JP2988019B2 - N−アルキルアミノエタンスルホン酸ナトリウムの製造方法 - Google Patents

N−アルキルアミノエタンスルホン酸ナトリウムの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、界面活性剤又は緩衝剤
用原料として有用なN−アルキルアミノエタンスルホン
酸ナトリウムの製造方法に関するものであり、さらに詳
しくは、主としてN−アルキルアミノエタンスルホン酸
ナトリウムと硫酸ナトリウムからなる混合物水溶液より
硫酸ナトリウムを効率的に除去することによりN−アル
キルアミノエタンスルホン酸ナトリウムを製造するため
の方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、N−アルキルアミノエタンスル
ホン酸ナトリウムを製造する方法としては、イセチオン
酸ナトリウムとアルキルアミンとの反応させる方法、2
−ハロゲノエタンスルホン酸塩とアミン類を反応させる
方法、2−ハロゲノエチルアミン塩酸塩と亜硫酸塩を反
応させる方法等があげられる。
【0003】これらのうち、2−ハロゲノエタンスルホ
ン酸塩とアミン類を反応させる方法、2−ハロゲノエチ
ルアミン塩酸塩と亜硫酸塩を反応させる方法は、副生す
るハロゲンの塩の除去が比較的難しいため、イセチオン
酸ナトリウムとアルキルアミンとの反応によりN−アル
キルアミノエタンスルホン酸ナトリウムを製造する方法
が用いられている。この方法においては、触媒を使用し
なければ製造条件が厳しくなるので、製造設備等のコス
トの面のためカセイソーダ,炭酸ナトリウム等の触媒を
使用することが好ましい。
【0004】この場合、触媒を使用すると、製品の品質
の点から反応後これを除去する必要がある。通常、触媒
は適当な鉱酸により中和し、無機塩として除去される。
有機アミノスルホン酸類と無機塩の混合物からなる水溶
液から精製有機アミノスルホン酸類を得る方法は、西独
特許1122540号、西独特許1157234号及び
特開昭61−22061号公報に記載されている。これ
らの精製法はいずれも混合物水溶液を蒸留濃縮し、目的
とする有機アミノスルホン酸を析出させ固体として回収
し、無機塩は水溶液状態で排出されるものである。
【0005】また、N−アルキルアミノエタンスルホン
酸ナトリウムと硫酸ナトリウムからなる混合物水溶液を
通常の回分式又は連続式で加熱濃縮し、硫酸ナトリウム
を結晶として除去し、水溶液状態のN−アルキルアミノ
エタンスルホン酸ナトリウムを得る方法もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、混合物水溶液
を蒸留濃縮し、目的とする有機アミノスルホン酸を析出
させ固体として回収し、無機塩は水溶液状態で排出させ
る精製方法を、N−アルキルアミノエタンスルホン酸ナ
トリウムと硫酸ナトリウムからなる水溶液に適用し、N
−アルキルアミノエタンスルホン酸ナトリウムを分離回
収しようとしても、N−アルキルアミノエタンスルホン
酸ナトリウムの水への溶解度が極めて高く、N−アルキ
ルアミノエタンスルホン酸ナトリウムを高品質,高濃度
にて得ることができない。
【0007】一方、N−アルキルアミノエタンスルホン
酸ナトリウムと硫酸ナトリウムからなる混合物水溶液を
通常の回分方式で加熱濃縮し、硫酸ナトリウムを晶析さ
せることによりN−アルキルアミノエタンスルホン酸ナ
トリウムを精製する場合、濾過性が比較的優れた硫酸ナ
トリウム結晶が得られるため特に問題はない。しかし、
回分式濃縮晶析法は、液の仕込み・濃縮後スラリーの抜
き出し等の操作に時間を要し、濃縮晶析槽が大きくなり
設備面で不利である。
【0008】また、連続式濃縮晶析法を該混合物水溶液
に適用した場合、硫酸ナトリウム結晶は極めて微細とな
りやすく、濾過性は悪化し付着母液量が非常に多くな
る。そのため、濾過効率の悪化による濾過設備の増大を
招くのみならず、ケークへの付着母液に起因する廃液処
理への負担が増加するとともに目的物の回収ロスをも生
じ、収率が悪くなる。
【0009】本発明は、以上のような問題点に鑑みてな
されたものであり、その目的は、設備面でコンパクト化
が可能な連続式濃縮晶析法が適用でき、精製工程におい
て回分方式で得られるのと同様に粒子径が大きく濾過性
に優れた硫酸ナトリウム結晶を晶析させることにより、
N−アルキルアミノエタンスルホン酸ナトリウムを高収
率、高濃度、かつ高品質で得ることにあり、より詳しく
は、硫酸ナトリウムの含有レベルをできる限り低減し、
N−アルキルアミノエタンスルホン酸ナトリウムを40
重量%以上の高濃度にて製造する方法を提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記した課
題を解決するために鋭意検討した結果、主としてN−ア
ルキルアミノエタンスルホン酸ナトリウムと硫酸ナトリ
ウムからなる水溶液を濃縮晶析槽へ連続的にフィード
し、硫酸ナトリウム析出スラリーを連続的に系外へ抜き
出す連続式による濃縮晶析操作を、濃縮晶析槽中のN−
アルキルアミノエタンスルホン酸ナトリウムの濃度とス
ラリー温度とを、特定の条件下で行うことにより極めて
濾過性の優れた硫酸ナトリウム結晶を得ることができる
ため、高品質、高濃度のN−アルキルアミノエタンスル
ホン酸ナトリウムを得ることができるとの新規な事実を
見出し、本発明を完成するに至ったものである。
【0011】すなわち、本発明はイセチオン酸ナトリウ
ムとアルキルアミンとの反応によりN−アルキルアミノ
エタンスルホン酸ナトリウムを製造する方法において、
主としてN−アルキルアミノエタンスルホン酸ナトリウ
ム10〜40重量%及び硫酸ナトリウム0.5〜10重
量%よりなる水溶液より、水を蒸留除去し硫酸ナトリウ
ムを晶析する際、濃縮晶析槽中のN−アルキルアミノエ
タンスルホン酸ナトリウム濃度とスラリー温度とが下記
(I)式で表される条件を満足する範囲で、硫酸ナトリ
ウムを連続晶析することを特徴とするN−アルキルアミ
ノエタンスルホン酸ナトリウムの製造方法である。
【0012】40≦Y≦0.25×X+29 (I)
(但し、70≦X≦130) [式中、Xは濃縮晶析槽中のスラリー温度(℃)を表
し、Yは濃縮晶析槽中のN−アルキルアミノエタンスル
ホン酸ナトリウムの濃度(重量%)を表す。]以下、本
発明についてさらに詳細に説明する。
【0013】本発明におけるN−アルキルアミノエタン
スルホン酸ナトリウムとは、アルキル置換基としてメチ
ル,エチル,プロピル,シクロヘキシル等の鎖状又は環
状の低級アルキル基を有するものである。
【0014】本発明における濃縮晶析槽へのフィード液
組成は、N−アルキルアミノエタンスルホン酸ナトリウ
ム濃度10〜40重量%,硫酸ナトリウム濃度0.5〜
10重量%からなる水溶液である。
【0015】本発明の方法においては、連続晶析槽中の
操作条件として槽中スラリーのN−アルキルアミノエタ
ンスルホン酸ナトリウム濃度とスラリー温度とを、下記
(I)式の条件範囲で操作制御する。
【0016】40≦Y≦0.25×X+29 (I)
(但し、70≦X≦130) [式中、Xは濃縮晶析槽中のスラリー温度(℃)を表
し、Yは濃縮晶析槽中のN−アルキルアミノエタンスル
ホン酸ナトリウムの濃度(重量%)を表す。]上記の条
件中、濃縮晶析槽中のN−アルキルアミノエタンスルホ
ン酸ナトリウム濃度が40%未満での晶析操作の実施
は、晶析後の濾液中の硫酸ナトリウム含有量が大きくな
るため製品の品質上好ましくない。また、スラリー温度
は高いほど粒径が大きく濾過性良好な結晶を得るのに有
利であるが、130℃を越える領域ではN−アルキルア
ミノエタンスルホン酸ナトリウムの不均化反応が併発
し、望ましくない副生物量が増大するため好ましくな
い。通常、晶析槽中のスラリー温度は70〜130℃で
ある。
【0017】図1に、上記(I)式が表す硫酸ナトリウ
ムの効果的な分離が可能となる連続式濃縮晶析条件(N
−アルキルアミノエタンスルホン酸ナトリウム濃度及び
スラリー温度)の範囲を示す。図1において、縦軸はス
ラリー中のN−アルキルアミノエタンスルホン酸ナトリ
ウム(図中、ATと略す)濃度を表し、横軸は濃縮晶析
槽中のスラリー温度を表す。また、点線は、図中に表示
した操作圧における水の沸点を表す曲線であり、常圧の
沸点曲線より右側では加圧系での実施、左側では減圧系
での実施が必要となる。
【0018】図1に示す境界線の内と外では、得られる
硫酸ナトリウムの結晶形状が大きく異なる。すなわち、
境界線の外側では、非常に濾過性の悪い微細な針状晶が
得られるのに対し、内側では極めて濾過性の良好な塊状
晶が得られる。
【0019】なお、より高品質な製品を得るためには、
N−アルキルアミノエタンスルホン酸ナトリウム濃度と
スラリー温度とを下記(II)式の条件範囲で行うこと
が好ましい。
【0020】45≦Y≦0.25×X+27 (II)
(但し、80≦X≦120) [式中、Xは濃縮晶析槽中のスラリー温度(℃)を表
し、Yは濃縮晶析槽中のN−アルキルアミノエタンスル
ホン酸ナトリウムの濃度(重量%)を表す。]濃縮晶析
槽中のスラリー滞留時間は、特に限定するものではな
く、フィード液中の硫酸ナトリウム濃度や操作温度等に
より変化するものであり、通常0.5〜20時間、好ま
しくは1〜10時間である。
【0021】本発明における連続晶析操作は、減圧、常
圧、加圧下のいずれにおいても行うことができる。該操
作圧は、濃縮晶析槽中のN−アルキルアミノエタンスル
ホン酸ナトリウム濃度、及びスラリー温度と密接に関係
し、これらの条件が決まれば一義的に決定される。
【0022】連続晶析装置は、一般的な完全混合槽型で
十分であるが、混合槽方式のDTB型,分級方式のクリ
スタルオスロー型など特殊な晶析装置も使用できる。攪
拌方式は、内部攪拌方式,外部攪拌方式のどちらでも構
わない。また攪拌は、結晶が良好に分散される最低限の
ところで行われることが好ましい。攪拌が余りにも激し
いと、大量の2次核発生により微細結晶が多数生成し、
本発明の目的が損なわれるおそれがある。
【0023】濃縮晶析槽より連続的に排出される固体硫
酸ナトリウムを含有するスラリーは、固液分離装置によ
り連続的に又は断続的に処理される。固液分離装置とし
ては、遠心分離機,スーパーデカンター,フィルタープ
レス,ベルトフィルター等いずれを用いてもよい。
【0024】本発明の方法により得られた濾液は、主と
してN−アルキルアミノエタンスルホン酸ナトリウムか
らなる水溶液であり、高品質,高濃度の製品として製品
化することができる。
【0025】
【実施例】以下に本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらの実施例にのみ限定されるも
のではない。
【0026】なお、以下の実施例及び比較例において
は、濃度はすべて重量%であり、また、以下の略称を用
いた。 N−メチルアミノエタンスルホン酸ナトリウム MT N−nプロピルアミノエタンスルホン酸ナトリウム PT N−シクロヘキシルアミノエタンスルホン酸ナトリウム CT 参考例:フィード液の調製 10lオートクレーブ中に60%イセチオン酸ナトリウ
ム水溶液1480g,40%メチルアミン水溶液652
0g及び48%水酸化ナトリウム水溶液115gを仕込
み、200℃にて3時間反応させた。ついで未反応のメ
チルアミン及び水の一部を留去し、N−メチルアミノエ
タンスルホン酸ナトリウムを28%含有する水溶液33
12gを得た。その後、98%硫酸69gを加え水酸化
ナトリウムを中和し、主としてN−アルキルアミノエタ
ンスルホン酸ナトリウム27.4%,硫酸ナトリウム
2.9%よりなる混合物水溶液を得た。
【0027】実施例1 温度計、攪拌機、原料液フィード管、スラリー排出口及
び上部に蒸発水留出管を供えた2lセパラブルフラスコ
へ参考例で得られた混合物水溶液1.5lを運転スター
ト時に仕込んだ。次に槽内液を加熱し、常圧条件下、水
の留去を実施するとともにフィード液を1.0l/時間
の速度で連続的に供給した。晶析槽内スラリー容量を
1.5lに保ちつつ、スラリー中MT濃度53%,スラ
リー温度116℃において連続晶析を行った。スラリー
の滞留時間は約4時間となった。
【0028】定常状態となった後、系外へ導き回収され
たスラリーを遠心分離機にて10分間分離操作を行っ
た。得られた結晶は粒径150〜300μmの塊状晶
で、付着母液量は湿ケーク重量の約6%であった。濾液
はMTを56.0%,硫酸ナトリウムを0.3%含むも
のであった。
【0029】実施例2 実施例1と同じ混合物水溶液を用い、以下の条件にした
以外は実施例1と同様の方法により硫酸ナトリウムの連
続晶析を行った。
【0030】 スラリー中MT濃度 50% スラリー温度/操作圧 112℃/常圧 スラリー滞留時間 約4時間 定常状態となった後、実施例1と同様にして固液分離を
行った。得られた結晶は粒径150〜350μmの塊状
晶で、付着母液量は湿ケーク重量の約5%であった。濾
液はMTを52.5%,硫酸ナトリウムを0.5%含む
ものであった。
【0031】実施例3 実施例1と同じ混合物水溶液を用い、以下の条件にした
以外は実施例1と同様の方法により硫酸ナトリウムの連
続晶析を行った。
【0032】 スラリー中MT濃度 45% スラリー温度/操作圧 100℃/510Torr スラリー滞留時間 約4時間 定常状態となった後、実施例1と同様にして固液分離を
行った結果、得られた結晶は粒径150〜300μmの
塊状晶で、付着母液量は湿ケーク重量の約5%であっ
た。濾液はMTを46.8%,硫酸ナトリウムを0.8
%含むものであった。
【0033】実施例4 窒素加圧下2lガラス製オートクレーブを用い、以下の
条件にした以外は実施例1と同様の方法により硫酸ナト
リウムの連続晶析を行った。
【0034】 スラリー中MT濃度 50% スラリー温度/操作圧 118℃/900Torr スラリー滞留時間 約4時間 定常状態となった後、実施例1と同様にして固液分離を
行った結果、得られた結晶は粒径150〜400μmの
塊状晶で、付着母液量は湿ケーク重量の約4%であっ
た。濾液はMTを52.9%,硫酸ナトリウムを0.4
%含むものであった。
【0035】比較例1 実施例1と同じ混合物水溶液を用い、常圧下MT濃度5
8%,スラリー温度110℃/操作圧550Torr,
滞留時間4時間にて硫酸ナトリウムの連続晶析を行っ
た。
【0036】定常状態となった後、実施例1と同様にし
て固液分離を行った。得られた硫酸ナトリウム結晶は最
大10×120μmの微細な針状晶で、付着母液量は湿
ケーク重量の18%であった。
【0037】比較例2 常圧下MT濃度53%,スラリー温度90℃/320T
orr,滞留時間4時間にした以外は比較例1と同様の
条件の下で、硫酸ナトリウムの連続晶析を行った。
【0038】定常状態となった後、実施例1と同様にし
て固液分離を行った。得られた硫酸ナトリウム結晶は最
大10×120μmの微細な針状晶で、付着母液量は湿
ケーク重量の23%であった。
【0039】実施例5 参考例と同様にして得られた、MT28.5%,硫酸ナ
トリウム1.8%を含有する混合物水溶液を用い、スラ
リー滞留時間を3時間にした以外は実施例1と同様の条
件の下で硫酸ナトリウムの連続晶析を行った。
【0040】定常状態となった後、得られたスラリーを
実施例1と同様にして固液分離を行った。得られた結晶
は粒径100〜300μmの塊状晶で、付着母液量は湿
ケーク重量の約9%であった。濾液はMTを54.8
%,硫酸ナトリウムを0.3%含むものであった。
【0041】実施例6 参考例と同様にして得られた、MT28.5%,硫酸ナ
トリウム3.8%を含有する混合物水溶液を用い、スラ
リー滞留時間を5時間にした以外は実施例1と同様の条
件の下で硫酸ナトリウムの連続晶析を行った。
【0042】定常状態となった後、得られたスラリーを
実施例1と同様にして固液分離を行った。得られた結晶
は粒径150〜300μmの塊状晶で、付着母液量は湿
ケーク重量の約9%であった。濾液はMTを56.8
%,硫酸ナトリウムを0.3%含むものであった。
【0043】実施例7 参考例において、メチルアミンのかわりにn−プロピル
アミンを用いて調製された混合物水溶液(PT24.3
%,硫酸ナトリウム1.2%含有)を用い以下の条件に
て硫酸ナトリウムの連続晶析を行った。
【0044】 スラリー中PT濃度 52% スラリー温度/操作圧 115℃/常圧 スラリー滞留時間 3時間 定常状態となった後、得られたスラリーを実施例1と同
様にして固液分離を行った。得られた結晶は粒径100
〜300μmの塊状晶で、付着母液量は湿ケーク重量の
約8%であった。濾液はPTを53.2%,硫酸ナトリ
ウムを0.3%含むものであった。
【0045】実施例8 参考例において、メチルアミンのかわりにシクロヘキシ
ルアミンを用いて調製された混合物水溶液(CT22.
5%,硫酸ナトリウム1.4%含有)を用い以下の条件
にて硫酸ナトリウムの連続晶析を行った。
【0046】 スラリー中CT濃度 50% スラリー温度/操作圧 114℃/常圧 スラリー滞留時間 3時間 定常状態となった後、得られたスラリーを実施例1と同
様にして固液分離を行った。得られた結晶は粒径100
〜350μmの塊状晶で、付着母液量は湿ケーク重量の
約10%であった。濾液はCTを51.5%,硫酸ナト
リウムを0.2%含むものであった。
【0047】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の方法によれば、主としてN−アルキルアミノエタンス
ルホン酸ナトリウムと硫酸ナトリウムよりなる混合物水
溶液から、極めて濾過性に優れた硫酸ナトリウム結晶が
効率的に得られる。その結果、固液分離装置のコンパク
ト化及び固液分離時間の短縮が可能となる効果を有する
ものである。さらに、硫酸ナトリウムよりなるウェット
ケークは付着母液量が比較的少ないため、目的物である
N−アルキルアミノエタンスルホン酸ナトリウムの回収
率の向上及び廃水・廃棄物処理負担の軽減の効果をも有
するものである。
【0048】
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】特許請求の範囲における(I)式が表す連続式
濃縮晶析の条件範囲を示した図である。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07C 303/22 C07C 303/44 C07C 309/14 C07C 303/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イセチオン酸ナトリウムとアルキルアミ
    ンとの反応によりN−アルキルアミノエタンスルホン酸
    ナトリウムを製造する方法において、主としてN−アル
    キルアミノエタンスルホン酸ナトリウム10〜40重量
    %及び硫酸ナトリウム0.5〜10重量%よりなる水溶
    液より、水を蒸留除去し硫酸ナトリウムを晶析する際、
    濃縮晶析槽中のN−アルキルアミノエタンスルホン酸ナ
    トリウム濃度とスラリー温度とが下記(I)式で表され
    る条件を満足する範囲で、硫酸ナトリウムを連続晶析す
    ることを特徴とするN−アルキルアミノエタンスルホン
    酸ナトリウムの製造方法。 40≦Y≦0.25×X+29 (I) (但し、7
    0≦X≦130) [式中、Xは濃縮晶析槽中のスラリー温度(℃)を表
    し、Yは濃縮晶析槽中のN−アルキルアミノエタンスル
    ホン酸ナトリウムの濃度(重量%)を表す。]
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