JP6836918B2 - プロテクタおよびワイヤハーネス - Google Patents

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Description

本発明は、プロテクタおよびワイヤハーネスに関する。
車両におけるステアリングホイールには、車両に搭載された各種電子機器を駆動させるためのスイッチが設置されており、例えば、運転者が所望する機能を備える上記電子機器と対応する上記スイッチを操作することで、該当する電子機器を駆動させることができる。上記スイッチおよび上記電子機器は、それぞれ電線により電気的に接続される。上記車両において、電線は、複数用いられる。したがって、上記車両は、複数の電線をまとめて内部に配索して保護するためのプロテクタが設置される。
ところで、上記車両は、上記機能を車両により後付けで追加することができるものがある。上記機能を後付けで追加することができる車両の場合、該当する電子機器およびスイッチは、それぞれ後付けで追加して車両に搭載され、電線によって電気的に接続される。電線は、プロテクタの内部に配索された状態で予め車両に搭載されていて、一方の端部に、後付けで追加した電子機器と電線とを電気的に接続するための雌コネクタが取り付けられる。
特開平7−69141号公報
上記雌コネクタは、使用時において後付けで追加した電子機器に取り付けられた雄コネクタと接続する。そのため、雌コネクタは、プロテクタの外部に露出した状態にある。したがって、上記雄コネクタと非接続状態、すなわち不使用時における雌コネクタは、走行中における車両の振動などから雌コネクタを保護するために、プロテクタと一体にして保持できることが望まれる。
雌コネクタをプロテクタと一体にして保持する方法として、例えば、雌コネクタをプロテクタの外周に密着させ、雌コネクタおよびプロテクタの外周側から粘着テープを巻き付けて固定することで、雌コネクタをプロテクタと一体にして保持する方法が挙げられる。しかしながら、粘着テープによる保持方法では、雌コネクタと雄コネクタとの接続作業の際、雌コネクタのプロテクタに対する保持を解除するために、作業員が上記巻き付けた粘着テープを取り外す必要があり、作業性において改善の余地がある。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、コネクタの保持と、保持の解除における作業性を向上させることができるプロテクタおよびワイヤハーネスを提供することを目的とする。
上記目的を達成する為、本発明に係るプロテクタは、可撓性を有する複数の配索材が内部に配索される本体部と、複数の前記配索材のうち、少なくとも1以上の前記配索材における端部と電気的に接続され前記本体部に形成された配索開口部から前記本体部の外部に露出するコネクタを、着脱可能に保持するコネクタ保持部と、を備え、前記コネクタは、相手方コネクタとの相互間で嵌合挿入されるコネクタであり、前記コネクタ保持部は、前記外部から前記コネクタが挿入される挿入開口部を有し、かつ前記コネクタを収容して保持する収容空間部を備え、前記挿入開口部は、前記本体部の外部に露出して形成され、前記コネクタ保持部は、前記収容空間部が形成される保持部本体部と、前記保持部本体部において、前記収容空間部を構成する内側面のうちの少なくとも1つに形成される保持部側係止部と、を備え、前記保持部側係止部は、前記コネクタが前記収容空間部に収容された収容状態において、前記コネクタの外周面に形成されたコネクタ側係止部と、前記コネクタが前記収容空間部に挿入される挿入方向に対向し、かつ、前記挿入方向と反対方向である抜去方向の前記コネクタの移動を規制するものであり、前記保持部側係止部または前記コネクタ側係止部が前記挿入方向と直交する方向に離間して弾性変形することにより、前記保持部側係止部が前記コネクタ側係止部と係合するように形成され、前記本体部は、前記配索材の配索方向と直交する方向である上下方向において、カバー部材により閉塞されるカバー用開口部を有し、前記収容空間部は、型抜き開口部を有し、前記型抜き開口部は、前記挿入開口部における前記上下方向の端部のうち一方の端部と連結し、前記コネクタ保持部は、前記上下方向において、前記型抜き開口部と対向する位置に前記保持部側係止部が形成され、前記型抜き開口部を構成する開口部端部のうち、前記挿入方向および前記上下方向と直交する方向であり幅方向における両端部から、前記型抜き開口部の内側に突出する一対のリブが形成され、前記一対のリブは、前記上下方向から見た場合に、前記保持部側係止部に対して前記幅方向において離間していることを特徴とする。
また、上記プロテクタにおいて、前記コネクタ保持部は、前記本体部の外部に形成されることが好ましい。
また、上記プロテクタにおいて、前記挿入開口部は、前記配索開口部と同一方向に形成されることが好ましい。
また、上記目的を達成するため、本発明に係るワイヤハーネスは、可撓性を有する複数の配索材と、複数の前記配索材のうち、少なくとも1以上の前記配索材における端部と電気的に接続されるコネクタと、内部に複数の前記配索材が配索される本体部および、前記本体部に形成された配索開口部から前記本体部の外部に露出する前記コネクタを、着脱可能に保持するコネクタ保持部を有するプロテクタと、を備え、前記コネクタは、相手方コネクタとの相互間で嵌合挿入されるコネクタであり、前記コネクタ保持部は、前記外部から前記コネクタが挿入される挿入開口部を有し、かつ前記コネクタを収容して保持する収容空間部を備え、前記挿入開口部は、前記本体部の外部に露出して形成され、前記コネクタ保持部は、前記収容空間部が形成される保持部本体部と、前記保持部本体部において、前記収容空間部を構成する内側面のうちの少なくとも1つに形成される保持部側係止部と、を備え、前記保持部側係止部は、前記コネクタが前記収容空間部に収容された収容状態において、前記コネクタの外周面に形成されたコネクタ側係止部と、前記コネクタが前記収容空間部に挿入される挿入方向に対向し、かつ、前記挿入方向と反対方向である抜去方向の前記コネクタの移動を規制するものであり、前記保持部側係止部または前記コネクタ側係止部が前記挿入方向と直交する方向に離間して弾性変形することにより、前記保持部側係止部が前記コネクタ側係止部と係合するように形成され、前記本体部は、前記配索材の配索方向と直交する方向である上下方向において、カバー部材により閉塞されるカバー用開口部を有し、前記収容空間部は、型抜き開口部を有し、前記型抜き開口部は、前記挿入開口部における前記上下方向の端部のうち一方の端部と連結し、前記コネクタ保持部は、前記上下方向において、前記型抜き開口部と対向する位置に前記保持部側係止部が形成され、前記型抜き開口部を構成する開口部端部のうち、前記挿入方向および前記上下方向と直交する方向であり幅方向における両端部から、前記型抜き開口部の内側に突出する一対のリブが形成され、前記一対のリブは、前記上下方向から見た場合に、前記保持部側係止部に対して前記幅方向において離間していることを特徴とする。
本発明に係るプロテクタおよびワイヤハーネスは、プロテクタに備えられたコネクタ保持部が、本体部の外部に露出するコネクタを、挿入開口部を介して着脱可能に収容空間部に保持するので、コネクタの保持と、保持の解除の作業性を向上させることができるという効果を奏する。
図1は、実施形態に係るプロテクタおよびワイヤハーネスの斜視図である。 図2は、実施形態に係るプロテクタおよびワイヤハーネスの斜視図である。 図3は、実施形態に係るプロテクタの部分拡大図である。 図4は、実施形態に係るプロテクタの部分拡大図である。 図5は、実施形態に係るワイヤハーネスの部分斜視図である。 図6は、実施形態に係るプロテクタおよびワイヤハーネスの断面図である。
以下に、本発明に係るプロテクタおよびワイヤハーネスの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。また、下記の実施形態における構成要素は、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。
[実施形態]
まず、実施形態に係るプロテクタおよびワイヤハーネスについて説明する。図1は、実施形態に係るプロテクタおよびワイヤハーネスの斜視図である。図2は、実施形態に係るプロテクタおよびワイヤハーネスの斜視図である。図3は、実施形態に係るプロテクタの部分拡大図である。図4は、実施形態に係るプロテクタの部分拡大図である。図5は、実施形態に係るワイヤハーネスの部分斜視図である。図6は、実施形態に係るプロテクタおよびワイヤハーネスの断面図である。ここで、図2は、図1のプロテクタから、ワイヤハーネスに適用されるコネクタの保持を解除した状態の図である。図5は、図1の状態のワイヤハーネスに適用されるコネクタの斜視図である。図6は、実施形態に係るプロテクタおよびワイヤハーネスの断面図であり、図1におけるS−S断面図である。各図におけるX方向は、本実施形態におけるプロテクタの幅方向である。各図におけるY方向は、本実施形態におけるプロテクタの奥行方向であり、X方向と直交する方向である。また、Y方向は、ワイヤハーネスに適用される配索材の配索方向である。また、Y方向は、コネクタのプロテクタに対する挿抜方向である。Y1方向は、コネクタの抜去方向であり、紙面手前方向である。Y2方向は、コネクタの挿入方向であり、紙面奥方向である。各図におけるZ方向は、本実施形態におけるプロテクタの上下方向であり、X方向およびY方向と直交する方向である。Z1方向は上方向であり、Z2は下方向である。
本実施形態におけるワイヤハーネスWHは、自動車等の車両に搭載されるものである。ワイヤハーネスWHを車両に搭載した状態において、ワイヤハーネスWHに組み込まれるプロテクタ1は、ステアリングコラム近傍に設置される。プロテクタ1は、図1に示すように、ワイヤハーネスWHを構成する複数の電線Wを保護するものである。ここで、電線Wは、導電性および可撓性を有する配索材であり、車両に搭載された不図示の電子部品とステアリングホイールに設置される不図示のスイッチとを電気的に接続するものである。プロテクタ1は、絶縁性を有する合成樹脂などにより形成される。プロテクタ1は、本体部2と、コネクタ保持部3と、カバー部材4とを備える。
本体部2は、図1および図2に示すように、内部2aに複数の電線Wが配索されるものである。本体部2は、上下方向および幅方向から見て、外形が奥行方向に沿って長辺を有する略四角形状に形成される。本体部2は、内部2aに空間を有する中空形状に形成される。本体部2は、奥行方向に対向する端部のうち手前方向側の端部全体に亘り、内部2aと本体部2の外部とを連通する配索開口部2bが形成される。本体部2は、奥行方向に対向する端部のうち奥方向側の端部、すなわち、配索開口部2bと奥行方向に対向する位置に、内部2aと上記外部とを連通する対向開口部2cが形成される。配索開口部2bおよび対向開口部2cは、同形状に形成され、かつ本体部2に対し内部2aを介して連通するように形成される。したがって、電線Wは、本体部2に対し、配索開口部2bおよび対向開口部2cを介し、内部2aを奥行方向に沿って挿通して配索される。本体部2は、上方向側の端部に、カバー用開口部2dが形成される。カバー用開口部2dの奥行方向に対向する一対の端部は、それぞれ配索開口部2bの上方側の端部、および対向開口部2cの上方側の端部と、連結する。すなわち、本体部2は、電線Wが載置され上方向から見て奥行方向に長辺を有する平板状の底板21と、底板21の奥行方向の端部から突出し上方向に延在する一対の側壁22とにより、奥行方向から見て溝形状を形成する。本体部2は、カバー部材4が取り付けられることで、カバー部材4がカバー用開口部2dを塞ぎ、内部2aが上下方向において閉塞される。
コネクタ保持部3は、図1〜図4に示すように、本体部2の外部に露出した後述のコネクタ10を着脱可能に保持するものである。コネクタ保持部3は、本体部2の外部に位置し、かつ本体部2と一体に形成される。コネクタ保持部3は、本体部2と同一の部材で構成される。コネクタ保持部3は、保持部本体部31と、収容空間部3aとを備える。
保持部本体部31は、上方向から見て、略四角形状に形成される。保持部本体部31は、内部に収容空間部3aを有する中空形状に形成される。保持部本体部31は、それぞれ矩形形状に形成された4つの平板状の側壁を有する。保持部本体部31は、本体部2の底板21と同一平面上に位置する底部側壁32と、底部側壁32の端部において、奥行方向に延在し、幅方向に対向する一対の端部、および幅方向に延在し奥行方向のうち奥方向側の端部からそれぞれ上方向に突出する3つの側壁33とにより構成される。保持部本体部31は、本体部2と一体に形成される。具体的には、保持部本体部31の幅方向に対向する一対の側壁33のうち、本体部2の側壁22と対向する側壁33の外周面33aが、側壁22の外周面22aと対向して連結される。保持部本体部31の上下方向における長さは、外周面22aの上下方向、すなわち本体部2の上下方向と同じ長さに形成される。保持部本体部31には、収容空間部3aが形成される。保持部本体部31は、保持部側係止部34と、突起部35と、リブ36と、カバー係止部37とを備える。
ここで、収容空間部3aは、コネクタ10が収容される空間部である。収容空間部3aの幅方向における長さは、コネクタ10の幅方向における長さより若干大きく形成される。収容空間部3aは、挿入開口部3bと、型抜き開口部3cとを、有する。挿入開口部3bは、外部に露出したコネクタ10を収容空間部3aに収容する際、コネクタ10が挿入されるものである。挿入開口部3bは、収容空間部3a、すなわち保持部本体部31の奥行方向に対向する端部のうち、手前方向側の端部に形成される。したがって、挿入開口部3bは、本体部2の配索開口部2bと同一方向に形成されることとなる。挿入開口部3bは、収容空間部3aとプロテクタ1の外部とを連通して形成される。つまり、挿入開口部3bは、上記外部に露出して形成されることとなる。型抜き開口部3cは、コネクタ保持部3を射出成形により成形する際、型成形完了時において、コネクタ保持部3を形成する金型を抜くための開口である。型抜き開口部3cは、収容空間部3a、すなわち保持部本体部31の上下方向に対向する端部のうち、上方向側の端部に形成される。したがって、型抜き開口部3cは、本体部2のカバー用開口部2dと同一方向に形成されることとなる。型抜き開口部3cは、収容空間部3aと上記外部とを連通して形成される。型抜き開口部3cは、幅方向における長さが挿入開口部3bの幅方向における長さと同一に形成され、挿入開口部3bの上方向側の端部と連結する。型抜き開口部3cは、コネクタ保持部3にカバー部材4が取り付けられた際、カバー部材4によって塞がれる。これにより、収容空間部3aの上方側が閉塞される。
保持部側係止部34は、上方向から見て、幅方向における中央部に形成される。保持部側係止部34は、収容空間部3aを構成する面のうちの一つである内側面32aに形成される。内側面32aは、底部側壁32において、幅方向および上方向から見て、幅方向における中央部が奥行方向全体に亘って上方向側に突出した上方向側の端面に形成される。保持部側係止部34は、コネクタ10が収容空間部3aに収容された収容状態において、後述のコネクタ側係止部13とコネクタ10の挿入方向、つまり奥行方向に対向する。保持部側係止部34は、挿入方向と反対方向であるコネクタ10の抜去方向における、コネクタ10の保持部本体部31に対する移動を規制するものである。保持部側係止部34は、内側面32aにおいて、奥行方向のうち手前方向側、つまり挿入開口部3b側の端部に形成される。保持部側係止部34は、図6に示すように、幅方向から見て、内側面32aから突出し上方向に延在する保持部側係止面34aを備える。保持部側係止部34において、保持部側係止面34aが、後述のコネクタ側係止部13のコネクタ側係止面13aと当接する面である。保持部側係止部34は、挿入開口部3b側の端部において、内側面32aから突出し、保持部側係止面34aの上方側の端部に向かって延在し、保持部側係止面34aの上方側の端部と連結するように傾斜を有する保持部側傾斜面34bを有する。保持部側傾斜面34bは、コネクタ10を収容空間部3aに対して挿抜する際、後述のコネクタ側傾斜面13bと接触し、コネクタ10を円滑に挿抜方向に案内するための面である。保持部側係止部34の奥行方向における長さは、幅方向から見て、保持部側傾斜面34bにより、下方側から上方側に向かって幅方向に小さくなるように形成される。
突起部35は、内側面32aに形成され、かつ保持部側係止部34よりも奥行方向のうち奥方向側に形成される。突起部35は、コネクタ10の収容空間部3aに対する収容状態において、後述のコネクタ10のコネクタ本体部11の下方向における位置を規制するものである。突起部35の幅方向における長さは、保持部側係止部34と同じ長さに形成される。突起部35は、幅方向からみて、内側面32aから2つの面が突出し、上方向側に向かって互いに近づき、上方側の端部において2つの面が連結するように形成される。すなわち、突起部35は、幅方向から見て、上方側に1つの頂角が位置する三角形状に形成される。
一対のリブ36は、保持部本体部31において、型抜き開口部3cを構成する開口の端部のうち、奥行方向に延在し幅方向に対向する一対の端部3dから突出して形成される。一対のリブ36は、互いに同形状に形成される。一対のリブ36は、コネクタ10の収容空間部3aに対する収容状態において、コネクタ10の上方側への移動を規制するものである。したがって、収容状態において、一対のリブ36の下方向側の端面は、後述のコネクタ本体部11の上方向側の端面と接触する。一対のリブ36は、上下方向から見て、平板状に形成され、保持部側係止部34に対して幅方向において離間して形成される。すなわち、一対のリブ36は、上下方向から見て、幅方向において互いに離間して形成されており、互い対向する端部との間に、保持部側係止部34が位置する。
ここで、保持部本体部31は、底部側壁32において、内側面32aを幅方向に挟んだ両端に、一対の開口部3eが形成される。一対の開口部3eは、底部側壁32を上下方向に貫通して形成される。一対の開口部3eは、保持部本体部31を射出成形により成形する際、型成形完了時において、リブ36を形成する金型を抜くための開口である。したがって、一対の開口部3eは、上下方向から見て、リブ36と対向する位置にそれぞれ形成される。
カバー係止部37は、保持部本体部31において、本体部2と連結する端部と幅方向に対向する端部から、本体部2側と幅方向に対向する方向に向かって突出して形成される。カバー係止部37の上方側端面は、保持部本体部31の上方側端面と同一面にある。カバー係止部37は、上方側端面から下方向に向かって形成される係止爪挿入孔37aが形成される。係止爪挿入孔37aは、上下方向から見て矩形形状に形成され、カバー係止部37を上下方向に貫通して形成される。
カバー部材4は、上下方向から見て、本体部2およびコネクタ保持部3、すなわちプロテクタ1の外形に沿って形成される板状の部材である。カバー部材4は、本体部2およびコネクタ保持部3に取り付けられ、本体部2のカバー用開口部2dと、コネクタ保持部3の型抜き開口部3cを一緒に塞ぐものである。カバー部材4は、本体部2およびコネクタ保持部3と同一の材料により構成される。カバー部材4は、本体部2およびコネクタ保持部3に取り付けられる状態において、本体部2およびコネクタ保持部3と対向する面に、不図示の係止爪が形成される。係止爪は、カバー部材4を本体部2およびコネクタ保持部3に取り付けた際、係止爪挿入孔37aに挿入され係止される。すなわち、係止爪によりカバー部材4は、本体部2およびコネクタ保持部3に係止される。
コネクタ10は、ワイヤハーネスWHを構成する部材の1つであり、絶縁性を有する合成樹脂などにより形成される。コネクタ10は、図1および図2に示すように、電線Wのうち、後付けで追加した電子機器とスイッチとを電気的に接続する電線Wa1、Wa2、に接続される。コネクタ10は、後付けで追加した電子機器と電線Wa1、Wa2とを電気的に接続するためのものである。コネクタ10は、電線Wa1、Wa2が、プロテクタ1の内部2aに配索され、かつコネクタ10が収容空間部3aに収容された収容状態において、手前方向側、すなわち配索開口部2b側の端部に取り付けられる。コネクタ10は、端子がハウジングの内部に設置される、いわゆる雌コネクタである。コネクタ10は、電子機器に接続された相手方コネクタである雄コネクタとの相互間で嵌合し、上記雄コネクタが挿入される。コネクタ10は、電線Wa1、Wa2と接続された際、本体部2の外部に露出した状態にある。コネクタ10は、コネクタ本体部11とコネクタ側リブ部12とを備える。
コネクタ本体部11は、上下方向および幅方向から見て略四角形状に形成される。コネクタ本体部11は、中空形状に形成され、内部に相手方である雄コネクタの端子と電気的に接続される端子が収容されている。コネクタ本体部11は、図5および図6に示すように、コネクタ本体部11を構成する外周面のうち下方側の外周面が上方向に向かって凹んで形成される。
コネクタ側リブ部12は、コネクタ本体部11の上方向に向かって凹んだ下方側の外周面において、幅方向および下方向から見て、幅方向における中央部が、奥行方向全体に亘り下方側に突出して形成される。コネクタ側リブ部12の下方側の端面12a(すなわち、コネクタ10の外周面)は、コネクタ10の収容空間部3aに対する収容状態において、保持部本体部31の底部側壁32における内側面32aと上下方向に対向する。コネクタ側リブ部12は、コネクタ本体部11の下方側の端面と離間して形成され、かつ奥行方向における奥方向側の端部がコネクタ本体部11の下方側の端面と連結した固定端部12bである、いわゆる片持ち構造に形成される。したがって、コネクタ側リブ部12は、奥行方向における手前方向側の端部、すなわち固定端部12bと奥行方向に対向する端部が解放端部12cとなる。解放端部12cは、外力を与えられることにより、コネクタ側リブ部12を構成する材料の弾性変形率に従った変形の自由度を有する。つまり、解放端部12cは、上下方向に外力を加えることにより、固定端部12bを中心として上下方向に弾性変形可能である。コネクタ側リブ部12は、固定端部12b側から解放端部12c側に向かうにつれ、コネクタ本体部11の下方側端面と対向するコネクタ側リブ部12の上方側端面が、コネクタ本体部11の下方側端面と離間するように形成される。コネクタ側リブ部12の下方側の端面12aには、コネクタ側係止部13が形成される。
コネクタ側係止部13は、相手方の雄コネクタがコネクタ10に挿入された状態において、相手方の雄コネクタに設けられた係止部と挿抜方向に対向し、相手方の雄コネクタのコネクタ10に対する移動を規制するために設けられるものである。また、コネクタ側係止部13は、コネクタ10の収容空間部3aに対する収容状態において、保持部側係止部34とコネクタ10の抜去方向における、コネクタ10の保持部本体部31に対する移動を規制する。コネクタ側係止部13は、コネクタ10が収容空間部3aに収容された収容状態において、保持部側係止部34とコネクタ10の挿入方向に対向し、かつ保持部側係止部34よりも奥方向側に位置する。コネクタ側係止部13は、幅方向から見て、下方側の端面12aから突出し下方向に延在するコネクタ側係止面13aを備える。コネクタ側係止部13において、コネクタ側係止面13aが、保持部側係止面34aと当接する面である。コネクタ側係止部13は、下方側の端面12aから突出し、コネクタ側係止面13aの下方側の端部と連結するように傾斜を有するコネクタ側傾斜面13bを有する。コネクタ側傾斜面13bは、コネクタ10をコネクタ保持部3の収容空間部3aに対し挿抜する際、コネクタ保持部3の保持部側傾斜面34bと接触し、コネクタ10を円滑に挿抜方向に案内するための面である。コネクタ側係止部13の奥行方向における長さは、幅方向から見て、コネクタ側傾斜面13bにより、上方側から下方側に向かって幅方向に小さくなるように形成される。
次に、本実施形態のプロテクタ1およびワイヤハーネスWHの組立手順の一例について説明する。まず、作業員は、本体部2の内部2aに対し奥行方向に沿って電線Wを配索させる。次に、作業員は、電線Wをそれぞれ電子機器およびスイッチと電気的に接続させる。このとき、作業員は、電線Wのうち、後付けされる電子機器及びスイッチに対応する電線Wa1、Wa2に対し、配索開口部2bから露出した端部にコネクタ10を取り付ける。次に、作業員は、カバー部材4の係止爪を保持部本体部31の係止爪挿入孔37aに挿入して係止し、カバー部材4を本体部2およびコネクタ保持部3に対して取り付けて、組立が完了する。
次に、作業員が相手方コネクタと非接続状態にあるコネクタ、すなわち不使用時におけるコネクタ10を収容空間部3aに対して収容する動作について、図6を用いて説明する。作業員は、プロテクタ1から露出した状態にあるコネクタ10を、固定端部12b側から、挿入開口部3bに挿入する。次に、作業員が、コネクタ10を収容空間部3aにおいて奥行方向に沿って移動させ続けることにより、保持部側係止部34の保持部側傾斜面34bと、コネクタ側係止部13のコネクタ側傾斜面13bとが当接する。作業員が、コネクタ10を奥行方向に沿って移動させ続けることにより、コネクタ側傾斜面13bには、保持部側傾斜面34bによる上方向側の外力が加わる。これにより、コネクタ側係止部13、すなわちコネクタ側リブ部12は、上方向側に弾性変形し、コネクタ側リブ部12が上方向側に弾性変形することでコネクタ側係止部13が保持部側係止部34に対して上方向に離間しつつ、コネクタ10が収容空間部3aに対し奥行方向に挿入され続ける。さらに、作業員がコネクタ10を奥行方向に沿って移動させ続けることにより、コネクタ側係止部13は、保持部側係止部34を奥行方向に乗り越える。そして、コネクタ側リブ部12は復元力より、下方向側に変形する。このとき、コネクタ10は、下方向側において、保持部側係止部34の上方側の端部と、コネクタ側リブ部12の下方側の端面12aとが接触している。また、コネクタ10は、上方向側において、保持部本体部31における一対のリブ36と、コネクタ10の上方側端面とが当接する。すなわち、コネクタ10は、上下方向において、保持部本体部31に挟持された状態にあり、上下方向の移動が規制される。コネクタ側係止部13が保持部側係止部34を乗り越えたとき、保持部側係止面34aとコネクタ側係止面13aとが当接し、コネクタ側係止部13と保持部側係止部34とが係合する。これにより、コネクタ10の収容空間部3aに対する抜去方向の移動が規制される。コネクタ側係止部13が、保持部側係止部34を乗り越えたとき、作業員は、コネクタ10を挿入する押圧力の負荷が軽減されるので、コネクタ側係止部13が保持部側係止部34を乗り越えたことを感じることができる。作業員が、コネクタ10を奥行方向に沿って移動させ続けることで、コネクタ10と保持部本体部31の側壁33が当接し、コネクタ10をそれ以上奥行方向に沿って移動させることができなくなったとき、コネクタ10の収容空間部3aに対する収容動作が完了する。すなわち、コネクタ10は、収容空間部3aに対して収容状態となり、収容空間部3aに保持される。
次に、後付けされた電子機器およびスイッチを電気的に接続するためにコネクタ10を相手方の雄コネクタと接続する場合、すなわちコネクタ10を使用するために、コネクタ10の収容空間部3aに対する保持を解除する動作について説明する。作業員は、コネクタ側係止部13と保持部側係止部34との係合を解除するために、コネクタ側リブ部12の解放端部12cに上方向の外力を与える。これにより、コネクタ側リブ部12、すなわちコネクタ側係止部13が上方向側に弾性変形し、コネクタ側係止面13aと保持部側係止面34aとが上下方向に離間する。したがって、コネクタ側係止部13と保持部側係止部34とが上下方向に離間することとなり、コネクタ側係止部13と保持部側係止部34との係合が解除される。これにより、コネクタ10の収容空間部3aに対する抜去方向の移動の規制が解除されることとなる。次に、作業員は、解放端部12cに上方向の外力を与えつつ、抜去方向にコネクタ10を移動させ続けることで、コネクタ10は収容空間部3aから抜去される。すなわち、コネクタ10の収容空間部3aに対する保持が解除される。
本実施形態におけるプロテクタ1は、コネクタ保持部3が、保持部本体部31において収容空間部3aと、収容空間部3aと外部とを連通する挿入開口部3bを備え、本体部2の外部に露出するコネクタ10を、挿入開口部3bを介して着脱可能に収容空間部3aに保持する。例えば、粘着テープなどによりコネクタ10をプロテクタと一体に保持する構成においては、コネクタ10をプロテクタに保持する際に、作業員がコネクタ10およびプロテクタに対し粘着テープを巻き付け、保持の解除においては、粘着テープを剥がす作業が発生する。これに対し、プロテクタ1は、収容空間部3aにコネクタ10を挿入および抜去する作業により、コネクタ10をプロテクタ1と一体に保持できるので、プロテクタ1に対するコネクタ10の保持と、保持の解除の作業性を向上させることができる。
また、上記の粘着テープによりコネクタ10をプロテクタ1と一体に保持する構成においては、例えば粘着テープを巻き付けるために、プロテクタ1の外部、すなわち車両側のスペースにおいて、コネクタ10とプロテクタ1の外周に沿って作業員が粘着テープを引き回すためのスペースが必要である。これに対し、プロテクタ1は、コネクタ10を挿入開口部3bに向かって移動させるスペースがあればよいので、プロテクタ1を設置する車両側のスペースを削減することができる。
また、プロテクタ1において、挿入開口部3bは、本体部2の外部に露出して形成されている。例えば、挿入開口部3bが本体部2の外部に露出しておらず、内部2aに露出して形成される構成においては、作業員がコネクタ10を挿入開口部3bに挿入する際、プロテクタ1のカバー部材4を取り外すなどしなければならない。これに対し、プロテクタ1は、コネクタ10を挿入開口部3bに挿入する際、作業員がカバー部材4を取り外すことなく、プロテクタ1の外部からコネクタ10を挿入開口部3bに挿入することができるので、プロテクタ1に対するコネクタ10の保持と、保持の解除の作業性を向上させることができる。
また、本実施形態におけるプロテクタ1は、保持部本体部31に、保持部側係止部34が形成される。保持部側係止部34は、コネクタ10の収容空間部3aに対する収容状態において、コネクタ側係止部13とコネクタ10の挿入方向に対向し、コネクタ側係止部13が上方向に離間して弾性変形することにより、コネクタ側係止部13と係合してコネクタ10の収容空間部3aに対する抜去方向の移動を規制するように形成される。コネクタ側係止部13は、コネクタ10が相手方コネクタと嵌合する際、相手方コネクタと係合するために設けられるものである。したがって、プロテクタ1は、保持部本体部31とコネクタ10との間に新たな係止機構を設けなくとも、保持部側係止部34およびコネクタ側係止部13により、コネクタ10をコネクタ保持部3に保持することができる。
また、本実施形態におけるプロテクタ1は、本体部2およびコネクタ保持部3において、カバー用開口部2dと型抜き開口部3cとが、同一方向である上方向に形成され、かつ型抜き開口部3cは、挿入開口部3bの上方向側の端部と連結して形成される。さらに、保持部本体部31は、型抜き開口部3cの端部にリブ36が形成され、かつ型抜き開口部3cと上下方向において対向する底部側壁32の内側面32aに、上方向に向かって突出する保持部側係止部34が形成される。したがって、コネクタ保持部3は、コネクタ保持部3を成形し、型成形完了時に型抜き開口部3cから抜かれる金型により、挿入開口部3b、保持部側係止部34、およびリブ36を同時に成形することができる。さらに、型抜き開口部3cとカバー用開口部2dは同一方向に形成されているので、コネクタ保持部3と本体部2も、同一の金型より同時に成形することができる。すなわち、プロテクタ1は、射出成形により本体部2およびコネクタ保持部3を形成する際、保持部側係止部34やリブ36も含み、本体部2とコネクタ保持部3とを一体に、上下方向に稼働する金型により一括して成形することができるので、金型の型数を削減することができ、また型成形の工程数を削減することができるので、生産性を向上させることができる。
また、本実施形態におけるプロテクタ1は、コネクタ保持部3の側壁33と本体部2の側壁22が対向して連結して形成される。例えば、コネクタ保持部3が本体部2の内部2aに形成される構成では、電線Wの配索スペースが狭くなる。これに対し、プロテクタ1は、コネクタ保持部3が本体部2の外部に形成されることとなるので、内部2aにおける電線Wの配索スペースを充分確保することができる。
また、本実施形態におけるプロテクタ1は、コネクタ保持部3の挿入開口部3bが、本体部2の配索開口部2bと同一方向に形成される。例えば、挿入開口部3bが本体部2の対向開口部2c側に形成された場合、作業員がコネクタ10を収容空間部3aに収容する作業において、コネクタ10を対向開口部2c側まで引き回すための車両側のスペースが必要になる。これに対し、プロテクタ1は、コネクタ10が露出した方向に挿入開口部3bが位置するので、コネクタ10を挿入開口部3bに向かって引き回すための車両側のスペースを削減することができる。
以上で説明したワイヤハーネスWHは、電線Wと、コネクタ10と、プロテクタ1とを備えているので、コネクタ10を収容空間部3aに収容して保持する際、収容空間部3aにコネクタ10を挿入および抜去する作業により、コネクタ10をプロテクタ1と一体に保持できるので、プロテクタ1に対するコネクタ10の保持と、保持の解除の作業性を向上させることができる。
本実施形態における配索材Wは、電線Wとしたがこれに限らない。導電性を有し、可撓性を有する配索材として、例えばフレキシブルプリント回路基板(FPC)などであってもよい。
本実施形態におけるワイヤハーネスWHは、コネクタ10のコネクタ側係止部13が弾性変形して保持部側係止部34と係合するとしたが、これに限らない。例えば、保持部側係止部34が弾性変形する構成であってもよいし、コネクタ側係止部13および保持部側係止部34の両方が弾性変形する構成であってもよい。
1 プロテクタ
2 本体部
2a 内部
2b 配索開口部
2c 対向開口部
2d カバー用開口部
3 コネクタ保持部
3a 収容空間部
3b 挿入開口部
3c 型抜き開口部
3d 端部
31 保持部本体部
32 底部側壁
32a 内側面
33 側壁
34 保持部側係止部
34a 保持部側係止面
34b 保持部側傾斜面
35 突起部
36 リブ
37 カバー係止部
4 カバー部材
10 コネクタ
11 コネクタ本体部
12 コネクタ側リブ部
12a 端面
12b 固定端部
12c 解放端部
13 コネクタ側係止部
13a コネクタ側係止面
13b コネクタ側傾斜面
WH ワイヤハーネス
W 電線(配索材)

Claims (4)

  1. 可撓性を有する複数の配索材が内部に配索される本体部と、
    複数の前記配索材のうち、少なくとも1以上の前記配索材における端部と電気的に接続され前記本体部に形成された配索開口部から前記本体部の外部に露出するコネクタを、着脱可能に保持するコネクタ保持部と、を備え、
    前記コネクタは、
    相手方コネクタとの相互間で嵌合挿入されるコネクタであり、
    前記コネクタ保持部は、
    前記外部から前記コネクタが挿入される挿入開口部を有し、かつ前記コネクタを収容して保持する収容空間部を備え、
    前記挿入開口部は、前記本体部の外部に露出して形成され
    前記コネクタ保持部は、
    前記収容空間部が形成される保持部本体部と、
    前記保持部本体部において、前記収容空間部を構成する内側面のうちの少なくとも1つに形成される保持部側係止部と、を備え、
    前記保持部側係止部は、
    前記コネクタが前記収容空間部に収容された収容状態において、
    前記コネクタの外周面に形成されたコネクタ側係止部と、前記コネクタが前記収容空間部に挿入される挿入方向に対向し、
    かつ、前記挿入方向と反対方向である抜去方向の前記コネクタの移動を規制するものであり、
    前記保持部側係止部または前記コネクタ側係止部が前記挿入方向と直交する方向に離間して弾性変形することにより、前記保持部側係止部が前記コネクタ側係止部と係合するように形成され、
    前記本体部は、
    前記配索材の配索方向と直交する方向である上下方向において、カバー部材により閉塞されるカバー用開口部を有し、
    前記収容空間部は、
    型抜き開口部を有し、
    前記型抜き開口部は、
    前記挿入開口部における前記上下方向の端部のうち一方の端部と連結し、
    前記コネクタ保持部は、
    前記上下方向において、前記型抜き開口部と対向する位置に前記保持部側係止部が形成され、
    前記型抜き開口部を構成する開口部端部のうち、前記挿入方向および前記上下方向と直交する方向であり幅方向における両端部から、前記型抜き開口部の内側に突出する一対のリブが形成され、
    前記一対のリブは、
    前記上下方向から見た場合に、前記保持部側係止部に対して前記幅方向において離間していることを特徴とする、
    プロテクタ。
  2. 前記コネクタ保持部は、
    前記本体部の外部に形成される、
    請求項に記載のプロテクタ。
  3. 前記挿入開口部は、
    前記配索開口部と同一方向に形成される、
    請求項に記載のプロテクタ。
  4. 可撓性を有する複数の配索材と、
    複数の前記配索材のうち、少なくとも1以上の前記配索材における端部と電気的に接続されるコネクタと、
    内部に複数の前記配索材が配索される本体部および、前記本体部に形成された配索開口部から前記本体部の外部に露出する前記コネクタを、着脱可能に保持するコネクタ保持部を有するプロテクタと、を備え、
    前記コネクタは、
    相手方コネクタとの相互間で嵌合挿入されるコネクタであり、
    前記コネクタ保持部は、
    前記外部から前記コネクタが挿入される挿入開口部を有し、かつ前記コネクタを収容して保持する収容空間部を備え、
    前記挿入開口部は、前記本体部の外部に露出して形成され
    前記コネクタ保持部は、
    前記収容空間部が形成される保持部本体部と、
    前記保持部本体部において、前記収容空間部を構成する内側面のうちの少なくとも1つに形成される保持部側係止部と、を備え、
    前記保持部側係止部は、
    前記コネクタが前記収容空間部に収容された収容状態において、
    前記コネクタの外周面に形成されたコネクタ側係止部と、前記コネクタが前記収容空間部に挿入される挿入方向に対向し、
    かつ、前記挿入方向と反対方向である抜去方向の前記コネクタの移動を規制するものであり、
    前記保持部側係止部または前記コネクタ側係止部が前記挿入方向と直交する方向に離間して弾性変形することにより、前記保持部側係止部が前記コネクタ側係止部と係合するように形成され、
    前記本体部は、
    前記配索材の配索方向と直交する方向である上下方向において、カバー部材により閉塞されるカバー用開口部を有し、
    前記収容空間部は、
    型抜き開口部を有し、
    前記型抜き開口部は、
    前記挿入開口部における前記上下方向の端部のうち一方の端部と連結し、
    前記コネクタ保持部は、
    前記上下方向において、前記型抜き開口部と対向する位置に前記保持部側係止部が形成され、
    前記型抜き開口部を構成する開口部端部のうち、前記挿入方向および前記上下方向と直交する方向であり幅方向における両端部から、前記型抜き開口部の内側に突出する一対のリブが形成され、
    前記一対のリブは、
    前記上下方向から見た場合に、前記保持部側係止部に対して前記幅方向において離間していることを特徴とする、
    ワイヤハーネス。
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