JP2983700B2 - ベルト駆動装置 - Google Patents

ベルト駆動装置

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JP2983700B2
JP2983700B2 JP17548791A JP17548791A JP2983700B2 JP 2983700 B2 JP2983700 B2 JP 2983700B2 JP 17548791 A JP17548791 A JP 17548791A JP 17548791 A JP17548791 A JP 17548791A JP 2983700 B2 JP2983700 B2 JP 2983700B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真方式を用いた
機器に内蔵され、転写ベルトや感光体ベルト等を使用す
るベルト駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば電子写真装置におい
て、この装置の軽量化及びコンパクト化を目的として、
表面に誘電体層または感光体層を有する平ベルトを、互
いに平行に配置した複数本のロ−ラに掛け渡すことによ
って、前記平ベルトを転写ドラムまたは感光体ドラム等
の代わりに転写ベルトまたは感光体ベルトとして利用す
ることが知られている。
【0003】そして、このような用途に用いられる平ベ
ルトは、その基材がプラスチックフィルムや金属箔等の
ような伸びが小さくて強度の高い材料によって形成され
る場合が多い。従って、この種の平ベルトは弾性変形し
難い。そのために、前記電子写真装置内に収容された部
品の寸法誤差、ロ−ラの取付誤差、ベルト張力のアンバ
ランス、ベルト周長さの不均一などが生じている場合、
これらをベルト自体の変形によって吸収することができ
ない。この結果、前記平ベルトが、走行時にベルト幅方
向へ偏動してしまうといった問題があった。
【0004】しかし、前記電子写真装置は、正確な画像
形成を行うために、高精度、高解像度が要求されるの
で、この平ベルトの偏動を防止する必要がある。
【0005】そして、このような、平ベルトの偏動を防
止するための従来技術として、特開昭56−12750
1号公報や特開昭59−205052号公報に示される
ように平ベルトに偏動防止用のガイドを設けたり、特開
昭57−60347号公報に示されるように規制部材を
設けることによって平ベルトの偏動を強制的に防止する
ようにしたものがある。また、実開昭58−11060
9号公報に示されるように、1本のロ−ラを偏動調整用
ロ−ラとすると共に偏動検出用のベルト位置センサを備
えさせ、前記ベルト位置センサによって平ベルトの偏動
が検出されると、その偏動量に応じて偏動調整用ロ−ラ
の軸端部を変位させることにより偏動を修正するように
したものや、実開昭64−48457号公報に示される
ように、平ベルトが偏動すると、この偏動に伴なってロ
−ラを回転軸方向に移動させ、このロ−ラの移動によっ
て該ロ−ラの回転軸を揺動させて、ロ−ラを反対方向へ
移動させることにより偏動を修正するようにしたものが
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開昭56−127501号公報、特開昭59−2050
52号公報及び特開昭57−60347号公報に示され
ているような構成では、平ベルトの偏動を外的要因によ
り強制的に規制するようにしているから、平ベルトとロ
−ラとの組合わせの条件如何により機構として成立し得
ない場合がある。即ち、平ベルトの偏動に伴う寄り力が
大きくなるものでは、ガイド及び規制部材の強度を増大
させておく必要がある。また、平ベルト自体の幅方向座
屈強度を増大させる必要があり、同時に平ベルト端部が
損傷しないように端部強度も増大させる必要がある。従
って、ベルト厚さが薄くなるほど上記方式の採用は困難
となる。また、平ベルトにガイドを設ける場合に、精度
良くガイドを設ける必要があり、特にシ−ムレスベルト
の場合では、このガイドを形成することが非常に困難で
あった。
【0007】また、前記実開昭58−110609号公
報や実開昭64−48457号公報に示されているよう
な構成では、複雑なメカニズムを用いて偏動を検出、修
正するために、高価でしかも余分なスペ−スを必要と
し、装置全体としての大型化に繋る。そればかりでな
く、複雑な機構であるために、部品点数が多くなり、そ
れだけ故障発生要因部が増加することになり、装置の信
頼性が十分に確保されているとは言い難いものであっ
た。
【0008】これらの点を解決するために、本発明の発
明者は、自動的に偏動を検出、修正することができるベ
ルト駆動装置について、その構造の改良を進めている。
詳しくは、複数のロ−ラのうち1本を偏動調整用ロ−ラ
とし、この偏動調整用ロ−ラの片側に、該偏動調整用ロ
−ラと独立して回転自在な偏動検出用ロ−ラを備えさせ
ておく。また、この偏動検出用ロ−ラは外径が前記偏動
調整用ロ−ラから離れるにしたがって次第に大きくなっ
ており、その外周にテ−パ状の乗り上げ面を有してい
る。また、平ベルトを、その走行時において前記偏動検
出用ロ−ラに向って偏動させるように構成する。そし
て、平ベルトの走行時に、該平ベルトが、その偏動によ
って偏動検出用ロ−ラの乗り上げ面に乗り上げると、こ
の乗り上げにより偏動検出用ロ−ラが回転し、この回転
力を偏動調整用ロ−ラの軸端部を所定方向に移動させる
力に変換することによって平ベルトに逆方向の偏動成分
を与え、前記偏動を解消させるようにしたベルト駆動装
置について開発している。また、図11に示すように、
この装置に適用される平ベルトaは、前記偏動検出用ロ
−ラの乗り上げ面に乗り上げる端縁部(図11の左側端
縁部)の表面及び裏面に幅寸法の大きい補強材b,bを
貼着し、反対側の端縁部(図11の右側端縁部)には幅
寸法の小さい補強材c,cを貼着している。そして、こ
の左側端縁部の補強材bの貼着部分には、センサ孔fが
形成されており、このセンサ孔fに向って図示しない赤
外線センサから赤外線を照射して、その赤外線の反射光
によって平ベルトaの走行方向の位置が検知できるよう
になっている。
【0009】ところが、この種のベルト駆動装置では、
上述したように、平ベルトの偏動に伴って該平ベルトが
テ−パ状の乗り上げ面に乗り上げるため、この平ベルト
の端縁部分(図11の左側縁部)が局部的に延び、この
ベルト端縁部が波打ち状になることがある(図8参
照)。このようにベルト端縁部が波打ち状になると、正
確な偏動検出、修正が行えなくなるため、このような状
態になった平ベルトは別の平ベルトに交換することが必
要であった。このため、上記装置にあっては、ベルト交
換の頻度が高くなってしまうといった不具合があり、本
装置を実用的なものとするためには、ベルトの長寿命化
を図ることが必要である。
【0010】本発明は、この点に鑑みてなされたもので
あって、上述したように偏動検出用ロ−ラによって自動
的に偏動を検出、修正することができるベルト駆動装置
について、平ベルトの長寿命化を図ることができる構造
を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は、平ベルトの左右両端縁を偏動検出用の端
縁部として利用できるようにし、一方の端縁部が波打ち
状になると他方の端縁部を偏動検出用の端縁部として利
用できるようにした。具体的に、請求項1記載の発明
は、平ベルトと、該平ベルトが掛け渡され、1本が偏動
調整用ロ−ラに構成された複数本のロ−ラと、前記偏動
調整用ロ−ラの一方の軸端部に、該偏動調整用ロ−ラと
独立して回転自在に支持された偏動検出部材と、前記平
ベルトを前記偏動検出部材の配設位置に向って移動させ
る片寄付与手段と、前記偏動検出部材に連繋され、該偏
動検出部材に前記平ベルトが接して回転トルクが作用し
たときに、その回転運動を前記偏動調整用ロ−ラの軸端
部が所定方向に変位する運動に変換し、前記平ベルトを
前記片寄付与手段による移動方向とは逆方向に移動させ
るロ−ラ端部変位手段とを備えさせる。そして、前記平
ベルトを、前記各ロ−ラへの掛渡し配設状態を左右逆に
設定しても所定の移動動作を行い得るように、少なくと
もその左右両端部の形状を互いに対称に形成するような
構成としている。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載のベ
ルト駆動装置において、平ベルトの左右両縁部に補強部
材を設け、該補強部材の配設されている平ベルトの左右
両縁部に、ベルト走行方向の位置を検知するためのセン
サ孔を設けるような構成としている。
【0013】
【作用】上記の構成により、本発明では以下に述べるよ
うな作用が得られる。先ず、請求項1記載の発明では、
平ベルトが片寄付与手段の作用によって偏動して偏動検
出部材に接すると、該偏動検出部材が平ベルトとの接触
摩擦により回転する。そして、ロ−ラ端部変位手段によ
ってこの偏動検出部材の回転運動が、前記偏動調整用ロ
−ラの軸端部が所定方向に変位する運動に変換される。
このようにして偏動調整用ロ−ラの軸端部が変位する
と、平ベルトに前記偏動方向とは逆方向の偏動変位が発
生するために、前記初期の偏動を修正する。つまり、初
期の偏動に応じた偏動調整用ロ−ラの軸端部の変位量が
自動的に与えられ、平ベルトの偏動を修正する。このた
め、前記平ベルトは安定した走行を行うことができ、特
に、このベルト駆動装置を電子写真装置に適用した場合
には正確な画像形成を行うことができる。そして、この
ような走行状態を継続させると、平ベルトの一方の端縁
部、つまり偏動検出部材が配設されている側の端縁部が
延びて、この部分が波打ち状になることがある。この
際、平ベルトは少なくともその左右両端部の形状が互い
に対称に形成されているために、このように一方の端縁
部が波打ち状になった平ベルトの各ロ−ラへの掛渡し配
設状態を左右逆に設定することによって、該平ベルトの
他方の端縁部を偏動検出用の端縁部として利用すること
で、所定の移動動作を行わせることができる。このた
め、平ベルトの寿命を延長することができる。
【0014】請求項2記載の発明では、平ベルトの左右
両縁部に補強部材を設けて、その延びを抑制して平ベル
トの長寿命化を更に図ることができ、また、補強部材の
配設されている平ベルトの左右両縁部にベルト走行方向
の位置を検知するためのセンサ孔を設けることによって
ベルト走行時の走行位置を検知することができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に沿って詳細
に説明する。
【0016】図1〜図3は、本例に係る電子写真装置内
に収容された3軸系ベルト駆動装置の全体図を示してい
る。この3軸系のベルト駆動装置において、1,2,3
は、夫々第1、第2及び第3ロ−ラである。各ロ−ラ
1,2,3は、夫々ロ−ラシャフト1a,2a,3a
と、該ロ−ラシャフト1a,2a,3aの左右両端部を
除いた部分で、ロ−ラシャフト1a,2a,3aと同心
上で大径に形成された樹脂又はアルミニウム等で成るロ
−ラ本体1b,2b,3bとから成っている。また、こ
の各ロ−ラ1,2,3の左右両側には第1プレ−ト5及
び第2プレ−ト6が配設されている。そして、前記ロ−
ラシャフト1a,2a,3aは、図1における左端部が
第1プレ−ト5を、右端部が第2プレ−ト6を夫々貫通
しており、前記第1ロ−ラ1及び第2ロ−ラ2のロ−ラ
シャフト1a,2aの左右両端部は、この貫通した状態
で各プレ−ト5,6に支持されている(支持構造の詳細
は後述する)。そして、前記各ロ−ラ1,2,3には、
基材の表面に転写層が形成されて成る本発明でいう平ベ
ルトとしての転写ベルト4が走行可能に掛け渡されてい
る。従って、本ベルト駆動装置は、前記転写ベルト4が
電子写真装置の転写搬送体として機能するようになって
いる。また、前記転写ベルト4の基材としては、例えば
2軸延伸ポリエステルが採用されており、引張弾性率が
200kg/mm2 以上に設定されている。また、前記ロ−
ラ本体1b,2b,3bの表面に、例えばEPDM系架
橋ゴムを貼着するようにして、該ロ−ラ本体1b,2
b,3bと転写ベルト4との摩擦係数を任意に設定可能
とするようにしてもよい。
【0017】前記各プレ−ト5,6について説明する
と、第1プレ−ト5は、図2及び図5に示すように、略
L字状の金属製の平板で成っており、その上端部に、第
1ロ−ラ1のロ−ラシャフト1aの左端が挿入されるロ
−ラシャフト挿入孔5aが開口されている。また、この
ロ−ラシャフト挿入孔5aの下方における第1プレ−ト
5の下端部近傍には前記第2ロ−ラ2のロ−ラシャフト
2aを挿入固着するロ−ラシャフト支持孔5bが開口さ
れている。更に、この第1プレ−ト5の図2における右
端近傍には前記第3ロ−ラ3のロ−ラシャフト3aが挿
通される略台形状の開口5cが形成されている。この開
口5cの形状の特徴としては、右側辺5c' が下方に向
うに従って左側に傾斜するような傾斜面で形成されてい
ると共に、その上側辺5c''が所定の長さSを存してい
ることにある。また、前記第1プレ−ト5の外側面の3
箇所には円柱状の突出部5d,5e,5fが突設されて
いる。更に、この第1プレ−ト5の略中央部分にはシャ
フト孔5gが開口されていると共に、右端近傍の下端部
は僅かに下方へ延長された延長部5hが形成されてい
て、この延長部5hに小径のビス孔5iが穿設されてい
る。そして、この延長部5hの右側に隣接した位置に
は、第1プレ−ト5の下端部から外側に向うように折曲
されたフランジ部5jが形成されている。
【0018】一方、第2プレ−ト6は、図3及び図6に
示すように、前記第1プレ−ト5と略対称な形状で成っ
ており、第1プレ−ト5と同様のロ−ラシャフト挿入孔
6a、ロ−ラシャフト支持孔6b、シャフト孔6g、延
長部6h、ビス孔6i及びフランジ部6jが夫々設けら
れている。そして、この第2プレ−ト6における開口6
cは、上述した第1プレ−ト5の開口5cと異り、水平
方向に延びる長孔(長さ寸法S)で形成されている。ま
た、突出部6dは第2プレ−ト6の外側面中央部の1箇
所にだけ設けられている。
【0019】以下、各ロ−ラ1,2,3の支持構造につ
いて説明する。第1ロ−ラ1は、ロ−ラシャフト1aと
ロ−ラ本体1bとが一体的に形成されており、図1の如
く、ロ−ラシャフト1aの左右両端部は、前記第1及び
第2プレ−ト5,6のロ−ラシャフト挿入孔5a,6a
に配設されたベアリングB1,B1によって各プレ−ト
5,6に対して回動自在に支持されている。また、前記
ロ−ラシャフト1aの一側端(図1における右端)には
駆動ギヤ1cが取付けられており、該駆動ギヤ1cに図
示しない駆動モ−タの駆動力が伝達されるようになって
いる。そして、駆動モ−タの駆動力が、この駆動ギヤ1
cに伝達されると第1ロ−ラ1が回転駆動するようにな
っている。つまり、この第1ロ−ラ1は本装置の駆動ロ
−ラとして機能するように構成されている。
【0020】第2ロ−ラ2は、従動ロ−ラであって、そ
のロ−ラシャフト2aの軸線が前記第1ロ−ラ1の軸線
に対して平行となるように配置されており、該ロ−ラシ
ャフト2aの左右両端部が前記第1及び第2プレ−ト
5,6のロ−ラシャフト支持孔5b,6bに挿入された
状態で、該各プレ−ト5,6に固着されている。そし
て、この第2ロ−ラ2のロ−ラ本体2bは、その両端部
において図示しないベアリングによってロ−ラシャフト
2aに対して回転自在に支持されている。つまり、この
第2ロ−ラ2はロ−ラシャフト2aが回転することな
く、ロ−ラ本体2bのみがロ−ラシャフト2aを軸とし
て回転するようになっている。また、この第2ロ−ラ2
のロ−ラ本体2bの外径は、前記第1ロ−ラ1のロ−ラ
本体1bの外径よりも僅かに小径に設定されている。
【0021】第3ロ−ラ3は、本発明でいう偏動調整用
ロ−ラであって、ロ−ラシャフト3aの左右両端部が前
記第1及び第2プレ−ト5,6の開口5c,6cに挿入
されており、ロ−ラ本体3bが、前記第2ロ−ラ2と同
様に、その両端部においてベアリングB2,B2によっ
てロ−ラシャフト3aに対して回転自在に支持されてい
る。つまり、この第3ロ−ラ3もロ−ラシャフト3aが
回転することなく、ロ−ラ本体3bのみがロ−ラシャフ
ト3aを軸として回転するようになっている。また、こ
の第3ロ−ラ3のロ−ラ本体3bの外径は、前記第1ロ
−ラ1と第2ロ−ラ2の各ロ−ラ本体1b,2bの外径
の中間値に設定されている。
【0022】そして、前記各ロ−ラ1,2,3の図1に
おける右側にはストッパリング1d,2d,3dが配設
されている。このストッパリング1d,2d,3dは、
各ロ−ラ1,2,3のロ−ラ本体1b,2b,3bの端
面と小間隙を存した位置において各ロ−ラシャフト1
a,2a,3aに支持されており、その外径は各ロ−ラ
のロ−ラ本体1b,2b,3bの外径よりも僅かに大径
に設定されていて、走行する転写ベルト4の偏動量が大
きくなることを抑制するようになっている。
【0023】次に、前記第3ロ−ラ3の支持構造につい
て詳述する。この第3ロ−ラ3の支持部材として、前記
第1及び第2プレ−ト5,6の外側には第1及び第2テ
ンションプレ−ト7,8が配設されている。第1テンシ
ョンプレ−ト7は、図2及び図5の如く、前記第1プレ
−ト5に比べて小形で且つ略台形状の金属製板材で成っ
ている。そして、この第1テンションプレ−ト7におけ
る前記第1プレ−ト5の突出部5d,5e,5fに対応
した位置には、水平方向に延びる長孔7a,7b,7c
(長さ寸法は夫々S)が形成されており、この長孔7
a,7b,7cに前記突出部5d,5e,5fが夫々嵌
入されるようになっている。そして、このように突出部
5d,5e,5fが嵌入された状態では、この第1テン
ションプレ−ト7が第1プレ−ト5に対して水平方向に
所定ストロ−クSをスライド移動できるように支持され
る。また、この第1テンションプレ−ト7における前記
第1プレ−ト5の開口5cに対応した位置には、該開口
5cの右側辺5c' に沿って延びる長孔でなるロ−ラシ
ャフト挿入孔7dが形成されており、前記開口5cに挿
通された第3ロ−ラ3のロ−ラシャフト3aは、このロ
−ラシャフト挿入孔7dに挿入されるようになってい
る。このようにして第3ロ−ラ3のロ−ラシャフト3a
がロ−ラシャフト挿入孔7dに挿入された状態おいて
は、第1テンションプレ−ト7が移動しないかぎり、こ
のロ−ラシャフト3aは図2における左右方向の移動が
規制され、且つロ−ラシャフト挿入孔7dに沿う方向に
のみ移動が許容されている。また、このロ−ラシャフト
挿入孔7dの延長方向は、該ロ−ラシャフト挿入孔7d
に沿ってロ−ラシャフト3aが移動しても転写ベルト4
のベルト張力が変化しない方向に設定されている。そし
て、前記第1テンションプレ−ト7の略中央部にはガイ
ド孔7eが形成されている。このガイド孔7eは、水平
孔7fと傾斜孔7gとから成っており、水平孔7fは、
前記第1プレ−ト5のシャフト孔5gに対向する位置に
形成された水平方向に延びる長孔でなり、傾斜孔7g
は、前記水平孔7fの左端に連続して、下方に向うに従
って右方へ傾斜する長孔でなっている。また、この傾斜
孔7gの下端部は僅かに水平方向に伸びて成る係止部7
hが形成されている。更に、この第1テンションプレ−
ト7の左側下端部は僅かに下方へ延長されてなる延長部
7iが形成されており、この延長部7iにはスプリング
係止孔7jが形成されている。このスプリング係止孔7
jは3つの円形開口が連通されたような形状でなってお
り、後述する第1スプリングS1の係止位置をこの3箇
所で変更可能とし、この第1スプリングS1による付勢
力を変更できるようにしている。
【0024】一方、第2テンションプレ−ト8は、図3
及び図6の如く、前記第1テンションプレ−ト7と略対
称な形状で成っており、第1テンションプレ−ト7と同
様のガイド孔8e、延長部8i及びスプリング係止孔8
jが夫々設けられている。そして、この第2テンション
プレ−ト8における長孔8a(長さ寸法S)は、上述し
た第1テンションプレ−ト7と異り、図3における右端
近傍の1箇所にのみ設けられている。また、この第2テ
ンションプレ−ト8のロ−ラシャフト挿入孔8dは、前
記第2プレ−ト6の開口6cに対向した位置に形成され
た円形開口で成っている。
【0025】このような形状で形成された第1及び第2
テンションプレ−ト7,8が夫々第1及び第2プレ−ト
5,6の外側に組付けられ、各開口5c,6c及びロ−
ラシャフト挿入孔7d,8dに第3ロ−ラ3のロ−ラシ
ャフト3aが挿入された状態では、該第3ロ−ラ3は、
各テンションプレ−ト7,8の第1及び第2プレ−ト
5,6に対するスライド移動(ストロ−クS)に伴なっ
て第2ロ−ラ2との軸間距離が変更可能となっている。
また、上述したように、図2に示す状態において、第3
ロ−ラ3のロ−ラシャフト3aの左端は前記ロ−ラシャ
フト挿入孔7dに沿ってスライド移動可能となり、この
スライド移動によって、第3ロ−ラ3の軸線が他のロ−
ラ1,2の軸線に対して傾斜されるようになっている。
【0026】また、図2及び図3に示すように、前記第
1及び第2プレ−ト5,6のフランジ部5j,6jと前
記第1及び第2テンションプレ−ト7,8のスプリング
係止孔7j,8jとの間には第1スプリングS1,S1
が伸長状態で夫々掛渡されている。つまり、このように
して第1スプリングS1,S1が掛渡された状態では、
第1及び第2テンションプレ−ト7,8は、第1スプリ
ングS1,S1の付勢力によって第2ロ−ラ2から離れ
る方向(図2及び図3における矢印A方向)へ付勢され
ることになる。つまり、この第3ロ−ラ3に第2ロ−ラ
2から離れる方向への付勢力を与えることによって転写
ベルト4に所定のベルト張力を与えるようにしている。
また、このベルト張力は第1スプリングS1,S1のス
プリング係止孔7j,8jへの係止位置を変更すること
によって任意に設定することができるようになってい
る。また、前記左右の第1スプリングS1,S1は夫々
のバネ定数が異るものが採用されている。つまり、第1
プレ−ト5と第1テンションプレ−ト7との間に掛渡さ
れている第1スプリングS1のバネ定数を他方の第1ス
プリングS1のバネ定数よりも小さく設定するようにし
て、第1テンションプレ−ト側のベルト張力を第2テン
ションプレ−ト側のベルト張力よりも小さくするように
している。これにより、転写ベルト4の走行時には、該
転写ベルト4が図1に矢印Cで示すようにベルト張力の
大きい側から小さい側に偏動するようになっている。こ
れにより、本発明でいう片寄付与手段が構成されてい
る。
【0027】また、前記第1プレ−ト5の右側端にはス
プリング取付座9が取付けられている。このスプリング
取付座9は、図2の如く、略扇状の垂直部9aと該垂直
部9aの上端から外側に向って折曲されてなる水平部9
bとを備えている。そして、前記垂直部9aは、その右
側下端部がビスb1によって前記第1プレ−ト5に対し
て揺動自在に支持されており、このビスb1の左上側に
は、このビスb1で成される揺動軸を中心とする円弧状
のガイド孔9cが形成されている。そして、このガイド
孔9cには第1プレ−ト5に螺着されているビスb2が
挿通されており、このビスb2が前記ガイド孔9cに当
接することによって、スプリング取付座9の揺動範囲を
規制するようにしている。そして、前記スプリング取付
座9の水平部9bと前記第3ロ−ラ3のロ−ラシャフト
3aの左端部との間には、前記第1プレ−ト5及び第1
テンションプレ−ト7の外側に配置された第2スプリン
グS2が伸長状態で掛渡されている。つまり、このよう
にして第2スプリングS2が掛渡された状態では、第3
ロ−ラ3のロ−ラシャフト3aの左端部は、前記第1プ
レ−ト5の開口5cの上端及び第1テンションプレ−ト
7のロ−ラシャフト挿入孔7dの上端位置に向う付勢力
が与えられるようになっており、このロ−ラシャフト3
aに他の付勢力が作用していない状態では図2に示すよ
うに、このシャフト3aの左端部はロ−ラシャフト挿入
孔7dの上端部に位置されている。
【0028】そして、前記第1テンションプレ−ト7の
外側面には、着脱操作レバ−10が配設されている。こ
の着脱操作レバ−10は、図4にも示すように、前記第
1及び第2プレ−ト5,6に形成されているシャフト孔
5g,6gに亘って挿通されたシャフト10aが連結さ
れており、前記第1プレ−ト5と第1テンションプレ−
ト7との間の空間及び第2プレ−ト6と第2テンション
プレ−ト8との間の空間の夫々に配置されたガイドプレ
−ト10bがこのシャフト10aに一体的に取付けられ
ている。つまり、これら3者10,10a,10bは着
脱操作レバ−10の回動操作に伴なって一体的に回転す
るようになっている。また、図2及び図3の如く、前記
各ガイドプレ−ト10b,10bの外側面における、そ
の回転中心から所定寸法を存した位置には、ガイドピン
10c,10cが夫々立設されており、この各ガイドピ
ン10c,10cが前記各テンションプレ−ト7,8の
ガイド孔7e,8eに夫々挿通されている。つまり、こ
の着脱操作レバ−10が図2に示すような回動位置とさ
れている場合には、前記ガイドピン10cがガイド孔7
e,8eの係止部7h,8hに係止することによって、
前記第1スプリングS1の付勢力により転写ベルト4に
所定のベルト張力が付与されている。一方、第1スプリ
ングS1の付勢力に抗して前記着脱操作レバ−10を図
7に示すような状態に回動操作すると、ガイドピン10
cがガイド孔7e,8eの水平孔7f,8fに達し、第
1テンションプレ−ト7が後退位置となって、前記第2
ロ−ラ2と第3ロ−ラ3の軸心距離が短くなり、ベルト
張力を解放するようになっている。
【0029】そして、図1に示すように、前記第3ロ−
ラ3のロ−ラシャフト3aにおける前記第1プレ−ト5
の内側位置には本発明でいう偏動検出部材としての偏動
検出ロ−ラ11が第3ロ−ラ3と同軸上で且つ、該第3
ロ−ラ3から独立して回動自在となるようにロ−ラシャ
フト3aに支持されている。
【0030】前記偏動検出ロ−ラ11は、前記転写ベル
ト4のベルト材と摩擦係数が高く且つ耐摩耗性に優れた
ウレタンエラストマ等によって形成されている。そし
て、この偏動検出ロ−ラ11は、その内側端面が、前記
第3ロ−ラ3のロ−ラ本体3bの端面と小間隙を存して
近接配置されている。また、この偏動検出ロ−ラ11
は、第3ロ−ラ3のロ−ラ本体3bの端面に対向する部
分の外径が該ロ−ラ本体3bの外径と同径に設定され、
且つロ−ラ本体3b端面から離れるに従って次第にその
径が大きくなるテ−パ状に傾斜された乗り上げ面11a
を有している。そして、これによって、走行中において
図1の仮想線Bに示す位置にある転写ベルト4にC方向
の偏動が発生して、第1図に仮想線Dで示す位置になる
と、転写ベルト4が偏動検出ロ−ラ11の乗り上げ面1
1aに乗り上げるようになっている。
【0031】また、前記偏動検出ロ−ラ11は、その外
側端部に円柱部11bが形成されている。この円柱部1
1bは前記第3ロ−ラ3のロ−ラ本体3bの径よりも小
径に形成されており、前記第1プレ−ト5の内側におい
て、この円柱部11bの外周面に紐部材12の一端がビ
ス止めされている。また、この紐部材12の他端は前記
第1プレ−ト5の延長部5hに、該延長部5hに形成さ
れたビス孔5iに螺着されたビスによって取付けられて
いる。つまり、転写ベルト4の偏動により、転写ベルト
4が偏動検出ロ−ラ11の乗り上げ面11aに乗り上
げ、偏動検出ロ−ラ11に回転トルクが作用したとき、
偏動検出ロ−ラ11の回転により前記紐部材12が偏動
検出ロ−ラ11の円柱部11bに巻き取られて、前記第
3ロ−ラ3のロ−ラシャフト3aの左側端部が、前記第
1テンションプレ−ト7のロ−ラシャフト挿入孔7dの
延長方向(図2における斜め下方)に向って変位される
ようになっている。即ち、第3ロ−ラ3のロ−ラシャフ
ト3aの左端部を図1の矢印F方向に変位させることに
より、第3ロ−ラ3をベルトの走行方向(図1の矢印
E)に向って左方向に傾けて、このベルト左側部分にお
けるベルト張力を変化させることなしに転写ベルト4を
第3ロ−ラ3の周方向に沿って巻回させる。これによ
り、転写ベルト4の走行方向に対して第3ロ−ラ3の回
転方向を所定角度だけ傾けることによって、転写ベルト
4が走行しながら図中C方向とは逆方向(矢印G)に移
動されるように構成されている。このようにして、偏動
検出ロ−ラ11に回転トルクが作用したときに前記第3
ロ−ラ3の軸端部を所定方向Fに変位させるロ−ラ端部
変位手段が構成されている。即ち、このロ−ラ端部変位
手段によって、第3ロ−ラ3の軸端部がF方向に変位さ
れると、転写ベルト4は、C方向とは逆方向Gへ巻回さ
れながら走行するために、初期の偏動成分(C方向成
分)とは逆の偏動成分(G方向成分)が発生し、初期の
偏動成分と打ち消し合うまでロ−ラシャフト3aの端部
が変位されることになる。
【0032】また、上述したように、第3ロ−ラ3のロ
−ラシャフト3aと第1プレ−ト5との間にはスプリン
グ取付座9を介して第2スプリングS2が掛渡されてい
るため、この第2スプリングS2が紐部材12の巻取動
作による変位方向Fとは反対方向に常時付勢するように
なっており、第2スプリングS2によって第3ロ−ラ3
の軸端部の所定量以上の変位を抑制するようになってい
ると共に、この第2スプリングS2の付勢力と、前述し
た紐部材12の巻取りによって第3ロ−ラ3を傾斜させ
るように働く力との釣合いによって、第3ロ−ラ3の傾
斜角度が調整されて転写ベルト4の偏動量が抑制される
ようになっている。つまり、第3ロ−ラ3の軸端部の変
位による逆方向Gの偏動成分が初期偏動成分Cより大き
くなると、転写ベルト4は逆方向Gに偏動を開始し、偏
動検出部材11の乗り上げ面11aへの乗り上げ量は減
少するから、偏動検出ロ−ラ11の回転トルクも減少
し、その結果、第2スプリングS2によって第3ロ−ラ
3の軸端部の変位量も小さくなるようになっている。
【0033】そして、本例の特徴とする構成としては、
前記転写ベルト4の形状にある。図10に示すように、
転写ベルト4は、その左右両側縁部に補強材4a,4
a,…及びセンサ孔4b,4bが設けられている。補強
材4a,4a,…は、転写ベルト4の左右両端部の表面
及び裏面に夫々貼着されており、夫々の幅寸法は同一に
設定されている。また、センサ孔4b,4bは、前記補
強材4a及び転写ベルト4の基材4cに亘ってベルト厚
さ方向に貫通して形成された矩形状の開口で成ってお
り、夫々の開口位置は前記補強材4aの幅方向略中央位
置であって中心線(図10におけるH)に対して左右対
称な位置に設定され、その開口形状も同一に設定されて
いる。そして、本装置は、左側のセンサ孔4bに対向可
能な位置には図示しない赤外線センサが配置されてお
り、転写ベルト4の走行方向の位置を検知するようにし
ている。つまり、赤外線センサから発する赤外線がこの
センサ孔4bを通過することにより、転写ベルト4によ
る紙送り動作の際に、紙送り初期位置が正確に検知され
るようになっている。これは、特に、カラ−コピ−を行
うことが可能な装置において、色の重合せを正確に行う
ことができ、有効なものである。このように、本例にお
ける転写ベルト4は、走行方向に延びる中心線(図10
におけるH)に対して左右対称に形成されている。
【0034】以下、上記の構成による動作について説明
する。先ず、上述したように、第1テンションプレ−ト
7に係止されている第1スプリングS1のバネ定数が他
方の第1スプリングS1のバネ定数よりも小さく設定さ
れているために、転写ベルトが所定の走行位置(図1の
仮想線B)において走行する状態では、この転写ベルト
の第1プレ−ト側(図1左側)ではベルト張力が小さ
く、一方、第2プレ−ト側(図1右側)ではベルト張力
が大きくなっている。これによって、転写ベルト4は、
走行しながら常にC方向へ偏動するような力が作用す
る。そして、転写ベルト4の偏動により転写ベルト4の
端部が偏動検出部材11の乗り上げ面11aに乗り上げ
る(仮想線D)と、転写ベルト4と偏動検出ロ−ラ11
の乗り上げ面11aとの間に作用する摩擦力により、偏
動検出ロ−ラ11が軸部材3aに対して回転せしめら
れ、その回転によって紐部材12が偏動検出ロ−ラ11
の円柱部11bに巻取られる。この紐部材12の巻取り
により、偏動検出ロ−ラ11が配置されている第3ロ−
ラ3のロ−ラシャフト3aの端部がロ−ラシャフト挿入
孔7dに沿ってF方向へ変位し、その変位により転写ベ
ルト4はC方向と逆方向Gに巻回されながら走行するこ
とになって、転写ベルト4のC方向への偏動が制限され
る。それと共に、前記軸端部の変位Fにより、第2スプ
リングS2が伸びてスプリング力も作用しているので、
紐部材12の巻取り力と第2スプリングS2のスプリン
グ力とのバランスにより、第3ロ−ラ3の変位量が規制
され、ある一定位置に転写ベルト4の走行位置が維持さ
れることになる。
【0035】このようにして転写ベルト4の走行が行わ
れるために、転写ベルト4の大きな偏動が防止され、例
えば、転写ベルト4の偏動量を10数μmに抑えること
ができる。つまり、予め転写ベルト4を一方向へ偏動さ
せながら、その偏動を自動的に逐次修正するようにして
いることにより、偏動量を微量にすることができ、転写
ベルト4に安定した走行を行わせることができ、本例の
ような電子写真装置にあっては正確な画像形成を行うこ
とができる。また、転写ベルト4がG方向へ大きく偏動
するような状況が生じた場合、ベルト端部が、各ロ−ラ
1,2,3に近接配置されたストッパリング1d,2
d,3dに当接することにより、その偏動量を規制する
ことができる。
【0036】そして、このような走行状態が継続して行
われると、図8に示すように、偏動検出ロ−ラ11の乗
り上げ面11aへ乗り上げる部分である転写ベルト4の
左端縁部のみに延びが発生し、この左端縁部が波打ち状
態となる。このような波打ち状態となると、正確な偏動
検出、修正動作が行えなくなるため、ベルト交換が必要
となるが、本例では、この転写ベルト4が左右対称な形
状となっているために、該転写ベルト4を各ロ−ラ1,
2,3から一旦取り外し、図9に示すように、配設方向
を左右逆にして再び各ロ−ラ1,2,3に掛渡すように
することで、偏動検出ロ−ラ11の乗り上げ面11aに
乗り上げる部分を波打ち状態の生じていない反対側の端
縁部とするようにしている。
【0037】次に、この転写ベルト4の配設方向を左右
逆にする際のベルト着脱時の動作について説明する。先
ず、各ロ−ラ1,2,3に掛渡されている転写ベルト4
を取外す際には、前記着脱操作レバ−10を図2に示す
状態から図7に示す状態に回動操作する。これにより、
上述したようにガイドピン10cがガイド孔7e,8e
の水平孔7f,8fに達し、各テンションプレ−ト7,
8が後退位置となって、前記第2ロ−ラ2と第3ロ−ラ
3の軸間距離が短くなる。この際、各テンションプレ−
ト7,8が第1及び第2プレ−ト5,6に対してスライ
ド移動(移動量S)することになるが、上述したよう
に、前記第1及び第2プレ−ト5,6の開口5c,6c
の寸法が移動量に対応した寸法Sに設定されているため
に、ロ−ラシャフト3aのスライド移動を許容すること
になる。このようにして第2ロ−ラ2と第3ロ−ラ3と
の軸間距離が短くなると、転写ベルト4の張力が解除さ
れ、該感光体ベルト4を、各ロ−ラ1,2,3の軸線方
向(図8の矢印I方向)に引き抜くことによって、この
転写ベルト4が取り外される。そして、転写ベルト4を
左右逆にして各ロ−ラ1,2,3間に掛渡す際には、上
記の取り外し動作とは反対に、転写ベルト4を逆方向か
ら各ロ−ラ1,2,3の軸線方向(図9の矢印J方向)
に挿入させた後、着脱操作レバ−10を図7に示す状態
から図2に示す状態に回動操作する。これにより、ガイ
ドピン10cがガイド孔7e,8eの水平孔7f,8f
から傾斜孔7g,8gを通って係止部7h,8hに達す
ると、各1テンションプレ−ト7,8が前端位置となっ
て、前記第2ロ−ラ2と第3ロ−ラ3の軸間距離が所定
値に戻されて転写ベルト4に所定の張力が付与された状
態で各ロ−ラ1,2,3に掛渡される。これにより、偏
動検出ロ−ラ11の乗り上げ面11aに乗り上げる部分
を波打ち状態の生じていない反対側の端縁部とすること
ができる。また、このベルト着脱動作も、着脱操作レバ
−10を回動操作するといった簡単な操作でもって転写
ベルト4の着脱を行うことができる。また、前述した転
写ベルト4の挿入作業の際には、ベルト端部をストッパ
リング1d,2d,3dに当接させるようにして、その
位置決めを行うようにすれば常に一定位置に転写ベルト
4を装着することができる。従って、各ストッパリング
1d,2d,3dの配設位置を適切に設定しておけば、
転写ベルト4の装着と同時に該転写ベルト4を所定の走
行位置に設定することができるので、ベルトの初期走行
時から安定した走行を行わせることができる。
【0038】以上説明してきたように、本例の構成によ
れば、転写ベルト4を左右対称な形状にしたことによ
り、該転写ベルト4の一方の端縁部が延びて波打ち状と
なっても、転写ベルト4の配設状態を左右逆にすること
により、他方の端縁部、つまり、波打ち状となっていな
い端縁部を偏動検出ロ−ラ11に対向させることができ
るので、転写ベルト4の寿命を従来のものの2倍に延長
することができる。また、このようにして、転写ベルト
4の配設状態を左右逆にした状態で、この転写ベルト4
を走行させた場合、ベルト自身の走行方向が逆向きにな
るため、ベルト表面の活性化を図ることができ、より正
確な画像成形が行える。
【0039】尚、上述した実施例は、電子写真装置の転
写ベルト駆動装置に適用した例について説明したが、本
発明はこれに限るものではなく、感光体ベルトの駆動装
置、或いは通常の平ベルト駆動装置に対しても同様に適
用することができる。また、3軸系のもの限らず4軸以
上のベルト駆動装置に採用することも可能である。
【0040】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば以下に
述べるような効果が発揮される。先ず、請求項1記載の
発明によれば、平ベルトの、少なくとも左右両端部の形
状を互いに対称に形成して、平ベルトの一方の端縁部、
つまり偏動検出部材が配設されている側の端縁部が延び
て、この部分が波打ち状になると、該平ベルトの各ロ−
ラへの掛渡し配設状態を左右逆に設定して、該平ベルト
の他方の端縁部を偏動検出用の端縁部として利用するよ
うにしているために、平ベルトの寿命を従来のものに比
べて2倍に延長することができ、この平ベルトの長寿命
化に伴って、ベルト駆動装置の実用性を大幅に向上する
ことができる。
【0041】請求項2記載の発明によれば、平ベルトの
左右両縁部に補強部材を設けることにより、その延びを
抑制して平ベルトの長寿命化を更に図ることができ、ま
た、補強部材の配設されている平ベルトの左右両縁部に
ベルト走行方向の位置を検知するためのセンサ孔を設け
ることによってベルト走行時の走行方向の位置を確実に
検知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2におけるI−I線に沿った断面図である。
【図2】ベルト駆動装置の左側面図である。
【図3】ベルト駆動装置の右側面図である。
【図4】図2におけるIV−IV線に沿った断面図である。
【図5】第1プレ−ト及び第1テンションプレ−トを示
す斜視図である。
【図6】第2プレ−ト及び第2テンションプレ−トを示
す斜視図である。
【図7】ベルト着脱動作時を示す図2相当図である。
【図8】転写ベルトの波打ち発生状態を示す斜視図であ
る。
【図9】転写ベルトの掛渡し配設状態を左右逆にした場
合を示す斜視図である。
【図10】転写ベルトの一部を省略した断面図である。
【図11】従来の転写ベルトにおける図10相当図であ
る。
【符号の説明】
1 第1ロ−ラ 2 第2ロ−ラ 3 第3ロ−ラ(偏動調整用ロ−ラ) 4 転写ベルト(平ベルト) 4a 補強材 4b センサ孔 11 偏動検出ロ−ラ(偏動検出部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03G 21/00 G03G 21/00 (56)参考文献 特開 平4−121337(JP,A) 特開 平5−18449(JP,A) 特開 平4−298434(JP,A) 特開 平4−236839(JP,A) 特開 昭60−57040(JP,A) 実開 昭64−48457(JP,U) 実開 平4−66132(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16H 7/18 B65G 23/24 B65G 43/02 B65H 5/02 G03G 15/16 G03G 21/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平ベルトと、 該平ベルトが掛け渡され、1本が偏動調整用ロ−ラに構
    成された複数本のロ−ラと、 前記偏動調整用ロ−ラの一方の軸端部に、該偏動調整用
    ロ−ラと独立して回転自在に支持された偏動検出部材
    と、 前記平ベルトを前記偏動検出部材の配設位置に向って移
    動させる片寄付与手段と、 前記偏動検出部材に連繋され、該偏動検出部材に前記平
    ベルトが接して回転トルクが作用したときに、その回転
    運動を前記偏動調整用ロ−ラの軸端部が所定方向に変位
    する運動に変換し、前記平ベルトを前記片寄付与手段に
    よる移動方向とは逆方向に移動させるロ−ラ端部変位手
    段とを備えており、 前記平ベルトは、前記各ロ−ラへの掛渡し配設状態を左
    右逆に設定しても所定の移動動作を行い得るように、少
    なくともその左右両端部の形状が互いに対称に形成され
    ていることを特徴とするベルト駆動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のベルト駆動装置におい
    て、平ベルトは、左右両縁部に補強部材が設けられてお
    り、該補強部材の配設されている平ベルトの左右両縁部
    には、ベルト走行方向の位置を検知するためのセンサ孔
    が設けられていることを特徴とするベルト駆動装置。
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