JP2985571B2 - 廃棄物処分場における汚染水の漏出検知方法 - Google Patents

廃棄物処分場における汚染水の漏出検知方法

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JP2985571B2 JP5100953A JP10095393A JP2985571B2 JP 2985571 B2 JP2985571 B2 JP 2985571B2 JP 5100953 A JP5100953 A JP 5100953A JP 10095393 A JP10095393 A JP 10095393A JP 2985571 B2 JP2985571 B2 JP 2985571B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、廃棄物処分場における
汚染水の漏出検知方法に関し、特に、廃棄物から浸出す
る汚染水が遮水シートの破損によって外部へ漏出するの
を検知するための廃棄物処分場における汚染水の漏出検
知方法に関する。
【0002】
【従来の技術】産業廃棄物や一般廃棄物を投棄する埋立
型の廃棄物処分場では、該処分場から漏出する汚染水が
地下浸透し、環境汚染を引き起こすことを防止するため
に、処分場の底面に遮水工を実施することが義務付けら
れている。かかる遮水工として、従来より確実性,安全
性,施工性,経済性などの観点から、軟質の合成樹脂系
或いはゴム系の遮水シートやプラスチック製の遮水シー
トを用い、これを処分場の底面地盤に敷設して底面より
下方の地盤を廃棄物投棄箇所から水密に区画し、これに
よって廃棄物から浸出する汚染水が処分場の外部へ漏出
するのを防止する遮水構造が採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
遮水シートによって汚染水の漏出を防止する方法では、
廃棄物中の例えば鋭利な突起物等により遮水シートが破
損し、この破損箇所から汚染水が処分場の外部に漏出し
て周囲の環境に悪影響を及ぼす場合がある。したがっ
て、かかる場合には遮水シートの破損を確認し、当該破
損した箇所に何らかの補修を施す必要があるが、廃棄物
処分場への廃棄物の投棄を開始した後は、遮水シートの
破損による汚染水の漏水の有無を外部から確認すること
が困難であるという問題があった。
【0004】そこで、この発明は、かかる従来の問題点
を解決するためになされたもので、廃棄物処分場への廃
棄物の投棄を開始した後でも、遮水シートからの漏水の
有無を容易に確認することのできる廃棄物処分場におけ
る汚染水の漏出検知方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するためになされたもので、その要旨とするところ
は、底面地盤に敷設した遮水シートにより、該底面より
下方の地盤をこれの上方の廃棄物投棄箇所から水密に区
画してなる廃棄物処分場において使用する、廃棄物から
浸出する汚染水が前記遮水シートの破損によって外部へ
漏出するのを検知するための廃棄物処分場における汚染
水の漏出検知方法であって、前記底面地盤と遮水シート
との間に、少なくとも2層の導電炭素層を間隔を隔てて
介在積層した土層を敷設し、該導電炭素層を電源と接続
することにより少なくとも2層の導電炭素層間に電圧を
生じさせるとともにその間の電気抵抗を測定し、漏出し
た汚染水中に含まれる導電性成分の作用によって前記導
電炭素層間の電気抵抗が変化するのを検出することによ
り、遮水シートの破損を検知することを特徴とする廃棄
物処分場における汚染水の漏出検知方法にある。
【0006】また、この発明の廃棄物処分場における汚
染水の漏出検知方法は、前記少なくとも2層の導電炭素
層を所定幅で帯状に延長形成したものを一組の単位導電
炭素層として、該単位導電炭素層を交差する2方向にス
トライプ状に多数並行配置し、各方向に延長する単位導
電炭素層のうち電気抵抗の変化が検出された単位導電炭
素層の交差位置を求めることにより、遮水シートの破損
箇所を特定することをもできる。
【0007】ここで、前記導電炭素層は、木炭、活性
炭、炭素繊維等の導電性のある炭素含有物質を用いて形
成することができ、好ましくは、上記木炭、活性炭、炭
素繊維等の汚染物質の吸着機能を併せ持つ炭素含有物質
を使用する。
【0008】
【作用】この発明の廃棄物処分場における汚染水の漏出
検知方法によれば、遮水シートの下方において土層中に
介在積層する少なくとも2層の導電炭素層は、導電性の
物質であるため導電層を形成する。したがって、これら
を電源に接続することにより各層が各々正負の電極とな
るとともに、これらの間の電気抵抗を計測可能な状態と
なる。そして、遮水シートが破損して漏出した汚染水が
これらの間に流入すると、汚染水中に含まれる塩分(導
電性成分)の作用により導電炭素層間の導電性が向上し
て電気抵抗が変化をするので、かかる変化を検出するこ
とにより、汚染水の漏出、すなわち遮水シートの破損を
検知する。
【0009】また、前記少なくとも2層の導電炭素層を
所定幅で帯状に延長形成したものを一組の単位導電炭素
層として、該単位導電炭素層を交差する2方向にストラ
イプ状に多数並行配置すれば、各方向に延長する単位導
電炭素層のうち電気抵抗の変化が検出された単位導電炭
素層の交差位置を求めることにより、遮水シートの破損
箇所を容易に特定することができる。
【0010】さらに、前記導電炭素層を、例えば、木炭
等の汚染物質の吸着機能を有する材料を敷設することに
より形成すれば、遮水シートが破損して廃棄物中の汚染
水が漏出しても、導電炭素層が汚染物質を吸着除去する
ことにより、汚染物質の周囲の環境への拡散を防止する
ことができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて詳細
に説明する。図1はこの発明の漏出検知方法により汚染
水の漏出を検知できるようにした廃棄物処分場10の一
例を示す全体断面図である。
【0012】図において、廃棄物処分場10は、例えば
山間部などにおいて広大な凹状の敷地をそのまま利用す
るか、或いは凹状に掘削形成して造成されたもので、そ
の底面には底面地盤Eの形状に沿ってその全域に遮水シ
ート11が敷設され、底面地盤Eとこれの上方の廃棄物
投棄箇所とを水密に区画している。また、遮水シート1
1の上面には、例えばサンドマットからなる所定厚さの
保護層12が積層され、この保護層12の上方に廃棄物
Hが前記凹部が略平坦になるまで順次投棄堆積されるこ
とになる。ここで、遮水シート12は、例えば軟質の合
成樹脂系或いはゴム系の材料からなるシート部材で、例
えば敷設施工に適した所定の大きさのものを現場にて接
合一体化しつつ敷設する。
【0013】そして、この廃棄物処分場10には、さら
に、図2に拡大して示すように、本実施例では、底面地
盤Eと遮水シート11の間に介装して、少なくとも2層
の導電炭素層である木炭層13を間隔を隔てて介在積層
した土層14が敷設されている。ここで、土層14は、
難透水性の粘性土によって構成すれば、粘性土は汚染物
質を吸着する機能を有する材料として定性的に知られる
ものであるため、遮水シート11が破損した場合の汚染
水の吸着層としても使用することができるが、かかる粘
性土に限定されるものではなく、透水性のある砂質土等
によって形成してもよい。また、木炭層13は導電性の
物質であるため、後述するように、電源15に接続され
て土層14内において電極として機能するとともに、汚
染物質を吸着するための吸着層としても機能する。ま
た、かかる木炭層13は、ブルドーザー等を用いて土層
14を敷き均す際に、これに順次挾み込むことによって
土層14中に容易に介在積層することができる。
【0014】なお、この廃棄物処分場10には、地下水
を排出するための集排水設備や、処分場内に貯留される
汚染水を排出するための集排水設備が適宜設けられてい
る。
【0015】そして、以上の構成を有するこの実施例の
廃棄物処分場10では、廃棄物の投棄を開始した後にお
いても、遮水シート11の破損の有無、すなわち汚染水
の漏出の有無を容易に検知することができる。すなわ
ち、木炭層13は導電性の物質であるため、図1に示す
ように、これを地上に設けた電源15に接続することに
より各々正負の電極となり、これらの間の電気抵抗を計
測することができる。したがって、遮水シートが破損し
て漏出した汚染水がかかる木炭層13による電極の間に
流入すると、汚染水中に含まれる塩分(導電性成分)の
作用により木炭層間に位置する土層14の導電性が向上
し、電気抵抗が変化するので、この電気抵抗の変化を検
出することにより汚染水の漏出を容易に検知することが
できる。
【0016】また、図3は、所定幅で帯状に延長形成す
る2層の木炭層16を上下一組の単位木炭層17とし、
この単位木炭層17を交差する2方向にストライプ状に
多数並行配置した土層14の構成を示すものである。木
炭層16を土層14内にこの様に配置すれば、各方向に
延長する単位木炭層17のうち電気抵抗の変化が検出さ
れた単位木炭層17の交差位置を求めることにより、遮
水シート11の破損箇所を容易に特定することができ
る。
【0017】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、この発明の
廃棄物処分場における汚染水の漏出検知方法によれば、
底面地盤と遮水シートとの間に敷設した土層内に積層す
る少なくとも2層の導電炭素層を電極としてその間の電
気抵抗の変化を検出することにより、廃棄物の投棄を開
始した後においても、遮水シートの破損による汚染水の
漏水の有無を外部から容易に確認することができる。
【0018】また、少なくとも2層の導電炭素層を所定
幅で帯状に延長形成したものを一組の単位導電炭素層と
して、該単位導電炭素層を交差する2方向にストライプ
状に多数並行配置すれば、各方向に延長する単位導電炭
素層のうち電気抵抗の変化が検出された単位導電炭素層
の交差位置を求めることにより、遮水シートの破損箇所
を容易に特定することができる。
【0019】さらに、導電炭素層を汚染物質を吸着する
機能を有する炭素部材を用いて敷設すれば、漏水中の汚
染物質の周囲の環境への拡散を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかる廃棄物処分場の全
体構成を示す断面説明図である。
【図2】図1のA部を拡大示す説明図である。
【図3】2層の帯状の木炭層を一組の単位木炭層とし
て、これを交差する2方向にストライプ状に多数並行配
置した状況を示すもので(イ)は平面図(ロ)は(イ)
のA−Aに沿った断面図である。
【符号の説明】
10 廃棄物処分場 11 遮水シート 13,16 木炭層 14 土層 15 電源 17 単位木炭層 E 底面地盤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01M 3/00 - 3/40 B09B 1/00 JICSTファイル(JOIS)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底面地盤に敷設した遮水シートにより、
    該底面より下方の地盤をこれの上方の廃棄物投棄箇所か
    ら水密に区画してなる廃棄物処分場において使用する、
    廃棄物から浸出する汚染水が前記遮水シートの破損によ
    って外部へ漏出するのを検知するための廃棄物処分場に
    おける汚染水の漏出検知方法であって、 前記底面地盤と遮水シートとの間に、少なくとも2層の
    導電炭素層を間隔を隔てて介在積層した土層を敷設し、
    該導電炭素層を電源と接続することにより少なくとも2
    層の導電炭素層間に電圧を生じさせるとともにその間の
    電気抵抗を測定し、漏出した汚染水中に含まれる導電性
    成分の作用によって前記導電炭素層間の電気抵抗が変化
    するのを検出することにより、遮水シートの破損を検知
    することを特徴とする廃棄物処分場における汚染水の漏
    出検知方法。
  2. 【請求項2】 前記少なくとも2層の導電炭素層を所定
    幅で帯状に延長形成したものを一組の単位導電炭素層と
    して、該単位導電炭素層を交差する2方向にストライプ
    状に多数並行配置し、各方向に延長する単位導電炭素層
    のうち電気抵抗の変化が検出された単位導電炭素層の交
    差位置を求めることにより、遮水シートの破損箇所を特
    定することを特徴とする請求項1に記載の廃棄物処分場
    における汚染水の漏出検知方法。
  3. 【請求項3】 前記導電炭素層を浄化機能を有する炭素
    部材を用いて敷設することを特徴とする請求項1または
    請求項2に記載の廃棄物処分場における汚染水の漏出検
    知方法。
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