JP2987987B2 - 結晶半導体薄膜の形成方法並びに薄膜トランジスタの製造方法 - Google Patents

結晶半導体薄膜の形成方法並びに薄膜トランジスタの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガラス基板のような非
晶質絶縁基板上に結晶性の優れた半導体薄膜を形成さ
せる方法と液晶表示装置、ラインセンサー等応用され
る薄膜トランジスタの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】非晶質絶縁基板あるいは非晶質絶縁膜上
に、結晶方位の揃った結晶粒径の大きな多結晶シリコン
薄膜、あるいは単結晶シリコン薄膜を形成する方法は、
SOI(Silicon On Insulator)技術として知られてい
る(参考文献 SOI構造形成技術,産業図書)。SO
Iは再結晶化法、エピタキシャル法、絶縁層埋め込み
法、貼合わせ法という方法に大きく分類される。再結晶
化法には、レーザーあるいは電子ビームの照射によりシ
リコンを部分的に溶融再結晶化させる方法と、非晶質シ
リコンを融点以下の温度で長時間アニールし、固相のま
まで結晶化させる固相成長法の2つに分類される。固相
成長法の場合には、550℃の低温熱処理にもかかわら
ずシリコン膜薄膜の結晶粒が成長したという結果も報告
されている(参考文献 アイイーイーイー エレクトロン テ゛ハ゛イス レタ
ース゛,ホ゛ル.イーテ゛ィーエル-8,オウカ゛スト 1987,ヒ゜ー361(IEEE Elec
tron Device Letters, Vol.EDL-8,August 1987, p36
1))。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来、
固相成長法の場合には化学気相堆積法(以下ではCVD
(Chemical Vapor Deposition)法と略記する)により
原料ガスとしてSiH4を用い、基板温度640℃程度
で堆積された多結晶シリコン薄膜を一度大気中に取り出
し、イオン注入装置を用いてシリコン・イオンを注入し
て多結晶シリコン薄膜を非晶質化し、再び大気中に取り
出した後、シリコンの融点以下の温度でアニールして固
相成長させることが多かった(参考文献 アイイーイーイー トラ
ンサ゛クション オンエレクトロン テ゛ハ゛イスィス゛,ホ゛ル.37,エヌオー.6,シ゛ュン 1
990,ヒ゜ー.ヒ゜ー.1462-1466(IEEE Transactions on Electro
n Devices, Vol.37, No.6, June 1990, p.p.1462-146
6))。 しかしながら、この方法では固相成長させるま
でにシリコン薄膜が2度も大気中に取り出され、大気中
に取り出される度にシリコン薄膜中に酸素が取り込まれ
てしまう。シリコン薄膜中の酸素などの不純物は固相成
長を妨げるといった問題点を有している。また、シリコ
ンイオンを注入するためにイオン注入装置という高価な
装置を使用するためコストが高いという問題点も有して
いる。
【0004】本発明はかかる点に鑑み、固相成長により
結晶シリコン薄膜を形成させる場合において酸素からの
コンタミネーションを防ぎ、結晶粒径が大きく、欠陥の
少ない結晶性の優れたシリコン薄膜をガラス基板のよう
な非晶質絶縁基板上に比較的安価な装置を用いた簡単な
方法で形成し、性能の優れた薄膜トランジスタ等の薄膜
半導体装置を作製する方法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体薄膜の結
晶成長方法は、非晶質絶縁基板または非晶質絶縁膜
に、Sin2n+2(n=1,2または3)を少なくとも
含む原料ガスを用いる低圧化学気相堆積法により非晶質
Si半導体薄膜を堆積させる第一の工程と、300℃〜
450℃の熱処理を行うことにより前記非晶質Si半導
体薄膜中に含まれる水素を脱離させる第二の工程と、5
00℃〜700℃の低温熱処理により前記水素を脱離さ
れた非晶質Si半導体薄膜を固相成長させ結晶Si半
導体薄膜を形成する第三の工程とを少なくとも有すると
ともに、前記第一と第二と第三の各工程を同一反応炉内
で大気中に取り出すことなく行うことを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明は、固相成長により結晶シリコン薄膜を
形成させる場合において酸素からのコンタミネーション
を防ぎ、結晶粒径が大きく、欠陥の少ない結晶性の優れ
たシリコン薄膜をガラス基板のような非晶質絶縁基板上
に簡単な方法で、しかも低コストでの形成が可能とな
る。また、高性能の薄膜トランジスタを低コストで製造
できる。
【0007】
【実施例】(図1)は本発明の一実施例の各工程毎の断
面図を示したものでこれらの図を用いて説明する。(図
1(A))に於て、1は非晶質絶縁基板である。ガラス
基板、石英基板あるいは基板などが用いられる。SiO
2 で覆われたSi基板を用いることもある。しかしなが
ら、本発明は約600℃以下の比較的低温での結晶成長
が可能であるため、低コストのガラス基板を使用するこ
とが可能である。前述の非晶質絶縁基板1上に、原料ガ
スとしてSi26を用い、基板温度450℃〜500℃
の低圧化学気相堆積法(以下ではLP−CVD(Low Pr
essure-Chemical Vapor Deposition)法と略記する)に
より非晶質シリコン薄膜2を堆積させる。この非晶質シ
リコン薄膜中にはSi−HあるいはSi−H2 の形で水
素が多量に含まれているが、成膜された非晶質シリコン
薄膜2を、LP−CVD装置の反応炉に設置したままで
大気中に取り出すことなく連続して300℃〜450℃
の熱処理を行い、前記非晶質シリコン薄膜2に含まれる
水素を脱離させる。400℃〜500℃の熱処理による
と、その極めて初期の段階において、前記Si−H及び
Si−H2 からの水素の脱離と格子の緩和が同時に起こ
り進行する。500℃程度では核生成が起きる可能性が
あるが、まず水素脱離を行った後、結晶化を行うのが望
ましいので、300℃〜450℃の熱処理が適当であ
る。(図1(B))において、3は水素脱離された非晶
質シリコン薄膜を示す。このとき反応炉内の雰囲気は窒
素ガス、あるいはヘリウムガス、あるいはアルゴンガス
などのガス雰囲気でも良いし、10-8から10-11 To
rrの超高真空でもよい。もし、成膜直後の非晶質シリ
コンを大気中に取り出すと、酸素などの不純物を薄膜中
に取り込み易く、その結果として非晶質シリコン薄膜は
一層結晶成長が困難になる。
【0008】次に、水素脱離された非晶質シリコン薄膜
3を、LP−CVD装置の反応炉内に入れたまま、50
0℃〜700℃の低温熱処理を行い、前記水素脱離され
た非晶質シリコン薄膜3を固相成長させると、(図1
(C))に示すように、固相成長したシリコン薄膜、即
ち、多結晶シリコン薄膜4が成長する。アニール雰囲気
としては、窒素ガス、水素ガス、アルゴンガス、ヘリウ
ムガスなどを用いる。1×10-6から1×10-10To
rrの高真空雰囲気でアニールを行ってもよい。低温ア
ニールでは選択的に、結晶成長の活性化エネルギーの小
さな結晶方位を持つ結晶粒のみが成長し、しかもゆっく
りと大きく成長する。
【0009】(図2)は本発明の第2の実施例を工程を
追って図示したものであり、この図を用いて説明する。
本実施例は本発明を用いて作成した大粒径多結晶シリコ
ン薄膜を、コプレーナ型薄膜トランジスタに応用した例
である。実施例1に従って作成して得られた大粒径多結
晶シリコン薄膜基板を(図2(A))に示す。5は非晶
質絶縁基板である。6は固相成長により形成された大粒
径多結晶シリコン薄膜である。次に前記シリコン薄膜を
一般のフォトソリグラフィ及びエッチングによりして
(図2(B))に示すように島状にパターニングする。
次に、(図2(C))に示されているように、ゲート絶
縁層7として酸化シリコン層を形成する。前記ゲート絶
縁層の形成方法としてはLP−CVD法、あるいは光励
起CVD法、あるいはプラズマCVD法、ECRプラズ
マCVD法、あるいは高真空蒸着法、あるいはプラズマ
酸化法、あるいは高圧酸化法などのような500℃以下
の低温方法がある。低温方法で成膜されたゲート酸化膜
は、熱処理することによってより緻密で界面準位の少な
い優れた膜となる。非晶質絶縁基板5として石英基板等
を用いる場合は、熱酸化法によることができる。該熱酸
化法にはdry酸化法とwet酸化法とがあるが、酸化
温度は1000℃以上と高いが膜質が優れていることか
らdry酸化法の方が適している。
【0010】次に(図2(D))に示されるように、ゲ
ート電極8を例えば多結晶シリコンを用いて形成する。
成膜方法としては、CVD法、スパッタ法等の方法があ
るが、ここでの詳しい説明は省略する。
【0011】続いてゲート絶縁層を前記ゲート電極8を
マスクとしてエッチング除去し、(図2(E))に示す
ように、前記ゲート電極8をマスクとして不純物をイオ
ン注入し、自己整合的にソース領域9およびドレイン領
域10を形成する。前記不純物としては、nチャンネル
・トランジスタを作製する場合はP+あるいはAs+を用
い、pチャンネル・トランジスタを作製する場合はB+
等を用いる。不純物添加方法としては、イオン注入法の
他に、レーザードーピング法あるいはプラズマドーピン
グ法などの方法がある。11で示される矢印は不純物の
イオンビームを表している。前記非晶質絶縁基板5とし
て石英基板等を用いた場合に熱拡散法を使うことができ
る。不純物濃度は1×1015cm-3〜1×1028cm-3程度
とする。
【0012】続いて(図2(F))に示されるように、
層間絶縁膜12として、例えば窒化シリコン膜を数百nm
〜数μm 程度堆積する。形成方法としては、LP−CV
D法あるいはプラズマCVD法などが簡単である。反応
ガスには、SiH4、NH3、N2 とH2ガス等の混合ガ
スなどを用いる。
【0013】ここで、水素プラズマ法、あるいは水素イ
オン注入法、あるいはプラズマ窒化膜からの水素の拡散
法などの方法で水素イオンを導入すると、ゲート酸化膜
界面などに存在するダングリングボンドなどの欠陥が不
活性化される。この様な水素化工程は、層間絶縁膜12
を積層する前に行ってもよい。
【0014】最後に(図2(G))に示すように、前記
層間絶縁膜及びゲート絶縁膜にコンタクトホールを形成
し、ソース電極13及びドレイン電極14として、例え
ばアルミニウムを用いて形成する。この様にしてコプレ
ーナ型薄膜トランジスタが形成される。
【0015】尚、本実施例ではゲート電極として多結晶
シリコンを用いたが、ゲート電極材料としてはモリブデ
ンシリサイド、あるいはアルミニウムやクロムなどのよ
うな金属材料、あるいはITOやSnO2 などのような
透明性導電膜などを用いることができる。またソース・
ドレイン電極も同様にアルミニウム、クロム、金属珪化
物のような金属材料、あるいはITOやSnO2などの
ような透明性導電膜などを用いることができる。
【0016】上記実施例では、薄膜トランジスタを例と
して説明したが、バイポーラトランジスタあるいはヘテ
ロ接合バイポーラトランジスタなど薄膜を利用した素子
に対しても、本発明を応用することができる。
【0017】(図3)は、本発明の第3の実施例を工程
を追って図示したものである。本実施例は液晶ディスプ
レイ等に応用される透光性基板上の逆スタガ型薄膜トラ
ンジスタを製造する方法に関するものである。
【0018】(図3(A))は透光性基板15として例
えばコーニング社製#1733ガラス基板上に、Cr等
の導電体薄膜をスパッタリング法により被着し、所望の
パターンニングを施してゲート電極16を形成した後、
LP−CVD法により、ゲート絶縁層17として例えば
窒化シリコン、非晶質シリコン薄膜18を連続形成した
ものである。非晶質シリコンの堆積には原料ガスとして
Si26を用い、基板温度450℃〜500℃で行う。
次に、大気中に取り出すことなく、LP−CVD装置の
反応炉に設置したままで連続して300℃〜450℃の
熱処理を行い、前記非晶質シリコン薄膜18に含まれる
水素を脱離させ、(図3(B))に示すような水素脱離
した非晶質シリコン薄膜19を得る。このとき反応炉内
の雰囲気は窒素ガス、あるいはヘリウムガス、あるいは
アルゴンガスなどのガス雰囲気でも良いし、10-6〜1
-9Paの超高真空でもよい。更に、水素脱離された非
晶質シリコン薄膜19を、LP−CVD装置の反応炉内
入れたまま、500℃〜600℃の低温熱処理を行
い、前記水素脱離された非晶質シリコン薄膜19を固相
成長させ、(図3(C))に示すように多結晶シリコン
薄膜20を得る。アニール雰囲気としては、窒素ガス、
水素ガス、アルゴンガス、ヘリウムガスなどを用いる。
1×10-4から1×10-8Paの高真空雰囲気でアニー
ルを行ってもよい。低温アニールでは選択的に、結晶成
長の活性化エネルギーの小さな結晶方位を持つ結晶粒の
みが成長し、しかもゆっくりと大きく成長する。しかし
ながら、このままでは、結晶粒界には多くのダングリン
グボンド等が存在するため、粒界障壁が高く、優れたト
ランジスタ性能が望めないので、LP−CVD装置反応
炉内に水素を導入し、基板温度200℃〜400℃で高
周波放電を行い、水素プラズマを立てることにより、多
結晶シリコンの粒界のダングリングボンド等をターミネ
イトし、(図3(D))に示すように、水素化された多
結晶シリコン薄膜21を得る。高周波放電のため反応炉
にはあらかじめ、電極を設置しておく。電極にはロッド
状やメッシュ状のものが望ましい。本実施例ではゲート
絶縁層と非晶質シリコン層を連続形成しているが、非連
続形成しても、この水素プラズマによるターミネイショ
ンにより、絶縁層−半導体層界面のダングリングボンド
も補償される。
【0019】次に、図3(E)に示すように、基板を反
応室から取り出し、通常のフォトリソグラフィー及びエ
ッチングにより、上述のようにして形成された多結晶シ
リコン薄膜を島状にパターニングする。
【0020】最後に、(図3(F))に示すように、ソ
ース電極22及びドレイン電極23をAl等の金属で形
成して薄膜トランジスタが形成される。nチャンネルの
場合にはオーミック特性を改善し、ホール伝導を抑制す
るため、半導体層とソースドレイン電極の間にリン等の
ドナーとなる元素をドープしたn+ 型シリコン層を介在
させてもよい。また、pチャンネルの場合にはオーミッ
ク特性の改善と電子伝導抑制のため、同様にp+型シリ
コン層を介在させてもよい。
【0021】尚、上記実施例では、ゲート電極16の材
料としてCrとしたが、Ta、Ti、Mo、Ni、Ni
−Cr合金やこれらの金属の珪化物等、薄膜トランジス
タのゲート電極の材料として使用されるものならばいず
れも使用し得る。また、ゲート絶縁体層17の材料とし
ては、窒化シリコン、酸化シリコンや金属酸化物なども
用いられる。
【0022】さらに、ソース電極22及びドレイン電極
23の材料としては、Mo、Ta、Ti、Crやこれら
の金属の珪化物等が使用できる。更に、In23、Sn
2或はこれらの混合物等の透明導電材料も使用でき
る。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
LP−CVD法による非晶質シリコン薄膜の成膜後、大
気中に取り出すことなくLP−CVD装置の反応炉の中
で連続的に300℃〜450℃の熱処理を行い水素脱離
し、連続して500℃〜700℃の低温熱処理を行えば
固相成長して大粒径多結晶シリコン薄膜が得られる。大
気にさらされないため、膜中に酸素等の不純物が取り込
まれなくなるため、粒径は数μm〜数+μmの大きさま
で成長する。従って、従来は必要であったシリコンイオ
ン注入装置が不要で、かつ結晶性の優れたシリコン薄膜
を低コストで製造できる。しかも、600℃以下の低温
のプロセスでも作製が可能なので、価格が安くて耐熱温
度が低いガラス基板を使用することができる。
【0024】また、本発明によって得られた大粒径多結
晶シリコン薄膜を用いて薄膜トランジスタを作成する
と、優れた特性が得られる。従来に比べて、薄膜トラン
ジスタのON電流は増大しOFF電流は小さくなる。ま
た閾値電圧も小さくなりトランジスタ特性が大きく改善
される。
【0025】非晶質絶縁基板上に優れた特性の薄膜トラ
ンジスタを作製することが可能となるので、ドライバ回
路を同一基板上に集積したアクティブマトリクス基板に
応用した場合にも十分な高速動作が実現される。さら
に、電源電圧の低域、消費電流の低減、信頼性の向上に
対して大きな効果がある。また、600℃以下の低温プ
ロセスによる作製も可能なので、アクティブマトリクス
基板の低価格化及び大面積化に対してもその効果は大き
い。特に、本発明をスイッチング素子とそのドライバ回
路を同一基板内に一体化した液晶ディスプレイに応用し
た場合には、高移動度の多結晶シリコンをスイッチング
素子に使用できるため素子面積を小さくすることが出来
るため、開口率を改善できると共に、ドライバを一体化
しているため、従来は必要であったドライバICの実装
が不要となり、低コストで信頼性の高い高性能の液晶デ
ィスプレイが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明における半導体薄膜の結晶成長方法の
実施例における各工程毎の概略断面図である。
【図2】 本発明をコプレーナ型薄膜トランジスタの製
造方法に応用した場合の実施例における各製造工程毎の
概略断面図である。
【図3】 本発明に基づく逆スタガ型薄膜トランジスタ
の製造方法の実施例における各製造工程毎の概略断面図
である。
【符号の説明】
1 非晶質絶縁基板 2 非晶質シリコン薄膜 3 水素脱離された非晶質シリコン薄膜 4 多結晶シリコン薄膜 5 非晶質絶縁基板 6 固相成長により形成された大粒径多結晶シリコン薄
膜 7 ゲート絶縁層 8 ゲート電極 9 ソース領域 10 ドレイン領域 11 不純物イオンビーム 12 層間絶縁層 13 ソース電極 14 ドレイン電極 15 透光性基板 16 ゲート電極 17 ゲート絶縁層 18 非晶質シリコン薄膜 19 水素脱離された非晶質シリコン薄膜 20 多結晶シリコン薄膜 21 水素化された多結晶シリコン薄膜 22 ソース電極 23 ドレイン電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川村 哲也 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 宮田 豊 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−103924(JP,A) 特開 平2−304938(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 21/20

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非晶質絶縁基板または非晶質絶縁膜
    に、Sin2n+2(n=1,または3)を少なくとも
    含む原料ガスを用いる低圧化学気相堆積法により非晶質
    Si半導体薄膜を堆積させる第一の工程と、300℃〜
    450℃の熱処理を行うことにより前記非晶質Si半導
    体薄膜中に含まれる水素を脱離させる第二の工程と、5
    00℃〜700℃の低温熱処理により前記水素を脱離さ
    れた非晶質Si半導体薄膜を固相成長させ結晶Si半
    導体薄膜を形成する第三の工程とを少なくとも有すると
    ともに、前記第一と第二と第三の工程を同一反応炉内
    で大気中に取り出すことなく行うことを特徴とする結晶
    半導体薄膜の形成方法。
  2. 【請求項2】 透光性基板上に、不透光性導電材料を
    選択的に被着形成した第一の導電層を形成する工程と、
    前記透光性基板表面の露出面及び前記第一の導電層を
    絶縁体層で覆う工程と、前記絶縁体層上の特定領域を
    半導体層で覆う工程と、前記半導体層と一部重なり合う
    一対の第二の導電層を形成する工程からなる薄膜トラ
    ンジスタの製造方法において、前記半導体層の形成工程
    が、Sin2n+2(n=1,または3)を少なくとも
    含む原料ガスを用いる低圧化学気相堆積法により非晶質
    Si半導体薄膜を堆積させる第一の工程と、300℃〜
    450℃の熱処理を行うことにより前記非晶質Si半導
    体薄膜中に含まれる水素を脱離させる第二の工程と、5
    00℃〜700℃の低温熱処理により前記水素を脱離さ
    れた非晶質Si半導体薄膜を固相成長させ結晶Si半
    導体薄膜を形成する第三の工程と、水素プラズマにより
    前記結晶Si半導体薄膜を水素化する第四の工程を少
    なくとも有するとともに、前記第一と第二と第三と第四
    工程を同一反応炉内で大気中に取り出すことなく行
    うことを特徴とする薄膜トランジスタの製造方法。
  3. 【請求項3】 半導体層の形成工程は、不純物を殆ど含
    まない第一の半導体層と少なくとも不純物となるP、A
    s、BおよびAlのうち少なくとも1種類の元素を含む
    第二の半導体層を被着する工程と、第二の導電層を選択
    的に被着形成後前記第二の半導体層の露出部及び前記第
    一の半導体層の一部を選択的に除去する工程を含むこ
    とを特徴とする請求項2記載の薄膜トランジスタの製造
    方法。
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