JP3153202B2 - 半導体装置の作製方法 - Google Patents

半導体装置の作製方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、格子歪を有するマ
イクロクリスタル構造の半導体を用いた半導体装置に関
するものである。
【0002】〔発明の概要〕本発明は、水素または水素
を主成分気体( 残りはアルゴン等の不活性気体) 雰囲気
中における不純物濃度5×1018cm-3以下の半導体タ−ゲ
ットをスパッタさせることによって、7×1019cm-3以下
好ましくは1×1019cm-3以下の酸素濃度のアモルファス
半導体を熱結晶化させることにより、7 ×1019cm-3以下
の酸素濃度の格子歪を有するマイクロクリスタル構造の
半導体を用いた半導体装置に関するものである。
【0003】
【従来の技術】従来、多結晶半導体装置は、減圧CVD 法
によって550 〜900 ℃の温度で形成されることにより多
結晶半導体膜を得て、この多結晶半導体膜を用いて作製
されていた。
【0004】またプラズマCVD 法によりマイクロクリス
タルを形成することが知られている。
【0005】
【従来技術の問題点】減圧CVD 法によって非単結晶半導
体膜を得る場合、大面積基板に均一に成膜するのは困難
であるという問題がある。
【0006】またプラズマCVD 法によってマイクロクリ
スタルを形成した場合、その成膜工程に時間がかかると
いう問題があった。また大気中に放置しておくと自然酸
化がおき、膜そのものが緻密でないという問題があっ
た。
【0007】
【発明の目的】本発明は、工業的に量産生のよいスパッ
タ法により得られた緻密な自然酸化をしない非単結晶半
導体を熱結晶化させることによって格子歪を有する微結
晶半導体を得ることを発明の目的とする。そしてそれを
絶縁ゲイト型電界効果半導体装置の活性領域、特にチャ
ネル形成領域に用いることを目的としている。
【0008】
【発明の構成】本発明は、平均の結晶粒径が5〜400 Å
と小さく、かつその中の水素含有量は5原子%以下であ
る。特に不純物としての酸素は7×1019cm-3またはそれ
以下好ましくは1×1019cm-3以下とすることに特長を有
する。そしてそれぞれの微結晶に格子歪をもたせること
により、ミクロにそれの結晶界面が互いに強く密接し、
結晶粒界でのキャリアにとってのバリアを消滅させんと
している。
【0009】このため、単に格子歪のない多結晶の結晶
粒界では、酸素等がそこに偏析し障壁( バリア) がキャ
リアの移動を阻害するが、本発明においては、かかる格
子歪により、バリアがないまたは無視できる程度である
ため、電子の移動度も5〜300cm2/Vsec と桁違いに優れ
た特長を有せしめた。
【0010】本発明は、水素または水素と不活性気体と
を水素を主成分として有する雰囲気中における基板上へ
のスパッタ法による非晶質性( アモルファスまたはそれ
にきわめて近い) 半導体膜( 以下a−Siという) の成膜
工程と、前記スパッタ法によって得た非晶質性の半導体
膜を450 〜700 ℃、代表的には600 ℃の温度で結晶化さ
せる工程を有することにより得た。
【0011】
【実施例】
【0012】(実施例1)本実施例は、マグネトロン型
RF(高周波)スパッタ装置によって作製したa-Si膜を熱
結晶化させて、格子歪を有せしめるとともに、その平均
結晶粒径を5〜400 Åと小さく、また含有水素の量は5
原子%以下であり、かつ不純物としての酸素は7×1019
cm-3以下、好ましくは1×1019cm-3以下の凖結晶( セミ
アモルファス Quasi-crystal またはSemi-amrphasとも
いう) の多結晶珪素半導体層を形成した。この微結晶珪
素半導体層を用い、薄膜ランジスタを作製した。
【0013】図1に本実施例において作製した薄膜トラ
ンジスタの作製工程を示す。
【0014】まず、ガラス基板(11)上に酸化珪素膜(12)
を以下の条件においてマグネトロン型RFスパッタ法によ
り200nm の厚さに形成した。 O2 100 %雰囲気 成膜温度 150 ℃ RF(13.56MHz)出力 400W 圧力 0.5 Pa 単結晶シリコンをターゲットに使用
【0015】さらにその上に高純度のマグネトロン型RF
スパッタ装置によってチャネル形成領域となるa-Si膜(1
3)を100nm の厚さに成膜する。
【0016】このスパッタ法として背圧を1×10-7Pa以
下とし、排気はタ−ボ分子ポンプとクライオポンプとを
用いた。供給する気体の量は5N(99.999%) 以上の純度
を有し、添加気体としては必要に応じて用いるアルゴン
4N以上を有せしめた。タ−ゲットの単結晶シリコンも
5×1018cm-3以下の酸素濃度、例えば1×1018cm-3の酸
素濃度とし、形成される被膜中の不純物としての酸素を
きわめて少なくした。
【0017】成膜条件は、水素含有比20〜100%、アルゴ
ン含有比80〜0%、例えば水素含有100 %とした。かかる
雰囲気下において、 H2/(H2+Ar)=100%(分圧比) 成膜温度 150 ℃ RF(13.56MHz) 出力 400W 全圧力 0.5Pa とし、ターゲットは高純度Siターゲットを用いた。
【0018】この後、450 〜700 ℃、例えば600 ℃の温
度で10時間の時間をかけ、水素または不活性気体中、本
実施例においては水素100%雰囲気中においてa-Si膜(1
3)の熱結晶化を行った。いわゆる微結晶( またはセミア
モルファス) といわれるものであった。
【0019】かかる方法にて形成されたアモルファスシ
リコン膜および熱処理により結晶化後の被膜中の不純物
純度をSIMS( 二次イオン等量分析) 法により調べた。す
ると成膜中の不純物濃度のうち、酸素8×1018cm-3、炭
素3×1016cm-3であった。また水素は4×1020cm-3を有
し、珪素の密度を4×1022cm-3とすると、1原子%に相
当する量であった。これらをタ−ゲットの単結晶シリコ
ンの酸素濃度1×1018cm-3を基準として調べた。またこ
のSIMS分析は成膜後被膜の深さ方向の分布( デプスプロ
フィル) を調べ、その最小値を基準とした。なぜなら表
面は大気との自然酸化した酸化珪素があるからである。
これらの値は結晶化処理後であっても特に大きな変化は
なく、酸素の不純物濃度は8×1018cm-3であった。この
実施例において、酸素を念のために増やし、例えばN2O
を0.1cc/sec 、10cc/secと添加してみた。すると結晶化
後の酸素濃度は1×1020cm-3、4×1020cm-3と多くなっ
た。しかしかかる被膜を用いた時、同時に、結晶化に必
要な温度を700 ℃以上にするか、または結晶化時間を少
なくとも5倍以上にすることによって、初めて結晶化が
できた。即ち工業的に基板のガラスの軟化温度を考慮す
ると、700 ℃以下好ましくは600 ℃以下での処理は重要
であり、またより結晶化に必要な時間を少なくすること
も重要である。しかし酸素濃度等の不純物をどのように
少なくしても、450 ℃以下では熱アニ−ルによるa-Si半
導体の結晶化は実験的には不可能であった。
【0020】また本発明においては、もしかかる高品質
のスパッタ装置を用いた結果として、装置からのリ−ク
等により成膜中の酸素濃度が1×1020cm-3またはそれ以
上となった場合は、かかる本発明の特性を期待すること
ができない。
【0021】かくの如くにして7×1019cm-3以下の酸素
濃度であること、および熱処理温度が450 〜700 ℃であ
ることが決められた。もちろん、ゲルマニウムにおいて
は、またはシリコンとゲルマニウムとの化合物半導体で
ある場合にはアニ−ル温度を約100 ℃下げることができ
た。
【0022】この微結晶半導体は格子歪を有し、以下図
4に示されたレ−ザラマン分析デ−タで明らかなよう
に、低波数側に単結晶シリコンに比べてシフトしてい
た。
【0023】以下に本発明の半導体装置である絶縁ゲイ
ト型電解効果トランジスタの作製方法を記す。即ち、本
発明方法によって得られた熱結晶化させた微結晶珪素半
導体に対してデバイス分離パターニングを行い、図1
(a) の形状を得た。
【0024】つぎに、n+ a-Si膜(14)を以下に示す条件
でマグネトロン型RFスパッタ法により50nmの厚さに成
膜した。成膜条件は、水素分圧比20〜99%以上( 本実施
例では80%) 、アルゴン分圧比80〜0%( 本実施例では
19%) 、PH3 分圧比0.1 %〜10%( 実施例では1%) の
雰囲気中において、 成膜温度 150 ℃ RF(13.56MHz) 出力 400W 全圧力 0.5Pa であり、ターゲットとして単結晶( 酸素濃度1×1018cm
-3)Si をターゲットとして用いた。
【0025】また、この一導電型を有する半導体層の作
製のためには、はPCVD法を用いてもよい。さらに、活性
層を形成した後、ソ−スおよびドレインを形成するた
め、不純物(例えばB( ホウ素) 、P( リン) 、As( 砒
素))をイオン注入法により添加してもよい。この後ゲー
ト領域パターニングを行い図1(b)の形状を得た。
【0026】つぎにゲート酸化珪素膜(15)を100nm の厚
さにマグネトロン型RFスパッタ法により以下の条件で
成膜し、図1(c) の形状を得た。 酸素雰囲気 100% 圧力0.5pa, 成膜温度100 ℃ RF(13.56MHz)出力400W 単結晶シリコンのターゲットまたは合成石英のターゲッ
ト使用した。
【0027】つぎにコンタクトホール開けパターニング
を行い、図1(d) の形状をえた。最後に真空蒸着により
アルミニウム電極(16)を300nm の厚さに形成し、パター
ニングすることににより図1(e) の形状を得、その後水
素熱アニ−ルを水素100 %雰囲気中において375 ℃の温
度で30min 行い、薄膜トランジスタを完成させた。この
水素熱アニールは多結晶珪素半導体と酸化珪素絶縁膜と
の界面凖位を低減させ、デバイス特性を向上させるため
である。
【0028】なお図1(e) に示す薄膜トランジスタにお
い て、Sはソ−ス電極、Gはゲイト電極、Dはドレイ
ン電極である。また本実施例において作製した薄膜トラ
ンジスタ図1(e) のチャンネル部(17)の大きさは100
×100μm の大きさである。
【0029】以上が本実施例において作製した多結晶珪
素半導体層を用いた薄膜トランジスタの作製方法である
が、本発明の効果を示すためにチャネル形成領域である
図1(a) のa-Si層(13)をマグネトロン型RFスパッタ法
により成膜する際の条件である水素の濃度および不本意
に混入する酸素濃度を変化させた実施例を5例作製した
ので以下にその作製方法を示す。
【0030】(実施例2)本実施例は実施例1の作製法
においてチャネル形成領域となる図1(a) の(13)を作製
する際のスパッタ時における雰囲気の分圧比を H2/(H2+Ar)=0%(分圧比) とし、他は実施例1と同様な方法によって作製したもの
である。酸素濃度は2×1020cm-3を有していた。
【0031】(実施例3)本実施例は実施例1の作製法
においてチャネル形成領域となる図1(a) の(13)を作製
する際のスパッタ時における雰囲気の分圧比を H2/(H2+Ar)=20% (分圧比) とし、他は実施例1と同様な方法によって作製したもの
である。成膜中の酸素濃度は7×1019cm-3を有してい
た。
【0032】(実施例4)本実施例は実施例1の作製法
においてチャネル形成領域となる図1(a) の(13)を作製
する際のスパッタ時における雰囲気の分圧比を H2/(H2+Ar)=50% (分圧比) とし、他は実施例1と同様な方法によって作製したもの
である。成膜中の酸素濃度は3×1019cm-3を有してい
た。
【0033】(実施例5)本実施例は実施例1の作製法
においてチャネル形成領域となる図1(a) の(13)を作製
する際のスパッタ時における雰囲気の分圧比を H2/(H2+Ar)= 80% (分圧比) とし、他は実施例1と同様な方法によって作製したもの
である。成膜中の酸素濃度は1×1019cm-3を有してい
た。
【0034】以下、上記実施例の電気的特性を比較した
結果を示す。図2は完成した本実施例1〜5のチャネル
部(第6図eの(17)におけるキャリアの移動度μ(FIELD
MOBILITY)とスパッタ時における水素分圧比( PH /P
TOTA=H2/(H2+Ar))の関係をグラフ化したものである。
図2におけるプロット点と実施例との対応関係を以下に
表1として示す。
【0035】
【表1】
【0036】図2によれば水素分圧が0%の時は酸素濃度
が2×1020cm-3もあるため、3×10 -1cm2V/secときわめ
て小さく、また他方、本発明の如く20%以上また酸素濃
度7×1019cm-3以下において顕著に高い移動度2cm2/Vs
ec以上μ(FIELD MOBILITY)が得られていることがわか
る。
【0037】これは水素を添加すると、スパッタ内のチ
ャンバ中での酸素を水とし、それをクライオポンプで積
極的に除去できたためと推定される。図3はしきい値電
圧とスパッタ時における水素分圧比( PH /PTOTAL =H2
/(H2+Ar))の関係をグラフ化したものである。
【0038】水素分圧比( PH /PTOTAL =H2/(H2+Ar))
と実施例番号の対応関係は表1の場合と同じである。し
きい値電圧が低いほど薄膜トランジスタを動作させる動
作電圧、すなわちゲイト電圧が低くてよいことになり、
デバイスとしての良好な特性が得られることを考える
と、図3の結果は、水素の分圧比の高い20%以上条件の
スパッタ法によって、スレッシュホ−ルド電圧8V以下
のノ−マリオフの状態を得ることができる。即ち、チャ
ネル形成領域となる図1(a)の(13)に示されるa-Si膜
を得て、このa-Si膜を再結晶化させることによって得ら
れる微結晶珪素半導体層を用いたデバイス(本実施例で
は薄膜トランジスタ)は良好な電気的特性を示すことが
わかる。
【0039】a-Si膜を熱結晶化させた多結晶珪素半導体
層のレ−ザラマンスペクトルを示したものである。図4
に表された表示記号と実施例番号およびスパッタ時の水
素分圧比との関係を表2に示す。
【0040】
【表2】
【0041】図4を見ると曲線(42)に比較して曲線(4
3)、すなわちチャネル形成領域(図1(e)の(17)) と
なるa-Si半導体層を作製する際のスパッタ時における水
素の分圧比が0%の場合と100 %の場合を比較すると、
熱アニ−ルにより結晶化させた場合は、スパッタ時にお
ける水素の分圧比が100%の場合のラマンスペクトルは顕
著にその結晶性を有し、かつその平均の結晶粒径は半値
幅より5〜400 Å代表的には50〜300 Åである。そして
単結晶シリコンのピ−ク値の520cm -1よりも低波数側に
ずれ、明らかに格子歪を有する。このことは本発明の特
徴を顕著に示している。すなわち水素を添加したスパッ
タ法によるa-Si膜の作製の効果は、そのa-Si膜を熱結晶
化させて初めて現れるものであるということである。
【0042】このように格子歪を有すると、微結晶粒の
互いが無理に縮んでいるため、互いの結晶粒界での密接
が強くなり、結晶粒界でのキャリアにとってのエネルギ
バリアもそこでの酸素等の不純物の偏析も発生しにく
い。結果として高いキャリア移動度を期待することがで
きる。
【0043】一般に電界効果トランジスタである薄膜ト
ランジスタにおいてドレイン電圧VDが低い場合、ドレイ
ン電流IDとドレイン電圧VDとの関係は以下の式によって
表される。 ID=(W/L) μC(VG-VT)VD (Solid.State electronics.Vol.24.No.11.pp.1059.198
1.Printed in Britain)上式において、Wはチャンネル
幅、Lはチャネル長、μはキャリアの移動度、Cはゲイ
ト酸化膜の静電容量、VGはゲート電圧、VTはしきい値電
圧として定着している。
【0044】上記スパッタ時における不活性気体として
はArを用いたが、その他Heなどの他の不活性気体、また
はSiH4、Si2H6 などの反応性気体をプラズマ化させたも
のを雰囲気気体の一部に添加して用いても良い。本実施
例のマグネトロン型RFスパッタ法によるa-Si膜の成膜に
おいて、水素濃度は5 〜100 %、成膜温度は室温〜500
℃の範囲、RF出力は500 Hz〜100GHzの範囲において、出
力100W〜10MWの範囲で任意に選ぶことができ、またパル
スエネルギー発信源と組み合わせてもよい。さらに強力
な光照射( 波長100 〜500nm 以下) エネルギーを加えて
光スパッタを行ってもよい。
【0045】これは、水素という軽い原子をよりプラズ
マ化させ、スパッタリングに必要な正イオンを効率よく
生成させて、スパッタによって成膜される膜中に水素ま
たは水素原子を均一に添加し、結果として酸素の混入を
7×1019cm-3以下、好ましくは1×1019cm-3以下におさ
えた半導体の成膜のためである。
【0046】本発明は明細書において非晶質性の半導体
膜を単にa-Si膜として略記した。しかしこれはシリコン
半導体を主な半導体とするが、ゲルマニウム、SixGe1-x
(0<x<1) であってもよい。これは真性半導体のみならず
PまたはN型の半導体であってもよい。
【0047】また前記他の反応性気体を上記の手段に応
用してもよい。
【0048】
【発明の効果】本発明の構成とすることによって、工業
的に有用なスパッタ法により得られた非単結晶半導体を
熱結晶化させ多結晶半導体を得る工程において、問題と
なる熱結晶化困難の問題を解決することができ、しかも
この多結晶半導体層を用いて高性能な薄膜トランジスタ
を作製することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施例1〜6の作製工程を示す。
【図2】 本実施例で作製した薄膜トランジスタの作製
工程において、チャネル形成領域となるa-Si膜の作製時
に添加する水素の分圧比と本実施例で作製した薄膜トラ
ンジスタにおけるキャリアの移動度との関係を示したも
のである。
【図3】本実施例で作製した薄膜トランジスタの作製工
程において、チャネル形成領域となるa-Si膜の作製時に
添加する水素の分圧比と、本実施例で作製した薄膜トラ
ンジシタにおけるしきい値との関係を示したものであ
る。
【図4】 本実施例において作製した多結晶珪素半導体
のラマンスペクトルを示したものである。
【符号の説明】
11・・・ガラス基板 12・・・酸化珪素膜 13・・・微結晶半導体の活性層 14・・・n+ a-Si膜 15・・・ゲート酸化膜 16・・・アルミ電極 17・・・チャネル形成領域 S・・・・・ソ−ス電極 G・・・・・ゲイト電極 D・・・・・ドレイン電極
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/20,21/203 H01L 21/336,29/786 C03C 14/34,14/35

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガラス基板上にスパッタ法により絶縁膜を
    形成し、 前記絶縁膜に接してスパッタ法により半導体膜を形成
    し、 前記スパッタ法によって得た半導体膜を450〜700
    ℃の温度下で結晶化して酸素濃度が7×10 19 atom
    s/cm 3 以下である半導体膜を形成することを特徴とす
    半導体装置の作製方法
  2. 【請求項2】ガラス基板上にスパッタ法により絶縁膜を
    形成し、 前記絶縁膜に接してスパッタ法により半導体膜を形成
    し、 前記スパッタ法によって得た半導体膜を450〜700
    ℃の温度下で結晶化して酸素濃度が7×10 19 atom
    s/cm 3 以下である半導体膜を形成し、 前記半導体膜に接してスパッタ法によりゲート絶縁膜を
    形成することを特徴とする半導体装置の作製方法。
  3. 【請求項3】ガラス基板上にスパッタ法により絶縁膜を
    形成し、 前記絶縁膜に接してスパッタ法により水素雰囲気中で半
    導体膜を形成し、 前記スパッタ法によって得た半導体膜を450〜700
    ℃の温度下で結晶化して酸素濃度が7×10 19 atom
    s/cm 3 以下である半導体膜を形成する ことを特徴とす
    る半導体装置の作製方法。
  4. 【請求項4】ガラス基板上にスパッタ法により絶縁膜を
    形成し、 前記絶縁膜に接してスパッタ法により水素雰囲気中で半
    導体膜を形成し、 前記スパッタ法によって得た半導体膜を450〜700
    ℃の温度下で結晶化して酸素濃度が7×10 19 atom
    s/cm 3 以下である半導体膜を形成し、 前記半導体膜に接してスパッタ法によりゲート絶縁膜を
    形成する ことを特徴とする半導体装置の作製方法。
  5. 【請求項5】請求項3又は4において、 前記雰囲気の水素の分圧比は20〜100%であるこ
    とを特徴とする半導体装置の作製方法。
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