JP2993726B2 - 内視鏡装置 - Google Patents

内視鏡装置

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JP2993726B2 JP2286979A JP28697990A JP2993726B2 JP 2993726 B2 JP2993726 B2 JP 2993726B2 JP 2286979 A JP2286979 A JP 2286979A JP 28697990 A JP28697990 A JP 28697990A JP 2993726 B2 JP2993726 B2 JP 2993726B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、内視鏡に送気、送水及び吸引の各管路を
備えた内視鏡装置に関する。
[従来の技術] 内視鏡には、体腔内に対する送気、送水及び吸引を行
う管路系が組込まれており、体腔内を検査処理する場合
には該体腔内を一定量膨脹させるため送気が行なわれ、
また、体腔内や観察窓を洗浄するため送水、送気、吸引
が行われている。さらに、近年の内視鏡は、管路系の水
きれの向上とノズルの詰まり防止とを行う還流送気吸引
装置を備えている。この還流送気吸引を行うには、安全
性確保の為、送気量と吸引量とを同量にする必要があ
る。すなわち、送気量が多いと体腔の膨脹過多となり、
一方吸引量が多いと体腔の一定量の膨脹が少なくなる
か、なくなってしまうからである。
ところで、前記還流を行う手段としては、 特開昭61−73634号公報、 特開昭61−141340号公報 に見られる如く2連式ポンプ、或は1個のローラポンプ
等が用いられ、内視鏡の吸引管路より吸引された体腔内
の流体を一端の吸引容器に吸引して送り込んで、粘液等
の液体と気体とを分離し、気体のみを還流手段により再
度送気管路を介して体腔内に送り込んでいる。
[発明が解決しようとする課題] 前記還流を行う手段のうち、特に1個のポンプにより
還流を行う構成の場合では、吸引管路が詰まったり、或
は生検等で吸引管路中に鉗子を挿入したとき等は、ほと
んど体腔内の空気を吸引することができないのにもかか
わらず、吸引容器内の空気をポンプが吸い出して体腔内
に送り込む結果となる。すなわち、吸引容器内の空気は
体腔内に送り込まれるが、体腔内の空気は吸引されずに
体腔内が膨脹過多となる虞れがある。
この発明は、前記事情に着目してなされたもので、そ
の目的とするところは、吸引管路が詰まったり、或は鉗
子等を吸引管路に挿通したときでも、空気を過度に体腔
内へ送り込むことを防止し、常に吸引量より送気量が多
くなるということはなく、過送気による体腔の膨脹過多
をなくした内視鏡装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段及び作用] この発明は前記目的を達成するために、内視鏡挿入部
の少なくとも先端部に開口部を有する吸引管路と、前記
先端部に設けられた観察窓に向って開口するノズルに連
通する送気管路と、前記吸引管路に連通する還流用吸引
管路と、前記送気管路に連通する還流用送気管路と、こ
の還流用吸引管路と還流用送気管路の間に設けられる還
流用ポンプを有し、前記吸引管路の開口部から吸引した
流体を前記還流用吸引管路、還流用送気管路を介して前
記送気管路に還流する内視鏡装置において、前記還流用
ポンプに対し前記還流路と並設し、還流流体が少なくと
もノズルから噴出しないで内視鏡装置内を還流するバイ
パス用還流路を設けるとともに、前記還流用ポンプを前
記還流路とバイパス用還流路との一方に選択的に接続す
る管路切換手段を設けたことにある。
還流用ポンプを駆動すると、吸引管路の開口部から吸
引した流体は還流用吸引管路、還流用送気管路、送気管
路の順に還流してノズルから観察窓に向かって送気され
るが、管路切換手段によって還流用ポンプを還流路とバ
イパス還流路のどちから一方に選択的に接続することが
できる。管路切換手段によってバイパス用還流路に接続
すると、還流流体がバイパスして少なくともノズルから
噴出しないで内視鏡装置内を還流する。
[実施例] 以下、この発明の各実施例を図面に基づいて説明す
る。
第1図〜第3図は第1の実施例を示し、第2図は内視
鏡装置の概略的構成を示す。符号1は、内視鏡装置が適
用される一例としての電子内視鏡で、手元側の把持部を
兼ねた操作部2の前部には先端構成部及び湾曲部を有す
る細長な挿入部3が設けられている。操作部2の側部に
はユニバーサルコード4が接続され、これはコネクタ5
を介して例えば光源装置を内設したビデオプロセッサ6
に接続される。前記ビデオプロセッサ6は電子内視鏡1
からの撮像信号を信号処理する信号処理回路を有し、接
続したモニタ7に伝送して画像表示するようになってい
ると共に、このビデオプロセッサ6は送気ポンプを内設
し、且つこの送気ポンプ及び後述の管路を介して連通し
た送水タンク9、還流用吸引容器10及び吸引装置11が設
けられている。尚、この発明装置が適用されている内視
鏡は、前記内視鏡に限ることなく、図示はしないが当然
ファイバー等光学式の内視鏡にも適用される。
第1図は内視鏡装置の概略的構成を示すもので、12は
送気ポンプであり、この送気ポンプ12には送気管路13が
接続されている。この送気管路13の中途には送水用送気
管路14が分岐接続されており、この送水用送気管路14は
送水タンク9に連通接続している。そして、送水タンク
9には送水管路15が接続されている。そして送気管路1
3、送水管路15はユニバーサルコード4、操作部2およ
び挿入部3内を通って、挿入部3先端側で合流して送気
送水管路16を形成している。送気送水管路16は内視鏡先
端部1aの観察窓1bに向かって開口するノズル17に連通し
ている。また、送気管路13、送水管路15の中途には、操
作部2内で送気送水切換弁18に接続されている。送気送
水切換弁18の挿入部3側の送気管路13、送水管路15の中
途には、還流用送気管路19、バイパス用還流路20の一端
が接続されている。還流用送気管路19の他端はローラポ
ンプからなる還流用ポンプ21を介して還流用吸引容器10
に接続され、バイパス用還流路20の他端は後述する管路
切換手段としての電磁切換弁29に接続されている。
一方、吸引装置11の吸引ポンプ22には第1の吸引管路
23が接続され、この第1の吸引管路23は吸引容器24に接
続されている。さらに、吸引容器24には、吸引管路25が
接続されている。吸引管路25はユニバーサルコード4、
操作部2および挿入部3内を通って、内視鏡先端部1aに
開口しており、中途には操作部2内で吸引切換弁26に接
続されている。
吸引切換弁26にはリーク用通路があり、ボタン27を押
さなければユニバーサルコード4側の吸引管路25がリー
ク用通路を介して大気に連通している。また、ボタン27
を押すことによって吸引管路25が連通し、吸引ポンプ22
によって内視鏡先端部1aの吸引管路25より粘液、汚物等
を吸引する。吸引切換弁26の挿入部3側の吸引管路25の
中途には、還流用吸引管路28が分岐されており、この還
流用吸引管路28は電磁切換弁29を介して還流用吸引容器
10に接続されている。また、還流用吸引管路28の中途に
は還流用吸引管路28の圧力を感知する圧力センサ37が設
けられている。
電磁切換弁29は、3ポート電磁切換弁であり、第1の
ポート30は還流用吸引管路28に接続され、第2のポート
31はバイパス用還流路20に接続され、第3のポート32は
接続管路33に接続されている。
そして、通常の状態では第1ポート31と第3ポート32
が連通している。接続管路33の他端は還流用吸引容器10
に接続されている。圧力センサ37によって測定した圧力
が還流用ポンプ21の吐出圧より低くなった時に制御装置
34によって還流用ポンプ21および電磁切換弁29が作動す
る。また、送気管路13の送気、送水切換弁18と還流用送
気管路19の間には、逆止弁35が設けられており、体腔内
からの逆流を防止している。送気、送水切換弁18にはリ
ーク用通路があり、通常の状態では、ユニバーサルコー
ド4側の送気管路13がリーク用通路を介して大気に連通
している。また、ボタン36のリーク用通路の穴を塞ぐこ
とによって送気管路13は連通し、ノズル17より送気され
る。したがって、観察窓1bの前面にはノズル17からの送
気によってエアーカーテンが形成され、視野を確保でき
る。また、ボタン36を押すことによって送気管路13が遮
断されて、送水管路15が連通して送気ポンプ12の圧力に
よって加圧された水が送水管路15を通ってノズル17より
送水される。したがって、観察窓1bの前面にはノズル17
からの送水によってウォータカーテンが形成され、視野
を確保できる。
次に、前述のように構成された内視鏡装置の作用を説
明するが、送気、送水、吸引操作は構成で説明したので
省略し、還流作用について説明する。
制御装置34からの制御信号によって還流用ポンプ21が
動作すると、体腔内の流体を吸引管路25、還流用吸引管
路28、電磁切換弁29内の管路、接続管路33を経て吸引
し、還流用吸引容器10に流し込む。これによって送気管
路13と吸引管路25の間で還流を行っている。還流用吸引
容器10へ流し込まれた流体はここで粘液等の液体と空気
とを分離し、空気のみを還流用送気管路19、送気管路1
3、送気送水管路16を介してノズル17より(吸引量と同
量の)送気が行なわれる。ここで、第3図に示すよう
に、還流用吸引管路28内にある圧力センサ37によって測
定した圧力が定常状態(吸引管路より吸引していなかっ
たり、吸引管路に処置具の入っていない状態)よりも低
くなると制御装置34が働いて還流用ポンプ21の回転数を
小さくして、ノズル17からの送気量を小さくする。さら
に圧力センサ37の圧力が小さくなると制御装置34が働い
て電磁切換弁29の管路を切換える。この切換えによって
第2のポート31と第3のポート32が連通し、バイパス用
還流路20、電磁切換弁29の管路、接続管路33、還流用吸
引容器10、還流用送気管路19の間でバイパス還流用管路
が形成され、還流流体がノズル17から噴出しないで内視
鏡装置内を還流する。圧力センサ37の圧力が定常状態の
圧力に戻れば再び電磁切換弁29が働いて元の状態に戻
る。
このように送気管路13と送水管路15の間でバイパス還
流用管路を形成しているので、ゲップなどによって胃液
が送気管路13、送水管路15に逆流するのを防止できる。
第4図および第5図は第2の実施例を示すもので、第
1の実施例でバイパス還流用管路が形成されると、送気
管路13と送水管路15の合流点から送水管路15とバイパス
用還流路20の合流点までの間に溜まっていた水が還流用
吸引容器10に流れてしまうので、次に送水する時、上記
流れてしまった水の分だけ送水の応答が遅れてしまうと
いう点について改良したものである。
還流用送気管路19の途中に電磁切換弁42を設け、バイ
パス用還流路20の代りに電磁切換弁29と42の間にバイパ
ス用還流路41を設けたもので、その他は第1の実施例と
同じである。
電磁切換弁29の第2のポート31にバイパス用還流路41
の一端が接続されている。電磁切換弁42の第1ポート43
にはバイパス用還流路41の他端が接続されており、第2
のポート44と第3のポート45には還流用送気管路19,19a
が接続されており連通している。
この実施例によれば、還流用吸引管路28内にある圧力
センサ37の測定した圧力が定常状態の時より低くなると
制御装置34が動作して還流用ポンプ21の回転数を少なく
する。さらに、圧力センサ37の圧力が小さくなると制御
装置34がさらに作動して電磁切換弁29,42が同時に作動
して第5図に示す状態になる。すなわち、電磁切換弁29
の第2ポート31と第3のポート32が連通し、電磁切換弁
42の第1のポート43と第3のポート45が連通する。これ
によって、還流用送気管路19a,電磁切換弁42,バイパス
用還流路41,電磁切換弁29、接続管路33、還流用ポンプ2
1,還流用吸引容器10の間でバイパス還流用管路を形成す
る。
したがって、バイパス用還流路41として、送水管路15
を使用していないので、送水する時の応答が早い。
以上のように、還流用吸引管路28に圧力センサ37を設
けて還流用ポンプ21の吸入量と吐出量のバランスをチェ
ックしているので、過送気による体腔の膨脹過多を防止
できる。さらに、還流用ポンプ21が常時作動しているの
で、電磁切換弁を切換えても、即座に還流用管路が作動
する。
第6図および第7図は第3の実施例を示すもので、前
述した実施例のように、ノズル17から送気して観察窓1b
の前面にエアーカーテンを形成しているときに吸引管路
25から吸引していると、還流用の空気をそのまま吸引管
路25から吸引してしまい、実際に吸引しようとするもの
の吸引量が減少してしまうという不具合を解消した実施
例である。
送気ポンプ12には、第1の送気管路13aが接続され、
送気送水切換弁18に接続されている。第1の送気管路13
aには送水用送気管路14が分岐しており、送水タンク9
に連通している。送水タンク9には第1の送水管路15a
が接続されており、送気送水切換弁18に接続されてい
る。送気送水切換弁18には第2の送気管路13b、第2の
送水管路15bが接続されている。第2の送気管路13b、第
2の送水管路15bは挿入部先端側で合流し、送気送水管
路16に連通し、挿入部先端に設けられたノズル17に連通
接続されている。
吸引装置11の吸引ポンプ22には第1の吸引管路23が接
続され、吸引容器24に連通している。吸引容器24には第
2の吸引管路25aが接続され、さらに吸引切換弁26に接
続されている。さらに吸引切換弁26には第3の吸引管路
25bが接続され、挿入部先端に開口している。第3の吸
引管路25bには還流用吸引管路28が分岐し第1の還流用
吸引容器10aに連通している。第1の還流用吸引容器10a
には更に還流用ポンプ21が接続されている。還流用ポン
プ21の吐出側には第1の還流用送気管路19aが接続さ
れ、第1の電磁弁V21を介して第2の還流用送気管路19b
に接続されている。更に第2の還流用送気管路19bは第
2の送気管路13bに連通している。第1の還流用送気管
路19aには第2の還流用吸引容器10b内を加圧する送水用
送気管路19cが分岐されている。更に第2の還流用吸引
容器10bには第1の還流用送水管路45aが接続され、第2
の電磁弁V22を介して第2の還流用送水管路45bにつなが
っている。更に第2の還流用送水管路45bは第2の送水
管路15bに連通している。
したがって、通常送気は送気ポンプ12より送られてく
る空気が第1の送気管路13aを通り送気送水切換弁18に
送られる。そして送気送水切換弁18で指操作により管路
が切換り、第2の送気管路13b、送気送水管路16を介し
てノズル17より送気される。
送水は送気ポンプ12の圧力が送水用送気管路14より送
水タンク9に付加され、送水タンク9内の清浄な水を第
1の送水管路15aへ押し込む。押し出された水は送気送
水切換弁18で指操作により管路を切換えられることで第
2の送水管路15b、送気送水管路16を通りノズル17より
送水される。
吸引は吸引ポンプ22による負圧が第1の吸引管路23、
吸引容器24、第2の吸引管路25a、吸引切換弁26へ伝わ
り、吸引切換弁26を指操作で管路を切換え、第3の吸引
管路25bへと伝わり挿入部先端の開口部より吸引され
る。
また、還流は次のように行われる。還流用ポンプ21に
より第3の吸引管路25b、還流用吸引管路28を介して吸
引された流体は第1の還流用吸引容器10aに送り込まれ
る。更に第1の還流用吸引容器10aに送り込まれた流体
は液体と気体とに分離され、気体のみを還流用ポンプ21
で吸引し、第1の還流用送気管路19a、第1の電磁弁V2
1、第2の還流用送気管路19b、第2の送気管路15bを介
して挿入部先端へと送り出し、ノズル17より還流送気す
る。
吸引時の還流は、第7図のタイムチャートで示すよう
に行われる。吸引切換弁26を操作し、吸引を行なおうと
すると、第1の電磁弁V21が閉じ、代りに第2の電磁弁V
22が開き、還流送気が止まって還流送水が行われる。
したがって、従来、還流送気時に吸引を行うとノズル
17からの還流用空気をそのまま吸引してしまい、本当に
吸引したいものの吸引量が少ないという不具合いがあっ
たが、前述のように吸引時のみ還流用送水にすればそも
そも還流用の送水量は非常に少ないから、本当に吸引し
たいものの吸引量にほとんど影響を与えない。それでい
て視野確保は還流送気と同じように行えるという効果が
ある。
第8図は第4の実施例を示すもので、吸引圧力を制御
できる内視鏡装置である。
体腔内に挿入される内視鏡51の先端部52には観察窓53
及びそれを洗浄するノズル54、照明窓55があり、吸引管
路56は鉗子挿通用チャンネル57と合流して先端部52にチ
ャンネル開口部58を有している。また、鉗子挿通用チャ
ンネル57の鉗子挿入口には通常、逆止弁の機能を持つ鉗
子栓59が設けられている。また、内視鏡51の操作部60に
は吸引管路56には負圧がかかってもリークするリーク孔
61を有する吸引操作ボタン62が設けられている。
このように構成された内視鏡51の吸引管路56には内視
鏡吸引装置63が接続されている。すなわち、64は吸引ポ
ンプであり、これは吸引容器65と連通し、吸引容器65は
前記吸引管路56と透明チューブ66によって連通してい
る。そして,この透明チューブ66には吸引圧力を感知す
る圧力センサ67と透明チューブ66内の被吸引物が液体か
気体かを判別する光学センサ68が設けられている。そし
て、これら光学センサ68と圧力センサ67は吸引ポンプ64
の出力をコントロールする吸引圧制御回路69に接続され
ている。
したがって、吸引操作ボタン62のリーク孔61が塞がれ
ると、吸引管路56は吸引ポンプ64と連通し、吸引管路56
に負圧がかかる。先端部52のチャンネル開口部58から液
体が光学センサ68を通過するまで圧力センサ67が「H」
の信号を、光学センサ68は「L」の信号を吸引圧制御回
路69に送り、この吸引圧制御回路69から吸引ポンプ64へ
低圧で吸引するようにコントロールされる。また、液体
が光学センサ68を通過する時は光学センサ68は「H」の
信号を吸引圧制御回路69に送信し、この吸引圧制御回路
69から吸引ポンプ64へ高圧で吸引するようコントロール
される。
圧力センサ67が吸引圧に比例してある一定以上の値を
出すと吸引圧制御回路69は吸引ポンプ64を大気と連通さ
せる。
このように、吸引管路56から多量の液体を吸引する際
には吸引ポンプ64の圧力を高くコントロールできるので
吸引時間で短縮できる。また、チャンネル開口部58に粘
膜等を吸着した場合にはある一定のしきい値からは吸引
ポンプ64は大気と連通するため開放できる。さらに、送
気、吸引を同時に行っている還流送気内視鏡に、前記内
視鏡吸引装置63を応用すると液体を吸引しても過送気に
ならない設定が可能となる。
第9図は第5の実施例を示うもので、第1図に示した
内視鏡装置と基本的に同一であり、同一構成部分は同一
番号を付して説明を省略する。すなわち、この内視鏡装
置は、還流用吸引容器10に代って還流用サージタンク70
が設けられている。さらに、還流用吸引管路28の途中に
還流用ポンプ21が設けられ、還流用送気管路19の途中に
は逆止弁71が設けられている。
通常の送気・送水は第1の実施例と同一であるが、還
流中にチャンネル開口部58や吸引管路56に粘膜吸着が発
生した場合の解除には次のように行われる。まず、図示
しない還流制御装置により還流用ポンプ21を停止し、す
ぐに一瞬還流用ポンプ21を逆転させた後に停止させる制
御をする。この制御によって還流用ポンプ21が還流用サ
ージタンク70内の気体を還流用吸引管路28を介して吸い
出し、還流用吸引管路28から吸引管路25へ送り込み、そ
の圧力によって付着している粘膜を押し出して解除する
ものである。
このような制御すなわち還流用ポンプ21を逆転させる
制御を行うと、還流用ポンプ21の逆転に伴いノズル17よ
り粘膜、液体等の汚物を吸引してしまうためノズル詰ま
りを誘発させることとなっていたが、還流用サージタン
ク70と送気管路13の間の還流用送気管路19に逆止弁71を
設けたことで、ノズル17より汚物を吸引することがな
く、かつ還流用サージタンク70により粘膜吸着を解除す
るのに十分な送気量を吸引管路25へ送り込めるものであ
る。
[発明の効果] 以上説明したように、この発明によれば、還流用吸引
管路と還流用送気管路の間に還流用ポンプを有し、吸引
管路の開口部から吸引した流体を前記還流用吸引管路、
還流用送気管路を介して送気管路に還流する内視鏡装置
において、前記還流用ポンプに対し前記還流路と並設
し、還流流体が少なくともノズルから噴出しないで内視
鏡装置内を還流するバイパス用還流路を設けるととも
に、前記還流用ポンプを前記還流路とバイパス用還流路
との一方に選択的に接続する管路切換手段を設けたこと
を特徴とする。
したがって、通常は吸引管路の開口部から吸引した流
体は還流用吸引管路、還流用送気管路、送気管路の順に
還流してノズルから観察窓に向かって送気されるが、管
路切換手段によって還流用ポンプを還流路とバイパス用
還流路との一方に選択的に接続することにより、還流流
体がバイパスして少なくともノズルから噴出しないで内
視鏡装置内を還流させることができ、吸引管路が詰まっ
たり、あるいは鉗子等を吸引管路に挿通したときでも、
空気を過度に体腔内へ送り込むことを防止し、常に吸引
量より送気量が多くなるということはない。したがっ
て、過送気による体腔の膨脹過多をなくし、安全性の高
い内視鏡装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図はこの発明の第1の実施例を示すもの
で、第1図は内視鏡装置の概略的構成図、第2図は内視
鏡装置の側面図、第3図はタイミングチャート図、第4
図および第5図はこの発明の第2の実施例を示すもの
で、第4図は内視鏡装置の概略的構成図、第5図は電磁
切換弁の説明図、第6図および第7図はこの発明の第3
の実施例を示すもので、第6図は内視鏡装置の概略的構
成図、第7図はタイミングチャート図、第8図はこの発
明の第4の実施例を示す内視鏡装置の概略的構成図、第
9図はこの発明の第5の実施例を示す内視鏡装置の概略
的構成図である。 1……内視鏡、3……挿入部、13……送気管路、15……
送水管路、17……ノズル、19……還流用送気管路、20…
…バイパス用還流路、21……還流用ポンプ、25……吸引
管路、28……還流用吸引管路、29……電磁切換弁(管路
切換手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宝 敏幸 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−266023(JP,A) 特開 昭63−161929(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61B 1/00 - 1/32

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内視鏡挿入部の少なくとも先端部に開口部
    を有する吸引管路と、前記先端部に設けられた観察窓に
    向って開口するノズルに連通する送気管路と、前記吸引
    管路に連通する還流用吸引管路と、前記送気管路に連通
    する還流用送気管路と、この還流用吸引管路と還流用送
    気管路の間に設けられる還流用ポンプを有し、前記吸引
    管路の開口部から吸引した流体を前記還流用吸引管路、
    還流用送気管路を介して前記送気管路に還流する還流路
    を形成した内視鏡装置において、 前記還流用ポンプに対し前記還流路と並設して設けら
    れ、還流流体が少なくともノズルから噴出しないで内視
    鏡装置内を還流するバイパス用還流路と、前記還流用ポ
    ンプを前記還流路とバイパス用還流路との一方に選択的
    に接続する管路切換手段とを有する内視鏡装置。
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