JP3030366B2 - 半導体作製方法 - Google Patents

半導体作製方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、格子歪を有するマイクロクリスタル構造の
半導体の作製方法に関するものである。
〔発明の概要〕
本発明は、水素または水素を主成分気体(残りはアル
ゴン等の不活性気体)雰囲気中における不純物濃度5×
1018cm-3以下の半導体ターゲットをスパッタさせること
によって、7×1019cm-3以下好ましくは1×1019cm-3
下の酸素濃度のアモルファス半導体を熱結晶化させるこ
とにより、7×1019cm-3以下の酸素濃度の格子歪を有す
るマイクロクリスタル構造の半導体を形成する方法に関
するものである。
〔従来の技術〕
従来、多結晶半導体装置は、減圧CVDまたはプラズマC
VD法によって形成された半導体膜を550〜650℃の温度で
数時間〜数十時間熱処理し熱結晶化させることにより多
結晶半導体膜を得て、この多結晶半導体膜を用いて作製
されていた。
〔従来技術の問題点〕
減圧CVD法によって非単結晶半導体膜を得る場合、大
面積基板に均一に成膜するのは困難であるという問題が
ある。
またプラズマCVD法によって非単結晶半導体膜を得る
場合、その成膜工程に時間がかかるという問題があっ
た。
従来、水素を添加したスパッタ法によって得られたa
−si(アモルファスシリコン)膜を用いて薄膜トランジ
スタを作製する例が知られているが、その電気的特性は
低い(電子移動度は0.1cm2/Vsec以下)ことが知られて
いる。
そこで、一般的には水素を添加しないアルゴンガスを
用い、スパッタ法によってa−si膜を得ている。
また水素のみまたは水素を主成分とする気体を用いた
スパッタ法での成膜は不可能であるとされていた。
この様な問題を解決する手段としてはスパッタ法を用
いる方法がある。
特にマグネトロン型スパッタ法は イ)電子が磁場でターゲット付近に閉じ込められ高エネ
ルギー電子による基板表面への損傷が抑えられる。
ロ)低温で大面積にわたり高速成膜できる。
ハ)危険なガスを使用しないので、安全性と工業性が高
い。
などの利点がある。しかし、スパッタ法によって得た非
単結晶半導体膜には、珪素原子の存在に偏りがあり、ア
ルゴン原子および酸素の不純物の混在によりまたは同時
に水素を混在していないため700℃以下の温度での熱結
晶化は不可能であることが知られている。
〔発明の目的〕
本発明は、工業的に量産生のよいスパッタ法により得
られた非単結晶半導体を熱結晶化させることによって格
子歪を有する微結晶半導体を得ることを発明の目的とす
る。
〔発明の構成〕
本発明は、水素または水素と不活性気体とを水素を主
成分として有する雰囲気中における基板上へのスパッタ
法による非晶質性(アモルファスまたはそれにきわめて
近い)半導体膜(以下a−Siという)の成膜工程と、前
記スパッタ法によって得た非晶質性の半導体膜を450〜7
00℃代表的には600℃の温度で結晶化させる工程を有す
ることを特徴とする半導体作製方法である。
本発明者は、スパッタ法において水素を雰囲気気体と
して20%以上添加する(雰囲気中の酸素濃度は0.01%以
下とし、水素も5N(99.999%以上)の高純度水素を用い
ている)ことで、成膜されるa−Si膜中に予め水素を均
一に分散させて混入せしめて、このa−Si膜を450〜700
℃、代表的には600℃以下の温度でのアニールによって
熱結晶化できることを発見した。本発明は、この上記実
験事実に基づくものである。
この結晶化は、平均の結晶粒径が5〜400Åと小さ
く、かつその中の水素含有量は5原子%以下である。特
に不純物としての酸素は7×1019cm-3またはそれ以下好
ましくは1×1019cm-3以下とすることに特長を有する。
そしてそれぞれの微結晶に格子歪をもたせることによ
り、ミクロにそれの結晶界面が互いに強く密接し、結晶
粒界でのキャリアにとってのバリアを消滅させんとして
いる。
このため、単に格子歪のない多結晶の結晶粒界では、
酸素等がそこに偏析し障壁(バリア)がキャリアの移動
を阻害するが、本発明においては、かかる格子歪によ
り、バリアがないまたは無視できる程度であるため、電
子の移動度も5〜300cm2/Vsecと桁違いに優れた特長を
有せしめた。
〔実施例〕
(実施例1) 本実施例は、マグネトロン型RF(高周波)スパッタ装
置によって作製したa−Si膜を熱結晶化させて、格子歪
を有せしめるとともに、その平均結晶粒径を5〜400Å
と小さく、また含有水素の量は5原子%以下であり、か
つ不純物としての酸素は7×1019cm-3以下、好ましくは
1×1019cm-3以下の準結晶(セミアモルファス Quasi
−crystalまたはSemi−amrphasともいう)の多結晶珪素
半導体層を形成した。そしてその電気特性であるキャリ
ア移動度、スレッシュホールド電圧、界面準位密度等の
電気特性を知るのに最も有効な手段であるこの微結晶珪
素半導体層を用い、薄膜ランジスタを作製した。
第1図に本実施例において作製した薄膜トランジスタ
の作製工程を示す。
まず、ガラス基板(11)上に酸化珪素膜(12)を以下
の条件においてマグネトロン型RFスパッタ法により200n
mの厚さに形成した。
O2 100%雰囲気 成膜温度 150℃ RF(13.56MHz)出力 400W 圧力 0.5Pa 単結晶シリコンをターゲットに使用 さらにその上に高純度のマグネトロン型RFスパッタ装
置によってチャネル形成領域となるa−Si膜(13)を10
0nmの厚さに成膜する。
このスパッタ法として背圧を1×10-7Pa以下とし、排
気はターボ分子ポンプとクライオポンプとを用いた。供
給する気体の量は5N(99.999%)以上の純度を有し、添
加気体として必要に応じて用いるアルゴン4N以上を有せ
しめた。ターゲットの単結晶シリコンも5×1018cm-3
下の酸素濃度、例えば1×1018cm-3の酸素濃度とし、形
成される被膜中の不純物としての酸素をきわめて少なく
した。
成膜条件は、水素含有比20〜100%、アルゴン含有比8
0〜0%、例えば水素含有100%とした。かかる雰囲気下
において、 H2/(H2+Ar)=100%(分圧比) 成膜温度 150℃ RF(13.56MHz)出力 400W 全圧力 0.5Pa とし、ターゲットは高純度Siターゲットを用いた。
この後、450〜700℃、例えば600℃の温度で10時間の
時間をかけ、水素または不活性気体中、本実施例におい
ては水素100%雰囲気中においてa−Si膜(13)の熱結
晶化を行った。いわゆる微結晶(またはセミアモルファ
ス)といわれるものであった。
かかる方法にて形成されたアモルファスシリコン膜お
よび熱処理により結晶化後の被膜中の不純物純度をSIMS
(二次イオン等量分析)法により調べた。すると成膜中
の不純物濃度のうち、酸素8×1018cm-3、炭素3×1016
cm-3であった。また水素は4×1020cm-3を有し、珪素の
密度を4×1022cm-3とすると、1原子%に相当する量で
あった。これらをターゲットの単結晶シリコンの酸素濃
度1×1018cm-3を基準として調べた。またこのSIMS分析
は成膜後被膜の深さ方向の分布(デプスプロフィル)を
調べ、その最小値を基準とした。なぜなら表面は大気と
の自然酸化した酸化珪素があるからである。これらの値
は結晶化処理後であっても特に大きな変化はなく、酸素
の不純物濃度は8×1018cm-3であった。この実施例にお
いて、酸素を念のために増やし、例えばN2Oを0.1cc/se
c、10cc/secと添加してみた。すると結晶化後の酸素濃
度は1×1020cm-3、4×1020cm-3と多くなった。しかし
かかる被膜を用いた時、同時に、結晶化に必要な温度を
700℃以上にするか、または結晶化時間を少なくとも5
倍以上にすることによって、初めて結晶化ができた。即
ち工業的に基板のガラスの軟化温度を考慮すると、700
℃以下好ましくは600℃以下での処理は重要であり、ま
たより結晶化に必要な時間を少なくすることも重要であ
る。しかし酸素濃度等の不純物をどのように少なくして
も、450℃以下では熱アニールによるa−Si半導体の結
晶化は実験的には不可能であった。
また本発明においては、もしかかる高品質のスパッタ
装置を用いた結果として、装置からのリーク等により成
膜中の酸素濃度が1×1020cm-3またはそれ以上となった
場合は、かかる本発明の特性を期待することができな
い。
かくの如くにして7×1019cm-3以下の酸素濃度である
こと、および熱処理温度が450〜700℃であることが決め
られた。
もちろん、ゲルマニウムにおいては、またはシリコン
とゲルマニウムとの化合物半導体である場合にはアニー
ル温度を約100℃下げることができる。
この微結晶半導体は格子歪を有し、以下第4図に示さ
れたレーザラマン分析データで明らかなように、低波数
側に単結晶シリコンに比べてシフトしていた。
電気特性を調べるため、以下に絶縁ゲイト型電解効果
トランジスタの作製方法を記す。即ち、本発明方法によ
って得られた熱結晶化させた微結晶珪素半導体に対して
デバイス分離パターニングを行い、第1図(a)の形状
を得た。
つぎに、n+a−Si膜(14)を以下に示す条件でマグネ
トロン型RFスパッタ法により50nmの厚さに成膜した。
成膜条件は、水素分圧比20〜99%以上(本実施例では
80%)、アルゴン分圧比80〜0%(本実施例では19
%)、PH3分圧比0.1%〜10%(実施例では1%)の雰囲
気中において、 成膜温度 150℃ RF(13.56MHz)出力 400W 全圧力 0.5Pa であり、ターゲットとして単結晶(酸素濃度1×1018cm
-3)Siをターゲットとして用いた。
また、この一導電型を有する半導体層の作製のために
は、はPCVD法を用いてもよい。さらに、活性層を形成し
た後、ソースおよびドレインを形成するため、不純物
(例えばB(ホウ素)、P(リン)、As(砒素))をイ
オン注入法により添加してもよい。
この後ゲート領域パターニングを行い第1図(b)の
形状を得た。
つぎにゲート酸化珪素膜(15)を100nmの厚さにマグ
ネトロン型RFスパッタ法により以下の条件で成膜し、第
1図(c)の形状を得た。
酸素雰囲気100% 圧力0.5Pa, 成膜温度100℃ RF(13.56MHz)出力400W 単結晶シリコンのターゲットまたは合成石英のターゲ
ット使用した。
つぎにコンタクトホール開けパターニングを行い、第
1図(d)の形状をえた。
最後に真空蒸着によりアルミニウム電極(16)を300n
mの厚さに形成し、パターニングすることにより第1図
(e)の形状を得、その後水素熱アニールを水素100%
雰囲気中において375℃の温度で30min行い、薄膜トラン
ジスタを完成させた。この水素熱アニールは多結晶珪素
半導体と酸化珪素絶縁膜との界面準位を低減させ、デバ
イス特性を向上させるためである。
なお第1図(e)で示す薄膜トランジスタにおいて、
Sはソース電極、Gはゲイト電極、Dはドレイン電極で
ある。
また本実施例において作製した薄膜トランジスタ第1
図(e)のチャンネル部(17)の大きさは100×100μm
の大きさである。
以上が本実施例において作製した多結晶珪素半導体層
を用いた薄膜トランジスタの作製方法であるが、本発明
の効果を示すためにチャネル形成領域である第1図
(a)のa−Si層(13)をマグネトロン型RFスパッタ法
により成膜する際の条件である水素の濃度および不本意
に混入する酸素濃度を変化させた実施例を5例作製した
ので以下にその作製方法を示す。
(実施例2) 本実施例は実施例1の作製法においてチャネル形成領
域となる第1図(a)の(13)を作製する際のスパッタ
時における雰囲気の分圧比を H2/(H2+Ar)=0%(分圧比) とし、他は実施例1と同様な方法によって作製したもの
である。酸素濃度は2×1020cm-3を有していた。
(実施例3) 本実施例は実施例1の作製法においてチャネル形成領
域となる第1図(a)の(13)を作製する際のスパッタ
時における雰囲気の分圧比を H2/(H2+Ar)=20%(分圧比) とし、他は実施例1と同様な方法によって作製したもの
である。成膜中の酸素濃度は7×1019cm-3を有してい
た。
(実施例4) 本実施例は実施例1の作製法においてチャネル形成領
域となる第1図(a)の(13)を作製する際のスパッタ
時における雰囲気の分圧比を H2/(H2+Ar)=50%(分圧比) とし、他は実施例1と同様な方法によって作製したもの
である。成膜中の酸素濃度は3×1019cm-3を有してい
た。
(実施例5) 本実施例は実施例1の作製法においてチャネル形成領
域となる第1図(a)の(13)を作製する際のスパッタ
時における雰囲気の分圧比を H2/(H2+Ar)=80%(分圧比) とし、他は実施例1と同様な方法によって作製したもの
である。成膜中の酸素濃度は1×1019cm-3を有してい
た。
以下、上記実施例の電気的特性を比較した結果を示
す。
第2図は完成した本実施例1〜5のチャネル部(第6
図eの(17))におけるキャリアの移動度μ(FIFLD MO
BILITY)とスパッタ時における水素分圧比比(PH/PTOTA
=H2/(H2+Ar))の関係をグラフ化したものである。
第2図におけるプロット点と実施例との対応関係を以
下に表1として示す。
表1 PH/PTOTAL% 実施例番号 0 2 20 3 50 4 80 5 100 1 第2図によれば水素分圧が0%の時は酸素濃度が2×
1020cm-3もあるため、3×10-1cm2V/secときわめて小さ
く、また他方、本発明の如く20%以上また酸素濃度7×
1019cm-3以下において顕著に高い移動度2cm2/Vsec以上
μ(FIFLD MOBILITY)が得られていることがわかる。
これは水素を添加すると、スパッタ内のチャンバ中で
の酸素を水とし、それをクライオポンプで積極的に除去
できたためと推定される。
第3図はしきい値電圧とスパッタ時における水素分圧
比(PH/PTOTAL=H2/(H2+Ar))の関係をグラフ化した
ものである。
水素分圧比(PH/PTOTAL=H2/(H2+Ar))と実施例番
号の対応関係は表1の場合と同じである。
しきい値電圧が低いほど薄膜トランジスタを動作させ
る動作電圧、すなわちゲイト電圧が低くてよいことにな
り、デバイスとしての良好な特性が得られることを考え
ると、第3図の結果は、水素の分圧比の高い20%以上条
件のスパッタ法によって、スレッシュホールド電圧8V以
下のノーマリオフの状態を得ることができる。即ち、チ
ャネル形成領域となる第1図(a)の(13)に示される
a−Si膜を得て、このa−Si膜を再結晶化させることに
よって得られる微結晶珪素半導体層を用いたデバイス
(本実施例では薄膜トランジスタ)は良好な電気的特性
を示すことがわかる。
a−Si膜を熱結晶化させた多結晶珪素半導体層のレー
ザラマンスペクトルを示したものである。第4図に表さ
れた表示記号と実施例番号およびスパッタ時の水素分圧
比との関係を第2表に示す。
第2表 表示記号 実施例番号 水素分圧 (41) 2 0% (42) 3 20% (43) 4 50% (44) 1 100% 第4図を見ると曲線(42)に比較して曲線(43)、す
なわちチャネル形成領域(第1図(e)の(17))とな
るa−Si半導体層を作製する際のスパッタ時における水
素の分圧比が0%の場合と100%の場合を比較すると、
熱アニールにより結晶化させた場合は、スパッタ時にお
ける水素の分圧比が100%の場合のラマンスペクトルは
顕著にその結晶性を有し、かつその平均の結晶粒径は半
値幅より5〜400Å代表的には100〜200Åである。そし
て単結晶シリコンのピーク値の520cm-1よりも低波数側
にずれ、明らかに格子歪を有する。このことは本発明の
特徴を顕著に示している。すなわち水素を添加したスパ
ッタ法によるa−Si膜の作製の効果は、そのa−Si膜を
熱結晶化させて初めて現れるものであるということであ
る。
このように格子歪を有すると、微結晶粒の互いが無理
に縮んでいるため、互いの結晶粒界での密接が強くな
り、結晶粒界でのキャリアにとってのエネルギバリアも
そこでの酸素等の不純物の偏析も発生しにくい。結果と
して高いキャリア移動度を期待することができる。
一般に電界効果トランジスタである薄膜トランジスタ
においてドレイン電圧VDが低い場合、ドレイン電流IDと
ドレイン電圧VDとの関係は以下の式によって表される。
ID=(W/L)μC(VG−VT)VD (Solid.State electronics.Vol.24.No.11.pp.1059.198
1.Printed in Britain) 上式において、Wはチャンネル幅、Lはチャネル長、
μはキャリアの移動度、Cはゲイト酸化膜の静電容量、
VGはゲート電圧、VTはしきい値電圧として定着してい
る。
上記スパッタ時における不活性気体としてはArを用い
たが、その他Heなどの他の不活性気体、またはSiH4、Si
2H6などの反応性気体をプラズマ化させたものを雰囲気
気体の一部に添加して用いても良い。本実施例のマグネ
トロン型RFスパッタ法によるa−Si膜の成膜において、
水素濃度は5〜100%、成膜温度は室温〜500℃の範囲、
RF出力は500Hz〜100GHzの範囲において、出力100W〜10M
Wの範囲で任意に選ぶことができ、またパルスエネルギ
ー発信源と組み合わせてもよい。さらに強力な光照射
(波長100〜500nm以下)エネルギーを加えて光スパッタ
を行ってもよい。
これは、水素という軽い原子をよりプラズマ化させ、
スパッタリングに必要な正イオンを効率よく生成させ
て、スパッタによって成膜される膜中に水素または水素
原子を均一に添加し、結果として酸素の混入を7×1019
cm-3以下、好ましくは1×1019cm-3以下におさえた半導
体の成膜のためである。
本発明は明細書において非晶質性の半導体膜を単にa
−Si膜として略記した。しかしこれはシリコン半導体を
主な半導体とするが、ゲルマニウム、SixGe1-x(0<x
<1)であってもよい。
これは真性半導体のみならずPまたはN型の半導体で
あってもよい。
また前記他の反応性気体を上記の手段に応用してもよ
い。
〔発明の効果〕
本発明の構成とすることによって、工業的に有用なス
パッタ法により得られた非単結晶半導体を熱結晶化させ
多結晶半導体を得る工程において、問題となる熱結晶化
困難の問題を解決することができ、しかもこの多結晶半
導体層を用いて高性能な薄膜トランジスタを作製するこ
とができた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本実施例1〜6の作製工程を示す。 第2図は本実施例で作製した薄膜トランジスタの作製工
程において、チャネル形成領域となるa−Si膜の作製時
に添加する水素の分圧比と本実施例で作製した薄膜トラ
ンジスタにおけるキャリアの移動度との関係を示したも
のである。 第3図は本実施例で作製した薄膜トランジスタの作製工
程において、チャネル形成領域となるa−Si膜の作製時
に添加する水素の分圧比と、本実施例で作製した薄膜ト
ランジシタにおけるしきい値との関係を示したものであ
る。 第4図は本実施例において作製した多結晶珪素半導体の
ラマンスペクトルを示したものである。 (11)……ガラス基板 (12)……酸化珪素膜 (13)……微結晶半導体の活性層 (14)……n+a−Si膜 (15)……ゲート酸化膜 (16)……アルミ電極 (17)……チャネル形成領域 (S)……ソース電極 (G)……ゲイト電極 (D)……ドレイン電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−194620(JP,A) 特開 昭64−31466(JP,A) 特開 平2−209725(JP,A) 特開 昭58−136037(JP,A) 特開 昭59−35015(JP,A) 特開 平2−42765(JP,A) 特開 平1−308018(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水素を20%以上含む雰囲気中で、酸素濃度
    が5×1018cm-3以下である半導体ターゲットを用いてス
    パッタ法で、基板上へ酸素濃度が7×1019cm-3以下のア
    モルファス半導体膜を作製する工程と、前記スパッタ法
    によって得たアモルファス半導体膜を450〜700℃の温度
    で再結晶化させる工程とを有することを特徴とする半導
    体作製方法。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第(1)項において、再結
    晶化させた半導体膜は格子歪を有し、かつ平均の結晶粒
    径が5〜400Åを有することを特徴とする半導体作製方
    法。
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