JPH0536608A - アモルフアスシリコン膜の形成方法 - Google Patents

アモルフアスシリコン膜の形成方法

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JPH0536608A
JPH0536608A JP3190134A JP19013491A JPH0536608A JP H0536608 A JPH0536608 A JP H0536608A JP 3190134 A JP3190134 A JP 3190134A JP 19013491 A JP19013491 A JP 19013491A JP H0536608 A JPH0536608 A JP H0536608A
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disilane
gas
flow
temperature
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JP3190134A
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Yutaka Kitsuno
裕 橘野
Kotaro Yano
幸太郎 矢野
Shoichi Tazawa
昇一 田沢
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 430℃以下の低温で安全かつ低コストにて
アモルファスシリコン膜形成を行なう。 【構成】 ジシランあるいは稀釈したジシランを流通反
応室中にて、270〜430℃で加熱した後、膜形成室
にて350〜430℃で熱分解させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光電変換装置、薄膜ト
ランジスタ、感光体、及びLSI用途でのポリシリコン
形成用前駆体等に用いられるアモルファスシリコン(以
下「a−Si」という)に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、a−Si膜の形成方法としては、
反応性スパッタリング法、プラズマCVD(Chemical V
apor Deposition )法、光CVD法、熱CVD法などが
試みられており、一般的にはプラズマCVD法が広く用
いられ企業化されている。プラズマCVD法において
は、プラズマの制御性に困難があるため、荷電粒子の衝
突による膜質の劣化、デバイスにおける界面状態の劣化
等のa−Si膜の物性上の問題点が生じる。熱CVD法
では他の方法と比較して複雑で高価な装置を必要とせず
に容易に実施が可能である。さらに粉発生が極めて少な
いため、装置の汚染も少なく、また得られた膜もピンホ
ールフリーであり、反応デバイスにおける歩留まりも大
幅に向上する等の大きな利点を有する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、モノシラン
を用いた熱CVD法は550℃以上の高温を必要とする
ため光電変換装置、薄膜トランジスタ等に用いる際は、
a−Si膜を堆積する基板の材質が高価な石英ガラス、
サファイア等に限定される。さらに得られたa−Si膜
は550℃以上の高温のためにSiの微結晶化が生じて
おり、その電気的及び光学的特性は不十分なものであっ
た。一方、ジシランを用いた熱CVD法においては43
0℃〜500℃で実用的な成膜が可能であり、この場合
はかかる微結晶化は起こらず、得られた膜はモノシラン
の熱CVD法によって得られた膜と異なる組成構造を持
ち、膜特性もモノシランを用いた熱CVD法による膜と
比較して優れたものが得られる。このため、さらに得ら
れた膜をポリシリコン形成用前駆体として用いて、アニ
ーリング法等によりポリシリコンを形成する場合モノシ
ランを用いた熱CVD法による膜と比較して優れた特性
のポリシリコン膜が得られる。
【0004】しかしながら、一般には150℃〜350
℃の温度が用いられるプラズマCVD法によるa−Si
膜と比較すると、ジシランガスの熱CVD温度は430
℃〜500℃と高いために、光電気伝導度、電子及びホ
ール移動度等の物性において劣る面があり、また使用す
る基板もプラズマCVD法と比較して耐熱性等の面から
限定される等、a−Si応用デバイスとしての光電変換
装置、薄膜トランジスタ、感光体等に用いる際は問題が
あった。
【0005】しかるに、トリシランを用いた熱CVD法
においては430℃以下の比較的低温で膜形成が可能で
あることがH.Kanohら(Japanese J
ounal of Applied Physics.
29(11)巻(1990年)第2358頁〜第236
4頁)によって報告されている。これによると395℃
にて約1000Å/hrの成膜速度で高特性のa−Si
膜が得られている。またこの膜は、水素ラジカルアニー
リングの手法により光電気伝導度等の物性がさらに向上
することがY.Uchidaら(Japanese
Jounalof Applied Physics.
29(12)巻(1990年)L第2171頁〜L第2
173頁)によって報告されている。
【0006】しかしながら、トリシラン以上の高次シラ
ンガスは常温では液体であり蒸気圧が大気圧以下である
ため稀釈ガスを入れないかぎり常温では充填容器は減圧
状態となる。このため、高次シランガスの一定速度での
供給は困難である。またさらに高次シランガスは自然発
火性であるため、減圧状態でガスを供給する場合は、大
気の漏れ込みによる爆発の危険性があり、安全上に大き
な問題点がある。また、トリシランは高価でかつ入手困
難なガスであり、原料コスト面でも大きな問題点があ
る。本発明は、かかる点に鑑みてなされたもので、43
0℃以下の比較的低温で安全かつ低コストにてa−Si
膜形成を行なうことを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成すべく鋭意検討した結果、ジシランあるいは稀
釈したジシランを流通反応室中にて、270℃〜430
℃、好ましくは300℃〜400℃の加熱温度で流通加
熱した後、膜形成室に導入すると、350℃〜430℃
の比較的低温で熱分解により基板上に堆積させることが
でき、高特性のa−Siが安全に低コストで形成できる
ことを発見した。
【0008】すなわち上記の条件でジシランあるいは稀
釈したジシランを流通加熱すると、トリシラン及びそれ
以上の高次シランを含むシランの混合ガスの状態とな
り、この混合ガスを用い熱CVDにてa−Si膜形成を
行なうと、公知文献の報告と同程度の、ジシランでは
従来実用的でない温度にても、同等あるいはそれ以上の
成膜速度を得ることができ、かつ高特性のa−Si膜を
安全に低コストで得られることを見い出した。
【0009】一般に流通加熱後のジシランからの高次シ
ランへの転化率は、流通反応室中の加熱温度が300℃
〜400℃では、トリシランへは約5〜40%、テトラ
シランへは約2〜30%、ペンタシランへは約2〜20
%、ヘキサシラン以上へは10%以下であった。加熱温
度が270℃〜300℃では、トリシランへは約2〜1
0%、テトラシランへは約1〜10%、ペンタシランへ
は約1〜15%、ヘキサシラン以上へは10%以下であ
った。加熱温度が400℃〜430℃では、トリシラン
へは約2〜20%、テトラシランへは約1〜10%、ペ
ンタシランへは約1〜10%、ヘキサシラン以上へは5
%以下であった。
【0010】また本発明の方法では、原料ガスとしてジ
シランあるいは稀釈したジシランを用いるため、膜形成
室までは常圧ないし加圧にてのガス供給が可能となり安
全で操作性に優れた運転を行なうことができる。以下本
発明の方法を説明する。本発明で用いるジシランは、無
稀釈で用いても稀釈して用いてもかまわない。稀釈する
場合稀釈ガスとしては、水素、窒素、アルゴン、ヘリウ
ムなどのジシランと不活性なガスが用いられる。稀釈の
割合は、好ましくはジシランが2〜80容量%、より好
ましくは5〜50容量%である。ジシランの純度として
は、いかなるグレードのものでもかまわないが、高特性
のa−Siを得るためには高純度のジシランを用いるこ
とが好ましい。
【0011】流通反応室はジシランまたは稀釈されたジ
シランを原料ガスとすると、原料ガスを送入しながら同
時に反応を行ない、さらに同時に生成物及び未反応原料
ガスを取り出すような形式のものであればいかなるもの
でもかまわないが、好ましくは、いわゆる管型反応器が
用いられる。流通反応室は、独自に反応室を加熱できる
形式であれば、膜形成室とチューブなどの配管により接
続する方式でも、膜形成室と直結して一体の反応器と成
す方式でもかまわない。後者の直結する方式の場合は、
一般には膜形成室との仕切り弁として、ゲート弁または
バタフライ弁などを用いて流通反応室の圧力を調節する
が、流通反応室を膜形成室と同じ圧力で使用する場合は
上記の仕切り弁は無くてもかまわない。
【0012】流通加熱温度は一般に270℃〜430
℃、好ましくは300℃〜400℃である。270℃以
下では、高次シランの生成が十分でない場合がある。ま
た430℃以上では分解により流通反応室中に固体状の
ポリマーあるいはシリコンの堆積が起きる場合がある。
加熱は流通反応室を流通するガスが加熱される形であれ
ば、流通反応室の形状や加熱方式は問わないが、一般に
は流通反応室をヒーターによって加熱する形式が好まし
い。流通反応器は一定の加熱温度が得られれば、内部に
充填物を入れる形式であっても、空塔形式であってもか
まわない。
【0013】流通反応室での反応圧力は、常圧、加圧、
減圧のいずれにおいても反応を行なうことができるが、
好ましくは常圧下ないし2気圧(ゲージ圧)以下の加圧
下、より好ましくは0.5気圧(ゲージ圧)以下の微加
圧下で反応を行なう。微加圧状態で反応を行なう場合に
は、大気の系内への漏れ込みによる爆発の恐れがなく、
また容器を高耐圧性にする必要もなく安全な運転が可能
となる。流通加熱室を通気したガスは膜形成室に導入さ
れ熱分解によりa−Si膜を基板上に形成する。
【0014】本発明における熱CVD温度は一般には3
50℃〜430℃、より高特性のa−Si膜を得るため
には370℃〜410℃が好ましい。熱CVD法の反応
圧力は、流通反応器と等しいか、あるいはそれ以下の圧
力であればいかなる圧力をも採用できる。以下に実施例
により本発明を詳細に説明するが、本発明を限定するも
のではない。
【0015】
【実施例】本発明に用いる装置の例を示せば図1、図2
または図3のようになる。図1は流通反応室1と膜形成
室2とをチューブ配管で接続した例で中間の弁7によっ
て仕切られている。図2と図3は流通反応室11または
21と膜形成室12または22と直結して一体の反応器
と成した例である。図2の例では中間の弁17によって
仕切られているが、流通反応室21を膜形成室22と同
じ圧力で使用する場合の図3の例では仕切り弁は設置さ
れていない。流通反応器1、11または21はヒーター
加熱により内部が所定の温度に設定される。流通反応室
1、11または21は内部に充填物を入れる形式であっ
ても、空塔形式であってもかまわない。
【0016】膜形成器2、12または22は内部に抵抗
加熱式の基板台3、13または23が設けられ、この基
板台3、13または23の上にはホウケイ酸ガラス、石
英ガラス、シリコン、SUS等によって作られた基板
4、14または24がセットされている。上記説明で
は、加熱方式を抵抗加熱としたが、所定の基板温度が得
られれば、加熱方式の制限はない。原料ジシランガス
は、ジシランガス流量計5、15または25を通り、稀
釈ガスを用いる場合、稀釈ガス流量計6、16または2
6を通る稀釈ガスと所定の稀釈率に混合され、流通反応
器1、11または21に導入される。熱CVDに用いら
れたガスは、排気系8、18または28を通って排出さ
れる。
【0017】上記装置を用いて熱CVDを行なうには、
流通反応器1、11または21の内部温度と基板台3、
13または23を所定の温度に設定した後、ジシラン
と、稀釈ガスを用いる場合稀釈ガスを所定の流量にて混
合したガスを流通反応器1、11または21中に通気し
た後、膜形成器2、12または22に導入し、熱CVD
を行ない基板4、14または24上にa−Si膜を堆積
せしめる。
【0018】以下実施例、比較例を示して本発明を説明
する。得られた膜の特性として、電気伝導度は金蒸着に
よりコプレーナー型のセルを形成して測定した。光電気
伝導度は、AM1.5、100mW/cm2 の光照射下
で行なった。また光学ギャップ(Eg)は、光吸収係数
αより{平方根(ahν)−hν}のプロットの切片の
として求めた。
【0019】実施例1 実験装置として図1に示した装置を使用した。先ず内径
2cm×長さ7cmの空塔で外部ヒーターにて加熱容積20
ccのSUS製管型流通反応器1の内部温度を350℃に
設置する。次にジシランガスを0.1気圧(ゲージ圧)
の圧力にて、流量を1L/hrとして流通反応器1に導
入する。流通反応器1を通過したガスの一部を抜き出し
てガスクロマトグラフで分析したところ、ガス中の高次
シラン類の濃度は、トリシランが15容量%、テトラシ
ランが7容量%、ペンタシランが5容量%、ヘキサシラ
ン以上が2容量%であった。ジシランの転化率であらわ
すと、トリシランへは22%、テトラシランへは14
%、ペンタシランへは12%、ヘキサシラン以上へは6
%であった。流通反応器1を通過したガスは内容積10
Lの膜形成器2に導入される。ホウケイ酸ガラス製の基
板4上の温度を基板台3の加熱により390℃に設定
し、100torrの圧力にて1hr熱CVDを行ないa−
Si膜を堆積せしめた。基板を取り出した後、水素ラジ
カルアニールを別容器中基板温度250℃にて30分間
行なった。
【0020】実施例2 流通反応器1の内部温度を310℃、ジシラン流量を
0.2L/hrとした他は、実施例1と同じにして熱C
VDを1hr行なった。
【0021】実施例3 ジシラン流量を0.3L/hr、稀釈ガスとして水素を
流量0.7L/hrで導入した他は、実施例1と同じに
して熱CVDを1hr行なった。
【0022】実施例4 流通反応器1の内部温度を390℃、ジシラン流量を8
L/hrとした他は、実施例1と同じにして熱CVDを
1hr行なった。
【0023】実施例5 基板4の温度を375℃とした他は、実施例1と同じに
して熱CVDを1hr行なった。
【0024】実施例6 実験装置として図2に示した装置を使用した。先ず内径
3cm×長さ12cmの空塔で外部ヒーターにて加熱容積8
0ccのSUS製管型流通反応器11の内部温度を350
℃に設置する。次に0.1気圧(ゲージ圧)の圧力に
て、ジシランガス流量を1L/hr、稀釈ガスとして水
素を流量3L/hrとして流通反応器11に導入する。
流通反応器11を通過したガスを内容積10Lの膜形成
器12に導入する。ホウケイ酸ガラス製の基板14上の
温度を基板台13の加熱により390℃に設定し、10
0torrの圧力にて1hr熱CVDを行ないa−Si膜を
堆積せしめた。基板を取り出した後、水素ラジカルアニ
ールを別容器中基板温度250℃にて30分間行なっ
た。
【0025】実施例7 実験装置として図3に示した装置を使用した。先ず内径
3cm×長さ12cmの空塔で外部ヒーターにて加熱容積8
0ccのSUS製管型流通反応器21の内部温度を350
℃に設置する。次に大気圧にて、ジシランガス流量を
0.4L/hr、稀釈ガスとして水素を流量6L/hr
として流通反応器21に導入する。ホウケイ酸ガラス製
の基板24上の温度を基板台23の加熱により390℃
に設定し、100torrの圧力にて1hr熱CVDを行な
いa−Si膜を堆積せしめた。流通反応器21を通過し
たガスを内容積10Lの膜形成器22に導入される。基
板を取り出した後、水素ラジカルアニールを別容器中基
板温度250℃にて30分間行なった。
【0026】実施例8 基板として100nmの熱酸化膜を形成したシリコン単
結晶基板4を用い、実施例1と同じ条件にてa−Si膜
を堆積せしめた。基板を取り出した後、Al蒸着により
ソース及びドレイン電極を形成し、チャンネル長100
μm 、チャンネル幅200μm の薄膜トランジスタを作
成した後、水素ラジカルアニールを別容器中基板温度2
50℃にて30分間行なった。得られたトランジスタの
特性を測定したところ、電界効果移動度は、電子移動度
が2.3cm2 /Vs、ホール移動度が0.2cm2
Vsであった。オン電流とオフ電流の比は、nチャネル
側で107 、pチャネル側で106 であった。
【0027】比較例1 流通反応器1の内部温度を450℃とした他は、実施例
1と同じにして熱CVDを1hr行なった。
【0028】比較例2 流通反応器1の内部温度を250℃とした他は、実施例
1と同じにして熱CVDを1hr行なった。
【0029】比較例3 基板4の温度を340℃とした他は、実施例1と同じに
して熱CVDを1hr行なった。
【0030】比較例4 基板4の温度を470℃とした他は、実施例1と同じに
して熱CVDを1hr行なった。上記実施例、及び比較
例において堆積したa−Si膜の膜厚と物性を測定し、
結果を表1、表2に示した。比較例1〜3においては膜
形成速度が非常に遅く、物性を測定するのに十分な膜厚
の膜が作成できなかった。
【0031】実施例1〜7の結果を表1に、比較例1〜
4の結果を表2にまとめて示した。
【0032】
【表1】
【0033】
【表2】
【0034】表1の結果より、得られた膜の物性上の特
徴として、光電気伝導度が5×10-5〜1×10-4Ω-1
cm-1、光感度が1.0×105 〜3.5×105 と高く
光電気特性が優れている。また光学ギャップが約1.6
eVと小さく波長感度幅が広い。これらの利点から太陽
電池等の光電変換装置として用いる場合には非常に優れ
た方法である。またトランジスタ特性として、電界効果
移動度は、電子移動度が2.3cm2 /Vs、ホール移
動度が0.2cm2 /Vsと高く、またオン電流とオフ
電流の比は、nチャネル側で107 、pチャネル側で1
6 と高かった。これらの利点から薄膜トランジスタ等
の電界効果を利用したデバイスとして用いる場合にも非
常に優れた方法である。
【0035】本発明では、原料ガスとしてジシランある
いは稀釈したジシランを用いるため、安全で操作性に優
れた運転を行なうことができ、また従来ジシランでは得
られなかった比較的低温にて実用可能な成膜速度が得ら
れる。さらにジシランは比較的安価なため、低い原料コ
ストでa−Si膜形成が可能となる。
【0036】さらには、熱CVDでは粉の発生が極めて
少ないため装置の汚染も少なく、得られた膜もピンホー
ルフリーでありデバイスの歩留まりも大幅に向上する。
また、複雑で高価な反応装置を必要としないため、デバ
イス作成における設備費を極めて小さくできる等の長所
を有する。以上のことより本発明は、a−Si応用デバ
イスとしての光電変換装置、薄膜トランジスタ、感光体
等の製造方法、あるいはポリシリコン形成用前駆体のa
−Si形成方法として広く利用でき、a−Si膜の利用
分野の飛躍的な拡大が期待できる。
【0037】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、ジシ
ランを流通反応器中にて流通加熱した後、膜形成器に導
入して熱CVDさせると、従来のジシランの実用的な熱
CVD温度より低温で光電気特性及びトランジスタ特性
の優れたa−Si膜を安全に低コストで形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いる例でチューブ配管で接続した説
明図である。
【図2】本発明に用いる例で直結されているが中間の弁
がある説明図である。
【図3】本発明に用いる例で直結されている説明図であ
る。
【符合の説明】
1、11、21 流通反応器 2、12、22 膜形成器 3、13、23 基板台 4、14、24 基板 5、15、25 ジシランガス流量計 6、16、26 稀釈ガス流量計 7、17 弁 8、18、28 排気系

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 ジシランあるいは稀釈したジシランを流
    通反応室中にて、270℃〜430℃の加熱温度で流通
    加熱した後、膜形成室に導入して、350℃〜430℃
    の温度で熱分解により基板上に堆積させることを特徴と
    するアモルファスシリコン膜の形成方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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