JP2987322B2 - 眼外科処置に使用するための“スペアパーツ” - Google Patents

眼外科処置に使用するための“スペアパーツ”

Info

Publication number
JP2987322B2
JP2987322B2 JP8059118A JP5911896A JP2987322B2 JP 2987322 B2 JP2987322 B2 JP 2987322B2 JP 8059118 A JP8059118 A JP 8059118A JP 5911896 A JP5911896 A JP 5911896A JP 2987322 B2 JP2987322 B2 JP 2987322B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
capsule bag
ring
shaped
bag
sclera
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP8059118A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08317943A (ja
Inventor
デイヴィッド・ダブリュ・ランガーマン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Publication of JPH08317943A publication Critical patent/JPH08317943A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2987322B2 publication Critical patent/JP2987322B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F2/00Filters implantable into blood vessels; Prostheses, i.e. artificial substitutes or replacements for parts of the body; Appliances for connecting them with the body; Devices providing patency to, or preventing collapsing of, tubular structures of the body, e.g. stents
    • A61F2/02Prostheses implantable into the body
    • A61F2/14Eye parts, e.g. lenses, corneal implants; Implanting instruments specially adapted therefor; Artificial eyes
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F2/00Filters implantable into blood vessels; Prostheses, i.e. artificial substitutes or replacements for parts of the body; Appliances for connecting them with the body; Devices providing patency to, or preventing collapsing of, tubular structures of the body, e.g. stents
    • A61F2/02Prostheses implantable into the body
    • A61F2/14Eye parts, e.g. lenses, corneal implants; Implanting instruments specially adapted therefor; Artificial eyes
    • A61F2/16Intraocular lenses
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F2/00Filters implantable into blood vessels; Prostheses, i.e. artificial substitutes or replacements for parts of the body; Appliances for connecting them with the body; Devices providing patency to, or preventing collapsing of, tubular structures of the body, e.g. stents
    • A61F2/02Prostheses implantable into the body
    • A61F2/14Eye parts, e.g. lenses, corneal implants; Implanting instruments specially adapted therefor; Artificial eyes
    • A61F2/16Intraocular lenses
    • A61F2/1694Capsular bag spreaders therefor
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F2/00Filters implantable into blood vessels; Prostheses, i.e. artificial substitutes or replacements for parts of the body; Appliances for connecting them with the body; Devices providing patency to, or preventing collapsing of, tubular structures of the body, e.g. stents
    • A61F2/02Prostheses implantable into the body
    • A61F2/14Eye parts, e.g. lenses, corneal implants; Implanting instruments specially adapted therefor; Artificial eyes
    • A61F2/16Intraocular lenses
    • A61F2002/1681Intraocular lenses having supporting structure for lens, e.g. haptics
    • A61F2002/16901Supporting structure conforms to shape of capsular bag

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Ophthalmology & Optometry (AREA)
  • Cardiology (AREA)
  • Oral & Maxillofacial Surgery (AREA)
  • Transplantation (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Vascular Medicine (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Prostheses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は眼の外科処置の技術
に関するものであり、特に人間の眼からの白内障の除去
を含む手術の過程で、眼外科医が使用するのに適当な新
規な種類の“スペアパーツ"に関するものである。
【0002】
【従来の技術および課題】一般的に、当業者にはよく知
られているが、ここに添付した図面の図1に、本発明が
大部分関係している人間の眼の部分および成分を、語彙
統一のために説明し、および分類した。眼球(様々な型
の組織および筋肉により眼窩中に固定され、上部および
下部の眼瞼によって前方を保護されている。すべて示さ
ず)は、三つの層または膜で囲まれている。ここでは、
より外側にある強膜をのみ明確に示した(他の膜は網膜
および脈絡膜である)。白色且つ不透明である眼の正面
の、強膜の場所は、透明である角膜によって占められて
おり、結膜の下部の縁で強膜と接している。眼球の後方
部は、テノン嚢により囲まれ、これは結膜円蓋に内部に
向かって伸びる結合組織であり、眼の筋膜とともに連続
している。眼の内部に位置し、角膜の後方に位置してい
るのは、虹彩および水晶体である。水晶体は、一方の端
は水晶体へ、他の一方の端は毛様体に結合している毛様
小帯および小帯線維により適当な場所に固定されてい
る。通常水晶体の正面に支えられている虹彩は(明確に
するために、多少そこから間隔があいているように図1
に示しているが)、実際には毛様体のちょうど前の場所
から始まる脈絡膜から連続しており、且つ角膜を通って
眼に入る光が水晶体に到達することのできる円形の孔で
ある瞳孔をその中央に有している。角膜と虹彩の間の空
間は、眼の前眼房を構成している。角膜および虹彩は、
前眼房の角度を構成して接触する周囲部分を有してい
る。虹彩と水晶体との空間は後眼房を構成している。こ
れら2つの房は、瞳孔を通して通じており、水様の液体
すなわち眼房水で満たされている。水晶体の後方の眼球
中の空間は、透明なゼリー状の物質すなわち硝子体液で
満たされている。水晶体はそれ自身、弾性のある膜また
はカプセルバッグ(capsule bag)により順次囲まれた
繊維の層によって囲まれた不活性物質の粘着性核を含
み、前水晶体嚢(anterior capsule)と呼ばれる虹彩お
よび角膜に面している水晶体の側面にあるバッグの部分
を有し、および後水晶体嚢(posterior capsule)と呼
ばれる硝子体液の硝子質面(hyaloid face)を嵌め込ん
でいる水晶体の側面にあるバッグの部分を有する。硝子
質面は、後水晶体嚢と毛様小帯との接点での後部の境界
を構成している硝子体液の多少密集した皮膚状の部分で
ある。角膜、眼房水、水晶体および硝子体液は、眼に入
る光が網膜に到達するよりも前に通過する屈折力を有す
る媒体を構成し、すべての光学系で比較的小さい部分で
ある水晶体も、焦点を変化させる手段をおもに構成して
いるが、光を屈折させる主要構造を構成しているのは角
膜である。
【0003】よく知られているように、人間とくにかな
り年輩の人は、不活性な核の周囲の水晶体繊維にある程
度の不透明または曇りが現れる傾向がある。この曇り
が、視力を損なうように瞳孔の後方の場所である水晶体
の中央に広がる状態を、白内障と呼んでいる。不透明さ
が十分に進行してしまい、有用な視力機能が喪失した
時、白内障は成熟したと言われ、現在、唯一行われてい
るこのような状態のための治療は、眼から水晶体を摘出
することによる白内障の除去である。このような白内障
の除去は、水晶体の嚢内(intracapusular)または嚢外
(extracapsular)のいずれかの摘出を含み、今日では
おそらく眼の外科手術処置で最も共通に且つ幅広く行わ
れているものの一つであろう。
【0004】嚢内の摘出において、核を含む水晶体全
体、皮質(繊維)および包んでいるカプセルバッグを一
つの単位として取り出し、毛様体にバッグをつないでい
る小帯線維を第一に分解し、続いて白内障を低温の探針
の補助器具で除去する。このような場合においては、通
常、除去処置に続いて眼の前眼房の中に眼内レンズの移
植を伴い、横方向の位置の固定要素(弾力のあるルー
プ、腕またはその類似物)は、周囲の外側または虹彩の
縁と、それらの縁の部分の角膜の後方との間の境界によ
り決められる前眼房の角度で受け入れられる。しかしな
がら、眼内レンズの構造および機能特性は、年々変更お
よび改善され、またこのようなレンズを確実に移植する
外科的技術および技能もさらに改善および満足のいくも
のとなっているので、嚢内白内障摘出への追求として、
後眼房に眼内レンズを移植することが容認されてきてい
る。その場合、位置固定要素は毛様体溝(ciliary sulc
us)(これは虹彩と毛様体との間の接合領域であり、幾
分浅くあるいは平らであるが、明確にするために比較的
深い溝またはくぼみとして、やや誇張されて図1に示さ
れている)に受け入れられ、眼内レンズが硝子体液の中
に落ちないことを確実にするための手段がとられること
を条件として行われる。
【0005】対照として、嚢外の摘出において、第一に
前水晶体嚢の主要部分を切りはずし、後水晶体嚢および
残っている環状の前水晶体嚢の弁からなるカプセルバッ
グの部分を唯一正しい場所に残し、続いて任意の既知の
圧出のタイプまたは水晶体超音波吸引によって水晶体核
をカプセルバッグから摘出し、最後に洗浄および吸引に
よって皮質を除去する。このような場合、通常、除去処
置に続いて、眼の後眼房の中への眼内レンズの移植が行
われる。位置固定要素は、内因性のカプセルバッグの残
りの部分が、眼内レンズの硝子体液への落下を防止する
手段を構成している毛様体溝に受け入れられるか、ある
いは前水晶体嚢弁が後水晶体嚢に隣接している赤道部分
で残りのカプセルバッグの中に受け入れられる。
【0006】行われる処置が嚢内または嚢外の白内障除
去にかかわらず、外科医は遅かれ早かれ患者の目の中に
数多くの光学的または機械的装置を移植しなければなら
ない必要性に手術後に直面することがある。上記のよう
に望まれる移植は、眼内レンズのような光学的装置(こ
れは多焦点レンズまたは単眼視、円環状視、低視力等の
ためにとくに設計されたレンズ、あるいは乱視または黄
斑変性の矯正のための適当な度合を提供するために設計
された単一レンズまたは多層レンズシステムであること
ができる)または栄養物、電解質、水様液等のような物
質の通過を許しながら、硝子体液または他の流体が後眼
房から前眼房に移行するのを防ぐための半透過性のメン
ブランのような機械的装置、あるいはガン等による攻撃
等の機械的損傷により、外科的に取り除かれた内因性の
虹彩の代わりとなる疑似虹彩のような部分的に機械的で
部分的に光学的である装置であることができる。このよ
うな移植を行うための外科的手段は、よく知られるよう
になり、また長年一般的となってきており、経験のある
眼外科医にとって困難性はないが、それにもかかわらず
何人かの患者は、例えば後水晶体嚢の不透明化(これは
後水晶体嚢の上部または上方のカプセルバッグの赤道領
域から、患者の眼球の光学軸を横切る中間部分に残りの
上皮細胞が移行することにより生じる)、眼内レンズの
分散(これは移植のときまたは移植の後に所望の最適位
置の横方向の外側に眼内レンズがずれることにより生じ
る)等のような数多くの異なる原因により、視力の低下
または肉体的苦痛あるいはその両方のような多少厳しい
移植後の外傷または副作用を経験した。
【0007】米国特許第4,888,016号明細書に
おいて、白内障手術の補助として、眼の中への移植のた
めに設計された様々な構造および形状を有する数多くの
“スペアパーツ”が開示され、これは基本的には損傷ま
たは疾患した眼の成分の修復および/または強化および
/または交換を容易にするものである。基本的に、この
ような“スペアパーツ”は、架橋したヒアルロン酸(該
酸のナトリウム、カリウムおよび他の塩を含む)、ポリ
メチルメタクリル酸(PMMA)、シリコーン、ヒドロ
ゲルまたは他の類似の物質のような生体に調和する密着
性のシート材料から製造された人工部材である。前記特
許に開示された“スペアパーツ”のタイプの一つは、前
面に開口部があり、後面が閉じているカプセルバッグで
ある、人工のカプセルバッグ構造の形状または形態にあ
らかじめ成形されたシート部材である。すなわちこれ
は、その外側の周囲にそって、後水晶体嚢部分の外側周
囲(すなわちバッグの赤道方向)に連結した環状の前水
晶体嚢弁部分および完全な閉じた後水晶体嚢部分を有す
るカプセルバッグの形状の構造であるか、あるいは前面
および後面に開口部のあるカプセルバッグ、すなわち後
水晶体嚢弁部分および前水晶体嚢弁部分を有するほぼド
ーナツ状のリング形状構造であり、前および後水晶体嚢
の中央部分が切り取られた内因性カプセルバッグと実質
上同じ形態である。この“スペアパーツ”のタイプは、
嚢外の白内障摘出の後に患者の眼に残る内因性カプセル
バッグ中への外科的移植のために設計されているか(こ
の場合においては“スペアパーツ”の前および後水晶体
嚢の外側の周囲領域が滑らかな表面となっている)、あ
るいは毛様体に囲まれ、且つる嚢内の白内障摘出により
取り出されたすべての内因性カプセルバッグである眼の
部分への外科的移植のために設計されている(この場合
において、“スペアパーツ”は、円周方向に分散し、ほ
ぼ放射状に伸びる人工小帯線維の複数を有する前および
後水晶体嚢部分の外側周囲表面領域にそって設けられ、
さらに“スペアパーツ”が毛様体に連結且つ支持される
ようなヒアルロン酸または同等のシート材料から製造さ
れている)ものとして、上記の016特許に記載されて
いる。
【0008】米国特許第5,366,501号明細書に
は、嚢外の白内障摘出に続く後水晶体嚢の不透明化の術
後の出現を避けるためにとくに設計されている眼内レン
ズの形態の“スペアパーツ”が開示されている。この目
的のために、眼内レンズは、中央の光学またはレンズ本
体を囲む一対の同心リングの形態の二つの360゜ハプ
ティック(haptic,保持部材)構造を備えている。この
ハプティックのうち、内側リングは一直線に並ぶほぼロ
ッド状の第1の橋かけ部材の対により光学体の外側周囲
から間隔があけられ、そこに固定されているが、外側リ
ングは、一直線に並ぶほぼロッド状の第2の橋かけ部材
の対により内側リングの外側周囲から間隔があけられ、
そこに固定されており、これは第1の橋かけ部材と一直
線になっており、且つ内側のハプティックが外側のハプ
ティックに対して幾分内側の後部に偏って配置されるよ
うになっている。この構造により、このような眼内レン
ズが眼の残りのカプセルバッグに移植されるとき、外側
のハプティック(カプセルバッグの赤道方向領域におか
れる)は、後水晶体嚢上のバッグの赤道方向からの上皮
細胞の移行に対する第1のバリアとして役立ち、且つ内
側のハプティック(後水晶体嚢の赤道領域と中間領域と
の間の場所で、後水晶体嚢の内部表面を支持する)は、
外側の角膜によりブロックされない上皮細胞の後水晶体
嚢の中間領域への移行をブロックするための第2バリア
として役立つ。同時に、内側および外側のハプティック
間の偏りは、後水晶体嚢上のエルシュニッヒ真珠の形成
を阻害するように、後水晶体嚢に対して、光学体に圧力
がかけられることを確立している。
【0009】本発明の目的は、上記の米国特許第4,8
88,016号明細書に開示され、、生体に調和する材
料から製造され、且つ嚢内または嚢外の白内障摘出を行
った後に、患者の眼の中に1つ以上の光学的および/ま
たは機械的および/または光学的且つ機械的装置を単独
で、あるいは組み合わせた移植物のための設計構造を有
する、新規且つ改善されたほぼ円周方向にリング形状の
“スペアパーツ”を眼外科医に提供することである。
【0010】また本発明の目的は、嚢外の白内障摘出に
続く眼の残りの内因性カプセルバッグの中に移植するた
め、あるいは眼の毛様体または強膜溝の領域に移植する
ために形成され且つ設計され、さらにこれは移植された
とき、移植装置の改善された耐分散性を付与しながら、
この移植装置のための容器または他のタイプの支持体と
して役立つことができる、このような新規且つ改善され
た“スペアパーツ”を提供することである。
【0011】さらに本発明の目的は、毛様体または強膜
溝への移植であっても残りのカプセルバッグへの移植で
あっても、前面に開口部があり、後面は閉じているか、
あるいは前面および後面に開口部のあるほぼドーナツ状
のリング形状の構造を有する“スペアパーツ”を提供す
ることである。
【0012】さらにまた本発明の目的は、カプセルバッ
グ構造の前面および後面の壁部の少なくとも1つか、あ
るいはその前面と後面との間のカプセルバッグ構造の内
部におかれ、眼の内部に移植された前記構造に挿入され
る、眼の構造への配置あるいは組み合わされた光学的ま
たは機械的装置の配置を容易にするのに役立つ手段を備
えた構造を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】さらに詳しくは、ここで
開示され、患者の内因性の残りのカプセルバッグに挿入
するために設計される人工“スペアパーツ”は、カプセ
ルバッグが損傷しているかしていないかにかかわらず、
眼内レンズが単一または多層レンズであっても、例えば
眼内レンズのためのキャリアまたは容器として役立つで
あろうことが本発明により予期される。この目的のため
に、このような“スペアパーツ”が前面に開口部のある
カプセルバッグまたは前面且つ後面に開口部のあるカプ
セルバッグから得られるドーナツリングであっても、挿
入される“スペアパーツ”の外側の赤道方向の直径は、
好ましくは約10.5mmであるのがよいが、いずれにせ
よ、残りのカプセルバッグの内側の赤道方向の直径より
も約0.5〜1.5mm大きいのがよい。このサイズの相
違により、移植された“スペアパーツ”は、幾つかの小
帯線維が弱くなり損傷したとき、あるいはバッグが弱く
なり後水晶体嚢または前水晶体嚢弁で引き裂けたとき、
あるいは後水晶体嚢に前水晶体嚢から伸びる引裂により
バッグが弱くなったときに、残りのカプセルバッグを膨
張させ強化するのに役立つであろう。もちろんこれらの
どんな条件でも、眼内レンズの不安定さをもたらし、こ
のような不安定は、眼内レンズの分散を生じることが理
解されよう(分散は、移植された多焦点レンズの場合に
とくに有害であるので、避けるべきことである)。
【0014】また、このようなドーナツ状のリング状構
造、あるいは前面に開口部のあるカプセルバッグ状構造
には、その前部壁またはカプセルバッグの弁状部分の外
側表面に、互いに適切な間隔で均一な放射状の一連の線
として、視認可能な度の印または表示を設けることがで
きる。このような度の印は、リングまたはバッグ状構造
の前部壁またはカプセルバッグ弁状部分のすべての周囲
の1/2に沿ってのみ(手術中に外科医が見えるように
上半分で)設けることが好ましい。この印は、眼におけ
る0゜が3時方向におかれ、90゜の印は12時方向に
おかれ、且つ180゜の印は9時方向におかれるが、も
し望むならば、この印は0〜180の両方の方向に走る
ように、前部壁のすべての360゜にわたり設けること
ができる。隣接する度の印間の間隔の正確な大きさは重
要ではないが、互いに5゜の間隔が一般的に好ましい。
しかしながら、印の間隔が5゜よりも小さいものでもよ
く(例えば3゜または4゜)、または5゜よりも大きく
てもよく(例えば6゜、9゜、10゜または15゜)、
さらに20゜という大きさでもよい。いずれにせよ、外
科医が明らかに個々の線を確認できることが大事であ
る。したがって、このような“スペアパーツ”の補助に
より、外科医が乱視矯正のための正確な軸の配置でもっ
て、円柱レンズを移植する能力が飛躍的に高まることが
理解できるであろう。
【0015】さらに、上記の度の印があろうとなかろう
と、同じタイプの“スペアパーツ”には、その低部また
は後部壁、あるいはその上部または前部壁に、複数な視
認可能な凹部または孔部を、好ましくは90゜の間隔
で、2または3個設けることができ、これにより外科医
は内因性カプセルバッグに“スペアパーツ”を正確な位
置に配置するための道具と噛み合わせることができる。
このことは、そこに度の印を有するバッグ状またはリン
グ状構造の場合にとくに有利となる。
【0016】上述の性質の存在、不存在にかかわりな
く、“スペアパーツ”は、内部の赤道方向のリブまたは
仕切りを設けることができ、これは別の単一または複数
のレンズまたはレンズ部材を受け入れ且つ支持するのに
適当である2つの共に広がるコンパートメント(リブは
周囲全体に連続することができ、あるいはその仕切り機
能を損なわない限り、そこに制限された隙間を有するこ
とができる)を有効に形成することができる。このよう
な構造は、例えば乱視矯正に使用される球体レンズおよ
び円柱レンズ、あるいは黄斑変性の治療に使用される複
合レンズシステムの部品のためのキャリアとして有効で
ある。しかしながらこの点について、たとえ“スペアパ
ーツ”が黄斑変性の治療に使用するためのものであった
としても、必要な複合レンズシステムが、互いに接着し
ているかまたはしていない、数種のレンズからなること
により比較的大きいか、重い場合、上述の赤道方向のリ
ブは、“スペアパーツ”から省略することができる。
【0017】内因性カプセルバッグに移植する場合の本
発明の“スペアパーツ”は、後水晶体嚢の不透明化の発
現および拡大に対する防止器具として役立つであろう。
ここで、人工の前面に開口部があるが、後面にはないバ
ッグ状の挿入部材か、あるいは前面および後面に開口部
のあるリング状の挿入部材は、その後水晶体嚢部分また
は前水晶体嚢弁状部分が内因性後水晶体嚢の前部表面の
下部と緊密にかみ合い、これにより後水晶体嚢の上部ま
たは上方のカプセルバッグの赤道領域から、上皮細胞の
移行を抑制するという事実により、この機能を遂行する
であろう。この細胞移行抑制効果は、リング形状の部材
の後水晶体嚢弁状部分、またはバッグ形状の部材の対応
する後水晶体部分の領域が、挿入部材の赤道方向面に対
して約10〜15゜の角度で後部に傾斜するように形成
されている挿入部材を作製することにより現実的には最
もよく達成されるであろう。このことは、内因性後水晶
体嚢に対し、挿入部材によりかけられる圧力により高め
られ、これにより挿入部材と、内因性カプセルバッグの
後水晶体嚢との間の表面接触領域に、上皮細胞が通り過
ぎることがなくなる可能性が増加するであろう。
【0018】本発明によれば、眼内レンズまたは他の光
学的または機械的装置のための支持体またはキャリアま
たは容器として役立つように、眼の毛様体溝の領域に設
置するために設計されるここに開示された人工の“スペ
アパーツ”は、患者の眼に後水晶体嚢が全く存在しない
場合におもに使用することもでき、この場合は後水晶体
嚢の不透明化の防止は考慮すべき事柄にならない。強膜
の領域、すなわち眼の毛様体溝の領域にこのような“ス
ペアパーツ”を移植することは、通常、手術が嚢内の白
内障の摘出であり、内因性のカプセルバッグが患者の眼
に残っていない場合か、あるいは手術は嚢外の白内障摘
出であったが、何らかの理由で後水晶体嚢が白内障摘出
のときに水晶体核とともに損傷または除去され、前水晶
体嚢および後水晶体嚢弁からなるカプセルバッグの周囲
領域のみが、眼のバッグに残っている場合に、外科医に
より決定されるであろう。しかしながら、このような
“スペアパーツ”を設置する強膜の毛様体溝は、たとえ
前部の内因性カプセルバッグ(完全な後水晶体嚢および
前水晶体嚢弁を含む)が患者の眼に残り、バッグの後水
晶体嚢の不透明化を抑制するためのいくつかの補助手段
を設けることが得策である場合であっても、利用可能な
ものであることに注意するべきである。
【0019】したがって、嚢内の白内障摘出の場合にお
いて、移植される人工リングまたはバッグ状構造(この
構造は、例えば嚢外の白内障摘出に続く内因性カプセル
バッグへの移植のために設計され、好ましくは約10.
5mmの外側直径を有する)は、移植された構造および眼
内レンズまたはこれを支持する他の装置が硝子体液に落
ちることを防ぐために、毛様体溝を囲む領域の強膜に確
実に固定されなければならないことが理解されよう。こ
のような固定は、リングまたはバッグ状構造の外側周囲
に取り付けられた複数の突起物(突起物は等角の間隔で
構造からほぼ放射状に外側に伸びている)の中間に行う
のが最適である。突起物は、幾分柔軟性があり、また毛
様体溝および毛様体を囲む領域の強膜を突き刺すまたは
貫通する(すなわち全体にわたり貫通している)ことが
できるように十分に剛性がなければならない。また突起
物は、任意の適切な生体に調和する材料、例えば白金ま
たは白金合金のような金属あるいはPMMAのようなプ
ラスチック、さらにバッグ状またはリング状構造を製造
できる他の材料から作製することができる。
【0020】実用において、移植された構造の十分な度
合いの固定は、強膜の全体に通じて貫通していなくて
も、突起物を単に毛様体を単に突き刺すだけで達成する
ことができる。このような場合において、突起物の長さ
は強膜の厚さよりもやや短くてもよい。しかしながらこ
れとは別に、強膜組織間に埋め込まれるように強膜の内
部におかれるか、あるいは強膜の外側表面と眼球を囲む
シース(テノン嚢)との間に埋め込まれるように強膜の
外側におかれる、屈曲したフック状の末端部を設けた突
起部により、移植される構造をさらに確実に固定するこ
とを外科医は選択できる。このような固定の目的のため
に、突起部は最初に強膜の厚さよりも約1.5〜2mm幾
分長くされるであろう。つまり、突起部が強膜組織に挿
入され、突起部の末端部が、強膜の外側表面と眼球を囲
むシース(テノン嚢)との間に形成された空間に見え、
後者が強膜から分離された場合、外科医は次のように処
置を行うであろう:外科医は各突起部のフック状部分が
埋め込まれるべき各場所で強膜を切開し、切開部を越え
て伸びる突起部の過剰の長さを切り取り除去した後、外
科医は所望のフック状の固定部が形成されるように持ち
上げられた切開部の中の突起部の本体を横方向に、それ
ぞれの短縮化された突起部の残りの末端領域を曲げ、次
に切開部が閉じられるか;あるいは外科医は強膜の外側
表面の隣接部分に出てくるフック状部分が形成されるよ
うに、突起部の本体に対して横方向に強膜の外側表面を
通じて突出する突起部の末端領域を曲げ、続いて眼球の
シースが解放され、強膜とテノン嚢との間の突起部のフ
ック状の固定部分が埋め込まれる。
【0021】この場合において、移植される構造の必要
な固定を提供することとは別に、毛様体を貫通または穿
孔する上述の複数の突起部の使用は、毛様筋の収縮また
は弛緩に対するさらなる調節能力を移植される構造に提
供するものであることが指摘される。すでに記載したよ
うに、固定のみを必要とする場合、リングまたはバッグ
形状の構造の周囲1/2に対し、互いに90゜で分散し
ている3本の突起部があれば十分であり、2本または4
本以上であってもよいが、これが現在のところ好適であ
ると考えられる。しかしながら、上記調節が力学的バラ
ンスに関して固定とともに求められる場合、少なくとも
4本、でき得れば8本もの突起部を、構造の全体周囲に
均一に分散させて、移植可能な構造物に設けることが有
利であり、好ましいものである。なお、ここでも8本以
上または2または3本という少ない突起部を等角に分散
させたものであっても十分である。
【0022】一方、前水晶体嚢および後水晶体嚢弁が赤
道方向に連結され、毛様小帯に支持されてなる内因性カ
プセルバッグ(後水晶体嚢が損傷していてもいなくて
も)の周囲部分が、嚢外の白内障摘出の後に患者の眼に
残っている場合、本発明の人工のバッグまたはリング状
“スペアパーツ”は、上述のような突起部を使用するこ
となく、毛様体溝の領域に移植され得、しかも正確な場
所に確実に保持されることができる。このことは、内因
性の残りのカプセルバッグおよび関連する小帯が下部あ
るため、人工のリングまたはバッグ状構造の支持体を提
供し、硝子体液にこれが落ちることを防止するために可
能となる。いずれにせよ、毛様体溝への設置の目的のた
めに、突起部のない人工のリングまたはバッグ状構造の
外側直径は、通常、患者の内因性カプセルバッグの外側
直径よりも幾分大きく、例えば毛様体溝に緊密に固定さ
れるように約13.5〜14.5mm、好ましくは約14
mmである。然し移植物の直径は、通常サイズではない眼
かどうかに依存するが、上記よりも幾分小さくまたは大
きくすることができる;例えば移植物の直径は、遠視患
者の場合13.5mm未満であることができ、極度に近視
の患者の場合は14.5mm超であることができる。しか
しながらこれとは別に、移植可能なリングまたはバッグ
状構造は、約10.5mmほどの外側直径を有することが
できるが(例えば残りの内因性カプセルバッグに移植す
るために設計される構造)、この場合、移植物を安定化
するために毛様体溝に対して圧力を施すのに有用なハプ
ティック(示さず)の性質を有する外側ループまたは同
等の部材をその構造に設けることが必要である。したが
って、このようなハプティックは、移植可能な構造に有
効な外側直径を付与する寸法を有するべきであり、これ
は対向するハプティックのそれぞれの高い点間で約1
3.5〜14.5mm、好ましくは約14mmである。
【0023】本発明のさらに別の態様によれば、上記の
人工リング状構造は、スプリットワッシャー状の形状を
有することができ、これはドーナツ状リングの一つの末
端領域が、リングの溝の形状の対向末端領域にスライド
可能に受け入れられる、入れ子式の対向末端領域を有す
る閉じた円形の構造としてか、あるいは2つの対向する
末端領域が、周囲の隙間により互いに分離している、開
いた円形構造として形成され得る。このようなリング
は、毛様体溝の領域か、あるいは残りのカプセルバッグ
の中への移植が容易になるように周囲に圧力がかけられ
るようになっており、またその最初の形状に戻そうとす
るときは、毛様体溝またはバッグの赤道領域に対して広
げるように圧力を施すことができる。毛様体溝でのリン
グの固定は、基本的にはリングの広がろうとする力によ
り達成されるものであるが、リングが硝子体液に落下す
るのを防止するように、強膜または毛様体に貫通する外
側の一連の突起部により増加する。また、周囲に圧力の
かけられるドーナツ状の閉じた円形のリング構造は、上
記のリングのさらなる特性の幾つか、すなわち同じまた
は異なる半径幅の前部および後部壁部分、上部(前部)
および/または下部(後部)壁における用具とかみ合う
ことのできる孔部またはくぼみ(凹部)、および内部の
赤道方向面のリブを導入することができる。一方、周囲
に圧力のかけられる開いた円形のリング構造は、ドーナ
ツ状の中空の形状、すなわち内部に孔部のある形状であ
ることができるが、さらに固体形状、すなわち断面が平
ら(例えば正方形または長方形)または円形(例えば円
または楕円)であり、且つ内部に孔部のないものである
ことができる。この点に関して、閉じた円形の周囲に圧
力のかけられるドーナツ状のリング状構造は、その全体
周囲にそって、残りの内因性カプセルバッグを強化し、
バッグの崩壊を防ぐための手段だけではなく、そこに移
植される眼内レンズまたは他の装置のためのバッグまた
は毛様体溝への完全な容器として、且つバッグの後水晶
体嚢の不透明化を抑制するための手段として役立たせる
ことができるが、開いた円形の周囲に圧力のかけられる
リング状構造は、これがカプセルバッグに挿入されると
き、主にその崩壊を防ぐためにバッグを伸ばし且つ膨張
させるものではあるが(例えばもし毛様体溝が損傷し、
弱くなっている場合のレンズカプセルの偽性剥脱の場合
において)、もしドーナツまたは孔部のある形状なら
ば、このようなリングもまた眼内レンズまたはバッグの
内部または外部に移植される装置のための部分的な容器
として役立つ。
【0024】本発明の別な態様によれば、ここに開示さ
れた様々な“スペアパーツ”は、ヒドロゲルのような柔
らかい吸収性材料で製造されれば、様々な条件を付与す
るために、様々な溶液を吸収することができる。例とし
て、後水晶体嚢の不透明化を抑制するための“スペアパ
ーツ”は、カプセルバッグの赤道方向に存在する上皮細
胞を特異的に殺傷するために、5−フルオロウラシルや
マイトマイシンのような抗有糸分裂溶液に含浸または浸
すことができる。またこのような“スペアパーツ”は、
眼内炎のような感染症を防止するための抗生物質、また
は眼のHIV関係感染症の治療のための他の薬剤に含浸
または浸すことができる。さらに、上記の柔らかい吸収
性材料からなる“スペアパーツ”にステロイド類を吸収
させ、これにより外科医は、手術後に虹彩炎またはブド
ウ膜炎の経験のある患者を治療することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】今、さらに詳細に図面を参考にす
るために、白内障の嚢内および嚢外摘出の進行を、図2
および図3にそれぞれ示す。よく知られているために、
明確に示していないが、二つの各手術において、眼1を
第一に眼の眼球後部ブロックに麻酔をかけて、虹彩2を
瞳孔2aを広げるために処置する、従来の予備処置にか
け、続いて、生じた角膜弁4aが、眼の内部に接近する
のに必要な程度を外科医に提供するために充分に持ち上
げられることのできるように、適切な切開3を一つの境
界線の部分、すなわち、ちょうど縁部分の前面に沿って
角膜4に作る。瞳孔2aの散大は、核6、皮質(示して
いない)および前水晶体嚢7aおよび後水晶体嚢7bの
周囲に結合されることにより構成されたカプセルバッグ
7からなる水晶体5の最大限可能な露出を提供する。水
晶体5は、小帯線維8によって、その全体の周囲に沿っ
て毛様体8と結合し、且つ通常は後水晶体嚢7bは、図
1に示すように、硝子体液11の硝子質面10と接触す
るすべての表面である。
【0026】今、特に図2を見てみると、嚢内の白内障
摘出の場合において、外科医は、切開を作った後に、第
一に適当な酵素例えばα−キモトリプシンを、生体に由
来するカプセルバッグ7の周囲全体または赤道部分のま
わりの小帯線維を溶解するために後眼房12に注入し、
それによって毛様体から水晶体5を切り離す。次に角膜
弁4aを適当に押さえて、外科医は低温の探針13(そ
の先端13bを除いて、隔絶するシース13cにより全
体に覆われた従来の細い金属棒)の末端部分を、探針の
先端が水晶体の前水晶体嚢7aと接触するように、切開
3、前眼房14および瞳孔2aを通して眼の中に挿入す
る。これは、接触場所での前水晶体嚢部分および接触場
所の下部および周辺部の水晶体核のわずかな部分を凍ら
せ、それによって探針の先端に接着させることができ
る。そうすると、水晶体は硝子質面10から離され、続
いて眼の外へ全部持ち上げられる(もちろん、白内障の
嚢内摘出処置における白内障の除去は、ここに詳細に記
載する必要のない他の適切な技術、例えば“凍結”方法
が開発されるよりも前にこの目的のためによく知られて
いるいかなる様々な技術によりもたらされる)。
【0027】一方で、白内障の嚢外摘出をする場合にお
いて(図3)、角膜の切開が作られた後に、小帯線維9
には接触されない。むしろ、前水晶体嚢7aの内部の主
要部分7a'(この部分は図3の仮想線として示され、
広げられた瞳孔2aのちょうど後部にある)は、広げら
れた瞳孔の広がりと実質上一致(しかし、わずかに小さ
い)する一般的に円形の場所15に沿って切り離され
る。従って、前水晶体嚢の切断された部分7a'が除去
された後、生体に由来するカプセルバッグ7はまだ眼の
中にあるが、前面に開口部のある形状、すなわち、後水
晶体嚢7bおよび残りの赤道方向に連結した環状の前水
晶体嚢弁7a''からなる形状のみがある。その後は、水
晶体の核6がその技術分野でよく知られている従来の技
術によって、残りのカプセルバッグから圧出され、外科
医が適切であると考えた場合、水晶体の核が瞳孔を通し
てバッグの範囲内に浮くことができるように、残りのカ
プセルバッグの中へ、且つ前眼房の中へ粘着性のヒアル
ロン酸ナトリウムを注入することによって補助される筋
肉鉤および水晶体わな(示さず)の使用を必要とし、ま
たはその代わりとして、眼から除去する準備として核を
粉砕および乳化するための水晶体超音波吸引の使用を必
要とすることもある(もちろん、この代替法において
は、核は図3に示した凝集性の形状を持たず、不定形で
ある)。どちらの処置においても、核の除去に続き、洗
浄および吸引で皮質の除去が行われる。
【0028】白内障摘出の二つの型の記載をここで明確
にすることに関して、図2および図3(および図面のす
べての他の図)は、これらの処置とまだ記載していない
本発明の原理と実施態様の理解を容易にする目的のため
の全くの図表例であることを記憶するべきである。この
例は、生理的な構造および前述の二つの手術を含む外科
技術の様々な見地を、正確に詳細に表現するためのもの
ではない。
【0029】さらに具体的には、嚢内または嚢外の白内
障の摘出に続いて、患者の眼の中への眼内レンズまたは
他の光学的、機械的または光学/機械装置の移植に使用
するために、眼外科医が入手可能である(実質上米国特
許4,888,016号明細書に記載されている)本発
明の基本的な“スペアパーツ”の一つの態様が、図4に
示されている。図4は、リング16の互いに赤道方向
に、すなわちリング16の外側周囲19に沿って連結し
ている環状の上部壁17および下部壁18を有するほぼ
ドーナツ状のリング状構造16を有するものとして記載
されている。本発明の基本的な“スペアパーツ”の第2
の態様は、図4Aに示され、これは上部(前部)壁21
および下部(後部)壁22が互いに赤道方向に、すなわ
ち構造20の外側周囲23に沿って連結している点がリ
ング16との類似点であり、この2つの構造間の単なる
相違は、構造20において(その上部壁21は環状であ
り構造16の上部壁と同じであるが)、構造20の下部
壁22は、環状ではなくむしろ実質上円形であり、且つ
完全に構造20の下部の広がり全体に伸びている(すな
わち中央の開口部が存在しない)。
【0030】図2および3を再度参照すると、構造16
は本質的に図2に示されるカプセルバッグ7と類似して
いる。そこでは前水晶体嚢7aおよび後水晶体嚢7bの
中央領域が図3の7a'で前水晶体嚢の仮想線のように
切り取られている。したがって、このことを表すため
に、ドーナツ状のリング状構造16は、ここでは人工の
前面および後面に開口部のあるカプセルバッグ状あるい
はカプセルバッグが得られる構造と場合によっては言及
されるであろう。その上部壁17は、前水晶体嚢弁部分
を構成し、下部壁18は、後水晶体嚢弁状部分を構成し
ている。一方、構造20は、実質上図2に示されるカプ
セルバッグと類似しているが、前水晶体嚢の中央部分の
みが図3の7a'で示されているように切り取られてい
る。したがって、このことを表すために、ここでは前面
に開口部があるが後面は閉じている人工のカプセルバッ
グまたはカプセルバッグ状構造と場合によっては言及さ
れるであろう。その上部壁21は、前水晶体嚢弁部分を
構成し、下部壁18は、後水晶体嚢部分を構成してい
る。
【0031】ドーナツ状リング構造16の基本形態にお
いて、上部および下部、すなわち前面および後面の壁部
17および18は、互いに実質上平行であり、且つリン
グの赤道方向面およびその半径方向幅は、図5および6
に最もよく示されているように実質上同じである(リン
グの赤道周囲19の面から、あるいは面において測定し
たとき)。これとは別のこの“スペアパーツ”の第1の
態様において、2つの平行な壁部の半径方向の幅は、等
しくないものであってもよい。例えば、図7および8に
示されているように、下部または後面の壁部18aは、
上部または前面の壁部17よりも幅広い。一方第2の態
様において、図8Aに示されているように、幅広い下部
壁18aは、リングの赤道方向面および狭い上部壁17
の面に対して、後方に向かって例えば約10〜15゜の
角度で幾分傾斜することができる。いかなる態様におい
てもリング構造16は、図30、31および32にそれ
ぞれ示されているように、患者の残りのカプセルバッグ
7に直接移植することができ、たとえ構造に変更がなく
ても、内因性のカプセルバッグ7の周囲部分およびその
毛様小帯が患者の眼に残って、移植したリングおよび/
または他の装置が硝子体液中に落ちることを防ぐのに十
分なように、リング16および他の眼内レンズあるいは
他の装置の支持が可能である限り、毛様体溝24中に移
植することができる。もちろん残りのカプセルバッグへ
のリング16の移植は、リングおよび他の装置が硝子体
液に落ちないという点で、さらにリングおよびバッグの
赤道直径間の上記の寸法関係により、且つリングとバッ
グとの赤道領域での完全な表面接触により、他方で、リ
ングの下部壁18または18aと後水晶体嚢7bとの間
の完全な表面接触により、バッグの収縮が防がれ、且つ
移植されたリングおよび挿入された眼内レンズまたは他
の装置の分散が避けられ、さらに後水晶体嚢の不透明化
が抑制されるという点で、望ましいものである。
【0032】必要な変更を加えて、上記の内容は、図4
Aに示される人工の前面に開口部があるが後面は閉じて
いるカプセルバッグ状構造20にも等しく適用される。
このように、構造20は完全且つ孔部のない下部または
後水晶体嚢状壁部22を有することができ、その面は、
図17Aに示されるように上方の前水晶体嚢状壁部21
の面と平行である(図17は幾つかがの他の補助手段が
用いられている同様の構造を有する。以下に説明されて
いる)。これとは別に、構造20は、上方の壁部の幅よ
りも若干大きい半径幅を有し、且つ例えば約10−15
゜の角度で、上部壁の面および構造の赤道方向面に対し
て後方に若干傾斜している外側の周囲領域22aを有す
る下部壁22が存在できる(図17Aに示される)。そ
して傾斜した周囲領域は、上部壁21の面にほぼ平行で
ある下部壁の中間部の外側の境界部に向かって、構造の
赤道領域から伸びている。図33に示されるように患者
の内因性カプセルバッグ7への傾斜した周囲領域22a
を有するバッグ状構造20の移植のときは、明らかに大
きい表面の接触圧が後水晶体嚢7bに施され、これによ
り改善された嚢への不透明化抑制効果が提供される。こ
の効果は、眼内レンズ25をバッグ状構造20に移植す
ることによりさらに高めることができ、そのハプティッ
ク26は、図33に示されているように、ハプティック
がレンズ本体の面に対して幾分前方に傾斜しており、こ
れにより眼内レンズに作用する力は、人工カプセルバッ
グ状構造20の下部または後部壁22の中央部が、下部
の内因性の後水晶体嚢7bの後水晶体嚢状の中央部に対
して堅固に圧力がかかり、エルシュニッヒ真珠の形成が
抑制されることを確実にするであろう。
【0033】嚢内白内障の摘出を行った後の外科医が、
患者の眼の毛様体溝の領域にドーナツ状のリング状構造
16(図4)またはカプセルバッグ状構造20(図4
A)を移植しなければならないとき(なぜならば、眼は
正確な場所に内因性カプセルバッグが残っていないから
である)、その上部または下部の壁の形態にかかわら
ず、これらの構造は、それ自体使用するべきではない。
なぜならば、先に述べたように硝子体液中にこれらが落
ちることを防ぐことのできるアンカー手段が設けられな
ければならないからである。この目的のために、本発明
によれば、外科医はそこに固定されるアンカー手段をす
でに有する、本明細書に開示されたいくつかのタイプの
“スペアパーツ”を利用することができる。このような
アンカー手段は、図9および10に示されているよう
に、同じ幅の壁部17および18または不均一の幅の壁
部17および18aを有するリング状構造16について
(単なる例示)、生態に調和する適切な金属またはプラ
スチック材料から作製された、比較的堅いが柔軟性を有
する複数の鋭い突起部27からなることが好ましく、こ
の突起部27は、リングの赤道面において、そこからほ
ぼ放射状に突出するように、リングの外側表面に固定さ
れている。また突起部27が、カプセルバッグ状構造2
0および20aと組み合わせて、さらにここで開示され
た他の任意の人工リング状且つバッグ状構造(以下説明
される)と組み合わせて使用することができることは当
然に理解されよう。このような突起部が正確な場所に移
植される構造を固定するために使用される方法をさらに
説明する。いずれの場合においても、このようなリング
状またはバッグ状構造の周囲に、互いに等角度で間隔の
あけられた4つのこのような突起部は、適切な度合いの
堅固な固定を確実にもたらすであろうが、示されている
ように構造の周囲の半分に対し、互いに90゜の間隔で
3つの突起部27が設けられるのが好適であり、ここで
は、それぞれ3時、9時および12時方向におかれてい
る。突起部を作製する材料は、上記のように、金属(例
えば白金または白金合金等)か、あるいはプラスチック
(例えばPMMAまたは他の移植可能な構造が作製され
得る任意の材料)であることができる。
【0034】内因性のカプセルバッグの残渣が存在せ
ず、毛様体溝に設置する場合において、強膜にドーナツ
状のリング状構造16の固定を行う3つの別な方法は、
図28に概略的に示してある(その手順は、カプセルバ
ッグ状構造20または20aの場合と同じである)。上
記のように、移植可能な“スペアパーツ”は、放射状に
外側に伸びる複数の突起部が設けられている(図9およ
び10の番号27)。
【0035】一般的に言えば、強膜を貫通し(そこに伸
び、全体的に貫通している)、屈曲したフック状末端領
域を有し、その外側表面と、上部のテノン嚢の領域との
間の強膜の外部に埋め込まれる、ほぼ直線の突起部によ
り(これらの突起部は27Aとして示され、図28の実
線として示されている);あるいは強膜を貫通し(そこ
に伸びているが、全体的に貫通してはいない)、屈曲し
たフック状末端領域を有し、強膜組織間の強膜の内部に
埋め込まれる、ほぼ直線の突起部により(これらの突起
部は27Bとして示され、図28の一点鎖線として示さ
れている);あるいは、強膜を貫通する全体的に直線の
突起部により(これらの突起部は27Cとして示され、
図28の一点鎖線として示されている)、固定を行うこ
とができる。
【0036】さらに具体的には、強膜の外部に移植され
る構造16を固定するために、各突起部27Aは、強膜
を貫通するため、すなわち毛様体溝24と結膜30との
間の強膜28の部分の全体厚を貫通し、且つ約1.5〜
2mmの範囲に強膜の外側表面を超えて突出するのに十分
に長いようになっていなければならない。突起部27A
を強膜に貫通させるよりも前に、外科医はもちろん、強
膜の外側表面の孔の空いた部分からの上部にあるテノン
嚢29の切開部を持ち上げ、または分離するであろう
(この分離は、図示していない)。したがって、突起部
の末端部27A'は、結局テノン嚢とその部位での強膜
との間に形成された空間に伸びることになる。次に外科
医は、適切な1本の鉗子または同様の道具を用いて、突
起部の主要部である突起部27Aの末端部27A'を逆
に且つほぼ後方に曲げることができ、これによりそれぞ
れの曲げられた末端部の上部は、強膜の覆われていない
外側表面に対して有効にフック状部材を構成する。した
がってテノン嚢の剥離の際、突起部のフック状末端部
は、シースと強膜との間で、正確な場所に固定され、こ
れにより移植されたリング状構造16が毛様体溝から滑
り落ち、あるいは硝子体液中に落ちることが防がれる。
【0037】これとは別に、強膜の内側に移植された構
造を固定するために、理論的には突起部27Bは突起部
27Aである必要はないが、実用上において、突起部2
7Bがまず十分に長く、強膜を貫通することができ、且
つ強膜の外側表面を越えて突出可能であるのが有利であ
ることが見いだされた。突起部27Bの初期の末端部が
強膜の外側表面とテノン嚢の上昇した切開部との間の空
間で視認可能であれば、強膜の内部の突起部の位置およ
び方向を知る外科医は、突起部の中間部を切開部から視
認可能にするために、強膜に分離した外科的切開を設け
ることができるであろう(示さず)。続いて外科医は、
それぞれの切開部において突起部を切断し、強膜から突
起部の切断された末端部を取り出し、開いた切開部によ
り規制された空間に、突起部の主要部に対して横方向
に、このようにして新たに形成された突起部の末端領域
27B'を曲げることができる。結果として、切開部が
再び外科医により閉じられるとき、上記末端領域27
B'により構成されたフック状部材は、強膜組織間に埋
没され、正確な場所に固定され、上記の場合と同様に、
毛様体溝からの移植された構造の滑り落ちおよび硝子体
液への落下が防止されるであろう。
【0038】一方、構造16のような本発明の人工リン
グ状またはバッグ状構造が、内因性カプセルバッグ7の
周囲の残部のみが眼に残っている嚢外摘出に続き、眼の
毛様体溝の領域に移植されるとき、内因性バッグの残り
の赤道領域(前水晶体および後水晶体嚢弁部分)および
その関係する毛様小帯は、図29に示されているよう
に、構造と毛様体溝との圧力接触とは別に、移植した構
造のためのさらなる支持を構成し、構造が硝子体液に落
ちることが防止されるであろう。しかしながら、このよ
うな場合において、外科医は、構造の硝子体液への落下
に対する安全性を別の手段で行うか(突起部27Aおよ
び27Bに設けられるようなフック状の上方に曲げられ
た固定部のへの依存を除く)、強膜に貫通する際の直線
状の突起部27Cを設けた移植可能な構造の使用を望む
ことができる。
【0039】ここまでの本発明の説明によれば、眼外科
医が優秀な技術をもっていても、患者の眼に移植される
“スペアパーツ”自体に、あるいはこれと組み合わせ
て、移植される構造の設置を容易にするための手段を設
けることが望ましいであろう。このような外科医を補助
する手段の一つが図11に示されている。この図は、リ
ング状の構造16aを示している。この構造は、すべて
実用的な目的のためであり、図5に示した構造16と同
じであるが、壁部17および18の少なくとも一つにお
いて(ここでは低部壁18においてのみ示されてい
る)、複数の孔部または凹部31(くぼみ)が設けられ
ていることが異なる。図11に示された本発明の態様に
おいて、3つの孔部または凹部が設けられ、構造の周囲
の1/2を超えて互いに90゜で分散している。しか
し、このような孔部または凹部の数または配置に制限は
ない;換言すれば、互いに任意の適切な間隔、好ましく
は等角でもって、3つ以上または以下で設けることがで
き、また孔部または凹部31は、上部壁17に設けるこ
ともできる(図示せず)。移植手順の際に外科医に視認
できるであろうこれらの孔部または凹部は、移植部位が
内因性カプセルバッグか、毛様体溝であるかにかかわら
ず、外科医が適当な道具を用いて患者の眼の内部の適切
な場所に移植可能な構造16aを取り扱うことができる
ように、特定の保持部分を設けようとするものである。
【0040】図12は、図5に示される構造16とほぼ
同じであるが、低部壁18の孔部または凹部31だけで
はなく、上部壁に互いに適切な角度の間隔で一連の度の
印32が設けられているリング状構造16bを示してい
る。図12において、度の印は、5゜の間隔でリングの
周囲の1/2に対し均一に分散されたものとして示され
ているが、この印は、リングの周囲全体に対し且つ5゜
以上または以下の均一な角度の間隔でもって分散させる
こともできる。視認可能な度の印は、乱視矯正のための
円柱レンズまたは円環状レンズの移植構造への挿入を容
易にするためのものであり、度の印は、外科医がレンズ
の軸を適切な方向にすることを可能にする。しかしなが
ら、図12のリング状構造16bにおいて、孔部または
凹部31の存在は任意の性質であり、換言すれば、図1
2は上部壁の一連の度の印および下部壁の一連の孔部ま
たは凹部が同じ構造に同時に存在しなければならないこ
とを特定するものではない。このことは、図13にしめ
されるリング状構造16cにもあてはまる。この構造
は、下部壁18aが上部壁17よりも半径方向に幅があ
ることのみが図12の構造16bと異なっている。
【0041】図14は、図12に示された構造16bと
ほぼ同じであるリング状構造16dを示しているが、リ
ングの赤道方向面の内部の周囲リブ33が設けられてい
る点が異なっている。同じ幅の上部および下部壁17お
よび18を有するリング状構造におけるこのようなリブ
の最も好適な位置は、図15に示されており、同じでは
ない幅の上部および下部壁17および18bを有するリ
ング状構造の最適な位置は、図15Aに示され、下部壁
18aが構造の赤道方向面に対して後方に傾斜している
同じではない幅の上部および下部壁を有するリング状構
造におけるリブの最適な位置は、図15bに示されてい
る。もちろん、孔部またはくぼみ(凹部)31は、構造
16dの下部壁から必要に応じて除くことができ、ある
いはその上部壁に配置できることは理解されよう。ま
た、リング状構造16dのリブ33の存在は、構造16
dに挿入される別の光学または機械的装置のためのそれ
ぞれの容器としてや役立つことのできる2つの個別なコ
ンパートメント34および35をリングに形成するのに
有効に役立つことも理解されよう。単なる例として、上
記装置は、乱視の矯正のために使用される円柱レンズお
よび球体レンズであることができ、円柱レンズは前部の
コンパートメント34に、球体レンズは後部のコンパー
トメント35に挿入することができる;これとは別に、
このコンパートメントは、黄斑変性の矯正のために使用
されるコンパウンドレンズシステムの成分の分離した容
器として役立つこともできる。
【0042】同じタイプの内部の赤道方向面のリブおよ
びその結果得られる2つのコンパートメントの配置を、
図16の20aとして示されるようなカプセルバッグ状
構造に設けることができる。この構造は、低部壁22が
無孔であり且つ構造全体に広がって伸びていることのみ
が、リング状構造16dと異なる点である。底壁22が
構造の赤道方向面と実質上平行である状態が図17に示
されており、低部壁22の周囲領域22aが、構造の赤
道方向面に対してやや後方に傾斜している状態が図17
Aに示されている。
【0043】先の内容から、本発明のドーナツ状リング
状構造は、一方で、リングが内因性のカプセルバッグに
移植される場合、患者の内因性のカプセルバッグの内側
赤道方向の直径よりもいくぶん大きい外側の赤道方向直
径を有し、他方で、リングが毛様体溝の領域に移植され
る場合、毛様体溝の直径よりも同様にいくぶん大きい外
側赤道方向直径を有する。本発明のさらなる態様によれ
ば、周囲に圧力がかかるようにスプリットワッシャー状
の形状をもたせ、前面および後面に開口部のあるカプセ
ルバッグから得られるリング状構造の移植を容易にする
ことが考えられる。この形状は、リングの末端領域の1
つが、リングの他の末端領域で構造の内部溝よりもいく
ぶん小さい横方向の寸法となるようにテーパー状になっ
ており、これにより小さい末端領域は、大きい末端領域
に入れ子式にスライド状に受け入れられ得る。
【0044】このような圧力のかかるリング状構造の代
表的な例が図18〜24に示されている。これらのう
ち、リング構造16e(図18)は、同じ幅の上部およ
び下部壁17および18を有するものとして示されてお
り、下部壁は、その内側周囲で複数の内側に突出するタ
ブ36(それぞれ孔部またはくぼみ(凹部)31が設け
られている)が設けられ、且つリングの末端領域37a
は、その断面がテーパー状であり、これによりリングの
対向する末端領域37bで内側の溝部に入れ子式にスラ
イド状に固定されている。図18に示されるように、3
つのタブ36は、互いに90゜の間隔で設けられてお
り、これらのタブは、例えば3時、9時および12時方
向に位置し(これらはもちろんその代わりに3時、6時
および9時方向その他であってもよい)、そして対応し
て孔部またはくぼみが位置している。一方で、図19に
示される構造16fは、同様に構成されているが、2つ
のみのタブ36およびそれぞれの孔部またはくぼみ31
が設けられている;これらは、例えば6時および12時
方向に位置しているものとして示され、これによりタブ
の1つはリングの末端領域37bにおかれるが、他の1
つはリング状構造の同じ寸法の他の末端部におかれる。
しかしながら、さらに、2つのタブは3時および9時方
向その他に位置することもできる(対称である必要はな
い)。したがって、図18および19から、このタイプ
のリング状構造には、4つ以上あるいは2つまたは3つ
のみのタブ36および孔部または凹部31を設けること
ができることが理解されよう。図20に示されているリ
ング状構造16gは、同様に図18のリング16eの形
状とほぼ同じであるが、構造16eの特徴をなす3つの
個別のタブ36の代わりに、構造16gには、低部壁1
8の内側周囲から内側に突出する、周囲に伸びるタブま
たはプラットフォーム38が設けられ、それぞれの孔部
またはくぼみ31は、プラットフォームに形成されてい
る(後者はもちろんリング構造16gの相互固定端37
aおよび37bの領域において不連続である)。
【0045】図21および図22に示されるリング状構
造は、周囲に圧力のかかるスプリットワッシャー状の形
状を有しており、これは入れ子式に相互固定する対向す
る末端領域37aおよび37bと、同じ幅の上部および
下部壁17、18とにより特徴付けられているが、孔部
またはくぼみ31が、図11のリング状構造16aの場
合におけるように、そこから突出するタブまたはプラッ
トフォームではなく、下部壁18に直接設けられている
ことが、構造16e、16fおよび16gとは異なって
いる。図23および24に示されるリング状構造16i
の形状は、構造16hとほぼ同じであるが、上部および
下部壁17および18aが同じではない幅であり、孔部
またはくぼみ31が、図13のリング状構造16cの場
合に見られるように、そこから突出するタブまたはプラ
ットフォームではなく、放射状に幅広い低部壁18aに
直接形成されている。
【0046】この構成により、このようなリング状構造
は、移植される場所であるカプセルバッグまたは毛様体
溝の直径よりも幾分小さい直径に、小さい外側直径から
周囲に圧力が施される。このように、このようなリング
に圧力がほどこされるとき、外科医はカプセルバッグま
たは毛様体溝の内部の場所にこれを容易に固定すること
ができ、圧力が解放されたとき、構造は自動的に小さい
直径にもどり、カプセルバッグまたは毛様体溝との周囲
のかみ合いが堅固となるであろう。また、図18〜24
に示されているような周囲に圧力のかけられるリング状
構造は、内部の周囲に伸びる放射状のリブ(図14〜1
5Bおよび16〜17Aに示されるリブ33と同様であ
るが、割れた入れ子式の末端部37a〜37bの領域に
おいて周囲に不連続であることが異なる。ここでは図2
1〜24にのみ例として仮想線で示されている)が設け
ることができ、これによりリング状構造の内部の溝また
はチャネルを、先に記載した目的のために、2つの前部
または後部のコンパートメントに分けられる。
【0047】本発明のさらに別の態様によれば、周囲に
圧力のかけられるリング状構造は、図18〜24に示さ
れる構造とは異なるスプリットワッシャー状の形状を有
することができる。図25に示されるように、このタイ
プのリング状構造39は、同じ幅の上部および下部壁1
7および18、あるいは同じではない幅の上部および下
部壁(図25には示していないが、図23の態様の壁部
17および18aと同じである)を有する、様々なリン
グ状構造16e〜16iのほぼドーナツ状の形状を有す
ることができる。構造16e〜16iと構造39との相
違は、リング状構造の周囲の圧力の適用が、リングの対
向する末端領域41aと41bとの間に周囲の溝部を設
けることにより達成されることである。これとは別に、
図26に示されているように、所望の周囲の圧力の適用
を達成するための構造の対向する末端領域44aおよび
44b間の溝部43を設けたスプリットワッシャー状リ
ング構造42は、例えば図27に示されるように断面が
正方形または長方形であるか、あるいは図27Aに示さ
れるように断面が円形または楕円形である、簡単な溝の
ないロッドまたは棒状の形態を有することができる。図
25および26に示されているタイプの不連続のリング
は、それぞれ孔部または凹部31を設けることができ、
内因性カプセルバッグか、あるいは毛様体溝の領域に移
植することができる。もちろん後者の場合、リング状構
造39および42は、外側に伸びる一連の突起部を設け
ることが好ましいが(図25〜27Aには示されていな
い)、強膜にこれら構造の固定を高めるために、27
A、27Bおよび27Cで、図28および29に示され
る突起部の形状の適当な一つを有するのがよい。これら
の使用に関する限りにおいて、構造39および42は、
内因性カプセルバッグに移植されるとき、例えばカプセ
ルバッグを伸ばすまたは延長するための手段として役立
つ。これが必要とされるときは、例えば偽性剥脱の場合
か、あるいは小帯が引き裂かれるかもしれない物理的外
傷の場合等がある。図25に示されるタイプのドーナツ
状リング状構造は、もちろん患者の眼に移植される眼内
レンズまたは他の装置のための容器として役立ち(カプ
セルバッグまたは毛様体溝へのどちらの移植であって
も)、このような場合において、リングの溝部に2つの
前部および後部のコンパートメントを形成する内部の周
囲リブ(図25には示していないが、図21〜24に示
されるものと同様である)を設けることができ、このよ
うな装置のハプティックまたは固定要素はリング状構造
39の溝部に完全に設置され得なければならないという
要件がある。一方、図26〜27Aに示されるタイプの
毛様体溝に設置される棒状のリング状構造は、人工虹
彩、眼内レンズ、複合レンズ、または他の光学および/
または機械的装置のような様々な移植可能な装置を支持
するためのプラットフォームとして役立つことができ
る。
【0048】産業上の利用の可能性 本発明の様々な見地を単独で、あるいはその所望の組み
合わせにおいて包含する製造物は、“強膜リング”およ
び“カプセルバッグリング”として利用することがで
き、また白内障手術において、眼科医により、患者の眼
に外科的に移植するための医学的装置として使用するの
に適している。
【図面の簡単な説明】
本発明の上述の目的、他の目的、特徴および効果は、下
記の本発明の様々な態様の詳細な記載によりさらに理解
されるであろう。添付の図面は、基本的に概略的且つ図
式的であるので、そういうものとして見るべきである。
【図1】図1は、すでにこの前にて検討しているが、そ
こに行われるいかなる特別な外科処置も関係のない通常
の人間の眼によって得られる切断面であり、および参考
のために、本発明を理解するために適切である眼の様々
な構成成分を単に指摘するためのものである。
【図2】図2は、眼の同様な部分であり、且つ進行中の
白内障の嚢内摘出を示しているものである。
【図3】図3は、図2と同様に見えるが、進行中の白内
障の嚢外摘出を説明したものである。
【図4】図4は、患者の眼のカプセルバッグまたは毛様
体溝への移植に適切な基本的な“スペアパーツ”を構成
する本発明の基本原理に従う、環状の前および後水晶体
嚢弁状壁部を有する、前面および後面に開口部を有する
カプセルバッグが得られる構造の形態のほぼドーナツ状
のリング形状構造の斜視図である。図4Aは、図4と同
様の斜視図であり、患者の眼のカプセルバッグまたは毛
様体溝への移植に適切な基本的な“スペアパーツ”を構
成する本発明の基本原理に従う、環状の前水晶体嚢弁状
壁部および無孔のフルサイズの後部壁を有する、前面に
開口部があり後面は閉じているカプセルバッグ状構造の
斜視図である。
【図5】図5は、図4で示されたリング形状構造の平面
図であり、一つの壁部の一部分(ここでは上方または前
面の壁部)が切欠きされており、実質上同じ半径寸法の
壁部を有する構造を示している(リングの赤道部分から
測定したとき)。
【図6】図6は、図5の6−6の線に沿って得られる断
面図である;
【図7】図7は、図5と同様の平面図であり、図4に示
されるリング形状の構造であるが、ここでは、等しくな
い半径寸法の環状の前部および後部壁を有するものを示
している。
【図8】図8および8Aは、両方共に図7の8−8の線
に沿って得られる断面図であり、図8は、半径方向に狭
い前部壁と実質上平行である、半径方向に広い後部壁を
示しており、図8Aは、リングの赤道方向平面およびそ
の狭い前部壁の平面に対して約10〜15゜の角度で、
幾分傾斜した後部を有する大きい後部壁を示している。
【図9】図9は、図5および図7と同様の平面図であ
り、図4に示されるリング形状の構造であるが、毛様体
溝への設置のために、外側に向かう放射状の突起部が設
けられている。
【図10】図10は、図5および図7と同様の平面図で
あり、図4に示されるリング形状の構造であるが、毛様
体溝への設置のために、外側に向かう放射状の突起部が
設けられている。
【図11】図11は、図5と同様の平面図であり、図4
に示されるリング形状の構造であるが、リングの取り扱
いおよびリングの回転調節を容易にするための複数のホ
ールまたはくぼみがその壁部の一つの内部に設けられて
いる。
【図12】図12は、図5および図7と同様の平面図で
あり、図4に示されるリング形状の構造であり、外科医
による前記構造の取り扱い/調節を容易にするために、
その下部または後部壁に一連のホールまたはくぼみ(凹
部)および/または乱視の矯正のために使用される移植
される円筒形のレンズの軸に要求される正確な方向合わ
せを容易にするために、上方または前部壁上に一連の度
の印が設けられている二つの態様を示している。
【図13】図13は、図5および図7と同様の平面図で
あり、図4に示されるリング形状の構造であり、外科医
による前記構造の取り扱い/調節を容易にするために、
その下部または後部壁に一連のホールまたはくぼみ(凹
部)および/または乱視の矯正のために使用される移植
される円筒形のレンズの軸に要求される正確な方向合わ
せを容易にするために、上方または前部壁上に一連の度
の印が設けられている二つの態様を示している。
【図14】図14は、図4と同様のリング形状の構造の
斜視図であるが、異なるレンズのための二つの分離した
容器または仕切りを有効に形成する内部の赤道方向のリ
ブが設けられ、この構造は、さらにその上方または前部
壁上の任意の一連の度の印およびその下方または後部壁
に設けられた任意のホールまたは凹部が設けられてい
る。
【図15】図15、15Aおよび15Bは、図14の1
5−15の線により得られる、それぞれ図6、8および
8Aと同様の断面図である。
【図16】図16は、図14と同様の斜視図であり、内
部の円周方向のリブおよび前水晶体嚢弁状部分に設けら
れた任意の一連の度の印を有する、前面に開口部がある
が、後面は閉じているカプセルバッグ状構造の斜視図で
ある。
【図17】図17および17Aは、共に図16の17−
17の線により得られる断面図であり、図17の構造
は、上方および下方の壁部が実質上互いに平行であり、
且つ該構造の赤道方向面に対しても平行であるが、図1
7Aの構造は、構造の赤道方向面に対して後部に角度の
つけられた下部の後水晶体嚢状壁部の外側周囲部分を有
するものとして示されている。
【図18】図18は、本発明のさらなる変更によるリン
グ形状の構造の平面図であり、これは、他の末端部分に
同様の半径幅の壁部が設けられ、且つ裂け目のあるリン
グ状の形態を有することにより円周方向に圧力をかける
ことができ、その一つの末端部分は、他の末端部分に滑
り込ませるように互いにはめ込まれており、各リング
は、壁部の一つ(好ましくは下方または後部壁)から内
側に向かって突出するタブまたはプラットホームの異な
る数が設けられていることにより互いに区別され、さら
にリングの取り扱いを容易にするためのホールまたはく
ぼみを有する。
【図19】図19は、本発明のさらなる変更によるリン
グ形状の構造の平面図であり、これは、他の末端部分に
同様の半径幅の壁部が設けられ、且つ裂け目のあるリン
グ状の形態を有することにより円周方向に圧力をかける
ことができ、その一つの末端部分は、他の末端部分に滑
り込ませるように互いにはめ込まれており、各リング
は、壁部の一つ(好ましくは下方または後部壁)から内
側に向かって突出するタブまたはプラットホームの異な
る数が設けられていることにより互いに区別され、さら
にリングの取り扱いを容易にするためのホールまたはく
ぼみを有する。
【図20】図20は、本発明のさらなる変更によるリン
グ形状の構造の平面図であり、これは、他の末端部分に
同様の半径幅の壁部が設けられ、且つ裂け目のあるリン
グ状の形態を有することにより円周方向に圧力をかける
ことができ、その一つの末端部分は、他の末端部分に滑
り込ませるように互いにはめ込まれており、各リング
は、壁部の一つ(好ましくは下方または後部壁)から内
側に向かって突出するタブまたはプラットホームの異な
る数が設けられていることにより互いに区別され、さら
にリングの取り扱いを容易にするためのホールまたはく
ぼみを有する。
【図21】図21は、図18、19および20と同様の
平面図であり、プラットホームまたはタブを含まず、む
しろ図11のようにリングの下方の壁部に直接形成され
たホールまたはくぼみの所望の数を有する、同じ幅の壁
部を含む円周方向に圧力適用可能な裂け目のあるリング
形状の構造の平面図である。
【図22】図22は、図21の22−22の線により得
られる断面図である。
【図23】図23は、図21と同様の平面図であり、同
じでない半径幅の壁部を有する円周方向に圧力適用可能
な裂け目のあるリング形状の構造の平面図であり、この
ホールまたはくぼみは、リングの半径方向に大きい後部
壁に設けられている。
【図24】図24は、図23の24−24の線により得
られる断面図である。
【図25】図25は、内部に溝が形成された裂け目のあ
るリング形状の構造の斜視図であり、そのドーナツ形状
において、基本的には図4と同じであるが、移植のため
のリング調製の円周方向への圧力を容易にするための周
囲にそった溝が設けられている点が異なっている。
【図26】図26は、固体の棒状またはロッド状の形態
の溝のない円周方向に圧力適用可能な裂け目のあるリン
グ状構造の平面図であり、そこには任意のホールまたは
くぼみが設けられていることが示されている。
【図27】図27および27Aは、共に図26の27−
27の線により得られた断面図であり、必要に応じて平
らまたは丸みのある断面を有するものとして、溝のない
裂け目のあるリング構造の本体を示している。
【図28】図28は、図1と同様の眼の断面図であり、
嚢内の白内障摘出に続き、眼の毛様体溝領域に移植され
た本発明の人工ドーナツ状リング形状構造を示すもので
あり、リングは、図9および10に示されるように、選
択された外部の突起部により正確な場所に設置され、そ
の実線により示される突起部は、テノン嚢および強膜間
の制限されたフック状の末端部を有し、一点鎖線により
示される突起部は、強膜内部の組織間に埋め込まれたフ
ック状の末端部を有し、且つ途切れた一点鎖線により示
される突起部は、単に直線状であり、フック状の領域は
存在せず、また眼内レンズはリング中に挿入されてい
る。
【図29】図29は、図28と同様の図であり、眼の毛
様体溝の内部に移植された人工のリング形状の構造を示
しているが、この場合において、リングは、前面におか
れ、且つ嚢外の白内障摘出に続いて正確な場所に残る内
因性カプセルバッグの残りの部分により、正確な場所に
後面に支持されており、リングの固定は、毛様体溝を囲
む強膜の領域に貫通する外部にフックのない放射状の複
数の突起部により補助されている。
【図30】図30は、図1と同様の眼の断面図であり、
嚢外の白内障摘出に続く眼の残りの内因性のカプセルバ
ッグに移植された本発明の同様の幅を有する壁部を含む
人工ドーナツ状リング形状の構造を示している。
【図31】図31は、図30と同様の図であり、残りの
内因性カプセルバッグに移植された同じでない幅の平行
の壁部を含む人工ドーナツ状リング形状の構造を示して
いる。
【図32】図32は、図31と同様の図であり、残りの
内因性カプセルバッグに移植された同じでない幅の平行
の壁部を含む人工ドーナツ状リング形状の構造を示して
いるが、ここでは、リングの赤道方向面に対して幾分後
部に角度のつけられた構造の、下方の後水晶体嚢弁状壁
部を有している。
【図33】図33は、図32と同様の図であり、残りの
内因性カプセルバッグに移植された人工の後面が閉じて
いるカプセルバッグ状構造を示しており、移植されたカ
プセルバッグ状構造は、図32と同様のリング状構造の
形態を有し、そこに眼内レンズがそこに受け入れられて
いる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (73)特許権者 596011965 99 DUTCH HILL PLAZ A, ORANGEBURG, NEW YORK 10962, U.S.A. (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61F 2/14

Claims (19)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 嚢外または嚢内の白内障摘出に続いて患
    者の眼の残りの内因性カプセルバッグまたは毛様体溝に
    外科的に移植するために外科医が使用するための“スペ
    アパーツ”であって、該“スペアパーツ”は、生体に調
    和するシート材料から製造されたカプセルバッグ状構造
    の本体を有し、該本体は、前面に開口部があり且つ後面
    にはない形状か、あるいは前面および後面ともに開口部
    のある形状を有し、前記の人工カプセルバッグ状構造
    は、周囲のほぼドーナツ状のリング状の赤道領域を有
    し、且つ半径方向の最外部の周囲で互いに結合した環状
    の前部壁および環状または円形の後部壁を有し、前記壁
    間には、光学的、機械的または組み合わされた光学的お
    よび機械的装置を受け入れるためのチャネル形状のコン
    パートメントが形成され、ここで前記前部および後部壁
    の少なくとも1つには、一連の度の印がそのそれぞれの
    前部表面に設けられ、該印は互いに等角の間隔で、前記
    の人工のカプセルバッグ状構造の周囲の少なくとも1/
    2に分散しており、該印は、前記の人工のカプセルバッ
    グ状構造が患者の眼に挿入された後、乱視矯正のための
    眼内レンズが前記人工のカプセルバッグ状構造のコンパ
    ートメントに受け入れられるとき、該眼内レンズの円柱
    レンズの軸を所望の方向に配置するのを容易にするため
    に、患者の眼の内部で外科医が視認可能であることを特
    徴とする“スペアパーツ”。
  2. 【請求項2】 人工のカプセルバッグ状構造には、コン
    パートメントの中に内部リブが設けられ、該リブは前記
    カプセルバッグ状構造のほぼドーナツ状のリングの赤道
    方向領域の周囲に沿って内側方向に放射状に伸びてお
    り、前記リブは光学的または機械的装置のための個別の
    容器を構成する2つのコンパートメントのための仕切り
    を形成している請求項1に記載の“スペアパーツ”。
  3. 【請求項3】 人工のカプセルバッグ状構造には、コン
    パートメントの外側に、間隔のある剛性且つ柔軟性を有
    する複数の突起部が設けられ、前記突起部は、前記カプ
    セルバッグ状構造のほぼドーナツ状のリング状赤道領域
    の外側表面からほぼ放射状に外側に突出し、その剛性に
    より前記突起部は、毛様体溝および毛様体の領域におい
    て患者の眼の強膜を貫通し、強膜に前記のカプセルバッ
    グ状構造を固定するのに適切である請求項1に記載の
    “スペアパーツ”。
  4. 【請求項4】 ほぼドーナツ状の人工のカプセルバッグ
    状構造の赤道領域付近の後部壁の周囲外側領域が、前記
    カプセルバッグ状構造の赤道方向面に対して後方に傾斜
    しており、この後部壁の後方への傾斜は、前記カプセル
    バッグ状構造を患者の残りの内因性カプセルバッグに移
    植するとき、内因性後水晶体嚢への上皮細胞の移行に対
    する高められた耐性と、このような上皮細胞の移行によ
    る後水晶体嚢の不透明化に対する高められた耐性とを提
    供するのに役立つものである請求項1に記載の“スペア
    パーツ”。
  5. 【請求項5】 人工のカプセルバッグ状構造の前部およ
    び後部壁の少なくとも1つには、その周囲において間隔
    のあけられた複数の孔部または凹部が設けられ、この孔
    部または凹部は、前記カプセルバッグ状構造を患者の眼
    に挿入した後であっても外科医により視認可能なもので
    あり、且つ前記カプセルバッグ状構造の設置を容易にす
    るための道具とかみ合うのに適切なものである請求項1
    に記載の“スペアパーツ”。
  6. 【請求項6】 嚢外または嚢内の白内障摘出に続いて患
    者の眼の残りの内因性カプセルバッグまたは毛様体溝に
    外科的に移植するために外科医が使用するための“スペ
    アパーツ”であって、該“スペアパーツ”は、ほぼリン
    グ状の形状に予備成形された生体に調和するシート材料
    から作製された本体を有し;ここで前記のリング状構造
    は、その周囲方向に互いに相対的に動作するのに適当で
    ある第1および第2の分離末端領域を有する、周囲が弾
    性である圧力のかけられるスプリットワッシャー状の形
    態を有し、前記のリング状構造は、患者の眼の残りの内
    因性カプセルバッグに移植される場合、残りの内因性カ
    プセルバッグの内側直径よりも多少大きい外側直径を有
    し、また患者の眼の毛様体溝に移植される場合、毛様体
    溝の直径よりも多少大きい外側直径を有し、これにより
    外科医により前記のリング状構造の周囲に圧力がかけら
    れるとき、残りのカプセルバッグまたは毛様体溝へのそ
    の挿入が容易となり、またその挿入後前記のリング状構
    造の周囲の圧力が解放されたとき、前記のリング状構造
    は、残りの内因性カプセルバッグの赤道領域または毛様
    体溝に対して外側への力を与えるものであり、前記のリ
    ング状構造の第1および第2の分離末端領域は、その間
    の周囲間隙により互いに分離しており、この分離末端部
    により、前記のリング状構造の周囲方向の圧力が適用
    能となり、前記のリング状構造は、ほぼドーナツ状の形
    態を有しかつその最外部の周囲で放射状に互いに連結し
    ている環状の前部壁および後部壁を有し、前記前部壁お
    よび後部壁は、リング状構造の赤道方向に放射状に内部
    に向かって開口する内部溝からなるコンパートメントを
    形成し、前記コンパートメントにおいて光学的、機械的
    または組み合わされた光学的および機械的装置が受け入
    れ可能となっている“スペアパーツ”。
  7. 【請求項7】 前記のリング状構造には、前記コンパー
    トメントの中に内部リブが設けられ、該リブは前記リン
    グ状構造の赤道方向領域の周囲に沿って内側方向に放射
    状に伸びており、前記リブは光学的または機械的装置の
    ための個別の容器を構成する2つのコンパートメントの
    ための仕切りを形成している請求項6に記載の“スペア
    パーツ”。
  8. 【請求項8】 前記のリング状構造には、コンパートメ
    ントの外側に、間隔のある剛性且つ柔軟性を有する複数
    の突起部が設けられ、前記突起部は、前記のリング状構
    造の外側表面からほぼ放射状に外側に突出し、その剛性
    により前記突起部は、毛様体溝および毛様体の領域にお
    いて患者の眼の強膜を貫通し、強膜に前記のカプセルバ
    ッグ状構造を固定するのに適切である請求項6に記載の
    “スペアパーツ”。
  9. 【請求項9】 前記のリング状構造には、前記コンパー
    トメントの中に内部リブが設けられ、該リブは前記のリ
    ング状構造の赤道方向領域の周囲に沿って内側方向に放
    射状に伸びており、前記リブは光学的または機械的装置
    のための個別の容器を構成する2つのコンパートメント
    のための仕切りを形成している請求項8に記載の“スペ
    アパーツ”。
  10. 【請求項10】 前記各突起部が強膜の全体厚を貫通
    し、且つ強膜の外側表面を超えて突出するように設けら
    れ、これにより各突起部は、強膜の外側表面とテノン嚢
    の上部の切開部との間で固定されるフック状部を形成す
    るのに適当な末端領域を有する請求項8または9に記載
    の“スペアパーツ”。
  11. 【請求項11】 前記各突起部は、強膜内部の複数の外
    科的切開開口部内に突出するように配置され、且つ強膜
    の全体厚を貫通しない程度に穿刺され、そして各突起部
    は、各切開部が閉じられるときに強膜の組織間で固定さ
    れるフック状 部を形成するのに適当な末端領域を有する
    請求項8または9に記載の“スペアパーツ”。
  12. 【請求項12】 前記のリング状構造の前部および後部
    壁の少なくとも1つには、その周囲において間隔のあけ
    られた複数の孔部または凹部が設けられ、この孔部また
    は凹部は、前記のリング状構造の設置を容易にするため
    の道具とかみ合うのに適切なものである請求項6ないし
    8のいずれか1項に記載の“スペアパーツ”。
  13. 【請求項13】 リング状構造には、弧状のロッドまた
    は棒状物の外部周囲表面からほぼ外側に放射状に突出す
    る、間隔のある剛性且つ柔軟性を有する複数の突起部が
    設けられ、その剛性により前記突起部は、毛様体溝およ
    び毛様体の領域において患者の眼の強膜を貫通し、強膜
    に前記のカプセルバッグ状構造を固定するのに適切であ
    る請求項に記載の“スペアパーツ”。
  14. 【請求項14】 嚢外または嚢内の白内障摘出に続いて
    患者の眼の残りの内因性カプセルバッグまたは毛様体溝
    に外科的に移植するために外科医が使用するための“ス
    ペアパーツ”であって、該“スペアパーツ”は、生体に
    調和するシート材料から製造されたカプセルバッグ状構
    造の本体を有し、該本体は、前面に開口部があり且つ後
    面にはない形状か、あるいは前面および後面ともに開口
    部のある形状を有し、前記の人工カプセルバッグ状構造
    は、周囲のほぼドーナツ状のリング状の赤道領域を有
    し、且つ半径方向の最外部の周囲で互いに結合した環状
    の前部壁および環状または円形の後部壁を有し、前記壁
    間には、光学的、機械的または組み合わされた光学的お
    よび機械的装置を受け入れるためのチャネル形状のコン
    パートメントが形成され、ここで前記前部および後部壁
    が互いに結合した場所の赤道領域において、前記の人工
    カプセルバッグ状構造の壁部の構成は、周囲の内側に向
    けられた折り畳み部分(fold-like portion)のないも
    のであり、且つ前記の人工カプセルバッグ状構造には、
    前記のコンパートメントの内側に内部リブが設けられ、
    前記リブは、前記の壁部部分に固定され、前記壁構造か
    ら前記の人工カプセルバッグ状構造のドーナツ状のリン
    グ状赤道領域の内側に放射状に突出し、且つ光学または
    機械的装置のための個別の容器として役立つ2つのコン
    パートメントとなるように、前記のコンパートメントの
    仕切りを構成することを特徴とする“スペアパーツ”。
  15. 【請求項15】 人工のカプセルバッグ状構造の前部お
    よび後部壁の少なくとも1つには、その周囲において間
    隔のあけられた複数の孔部または凹部が設けられ、この
    孔部または凹部は、前記カプセルバッグ状構造を患者の
    眼に挿入した後であっても外科医により視認可能なもの
    であり、且つ前記カプセルバッグ状構造の設置を容易に
    するための道具とかみ合うのに適切なものである請求項
    14に記載の“スペアパーツ”。
  16. 【請求項16】 人工のカプセルバッグ状構造には、そ
    のほぼドーナツ状のリング状の赤道領域の外部表面から
    ほぼ放射状に外側に突出する、間隔のある剛性且つ柔軟
    性を有する複数の突起部が設けられ、その剛性により前
    記突起部は、毛様体溝および毛様体の領域において患者
    の眼の強膜を貫通し、強膜に前記のカプセルバッグ状構
    造を固定するのに適切である請求項14に記載の“スペ
    アパーツ”。
  17. 【請求項17】 ほぼドーナツ状の人工のカプセルバッ
    グ状構造の赤道領域付近の後部壁の周囲外側領域が、前
    記カプセルバッグ状構造の赤道方向面に対して後方に傾
    斜しており、この後部壁の後方への傾斜は、前記カプセ
    ルバッグ状構造を患者の残りの内因性カプセルバッグに
    移植するとき、内因性後水晶体嚢への上皮細胞の移行に
    対する高められた耐性と、このような上皮細胞の移行に
    よる後水晶体嚢の不透明化に対する高められた耐性とを
    提供するのに役立つものである請求項14に記載の“ス
    ペアパーツ”。
  18. 【請求項18】 嚢外または嚢内の白内障摘出に続いて
    患者の眼の残りの内因性カプセルバッグまたは毛様体溝
    に外科的に移植するために外科医が使用するための“ス
    ペアパーツ”であって、該“スペアパーツ”は、生体に
    調和するシート材料から製造されたカプセルバッグ状構
    造の本体を有し、該本体は、前面に開口部があり且つ後
    面にはない形状か、あるいは前面および後面ともに開口
    部のある形状を有し、前記の人工カプセルバッグ状構造
    は、周囲のほぼドーナツ状のリング状の赤道領域を有
    し、且つ半径方向の最外部の周囲で互いに結合した環状
    の前部壁および環状または円形の後部壁を有し、前記壁
    間には、光学的、機械的または組み合わされた光学的お
    よび機械的装置を受け入れるためのチャネル形状のコン
    パートメントが形成され、ここで、前記コンパートメン
    トの外側の周囲には、間隔のある剛性且つ柔軟性を有す
    る複数の突起部が設けられ、前記突起部は、前記人工の
    カプセルバッグ状構造のほぼドーナツ状のリング状赤道
    領域の外側表面からほぼ放射状に外側に突出し、その剛
    性により前記突起部は、毛様体溝および毛様体の領域に
    おいて患者の眼の強膜を貫通し、強膜に前記の人工カプ
    セルバッグ状構造を固定するのに適切であることを特徴
    とする“スペアパーツ”。
  19. 【請求項19】 各突起部が強膜の全体厚を貫通し、且
    つ強膜の外側表面を超えて突出するように設けられ、こ
    れにより各突起部は、強膜の外側表面とテノン嚢の上部
    の切開部との間で固定されるフック状部を形成するのに
    適当な末端領域を有する請求項18に記載の“スペアパ
    ーツ”。
JP8059118A 1995-03-15 1996-03-15 眼外科処置に使用するための“スペアパーツ” Expired - Fee Related JP2987322B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/405,255 US5628795A (en) 1995-03-15 1995-03-15 Spare parts for use in ophthalmic surgical procedures
US08/405255 1995-03-15

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08317943A JPH08317943A (ja) 1996-12-03
JP2987322B2 true JP2987322B2 (ja) 1999-12-06

Family

ID=23602926

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8059118A Expired - Fee Related JP2987322B2 (ja) 1995-03-15 1996-03-15 眼外科処置に使用するための“スペアパーツ”

Country Status (5)

Country Link
US (1) US5628795A (ja)
EP (4) EP1151731A1 (ja)
JP (1) JP2987322B2 (ja)
DE (1) DE69621676T2 (ja)
ES (1) ES2177725T3 (ja)

Families Citing this family (186)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20040015236A1 (en) * 1991-11-18 2004-01-22 Sarfarazi Faezeh M. Sarfarazi elliptical accommodative intraocular lens for small incision surgery
FR2735680B1 (fr) * 1995-06-22 1998-01-02 W K Et Associes Dispositif d'implant intraoculaire pour la correction de l'anisotropie oculaire
FR2754173B1 (fr) * 1996-10-07 1998-12-24 Corneal Ind Dispositif de mise en tension de la capsule cristallinienne, susceptible d'etre charge en au moins un principe actif et de liberer ledit principe actif, et sa preparation
US6074419A (en) * 1996-12-31 2000-06-13 St. Jude Medical, Inc. Indicia for prosthetic device
DE19724108C1 (de) 1997-06-09 1998-11-19 Morcher Gmbh Kapseläquatorring
IL121417A0 (en) * 1997-07-28 1998-01-04 Israel Henry M Intraocular ring
US5843184A (en) * 1998-01-26 1998-12-01 Cionni; Robert J. Endocapsular tension ring and method of implanting same
FR2778093B1 (fr) * 1998-05-04 2000-06-16 Khalil Hanna Implant intraoculaire
FR2784287B1 (fr) * 1998-10-13 2000-12-08 Georges Baikoff Segment d'expansion sclerale
FR2784575B1 (fr) * 1998-10-15 2000-12-22 Megaoptic Gmbh Implant intraoculaire accommodatif
US6231603B1 (en) 1998-11-10 2001-05-15 Allergan Sales, Inc. Accommodating multifocal intraocular lens
FR2787991B1 (fr) * 1998-12-31 2001-05-25 Medicale De Prec S M P Sa Soc Dispositif pour traiter la presbytie ou autre affection oculaire
WO2000052516A2 (en) * 1999-03-01 2000-09-08 Boston Innovative Optics, Inc. System and method for increasing the depth of focus of the human eye
US7662179B2 (en) 1999-04-09 2010-02-16 Sarfarazi Faezeh M Haptics for accommodative intraocular lens system
US8556967B2 (en) 1999-04-09 2013-10-15 Faezeh Mona Sarfarazi Interior bag for a capsular bag and injector
US6488708B2 (en) 1999-04-09 2002-12-03 Faezeh Sarfarazi Open chamber, elliptical, accommodative intraocular lens system
US20030060881A1 (en) * 1999-04-30 2003-03-27 Advanced Medical Optics, Inc. Intraocular lens combinations
US6406494B1 (en) 1999-04-30 2002-06-18 Allergan Sales, Inc. Moveable intraocular lens
US6790232B1 (en) 1999-04-30 2004-09-14 Advanced Medical Optics, Inc. Multifocal phakic intraocular lens
US20060238702A1 (en) 1999-04-30 2006-10-26 Advanced Medical Optics, Inc. Ophthalmic lens combinations
US6616692B1 (en) 1999-04-30 2003-09-09 Advanced Medical Optics, Inc. Intraocular lens combinations
FR2794965B1 (fr) * 1999-06-21 2001-07-20 Ioltechnologie Production Anneau de tension intraoculaire pour la correction de la presbytie
US6645246B1 (en) 1999-09-17 2003-11-11 Advanced Medical Optics, Inc. Intraocular lens with surrounded lens zone
US6599317B1 (en) 1999-09-17 2003-07-29 Advanced Medical Optics, Inc. Intraocular lens with a translational zone
DE19951148A1 (de) * 1999-10-12 2001-04-19 Technomed Ges Fuer Med Und Med Kapselspannring mit einem bogenförmigen elastischen Element
US6797004B1 (en) 2000-03-02 2004-09-28 Advanced Medical Optics, Inc. Holders for intraocular lenses
US6551354B1 (en) 2000-03-09 2003-04-22 Advanced Medical Optics, Inc. Accommodating intraocular lens
US6554859B1 (en) 2000-05-03 2003-04-29 Advanced Medical Optics, Inc. Accommodating, reduced ADD power multifocal intraocular lenses
US20030078657A1 (en) * 2001-01-25 2003-04-24 Gholam-Reza Zadno-Azizi Materials for use in accommodating intraocular lens system
US6858040B2 (en) * 2001-01-25 2005-02-22 Visiogen, Inc. Hydraulic configuration for intraocular lens system
US20030078658A1 (en) 2001-01-25 2003-04-24 Gholam-Reza Zadno-Azizi Single-piece accomodating intraocular lens system
US7780729B2 (en) 2004-04-16 2010-08-24 Visiogen, Inc. Intraocular lens
US8062361B2 (en) 2001-01-25 2011-11-22 Visiogen, Inc. Accommodating intraocular lens system with aberration-enhanced performance
US20120016349A1 (en) 2001-01-29 2012-01-19 Amo Development, Llc. Hybrid ophthalmic interface apparatus and method of interfacing a surgical laser with an eye
US6576012B2 (en) 2001-03-28 2003-06-10 Advanced Medical Optics, Inc. Binocular lens systems
US6638305B2 (en) 2001-05-15 2003-10-28 Advanced Medical Optics, Inc. Monofocal intraocular lens convertible to multifocal intraocular lens
IL145015A0 (en) * 2001-08-21 2002-06-30 Nun Yehoshua Ben Accommodating lens
US20030060878A1 (en) 2001-08-31 2003-03-27 Shadduck John H. Intraocular lens system and method for power adjustment
US6786926B2 (en) * 2001-11-09 2004-09-07 Minu, L.L.C. Method and apparatus for alignment of intracorneal inlay
US7763069B2 (en) 2002-01-14 2010-07-27 Abbott Medical Optics Inc. Accommodating intraocular lens with outer support structure
US7326246B2 (en) * 2002-01-14 2008-02-05 Advanced Medical Optics, Inc. Accommodating intraocular lens with elongated suspension structure
US7025783B2 (en) * 2002-01-14 2006-04-11 Advanced Medical Optics, Inc. Accommodating intraocular lens with integral capsular bag ring
US10045844B2 (en) 2002-02-02 2018-08-14 Powervision, Inc. Post-implant accommodating lens modification
US7261737B2 (en) * 2002-12-12 2007-08-28 Powervision, Inc. Accommodating intraocular lens system and method
US8048155B2 (en) * 2002-02-02 2011-11-01 Powervision, Inc. Intraocular implant devices
US6935743B2 (en) 2002-02-06 2005-08-30 John H. Shadduck Adaptive optic lens and method of making
US20040002756A1 (en) * 2002-05-09 2004-01-01 Georges Baikoff Corrective element for presbyopia
US7160324B2 (en) * 2002-05-17 2007-01-09 Amo Groningen, B.V. Method in eye surgery
US6966913B2 (en) * 2002-05-22 2005-11-22 Israel Henry M Intraocular ring
US6972033B2 (en) * 2002-08-26 2005-12-06 Advanced Medical Optics, Inc. Accommodating intraocular lens assembly with multi-functional capsular bag ring
US20040082993A1 (en) 2002-10-25 2004-04-29 Randall Woods Capsular intraocular lens implant having a refractive liquid therein
US7662180B2 (en) * 2002-12-05 2010-02-16 Abbott Medical Optics Inc. Accommodating intraocular lens and method of manufacture thereof
EP1569581A4 (en) * 2002-12-12 2006-09-20 Powervision LENS SYSTEM FOR ENERGY ADJUSTMENT WITH MICROPUMP
US10835373B2 (en) 2002-12-12 2020-11-17 Alcon Inc. Accommodating intraocular lenses and methods of use
US8361145B2 (en) * 2002-12-12 2013-01-29 Powervision, Inc. Accommodating intraocular lens system having circumferential haptic support and method
JP4480585B2 (ja) * 2002-12-12 2010-06-16 パワービジョン, インコーポレイテッド 眼内レンズの調節および方法
US7637947B2 (en) * 2002-12-12 2009-12-29 Powervision, Inc. Accommodating intraocular lens system having spherical aberration compensation and method
US8328869B2 (en) 2002-12-12 2012-12-11 Powervision, Inc. Accommodating intraocular lenses and methods of use
US7247168B2 (en) * 2002-12-12 2007-07-24 Powervision, Inc. Accommodating intraocular lens system and method
US7217288B2 (en) * 2002-12-12 2007-05-15 Powervision, Inc. Accommodating intraocular lens having peripherally actuated deflectable surface and method
US20050197697A1 (en) * 2003-01-13 2005-09-08 Georges Baikoff Corrective element for presbyopia
US7628810B2 (en) 2003-05-28 2009-12-08 Acufocus, Inc. Mask configured to maintain nutrient transport without producing visible diffraction patterns
US20050046794A1 (en) 2003-06-17 2005-03-03 Silvestrini Thomas A. Method and apparatus for aligning a mask with the visual axis of an eye
US20040260395A1 (en) * 2003-06-19 2004-12-23 Boxer Wachler Brian S. Ophthalmological zonular stretch segment for treating presbyopia
DE10346024B4 (de) * 2003-08-26 2019-01-17 Carl Zeiss Meditec Ag Ciliarmuskel-betätigtes, akkommodationsfähiges Linsenimplantat
US20050131535A1 (en) 2003-12-15 2005-06-16 Randall Woods Intraocular lens implant having posterior bendable optic
IL161706A0 (en) * 2004-04-29 2004-09-27 Nulens Ltd Intraocular lens fixation device
US7300464B2 (en) * 2004-09-30 2007-11-27 Alcon, Inc. Intraocular lens
CN101039634B (zh) * 2004-10-13 2010-10-06 纽镜有限公司 可调节人工晶状体和包含该晶状体的可调节人工晶状体组件
US9872763B2 (en) 2004-10-22 2018-01-23 Powervision, Inc. Accommodating intraocular lenses
US20080300680A1 (en) * 2005-03-30 2008-12-04 Nulens Ltd Accommodating Intraocular Lens (Aiol) and Discrete Components Therefor
US20060271062A1 (en) * 2005-04-28 2006-11-30 Kaufman Paul L Method for reducing the risk of posterior capsular opacification
US7591849B2 (en) 2005-07-01 2009-09-22 Bausch & Lomb Incorpoted Multi-component accommodative intraocular lens with compressible haptic
US20070010881A1 (en) * 2005-07-11 2007-01-11 Alcon, Inc. Intraocular lens system
WO2007019389A1 (en) * 2005-08-05 2007-02-15 Visiogen, Inc. Accommodating diffractive intraocular lens
US9636213B2 (en) 2005-09-30 2017-05-02 Abbott Medical Optics Inc. Deformable intraocular lenses and lens systems
US20070083261A1 (en) * 2005-10-07 2007-04-12 Colvard David M Method of maintaining the preoperative dimensions of the eye in an intraocular lens placement procedure
US20070083260A1 (en) * 2005-10-07 2007-04-12 Michael Colvard Intraocular lens spacer for cataract surgery
US20070088433A1 (en) * 2005-10-17 2007-04-19 Powervision Accommodating intraocular lens system utilizing direct force transfer from zonules and method of use
US20070093892A1 (en) * 2005-10-20 2007-04-26 Alcon Manufacturing, Ltd. Maintaining preoperative position of the posterior lens capsule after cataract surgery
US8241355B2 (en) 2005-10-28 2012-08-14 Abbott Medical Optics Inc. Haptic for accommodating intraocular lens
US20070168027A1 (en) * 2006-01-13 2007-07-19 Brady Daniel G Accommodating diffractive intraocular lens
US20090222087A1 (en) 2006-01-17 2009-09-03 Minas Theodore Coroneo Capsular Implant For Maintaining The shape and/or Position of an Opening Formed by Capsulorhexis
US20070260309A1 (en) * 2006-05-08 2007-11-08 Richardson Gary A Accommodating intraocular lens having a recessed anterior optic
US20070260310A1 (en) * 2006-05-08 2007-11-08 Richardson Gary A Accommodative Intraocular Lens Having Defined Axial Compression Characteristics
US20090198247A1 (en) * 2006-08-25 2009-08-06 Nulens Ltd. Intraocular lens implantation kit
EP2124822B1 (en) 2006-12-22 2019-02-20 AMO Groningen B.V. Accommodating intraocular lens, lens system and frame therefor
WO2008079671A1 (en) * 2006-12-22 2008-07-03 Bausch & Lomb Incorporated Multi-element accommodative intraocular lens
EP2097045B1 (en) 2006-12-29 2013-11-20 Abbott Medical Optics Inc. Multifocal accommodating intraocular lens
US20080161914A1 (en) 2006-12-29 2008-07-03 Advanced Medical Optics, Inc. Pre-stressed haptic for accommodating intraocular lens
US7713299B2 (en) * 2006-12-29 2010-05-11 Abbott Medical Optics Inc. Haptic for accommodating intraocular lens
US8158712B2 (en) 2007-02-21 2012-04-17 Powervision, Inc. Polymeric materials suitable for ophthalmic devices and methods of manufacture
US8273123B2 (en) * 2007-03-05 2012-09-25 Nulens Ltd. Unitary accommodating intraocular lenses (AIOLs) and discrete base members for use therewith
USD702346S1 (en) 2007-03-05 2014-04-08 Nulens Ltd. Haptic end plate for use in an intraocular assembly
KR100807939B1 (ko) * 2007-03-08 2008-02-28 박경진 안구내렌즈 조립체
KR100843454B1 (ko) * 2007-03-08 2008-07-03 박경진 안구내렌즈 지지체
WO2008112292A1 (en) * 2007-03-13 2008-09-18 Optimedica Corporation Apparatus for creating ocular surgical and relaxing incisions
US20090228101A1 (en) * 2007-07-05 2009-09-10 Visiogen, Inc. Intraocular lens with post-implantation adjustment capabilities
JP5346022B2 (ja) 2007-07-23 2013-11-20 パワーヴィジョン・インコーポレーテッド 調節眼内レンズおよび使用方法
US8968396B2 (en) 2007-07-23 2015-03-03 Powervision, Inc. Intraocular lens delivery systems and methods of use
US8314927B2 (en) 2007-07-23 2012-11-20 Powervision, Inc. Systems and methods for testing intraocular lenses
CN103505305B (zh) 2007-07-23 2016-06-22 力景公司 晶状体递送系统
US8668734B2 (en) 2010-07-09 2014-03-11 Powervision, Inc. Intraocular lens delivery devices and methods of use
US20090182423A1 (en) * 2008-01-16 2009-07-16 Lei Zheng Crystalline lens capsular support device for use in a surgical procedure on a human eye
US8034108B2 (en) 2008-03-28 2011-10-11 Abbott Medical Optics Inc. Intraocular lens having a haptic that includes a cap
US9095404B2 (en) * 2008-05-12 2015-08-04 University Of Utah Research Foundation Intraocular drug delivery device and associated methods
WO2010010565A2 (en) * 2008-07-24 2010-01-28 Nulens Ltd Accommodating intraocular lens (aiol) capsules
US8043372B2 (en) * 2008-10-14 2011-10-25 Abbott Medical Optics Inc. Intraocular lens and capsular ring
US20110125090A1 (en) * 2008-11-13 2011-05-26 Peyman Gholam A Ophthalmic drug delivery system and method
US20100119519A1 (en) * 2008-11-13 2010-05-13 Peyman Gholam A Ophthalmic drug delivery system and method
US10272035B2 (en) 2008-11-13 2019-04-30 Gholam A. Peyman Ophthalmic drug delivery method
US10842669B2 (en) 2008-11-13 2020-11-24 Gholam A. Peyman Ophthalmic drug delivery method
US8551167B2 (en) 2008-11-20 2013-10-08 Insight Innovations, Llc Intraocular implant cell migration inhibition system
HUE031062T2 (en) * 2008-11-20 2017-06-28 Insight Innovations Llc Biocompatible biodegradable intraocular implant system
US9943402B2 (en) 2008-11-20 2018-04-17 Insight Innovations, Llc Micropatterned intraocular implant
US20120232649A1 (en) 2008-11-20 2012-09-13 Insight Innovations, Llc Intraocular Lens Cell Migration Inhibition System
AU2010203427B2 (en) * 2009-01-09 2017-05-18 Alcon Inc. Intraocular lenses and methods of accounting for capsule size variability and post-implant changes in the eye
US10299913B2 (en) 2009-01-09 2019-05-28 Powervision, Inc. Accommodating intraocular lenses and methods of use
EP2445447A2 (en) * 2009-06-26 2012-05-02 Abbott Medical Optics Inc. Accommodating intraocular lenses
WO2011017322A1 (en) 2009-08-03 2011-02-10 Abbott Medical Optics Inc. Intraocular lens for providing accomodative vision
BR112012008083A2 (pt) 2009-08-13 2016-04-19 Acufocus Inc lentes e implantes intraoculares ocultos
US9427311B2 (en) 2009-08-13 2016-08-30 Acufocus, Inc. Corneal inlay with nutrient transport structures
US10004593B2 (en) 2009-08-13 2018-06-26 Acufocus, Inc. Intraocular lens with elastic mask
US9072599B2 (en) * 2009-08-27 2015-07-07 Abbott Medical Optics Inc. Fixation of ophthalmic implants
EP2473138A4 (en) 2009-08-31 2017-08-16 PowerVision, Inc. Lens capsule size estimation
WO2011062826A2 (en) * 2009-11-17 2011-05-26 Lu Kenneth L Accommodating intraocular lens
EP2539351B1 (en) 2010-02-23 2017-07-12 PowerVision, Inc. Fluid for accommodating intraocular lenses
US9078995B2 (en) 2010-05-13 2015-07-14 Xygent Vision Care Insight Iris retraction balloon for phacoemulsification
CN103068340A (zh) * 2010-05-31 2013-04-24 拉姆·斯里坎茨·米拉伊 用于人工晶状体的以瞳孔定心的中央凹聚焦的光学组件
US20120116506A1 (en) * 2010-11-09 2012-05-10 Compertore David C Accommodating intraocular lens system including a bag
JP6071995B2 (ja) 2011-03-24 2017-02-01 パワーヴィジョン・インコーポレーテッド 眼内レンズ装填システムおよび使用方法
US10433949B2 (en) 2011-11-08 2019-10-08 Powervision, Inc. Accommodating intraocular lenses
EP2785296B1 (en) 2011-12-02 2018-06-20 AcuFocus, Inc. Ocular mask having selective spectral transmission
US10080648B2 (en) 2012-01-24 2018-09-25 Clarvista Medical, Inc. Modular intraocular lens designs, tools and methods
US9364316B1 (en) 2012-01-24 2016-06-14 Clarvista Medical, Inc. Modular intraocular lens designs, tools and methods
US10028824B2 (en) * 2012-01-24 2018-07-24 Clarvista Medical, Inc. Modular intraocular lens designs, tools and methods
AU2013212271B2 (en) * 2012-01-24 2018-01-04 Clarvista Medical, Inc. Modular intraocular lens designs and methods
US8900300B1 (en) 2012-02-22 2014-12-02 Omega Ophthalmics Llc Prosthetic capsular bag and method of inserting the same
US9084674B2 (en) 2012-05-02 2015-07-21 Abbott Medical Optics Inc. Intraocular lens with shape changing capability to provide enhanced accomodation and visual acuity
US8945215B2 (en) 2012-05-10 2015-02-03 Abbott Medical Optics Inc. Accommodating intraocular lens with a compressible inner structure
EP2945571B1 (en) * 2013-02-28 2018-04-25 HONIGSBAUM, Richard F. Tensioning rings for anterior capsules and accommodative intraocular lenses for use therewith
US9204962B2 (en) 2013-03-13 2015-12-08 Acufocus, Inc. In situ adjustable optical mask
US9427922B2 (en) 2013-03-14 2016-08-30 Acufocus, Inc. Process for manufacturing an intraocular lens with an embedded mask
ES2834479T3 (es) 2013-03-15 2021-06-17 Alcon Inc Método para reconfigurar una lente intraocular para su entrega a un dispositivo de entrega
US20140371852A1 (en) * 2013-06-16 2014-12-18 Eli Aharoni Scleral fixation bag
AU2015219461B2 (en) * 2014-02-18 2019-10-31 Alcon Inc. Modular intraocular lens designs, tools and methods
US10004594B2 (en) 2014-06-19 2018-06-26 Omega Ophthalmics Llc Prosthetic capsular devices, systems, and methods
US10004596B2 (en) * 2014-07-31 2018-06-26 Lensgen, Inc. Accommodating intraocular lens device
KR102072177B1 (ko) 2014-08-07 2020-01-31 샤크렛 테크놀러지스, 아이엔씨. 흐름 제어 및 생물흡착 제어를 위한 패턴
US9943403B2 (en) 2014-11-19 2018-04-17 Acufocus, Inc. Fracturable mask for treating presbyopia
WO2016122805A1 (en) 2015-01-30 2016-08-04 Clarvista Medical, Inc. Modular intraocular lens designs
EP3217922A4 (en) * 2015-02-04 2018-07-11 Novartis AG Asymmetric capsular ring for inhibiting capsular opacification
US9358103B1 (en) 2015-02-10 2016-06-07 Omega Ophthalmics Llc Prosthetic capsular devices, systems, and methods
FR3033694A1 (fr) * 2015-03-17 2016-09-23 Pierre Coulon Implant de sulcus oculaire
WO2016160456A1 (en) * 2015-04-03 2016-10-06 The Regents Of The University Of Colorado, A Body Corporate Devices and methods for stabilization of an ocular lens capsule and preventing artificial intraocular lens implant rotation post cataract surgery
US10561493B2 (en) * 2015-04-03 2020-02-18 The Regents Of The University Of Colorado, A Body Corporate Lens capsule tension devices
US10799340B2 (en) * 2015-08-10 2020-10-13 Alcon Inc. Intraocular lens having a capsular ring for inhibiting capsular opacification
US10687935B2 (en) 2015-10-05 2020-06-23 Acufocus, Inc. Methods of molding intraocular lenses
EP3370645A1 (en) 2015-11-04 2018-09-12 Clarvista Medical, Inc. Modular intraocular lens designs, tools and methods
WO2017079733A1 (en) 2015-11-06 2017-05-11 Powervision, Inc. Accommodating intraocular lenses and methods of manufacturing
JP7055747B2 (ja) 2015-11-24 2022-04-18 アキュフォーカス・インコーポレーテッド 焦点深度の拡張を伴うトーリック小開口眼内レンズ
US11045309B2 (en) 2016-05-05 2021-06-29 The Regents Of The University Of Colorado Intraocular lens designs for improved stability
GR1009102B (el) * 2016-05-09 2017-09-08 Αναστασιος Κωνσταντινου Χαρωνης Ενδοβολβικο ενθεμα για στηριξη ενδοφακων
IL245775A0 (en) * 2016-05-22 2016-08-31 Joshua Ben Nun Hybrid accommodative intraocular lens
CA3026494C (en) 2016-06-06 2022-06-07 Omega Ophthalmics Llc Prosthetic capsular devices, systems, and methods
JP6661836B2 (ja) 2016-10-21 2020-03-11 オメガ オフサルミックス エルエルシーOmega Ophthalmics Llc 人工水晶体デバイス、システムおよび方法
US11826244B2 (en) 2017-02-13 2023-11-28 Kyoto Prefectural Public University Corporation Artificial lens capsule
US11382736B2 (en) 2017-06-27 2022-07-12 Alcon Inc. Injector, intraocular lens system, and related methods
US11707354B2 (en) 2017-09-11 2023-07-25 Amo Groningen B.V. Methods and apparatuses to increase intraocular lenses positional stability
AU2019249216A1 (en) * 2018-04-06 2020-10-01 Omega Ophthalmics Llc Prosthetic capsular devices, systems, and methods
US11364110B2 (en) 2018-05-09 2022-06-21 Acufocus, Inc. Intraocular implant with removable optic
KR102162649B1 (ko) * 2018-05-18 2020-10-07 연세대학교 산학협력단 연성 인공수정체낭 및 그 제조방법
US11298262B2 (en) 2018-07-23 2022-04-12 The Regents Of The University Of Colorado, A Body Corporate Ophthalmic device for drug delivery
GB2578639A (en) 2018-11-02 2020-05-20 Rayner Intraocular Lenses Ltd Hybrid accommodating intraocular lens assemblages including discrete lens unit with segmented lens haptics
BR102019001953A2 (pt) * 2019-01-30 2020-08-11 Márcio Prestes Lenharo Dispositivo capsular protético e seu uso
KR102119226B1 (ko) 2019-05-13 2020-06-26 최경배 백내장 치료를 위해 안구 내 삽입되는 인공수정체를 고정하는 수정체낭 지지고리
WO2021016678A1 (pt) * 2019-07-26 2021-02-04 Canhestro Neves Rafael Saco capsular artificial
CN114760959A (zh) 2019-10-04 2022-07-15 爱尔康公司 可调节眼内晶状体和术后调节眼内晶状体的方法
US11759311B2 (en) * 2020-02-09 2023-09-19 Jeffrey Whitsett Exchangeable lens platform
CN111481322B (zh) * 2020-04-20 2022-02-15 西安眼得乐医疗科技有限公司 一种可调式囊内环
CN111467077B (zh) * 2020-04-20 2022-02-15 西安眼得乐医疗科技有限公司 一种用于先天性白内障的综合人工晶状体植入体
US11759309B2 (en) 2020-04-29 2023-09-19 Long Bridge Medical, Inc. Devices to support and position an intraocular lens within the eye and methods of use
US11399977B2 (en) 2020-06-04 2022-08-02 SpyGlass Pharma, Inc. Ophthalmic implant system for drug delivery
US11364107B2 (en) 2020-10-12 2022-06-21 Omega Ophthalmics Llc Prosthetic capsular devices, systems, and methods
US11357620B1 (en) 2021-09-10 2022-06-14 California LASIK & Eye, Inc. Exchangeable optics and therapeutics
CN114504428B (zh) * 2022-01-29 2024-05-24 中国人民解放军总医院第一医学中心 人工囊袋及其植入器械与方法

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4764169A (en) * 1986-12-04 1988-08-16 Grendahl Dennis T Intraocular lens
US4888016A (en) * 1988-02-10 1989-12-19 Langerman David W "Spare parts" for use in ophthalmic surgical procedures
CS271606B1 (en) * 1988-04-11 1990-10-12 Sulc Jiri Intraocular optical system
US5092880A (en) * 1988-10-21 1992-03-03 Genjiro Ohmi Method of determining the astigmatic power and the power for an intraocular lens, for a toric intraocular lens
US4946469A (en) * 1989-04-20 1990-08-07 Faezeh Sarfarazi Intraocular lens
US5026396A (en) * 1990-05-07 1991-06-25 Darin John J Two-piece intraocular lens
DE4030899A1 (de) * 1990-09-29 1992-04-09 Ipp Intellectual Property Prot Vorrichtung zur positionierung einer intraokularlinse
DE69220596T2 (de) * 1991-04-04 1998-02-05 Menicon Co Ltd Vorrichtung zum Verhindern von Sekundärkatarakt
FR2681524B1 (fr) * 1991-09-25 1997-04-04 Mnao Implant cristallinien.
US5275623A (en) * 1991-11-18 1994-01-04 Faezeh Sarfarazi Elliptical accommodative intraocular lens for small incision surgery
US5366501A (en) * 1993-05-12 1994-11-22 Langerman David W Intraocular lens with dual 360 degree haptics
DE4403326C1 (de) * 1994-02-03 1995-06-22 Hans Reinhard Prof Dr Koch Intraokulare Linsenanordnung zur Astigmatismuskorrektur

Also Published As

Publication number Publication date
EP1120095A3 (en) 2001-10-04
DE69621676T2 (de) 2002-12-19
ES2177725T3 (es) 2002-12-16
EP1151731A1 (en) 2001-11-07
EP1120095A2 (en) 2001-08-01
DE69621676D1 (de) 2002-07-18
US5628795A (en) 1997-05-13
EP0732090B1 (en) 2002-06-12
JPH08317943A (ja) 1996-12-03
EP0732090A1 (en) 1996-09-18
EP1138281A1 (en) 2001-10-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2987322B2 (ja) 眼外科処置に使用するための“スペアパーツ”
CN108348327B (zh) 模块化人工晶状体设计、工具和方法
CA1217001A (en) Intraocular posterior chamber lens
EP0403495B1 (en) ''spare parts'' for ophthalmic surgical procedures
US6881225B2 (en) Intraocular lenses with a groove for closing the opening of the posterior capsule
US9339375B2 (en) Capsule expander devices, systems, and methods for inhibiting capsular opacification and stabilizing the capsule
EP1827311B1 (en) Intracorneal refractive lenses
CA1261222A (en) Devices for implantation of deformable intraocular lens structures
CA1237556A (en) Fixation system for intraocularlens structures
US8728158B2 (en) Exchangeable intraocular lens device and method of use
US9220590B2 (en) Accommodative intraocular lens and method of improving accommodation
US4547914A (en) Intraocular posterior chamber lens
US20010044657A1 (en) Phakic or aphakic intraocular lens assembly
JPS5848182B2 (ja) 後部室型眼球内レンズ
EP0532508A4 (en) Epiphakic intraocular lens and process of implantation
JPH11507269A (ja) 基質内角膜半径方向挿入物および挿入方法
US4547915A (en) Intraocular posterior chamber lens
JP3747386B2 (ja) 後部被膜の混濁化抑制装置
US11026779B2 (en) Intraocular lens and methods for implanting the same
WO2022112844A1 (en) Multi-lumen glaucoma stent
CN112135582A (zh) 收缩包裹锚定的和收缩包裹致动的可调节人工晶状体及其植入方法
CN116869704A (zh) 人工晶状体囊袋及操作方法
MXPA97009852A (en) Radial intrastomal corneal insert and a deinserc method

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees