JPH06275524A - 薄膜トランジスタの製造方法 - Google Patents

薄膜トランジスタの製造方法

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JPH06275524A
JPH06275524A JP6574093A JP6574093A JPH06275524A JP H06275524 A JPH06275524 A JP H06275524A JP 6574093 A JP6574093 A JP 6574093A JP 6574093 A JP6574093 A JP 6574093A JP H06275524 A JPH06275524 A JP H06275524A
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JP
Japan
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amorphous silicon
silicon film
thin film
film transistor
laser
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JP6574093A
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English (en)
Inventor
Takashi Inushima
喬 犬島
Nobuo Kubo
伸夫 久保
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G T C KK
GTC KK
Original Assignee
G T C KK
GTC KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は前記事情に鑑みてなされたものであ
り、大面積基板を用いて電界効果移動度の高い薄膜トラ
ンジスタを安定かつ再現性の高いプロセスで製造するこ
とができる方法を提供することを目的とする。 【構成】 本発明は、少なくとも成膜面がガラス等の絶
縁材料からなる基板7上に、非晶質シリコン膜1を形成
し、その後に非晶質シリコン膜1にレーザ等の強エネル
ギー線を複数回照射することにより前記非晶質シリコン
膜1を結晶化する薄膜トランジスタの製造方法におい
て、450℃以下の温度におけるジシランの熱分解反応
により生成させた非晶質シリコン膜1を使用し、この非
晶質シリコン膜1に対し、エネルギー密度200mJ/
cm2以上の強エネルギー線をパルス照射して結晶化す
るものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は薄膜トランジスタ(TF
T)の製造方法に関し、更に詳述すれば液晶ディスプレ
イ等の表示装置に好適に使用される薄膜トランジスタの
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】薄膜トランジスタは、例えば、液晶ディ
スプレイ用の能動素子、イメージセンサ用の能動素子を
はじめ、各種測定器、スイッチ表示器等の電気電子分野
に広く利用されている。これらのうち高電界効果移動度
を有する薄膜トランジスタは、単にスイッチとしての機
能の外に記憶伝達、蓄積機能を持たせることができる点
で有用である。
【0003】近年の情報処理技術の発展に伴って、ブラ
ウン管に代る表示装置として液晶ディスプレイや強誘電
体を用いた各種の固体ディスプレイが開発されている。
これらの表示装置には、能動素子として高電界効果移動
度を有する薄膜トランジスタが不可欠である。また電気
信号と光信号との相互作用または相互変換による新電気
光学素子や、記録材料において二次元的あるいは三次元
的な広がりを必要とする場合にも能動素子として薄膜ト
ランジスタが必要である。特に近年、液晶ディスプレ
イ、エレクトロルミネッセンスディスプレイ、プラズマ
ディスプレイ等の電子表示装置や蛍光表示装置等におい
ては高画素表示の要求が高まっており、イメージセンサ
等では高速読み取りが必須となっているので高電界効果
移動度を有する薄膜トランジスタを画素部に直接形成す
ると同時に、画素周辺の駆動回路部分をも一体形成する
ことが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】液晶ディスプレイ等の
表示装置において用いられる薄膜トランジスタは、非晶
質シリコン膜あるいはポリシリコン膜から構成されてい
る。薄膜トランジスタの電界効果移動度(μFE)は、そ
の構成材料に依存するが、非晶質シリコンの電界効果移
動度は0.1〜1cm2/Vsec程度、ポリシリコンを用いた
薄膜トランジスタで5〜20cm2/Vsecであるので、これ
以上の電界効果移動度を有する薄膜トランジスタを得る
ことは従来できなかった。
【0005】非晶質シリコンから構成される薄膜トラン
ジスタの電界効果移動度が小さい理由は、主にダングリ
ングボンド(シリコン原子の不対電子対)が非晶質シリ
コン中に多量に存在するためである。よって、薄膜トラ
ンジスタを構成するシリコン膜が非晶質状態である限
り、薄膜トランジスタの電界効果移動度をこれ以上向上
させることは困難であると考えられる。
【0006】一般に非晶質シリコン膜を基板上に形成す
る場合には、シランガス(SiH4)あるいはジシラン
ガス(Si26)等のシリコンを含有する原料ガスを高
周波電場中で分解して基板上にシリコンを析出させる方
法が利用されているが、シリコンが基板表面で急冷され
て非晶質シリコンとなって析出する際に、SiHやSi
2等の不対電子対を含む活性種が必然的にとり込まれ
ることとなる。よって、非晶質シリコン膜からダングリ
ングボンドを完全に除去することは不可能であり、その
結果として1cm2/Vsec以上の電界効果移動度を有する非
晶質シリコン膜を形成することは不可能であった。
【0007】このような問題を解決する方法として、非
晶質シリコン膜の表面を熱アニール処理して結晶化させ
ることにより、電界効果移動度の向上を図ることが試み
られている。この方法は、ガラス基板等を使用できる6
00℃以下の温度において、薄膜トランジスタを製造す
る際に現在広く使用されている方法ではあるが、この方
法にあっては、高い電界効果移動度をもつ薄膜トランジ
スタを得ることが困難であるという不都合があった。更
にこの方法では、ガラス基板とシリコン膜との間の熱膨
張係数の差によって薄膜トランジスタに歪が発生し、割
れや剥離等を発生するので、大面積の薄膜トランジスタ
を作製することは不可能であった。
【0008】ところで最近、600℃以下の温度で処理
できるLPCVD法(低圧化学気相法)によって40cm
2/Vsecを越える電界効果移動度を有する薄膜トランジス
タを製造可能であることが報告されている。しかしなが
らこのLPCVD法では、30cm角程度の基板上にしか
成膜することができなく、かつ、基板の縮みの問題から
大面積かつ高画素表示装置用の薄膜トランジスタを製造
する場合には利用することができないという不都合があ
った。
【0009】このため従来、紫外光レーザや可視光レー
ザを用いて非晶質シリコン膜の表面を局所加熱し、10
0cm2/V.secを越える電界効果移動度を有する薄膜トラ
ンジスタを製造する方法が提案されている。例えば、電
子情報通信学会技術研究報告ED92ー42によれば、
原料ガスとして、シラン(SiH4)を用い、600℃
付近で熱分解して形成した非晶質シリコンを用いたXe
Clのエキシマレーザアニールにおいて、移動度として
100cm2/V.sec程度が得られるという報告があるが、
この方法では、成膜温度が500℃を超えており、使用
する基板が限られるという問題があった。更にこのよう
なエキシマレーザアニールを行う場合、現状のエキシマ
レーザの安定性が充分ではないために、プロセスの制御
が難しく、実際のプロセス用基板のハンドリングに際し
て再現性が取りきれないという本質的な問題がある。
【0010】本発明は前記事情に鑑みてなされたもので
あり、大面積基板を用いて電界効果移動度の高い薄膜ト
ランジスタを安定かつ再現性の高いプロセスで製造する
ことができる方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は前
記課題を解決するために、少なくとも成膜面がガラス等
の絶縁材料からなる基板上に、非晶質シリコン膜を形成
し、その後に非晶質シリコン膜にレーザ等の強エネルギ
ー線を複数回照射することにより前記非晶質シリコン膜
を結晶化する薄膜トランジスタの製造方法において、4
50℃以下の温度におけるジシランの熱分解反応により
生成させた非晶質シリコン膜を使用し、この非晶質シリ
コン膜に対し、エネルギー密度200mJ/cm2以上
の強エネルギー線をパルス照射して結晶化するものであ
る。なお、従来において、450℃程度、あるいはそれ
以下の温度で生成した膜では含有水素濃度が高く、か
つ、成膜速度が遅いために、一般にはこの種のエネルギ
ー線の照射には適用されなかったが、今回我々は、Si
26ガスを用い、かつ、流量を増すことでこのような困
難を克服し、エネルギー線の照射に耐える膜を得た。
【0012】請求項2記載の発明は前記課題を解決する
ために、請求項1記載の強エネルギー線の照射開始と照
射停止に伴う非晶質シリコン膜の溶融から固化に要する
時間よりも長いタイミングのパルス間隔で強エネルギー
線をパルス照射するものである。
【0013】請求項3記載の発明は前記課題を解決する
ために、少なくとも成膜面がガラス等の絶縁材料からな
る基板上に、非晶質シリコン膜を形成し、その後に非晶
質シリコン膜にレーザ等の強エネルギー線を複数回照射
することにより前記非晶質シリコン膜を結晶化する薄膜
トランジスタの製造方法において、前記基板上に2ヶ所
以上のプロセスモニター用の領域を設け、前記2ヶ所以
上の領域で強エネルギー線の強度をモニターすることで
プロセスの確認とフィードバックを行うものである。
【0014】請求項4記載の発明は前記課題を解決する
ために、請求項3記載のプロセスモニターとして、ラマ
ン分光測光を行い、その横波光学フォノンのラマン散乱
強度をモニターして制御するものである。
【0015】
【作用】本発明においては、薄膜トランジスタの製造方
法の出発膜である非晶質シリコン膜の製造工程におい
て、ジシラン(Si26)を原料ガスに用い、熱分解に
おいてできる限り低温、即ち、450℃以下の温度にお
いてこの非晶質シリコン膜を形成することで、高電界移
動度を示す薄膜トランジスタの製造を可能にする。な
お、従来において、450℃程度、あるいはそれ以下の
温度で生成した膜では含有水素濃度が高く、かつ、成膜
速度が遅いために、一般にはこの種のエネルギー線の照
射には適用されなかったが、今回我々は、Si26ガス
を用い、かつ、流量を増すことでこのような困難を克服
し、エネルギー線の照射に耐える膜を得た。また、この
ような条件で作製された非晶質シリコン膜は、エキシマ
レーザなどの強エネルギー線の耐性に優れるために、多
数回の強エネルギー線の照射に耐えるものであり、20
0mJ/cm2以上のエネルギー密度のレーザ照射によ
っても損傷することがなく、この強エネルギー線の照射
により、均一なTFT特性を再現性良く確保できる膜と
なる。なお、前記のような特性を確保するためには、好
ましくは出発膜中の酸素濃度を1020個/cm3以下、
更に好ましくは1019個/cm3程度にする。
【0016】強エネルギー線のパルス照射の際のパルス
間隔を、非晶質シリコンの溶融から凝固までの時間より
も長くすることで、最初の照射で非晶質シリコンの結晶
核の発生を促進し、この照射による膜の結晶化により強
エネルギー線の吸収係数を低下させ、これに続く次の照
射により、結晶粒の成長と各結晶粒どうしの整合化、並
びに非晶質シリコン膜の深い領域におけるアモルファス
ライクな部分の結晶化を促進する。このような繰り返し
の照射により非晶質シリコン膜を効率良く結晶化する。
【0017】次に、基板上に2ヶ所以上のプロセスモニ
ター用の領域を設けてこの領域で強エネルギー線の強度
をモニターすると、強エネルギー線の照射状態を把握す
ることができ、これにより必要なフィート゛バックをか
けることで結晶化処理の安定性と再現性を高める。そし
て、プロセスモニターとしてラマン分光測光を行い、そ
の横波光学フォノンのラマン散乱強度をモニターするこ
とで強エネルギー線の照射強度を正確に把握できる。よ
ってこのラマン散乱強度をモニターしてその結果により
強エネルギー線の強度を調節するならば、安定性と再現
性に優れた結晶化ができる。
【0018】以下に本発明について、更に詳細に説明す
る。本発明で利用可能な非晶質シリコン形成装置は、低
圧CVD(LPCVD)装置を用いる方法を代表とする
が、他に、希釈ガスを用いた常圧CVD(APCVD)
装置でも本質的には差し支えない。強エネルギー線の一
例としてエキシマレーザを使用することができるが、こ
のエキシマレーザに関し、195nmの発振線を持つA
rFエキシマレーザ、248nmの発振線を持つKrF
エキシマレーザ、308nmの発振線を持つXeClエ
キシマレーザ等でも構わない。要は、10-8秒オーダー
の加熱において、非晶質シリコン膜を瞬間的に結晶化さ
せる際に、必要とするエネルギーが200mJ/cm2
以上ということであるので、それ以上のエネルギーを生
じさせるエネルギー線であれば、エキシマレーザ以外の
ものでも本発明に用いることができるのは勿論である。
【0019】実際の大面積基板の処理にあたっては、現
状のエキシマレーザの発振周波数とプロセスの制約を考
慮すると、例えば、A4版サイズの基板の全面に結晶化
のためのレーザ処理を施すと、10分以上の処理時間を
要する。ところが、このようなプロセスの処理時間内に
おいて、エキシマレーザの出力を一定に保つのは極めて
困難なことである。これは、主に薄膜トランジスタの動
特性がエキシマレーザの強度に強く依存しており、現在
市販されているレーザビームの強度フィート゛バックシ
ステムによる安定化レベルでは不十分なことに起因して
いる。
【0020】そこで本発明では、大面積基板の処理に当
たり、このレーザビームの強度状態を各基板毎にモニタ
ーして選別し区分けする。この具体的手段として、大面
積基板上に少なくとも2ヶ所以上の基板チェックポイン
トを設け、例えば特定の基板または基板上の特定の領域
におけるレーザ結晶化プロセスの開始前と終了後のレー
ザ強度をモニターすることで、この区分けを行う。ま
た、この区分けにあたってはこのTFT動特性に一番敏
感なラマン分光法によるシリコンの横波光学フェノンの
強度による区分けを実施することで課題を解決すること
ができる。
【0021】図1に、本発明方法に使用される光アニー
ル装置の一例とその装置に用いる基板の一例を示した。
この例の光アニール装置Aは、ジシランを450℃未満
で熱分解して基板7の上に生成された非晶質シリコン膜
1に対して光アニールを行うためのチャンバ2と、この
チャンバ2内の雰囲気を制御するための排気システム3
と、前記非晶質シリコン膜1に照射する強エネルギー線
を発振する光源4と、この光源4から発振された強エネ
ルギー線を非晶質シリコン膜1の全面に掃引照射するた
めの掃引光学系5と、この掃引光学系5を制御するため
の掃引制御システム6とを具備して構成されている。そ
して更に前記光アニール装置Aは、図2に示すように、
非晶質シリコン膜1上に設けられるサンプリング用の領
域8、8を分析するためのラマン分光系システム9を備
えている。
【0022】前記の装置により非晶質シリコン膜1を光
アニールするには、まずチャンバ2内を排気システム3
により水素雰囲気、不活性ガス雰囲気、水素と不活性ガ
スとの混合ガス雰囲気、あるいは真空に調整する。非晶
質シリコン膜1は温度を自在に調整可能な試料ステージ
S上に固定される。なおここで、前記のように450℃
未満の温度で成膜した非晶質シリコン膜1を使用するな
らば、基板7を高温に加熱しないので、基板材料として
低融点ガラス製の基板などのような安価なものを用いる
ことができる。掃引光学系5は光源4から発振された強
エネルギー線が非晶質シリコン膜1の表面を隈無く走査
できるように掃引制御システム6によって制御されてい
る。掃引光学系5にはハーフミラー10が配置されてい
る。このハーフミラーは、光源4から発振された強エネ
ルギー線はほぼ100%反射するものである。
【0023】一方、ラマン分光系システム9から出射さ
せたる測定プローブ光をチャンバ2内に保持されている
非晶質シリコン膜1の領域8、8に、前記強エネルギー
線と同時に照射できるようになっていて、測定プローブ
光のラマン散乱光をラマン分光系システム9内に配置さ
れた集光系で集光した後、実時間もしくは時分割測定で
きるようになっている。そして、この測定結果を直ちに
フィードバック系を介して、掃引制御システム6に伝送
することができ、非晶質シリコン膜1に照射される強エ
ネルギー線の掃引条件(照射エネルギー等)をコントロ
ールできるようになっている。この測定によるプロセス
コントロールは、プロセスの途中、随時実行可能であ
り、特にチャンバ2内に基板を保持する必要はない。
【0024】次に、薄膜トランジスタを製造する場合
に、基板上に水素化アモルファスシリコン膜(a-S
i:H、以下単に非晶質シリコン膜と称する)を形成
し、それを前記の装置を用いてアニールして多結晶化す
る場合について説明する。まず、この例において用いる
作製条件、即ち、ガラス基板などの絶縁性の基板上に、
自己整合型薄膜トランジスタを形成する場合の一般的な
作製手順の一例を以下に説明する。この例においては、
下地となるSiO2膜を基板上に形成し、次にi層Si
薄膜を成膜し、パターニングを行った後に結晶化アニー
ルを行う。次に、ゲート絶縁膜形成用のSiO2層を成
膜し、ゲートSi層を成膜し、パターニングしてからゲ
ート用SiO2層をエッチングする。次に、n+層をレー
ザドーピングにより形成し、層間絶縁層用のSiO2
を成膜し、パターニングする。この後、コンタクトホー
ルをエッチングにより形成してそこにAl層を蒸着した
後にパターニングを行い、コンタクトホール内に導電層
を形成し水素化を行って薄膜トランジスタを形成し、そ
の後に薄膜トランジスタの測定を行う。以上のような薄
膜トランジスタの製造工程において、基板上に形成した
非晶質シリコン膜をアニールして結晶化する場合に本発
明方法を適用する。
【0025】非晶質シリコン膜を結晶化するには、この
例では、KrF-エキシマレーザを用い、非晶質シリコ
ン膜にパルス状にレーザを照射する。 照射する際の雰
囲気は真空などの減圧雰囲気が好ましく、温度は室温〜
450℃程度、レーザの出力は200mJ/cm2
上、好ましくは440〜500mJ/cm2とする。ま
た、パルス幅は、20ナノsec〜40ナノsecの範
囲が好ましく、繰り返し回数、即ち、パルス回数も複数
回であれば任意の回数で良いが、非晶質シリコン膜が損
傷しない程度の回数とする。この処理により非晶質シリ
コン膜を結晶化することができる。そして、このレーザ
照射を行う場合、レーザ強度が高いほど電界効果移動度
の高い膜を得ることができる。
【0026】ここで、非晶質シリコンのレーザ結晶化プ
ロセスにおいては、非晶質シリコン中に含有される水素
量が重要な因子となっていることを本発明者らは知見し
ている。非晶質シリコン中に数%以上の水素が含有され
ていると、エキシマレーザアニールにおいては、結晶化
プロセスにおいて水素が内に閉じ込められ、表面の荒れ
の原因となる。逆に、水素が全く存在しないと結晶化の
際に余裕が無くなり、結晶性が良くない。このため、4
50℃以下で成膜されたLPCVD膜が適度の水素濃度
を含むことを本発明では利用して結晶化する。更に、エ
キシマレーザに対する耐性は、この水素濃度に依存する
ので、Si26を使用し、耐性を上げることができる。
【0027】一方、前記のレーザ照射の際に、最初のレ
ーザ照射の前に基板7上の領域8の一方にレーザ照射を
行ってこの際のレーザ強度をラマン分光系システム9に
より計測しておく。それには、ラマン分光系システム9
から出射された測定プローブ光をチャンバ2内に保持さ
れている非晶質シリコン膜1の領域8に照射し、測定プ
ローブ光のラマン散乱光はラマン分光系システム9内に
配置された集光系で集光した後、実時間もしくは時分割
測定する。次に、非晶質シリコン膜1上に順次レーザ照
射を行って必要部分の結晶化を行い、所定数の部分の結
晶化を終了した時点で他の領域8に再度測定プローブ光
を照射してこの際のレーザ強度を測定する。この操作に
より、照射開始前と所定数照射後のレーザ強度を求める
ことができ、これによりそれまで結晶化した部分の品質
の安定性を推定できる。
【0028】従って他の基板を結晶化する場合、あるい
は同一基板上で他の領域を結晶化する場合に前記の測定
結果に基づいて光源4あるいは掃引システム6のフィー
ドバック系を操作して非晶質シリコン膜1に照射される
強エネルギー線の掃引条件等をコントロールすること
で、できる限り同一条件で結晶化を行うことができ、こ
れにより品質の安定性を高めることができる。なお、前
記の例においては、非晶質シリコン膜1上に、2ヶ所の
領域を設けて強エネルギー線の強度を測定したが、非晶
質シリコン膜1に2ヶ所よりも多い数の領域8を設けて
より綿密にレーザ強度を測定して強エネルギー線の強度
を制御するようにしても良いのは勿論である。
【0029】
【実施例】
「実施例1」以下に記載する作製条件で薄膜トランジス
タを作製した。 1.活性層 LPCVD法によるジシランガス(Si26)の熱分解
反応により、水素化アモルファスシリコン膜(a-S
i:H層)を430℃と450℃と480℃のそれぞれ
の温度でガラス基板上に成膜する。各条件における層の
厚さは80nmとした。 2.結晶化 KrF-エキシマレーザ(248nm)を用い、2また
は5パルスでレーザを照射する。雰囲気は真空、温度T
s=450℃、レーザの出力を440〜500mJに設
定。レーザ照射の際のパルス幅は10-8秒とした。 3.ゲート酸化膜 スパッタによりSiO2膜を形成する。雰囲気酸素濃度
100%、酸素ガス流量50sccm、膜厚110n
m、圧力P=0.6Pa、処理温度Ts=150℃、パ
ワーPrf=500Wに設定。 4.ゲート スパッタによりa-Si:H層を形成する。PH2/Pr
40%、厚さ150nm、圧力PT=0.5Pa、処理温
度Ts=350℃、パワーPrf=2500Wに設定。 5.ドーピング KrF-エキシマレーザを用い、60パルスで照射。P
H3(5%)/H2、圧力P=95Pa、処理温度Ts
=450℃、レーザ出力=320〜440mJ、 6.
層間絶縁膜 スパッタによりSiO2膜を形成する。雰囲気酸素濃度
100%、酸素ガス流量30sccm、厚さ500n
m、圧力P=1.0Pa、処理温度Ts=150℃、P
rf=500W。 7.水素化 325℃にて大気圧水素アニールを30分間行う。
【0030】前記の作製条件において、LPCVD法に
よる430℃成膜非晶質シリコン膜をレーザアニールし
て結晶化した場合のレーザパワーと電界効果移動度の関
係を図3に示す。レーザパルス数が2パルスと5パルス
の場合、両者の差異は、明瞭に移動度の差となって表わ
れている。そして、高エネルギーのレーザにより結晶化
した方がより高い移動度が得られ、これらの領域では更
に高いエネルギーでレーザを照射することにより更に高
い移動度が期待できる。
【0031】ここで以下に、前記レーザによる結晶化過
程を考察する。 レーザパルス照射を繰り返すことは、非晶質シリコ
ン膜の溶融・固化を行っていることである。このレーザ
パルスの発振時間(パルス間隔)は、溶融・固化過程に
対して充分に長い時間とすることが好ましく、例えば、
時間比に換算すると、 (発振時間)/(溶融・固化過程時間)=10-8/10
-5sec=10-3 である。従って第2パルスは、第1パルスによる非晶質
シリコン膜の溶融・固化過程に対して影響を与えること
はできない。
【0032】 第1パルスを照射することで非晶質シ
リコンは、多結晶シリコン(Poly-Si)に状態が変化
するので、第2パルスが照射される時は、エキシマレー
ザ光(248nm)に対して吸収係数が低下する。従っ
て、第2パルス以降の実際の照射のエネルギーは第1パ
ルスと大きく異ることになるが、更に前記した時間比の
関係から、第1パルスで発生した溶融・固化現象を引き
続いて捕足していることになる。
【0033】 より高いレーザ強度でより高い移動度
を得ることができること、第2パルスから受けるエネル
ギーが低下することから、第1パルスのレーザ強度が初
期の核発生に関与し、第1パルス以降のエネルギーが粒
成長に関与しているものと思われる。 以上、〜に記載した考察から、第1パルスではシリ
コンの結晶の核形成と粒成長、第2パルスでは粒成長お
よび各結晶粒どうしの整合化、深さ方向での膜の深い領
域のアモルファスライクな部分の結晶化等を生じさせて
いるものと考えられる。従って、第2パルス以降のパル
スによる粒成長および各結晶どうしの整合化等によっ
て、2パルスと5パルスのレーザによる結晶化が、移動
度の違いとなって現われたものと考えられる。
【0034】次に図4に、430℃と、450℃と、4
80℃の各成膜温度においてLPCVD法により形成し
た非晶質シリコン膜を活性層として用い、レーザ結晶化
条件をパラメータとし、他の条件は前記と同等の条件と
して作製した薄膜トランジスタにおけるレーザエネルギ
ー強度と電界効果移動度(μFE)の関係を示す。この薄
膜トランジスタのドレイン電流としきい値電圧(Vth
とS値(サブスレッショルド電圧)については、図5と
図6に示す。
【0035】図4〜図6に示す結果から、相対的に成膜
温度が低いほど良好な結果が得られ、高いONドレイン
電流が得られた。LPCVD法あるいはPCCVD法に
おけるa-Si:Hの固相成長において、通常は、成膜
温度が低いほど移動度、ドレイン電流、薄膜トランジス
タのON/OFF比、S値の増加が見られるとされてい
る。なぜならば、低温成膜ほど結晶化工程での粒成長が
起きやすいこと、大きい粒になり、膜の構造的性質(結
晶性)が改善されるために、更には、Poly-Si-SiO
2界面のラフネス散乱によるのではないかと考えられて
いる。しかし、前記エキシマレーザのパルス照射による
結晶化のように、ナノ秒オーダーでの結晶化現象に対
し、前述の固相成長の粒成長概念で説明することは無理
がある。従って、本発明に関するエキシマレーザのパル
ス照射による結晶化においては、むしろ、LPCVD法
の低温成膜条件に依存した非晶質シリコン膜中の水素濃
度、酸素濃度、その他不純物濃度、ダングリングボンド
密着、核発生に寄与する核発生点密度、光吸収係数等が
特性に依存していると考えるのが妥当である。従って、
450℃以下、例えば、430℃で非晶質シリコン膜を
成膜し、200mJ/cm2以上のエネルギー密度のレ
ーザを2回以上、好ましくは5回程度照射することによ
って電界効果移動度とS値としきい値等の優れた薄膜ト
ランジスタを製造できることが明かになった。
【0036】「実施例2」前記の実施例1で詳述した作
製手順により薄膜トランジスタを作製した場合におい
て、非晶質シリコンの結晶化エネルギーと、得られた薄
膜トランジスタの電界効果移動度の関係を図7に示す。
図7では、非晶質シリコンの膜厚として、100nm、
150nmの2種類の膜について評価したが、いずれも
結晶化エネルギーと得られた結果は比例関係にあり、大
面積基板の処理にあたってはレーザエネルギーの制御が
重要であることが示された。
【0037】更に、このようにしてレーザ処理された膜
の評価をラマン散乱スペクトルで行った結果を図8に示
す。結晶シリコンの場合、横波光学フォノンのラマン散
乱が、520cm-1付近に観測されるが、この図8にお
いてそのラマン散乱強度とピーク位置についての照射エ
ネルギー依存性を示したものである。ピーク位置につい
てはあまり明確な依存性は見られなかったが、散乱強度
に関しては、ほぼ比例関係になることが観測された。こ
の結果は、繰り返しの実験の中でも再確認された。即
ち、エキシマレーザのエネルギー強度は、薄膜トランジ
スタの電界効果移動度に比例し、かつ、シリコンの横波
光学フォトンに相当するラマン散乱強度にも比例するこ
とを見出すことができた。従って本発明では、実際のプ
ロセスの制御あるいはモニタに際しての効果的な手法と
して、このラマン散乱の手法を用いることにした。
【0038】使用された基板には、レーザアニール開始
前と終了時の2回において、基板内に設けた1cm角の
モニタ領域の2ヶ所における非晶質シリコン膜をエキシ
マレーザで処理し、その部分のラマンスペクトルを測定
することでプロセスのチェックと基板の選別をすること
ができた。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の製造方法
によれば、薄膜トランジスタの製造方法において、非晶
質シリコン膜の表面に強エネルギー線を照射して非晶質
シリコン膜を光アニールする場合、450℃未満の温度
においてジシランガスの熱分解を利用して成膜した非晶
質シリコン膜を用い、これに対して200mJ/cm2
以上の出力のレーザもしくは強エネルギー線を複数回パ
ルス状に照射するので、高い高電界移動度を示す薄膜ト
ランジスタを製造することができる。また、このような
条件で作製された非晶質シリコン膜は、エキシマレーザ
などの強エネルギー線の耐性に優れるために、多数回の
強エネルギー線の照射に耐えるものであり、200mJ
/cm2以上のエネルギー密度のレーザ照射によっても
損傷することがなく、この強エネルギー線の照射によ
り、均一なTFT特性を再現性良く確保できる膜とな
る。
【0040】一方、強エネルギー線のパルス照射の際の
パルス間隔を、非晶質シリコンの溶融から凝固までの時
間よりも長くすることで、最初の照射で非晶質シリコン
の結晶核の発生を促進し、この照射による膜の結晶化に
より強エネルギー線の吸収係数を低下させ、これに続く
次の照射により、結晶粒の成長と各結晶粒どうしの整合
化、並びに非晶質シリコン膜の深い領域におけるアモル
ファスライクな部分の結晶化を促進する。このような繰
り返しの照射により非晶質シリコン膜を効率良く結晶化
することができ、高い電界移動度の結晶化シリコン膜を
得ることができる。
【0041】次に、基板上に2ヶ所以上のプロセスモニ
ター用の領域を設けてこの領域で強エネルギー線の強度
をモニターすると、強エネルギー線の照射状態を把握す
ることができ、これにより必要なフィート゛バックをか
けて強エネルギー線の強度を制御することで結晶化作業
の安定性と再現性を高めることができる。そして、プロ
セスモニターとしてラマン分光測光を行い、その横波光
学フォノンのラマン散乱強度をモニターすることで強エ
ネルギー線の照射強度を正確に把握することができ、高
電界移動度を示す品質の安定した結晶化シリコン膜を備
えた薄膜トランジスタを再現性良く製造することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明方法の実施に使用する装置の一例
を示す構成図である。
【図2】図2は図1に示す装置に適用される基板および
サンプリング領域とラマン分光系システムを示す構成図
である。
【図3】図3はレーザエネルギーと電界効果移動度の関
係を示す図である。
【図4】図4はレーザエネルギーと電界効果移動度の関
係を示す図である。
【図5】図5はドレイン電流とレーザエネルギーの関係
を示す図である。
【図6】図6はレーザエネルギーとV値およびS値の関
係を示す図である。
【図7】図7は電界効果移動度のレーザパワー依存性を
示す図である。
【図8】図8はレーザエネルギーのラマンシフトおよび
強度の依存性を示す図である。
【符号の説明】
1 非晶質シリコン膜、 2 チャンバ、 7 基板、 8 領域 9 ラマン分光系システム、

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも成膜面がガラス等の絶縁材料
    からなる基板上に、非晶質シリコン膜を形成し、その後
    に非晶質シリコン膜にレーザ等の強エネルギー線を複数
    回照射することにより前記非晶質シリコン膜を結晶化す
    る薄膜トランジスタの製造方法において、 450℃以下の温度におけるジシランの熱分解反応によ
    り生成させた非晶質シリコン膜を使用し、この非晶質シ
    リコン膜に対し、エネルギー密度200mJ/cm2
    上の強エネルギー線をパルス照射して結晶化することを
    特徴とする薄膜トランジスタの製造方法。
  2. 【請求項2】 強エネルギー線の照射開始と照射停止に
    伴う非晶質シリコン膜の溶融から固化に要する時間より
    も長いタイミングのパルス間隔で強エネルギー線をパル
    ス照射することを特徴とする請求項1記載の薄膜トラン
    ジスタの製造方法。
  3. 【請求項3】 少なくとも成膜面がガラス等の絶縁材料
    からなる基板上に、非晶質シリコン膜を形成し、その後
    に非晶質シリコン膜にレーザ等の強エネルギー線を複数
    回照射することにより前記非晶質シリコン膜を結晶化す
    る薄膜トランジスタの製造方法において、 前記基板上に2ヶ所以上のプロセスモニター用の領域を
    設け、前記2ヶ所以上の領域で強エネルギー線の強度を
    モニターすることでプロセスの確認とフィードバックを
    行うことを特徴とする薄膜トランジスタの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のプロセスモニターとし
    て、ラマン分光測光を行い、その横波光学フォノンのラ
    マン散乱強度をモニターして制御することを特徴とする
    薄膜トランジスタの製造方法。
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