JP2986322B2 - ステアリングコラムのワイヤーハーネス案内装置 - Google Patents

ステアリングコラムのワイヤーハーネス案内装置

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JP2986322B2
JP2986322B2 JP5315423A JP31542393A JP2986322B2 JP 2986322 B2 JP2986322 B2 JP 2986322B2 JP 5315423 A JP5315423 A JP 5315423A JP 31542393 A JP31542393 A JP 31542393A JP 2986322 B2 JP2986322 B2 JP 2986322B2
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protector
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祐治 前田
聖司 伊藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特にチルト機能、テレ
スコピック機能を有するステアリングコラムのワイヤー
ハーネス案内装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のステアリングコラムに配索され
るワイヤーハーネスは、ステアリングコラムのチルト機
構、テレスコピック機構に対応するため、各機構の作動
に伴うワイヤーハーネスの伸縮を吸収し得るようにする
必要がある。
【0003】従来、ワイヤーハーネスの伸縮を吸収する
機能を備えた装置として、実開昭63−32527号公
報に記載のものが知られている。
【0004】この装置は、図11に示すように、ステア
リングコラム1の下側にワイヤーハーネスWの中間部分
をループ状に収納するハーネスプール2を付設して、ル
ープをステアリングコラム1のテレスコピック作動に伴
って縮径、拡径できるようにしたものであり、ハーネス
プール2内には、ハーネスループに内接するボス部3が
設けられ、このボス部3との摺接部を基点として、ルー
プが縮径、拡径されるようになっている。
【0005】また、同様の機能を有した別の装置とし
て、特開平3−7639号公報に記載のものが知られて
いる。
【0006】この装置では、図12に示すように、ワイ
ヤーハーネスWを収容するプロテクタ5を2つの部材5
A、5Bで構成することにより伸縮自在に形成すると共
に、各部材5A、5Bに、ワイヤーハーネスWを幅方向
に2分するハーネスガイド6A、6Bを設け、これらガ
イド6A、6Bの中に2分したワイヤーハーネスをそれ
ぞれ収容して、各分岐したハーネスが幅方向に撓むこと
により、ハーネスの伸縮を吸収するようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図11に示
す装置は、ボス部3との摺接部を基点としてハーネスル
ープが縮径、拡径されるようになっているため、特にル
ープの縮径時にボス部3との摺接部に応力が生じるとい
う問題がある。
【0008】また、図12に示す装置は、ワイヤーハー
ネスを迂回させるために、プロテクタ自体を2股形状に
構成しているので、装置全体が大型化するという問題が
あった。また、迂回させたワイヤーハーネスがプロテク
タ内で遊ぶ可能性があり、異音が発生するおそれが大き
かった。
【0009】本発明は、上記事情を考慮し、伸縮動作に
よるワイヤーハーネスの応力発生が小さくて済み、また
装置の小型化が図れ、しかも異音の発生を防止し得るス
テアリングコラムのワイヤーハーネスの案内装置を提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1記載の発明は、ステアリングコラムに配索され
るワイヤーハーネスをプロテクタ内に収容し、案内する
ワイヤーハーネス案内装置において、ワイヤーハーネス
に弛み部を設け、前記プロテクタを外筒プロテクタと、
この外筒プロテクタ内に挿入自在な内筒プロテクタとで
形成し、前記弛み部の一側を外筒プロテクタに固定し前
記弛み部の他側を内筒プロテクタに固定して前記プロテ
クタ内に前記弛み部を収容し、前記プロテクタ内に前記
ワイヤーハーネスの弛み部の伸張時にワイヤーハーネス
に押圧されて撓むことで弛み部を元の形状に付勢する付
勢手段を設け、該付勢手段が、一対の板部と、これらの
板部間に一体に設けられた屈曲部とからなり、前記一方
の板部が前記外筒プロテクタにワイヤーハーネスの一側
に係止され、他方の板部が前記内筒プロテクタにワイヤ
ーハーネスの他側とともに係止されていることを特徴と
している。
【0011】請求項2記載の発明は、ステアリングコラ
ムに配索されるワイヤーハーネスをプロテクタ内に収容
し、案内するステアリングコラムのワイヤーハーネス案
内装置において、ワイヤーハーネスに弛み部を設け、折
れ曲がり部と、この折れ曲がり部の両側にそれぞれ設け
られた一対のハーネス固定部とで形成され、前記折れ
がり部が一対の幅広部と、これらの幅広部間に一体に形
成された屈曲部とからなる帯板を前記プロテクタ内に配
置し、前記一方のハーネス固定部をプロテクタにワイヤ
ーハーネスの弛み部の一側とともに固定し、前記他方の
ハーネス固定部をプロテクタにワイヤーハーネスの弛み
部の他側とともにスライド自在に係止し、前記弛み部の
伸張時に該弛み部を元の弛み形状に付勢することを特徴
としている。
【0012】
【作用】請求項1記載の発明によれば、ワイヤーハーネ
スの弛み部を伸張させると、外筒プロテクタから内筒プ
ロテクタが引き出される。このとき、付勢手段は、外筒
プロテクタから内筒プロテクタが引き出されることで撓
んで伸張したワイヤーハーネスを元の弛んだ形状に戻そ
うとする。そして、伸張状態が解除されるとワイヤーハ
ーネスは、元の弛み状態に復帰し、外筒プロテクタ内に
内筒プロテクタが挿入される。この場合、積極的に付勢
手段で元の弛み状態に付勢しているので、ワイヤーハー
ネスに遊びがなくなり、異音の発生が防止される。
【0013】また、仮に付勢手段が塑性変形しても、外
筒プロテクタに一方の板部が、内筒プロテクタに他方の
板部がそれぞれ係止されているので、強制的に弛み部を
形成することができる。
【0014】請求項2記載の発明によれば、ワイヤーハ
ーネスの弛み部を伸張させると、ワイヤーハーネスの他
側の移動に伴って帯板の他端がプロテクタに対してスラ
イドする。この状態では、帯板はワイヤーハーネスを元
の弛み形状に付勢する。そして、ワイヤーハーネスの伸
張状態が解除されるとワイヤーハーネスは元の弛み状態
に復帰する。この場合、積極的に帯板で元の弛み状態に
付勢しているので、ワイヤーハーネスの遊びがなくなり
異音の発生が防止される。
【0015】
【実施例】以下、本発明の各実施例を図面に基づいて説
明する。
【0016】〔第1実施例〕 次に図1及び図2を用いて第1実施例を説明する。
【0017】この実施例の案内装置は、図1に示すよう
に矩形筒状の内部をワイヤーハーネスWが挿通されるプ
ロテクタ51を有する。プロテクタ51は、外筒プロテ
クタ53と、この外筒プロテクタ53内に挿入自在な内
筒プロテクタ55とからなる。
【0018】また、プロテクタ51の内部には、一端が
外筒プロテクタ53に係止され、他端が内筒プロテクタ
55に係止されて、外筒プロテクタ53と内筒プロテク
タ55とを連結する長尺状の連結部材57が配置されて
いる。この連結部材57は、中間部に屈曲部59が設け
られた板部61と、この板部61の両側にそれぞれ形成
された係止部63、65とで構成されている。
【0019】図2(a)に示すように、一側の係止部6
3は筒状に形成され、筒部67の内壁から係止突起69
が突設されている。筒部67内には、外筒プロテクタ5
3の一方の開口縁部に設けられたワイヤーハーネス固定
部71が嵌合される。そして、ワイヤーハーネス固定部
71に突設された可撓性のロックアーム73と係止突起
69とが係合することで係止部63がワイヤーハーネス
固定部71に係止される。
【0020】同様に、他側の係止部65は、内筒プロテ
クタ55の一方の開口縁部に設けられたワイヤーハーネ
ス固定部75が嵌合され、ワイヤーハーネス固定部75
に突設された可撓性のロックアーム77と係止突起79
とが係合することで係止部65がワイヤーハーネス固定
部75に係止される。
【0021】この連結部材57は、図2(a)に示すよ
うに外筒プロテクタ53内から内筒プロテクタ55が引
き出された伸長状態では、板部61は略平板状となる。
さらに、図2(b)に示すように外筒プロテクタ53内
に内筒プロテクタ55が挿入された収縮状態では、板部
61は屈曲部59が屈曲して山形状となり、プロテクタ
51内に挿入されたワイヤーハーネスWの弛み部Wpを
付勢する付勢手段として機能するようになっている。
【0022】なお、連結部材57の係止部63、65及
びこれらの係止部63、65が係止されたワイヤーハー
ネス固定部71、75は、プロテクタ51内を挿通した
ワイヤーハーネスWがテープ81により固定される。
【0023】このような案内装置においては、図2
(a)に示すように、ワイヤーハーネスWの一端が矢印
X方向へ引っ張られて、ワイヤーハーネスWが伸長した
時には、弛み部Wpが直線状に延び、それに応じて連結
部材57が撓んで、ワイヤーハーネスWを元の形状に付
勢して支える。ワイヤーハーネスWの伸長状態が解除さ
れると、図2(b)に示すように、連結部材57の板部
61が山形状に撓んでワイヤーハーネスWを、弛み部W
pが元の形状(円弧状)に復帰するように付勢する。
【0024】本実施例によれば、ワイヤーハーネスを予
め付勢手段で積極的に付勢しているので、伸縮動作があ
った場合にも予想外の無理な応力が発生しなくなると共
に、ワイヤーハーネスの遊びがなくなり、異音の発生が
防止される。さらに、弛み部と付勢手段を有するだけで
あるから、装置の小型化が図れる。
【0025】また、本実施例においても、連結部材が多
少塑性変形してもテレスコピック作動時(伸長時)に元
の状態に強制的に戻ることが可能となる利点がある。
【0026】〔第2実施例〕 次に図3及び図4を用いて第2実施例を説明する。な
お、上述した第1実施例と同構成部分については、図面
に同符号を付して重複した説明を省略する。本実施例の
プロテクタ83も上記第1実施例と同様に、外筒プロテ
クタ53と内筒プロテクタ55とで構成され、これらの
外筒プロテクタ53と内筒プロテクタ55とは連結部材
85で連結されている。
【0027】本実施例の連結部材85は、屈曲部87が
薄肉に形成されており、この薄肉部分の両側には、突起
89、91が形成されている。
【0028】本実施例の案内装置においても、図4
(a)に示すように、ワイヤーハーネスWの一端が矢印
X方向へ引っ張られて、ワイヤーハーネスWが伸長した
時には、弛み部Wpが直線状に延び、それに応じて連結
部材85が撓んで、ワイヤーハーネスWを元の形状に付
勢して支える。ワイヤーハーネスWの伸長状態が解除さ
れると、図4(b)に示すように、連結部材85が円弧
状に撓んでワイヤーハーネスWを、弛み部Wpが元の形
状(円弧状)に復帰するように付勢する。
【0029】このとき、上記第5実施例の屈曲部87
は、山形状に屈曲してワイヤーハーネスWを円弧状に復
帰させるとき、1か所の屈曲点(頂部)で付勢したが、
本実施例の連結部材85では、図4(b)に示すよう
に、突起89、91による2か所の屈曲点で付勢してい
る。これにより、ワイヤーハーネスWを急に曲げること
がなくなり、大きな半径で屈曲させることが出来る。従
って、ワイヤーハーネスWの弛み部Wpへのストレスが
低減される。
【0030】また、本実施例においても、連結部材が8
5が多少塑性変形してもテレスコピック作動時(伸長
時)に元の状態に強制的に戻ることが可能となる利点が
ある。 〔第3実施例〕 次に図5及び図6を用いて第3実施例を説明する。な
お、上述した第1、第2実施例と同構成部分について
は、図面に同符号を付して重複した説明を省略する。本
実施例のプロテクタ93も上記第1、第2実施例と同様
に、外筒プロテクタ53と内筒プロテクタ55とで構成
され、これらの外筒プロテクタ53と内筒プロテクタ5
5とは連結部材95で連結されている。
【0031】本実施例の連結部材95には、係止部6
3、65側から屈曲部59に向かって次第に幅広となる
側壁を有する断面コ字型の板部97が形成されている。
この板部97は、屈曲部59の両側に形成された角部9
9、101が最も高い部分となっている。
【0032】本実施例の案内装置においても、図6
(a)に示すように、ワイヤーハーネスWの一端が矢印
X方向へ引っ張られて、ワイヤーハーネスWが伸長した
時には、弛み部Wpが直線状に延び、それに応じて連結
部材95が撓んで、ワイヤーハーネスWを元の形状に付
勢して支える。ワイヤーハーネスWの伸長状態が解除さ
れると、連結部材95が円弧状に撓んでワイヤーハーネ
スWを弛み部Wpがもとの形状(円弧状)に復帰するよ
うに付勢する。
【0033】このとき、連結部材95は、角部99、1
01による2か所の屈曲点で付勢しているので、ワイヤ
ーハーネスWを急に曲げることがなくなり、大きな半径
で屈曲させることが出来る。従って、ワイヤーハーネス
Wの弛み部Wpへのストレスを低減することが出来る。
【0034】また、本実施例では、屈曲部59の両側の
角部99、101が高く形成されて予め全体として低い
山形状に屈曲した形となっているので、弛み部Wpを元
の形状に復帰させる際に滑らかな動きとなる。
【0035】〔第4実施例〕 次に図7及び図10を用いて第4実施例を説明する。
【0036】この実施例の案内装置は、図7に示すよう
に、矩形筒状の内部をワイヤーハーネスハーネスWが挿
通されるプロテクタ103を有する。このプロテクタ1
03の内部には、側壁105、105の下部に、スライ
ド溝107、107がワイヤーハーネスWの挿通方向に
沿って形成されている。このスライド溝107、107
の一側は、図8に示すように、ストッパ壁109、10
9により閉鎖されている。また、スライド溝107、1
07間の底壁111には、スリット113、113が形
成されており、これらのスリット113、113間に係
止突起115が形成されている。この係止突起115に
は、プロテクタ103内に配置される帯板117の一端
が係合する。
【0037】帯板117は、長尺状で、両端部にハーネ
ス固定部119、121が形成され、これらのハーネス
固定部119、121の間に折れ曲り部123が形成さ
れている。ハーネス固定部119には、一対の矩形状の
貫通孔125、125が形成されている。この貫通孔1
25、125内には、ワイヤーハーネスWを固定するた
めのバンドクリップ127が挿通されている。また、ハ
ーネス固定部119の両側部からは、ガイド129、1
29が幅方向に向けて突設されている。これらのガイド
129、129は、スライド溝107、107に嵌合し
ている。さらに、ハーネス固定部119の裏面側には、
図9に示すように、矩形状の凹所131が形成されてい
る。この凹所131には、上述した係止突起115が係
合している。これにより、帯板117の一側のハーネス
固定部119が、プロテクタ103に固定されている。
【0038】一方、ハーネス固定部121は、ハーネス
固定部121より長く、バンドクリップ127の挿通用
の一対の矩形状の貫通孔135、135が形成されてい
る。これらの貫通孔135、135と折れ曲り部123
との間には、幅方向の両側部にガイド137、137が
形成されている。これらのガイド137、137は上述
したスライド溝107、107内にスライド自在に嵌合
されている。
【0039】折れ曲り部123は、一方の端部がハーネ
ス固定部119、121にそれぞれ屈曲自在に連結され
ると共に、他方の端部同士が屈曲部139を介して連結
された板部141、143とで形成されている。板部1
41、143の幅方向の両側には、屈曲部139に向か
って次第に幅広となる側板145、145が設けられ、
上面側には、幅広部147、147が形成されている。
この幅広部147、147の先端部は屈曲部139側に
向けて屈曲しており、角部149、149が対向して形
成されている。
【0040】この帯板117は、一側のハーネス固定部
119にワイヤーハーネスWの弛み部Wpの一端がバン
ドクリップ127により固定され、他側のハーネス固定
部121に弛み部Wpの他端がバンドクリップ127に
固定されると共に、一側のハーネス固定部119がプロ
テクタ103に係止され、他側のハーネス固定部121
がプロテクタにスライド自在に係止されている。また、
ハーネス固定部121がプロテクタ103から離れる方
向へスライドしたときには、図10(b)に示すよう
に、帯板117は平板状に変形する。この場合、折り曲
げ部123は略平板状になるが、板部141、143の
側板145、145が屈曲部139に向けて次第に幅広
となっているので、折り曲げ部123は、角部149を
頂点として低い山形状となる。このため、ワイヤーハー
ネスWの弛み部Wpが伸長しても、弛み部Wpが元の形
状になるようにワイヤーハーネスWは付勢される。
【0041】また、ハーネス固定部121がプロテクタ
側へスライドしたときには、屈曲部139が屈曲して板
部141、143が立ち上がり、折れ曲り部123が山
形状に屈曲する。このとき、屈曲部139、角部14
9、149が最も高い位置となって、ワイヤーハーネス
Wを付勢する。
【0042】このような案内装置においては、図10
(a)に示すように、ワイヤーハーネスWの一端が矢印
X方向へ引っ張られて、ワイヤーハーネスWが伸長した
時には、弛み部Wpが直線状に延び、それに応じて帯板
117が平板状に撓んで、ワイヤーハーネスWを元の形
状に付勢して支える。ワイヤーハーネスWの伸長状態が
解除されると、図10(b)に示すように、折れ曲り部
123が山形状に撓んでワイヤーハーネスWを弛み部W
pが元の形状(円弧状)に復帰するように付勢する。
【0043】本実施例によれば、ワイヤーハーネスを予
め付勢手段で積極的に付勢しているので、伸縮動作があ
った場合にも予想外の無理な応力が発生しなくなると共
に、ワイヤーハーネスの遊びがなくなり、異音の発生が
防止される。さらに、弛み部と付勢手段を有するだけで
あるから、装置の小型化が図れる。
【0044】また、本実施例においても、帯板117が
多少塑性変形しても、テレスコピック作動時(伸長時)
に元の状態に強制的に戻ることが可能となる利点があ
る。また、本実施例は、一つのプロテクタ103と帯板
117とで形成したので、従来もものと比較して部品点
数を少なく出来る。また、前述の第1、2、3、4実施
例では、外筒プロテクタ及び内筒プロテクタからなるプ
ロテクタと、板部材や、連結部材とで構成しているの
で、各構成部品同士の摩擦部が多く、抵抗が大きいが、
本実施例では、構成部品が少ないので、摩擦部分が少な
く、抵抗が小さい。これにより、ワイヤーハーネスWの
伸縮動作においてスムーズな動きが得られる。また、本
実施例では構成部品が少ないので、より装置を小型化す
ることが出来ると共に、軽量化を図ることが出来、製造
コストを低減することが出来る。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、ワイヤーハーネスに弛み部を設け、プロテ
クタを外筒プロテクタと内筒プロテクタとで形成し、一
端が外筒プロテクタに係止され、他端が内筒プロテクタ
に係止されて外筒プロテクタと内筒プロテクタとを連結
すると共に、弛み部の伸長時に弛み部を元の弛み形状に
付勢する付勢手段を設けたことにより、伸縮動作による
ワイヤーハーネスの応力発生が小さくて済み遊びを少な
くすることが出来て異音の発生を防止することが出来
る。また、弛み部と付勢手段を設けただけなので、装置
の小型化が図れる。
【0046】また、請求項2記載の発明の効果に加え
て、仮に付勢手段が塑性変形しても、外筒プロテクタに
一方の板部が、内筒プロテクタに他方の板部がそれぞれ
係止されているので、強制的に弛み部を形成することが
できる。
【0047】請求項2記載の発明によれば、ワイヤーハ
ーネスに弛み部を設け、プロテクタに収容すると共に、
弛み部の一側が固定された一端がプロテクタに係止さ
れ、弛み部の他側が固定された他端がプロテクタにスラ
イド自在に係止されて、弛み部の伸長時に該弛み部を元
の弛み形状に付勢する付勢手段を設けたことにより、伸
縮動作におけるワイヤーハーネスの遊びを少なくするこ
とが出来て異音の発生を防止出来る。また、構成部品が
少ないので、接触部が少ないため、摩擦による抵抗を軽
減することが出来、スムーズな動きを得ることが出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のプロテクタの一例を示す
斜視図である。
【図2】本発明の第1実施例の動作説明のための図であ
り、(a)は伸長時の側面図、(b)は縮小時の側面図
である。
【図3】本発明の第2実施例のプロテクタの一例を示す
斜視図である。
【図4】本発明の第2実施例の動作説明のための図であ
り、(a)は伸長時の側面図、(b)は縮小時の側面図
である。
【図5】本発明の第3実施例のプロテクタの一例を示す
斜視図である。
【図6】本発明の第3実施例の動作説明のための図であ
り、(a)は伸長時の側面図、(b)は縮小時の側面図
である。
【図7】本発明の第4実施例のプロテクタの一例を示す
斜視図である。
【図8】本発明の第4実施例のプロテクタの一部を拡大
した斜視図である。
【図9】プロテクタと帯板との関係を示す断面図であ
る。
【図10】第4実施例の動作説明のための図であり、
(a)は伸長時の斜視図、(b)は縮小時の斜視図であ
る。
【図11】従来例の側面図である。
【図12】他の従来例の斜視図である。
【符号の説明】
W ワイヤーハーネス Wp 弛み部 51、83、93、103 プロテクタ(ケース) 57、85、95 連結部材(付勢手段) 117 帯板(付勢手段) 119、121 ハーネス固定部 123 折れ曲がり部 147 幅広部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−6774(JP,A) 実開 平1−161587(JP,U) 実開 平4−100963(JP,U) 実開 平2−87197(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60R 16/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングコラムに配索されるワイヤ
    ーハーネスをプロテクタ内に収容し、案内するワイヤー
    ハーネス案内装置において、ワイヤーハーネスに弛み部
    を設け、前記プロテクタを外筒プロテクタと、この外筒
    プロテクタ内に挿入自在な内筒プロテクタとで形成し、
    前記弛み部の一側を外筒プロテクタに固定し前記弛み部
    の他側を内筒プロテクタに固定して前記プロテクタ内に
    前記弛み部を収容し、前記プロテクタ内に前記ワイヤー
    ハーネスの弛み部の伸張時にワイヤーハーネスに押圧さ
    れて撓むことで弛み部を元の形状に付勢する付勢手段を
    設け、該付勢手段が、一対の板部と、これらの板部間に
    一体に設けられた屈曲部とからなり、前記一方の板部が
    前記外筒プロテクタにワイヤーハーネスの一側に係止さ
    れ、他方の板部が前記内筒プロテクタにワイヤーハーネ
    スの他側とともに係止されていることを特徴とするステ
    アリングコラムのワイヤーハーネス案内装置。
  2. 【請求項2】 ステアリングコラムに配索されるワイヤ
    ーハーネスをプロテクタ内に収容し、案内するステアリ
    ングコラムのワイヤーハーネス案内装置において、ワイ
    ヤーハーネスに弛み部を設け、折れ曲がり部と、この折
    れ曲がり部の両側にそれぞれ設けられた一対のハーネス
    固定部とで形成され、前記折れ曲がり部が一対の幅広部
    と、これらの幅広部間に一体に形成された屈曲部とから
    なる帯板を前記プロテクタ内に配置し、前記一方のハー
    ネス固定部をプロテクタにワイヤーハーネスの弛み部の
    一側とともに固定し、前記他方のハーネス固定部をプロ
    テクタにワイヤーハーネスの弛み部の他側とともにスラ
    イド自在に係止し、前記弛み部の伸張時に該弛み部を元
    の弛み形状に付勢することを特徴とするステアリングコ
    ラムのワイヤーハーネス案内装置。
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