JP2992733B2 - ディーゼルエンジンの燃料供給装置 - Google Patents

ディーゼルエンジンの燃料供給装置

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JP2992733B2
JP2992733B2 JP6048136A JP4813694A JP2992733B2 JP 2992733 B2 JP2992733 B2 JP 2992733B2 JP 6048136 A JP6048136 A JP 6048136A JP 4813694 A JP4813694 A JP 4813694A JP 2992733 B2 JP2992733 B2 JP 2992733B2
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博 三雲
英男 長谷川
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B3/00Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
    • F02B3/06Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition

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  • High-Pressure Fuel Injection Pump Control (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディーゼルエンジンの
燃料供給装置に関し、詳しくは、トルクアップ装置を備
えたものに関する。
【0002】
【従来技術】ディーゼルエンジンの燃料供給装置の従来
技術として図16に示すものがある。これは、本発明と
同様、次のような基本構造を備えている。すなわち、ガ
バナ収容ケース101内でガバナレバー102をガバナ
レバー枢軸103で揺動自在に枢支し、このガバナレバ
ー102をスプリング力入力レバー104とガバナ力入
力レバー105とで構成し、調速レバー106にガバナ
スプリング107を介して上記スプリング力入力レバー
104を連動連結し、ガバナ力発生装置108に上記ガ
バナ力入力レバー105を介して燃料噴射ポンプ109
の燃料調量部110を連携させてある。
【0003】そして、ガバナレバー102にホルダ11
1を設け、このホルダ111にトルクピン112をその
ピン軸線113方向に沿ってスライド自在に支持し、ホ
ルダ先端部114からトルクピン112のピン先端部1
15を突出させ、トルクバネ116のトルクバネ力11
7でトルクピン112をそのピン先端部115側に付勢
し、トルクピン112をトルクバネ力117に抗してそ
のピン基端部118側に押し込んだ状態で、ガバナスプ
リング力119とガバナ力120との不釣り合い力によ
り、上記一対のレバー104・105を一体に揺動させ
るように構成してある。
【0004】そして、上記スプリング力入力レバー10
4に燃料制限具121を臨ませ、このスプリング力入力
レバー104が燃料制限具121に接当した後は、ガバ
ナ力120とトルクバネ力117との不釣り合い力によ
り、トルクピン112のピン先端部115を突出させる
ことにより、ガバナ力入力レバー105のみを揺動させ
て、燃料調量部110をトルクアップ領域122で調量
移動させるように構成し、上記ホルダ先端部114から
のトルクピン112のピン先端部115の最大突出寸法
123に対応して上記トルクアップ領域122の最大ト
ルクアップ位置124が規定されるように構成してあ
る。
【0005】この種の基本構造を備えたものでは、部分
負荷運転時には、トルクピン112をホルダ111内に
押し込んだ状態で、一対のレバー104・105が一体
に揺動し、燃料調量部110を部分負荷領域148で調
量移動させる。尚、図中、燃料調量部110の位置は、
ラックピン141の位置によって示し、以降も同様とす
る。また、全負荷運転時には、スプリング力入力レバー
104が燃料制限具121に接当し、燃料調量部110
を全負荷位置140に位置させる。過負荷運転時には、
トルクピン112のピン先端部115が突出することに
より、ガバナ力入力レバー105のみが揺動して燃料調
量部110をトルクアップ領域122で調量移動させ、
燃料制限具121による制限量を越える燃料を燃焼室
(図外)に供給して、エンストを回避する。
【0006】ところで、この従来技術では、円筒形のホ
ルダ111をガバナ力入力レバー105に取り付け、ホ
ルダ111の基端開口部142からホルダ111内にト
ルクピン112とトルクバネ116とを挿入し、基端開
口部142にオネジ構造のバネ受け143を螺入し、ト
ルクバネ力117を初期設定した後、基端開口部142
の周壁をかしめてバネ受け143を不動に固定してあ
る。
【0007】この従来技術では、ホルダ111に異なる
長さのトルクピン112を組み付けた複数種のガバナレ
バー102を揃え、これをエンジンの仕様に応じて使い
分けている。長いトルクピン112を備えたものを用い
た場合には、トルクピン112のピン先端部115の最
大突出寸法123が大きくなり、短いトルクピン112
を備えたものを用いた場合には、その最大突出寸法12
3が小さくなり、それぞれ最大トルクアップ位置124
を異にする。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、次
の問題(1)・(2)がある(図16参照)。 (1)トルクピン112の長さが異なる複数種のガバナ
レバー102を揃え、これをエンジンの仕様に応じて使
い分けているため、所定仕様のエンジンに異なる種類の
ガバナレバーを間違って組み付けるおそれがある。ま
た、複数種のガバナレバーを管理する必要があり、これ
が部品管理を繁雑にする要因の一つになっている。
【0009】(2)トルクピン112をホルダ111に
組み付ける際に、ホルダ111の基端開口部142の周
壁をかしめてバネ受け143を固定してしまうため、最
大トルクアップ位置124の変更ができない。このた
め、ガバナレバー102をガバナ収容ケース101内に
組み付けて、実際にエンジンを動かし、エンジンの個体
差によって生じるエンジンの出力特性や排気ガス特性の
バラつきを確認した場合であっても、このバラつきを修
正することができず、出力性能の均一化や排気ガス規制
への対応が困難である。
【0010】上記問題(1)・(2)を解決するため、
本発明者らは、本発明に先立ち、図17に示す先行試作
例1の試作を行った。これは、トルクアップ装置145
を燃料制限具121の先端に設けたものであり、燃料制
限具121の先端にトルクピン112とトルクバネ11
6とを内設してある。この先行試作例1によれば、燃料
制限具121を進退調節することにより、最大トルクア
ップ位置124の調節を行える。しかし、この先行試作
例1には、次の新たな問題(3)が生じる。
【0011】(3)従来技術や本発明のように、トルク
アップ装置がガバナレバーに取り付けられている場合、
トルクアップ作動は、ガバナ力とトルクバネ力との不釣
り合い力によって行われるのに対し、図17に示す先行
試作例1の場合、トルクアップ作動は、ガバナ力120
とトルクバネ力117とガバナスプリング力119の3
者の不釣り合い力によって行われる。このため、従来技
術や本発明の場合には、図19に示す実線の出力カーブ
が得られ、最大トルクアップ点がA点となるのに対し、
先行試作例1の場合にはトルクアップ状態が破線のよう
になり、最大トルクアップ点はB点となる。このよう
に、先行試作例1の場合には、トルクアップ作動によっ
て得られる出力が低いうえ、負荷の増大によって回転が
急激に低下する等、十分なトルクアップ性能を確保でき
ない。
【0012】更に、本発明者らは、図18に示す先行試
作例2の試作を行った。これは、燃料制限具121とは
別に、ガバナ収容ケース101のケース壁126に最大
トルク制限ボルト127を貫通状に設け、この最大トル
ク制限ボルト127のボルト先端部128をガバナ力入
力レバー105に臨ませ、ガバナ力入力レバー105が
最大トルク制限ボルト127のボルト先端部128に接
当して、ガバナ力入力レバー105の揺動が規制される
ように構成したものである。この先行試作例2によれ
ば、ガバナ収容ケース101の外側から最大トルク制限
ボルト127を進退調節することにより、実際にエンジ
ンを運転しながら最大トルクアップ位置124を調節す
ることができる。しかし、この先行試作例2では、次の
新たな問題(4)が生じる。
【0013】(4)ガバナ力入力レバー105の揺動を
最大トルク制限ボルト127で規制するため、最大トル
クアップ位置124よりも燃料増量側にある始動増量位
置146に燃料調量部110を移動させることができ
ず、始動増量機能が失われる。
【0014】本各発明の課題は、いずれもディーゼルエ
ンジンの燃料供給装置において、(1)ホルダにトルク
ピンとトルクバネとを組み付けた後、最大トルクアップ
位置を自由に調節でき、(2)ガバナレバーをガバナ収
容ケース内に組み付けたまま、燃料噴射ポンプを実際に
動かしながら、最大トルクアップ位置を調節することが
でき、(3)トルクアップ装置をガバナレバーに取り付
けることにより、トルクアップ性能の低下を防止でき、
(4)ガバナ力入力レバーの揺動を規制しないことによ
り、始動増量機能を確保できるものを提供することにあ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】(第1発明) 第1発明は、次の基本構造を備えている。すなわち、図
1(A)に例示するように、ガバナ収容ケース1内でガ
バナレバー2をガバナレバー枢軸3で揺動自在に枢支
し、このガバナレバー2をスプリング力入力レバー4と
ガバナ力入力レバー5とで構成し、調速レバー6にガバ
ナスプリング7を介して上記スプリング力入力レバー4
を連動連結し、ガバナ力発生装置8に上記ガバナ力入力
レバー5を介して燃料噴射ポンプ9の燃料調量部10を
連携させてある。また、この燃料調量部10をスタート
スプリング69で燃料増量方向に付勢するように構成し
て、エンジン始動時にはスタートスプリング69の付勢
力71で燃料調量部10を始動増量位置46に位置させ
てある。
【0016】そして、ガバナレバー2にホルダ11を設
け、このホルダ11にトルクピン12をそのピン軸線1
3方向に沿ってスライド自在に支持し、ホルダ先端部1
4からトルクピン12のピン先端部15を突出させ、ト
ルクバネ16のトルクバネ力17でトルクピン12をそ
のピン先端部15側に付勢し、トルクピン12をトルク
バネ力17に抗してそのピン基端部18側に押し込んだ
状態で、ガバナスプリング力19とガバナ力20との不
釣り合い力により、上記一対のレバー4・5を一体に揺
動させるように構成してある。
【0017】そして、図1(B)に例示するように、上
記スプリング力入力レバー4に燃料制限具21を臨ま
せ、このスプリング力入力レバー4が燃料制限具21に
接当した後は、ガバナ力20とトルクバネ力17との不
釣り合い力により、トルクピン12のピン先端部15を
突出させることにより、ガバナ力入力レバー5のみを揺
動させて、燃料調量部10をトルクアップ領域22で調
量移動させるように構成し、上記ホルダ先端部14から
のトルクピン12のピン先端部15の最大突出寸法23
に対応して上記トルクアップ領域22の最大トルクアッ
プ位置24が規定されるように構成してある。
【0018】第1発明は、上記基本構造を備えたディー
ゼルエンジンの燃料供給装置において、次のようにした
ことを特徴とする。すなわち、図1(B)等に例示する
ように、上記ホルダ11をスプリング力入力レバー4に
取り付け、トルクピン12のピン先端部15をガバナ力
入力レバー5の被接当部25に接当させ、ガバナ収容ケ
ース1のケース壁26に螺動調節自在の最大トルク制限
ボルト27を貫通状に設け、この最大トルク制限ボルト
27のボルト先端部28をトルクピン12のピン先端部
15に臨ませ、トルクピン12のピン先端部15が最大
トルク制限ボルト27のボルト先端部28に接当して、
ホルダ先端部14からのトルクピン12のピン先端部1
5の最大突出寸法23が規制されるように構成したこと
を特徴とする。
【0019】(第2発明)第2発明は、第1発明におい
て、図2、図6〜図8等に例示するように、前記トルク
ピン12のピン軸線13方向を前後方向とし、ピン先端
部15側を前側、ピン基端部18側を後側として、前記
ホルダ11を一対の前後対向片29・30で構成し、こ
の一対の前後対向片29・30にあけた前後ピン挿通孔
31・31にトルクピン12を一連に挿通したことを特
徴とする。
【0020】(第3発明)第3発明は、第2発明におい
て、図2、図6、図7等に例示するように、前記一対の
前後対向片29・30の間に前記トルクバネ16を収容
したことを特徴とする。
【0021】(第4発明)第4発明は、第3発明におい
て、図2、図6等に例示するように、前記前ピン挿通孔
31に挿通したトルクピン12の前側挿通部分33を膨
径状に形成し、トルクピン12に外嵌したトルクバネ1
6の前後端部を、トルクピン12の前側挿通部分33の
後端面34と前記後対向片30とで受け止めたことを特
徴とする。
【0022】(第5発明)第5発明は、第2発明〜第4
発明のいずれかにおいて、図2、図6、図8等に例示す
るように、前記後対向片30の後方でトルクピン12に
抜け止めストッパー35を取り付けたことを特徴とす
る。
【0023】(第6発明)第6発明は、第1発明におい
て、図10に例示するように、前記ホルダ11をスプリ
ング力入力レバー4と一体鋳造で形成したことを特徴と
する。
【0024】(第7発明)第7発明は、第1発明〜第6
発明のいずれかにおいて、図2、図6〜図15等に例示
するように、前記ガバナ力入力レバー5の被接当部25
をトルクピン12のピン先端部15に向けて突出する凸
湾曲状または凸屈曲状に形成したことを特徴とする。
【0025】(第8発明)第8発明は、第1発明〜第7
発明のいずれかにおいて、図2、図6〜図15等に例示
するように、前記ガバナ力入力レバー5の被接当部25
を二股状または環状に形成して、この被接当部25に最
大トルク制限ボルト27のボルト先端部28を通過させ
るボルト通過口36を形成したことを特徴とする。
【0026】(第9発明)第9発明は、第8発明におい
て、図2(C)、図9等に例示するように、トルクピン
12のピン軸線13と平行な向きに見て、被接当部25
のうち、少なくともボルト挿通口36の両脇部分37・
37が、トルクピン12のピン先端部15の周縁部分3
8に接当し、最大トルク制限ボルト27のボルト先端部
28がトルクピン12のピン先端部15の中央部分39
に接当するように構成したことを特徴とする。
【0027】
【発明の作用及び効果】
(第1発明)第1発明は次の作用効果(1)〜(4)を
奏する(図1(B)参照)。 (1)最大トルク制限ボルト27を進退調節し、そのボ
ルト先端部28をトルクピン12のピン先端部15から
離すと、トルクピン12の最大突出寸法23が大きくな
って、最大トルクアップ位置24が燃料増量側に移動
し、逆にボルト先端部28をトルクピン12のピン先端
部15に近づけると、トルクピン12の最大突出寸法2
3が小さくなって、最大トルクアップ位置24が燃料減
量側に移動する。このように、ホルダ11にトルクピン
12とトルクバネ16とを組み付けた後も、最大トルク
アップ位置24を自由に調節できる。このため、トルク
ピン12の長さを一定にした単一種のガバナレバー2を
仕様の異なる複数種のエンジンに汎用的に使用できる。
【0028】(2)最大トルク制限ボルト27の進退調
節は、ガバナ収容ケース1の外側から行えるため、この
燃料供給装置をエンジンに組み付ける前に、テスト装置
で燃料噴射ポンプ9を動かして、燃料噴射ポンプ9の個
体差によって生じる噴射特性のバラつきを確認しなが
ら、或いは、この燃料供給装置をエンジンに組み付けた
後、実際にエンジンを動かして、エンジンの個体差によ
って生じる出力特性や排気ガス特性のバラつきを確認し
ながら、最大トルク制限ボルト27の進退調節により、
最大トルクアップ位置24を調節して、このバラつきを
修正できる。このため、出力性能の均一化や排気ガス規
制への対応を容易に行える。
【0029】(3)トルクアップ装置がガバナレバー2
に取り付けられているため、トルクアップ作動は、ガバ
ナ力20とトルクバネ力17との不釣り合い力によって
行われ、図19に示す実線の出力カーブが得られ、トル
クアップ作動によって高い出力が得られるうえ、負荷の
増大による回転低下も緩やかで、高いトルクアップ性能
を確保できる。
【0030】(4)ガバナ力入力レバー5の揺動が最大
トルク制限ボルト27で規制されることがないので、最
大トルクアップ位置24よりも燃料増量側の始動増量位
置46に燃料調量部10を移動させることができ、始動
増量機能が確保される。
【0031】(第2発明)第2発明は、第1発明の作用
効果(1)〜(4)に加え、次の作用効果(5)・
(6)を奏する(図2、図6〜図8参照)。 (5)トルクピン12が前後二箇所で支持されるため、
トルクピン12が傾きにくい。このため、トルクピン1
2の傾きによるピン先端部15の突出寸法のバラつきが
回避され、トルクアップ作動の再現性が高い。 (6)一対の前後対向片29・30でホルダ11を構成
するので、その構造が簡単であり、ホルダ11の製造コ
ストが低廉になる。
【0032】(第3発明)第3発明は、第2発明の作用
効果(1)〜(6)に加え、次の作用効果(7)を奏す
る(図2、図6、図7参照)。 (7)前後対向片29・30の間の空間をトルクバネ1
6の収容スペースとして有効利用するので、トルクアッ
プ装置をコンパクトに形成できる。
【0033】(第4発明)第4発明は、第3発明の作用
効果(1)〜(7)に加え、次の作用効果(8)を奏す
る(図2、図6参照)。 (8)トルクピン12の一部である前側挿通部分33を
バネ受けとして用いるので、専用のバネ受けが不要とな
り、部品点数を少なくできる。
【0034】(第5発明)第5発明は、第2発明〜第4
発明の作用効果に加え、次の作用効果(9)を奏する
(図2、図6、図8参照)。 (9)抜け止めストッパー35の取り付けを前後対向片
29・30に邪魔されることなく、後対向片30の後方
で行うことができるので、その取り付けが容易である。
【0035】(第6発明)第6発明は、第1発明の作用
効果(1)〜(4)に加え、次の作用効果(10)を奏
する(図10参照)。 (10)ホルダ11をガバナ力入力レバー5と一体に形
成するので、部品点数を少なくできる。
【0036】(第7発明)第7発明は、第1発明〜第6
発明の作用効果に加え、次の作用効果(11)を奏する
(図2、図6〜図15参照)。 (11)ガバナ力入力レバー5の被接当部25をトルク
ピン12のピン先端部15に向けて突出する凸湾曲状ま
たは凸屈曲状に形成するので、トルクピン12のピン先
端部15の突出寸法が変化しても、ピン先端部15と被
接当部25との接触箇所47が変化しくにい。このた
め、トルクピン12のピン先端部15の突出寸法に対応
したバラつきのないトルクアップ作動が得られる。
【0037】(第8発明)第8発明は、第1発明〜第7
発明の作用効果に加え、次の作用効果(12)を奏する
(図2、図6〜図15参照)。 (12)被接当部25に最大トルク制限ボルト27のボ
ルト先端部28を通過させるボルト通過口36を形成し
たので、簡単な構造でボルト先端部28と被接当部25
との相互干渉を避けることができる。
【0038】(第9発明)第9発明は、第8発明の作用
効果に加え、次の作用効果(13)を奏する(図2
(C)、図9参照)。 (13)被接当部25のうち、少なくともボルト挿通口
36の両脇部分37・37が、トルクピン12のピン先
端部15の周縁部分38に接当し、最大トルク制限ボル
ト27のボルト先端部28がトルクピン12のピン先端
部15の中央部分39に接当するので、トルクピン12
が傾きにくい。このため、トルクピン12の傾きによる
ピン先端部15の突出寸法のバラつきが回避され、トル
クアップ作動の再現性が高い。
【0039】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1〜図5は実施例1に係るディーゼルエンジンの燃料
供給装置を説明する図である。図5はこの実施例1の燃
料供給装置を備えたディーゼルエンジンの平面図であ
る。このエンジンは、縦型直列4気筒の水冷ディーゼル
エンジンであり、その構成は次の通りである。すなわ
ち、図に示すように、シリンダブロック51の上側に
シリンダヘッド52が組み付けられ、シリンダブロック
51の前側にギヤケース53が組み付けられ、その前側
にはエンジン冷却ファン54が配置されている。ギヤケ
ース53の一方の横端部55はシリンダブロック51よ
りも横側に張り出され、この横端部55の後側に燃料供
給装置56が着脱自在に装着されている。この燃料供給
装置56は、図4に示すように、燃料噴射ポンプ9を内
設した噴射ポンプケース57と、メカニカルガバナ58
を内設したガバナ収容ケース1とで構成されている。燃
料噴射ポンプ9にはボッシュ式の列型ポンプが用いられ
ている。
【0040】メカニカルガバナ58の構成は次の通りで
ある。すなわち、ガバナ収容ケース1内にガバナレバー
2がガバナレバー枢軸3で揺動自在に枢支されている。
このガバナレバー2はスプリング力入力レバー4とガバ
ナ力入力レバー5とで構成された二本レバー式のもので
あり、調速レバー6にガバナスプリング7を介してスプ
リング力入力レバー4が連動連結されている。ガバナ力
入力レバー5の下端部には入力ローラ59が設けられ、
これにガバナ力発生装置8が臨ませてある。このガバナ
力発生装置8は、カバナ軸60に揺動自在に取り付けら
れたフライウェイト61と、ガバナ軸60にスライド自
在に外嵌されたガバナスリーブ62とで構成されてい
る。ガバナ軸60は、噴射ポンプケース57内からガバ
ナ収容ケース1内に突出された燃料噴射カム軸63の後
端部で構成されている。
【0041】ガバナ力入力レバー5のレバー上端部と燃
料噴射ポンプ9の燃料調量ラック49との間にはラック
連動板65が介設されている。ラック連動板65の前端
部には丸孔66があけられ、これに燃料調量ラック49
のラックピン41が内嵌されている。ラック連動板65
の後端部には燃料調量ラック49の移動方向と平行な向
きの長孔67があけられ、ガバナ力入力レバー5のレバ
ー上端部には係合ピン68が横向きに突設され、この係
合ピン68が長孔67にスライド自在に内嵌されてい
る。燃料調量ラック49は、スタートスプリング69で
燃料増量方向に付勢されている。ガバナレバー2の外観
を図3に示す。
【0042】このメカニカルガバナ58はトルクアップ
装置45を備えており、その構成は次の通りである。す
なわち、図1(A)に示すように、ガバナレバー2にホ
ルダ11が設けられ、ホルダ11にトルクピン12がそ
のピン軸線13方向に沿ってスライド自在に支持されて
いる。そして、ホルダ先端部14からトルクピン12の
ピン先端部15を突出させ、トルクバネ16のトルクバ
ネ力17でトルクピン12をそのピン先端部15側に付
勢し、トルクピン12をトルクバネ力17に抗してその
ピン基端部18側に押し込んだ状態で、ガバナスプリン
グ力19とガバナ力20との不釣り合い力により、一対
のレバー4・5を一体に揺動させるように構成されてい
る。この一対のレバー4・5が一体に揺動する場合に
は、スプリング力入力レバー4から突設した突片84が
ガバナ力入力レバー5に接当した状態で、揺動が行われ
る。この突片84により、トルクピン12の押し込みが
規制され、過剰圧縮によるトルクバネ16の変形が防止
される。図3に示すように、この突片84は板金のせん
断加工によりスプリング力入力レバー4と一体に形成さ
れている。
【0043】そして、図1(B)に示すように、ガバナ
収容ケース1のケース壁26に燃料制限具21を貫通さ
せ、その軸線70方向に沿って進退調節自在とし、この
燃料制限具21をスプリング力入力レバー4に臨ませ、
このスプリング力入力レバー4が燃料制限具21に接当
した後は、ガバナ力20とトルクバネ力17との不釣り
合い力により、トルクピン12のピン先端部15を突出
させることにより、ガバナ力入力レバー5のみを揺動さ
せて、燃料調量ラック49をトルクアップ領域22で調
量移動させるように構成し、ホルダ先端部14からのト
ルクピン12のピン先端部15の最大突出寸法23に対
応してトルクアップ領域22の最大トルクアップ位置2
4が規定されるように構成してある。尚、図中、燃料調
量ラック49の位置は、ラックピン41の位置によって
示し、以降も同様とする。
【0044】図1(A)に示すように、このメカニカル
ガバナ58によれば、部分負荷運転時には、トルクピン
12をそのピン基端部18側に押し込んだ状態で、一対
のレバー4・5が一体に揺動し、燃料調量ラック49を
部分負荷領域39で調量移動させる。また、全負荷運転
時には、スプリング力入力レバー4が燃料制限具21に
接当し、燃料調量ラック49を全負荷位置40に位置さ
せる。図1(B)に示すように、過負荷運転時には、ト
ルクピン12のピン先端部15が突出することにより、
ガバナ力入力レバー5のみが揺動して燃料調量ラック4
9をトルクアップ領域22で調量移動させ、燃料制限具
21による制限量を越える燃料を燃焼室(図外)に供給
して、エンストを回避する。
【0045】尚、ラック連動板65はスタートスプリン
グ69の付勢力71でラックピン41と係合ピン68と
に挟持されて連動されるため、係合ピン68と長孔67
との相互のガタつきは生じない。また、エンジン始動時
にはガバナ力20が発生してないので、スタートスプリ
ング69の付勢力71で燃料調量ラック49が始動増量
位置46に位置され、始動増量によりエンジンが速やか
に始動する。
【0046】この実施例1では、ホルダ11にトルクピ
ン12とトルクバネ16とを組み付けた後、最大トルク
アップ位置24を自由に調節できるようにするため、次
のような構成が採用されている。すなわち、図1(B)
に示すように、ホルダ11がスプリング力入力レバー4
に取り付けられている。トルクピン12のピン先端部1
5をガバナ力入力レバー5の被接当部25に接当させて
ある。ガバナ収容ケース1のケース壁26に螺動調節自
在の最大トルク制限ボルト27が貫通状に設られ、この
最大トルク制限ボルト27のボルト先端部28をトルク
ピン12のピン先端部15に臨ませ、トルクピン12の
ピン先端部15が最大トルク制限ボルト27のボルト先
端部28に接当して、ホルダ先端部14からのトルクピ
ン12のピン先端部15の最大突出寸法23が規制され
るように構成してある。ピン先端部15は、円板型に形
成されている。
【0047】また、この実施例1では、図2(A)・
(B)に示すように、トルクピン12のピン軸線13方
向を前後方向とし、ピン先端部15側を前側、ピン基端
部18側を後側として、ホルダ11が一対の前後対向片
29・30で構成され、この一対の前後対向片29・3
0にあけた前後ピン挿通孔31・3にトルクピン12
が一連に挿通されている。これにより、トルクピン12
が前後二箇所で支持されるため、トルクピン12が傾き
にくい。また、ホルダ11の構造も簡単になる。
【0048】また、この第1実施例では、図2(A)・
(B)に示すように、一対の前後対向片29・30の間
にトルクバネ16が収容され、前後対向壁29・30の
間の空間をトルクバネ16の収容スペースとして有効利
用してある。また、前ピン挿通孔31に挿通されたトル
クピン12の前側挿通部分33が膨径状に形成され、ト
ルクピン12に外嵌されたトルクバネ16の前後端部
が、トルクピン12の前側挿通部分33の後端面34と
前記後対向片30とで受け止められている。これによ
り、専用のバネ受けが不要になる。また、後対向片30
の後方でトルクピン12に抜け止めストッパー35が取
り付けられ、この取り付けが容易に行えるようになって
いる。この抜け止めストッパー35にはサークリップが
用いられている。また、ガバナ力入力レバー5の被接当
部25がトルクピン12のピン先端部15に向けて突出
する円弧の凸湾曲状に形成され、トルクピン12のピン
先端部15の突出寸法が変化しても、ピン先端部15と
被接当部25との接触箇所47が変化しにくいようにし
てある。
【0049】また、この第1実施例では、図2(C)に
示すように、ガバナ力入力レバー5の被接当部25が二
股状に形成され、この被接当部25に最大トルク制限ボ
ルト27のボルト先端部28を通過させるボルト通過口
36が形成され、簡単な構造でボルト先端部28と被接
当部25との相互干渉を避けられるようにしてある。ま
た、トルクピン12のピン軸線13と平行な向きに見
て、被接当部25のうち、少なくともボルト挿通口36
の両脇部分37・37が、トルクピン12のピン先端部
15の周縁部分38に接当し、最大トルク制限ボルト2
7のボルト先端部28がトルクピン12のピン先端部1
5の中央部分39に接当するように構成されている。こ
れにより、トルクピン12が傾きにくくなる。また、図
2(A)・(B)に示すように、トルクバネ16と後対
向片30との間には、円環状のシム72が介入され、こ
のシム72の厚さ調節によりトルクバネ力17の初期設
定を調節する。
【0050】実施例1では、ガバナレバー2を構成する
一対のレバー4・5がいずれも板金製であり、前後対向
片29・30は折り曲げ加工によってスプリング力入力
レバー4と一体に形成されている。図6〜図9に示す実
施例2〜実施例5は、実施例1と同様、ガバナレバー2
を構成する一対のレバー4・5がいずれも板金製のもの
である。この実施例2〜実施例5は、実施例1とは次の
点のみが異なり、他は構造は、実施例1と同様である。
すなわち、図6に示す実施例2では、被接当部25がく
の字状の凸屈曲状に形成されている。図7に示す実施例
3では、トルクピン12の前側挿通部分33が膨径状に
なっておらず、抜け止めストッパー35が前後対向片2
9・30の間で、トルクピン12に取り付けられ、抜け
止めストッパー35に係止された座金73でトルクバネ
16の前端部が受け止められている。また、図8に示す
実施例4では、トルクバネ16が前対向片29の前側に
配置され、トルクバネ16の前端部はトルクピン12の
ピン先端部15で受け止められ、トルクバネ16の後端
部は前対向片29で受け止められている。図9に示す第
5実施例では、被接当部25が円環状に形成されてい
る。
【0051】図10〜図15に示す実施例6〜実施例1
1はガバナレバー2を構成する一対のレバー4・5が鋳
造製であり、それぞれ実施例1とは次の点のみが異な
り、他は実施例1と同様の構造である。図10に示す実
施例6は、ホルダ11が円筒型とされ、これがスプリン
グ力入力レバー4と一体鋳造で形成され、トルクピン1
2の前側挿通部分33はホルダ内周面74で支持され、
トルクバネ16はホルダ11内に収容され、抜け止めス
トッパー35はホルダ後壁75の後方でトルクピン12
に取り付けられている。図11に示す実施例7は、ホル
ダ11が円筒型とされ、これがスプリング力入力レバー
4のホルダ取り付け孔76に圧入して取り付けられ、ト
ルクバネ16はホルダ11内に収容され、トルクバネ1
6はトルクピン12のピン先端部15とホルダ後壁75
とで受け止められ、抜け止めストッパー35はホルダ後
壁75の後方でトルクピン12に取り付けられている。
【0052】図12に示す実施例8は、ホルダ11が円
筒型とされ、これがスプリング力入力レバー4のホルダ
取り付け孔76に螺入して取り付けられ、トルクピン1
2の前側挿通部分33はホルダ内周面74で支持され、
トルクバネ16はホルダ11内に収容され、ホルダ11
の周側壁77には空気出入り孔78があけられ、抜け止
めストッパー35はホルダ後壁75の後方でトルクピン
12に取り付けられている。このため、空気出入り孔7
8によりホルダ11内に空気が自由に出入りでき、トル
クピン12の動きがホルダ11内の空気によって邪魔さ
れない。また、この空気出入り孔78は少なくともホル
ダ11の下側に設けられ、ホルダ11内にオイルが溜ま
らないようにしてある。
【0053】図13に示す実施例9は、ホルダ11が円
筒型とされ、これがスプリング力入力レバー4のホルダ
取り付け孔76に螺入して取り付けられるとともに、ロ
ックナット79で固定され、トルクバネ16はホルダ1
1内に収容され、トルクバネ16はトルクピン12のピ
ン先端部15とホルダ後壁75とで受け止められ、抜け
止めストッパー35はホルダ後壁75の後方でトルクピ
ン12に取り付けられている。このため、ホルダ11の
進退調節により、トルクバネ力17の初期設定を調節す
ることができる。
【0054】図14に示す実施例10は、ホルダ11が
スプリング力入力レバー4のレバー上端部80で構成さ
れ、このレバー上端部80にあけたピン挿通孔81にト
ルクピン12がそのピン軸線13方向に沿ってスライド
自在に挿通され、トルクピン12のピン先端部15とホ
ルダ11との間にトルクバネ16が介設され、抜け止め
ストッパー35はレバー上端部80の後方でトルクピン
12に取り付けられている。この実施例では、レバー上
端部80にピン挿通孔81をあけるだけでホルダ11が
形成されるので、その製作が極めて簡単である。
【0055】図15に示す実施例11は、ホルダ11が
スプリング力入力レバー4のレバー上端部80から突設
したガイド軸82で構成され、トルクピン12にそのピ
ン軸線13方向に沿う軸嵌入孔83があけられ、トルク
ピン12を軸嵌入孔83を介してガイド軸82にトルク
ピン12が外嵌され、トルクピン12がそのピン軸線1
3方向に沿ってスライド自在とされ、トルクピン12の
ピン先端部15とホルダ11との間にトルクバネ16が
介設されている。この実施例では、スプリング力入力レ
バー4のレバー上端部80からガイド軸82を突設する
だけでホルダ11が形成されるので、その製作が極めて
簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に係る燃料供給装置の模式図であり、
図1(A)はトルクピンが押し込まれた状態、図1
(B)はトルクピンの突出寸法が最大となった状態を示
す。
【図2】実施例1の要部を説明する図で、図2(A)は
トルクピン付近の縦断側面図、図2(B)は図2(A)
のB−B線断面図、図2(C)は図2(A)のC方向矢
視図である。
【図3】実施例1のガバナレバーを説明する図で、図3
(A)はガバナレバーの組付状態の縦断側面図、図3
(B)はガバナ力入力レバーの側面図である。
【図4】実施例1に係る燃料供給装置の縦断側面図。
【図5】実施例1に係る燃料供給装置を備えたエンジン
の平面模式図である。
【図6】実施例2の図2(A)相当図である。
【図7】実施例3の図2(B)相当図である。
【図8】実施例4の図2(B)相当図である。
【図9】実施例5の図2(C)相当図である。
【図10】実施例6の図2(A)相当図である。
【図11】実施例7の図2(A)相当図である。
【図12】実施例8の図2(A)相当図である。
【図13】実施例9の図2(A)相当図である。
【図14】実施例10の図2(A)相当図である。
【図15】実施例11の図2(A)相当図である。
【図16】従来技術に係る燃料供給装置の模式図であ
る。
【図17】先行試作例1に係る燃料供給装置の模式図で
ある。
【図18】先行試作例2に係る燃料供給装置の模式図で
ある。
【図19】本発明及び試作例1におけるエンジン回転数
と出力との関係を説明する図である。
【符号の説明】
1…ガバナ収容ケース、2…ガバナレバー、3…ガバナ
レバー枢軸、4…スプリング力入力レバー、5…ガバナ
力入力レバー、6…調速レバー、7…ガバナスプリン
グ、8…ガバナ力発生装置、9…燃料噴射ポンプ、10
…燃料調量部、11…ホルダ、12…トルクピン、13
…ピン軸線、14…ホルダ先端部、15…ピン先端部、
16…トルクバネ、17…トルクバネ力、18…ピン基
端部、19…ガバナスプリング力、20…ガバナ力、2
1…燃料制限具、22…トルクアップ領域、23…最大
突出寸法、24…最大トルクアップ位置、25…被接当
部、26…ケース壁、27…最大トルク制限ボルト、2
8…ボルト先端部、29・30…前後対向片、31・3
2…前後ピン挿通孔、33…前側挿通部分、34…後端
面、35…抜け止めストッパー、36…ボルト通過口、
37…両脇の部分、38…周縁部分、39…中央部分
46…始動増量位置、69…スタートスプリング、71
…スタートスプリングの付勢力
フロントページの続き (72)発明者 宮▲崎▼ 学 大阪府堺市石津北町64 株式会社クボタ 堺製造所内 (56)参考文献 実開 昭53−131129(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02D 1/04

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガバナ収容ケース(1)内でガバナレバー
    (2)をガバナレバー枢軸(3)で揺動自在に枢支し、この
    ガバナレバー(2)をスプリング力入力レバー(4)とガバ
    ナ力入力レバー(5)とで構成し、調速レバー(6)にガバ
    ナスプリング(7)を介して上記スプリング力入力レバー
    (4)を連動連結し、ガバナ力発生装置(8)に上記ガバナ
    力入力レバー(5)を介して燃料噴射ポンプ(9)の燃料調
    量部(10)を連携させ、この燃料調量部(10)をスタートスプリング(69)で燃
    料増量方向に付勢するように構成して、エンジン始動時
    には上記スタートスプリング(69)の付勢力(71)で上
    記燃料調量部(10)を始動増量位置(46)に位置させ、 ガバナレバー(2)にホルダ(11)を設け、このホルダ
    (11)にトルクピン(12)をそのピン軸線(13)方向に
    沿ってスライド自在に支持し、ホルダ先端部(14)から
    トルクピン(12)のピン先端部(15)を突出させ、トル
    クバネ(16)のトルクバネ力(17)でトルクピン(12)
    をそのピン先端部(15)側に付勢し、トルクピン(12)
    をトルクバネ力(17)に抗してそのピン基端部(18)側
    に押し込んだ状態で、ガバナスプリング力(19)とガバ
    ナ力(20)との不釣り合い力により、上記一対のレバー
    (4)・(5)を一体に揺動させるように構成し、 上記スプリング力入力レバー(4)に燃料制限具(21)を
    臨ませ、このスプリング力入力レバー(4)が燃料制限具
    (21)に接当した後は、ガバナ力(20)とトルクバネ力
    (17)との不釣り合い力により、トルクピン(12)のピ
    ン先端部(15)を突出させることにより、ガバナ力入力
    レバー(5)のみを揺動させて、燃料調量部(10)をトル
    クアップ領域(22)で調量移動させるように構成し、上
    記ホルダ先端部(14)からのトルクピン(12)のピン先
    端部(15)の最大突出寸法(23)に対応して上記トルク
    アップ領域(22)の最大トルクアップ位置(24)が規定
    されるように構成した、ディーゼルエンジンの燃料供給
    装置において、 上記ホルダ(11)をスプリング力入力レバー(4)に取り
    付け、トルクピン(12)のピン先端部(15)をガバナ力
    入力レバー(5)の被接当部(25)に接当させ、ガバナ収
    容ケース(1)のケース壁(26)に螺動調節自在の最大ト
    ルク制限ボルト(27)を貫通状に設け、この最大トルク
    制限ボルト(27)のボルト先端部(28)をトルクピン
    (12)のピン先端部(15)に臨ませ、トルクピン(12)
    のピン先端部(15)が最大トルク制限ボルト(27)のボ
    ルト先端部(28)に接当して、ホルダ先端部(14)から
    のトルクピン(12)のピン先端部(15)の最大突出寸法
    (23)が規制されるように構成した、ことを特徴とする
    ディーゼルエンジンの燃料供給装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載したディーゼルエンジン
    の燃料供給装置において、前記トルクピン(12)のピン
    軸線(13)方向を前後方向とし、ピン先端部(15)側を
    前側、ピン基端部(18)側を後側として、前記ホルダ
    (11)を一対の前後対向片(29)・(30)で構成し、こ
    の一対の前後対向片(29)・(30)にあけた前後ピン挿
    通孔(31)・(32)にトルクピン(12)を一連に挿通し
    た、ことを特徴とするディーゼルエンジンの燃料供給装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載したディーゼルエンジン
    の燃料供給装置において、前記一対の前後対向片(29)
    ・(30)の間に前記トルクバネ(16)を収容した、こと
    を特徴とするディーゼルエンジンの燃料供給装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載したディーゼルエンジン
    の燃料供給装置において、前記前ピン挿通孔(31)に挿
    通したトルクピン(12)の前側挿通部分(33)を膨径状
    に形成し、トルクピン(12)に外嵌したトルクバネ(1
    6)の前後端部を、トルクピン(12)の前側挿通部分(3
    3)の後端面(34)と前記後対向片(30)とで受け止め
    た、ことを特徴とするディーゼルエンジンの燃料供給装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項2から請求項4のいずれかに記載
    したディーゼルエンジンの燃料供給装置において、前記
    後対向片(30)の後方でトルクピン(12)に抜け止めス
    トッパー(35)を取り付けた、ことを特徴とするディー
    ゼルエンジンの燃料供給装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載したディーゼルエンジン
    の燃料供給装置において、前記ホルダ(11)をスプリン
    グ力入力レバー(4)と一体鋳造で形成した、ことを特徴
    とするディーゼルエンジンの燃料供給装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項6のいずれかに記載
    したディーゼルエンジンの燃料供給装置において、前記
    ガバナ力入力レバー(5)の被接当部(25)をトルクピン
    (12)のピン先端部(15)に向けて突出する凸湾曲状ま
    たは凸屈曲状に形成した、ことを特徴とするディーゼル
    エンジンの燃料供給装置。
  8. 【請求項8】 請求項1から請求項7のいずれかに記載
    したディーゼルエンジンの燃料供給装置において、前記
    ガバナ力入力レバー(5)の被接当部(25)を二股状また
    は環状に形成して、この被接当部(25)に最大トルク制
    限ボルト(27)のボルト先端部(28)を通過させるボル
    ト通過口(36)を形成した、ことを特徴とするディーゼ
    ルエンジンの燃料供給装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載したディーゼルエンジン
    の燃料供給装置において、トルクピン(12)のピン軸線
    (13)と平行な向きに見て、被接当部(25)のうち、少
    なくともボルト挿通口(36)の両脇部分(37)・(37)
    が、トルクピン(12)のピン先端部(15)の周縁部分
    (38)に接当し、最大トルク制限ボルト(27)のボルト
    先端部(28)がトルクピン(12)のピン先端部(15)の
    中央部分(39)に接当するように構成した、ことを特徴
    とするディーゼルエンジンの燃料供給装置。
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