉2
にて保温および貯留しておくことができる。このため、
中厚スラブ製造装置6で中厚スラブを製造している間
は、加熱炉2にある厚スラブを供給すれば、厚スラブと
中厚スラブとを混合して交互に圧延機群に供給すること
ができる。
スラブとの混合比率を2:1または1:1として圧延機
群に供給すれば、非常に効率の良い生産が可能となるこ
とが分かる。このように、厚スラブと中厚スラブとを所
定の混合比率で供給する場合であっても、さらに、特に
中厚スラブを供給するときには、前述の第1の方法によ
る圧延方法を適用すれば、一層の効率生産が可能にな
る。
延機群に直結することを前提としている。このため、こ
れから製造された厚さ100mmの中厚スラブは、加熱炉2
に装入する必要が無いため、加熱炉の設備制約によるス
ラブ長さの制限を受けることがなく、厚さ250mmの厚ス
ラブより大きな単重のスラブを圧延ラインに供給するこ
とができる。
2mm以下の薄物材を仕上圧延機4で圧延する際に、その
先端部および後端部では鋼板に張力が作用しないので不
安定な圧延になり易い。このとき、2倍以上の単重で、
厚スラブの2本分の長さに相当する中厚スラブを供給し
て薄物材を製造すれば、先端部、後端部の不安定な圧延
部が少なくなるので、安定した製造が可能となる。第3
の方法を採用する場合には、2本分の製品が製造できる
ことから、巻取機5の前に切断機8を設置し、製品1本
毎に切断して巻き取る必要がある。このとき、切断した
先行コイルと後行コイルとを巻き取るために、巻取機5
は2基必要になる。
として2スタンドを近接設置した可逆式タンデム圧延機
を用いた場合を、実施例に基づいて説明する。
成例を示す図であり、(a)は熱間圧延設備の側面構成を
示す図であり、(b)は熱間圧延設備の平面構成を示す図
である。図3に示す熱間圧延設備は、前記図2に示す設
備とは、粗圧延機3の構成のみが異なり、R1およびR2か
らなる2スタンドの可逆式タンデム圧延機からなる。
置1で製造された厚さ250mmのスラブは、加熱炉2に装
入されて1200℃まで加熱され、その後抽出されて粗圧延
機3および仕上圧延機4からなる圧延機群に供給され
る。一方、中厚スラブ製造装置6で製造された厚さ90mm
のスラブは、圧延機群に直結されていることから、加熱
炉2に装入されることなく、直接後続する粗圧延機3に
供給される。
で加熱された厚スラブは、粗圧延機3に送られる。この
とき、R1、R2の2スタンドの可逆式タンデム圧延機を用
いることにより、3パス圧延で合計6回の圧延ができる
ことから、従来の7パス圧延を3パス圧延に低減でき
る。次に、中厚スラブを粗圧延する場合には、1パス圧
延で合計2回の圧延ができることから、従来の3パス圧
延を1パス圧延に削減することができる。このように、
図3に示す第4の設備を適用することによって、圧延パ
ス回数の低減による板製品の効率生産が可能になる。
法によれば、圧延機群の圧延負荷の状況およびスラブ鋳
造装置の製造能率に応じて、厚スラブおよび中厚スラブ
の圧延機群への供給を変化させることによって、熱間圧
延製品を効率的に生産でき、しかも、圧延機群のスタン
ド数を大幅に削減することも可能になり、設備投資コス
トも大幅に低減することができる。例えば、製品板厚が
2mm以下である薄物材や抗張力が490MPa以上の高張力
鋼板を仕上圧延するように、圧延負荷が増大する場合で
あっても、比較的小規模の圧延設備で対応でき、設備投
資費用を著しく低減することができる。
あり、(a)は熱間圧延設備の側面構成を示し、(b)は平面
構成を示している。
図であり、(a)は熱間圧延設備の側面構成を示し、(b)は
平面構成を示す。
であり、(a)は設備の側面構成を示し、(b)は平面構成を
示す。
Claims (11)
- 【請求項1】連続鋳造機で製造されたスラブを板製品へ
圧延する、粗圧延機および仕上圧延機からなる圧延機群
を有する熱間圧延ラインにおいて、スラブ厚さが200mm
以上のスラブを製造する厚スラブ鋳造装置と、スラブ厚
さが前記厚スラブより薄いスラブを製造する中厚スラブ
鋳造装置とを配置したことを特徴とする熱間圧延装置。 - 【請求項2】連続鋳造機で製造されたスラブを板製品へ
圧延する、粗圧延機および仕上圧延機からなる圧延機群
を有する熱間圧延ラインにおいて、スラブ厚さが200mm
以上のスラブを製造する厚スラブ鋳造装置と、スラブ厚
さが前記厚スラブより薄いスラブを製造する中厚スラブ
鋳造装置と、さらに前記圧延機群に直結して保熱炉とを
配置したことを特徴とする熱間圧延装置。 - 【請求項3】上記中厚スラブ鋳造装置は圧延機群に直結
するが、上記厚スラブ鋳造装置は圧延機群に直結しない
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の熱間
圧延装置。 - 【請求項4】上記粗圧延機が2つのスタンドを近接設置
した可逆式タンデム圧延機であることを特徴とする請求
項1乃至請求項3のいずれかに記載の熱間圧延装置。 - 【請求項5】請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の
熱間圧延装置を用いる熱間圧延方法であって、製造され
る板製品の圧延負荷が増大する場合には、圧延されるス
ラブとして中厚スラブ鋳造装置で鋳造されたスラブを用
いることを特徴とする熱間圧延方法。 - 【請求項6】製造される板製品の板厚が2mm以下である
ことを特徴とする請求項5に記載された熱間圧延方法。 - 【請求項7】製造される板製品の抗張力が490MPa以上
であることを特徴とする請求項5に記載された熱間圧延
方法。 - 【請求項8】請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の
熱間圧延装置を用いる熱間圧延方法であって、厚スラブ
鋳造装置で製造されたスラブと、中厚スラブ鋳造装置で
製造されたスラブとを所定の比率で混合させて圧延機群
に供給することを特徴とする熱間圧延方法。 - 【請求項9】混合させる比率が、厚スラブ鋳造装置で製
造されたスラブが1であるのに対し、中厚スラブ鋳造装
置で製造されたスラブが2または1であることを特徴と
する請求項8に記載の熱間圧延方法。 - 【請求項10】請求項3のいずれかに記載の熱間圧延装
置を用いる熱間圧延方法であって、中厚スラブ鋳造装置
で製造されたスラブの単重が、厚スラブ鋳造装置で製造
されたスラブの単重より大きいことを特徴とする熱間圧
延方法。 - 【請求項11】中厚スラブ鋳造装置で製造されたスラブ
の単重が、厚スラブ鋳造装置で製造されたスラブの単重
の2倍以上であることを特徴とする請求項10に記載の
熱間圧延方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11127190A JP2000317501A (ja) | 1999-05-07 | 1999-05-07 | 熱間圧延設備および熱間圧延方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11127190A JP2000317501A (ja) | 1999-05-07 | 1999-05-07 | 熱間圧延設備および熱間圧延方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000317501A true JP2000317501A (ja) | 2000-11-21 |
Family
ID=14953924
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP11127190A Pending JP2000317501A (ja) | 1999-05-07 | 1999-05-07 | 熱間圧延設備および熱間圧延方法 |
Country Status (1)
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---|---|
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