JP2980435B2 - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP2980435B2 JP26048791A JP26048791A JP2980435B2 JP 2980435 B2 JP2980435 B2 JP 2980435B2 JP 26048791 A JP26048791 A JP 26048791A JP 26048791 A JP26048791 A JP 26048791A JP 2980435 B2 JP2980435 B2 JP 2980435B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、光ファイバ通信や、
光情報処理などに用いられる集積化された光半導体装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体の誘導放出現象を利用した半導体
レ−ザは、伝導帯を上位準位とし、価電子帯を下位準位
とする発光遷移過程で誘導放出を起こすものであるか
ら、電子と正孔の発光再結合過程によるものと言う事が
できる。半導体中には非平衡状態の電子および正孔を高
密度に発生することができるので、これに対応して大き
な光増幅の実現が可能であり、そのため長さが数百μm
という小型レ−ザ発振器を作ることができる。小型、高
効率という点が他のレ−ザと比較できる半導体レ−ザの
特徴である。活性領域に高密度の電子−正孔を発生させ
るには、pn接合の順方向バイアスによる過剰キャリヤ
の注入現象を利用する。光ファイバ通信や光情報処理に
おいては、通常半導体レーザのような光半導体装置の光
源が用いられるが、きめ細い情報システムを確立するた
めには、半導体レ−ザから発せられる光の位相、周波数
を高精度に制御する必要がある。そのため基板上に光導
波路によって光回路を構成し、この基板上で光信号を処
理する必要があり、さらに、半導体光導波路と受光素子
との集積化等の検討が勧められている。この半導体レー
ザの動作制御や監視を目的として、半導体レーザの送信
方向と逆の位置にフォトダイオードを設置する事が知ら
れている。従来は、レーザとフォトダイオードは別々の
素子で構成され、半田などを用いて同一台座上で対向し
て固定していた。
【0003 】しかし、最近では、高機能化、量産化、
コトスダウンを目的として、同一半導体基板上にレーザ
ダイオードとフォトダイオードを形成して集積化した光
半導体装置が望まれるようになってきた。このような集
積化光半導体装置は、例えば図9に示すように、絶縁性
基板25上に、n−InPクラッド層24、InGaA
sP活性層23、p−InPクラッド層22、p−In
GaAsPコンタクト層21、p側電極20、n側電極
26からなる半導体レーザと、InGaAsP層30を
光吸収層とし、n−InP層31、p−InP層29、
p−InGaAsPコンタクト層28、n側電極32、
p側電極27からなるフォトダイオードを形成して実現
されている。このフォトダイオードは、半導体レーザと
同一のプロセスで形成するので組成は同一であるが、n
側電極32には正電位を、P側電極27には負電位を印
加して使用する点が異なる。半導体レーザの場合は、p
側電極20には正電位、n側電極には負電位を印加し、
電流を注入して動作させる。半導体レーザとフォトダイ
オードの素子分離は、RIEのようなドライエッチング
技術により形成された空隙33で行う。また、受光素子
であるフォトダイオ−ドは、前述のように、半導体レ−
ザを構成する各半導体層を絶縁基板25上に形成してか
ら、エッチングを行って各半導体層が切断されるように
絶縁基板25上に空隙33を形成し、この空隙33によ
って分離された部分をフォトダイオ−ドとして使うの
で、両者は、同一構成になるのである。半導体レ−ザ
は、活性層23やクラッド層などを含む多層膜は、スト
ライプ状に形成されており、その両脇に、光軸とは平行
に電流ブロッキング層が形成されている。この電流ブロ
ッキング層を形成するには、前記の多層膜を形成してか
ら、ストライプ状の活性領域部分とフォトダイオ−ド部
分の表面をSiO2 膜やSi3 4 膜のような絶縁膜で
被覆する。そして、化学的エッチングなどのウエットエ
ッチングによって、電流ブロッキング層部分の多層膜を
取り除き半導体基板25を露出する。ついで、露出した
半導体基板25上に半導体層を積層して電流ブロッキン
グ層を形成する。最後に各電極を形成して集積化された
光半導体装置を完成する。前記構成によれば、フォトダ
イオードの吸収層30は、半導体レーザの活性層23と
同一組成であるため、レーザ光の吸収係数が小さく、フ
ォトダイオードに十分な感度を持たせることができな
い。また、吸収層30の厚さは活性層23と同一で薄
く、0.1μm程度にすぎないため、半導体レーザから
の出射光を十分に受光できないという問題もある。さら
に、絶縁性基板25を使用しているため、電極形成が難
しい。基板側の電極は、基板上にそれぞれ各素子毎に形
成しなければならないからである。したがって、このよ
うな構成では本来の目的である高機能化、量産化、低コ
スト化を達成することができない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来では
素子分離上、絶縁基板を使用するため、電極形成に複雑
なプロセスと素子構造を必要としたり、半導体レーザと
フォトダイオードを同一組成で形成するため、フォトダ
イオードは十分受光出来ず、かつ、その性能が低下する
のが避けられなかった。本発明は、このような事情によ
って成されたものであり、絶縁基板を用いずに、同一の
半導体基板上で半導体レーザの電流ブロッキング層と受
光素子を同一プロセスで形成し、かつ、受光素子の受光
性能が向上するような構造を有する集積化された光半導
体装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、同一の半導体
基板上に、i導電型半導体層(以下、i層という。i層
は、アンド−プ成長により得られる)を含む電流ブロッ
キング層および活性層を有する半導体レーザと、この電
流ブロッキング層と同一構造を有する多層膜を有する受
光素子を形成したことを特徴としている。すなわち、本
発明の装置は、半導体基板と、前記半導体基板上に形成
され、ストライプ状活性層を含む複数の半導体層からな
る多層膜およびこの多層膜を両側から挟むように形成し
た電流ブロッキング層を有する半導体レーザと、前記半
導体基板上に形成され、この半導体レーザの光出射面に
対向し、前記電流ブロッキング層と同一の膜厚および同
一の組成の半導体層からなる多層膜を有する受光素子と
を備えていることを特徴としている。前記受光素子の受
光面は、前記半導体レーザの出射面に対して5〜20度
の角度で傾斜させることも可能である。前記受光素子の
上部電極の端面は、前記受光素子の端面から内側の位置
に形成されており、前記受光素子の受光面から前記上部
電極の最も近い一辺までの距離は、前記受光面とは反対
側にある前記受光素子の側面から前記上部電極の最も近
い一辺までの距離より、短くなっている。前記電流ブロ
ッキング層と前記受光素子とはいずれもi導電型層を備
え、前記受光素子のi導電型層は、光吸収層として用い
られている。また、前記i導電型のキャリア濃度は2×
1016/cm3 以下である。前記電流ブロッキング層と
前記受光素子とはいずれもn−p−i−n、n−i−p
−n、n−i−pおよびn−i−nから選ばれた導電型
構造を有する。前記受光素子光吸収層であるi導電型層
は、前記半導体レーザの活性層よりも小さいバンドギャ
ップエネルギーを有している。さらに、i導電型層は、
Inx Ga1-x Asy 1-y (ただし、0<y<1、0
<x≦1)からなることを特徴としている。
【0006】
【作用】半導体レ−ザの電流ブロッキング層と受光素子
とを同一構造の半導体層で形成しているので、i層の組
成や厚みを半導体レ−ザの活性層を考慮すること無く任
意に決めることができる。その結果、受光素子の受光感
度を向上させ、半導体レーザの制御性を向上させること
ができる。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明を実施例に
より説明する。図1〜図4を参照して、第1の実施例を
説明する。図4は、集積化半導体レ−ザの平面図を示し
ている。この集積化された光半導体装置は、p側電極1
の下にストライプ状に半導体レ−ザが形成されており、
その両側にはコンタクト層2を備えた電流ブロッキング
層が形成されている。この電極1はボンデイング用の突
起部を有している。そして、その電極の幅は、10μm
〜30μm程度である。その幅を200μm〜300μ
m程度にすることもできる。このストライプ状の半導体
レ−ザおよび電流ブロッキング層に対向し、空隙17を
隔ててフォトトランジスタが形成されている。図では、
このフォトトランジスタのn側電極16とそのコンタク
ト層11が示されている。図1は、この光半導体装置に
おける半導体レ−ザ部分と受光素子であるフォトトラン
ジスタ部分とを表す図4の平面図のC−C´断面図であ
る。半導体基板6の1主面上の半導体レ−ザ部分には、
下から順に、活性層8、クラッド層9、電極とのオ−ミ
ック接触を良くするコンタクト層10が形成されてお
り、さらに、コンタクト層10には電極1が接触してい
る。一方、フォトトランジスタ部分には、下から順にp
−InP層14、光吸収層13、n−InP層12、コ
ンタクト層11および電極16が、形成されている。半
導体基板1の他の主面には、半導体レ−ザとフォトトラ
ンジスタ共通の電極7が形成されている。電極7から電
極1までの間隔、すなわち、光半導体装置の厚さは、1
00μm程度であり、半導体基板6上の半導体レ−ザ部
分の積層された半導体層の厚みは、3〜4μm程度であ
り、フォトトランジスタ部分の半導体層の厚みは、5〜
6μm程度である。半導体レ−ザの活性層8の厚みは、
大体0.1μmで良く、フォトトランジスタの光吸収層
13の厚みは、この実施例では、2〜3μm程度にして
いる。このように基板1に共通の電極7を設けているの
で、各素子毎に電極を設ける従来のものに比較して非常
に製造工程が容易になる。この実施例における電流ブロ
ッキング層と受光素子は、同一構成の半導体多層膜から
なるが、この半導体多層膜は、n−p−i−n導電型構
造を有している。この導電型構造には電極のオ−ンミク
コンタクトを維持するコンタクト層の導電型は含まれな
い。以下、同様である。
【0008】つぎに、その製造方法について述べる。半
導体基板にn−InP基板6を用意し、その全面にi−
InGaAsP活性層8、p−InPクラッド層9、p
−InGaAsPコンタクト層10を順次成長して多層
膜を形成する。その後、この多層膜の表面にSiO2
Si3 4 などの絶縁膜(図示せず)を形成し、エッチ
ング処理を行って半導体レ−ザ部分のみを絶縁膜で被覆
する。絶縁膜は、半導体レ−ザの活性層8の幅が1〜
1.5μm程度になるように被覆し、その後化学エッチ
ング法を用いて基板6をエッチングすると、前記電流ブ
ロッキング層部分とフォトトランジスタ部分の多層膜
は、取り除かれ、半導体レ−ザ部分にのみ多層膜は、ス
トライプ状に残される。その際に、図1にも示すよう
に、基板表面もエッチングされるので、基板の厚さは、
半導体レーザ部分の基板の厚さよりも薄くなっている。
ついで、このストライプの両側とレ−ザ光が出射する方
向とは反対の側のフォトトランジスタ部分に順次、p−
InP層14、i−InGaAsP光吸収層13、n−
InP層12、n−InGaAsPコンタクト層11を
成長させる。前記絶縁膜が被覆されている部分には、半
導体層は成長しない。この電流ブロッキング層を形成す
る方法として、この方法は、半導体レーザを形成法とし
て普通に知られている技術であり、このようにして得た
半導体レーザを埋め込み型半導体レーザという。つい
で、電流ブロッキング層とフォトトランジスタの間を分
離するように、その境界をRIEなどのドライエッチン
グによって空隙17を形成する。その後、半導体レーザ
上の絶縁膜を取り去り、半導体レ−ザのp−InGaA
sPコンタクト層10には、例えば、Au−Znからな
る電極1をたとえばスパッタリングなどで形成し、フォ
トトランジスタのn−InGaAsPコンタクト層11
には、たとえばAu−Geからなる電極16を前記のよ
うな方法で形成する。さいごに、基板6の裏面にたとえ
ばAu−Geからなる電極7を形成する。半導体基板に
は、高性能、長寿命を実現するために低欠陥密度、高純
度の高品質基板が必要であるが、基板上に形成する半導
体層の形成にはLPE(液相エピタキシャル法)、MO
CVD(有機金属気相成長法)、MBE(分子線エピタ
キシャル法)などが用いられる。
【0009】図2は、前記光半導体装置の半導体レーザ
部分と電流ブロッキング層の部分を示す図4の平面図の
A−A´断面図である。従来の埋め込み型半導体レーザ
と異なるところは、フォトトランジスタと同じ半導体の
多層膜で形成されているので電流ブロッキング層にi−
InGaAsP層4が注入されていることであるが、高
抵抗層であるため、電流ブロッキング作用は十分にあ
る。このi層は、アンドープ成長により得られる。活性
層からの自然放出光成分はブロッキング層に漏れるが、
それは微量であり、かつ電流ブロッキング層のp−In
P層により反射するので、i層での吸収は無視できる。
電流ブロッキング層は、下から順にp−InP層5、i
−InGaAsP層4、n−InP層3、n−InGa
AsPコンタクト層2の多層膜から構成している。前記
ストライプ膜のレ−ザ光が出射する方向とは反対側に
は、フォトトランジスタが形成されている。図の中央に
示されている半導体レ−ザは、InGaAsP活性層
8、p−InPクラッド層9,p−InGaAsPコン
タクト層10からなり、その上にAu−Zn電極1が形
成されている。活性層8の幅は、1〜1.5μmであ
り、電極の幅は、20〜30μmである。
【0010】図3は、前記光半導体装置のフォトトラン
ジスタ部分を示す図4の平面図のB−B′断面図を示
す。フォトトランジスタは、n側電極7を取り付けたn
−InP基板6の上にp−InP層14、i−InGa
AsP光吸収層13、n−InP層12およびn−In
GaAsPコンタクト層11からなり、このコンタクト
層11には、電極16が形成されている。半導体レーザ
とフォトトランジスタの素子分離は、RIEなどのドラ
イエッチング法などにより形成した空隙17により行
う。このように構成された半導体レ−ザなどを含む光半
導体装置は、従来の埋め込み型半導体レーザ装置の形成
法と同一のプロセスで形成できるため、量産化が可能で
ある。さらに、フォトトランジスタは光感度がフォトダ
イオードに比較し、数十倍〜数百倍に向上するため、半
導体レーザの監視、制御機能を大幅に改善する。また、
電極形成プロセスも簡便であり、素子構造が複雑になら
ず、ワイヤボンデングなどの作業性も向上する。なお、
上記実施例では、電流ブロッキング層と、フォトトラン
ジスタを形成する埋め込みプロセスを後に行ったが、こ
れを先に行い、後で活性層を含む多層膜を形成しても良
い。また、前述の実施例においては、InP半導体基板
を用い、i層にInGaAsP系の半導体を利用してい
るが、本発明は、これに限定されるものではなく、例え
ば、GaAs半導体基板を用いることもでき、そのとき
に使われるi層は、GaAlAsもしくはInGaAl
PまたはGaAlP系等の半導体がある。
【0011】次に、この発明の第2の実施例を前記図1
を参照して説明する。通常、半導体レーザから放射され
る発振光は、バンドギャプよりも幾分小さなエネルギー
を有する。この光を受光するフォトトランジスタの光吸
収層13をInx Ga1-x Asy 1-y の組成で形成す
る場合、その組成比を変えることにより、バンドギャッ
プを容易に変えることができる。したがって、半導体レ
ーザの活性層8よりも小さいエネルギーギップになるよ
うに光吸収層13の組成比yを0から1の範囲で制御す
ることによりフォトトランジスタの吸収感度を改善する
ことができる。半導体レ−ザからの発振光のバンドギャ
ップエネルギ−よりも小さいバンドギャップの光吸収層
13を得るには、その組成比yを活性層8の組成比yよ
り大きくすれば良い。この実施例では、発振波長が1.
3μmであるため組成比yを0.55〜0.8の範囲に
制御した。組成比yを大きくするにつれ吸収係数は大き
くなるが、フォトトランジスタの光吸収層13端面での
吸収増大と再結合により、高電流に寄与する割合が小さ
くなる。従って、光浸透長が50μm〜500μm程度
になるように組成比yを0.8以下とする。また、光吸
収層13は十分な電界がかかるように高抵抗化する必要
があるため、キャリア濃度を2×1016cm-3程度以下に
制御する必要がある。光吸収層13は、半導体レ−ザか
らの光を受ける受光面を持ち、この受光面は、空隙17
を介して半導体レ−ザの活性層、すなわち、i層8と対
向している。したがってその厚さHは、光の放射角と空
隙17の間隔に依存しており、その関係は、H=Lta
n(θ/2)で表される。ここで、Lは空隙間隔、θは
半導体レーザからの発振光の半値全幅放射角である。活
性層8からの光は、放射角が大体±40度ならこの受光
面60〜70%程度は受光されるので、受光面が、この
角度までの光を受けるとすると、光吸収層13の厚みは
0.1〜5.0μm程度が適当である。これにより、フ
ォトトランジスタの受光感度を従来の10倍程度に大幅
に改善できる。また、バンドギャプに上限をもうけるこ
とにより、暗電流の発生を低減することもできる。な
お、本実施例では波長を1.3μmとしたが、1.55
μmや他の波長でも良い。
【0012】次に、この発明の第3の実施例を前記図1
を参照して説明する。フォトトランジスタには逆バイア
ス電圧が印加されるが、信号光が入射しない場合でもリ
ーク電流による、例えば、数マイクロアンペアの暗電流
が発生し、S/Nを低下させる。この実施例の場合は、
フォトトランジスタの端面でのリーク電流が比較的大き
いため、この端面における印加電圧を小さくするため
に、n側電極16の端面と結晶端面の間を離し、l3
1 になるように設定する。すなわち、図1において、
空隙17側のフォトトランジスタ端部と向かい合う電極
16の端部との間の距離11 より反対側のフォトトラン
ジスタ端部とそれと向かい合う電極16との間の距離1
3 の方が長くなっている。これはl1 側での端面領域で
の光吸収量が大きいためにこの様な構成をとるのであ
る。したがって、本発明は、このような構成にすること
によって、フォトトランジスタの暗電流の発生を大幅
に、例えば、数10ナノアンペア程度以下に低減するこ
とができる。
【0013】つぎに、図5を参照して第4の実施例を説
明する。図は、光半導体装置の平面図である。レ−ザ光
を発生する半導体レーザの活性層は、図の電極1の下
に、電極と平行にストライプ状に形成されている。した
がって、レ−ザ光は、電極1に平行な図示の光軸にそっ
て受光素子方向に出射する。ところがレ−ザ光が受光素
子に垂直に入射すると、すなわち、光軸が受光素子と垂
直に交わっていると、入射したレ−ザ光がそのまま反射
する割合が大きくなる。そこで、この実施例ではその反
射を少なくするために、垂直方向よりω度だけ傾斜して
その反射を少なくしている。反射を少なくする最も効率
の良い角度ψは、5〜20度前後である。
【0014】つぎに、図6を参照して第5の実施例を説
明する。半導体レ−ザの構造は、第1の実施例(図1)
と同じである。受光素子部分は、構造が異なり、n−i
−p−n導電型構造を有している。この部分の半導体の
多層膜は、下から順にi−InGaAsP光吸収層1
3、p−InP層14、n−InP層12、n−InG
aAsPコンタクト層11からなり、コンタクト層には
電極16が形成されている。この構造は、他の実施例と
同じく電流ブロッキング層と同じである。活性層8と光
吸収層13とは空隙17を介して向かい合っており、光
吸収効率は、他の実施例と同じである。
【0015】つぎに、図7および図8を参照して第6の
実施例を説明する。各図とも半導体レーザの構造は、第
1の実施例(図1)と同じである。図7の受光素子部分
は、構造が異なり、n−i−p導電型構造を有してい
る。この部分の半導体の多層膜は、下から順にi−In
GaAsP光吸収層13、p−InP層14、p−In
GaAsPコンタクト層11からなり、コンタクト層に
は電極16が形成されている。この構造は、他の実施例
と同じく電流ブロッキング層と同じである。活性層8と
光吸収層13とは空隙17を介して向かい合っており、
光吸収効率は、他の実施例と同じである。この例では順
方向に電圧を印加するので電流は流れ易くなるが、i層
が高抵抗であるし、低電圧で使用すれば本発明に適うも
のである。これは、図8についても同様なことがいえ
る。図8の受光素子部分は、n−i−n導電型構造を有
している。この部分の半導体の多層膜は、下から順にi
−InGaAsP光吸収層13、n−InP層12、n
−InGaAsPコンタクト層11からなり、コンタク
ト層には電極16が形成されている。この構造は、他の
実施例と同じく電流ブロッキング層と同じである。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、光半導体装置において、同一基板上に電流ブロッキ
ング層と同一構造を有する受光素子を形成しているた
め、複雑な電極プロセスが不要になり、かつ、受光素子
の光吸収効率を大幅に向上させることができる。また半
導体レーザと受光素子とを同時に形成できるため、量産
性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】図4の半導体装置のC−C′断面図。
【図2】図4の半導体装置のA−A′断面図。
【図3】図4の半導体装置のB−B′断面図。
【図4】本発明の第1の実施例の半導体装置の平面図。
【図5】本発明の第4の実施例の半導体装置の平面図。
【図6】本発明の第5の実施例の半導体装置の断面図。
【図7】本発明の第6の実施例の半導体装置の断面図。
【図8】本発明の第6の実施例の半導体装置の断面図。
【図9】従来の半導体装置の断面図。
【符号の説明】
1 半導体レーザP側電極 2 コンタクト層 3 n−InP層 4 i−InGa1−xAs1−y層 5 p−InP層 6 n−InP層 7 下部電極(n側電極) 8 活性層(i層) 9 p−InP層 10 コンタクト層 11 コンタクト層 12 n−InP層 13 光吸収層(i層) 14 p−InP層 16 上部電極(n側電極) 17 空隙 20 半導体レーザp側電極 21 コンタクト層(p−InGaAsP) 22 p−InP層 23 活性層(n−GaAsP) 24 n−InP層 25 絶縁基板 26 半導体レーザn側電極 27 フォトダイオードp側電極 28 コンタクト層(p−InGaAsP) 29 p−InP層 30 光吸収層(n−GaAsP) 31 n−InP層 32 フォトダイオードn側電極 33 空隙

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板と、 前記半導体基板上に形成され、ストライプ状活性層を含
    む複数の半導体層からなる多層膜およびこの多層膜を両
    側から挟むように形成した電流ブロッキング層を有する
    半導体レーザと、 前記半導体基板上に形成され、この半導体レーザの光出
    射面に対向し、前記電流ブロッキング層と同一の膜厚お
    よび同一の組成の半導体層からなる多層膜を有する受光
    素子とを備えていることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記受光素子の受光面は、前記半導体レ
    ーザの出射面に対して5から20度の角度で傾斜してい
    ることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記受光素子の上部電極の端面は、前記
    受光素子の端面から内側の位置に形成されており、前記
    受光素子の受光面から前記上部電極の最も近い一辺まで
    の距離は、前記受光面とは反対側にある前記受光素子の
    側面から前記上部電極の最も近い一辺までの距離より短
    いことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記電流ブロッキング層と前記受光素子
    とはいずれもi導電型層を備え、前記受光素子のi導電
    型層は、光吸収層として用いられることを特徴とする請
    求項1に記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記i導電型のキャリア濃度が2×10
    16/cm3 以下であることを特徴とする請求項4に記載
    の半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記電流ブロッキング層と前記受光素子
    とはいずれもn−p−i−n、n−i−p−n、n−i
    −pおよびn−i−nから選ばれる導電型構造を有する
    ことを特徴とする請求項4に記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記光吸収層であるi導電型層は、前記
    半導体レーザの活性層よりも小さいバンドギャップエネ
    ルギーを有していることを特徴とする請求項4に記載の
    半導体装置。
  8. 【請求項8】 前記i導電型層は、Inx Ga1-x As
    y 1-y (ただし、0<y<1、0<x≦1)からなる
    ことを特徴とする請求項4に記載の半導体装置。
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