JP2970032B2 - 車両用走行制御装置 - Google Patents

車両用走行制御装置

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JP2970032B2 JP3088678A JP8867891A JP2970032B2 JP 2970032 B2 JP2970032 B2 JP 2970032B2 JP 3088678 A JP3088678 A JP 3088678A JP 8867891 A JP8867891 A JP 8867891A JP 2970032 B2 JP2970032 B2 JP 2970032B2
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  • Controls For Constant Speed Travelling (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用走行制御装置、車
両の故障、悪天候等によりシステムに異常が発生した場
合の安全性を向上させる車両用走行制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、高速道路走行等における車両
運転者の運転操作軽減等を目的とした走行制御装置が開
発されている。例えば、レーダ等により先行車の有無を
検出し、先行車がない場合には予め運転者が定めた所定
の速度で定速走行し、先行車がある場合には先行車との
車間距離を所定の安全車間距離以上となるように車両の
速度を制御して追従走行するのである。
【0003】ところで、すべての制御システムにおいて
当てはまることであるが、センサ等が正常に動作しない
場合には正確に動作することができない。そこで、例え
ば特開昭61−16137号公報では現在の気象情報が
雨、霧、雪等のような悪環境にあることを検出する環境
検出手段を設け、追従走行モードによる追従走行中に悪
環境が検出された場合に追従走行を解除して定速走行モ
ードに移行する車両用走行制御装置が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
車両用走行制御装置では追従走行から定速走行に移行す
るので、例えば先行車が減速走行中である場合には先行
車に接近しすぎる問題があった。
【0005】本発明は上記従来技術の有する課題に鑑み
なされたものであり、その目的は悪環境によりセンサ等
が動作不能となったりシステムに異常が発生した場合に
おいても安全に車両の走行を制御することが可能な車両
用走行制御装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は先行車の有無に応じて定速走行モードまた
は追従走行モードに制御モードを切り換える車両用走行
制御装置において、システムの異常を検出する異常検出
手段と、異常が検出された場合に前記制御モードを解除
するとともに、解除時の車両の走行状態が定速走行、あ
るいは追従走行であって非減速中の場合には惰性走行モ
ードに切り換え、解除時の車両の走行状態が追従走行で
あって減速中の場合には現在の減速度を維持する減速走
行モードに制御モードを切り換える切り換え手段と、前
記制御モード解除を運転者に報知する報知手段とを有す
ることを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明の車両用走行制御装置はこのような構成
を有しており、例えば故障、悪環境等によりシステムに
異常が発生した場合に異常検出手段によりこの異常を検
出する。
【0008】そして、この異常が検出された時には切り
換え手段が定速走行モードまたは追従走行モードを解除
するとともに減速走行モードまたは惰性走行モードに切
り換える。この切り換えは解除時の車両の走行状態に応
じて決定されるため、先行車に急激に接近することなく
安全な走行が保証される。
【0009】また、報知手段が運転者に制御モード解除
を報知することによりシステムに対する信頼性を向上さ
せることができる。
【0010】
【実施例】以下、図面を用いながら本発明にかかる車両
用走行制御装置の好適な実施例を説明する。
【0011】図1には本実施例の構成ブロック図が示さ
れている。図において、先行車検出センサとしてレーザ
レーダ10が車両前方に取り付けられており、先行車の
有無、先行車との車間距離や相対速度を検出する。この
レーザレーダ装置10は発光、受光回路10a、発光ビ
ームを掃引する光掃引回路10b、受光タイミングから
先行車との車間距離を算出する測距回路10c及び各回
路の異常を検出する故障検出手段10dを含んで構成さ
れ、検出された車間距離情報あるいは異常情報をマイク
ロコンピュータ12内の車間距離制御回路12aに出力
する。また、自車速を検出する車速検出回路11からの
速度情報及び車間距離制御用ブレーキアクチュエータ1
4、スロットルアクチュエータ16の異常を検出するマ
イクロコンピュータ12内の故障検出手段12bからの
異常情報が入力される。車間距離制御回路12aはこれ
ら各検出信号に基づき最適の制御モードで走行を制御す
るとともに警告報知器18により運転者に警告する構成
である。
【0012】なお、ブレーキアクチュエータ14の他に
通常のマニュアル運転時に制動を行なうためのブレーキ
アクチュエータ15も設けられており、後述するように
ブレーキアクチュエータ14が作動可能となった場合に
は、このブレーキアクチュエータ15にもブレーキ制御
が行われる。
【0013】以下、マイクロコンピュータ12で行われ
る演算処理工程を詳細に説明する。図2に処理フローチ
ャートが示されており、運転席近傍に設けられた本装置
のメインスイッチONによりS101のメイン処理が開
始され、設定車速、車間が運転者によりセットされるま
でレーザレーダ10及びアクチュエータ14、16の故
障診断が行われる(S101、S102、S108、S
120〜S122)。図3にはレーザレーダ10の故障
診断のフローチャート、図4にはアクチュエータ14、
16の故障診断のフローチャートが示されており、故障
と判定されたときにはセンサフラグ及びアクチュエータ
フラグを1とし、故障なしと判定されたときにはセンサ
フラグ及びアクチュエータフラグを0に設定する。
【0014】運転者により車速及び車間がセットされる
と、S102に移行し制御開始ルーチンに入る。そし
て、S103にてアクチュエータフラグが1であるか否
かが判定され、1と判定された場合にはS115にて警
告報知器18を介して運転者に故障が発生したことを報
知すべく警告を与え、制御を停止するとともに運転者に
メインスイッチをOFFとするように促す。
【0015】S103にてNO、すなわちアクチュエー
タフラグが0であると判定された場合には次のS104
に移行し、センサフラグが1であるか否かが判定され
る。悪天候により先行車を確実に検出できない場合やレ
ーザレーダ10自体が故障した場合にはこのステップで
YESと判定され、S105で警告報知器18を介して
運転者にセンサ異常であることを報知し、また運転者に
定速走行モードに移行すべきことを知らせる。そして定
速走行モードがセットされた場合にはS106にて通常
の定速走行モード(クルーズコントロール制御)で車両
の走行を制御し、S107にて定速走行モードを意味す
るA/Dフラグを1に設定する。
【0016】一方、S104でNO、即ちセンサ及びア
クチュエータに異常がないと判定された場合にはS10
8にて先行車との車間距離を一定に保って走行する追従
走行モードに移行する。
【0017】正常に制御を行っている場合になんらかの
原因により故障検出手段12bが異常を検出し、アクチ
ュエータフラグが1に変化した場合には、S110にて
YESと判定されS116に移行する。また、このS1
10でNOと判定された場合には、次のS111で前述
のA/Dフラグが1であるか否かが判定され、1である
場合には通常の定速走行モードに移行し、またA/Dフ
ラグが0である場合にはS112に移行する。
【0018】このS112では再びレーザレーダ10の
故障の有無が検出され、S113でセンサフラグが1で
ある。即ちレーザレーダ10に異常が発生した場合には
前述のS116に移行する。そして、S113でNO、
即ちレーザレーダ10が正常に動作している場合には前
述のS108と同様にS114で先行車に追従走行す
る。
【0019】ここで、本実施例において特徴的なことは
定速走行モードまたは追従走行モードで車両の走行を制
御中にセンサあるいはアクチュエータに異常が発生して
S116に移行し制御を中止する際、制御中止後の車両
の走行を中止直前の走行状態に応じて変化させることに
ある。
【0020】図5にはS116で示される制御中止ステ
ップの処理フローチャートが示されている。まず、S2
01にて故障直前先行車の有無が判定され、NOすなわ
ち先行車がいない定速走行モードであると判定された場
合にはS202に移行して定速走行制御を中止し、かつ
ブレーキを開放、アクセルを全閉とする惰性走行に移
る。また、S203で警告報知器18を介して運転者に
警告を与える。
【0021】一方、S201にてYES、即ち先行車が
ある追従走行モードであると判定された場合にはS20
4に移行し、車速検出回路11からの検出信号に基づき
自車が減速中であるか否かが判定される。自車が減速中
でないと判定された場合には前述のS202、S203
のステップに移行して惰性走行制御を行う。また、この
S204にて自車が減速中であると判定された場合には
S205に移行し、アクチュエータフラグが1であるか
否かが判定される。NOと判定された場合にはS206
に移行し、作動可能なブレーキアクチュエータ14を用
いて現在の減速度を維持するように制御し、減速走行を
行なう。そして、S208にてメインスイッチをOFF
とするように警告報知器18を介して運転者に警告す
る。
【0022】一方、S205にてYES、すなわちアク
チュエータフラグが1でアクチュエータに故障が発生し
ている場合にはS207に移行し、作動可能なブレーキ
アクチュエータ15を用いて減速走行を行なう。そし
て、前述のS208に移行してメインスイッチをOFF
とするように警告報知器18を介して運転者に警告す
る。 なお、S205にてNO即ち、アクチュエータが
故障でない場合、またはブレーキアクチュエータ14の
みが故障でスロットルアクチュエータ16が作動可能で
ある場合には(この状態を判別するにはアクチュエータ
フラグとしてスロットル用及びブレーキ用の2種類を用
意すればよい)制御中止後再びクルーズコントロールに
よる定速走行が可能である。
【0023】このように、本実施例においては定速走行
中または追従走行中にシステム異常が発生した場合には
制御を中止し、定速走行中であった場合は惰性走行に移
行し、追従走行中であった場合で減速中であった場合は
その減速度を維持するように制御することにより、シス
テム異常が発生して正常な制御が行えなくなっても先行
車に急接近することなく安全な走行が可能となる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかる車
両用走行制御装置によれば走行制御中にシステム異常が
発生した場合にも安全な走行が保証され、システムの信
頼性を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成ブロック図である。
【図2】同実施例の処理フローチャート図である。
【図3】同実施例のセンサ故障検出フローチャート図で
ある。
【図4】同実施例のアクチュエータ故障検出フローチャ
ート図である。
【図5】同実施例の制御中止フローチャート図である。
【符号の説明】
10 レーザレーダ 12 マイクロコンピュータ 14 ブレーキアクチュエータ 16 スロットルアクチュエータ 18 警告報知器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B60T 7/12 B60T 7/12 D G08G 1/16 G08G 1/16 E (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02D 29/00 - 29/06 B60K 31/00 - 31/18 B60K 41/00 - 41/28 B60T 7/12 - 7/22 B60T 8/32 - 8/96

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先行車の有無に応じて定速走行モードま
    たは追従走行モードに制御モードを切り換える車両用走
    行制御装置において、 システムの異常を検出する異常検出手段と、 異常が検出された場合に前記制御モードを解除するとと
    もに、解除時の車両の走行状態が定速走行、あるいは追
    従走行であって非減速中の場合には惰性走行モードに切
    り換え、解除時の車両の走行状態が追従走行であって減
    速中の場合には現在の減速度を維持する減速走行モード
    に制御モードを切り換える切り換え手段と、 前記制御モード解除を運転者に報知する報知手段と、 を有することを特徴とする車両用走行制御装置。
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